JP3849848B2 - カーテンウォールシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種のカーテンウォール工法(構造)に容易に対応可能とされるとともに、改修、補修等を容易化したカーテンウォールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カーテンウォール工法によって建物の外壁を構築する場合、予め四周を分割方立および横枠からなる枠材にカーテンウォールパネルを組み込んだカーテンウォールユニットを順に取り付ける、所謂ユニット工法(以下、フルユニット方式スプリットマリオン工法ともいう。)と、施工場所において躯体に方立を取り付けたならば、これら方立間に無目を取り付けて開口枠を形成し、各開口にカーテンウォールパネルを取り付ける手順による、所謂ノックダウン方式とが知られている。
【0003】
近年は、これらユニット方式とノックダウン方式との中間的な方式として、分割方立および横枠とからなるハシゴ形カーテンウォールユニットを順に取り付けた後、カーテンウォールパネルの取付けを行う、所謂ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法と、施工場所において躯体に方立を取付けたならば、これら方立に縦枠および横枠からなる枠材にガラス、パネルなどを組み込んだ、所謂セミユニット方式バックマリオン工法とが存在する。これら2者のカーテンウォール工法は、方立を別体として躯体に先行して取付けるか否かの点から分類すると、前記ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法はユニット工法に分類され、前記セミユニット方式バックマリオン工法はノックダウン工法に分類される。また、カーテンウォールユニットとしてパネルまで組み込んで一括で施工する点から分類すると、前記セミユニット方式バックマリオン工法はユニット工法に分類され、前記ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法はノックダウン工法に分類される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記ユニット工法は、予め方立および横枠を組み立てた枠材にパネルを嵌め込んだカーテンウォールユニットを順に取り付けるものであるため、施工は効率的であるけれども、各ユニット間の取り合い及び止水構造等が複雑になるなどのデメリットがある一方、後者のノックダウン工法は、構造は簡略化されるけれども、現場で方立と横枠との連結作業、パネル嵌め込み作業等を行わなければならず、かかる作業に手間と時間が掛かるため、作業が省力化かつ効率化されないなどの問題がある。
【0005】
また、メーカー側においても、仮に前述した4つのカーテンウォール工法にそれぞれ対応した商品を持つ場合、各工法毎にすべての形材、部品等を準備しておく必要があり、製作および管理が煩雑であるとともに、在庫管理品数が膨大となるなどの問題があった。
【0006】
そこで、本出願人は先の特願2001-85803号において、複数種のカーテンウォール工法に容易に対応可能であるとともに、構成部品の在庫管理等を簡素化し得るカーテンウォールシステムを提案した。かかるカーテンウォールシステムは、方立部と、パネル面を構成する窓部とに構造的に分離した構造とされ、前記方立部を構成する代替可能な複数種の方立部材と、前記窓部を構成する代替可能な複数種の窓部構成部材とが予め用意され、前記複数種の方立部材と複数種の窓部構成部材とがカーテンウォール工法に応じた構造条件の下で任意に組合せ可能とされるものであり、これにより工法間での部材の共通化を図ることができ、メーカー側では、複数のカーテンウォール工法を商品として用意しながら、各構成部材を一元的に管理出来るようになるなどの利点がもたらされるようになる。
【0007】
前記工法変更可能なカーテンウォールシステムは、部材の共通化によって煩雑な生産管理及び在庫管理を不要としながら、用意された複数種のカーテンウォールシステムから建物毎に品質の安定した工法を安価で提供し得るが、経年後に老朽化した窓部構成部材(面材)を取り外し可能とし、改修または補修の便宜を図る必要がある。
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、複数種のカーテンウォール工法に容易に対応可能としたカーテンウォールシステムにおいて、窓部構成部材のみを取り外し可能とし、経年後の改修および補修を容易化したカーテンウォールの具体的構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、複数種のカーテンウォール工法に対応可能としたカーテンウォールシステムであって、
前記カーテンウォール構造は、方立部と、パネル面を構成する窓部とに構造的に分離した構造とされ、
前記方立部を構成する代替可能な複数種の方立部材として単一断面構造の方立と、左右対の関係で組み合わされる分割方立との2種が予め用意されるとともに、前記窓部を構成する代替可能な複数種の窓部構成部材の内、縦枠構成部材として、単一断面構造の縦枠と、左右対の関係で組み合わされる分割縦枠との2種が予め用意され、
前記左右対の関係で組み合わされる分割縦枠が、前記単一断面構造の方立と前記左右対の関係で組み合わされる分割方立とに対して、カーテンウォール工法に応じた構造条件の下で組合せ可能とされ、かつ各カーテンウォール工法の下で、前記方立部材を原位置に残したまま前記窓部構成部材が取り外し可能となっていることを特徴とするカーテンウォールシステムが提供される。
【0010】
請求項2に係る本発明として、左右縦枠および上下横枠からなる方形枠状の窓部構成面材が上下および左右方向に隣接配置されたカーテンウォール構造において、前記窓部構成面材の上方向への移動可能代が、当該窓部構成面材の下横枠と下段側窓部構成面材の上横枠との重なり代よりも大きくされ、方立部材を原位置に残したまま、取り外し対象となる窓部構成面材を上方向に持ち上げることにより窓部構成面材の下端側から脱離可能としてある請求項1記載のカーテンウォールシステムが提供される。
【0011】
請求項3に係る本発明として、左右縦枠および上下横枠からなる方形枠状の窓部構成面材が上下および左右方向に隣接配置され、前記窓部構成面材同士の水平方向境界部に配設された方立部材に対し、左右方向の一方側に位置する窓部構成面材の一方側縦枠および左右方向の他方側に位置する窓部構成面材の他方側縦枠が夫々接合されたカーテンウォール構造において、
前記方立部材に対し、左右一対の方立側係止片を部材長手方向に沿って形成するとともに、前記一方側縦枠および他方側縦枠のそれぞれに、前記方立側係止片に対して同方向側から係合させる縦枠側係止片を部材長手方向に沿って形成し、前記方立部材を原位置に残したまま、取り外し対象となる窓部構成面材を前記係合方向とは逆の方向に移動することにより窓部構成面材の両縦枠を方立部材から脱離可能としてある請求項1、2いずれかに記載のカーテンウォールシステムが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0013】
〔本カーテンウォールシステム〕
本発明に係るカーテンウォール構造は、図1に示されるように、ノックダウン工法KD、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU、セミユニット方式バックマリオン工法BMおよびフルユニット方式スプリットマリオン工法SMの4つの工法(構造)間において、最大限の部材の共通化を図ることにより、最小限の部材変更により、複数種のカーテンウォール工法に容易に対応可能であるとともに、構成部品の在庫管理等を簡素化したカーテンウォール構造である。
【0014】
具体的には、カーテンウォール構造は、相対的に室内側に位置する方立部と、相対的に室外側に位置しパネル面を構成する窓部とに構造的に分離した構造とされ、同図に示されるように、前記方立部に関しては、ノックダウン工法KDおよびセミユニット方式バックマリオン工法BMの方立を共通化するとともに、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUおよびフルユニット方式スプリットマリオン工法SMの方立を共通化し、一方前記窓部では、縦枠に関し、前記ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU、セミユニット方式バックマリオン工法BMおよびフルユニット方式スプリットマリオン工法SMの縦枠を共通化するとともに、横枠に関し、セミユニット方式バックマリオン工法BMおよびフルユニット方式スプリットマリオン工法SMの横枠を共通化したものである。これら前記複数種の方立部材と複数種の窓部構成部材とは、カーテンウォール工法に応じた構造条件の下で任意に組合せ可能とされる。
【0015】
以下、本システム構成の理解のために、具体的にセミユニット方式バックマリオン工法BM、フルユニット方式スプリットマリオン工法SM、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU、ノックダウン工法KDの順で工法変更手順を交えながら、これらのカーテンウォール構造について詳述する。
【0016】
〔セミユニット方式バックマリオン工法〕
セミユニット方式バックマリオン工法BMに係るカーテンウォール構造は、建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具によって、水平方向に間隔をおいて上下方向に沿って方立2,2…を架け渡した後、この方立2,2…を支持部材として、縦枠3A、3Bおよび上・下横枠4A、4B、図示例では中間横枠5を含んで枠状部材を構成するとともに、この枠状部材の室外面側に縦押縁6A、6Bおよび横押縁7A、7Bを取付けガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込んだパネルユニットUBMを順に取り付けるようにした構造のカーテンウォールである。
【0017】
前記方立2は、図2に示されるように、内空に隔壁を備え2つの中空室を有する断面略方形状の型材で、室外側面の両側縁部には、部材長手方向に沿って縦枠3A、3Bに当接する突片2a、2bが形成されている。
【0018】
前記方立2は、建物躯体の床端部に固定される方立支持金具によって支持される。具体的には、図19および図20に示されるように、躯体Fの端部にアンカー金具50が埋設固定されるとともに、このアンカー金具50に頭部が嵌合支持され、かつネジ部を外部に突出させて設けられた固定用ボルト51およびナット51Aによってファスナー52を固定し、一方前記方立2の上部側に取付け金具53をボルト54,54によって固定し、この取付け金具53とファスナー52との間にライナー金具55を介在させた状態で固定用ボルト56およびナット56Aによって締結している。なお、前記取付け金具53の上部にはボルト保持用筒53aが一体的に設けられ、かつこのボルト保持用筒53aに挿入された上下方向調整ボルト57の先端が前記ライナー金具55より延在する上部フランジ片55aの水平面に当接することにより据え付け時に方立2の鉛直方向の建付けが調整されるようになっている。なお、前記ボルト保持用筒53aの内面に雌ネジを設け、上下方向調整ボルト57を螺入してもよい。
【0019】
前記カーテンウォール支持部は、各フロア毎に設けられ、相対的に下段側の方立2頭部に下半部が嵌合され、ボルト54によって固定された接合用部材58の上部が上段側方立2の中空部に挿入されることによって方立2の連続性が確保されるようになっている。
【0020】
方立2の固定が完了したならば、前記パネルユニットUBMが取り付けられる。前記パネルユニットUBMを構成する縦枠3A、3Bの内、一方の縦枠3Aは図2に示されるように、略方形断面の縦枠本体の室外側面において、その内方側にガラス支持部20を備えるとともに、外方側に室外側に延在する押縁取付け片21を備え、かつ外側見込み面にはウインドバリア取付け片22aとレインバリア取付け片22bとが形成されている。他方の縦枠3Bも同様に、略方形断面の縦枠本体の室外側面において、その内方側にガラス支持部20を備えるとともに、外方側に室外側に延在する押縁取付け片21を備えるが、外側見込み面には前記ウインドバリア取付け片22aに係止されたウインドバリア23が当接する突片24aと、前記レインバリア取付け片22bに係止されたレインバリア25が当接する突片24bとが形成されている。前記押縁取付け片21,21には、それぞれ縦押縁6A、6Bが取り付けられ、ガラスG、Gを間に挟んで、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34、34により前記ガラスG、Gが嵌合溝内に支持されている。前記縦枠3A、3BはパネルユニットUBMが隣接配置された状態で左右対の関係で組み合わされる。
【0021】
また、前記縦枠3A、3Bの室内側面には、後述のフルユニット方式スプリットマリオン工法SM、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUにおいて、背面側の分割方立13と連結するために、断面L字状係止片26a、26bおよび板状突片27a、27bが設けられている。
【0022】
一方、前記パネルユニットUBMを構成する上・下横枠4A、4Bの内、一方の上横枠4Aは図4に示されるように、断面略方形状の横枠本体の室外側に延在して下方側に向けてガラス嵌合溝を形成するように押縁取付け用延在片28が形成されるとともに、背面側には部材長手方向に沿ってボルト頭部嵌合用リップ条溝29が形成されている。前記押縁取付け用延在片28には横押縁7Aが取付けられ、前記横枠本体に取り付けられたガラス背面支持用ガスケット30と、バックアップ材・シーリング材31によってガラスG、Gが前記ガラス嵌合溝内に支持されている。
【0023】
また、他方の下横枠4Bは、断面略方形状の横枠本体の室外側に延在するとともに、上方側に向けてガラス嵌合溝を形成するように押縁取付け用延在片32が形成されるとともに、背面側には部材長手方向に沿ってボルト頭部嵌合用リップ条溝33が形成されている。前記押縁取付け用延在片32には横押縁7Bが取付けられ、ガラスG、Gを間に挟んで、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34、34により前記ガラスG、Gがガラス嵌合溝内に支持されている。前記上横枠4A、下横枠4Bは、パネルユニットUBMが隣接配置された状態で上下対の関係で組み合わされる。
【0024】
他方、中間横枠5は、図3に示されるように、単一中空断面の横枠本体の室外側面に、上下段配置でそれぞれ上側ガラス用押縁取付け片35と、下側ガラス用押縁取付け片36とが設けられ、前記上側ガラス用押縁取付け片35に取り付けられた横押縁8Aによって上側ガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記下側ガラス用押縁取付け片36に取り付けられた横押縁8Bによって下側ガラス嵌合溝が形成される。ガラスG、Gは、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34/ガラス背面支持用ガスケット30によりガラス嵌合溝内に支持されている。また、室内側面には、部材長手方向に沿ってボルト頭部嵌合用リップ条溝37が設けられている。
【0025】
前記構造のパネルユニットUBMは、方立2に対して取付け用ブラケット9を用いて取り付けられる。前記取付け用ブラケット9は、断面L字状のピース状部材で、方立側フランジ9Aおよび横枠側フランジ9Bのそれぞれには、方立ボルト挿通孔9aおよび水平方向に開口する横枠ボルト挿通孔9bが形成され、前記方立ボルト挿通孔9aおよび方立2を貫いて挿通された方立ボルト10により方立2の両側に前記取付け用ブラケット9,9が固定される。前記パネルユニットUBMの取付けに当たっては、図示しないクレーン設備等によって前記パネルユニットUBMを取付け位置まで吊り運搬したならば、前記上・下横枠4A、4Bおよび中間横枠5の背面側に形成されたボルト頭部嵌合用リップ条溝29、33,37に対して、横枠固定ボルト11の頭部11aを嵌合させ、背面側に突出するネジ部11bを前記取付け用ブラケット9の横枠ボルト挿通孔9bに挿通し、ナット12により締結するようにする。
【0026】
前記パネルユニットUBMを隣接配置した状態では、水平方向に隣接するパネルユニットUBM間では、図2に示されるように、隣接する縦枠3A、3B間においてレインバリア25,ウインドバリア23によって気水密性が確保されるようになっているとともに、上下方向に隣接パネルユニット間UBM間では、図4に示されるように、上横枠4Aが室内側寄り位置に部材長手方向に沿ってシールパッキン42を有する起立壁49を有し、上段側に設置されたパネルユニットUBMの下横枠から垂下する垂下片48が前記シールパッキン42に接触することにより気水密性が確保されるようになっている。一方、目地交点部では、隣接する上・下横枠4A、4B間においては、上横枠4Aの上面側に気密バリヤ39を一体的に備えるレインバリア38が配設され、このレインバリア38の舌片が下横枠4Bの下面に接触することにより、およびこれの室内側位置において、さらに気密バリヤ41を一体的に備えるウインドバリア40を設けることにより、目地交点部から雨水等が浸入するのを確実に防止するようになっている。前記レインバリア38、ウインドバリア40は水平方向に隣接するパネルユニットUBMの上横枠4A、4A間に跨って所定の区間長に亘って配設される。
【0027】
〔フルユニット方式スプリットマリオン工法〕
フルユニット方式スプリットマリオン工法SMに係るカーテンウォール構造は、方立を左右の分割構造とし、分割方立を一体的に備える縦枠3A、3B、上・下横枠4A、4Bおよび中間横枠5によって枠状部材を構成するとともに、この枠状部材の室外面側に縦押縁6A、6Bおよび横押縁7A、7Bを取付けるとともに、ガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込んだパネルユニットUSMを順に建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具に取り付けるようにした構造のカーテンウォールである。
【0028】
前述のセミユニット方式バックマリオン工法BMに係るカーテンウォール構造を本フルユニット方式スプリットマリオン工法SMに係るカーテンウォール構造に変更するには、図5に示されるように、方立2の変更のみで対応できるようになっている。具体的には同図に示されるように、単一断面構造の前記方立2に代えて、左右対の分割方立13A、13Bからなり、左右の関係で組み合わされ一体を成す方立13が使用される。
【0029】
一方側の分割方立13Aは、略方形状の中空断面を成し、対向面の室内側寄り位置には凹部13aが形成されているとともに、室外側の面には部材長手方向に沿って板状突片13b、L字状突片13cが夫々形成されている。他方の分割方立13Bも同様に、略方形状の中空断面を成し、対向面の室内側寄り位置には突片13dが形成され、室外側の面には部材長手方向に沿って板状突片13f、L字状突片13eが夫々形成されている。
【0030】
前記分割方立13Aを縦枠3Aの室内側面に一体的に組み付けるには、前記分割方立13Aの室外側面に形成されたL字状突片13cを縦枠3Aの室内側面に形成された断面L字状係止片26aに係止するとともに、分割方立13Aの室外側面に形成された板状突片13bを縦枠3Aの室内側面に形成された板状突片27aと重ね合わせ、両者を貫通する連結リベット43,43…によって連結を図る。この連結部には縦方向に沿ってカバー材44が取り付けられる。
【0031】
一方の分割方立13Bを縦枠3Bの室内側面に一体的に組み付ける場合も同様に、前記分割方立13Bの室外側面に形成されたL字状突片13eを縦枠3Bの室内側面に形成された断面L字状係止片26bに係止するとともに、分割方立13Bの室外側面に形成された板状突片13fを縦枠3Bの室内側面に形成された板状突片27bと重ね合わせ、両者を貫通する連結リベット43,43…によって連結を図る。この連結部にも縦方向に沿ってカバー材44が取り付けられる。
【0032】
なお、本カーテンウォールシステムでは、後述の窓部構成面材Wの取り外しの便宜のために、前記L字状突片13c、13eを同方向に向けて屈曲させてあるとともに、これらの夫々係止させる断面L字状係止片26a、26bを同方向に向けて屈曲させるようにしてある。
【0033】
前述した以外の構造部分、具体的に縦枠3A、3B、上・下横枠4A、4B、中間横枠5、縦押縁6A、6B、横押縁7A、7B等については、前記セミユニット方式バックマリオン工法BMの場合と全く同様であるため、同符号を付して説明は省略する。
【0034】
以上、分割方立13A、13Bを含みながら構成されたパネルユニットUSMは躯体(床)に固定された方立支持金具に対して順に取り付けられる。前記方立支持金具は、図21および図22に示されるように、躯体Fの端部にアンカー金具50が埋設固定されるとともに、このアンカー金具50に頭部が嵌合支持され、かつネジ部を外部に突出させて設けられた固定用ボルト51およびナット51Aによってファスナー52が固定された構造のもので、前記分割方立13の上部側に取付け金具53をボルト54,54によって固定しておき、図示しないクレーン設備等によって前記パネルユニットUSMを取付け位置まで吊り運搬したならば、前記取付け金具53とファスナー52との間にライナー金具55を介在させた状態で固定用ボルト56およびナット56Aによって締結し固定する。なお、前記取付け金具55の上部にはボルト保持用筒53aが一体的に設けられ、かつこのボルト保持用筒53aに挿入された上下方向調整ボルト57の先端が前記ライナー金具55より延在する上部フランジ片55aの水平面に当接することにより据え付け時に分割方立13の鉛直方向の建付けが調整されるようになっている。なお、前記ボルト保持用筒53aの内面に雌ネジを設け、上下方向調整ボルト57を螺入してもよい。
【0035】
前記カーテンウォール支持部は、各フロア毎に設けられ、相対的に下段側の方立13頭部に下半部が嵌合され、ボルト54によって固定された接合用部材58の上部が上段側方立13の中空部に挿入されることによって方立13の連続性が確保されるようになっている。
【0036】
〔ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法〕
ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUに係るカーテンウォール構造は、方立を左右の分割構造とし、分割方立を一体的に備える縦枠3A、3B、上下二段の中間横枠5によって構成されるハシゴ形の面材をパネルユニットULUとして順に建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具に取り付けた後、枠状部材の室外面側に縦押縁6A、6Bおよび横押縁8A、8Bを取付けるとともに、ガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込むようにした構造のカーテンウォールである。
【0037】
前記フルユニット方式スプリットマリオン工法SMに係るカーテンウォール構造を本ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUのカーテンウォール構造に変更するには、図9に示されるように、上・下横枠4A、4Bを単一断面構造の横枠、具体的には前記セミユニット方式バックマリオン工法BMおよびフルユニット方式スプリットマリオン工法SMに係るカーテンウォール構造において、中間横枠5として用いた横枠に変更するのみで足りる。これ以外の構造部分、具体的に分割方立13,縦枠3A、3B、縦押縁6A、6B、横押縁8A、8B等については、前記フルユニット方式スプリットマリオン工法SMの場合と同様であるため、同符号を付して説明は省略する。
【0038】
分割方立13A、13Bを含みながら構成された前記パネルユニットULUを躯体(床)に固定された方立支持金具に対して順に取り付けたならば、縦枠3A、3Bおよび中間横枠5,5に縦押縁6A、6Bおよび横押縁8A、8Bを取付けるとともに、縦枠3A、3Bおよび中間横枠5,5によって囲まれた枠内に対して、ガラスG、Gを嵌め込み、ガラスG、Gを間に挟んで室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34、ガラス背面支持用ガスケット30により支持するようにする。
【0039】
〔ノックダウン工法〕
ノックダウン工法KDに係るカーテンウォール構造は、建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具によって、水平方向に所定の間隔をおいて上下方向に沿って方立2,2…を固定した後、前記方立2,2の室外側面に縦枠14を取り付けるとともに、上下方向に所定の間隔で横枠(無目)を架け渡して窓部開口枠を構成し、この開口枠の室外側に横押縁7A'、7B'を取付け、ガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込むようにした構造のカーテンウォールである。
【0040】
前記ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法に係るカーテンウォール構造を本ノックダウン工法に係るカーテンウォール構造に変更するには、分割方立13、縦枠3A、3Bおよび中間横枠5,5を変更する。
【0041】
具体的には、図13に示されるように、前記分割方立13代えて単一断面構造の方立2を使用するとともに、図14に示されるように、前記縦枠3A、3Bおよび縦押縁6A、6Bに代えて左右両側に夫々ガラス嵌合溝を形成するようにした縦枠14を使用する。また、図15に示されるように、中間横枠5,5に代えて中間横枠18,19を使用する。
【0042】
より詳しく説明すると、前記方立2は、前記セミユニット方式バックマリオン工法BMにおいて使用した方立2がそのまま使用される。また、前記縦枠14は、方立2の室外側面に取り付けられる断面T字状を成す中間連結部材15、この中間連結部材15にビス45,45…によって連結される断面逆T字状を成す縦枠本体16、およびこれら中間連結部材15および縦枠本体16の両側に夫々取り付けられ、ガラス背面側を支持するためのガラス支持部17a、17bを有する側枠17A、17Bとから構成されるもので、ノックダウン工法KDに専用で使用される部材である。
【0043】
一方、前記中間横枠5は機能の点、すなわち上側および下側にそれぞれ開口を向けたガラス嵌合溝を形成している点から言えば、本ノックダウン工法KDにおいてもそのまま使用することもできるが、断面形状の縮小化を図るとともに、前記縦枠本体16の見付け外観との整合を図るために、専用の中間横枠18,19を使用するようにしている。前記中間横枠18,19はほぼ類似形状の断面をしているが、腰部に使用される中間横枠19には、上面の室内側より位置に腰壁嵌合溝を形成するために起立壁19cを有する断面形状となっている。
【0044】
前記中間横枠18,19は共に、略方形断面を成す横枠本体の室外側面に断面略L字状を成す押縁取付け片18a、19aを有し、この押縁取付け片18a、19aの上面側に横押縁7A'を取り付けるとともに、下面側に横押縁7B'を取付け、上側および下側にそれぞれ開口を向けたガラス嵌合溝を形成するようになっている。
【0045】
施工に当たっては、先ず建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具に方立2、2…を固定する。固定態様は、前記セミユニット方式バックマリオン工法BMの場合と同様である(図19および図20参照)。
【0046】
次いで、図16に示されるように、方立2,2…の室外側面に対して前記中間連結部材15を連結ビス46,46…によって固定するとともに、この中間連結部材15に縦枠本体16を連結する。前記縦枠本体16の中間横枠18,19配設部位には両側にそれぞれ横枠支承金具47,47を取り付け、これら横枠支承金具47,47間に横架させるようにして中間横枠18,19を取り付ける。その後、前記中間連結部材15、縦枠本体16の両側にそれぞれ側枠17A、17Bを取り付けて、ガラス嵌合溝を構成する。
【0047】
こうして、方形枠状のガラス嵌合溝が形成されたならば、横押縁7A'、7B'を取付け、ガラスG、Gを嵌め込むとともに、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34またはガラス背面支持用ガスケット30により支持するようにする。
【0048】
〔カーテンウォールの改修及び補修〕
以上、セミユニット方式バックマリオン工法BM、フルユニット方式スプリットマリオン工法SM、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU、ノックダウン工法KDの順で工法変更手順を交えながら、これらのカーテンウォール構造について詳述したが、本構造に係るカーテンウォールシステムの場合には、経年後に方立2,13を躯体に残したまま、窓部構成部材の取り外しが可能となっており、カーテンウォールの改修及び補修が容易に行えるようになっている。
【0049】
以下、セミユニット方式バックマリオン工法BM、フルユニット方式スプリットマリオン工法SM、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU、ノックダウン工法KDの順で窓部構成部材の撤去要領について詳述する。
【0050】
〔セミユニット方式バックマリオン工法BMの面材撤去要領〕
図23および図24に基づいて、セミユニット方式バックマリオン工法BMにおける窓部構成面材Wを取り外す手順について詳述する。
【0051】
かかるセミユニット方式バックマリオン工法BMにおいては、左右縦枠3A、3Bおよび上下横枠4A、4Bからなる方形枠状の窓部構成部材(以下、窓部構成面材Wという。)が一体組みのまま取り外しが可能となっている。具体的には、図24に示されるように、パネルユニットUBM、UBM間の縦方向境界部においては、窓部構成
面材Wの上方向への移動可能代となる上枠4Aと下枠4Bの間隙Aの寸法が、当該窓部構成面材Wの下枠4B下面から垂下する垂下片48と、下段側窓部構成面材Wの上枠4Aのシールパッキン取付け用起立壁49との重なり代Rの寸法よりも大きくされ、窓部構成面材Wを上方向に持ち上げた後、下端側から脱離可能となっている。なお、レインバリア38およびウインドバリア40については弾性変形させながら前記窓部構成面材Wを移動させるようにすればよい。
【0052】
先ず、前記窓部構成面材Wを取り外すには、バックアップ材・シーリング材31およびガラス背面支持用ガスケット30などのガラス支持部材を取り除いた後、ガラスG、Gを撤去する。次いで、手順(1)の符号で示されるように、上横枠4A、下横枠4Bを固定してある横枠固定ボルト11を取り外し、窓部構成面材Wを取り外し可能な状態とする。なお、前記横枠固定ボルト11の取り外しは、取付け用ブラケット9を取り外すことによるが、上下段側のパネルユニットUBMは中間横枠5部位でもボルト支持されているため問題はない。
【0053】
次いで、手順(2)の符号で示されるように、前記窓部構成面材Wを上方向に移動した後、図23及び図24に手順(3)の符号で示されるように、窓部構成面材Wの下端側から隣接する窓部構成面材W、Wを共に観音開き状に開く要領で縦枠3A、3B同士の係合、すなわち縦枠3Aに形成されたウインドバリア取付け片22aとレインバリア取付け片22bと、縦枠3Bに形成された突片24a、24bとの係合を解きながら左右方向に隣接する2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外すようにする。
【0054】
〔フルユニット方式スプリットマリオン工法SMの面材撤去要領〕
次に、図25および図26に基づいて、フルユニット方式スプリットマリオン工法SMにおける窓部構成面材Wを取り外す手順について詳述する。
【0055】
かかるフルユニット方式スプリットマリオン工法SMにおいても、左右縦枠3A、3Bおよび上下横枠4A、4Bからなる方形枠状の窓部構成面材Wのまま取り外しが可能となっているとともに、図26に示されるように、パネルユニットUSM間の縦方向境界部において、窓部構成面材Wの上方向への移動可能代となる上枠4Aと下枠4Bの間隙Aの寸法が、当該窓部構成面材Wの下枠4B下面から垂下する垂下片48と、下段側窓部構成面材Wの上枠4Aのシールパッキン取付け用起立壁49との重なり代Rの寸法よりも大きくされ、窓部構成面材Wを上方向に持ち上げた後、下端側から脱離可能となっている。
【0056】
さらに、分割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの接合部では、前述したように、分割方立13A、13Bに形成された前記L字状突片13c、13e(本発明にいう方立側係止片)を同方向に向けて屈曲させてあるとともに、縦枠3A、3Bに形成された断面L字状係止片26a、26b(本発明にいう縦枠側係止片)を同方向に向けて屈曲させるようにしてあるため、窓部構成面材Wを係合方向とは逆の方向に移動させることにより、前記分割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの係合が解かれるようになっている。
【0057】
前記窓部構成面材Wを取り外すには、先ずバックアップ材・シーリング材31およびガラス背面支持用ガスケット30などのガラス支持部材を取り除いた後、ガラスG、Gを撤去する。次いで、図25に手順(1)の符号で示されるように、カバー材44を外し連結リベット43,43…を撤去して窓部構成面材Wを移動可能な状態とした後、図26に手順(2)の符号で示されるように、窓部構成面材Wを上方向に持上げ、窓部構成面材Wを下端側から抜脱可能な状態とする。
【0058】
そして、この状態のまま、図25に手順(3)の符号で示されるように、窓部構成面材Wを左右方向の一方側に移動し前記分割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの係合を解いた後、同図に手順(4)の符号で示されるように、隣接する窓部構成面材W、Wを共に観音開き状に開く要領で縦枠3A、3B同士の係合を解きながら左右方向に隣接する2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外すようにする。
【0059】
〔ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUの面材撤去要領〕
図27および図28に基づいて、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUにおける窓部構成面材Wを取り外す手順について詳述する。
【0060】
かかるハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUにおいても、左右縦枠3A、3Bおよび中間横枠5,5からなるハシゴ形状の窓部構成面材Wのまま取り外しが可能となっているとともに、分割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの接合部では、分割方立13A、13Bに形成された前記L字状突片13c、13eを同方向に向けて屈曲させてあるとともに、縦枠3A、3Bに形成された断面L字状係止片26a、26bを同方向に向けて屈曲させてあり、窓部構成面材Wを係合方向とは逆の方向に移動させることにより、前記分割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの係合が解かれるようになっている。
【0061】
したがって、窓部構成面材Wを取り外すには、先ずバックアップ材・シーリング材34およびガラス背面支持用ガスケット30などのガラス支持部材を取り除いた後、ガラスG、Gを撤去する。次いで、図27に手順(1)の符号で示されるように、カバー材44を外し連結リベット43,43…を撤去して窓部構成面材Wを移動可能な状態とした後、手順(2)の符号に示されるように、窓部構成面材Wを左右方向の一方側に移動し前記分割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの係合を解いた後、図27に手順(3)の符号で示されるように、隣接する窓部構成面材W、Wを共に観音開き状に開く要領で縦枠3A、3B同士の係合を解きながら左右方向に隣接する2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外すようにする。
【0062】
〔ノックダウン工法KDの窓部構成部材の解体要領〕
図29および図30に基づいて、ノックダウン工法KDにおける窓部構成部材を取り外す手順について詳述する。
【0063】
このノックダウン工法KDだけは、窓部構成部材がユニット組みされていないため、部材毎に順に撤去することになる。
【0064】
先ず、バックアップ材・シーリング材34およびガラス背面支持用ガスケット30などのガラス支持部材を取り除きガラスG、Gを撤去する。次いで、図29に手順(1)の符号で示されるように、側枠17A、17Bを撤去したならば、手順(2)で中間横枠18,19を撤去し、手順(3)で示されるように、中間連結材15と方立2とを連結している連結リベット46,46…を取り外し、中間連結材15と縦枠本体16とを一体としたまま撤去する。
【0065】
ところで本カーテンウォールシステムでは、前記改修および補修の便宜のために、たとえば図4に示されるように、横枠の室内側において、横枠に設けられた蓋板係止具60と、額縁本体61とに跨って開口自在の蓋板62が取り付けられ、前記横枠が封鎖されるようになっている構造において、前記蓋板62は額縁本体61との固定に用いられているボルト63を取り除いた後、前記蓋板係止具60を回転中心として開いたとき、横枠部分が露出するようになっている。したがって、内装仕上げ材(膳板、ブラインドボックス、腰壁等)を破壊することなく容易にカーテンウォールの改修および補修工事が行えるようになっている。
【0066】
以上、本発明を相対的に室内側に方立を有し、室外側にパネル面を構成する窓部を有する構造のカーテンウォールを例に採り説明を行ったが、相対的に室外側に方立を有し、室内側にパネル面を構成する窓部を有する構造のカーテンウォールに対しても同様に適用することができる。
【0067】
また、上記実施形態例では左右方向に隣接する2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外すようにしたが、もちろん1枚づつ取り外し可能とすることもできる。その一例としては、例えば図31に示されるように、一方側縦枠3Aに形成されたウインドバリア取付け片22aおよび他方側縦枠3Bに形成された突片24aの配置関係をレインバリヤ25側においても同様の配置関係とすることにより、窓部構成面材Wが室外側に引込み可能となり1枚づつ取り外しが可能となる。
【0068】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、先ず複数種のカーテンウォール工法に容易に対応可能であり、構成部品の在庫管理等を簡素化し得る。また、方立を原位置に残したまま、窓部構成部材を取り外し可能としてあるため、経年後の改修および補修を容易に行い得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本カーテンウォールのシステム構成説明図である。
【図2】 セミユニット方式バックマリオン工法における水平横断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】 セミユニット方式バックマリオン工法における中間横枠部縦断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【図4】 セミユニット方式バックマリオン工法における上・下横枠部縦断面図(図1のIV−IV線矢視図)である。
【図5】セミユニット方式バックマリオン工法からフルユニット方式スプリットマリオン工法へ変更する場合の部材変更図である。
【図6】 フルユニット方式スプリットマリオン工法における水平横断面図(図1のVI−VI線矢視図)である。
【図7】 フルユニット方式スプリットマリオン工法における中間横枠縦断面図(図1のVII−VII線矢視図)である。
【図8】 フルユニット方式スプリットマリオン工法における上・下横枠縦断面図(図1のVIII−VIII線矢視図)である。
【図9】 フルユニット方式スプリットマリオン工法からハシゴユニット方式スプリットマリオン工法へ変更する場合の部材変更図である。
【図10】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法における水平横断面図(図1のX-X線矢視図)である。
【図11】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法における中間横枠縦断面図(その1)(図1のXI-XI線矢視図)である。
【図12】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法における中間横枠縦断面図(その2)(図1のXII-XII線矢視図)である。
【図13】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法からノックダウン工法へ変更する場合の部材変更図(その1)である。
【図14】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法からノックダウン工法へ変更する場合の部材変更図(その2)である。
【図15】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法からノックダウン工法へ変更する場合の部材変更図(その3)である。
【図16】 ノックダウン工法における水平横断面図(図1のXVI-XVI線矢視図)である。
【図17】 ノックダウン工法における中間横枠縦断面図(その1)(図1のXVII-XVII線矢視図)である。
【図18】 ノックダウン工法における中間横枠縦断面図(その2)(図1のXVIII-XVIII線矢視図)である。
【図19】 方立2を使用する場合の方立支持部平面図である。
【図20】 その側面図である。
【図21】 分割方立13を使用する場合の方立支持部平面図である。
【図22】 その側面図である。
【図23】 セミユニット方式バックマリオン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断面図である。
【図24】 セミユニット方式バックマリオン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断面図である。
【図25】 フルユニット方式スプリットマリオン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断面図である。
【図26】 フルユニット方式スプリットマリオン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断面図である。
【図27】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断面図である。
【図28】 ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断面図である。
【図29】 ノックダウン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断面図である。
【図30】 ノックダウン工法における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断面図である。
【図31】 窓部構成面材Wを1枚づつ取り外し可能とした場合の例を示す水平断面図である。
【符号の説明】
BM…セミユニット方式バックマリオン、SM…フルユニット方式スプリットマリオン、LU…ハシゴユニット方式スプリットマリオン、KD…ノックダウン、2…方立、3A・3B…縦枠、4A…上横枠、4B…下横枠、5…中間横枠、6A・6B…縦押縁、7A・7B・8A・8B…横押縁、9…取付け用ブラケット、13…分割方立、14…縦枠、W…窓部構成面材
Claims (3)
- 複数種のカーテンウォール工法に対応可能としたカーテンウォールシステムであって、
前記カーテンウォール構造は、方立部と、パネル面を構成する窓部とに構造的に分離した構造とされ、
前記方立部を構成する代替可能な複数種の方立部材として単一断面構造の方立と、左右対の関係で組み合わされる分割方立との2種が予め用意されるとともに、前記窓部を構成する代替可能な複数種の窓部構成部材の内、縦枠構成部材として、単一断面構造の縦枠と、左右対の関係で組み合わされる分割縦枠との2種が予め用意され、
前記左右対の関係で組み合わされる分割縦枠が、前記単一断面構造の方立と前記左右対の関係で組み合わされる分割方立とに対して、カーテンウォール工法に応じた構造条件の下で組合せ可能とされ、かつ各カーテンウォール工法の下で、前記方立部材を原位置に残したまま前記窓部構成部材が取り外し可能となっていることを特徴とするカーテンウォールシステム。 - 左右縦枠および上下横枠からなる方形枠状の窓部構成面材が上下および左右方向に隣接配置されたカーテンウォール構造において、前記窓部構成面材の上方向への移動可能代が、当該窓部構成面材の下横枠と下段側窓部構成面材の上横枠との重なり代よりも大きくされ、方立部材を原位置に残したまま、取り外し対象となる窓部構成面材を上方向に持ち上げることにより窓部構成面材の下端側から脱離可能としてある請求項1記載のカーテンウォールシステム。
- 左右縦枠および上下横枠からなる方形枠状の窓部構成面材が上下および左右方向に隣接配置され、前記窓部構成面材同士の水平方向境界部に配設された方立部材に対し、左右方向の一方側に位置する窓部構成面材の一方側縦枠および左右方向の他方側に位置する窓部構成面材の他方側縦枠が夫々接合されたカーテンウォール構造において、
前記方立部材に対し、左右一対の方立側係止片を部材長手方向に沿って形成するとともに、前記一方側縦枠および他方側縦枠のそれぞれに、前記方立側係止片に対して同方向側から係合させる縦枠側係止片を部材長手方向に沿って形成し、前記方立部材を原位置に残したまま、取り外し対象となる窓部構成面材を前記係合方向とは逆の方向に移動することにより窓部構成面材の両縦枠を方立部材から脱離可能としてある請求項1、2いずれかに記載のカーテンウォールシステム。
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