JP3871249B2 - カーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビルなどの建築工事においては、予め工場で製作されたカーテンウォールを外壁部分に順に建て込んでいくカーテンウォール工法が主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかるカーテンウォール工法においては、縦枠および横枠を主たる構成部材としてガラス取付け枠部を形成するようにしているが、前記縦枠と横枠とを接合するために、横枠および縦枠の仕口処理に多くの手間と時間が掛かっていた。
【0004】
たとえば、図12に示されるカーテンウォール構造では、横枠65を縦枠64に接合するため、横枠65の端部を太鎖線YKで示されるように、段状に切断していたため、横枠65の仕口処理に手間と時間が掛かっているとともに、縦枠64側においても、横枠65を当接させるために、邪魔となる押縁取付け片64a、65bを切断するなどの手間が掛かっていた。
【0005】
また、図13に示されるカーテンウォール構造では、図14に示されるように、ホロー部(中空部)を有する横枠60の両端部において、前記ホロー部を段状に切断し、図13に示されるように、前記段状切欠き部60aに塞ぎ板61を設けるようにしていた。
【0006】
そこで本発明の主たる課題は、横枠の仕口切断処理を同一面で直線的に切断処理するとともに、横枠端面のせき板( 塞ぎ板 )を省略でき、かつ縦枠の加工手間を削減可能としたカーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、縦枠および横枠によりパネル取付け枠部が構成されたカーテンウォール構造において、
前記横枠の両端仕口は同一面で切断処理し、横枠端面を前記縦枠の縦枠側板部に当接させるとともに、前記縦枠側板部に形成された押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させるようにしたことを特徴とするカーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造が提供される。
【0008】
請求項2に係る本発明として、縦枠および横枠によりパネル取付け枠部が構成されたカーテンウォール構造において、
前記縦枠は、見込み面を構成する縦枠側板部と、前記縦枠側板部の内面側であって相対的に室内側位置に形成された枠部と、前記縦枠側板部の相対的に室外側位置に形成された押縁取付け片部とを有する断面形状を成し、
前記横枠の両端仕口は同一面で切断処理する一方、前記縦枠の上下端部において前記枠部を切断処理することにより前記縦枠側板部を露出させ、前記横枠の端面を前記縦枠側板部に当接させるとともに、前記縦枠側板部に形成された押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させるようにしたことを特徴とするカーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造が提供される。
【0009】
請求項3に係る本発明として、前記押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させることにより、該押縁取付け片部に水抜き部を形成してある請求項2記載のカーテンウォールにおける縦枠と横枠の接合部構造が提供される。
【0010】
上記請求項1および請求項2に係る発明においては、先ず横枠に関し、端部仕口処理を段差を設けることなく、同一面で直線的に切断処理するようにしたため、無駄な加工手間が掛からなくなるとともに、横枠の端面を縦枠側板部に当接させるようにして縦枠と接合するようにしたため、横枠端面のせき板を省略できるようになり施工が省力化される。
【0011】
一方、縦枠に関しても、縦枠の押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させるようにしたため、かかる押縁取付け片部の切断加工手間が無くなり、全体として縦枠および横枠に掛かる加工工数の低減により製作が効率化されるようになるとともに、コスト低減が図れるようになる。
【0012】
また、請求項3に係る発明では、さらに前記押縁取付け片部に水抜き部を形成するようにしたため、排水も良好とできるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0014】
〔カーテンウォール構造〕
図1は本発明に係るユニット式カーテンウォールの正面図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は図1のIV−IV線矢視図である。
【0015】
同図に示されるカーテンウォール構造は、図2〜図4に示されるように、方立を左右に分割構造とし、分割方立13A、13Bを一体的に備える縦枠3A、3B、上・下横枠4A、4Bおよび図示の例では中間横枠5を含んで枠状部材を構成するとともに、この枠状部材の室外面側に縦押縁6A、6Bおよび横押縁7A、7Bを取付け、ガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込んだパネルユニットUを、建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具に順に取り付けるようにしたフルユニット方式スプリットマリオン工法の例である。
【0016】
以下、具体的に詳述すると、
前記方立13は、左右対の分割方立13A、13Bからなり、左右の関係で組み合わされ一体を成すもので、一方側の分割方立13Aは、略方形状の中空断面を成し、対向面の室内がわ寄り位置には凹部13aが形成されているとともに、室外側の面には部材長手方向に沿って板状突片13b、L字状突片13cが夫々形成されている。他方の分割方立13Bも同様に、略方形状の中空断面を成し、対向面の室内がわ寄り位置には突片13dが形成され、室外側の面には部材長手方向に沿って板状突片13f、L字状突片13eが夫々形成されている。
【0017】
前記分割方立13Aを縦枠3Aの室内がわ面に一体的に組み付けるには、前記分割方立13Aの室外がわ面に形成されたL字状突片13cを縦枠3Aの室内がわ面に形成された断面L字状係止片26aに係止するとともに、分割方立13Aの室外がわ面に形成された板状突片13bを縦枠3Aの室内がわ面に形成された板状突片27aと重ね合わせ、両者を貫通する連結ビス43,43…によって連結を図る。この連結部には縦方向に沿ってカバー材33が取り付けられる。
【0018】
一方の分割方立13Bを縦枠3Bの室内がわ面に一体的に組み付ける場合も同様に、前記分割方立13Bの室外がわ面に形成されたL字状突片13eを縦枠3Bの室内がわ面に形成された断面L字状係止片26bに係止するとともに、分割方立13Bの室外がわ面に形成された板状突片13fを縦枠3Bの室内がわ面に形成された板状突片27bと重ね合わせ、両者を貫通する連結ビス43,43…によって連結を図る。この連結部にも縦方向に沿ってカバー材33が取り付けられる。
【0019】
前記パネルユニットUを構成する縦枠3A、3Bの内、一方の縦枠3Aは図2に示されるように、略方形断面の縦枠本体の室外がわ面において、その内方側にガラス支持部20を備えるとともに、外方側に室外がわに延在する板部21に押縁取付け片3c、3cを備え、かつ外側見込み面にはウインドバリア取付け片22aとレインバリア取付け片22bとが形成されている。他方の縦枠3Bも同様に、略方形断面の縦枠本体の室外がわ面において、その内方側にガラス支持部20を備えるとともに、外方側に室外がわに延在する板部21を備えるが、外側見込み面には前記ウインドバリア取付け片22aに係止されたウインドバリア23が当接する突片24aと、前記レインバリア取付け片22bに係止されたレインバリア25が当接する突片24bとが形成されている。前記押縁取付け片3c、3cにはそれぞれ縦押縁6A、6Bが取り付けられ、ガラスG、Gを間に挟んで、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34、34により前記ガラスG、Gが嵌合溝内に支持されている。前記縦枠3A、3BはパネルユニットUが隣接配置された状態で左右対の関係で組み合わされる。
【0020】
一方、前記パネルユニットUを構成する上・下横枠4A、4Bの内、一方の上横枠4Aは図4に示されるように、断面略方形状の横枠本体の室外がわに延在して下方側に向けてガラス嵌合溝を形成するように押縁取付け用延在片28が形成され、この押縁取付け用延在片28に横押縁7Aが取付けられ、前記横枠本体に取り付けられたガラス背面支持用ガスケット30と、バックアップ材・シーリング材31によってガラスG、Gが前記ガラス嵌合溝内に支持されている。
【0021】
また、他方の下横枠4Bは、断面略方形状の横枠本体の室外がわに延在して上方側に向けてガラス嵌合溝を形成するように押縁取付け用延在片32が形成され、この押縁取付け用延在片32に横押縁7Bが取付けられ、ガラスG、Gを間に挟んで、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34、34により前記ガラスG、Gがガラス嵌合溝内に支持されている。前記上横枠4A、下横枠4Bは、パネルユニットUが隣接配置された状態で上下対の関係で組み合わされる。
【0022】
他方、中間横枠5は、図3に示されるように、単一中空断面の横枠本体の室外がわ面に、上下段配置でそれぞれ上側ガラス用押縁取付け片35と、下側ガラス用押縁取付け片36とが設けられ、前記上側ガラス用押縁取付け片35に取り付けられた横押縁8Aによって上側ガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記下側ガラス用押縁取付け片36に取り付けられた横押縁8Bによって下側ガラス嵌合溝が形成されている。ガラスG、Gは、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34またはガラス背面支持用ガスケット30によりガラス嵌合溝内に支持されている。
【0023】
以上、分割方立13A、13Bを含みながら構成されたパネルユニットUは、躯体(床)に固定された方立支持金具に対して順に取り付けられる。前記方立支持金具は、図5および図6に示されるように、躯体Fの端部にアンカー金具50が埋設固定されるとともに、このアンカー金具50に頭部が嵌合支持され、かつネジ部を外部に突出させて設けられた固定用ボルト51およびナット51Aによってファスナー52が固定された構造のもので、前記分割方立13の上部側に取付け金具53をボルト54,54によって固定しておき、図示しないクレーン設備等によって前記パネルユニットUを取付け位置まで吊り運搬したならば、前記取付け金具53とファスナー52との間にライナー金具55を介在させた状態で固定用ボルト56およびナット56Aによって締結し固定する。なお、前記取付け金具53の上部にはボルト保持用筒53aが一体的に設けられ、かつこのボルト保持用筒53aに螺入された上下方向調整ボルト57の先端が前記ライナー金具55より延在する上部フランジ片55aの水平面に当接することにより据え付け時に分割方立13の鉛直方向の建付けが調整されるようになっている。前記カーテンウォール支持部は、各フロア毎に設けられ、相対的に下段側の方立13頭部に下半部が嵌合され、ボルト54によって固定された接合用部材58の上部が上段側方立13の中空部に挿入されることによって方立13の連続性が確保されるようになっている。なお、前記ボルト保持用筒53aの内面に雌ネジを設け、上下方向調整ボルト57を螺入してもよい。
【0024】
前記パネルユニットU、U…を上下左右に隣接配置した状態において、水平方向に隣接するパネルユニットU間では、図2に示されるように、隣接する縦枠3A、3B間においてレインバリア25,ウインドバリア23によって気水密性が確保されるようになっているとともに、上下方向に隣接するパネルユニットU、U間では、図4に示されるように、上枠は室内がわ寄り位置に部材長手方向に沿ってシールパッキン42を有する起立壁40を有し、上段側に設置されたパネルユニットUの下枠4Bから垂下する垂下片41が前記シールパッキン42に接触することにより気水密性が確保されるようになっている。
【0025】
一方、各パネルユニットU,U…の隅部が交合する目地交点部においては、図4に示されるように、隣接する上・下横枠4A、4B間では、室外がわ寄り位置に上横枠4Aの上面側に気密バリヤ39を一体的に備えるレインバリア38が縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間に跨る所定区間に配設されるとともに、上枠4Aの室内がわ寄り位置に、縦目地Mを交差しながら両上枠間に跨る所定区間にウインドバリヤ29が夫々配設されている。この場合、前記レインバリヤ38とウインドバリヤ29との間に形成されている横樋44が、水平方向目地ラインLSの基準線(下側)よりも深く形成されていることにより、前記ウインドバリヤ29との間で高低差が確保され、水密性能の向上が図られている。
【0026】
前記レインバリヤ38は、断面略L字状を成すゴム系材料からなる定型シール材が用いられ、その上面側に、ある程度以上の弾性を有するように樹脂・ゴム等の発泡体等(以下、成形体という。)よりなる気密バリヤ39を一体的に備え、縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間に跨る所定区間に配設されている。設置状態では、上段側に設置されるユニットUの下枠4Bから垂下する垂下片45の先端が前記気密バリヤ39に当接するようになっているとともに、レインバリア38の舌片38aが下横枠4Bの下面に接触するようになっており、目地交点部からの雨水浸入を防止するとともに、後述のように、上段パネルユニットUの縦目地から落下する雨水Rを受け止め、そのまま外部に排出するようになっている。
【0027】
一方、前記ウインドバリヤ29は、前記シールパッキン42および垂下片41による水平方向のシール部よりも上部側に縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間に跨る所定区間に配設される成形体よりなる第1の気密バリヤ46と、前記左右のパネルユニットU,U間において前記起立壁40,40同士の間隙部分に挿入されるとともに、前記シールパッキン42の端面が当接する目地部気密バリヤ47と、前記垂下片41の下方側位置に縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間に跨る所定区間に配設されるとともに、前記垂下片41の先端が当接する成形体よりなる第2の気密バリヤ48と、この第2の気密バリヤ48の設置座面を形成する所定断面形状のゴム部材49とが一体的に形成された定型シール材で、パネルユニットU,Uの設置状態では、前記第1の気密バリヤ46が上枠4Aと下枠4Bとに密着し、かつ下枠4Bから垂下する垂下片41の先端が第2の気密バリヤ48に当接することにより水密性が確保される。また、前記目地部気密バリヤ47が起立壁40、40の間隙に嵌挿されることにより隙間が封鎖されると共に、シールパッキン42の端面が当接することにより水平方向に沿ってシールの連続性が確保されるようになっている。なお、前記ゴム部材49は、ウインドバリヤ29の設置時に全体の変形を抑えるなど形状保持材を兼用するものである。
【0028】
パネルユニットUの一般部においては、等圧空間とされる前記横樋44に雨水が浸入するが、この雨水は横樋44の底面が室外がわに傾斜する傾斜面となっているため、図4に示されるように、横樋44の室外がわ寄り位置から縦目地Mに落下した後、縦目地Mに沿って流れ、下段のパネルユニットU,U間のレインバリヤ38上面に落下し、外部に排出される。一方、目地交点部では、不定形シール材を一切使用することなく、単に上枠4A、4A間に跨って設置されたウインドバリヤ29により、すべての隙間が封鎖され完全な止水性が確保されるようになっている。
【0029】
〔縦枠および横枠の接合部構造〕
次いで、図7〜図10に基づいて、縦枠3A、3Bと上下横枠4A、4Bとの接合部構造について詳述する。
【0030】
前記縦枠3A、3Bは、図7に示されるように、見込み方向の縦枠側板部3aと、縦枠側板部3aの内面側であって相対的に室内側に位置する枠部3bと、縦枠側板部3aの相対的に室外側に位置する押縁取付け片3c、3cと、ウインドバリア取付け片22aと、レインバリア取付け片22bとを有する断面形状を成している。これら各部分の内、横枠4A、4Bとの接合に関係する部分は、前記縦枠側板部3a、枠部3bおよび押縁取付け片3c、3cの部分である。
【0031】
先ず、前記縦枠3A、3Bと上横枠4Aとの接続に当たっては、縦枠3A、3Bの上端部を、図8に太鎖線TUで示されるとともに、図9に斜視図で示されるように、縦枠3A,3Bの上端を横樋44形状に合わせて凹状部3dを形成するように切断する。また、図9に示されるように、上横枠4Aの中空部下面形状に合わせるように、枠部3bを切除し、縦枠側板部3aの板面を露出させるようにする。一方、上横枠4Aの端部仕口は、図7に太鎖線YKで示すように、段部を設けることなく同一面で切断する。
【0032】
以上の縦枠3Aおよび上横枠4Aの仕口処理を終えたならば、同図に示されるように、上横枠4Aの端面を前記縦枠側板部3aの板面に当接させるように接合する。この際、縦枠3A、3Bの押縁取付け片3c、3cは、縦枠側板部3aの板面よりも外方側に位置させるようにしてあるため、前記押縁取付け片3c、3cについては加工処理を必要としない。また、前記押縁取付け片3cを縦枠側板部3aの板面よりも外方側に位置させることにより、該押縁取付け片3c部に水抜き部Kが形成されるようになっている。
【0033】
次いで、前記縦枠3A、3Bと下横枠4Bとの接続に当たっては、縦枠3A、3Bの下端部を、図8に太鎖線TDで示されるとともに、図10に斜視図で示されるように、縦枠3A,3Bの下端は下横枠4Bの中空部形状に合わせて段状部3eを形成するように切断する。また、図10に示されるように、下横枠4Aの中空部下面形状に合わせるように、枠部3bを切除し、縦枠側板部3aの板面を露出させるようにする。一方、下横枠4Bの端部仕口は、図7に太鎖線YKで示すように、段部を設けることなく同一面で切断する。
【0034】
以上の縦枠3Aおよび下横枠4Bの仕口処理を終えたならば、同図に示されるように、下横枠4Bの端面を前記縦枠側板部3aの板面に当接させるように接合する。この際、縦枠3A、3Bの押縁取付け片3c、3cは、縦枠側板部3aの板面よりも外方側に位置させるようにしてあるため、前記押縁取付け片3c、3cについては加工処理を必要としない。なお、図11に縦枠3A、3Bと下横枠4Bとの接合状態を示す。
【0035】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、先ず、横枠に関しては、端部仕口処理を同一面で直線的に切断処理するようにしたため加工手間が掛からなくなるとともに、横枠端面のせき板を省略できるため施工が省力化される。
【0036】
一方、縦枠に関しては、縦枠の押縁取付け片部を横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させるようにしたため、押縁取付け片部の切断加工手間が無くなり、全体として縦枠および横枠に掛かる加工工数の低減により製作が効率化されるとともに、コスト低減が図れるようになる。
【0037】
また、前記押縁取付け片部に水抜き部を形成できるため排水も良好とできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユニット式カーテンウォールの正面図である。
【図2】 図1のII−II線矢視図である。
【図3】 図1のIII−III線矢視図である。
【図4】 図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】 方立支持部を示す平面図である。
【図6】 その側面図である。
【図7】 横枠仕口形状を示す横断面図である。
【図8】 縦枠仕口形状を示す縦断面図である。
【図9】 縦枠3A、3Bと上横枠4Aとの接合部分解斜視図である。
【図10】 縦枠3A、3Bと下横枠4Bとの接合部分解斜視図である。
【図11】 その接合状態斜視図である。
【図12】 従来のカーテンウォールにおける横枠の仕口処理例(その1)を示す横断面図である。
【図13】 従来のカーテンウォールにおける横枠の仕口処理例(その2)を示す横断面図である。
【図14】 その横枠60を示す、(A)は断面図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
1…カーテンウォール、3A・3B…縦枠、4A…上枠、4B…下枠、5…中間横枠、6A・6B…縦押縁、7A・7B…横押縁、38…レインバリヤ、29…ウインドバリヤ、39…気密バリヤ、40…起立壁、42…シールパッキン、44…横樋、46…第1の気密バリヤ、47…目地部気密バリヤ、48…第2の気密バリヤ、49…ゴム部材、M…縦目地、U…パネルユニット、LS…横目地水平ライン、3a…縦枠側板部、3b…枠部、3c…押縁取付け片
Claims (3)
- 縦枠および横枠によりパネル取付け枠部が構成されたカーテンウォール構造において、
前記横枠の両端仕口は同一面で切断処理し、横枠端面を前記縦枠の縦枠側板部に当接させるとともに、前記縦枠側板部に形成された押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させるようにしたことを特徴とするカーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造。 - 縦枠および横枠によりパネル取付け枠部が構成されたカーテンウォール構造において、
前記縦枠は、見込み面を構成する縦枠側板部と、前記縦枠側板部の内面側であって相対的に室内側位置に形成された枠部と、前記縦枠側板部の相対的に室外側位置に形成された押縁取付け片部とを有する断面形状を成し、
前記横枠の両端仕口は同一面で切断処理する一方、前記縦枠の上下端部において前記枠部を切断処理することにより前記縦枠側板部を露出させ、前記横枠の端面を前記縦枠側板部に当接させるとともに、前記縦枠側板部に形成された押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させるようにしたことを特徴とするカーテンウォールにおける縦枠および横枠の接合部構造。 - 前記押縁取付け片部を、横枠を当接させた前記縦枠側板部の板面よりも外方側に位置させることにより、該押縁取付け片部に水抜き部を形成してある請求項2記載のカーテンウォールにおける縦枠と横枠の接合部構造。
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