JP3701857B2 - カーテンウォール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンウォールに係り、例えば、ガラス、金属パネル、石材など、材質の異なる複数種類の面材を用いて壁面を形成するカーテンウォールに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、ビル等の建物の外壁をカーテンウォールで形成する場合、建物側の腰壁や垂れ壁に相当する部分、すなわち床スラブ等に対応する腰部分(スパンドレル部)には、当該床スラブを外観上見えなくするためにも、金属製や石材製等の非透光性の面材を配置し、開口部に対応した部分(ビジョン部)には、採光を得る目的で、ガラス製の面材を配置することが多い。
【0003】
ところで、金属製や石材製の面材は、特許第2515034号公報に開示されているように、シール部材を介して横材や縦材に支持される場合もあるが、その多くは枠状のフレームなどの中間部材を用いて縦材および横材に支持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金属製や石材製の面材を中間部材を用いて支持した場合でも、ガラス製の面材は、そのような中間部材が不要であり、依然としてシール部材を介してのみ縦材および横材に支持される。
このため、縦材および横材としては、ガラス製の面材を支持する部分と、金属製や石材製の面材を支持する部分とでは、中間部材の有無に対応させるために断面形状を異ならせる必要が生じる。従って、縦材および横材自身の種類に加え、これらを製作するための押出金型の種類が増えるなど、生産コストや管理コストの上昇を招くという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、中間部材を用いて取り付けられる面材と、用いないで取り付けられる面材とがある場合でも、これらの面材が取り付けられる部材の共通化を図ってコストを確実に削減できるカーテンウォールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のカーテンウォールは、それぞれ複数の縦材および横材で形成された区画部分に取り付けられる第1面材と、当該区画部分に中間部材を介して取り付けられる第2面材とを備えたカーテンウォールであって、前記縦材および横材には、前記第1面材の室外側面を保持する外押縁が係止される係止部と、前記第1面材の室内側面に密着するシール部材が取り付けられる取付部とが設けられ、前記係止部は、前記取付部よりも室外側で、かつ見付け方向の外方側に設けられ、前記中間部材は、前記第2面材の室内側面の面内方向の内方側に取り付けられ、前記横材に設けられた取付部は、前記第2面材用の中間部材を取り付けるために兼用され、前記第2面材の取り付けに供される上下一対の横材のうち、上方の横材の前記係止部が設けられた延出部分の室外端、および前記第2面材の取り付けに供される左右一対の縦材の前記係止部が設けられた延出部分の室外端は、当該第2面材の室内側面の周縁部分に密着するシール部材を取り付けるために用いられることを特徴とする。
【0007】
このような構成では、第1面材は縦材および横材に対して外押縁で取り付けられるのに対し、第2面材は中間部材を介して横材に取り付けられるが、この際、中間部材は第1面材取付時のシール部材用の取付部を利用して取り付けられるので、横材の断面形状としては、第1面材を取り付ける場合と、第2面材を取り付ける場合とで同じでよく、各面材に応じて変更する必要がない。従って、横材の共通化が図られ、コストの削減が促進される。
【0008】
本発明のカーテンウォールでは、前記縦材には前記中間部材を支持する支持プレートが設けられることが望ましい。
このような構成では、中間部材やこれに取り付けられる第2面材は、支持プレートを介して縦材にも取り付けられ、支持されることになるから、中間部材自身が縦材および横材の両方で確実に支持される。また、第2面材としても、金属製や石材製など、重量の大きな面材が何ら支障なく支持されるようになる。
【0009】
本発明のカーテンウォールでは、前記縦材および横材は、カーテンウォールユニットを構成する枠体の枠であることが好ましい。
このような構成では、カーテンウォールユニットを構成する枠体が工場等で予め組み立てられるようになるから、建設現場等では、搬入した枠体を方立等に取り付けた後、この枠体に各面材を取り付ければよく、建設現場での作業性が良好になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るカーテンウォール1を示す外観図である。
カーテンウォール1は、3種類のカーテンウォールユニット2,3,4を図示しない鉛直な方立に沿って上下方向および左右方向に配置して形成されている。図中央のカーテンウォールユニット2の外表面は、上側および下側が共にガラス製である。図上方のカーテンウォールユニット3の外表面は、上側がアルミニウム製で、下側がガラス製である。図下方のカーテンウォールユニット4の外表面は、上側が石材製で、下側がガラス製である。
以下には、それぞれのカーテンウォールユニット2〜4について詳説する。
【0011】
図2、図3は、図1の矢印II−II、矢印III−IIIから見た図であり、カーテンウォールユニット2の縦断面図、横断面図である。
カーテンウォールユニット2は、それぞれアルミの押出形材からなる上枠11、下枠12、左右の縦枠13,14、および横中枠15を枠組みした枠体10と、枠体10の室外側に上下一対配置された第1面材としてのガラス板16とを備えている。そして、上側のガラス板16がスパンドレル部に対応し、下側のガラス板16がビジョン部に対応している。
【0012】
上枠11の室外側の水平部111には、図4にも拡大して示すように、上方に突出して室内側に折曲した二条の係止部112が設けられている。この係止部112の室内側には下方に垂下した垂下片113が設けられ、垂下片113の下端側には室外側に突出した取付部114が設けられている。取付部114の先端は、上下にそれぞれ突出した鉤状部115になっている。
【0013】
下枠12の室外側に突出した水平部121には、下方に突出して室内側に折曲した二条の係止部122が設けられている。この水平部121は、垂下片123の下端側に設けられている。垂下片123の上端側には室外側に突出した取付部124が設けられている。取付部124の先端も、上下にそれぞれ突出した鉤状部125になっている。
【0014】
縦枠13,14の室外側に突出した鉛直部131,141には、見付方向の外側(隣接する他の縦枠14,13側)に突出して室内側に折曲した二条の係止部132,142が設けられている。また、鉛直部131,141は、見付方向に沿った見付片133,143の先端側に設けられている。見付片133,143の基端側には、室外側に突出した取付部134,144が設けられ、各取付部134,144の先端も、左右にそれぞれ突出した鉤状部135,145になっている。
【0015】
横中枠15の室外側に突出した上下一対の水平部151には、互いに対向する側に突出して室内側に折曲した二条の係止部152が設けられている。各水平部151の基端側において、上下の各鉛直面153には室外側に突出した取付部154が設けられ、各取付部154の先端も、上下にそれぞれ突出した鉤状部155になっている。
【0016】
枠体10の各枠11〜15で形成された上下の区画部分の室外側は、周囲が各枠11〜15の水平部111,121,151および鉛直部131,141で囲まれた収容部17になっており、この収容部17内にガラス板16が配置されている。
【0017】
そして、収容部17内に突出することになる各枠11〜15の取付部114,124,134,144,154には、四周連続するようにシール部材(室内側グレージングビード)18が設けられている。具体的には、シール部材18の室内側は、取付部114,124,134,144,154のそれぞれに一対ずつ設けられた鉤状部115,125,135,145,155のうち、収容部17の内側に向いた側の鉤状部115,125,135,145,155に係合され、シール部材18の室外側は、ガラス板16の室内側面に密着している。
【0018】
上方の収容部17内のガラス板16は、上枠11の係止部112に係止された外押縁116、縦枠13,14の係止部132,142に係止された外押縁136,146、および横中枠15の上側の係止部152に係止された外押縁156で保持されている。
【0019】
下方の収容部17内のガラス板16は、下枠12の係止部122に係止された外押縁126、縦枠13,14の係止部132,142に係止された外押縁136,146、および横中枠15の下側の係止部152に係止された外押縁156で保持されている。
【0020】
各外押縁116,126,136,146,156の先端には四周連続するようにシール部材19(室外側グレージングビード)が取り付けられ、シール部材19の室内側がガラス板16の室外側面に密着している。
【0021】
図4には、隣り合うカーテンウォールユニット2間であって、上枠11の対向する端部間に跨設されたジョイントキャッチパン20が示されている。このキャッチパン20は、近接する縦枠13,14間に形成された第1〜第3空間A〜C(図3)を上方から覆っており、雨水が上下に連通した各空間A〜C内に浸入するのを防止している。
【0022】
キャッチパン20は、上枠11の上段部117間に跨設されて最も室外側の第1空間Aを覆う水切り部21と、上枠11の下段部118間に跨設されて第2、第3空間B,Cを覆う断面溝状のキャッチ部22とが一体とされた形状である。
【0023】
水切り部21は、図5にも示すように、上枠11の上段部117の傾斜方向に沿って設けられ、流れ落ちた雨水を第1空間Aよりも室外側に案内する。水切り部21の室内側には鉛直な固定部23が設けられ、固定部23と上段部117から室内側に延設された固定片117Aとがビス24で固定されるようになっている。また、水切り部21および固定部23の裏面側には、スポンジ状の乾式の気密材25が連続して取り付けられている。
【0024】
一方、キャッチ部22は、流れ落ちた雨水を左右方向に案内し、上枠11の下段部118上に滞留させる。キャッチ部22の底面部26は、上段部117側の固定片117Aの下方まで延設されることにより、第2空間Bの上方をも略完全に覆っている。この底面部26および室内側の側面部27の裏面側にも、気密材25が連続して取り付けられている。
【0025】
このようなキャッチパン20は、一方の上枠11の端部からスライドさせるようにして配置され、カーテンウォールユニット2同士を並設した後に両方の上枠11間に移動され、各上枠11に固定される。
【0026】
図5において、(A)は、キャッチパン20が上枠11間に配置された状態を示す図であり、(B)は、キャッチパン20がビス24で固定された状態を示す図である。
キャッチパン20の固定部23の上部側には、室内側に突出した突起28が設けられ、ビス24を締め付けると、この突起28が上枠11の固定片117Aに当接し、ビス24の締付量が規制されるようになっている。このことにより、キャッチパン20が上枠11に対して一定の位置で固定されるようになり、気密材25の室内外方向のつぶれ量が一定に確保される。
【0027】
また、キャッチパン20の室内側では、キャッチ部22の側面部27上端が上枠11のリップ溝用に設けられた顎部118Aに当接している。顎部118Aは、室内側に向かって下方に傾斜したテーパ面118Bを有しており、キャッチパン20がビス止めされる際、側面部27の上端がテーパ面118Bに接触しながら室外側から室内側にずれる。このため、キャッチパン20は、室内側に向かうに従って下方に沈み込みように案内されようになり、所定位置によりスムーズに配置されるとともに、気密材25の上下方向のつぶれ量も一定に確保される。そして、弾性力を有する気密材25は、キャッチ部22で確実に押さえ込まれるようになり、下段部118に対して良好に密着する。
【0028】
図6、図7は、図1の矢印VI−VI、矢印VII−VIIから見た図であり、カーテンウォールユニット3の縦断面図、横断面図である。
カーテンウォールユニット3は、カーテンウォールユニット2のスパンドレル部に対応した上側のガラス板16の代わりに、第2面材としてのアルミパネル36を用いた構成であり、同様な枠体10が用いられるなど、他の構成はカーテンウォールユニット2と略同じである。
【0029】
アルミパネル36は、中間部材としての枠状のフレーム30を介して枠体10に取り付けられている。このフレーム30は、それぞれアルミの押出形材からなる上枠31、下枠32、および同一断面形状の左右の縦枠33を四周枠組みした中に、アルミ押出形材からなる縦中枠34をビス35でビス止めして形成され、収容部17内に収容されている。ここで、縦中枠34を用いるのは、直射日光の照射によってアルミパネル36が反るのを防止するためである。
【0030】
アルミパネル36の室内側面には、適宜な位置にスタッドボルト37が突設され、このスタッドボルト37に螺号するナット38により、アルミパネル36がフレーム30の各枠31〜34に固定されている。
【0031】
フレーム30の上枠31および下枠32には、室内側に突出して下方に折曲した取付片311,321が設けられており、これらの取付片311,321を枠体10の上枠11および横中枠15に設けられた取付部114,154に引っ掛けることで、フレーム30が枠体10に取り付けられている。すなわち、枠体10の取付部114,154は、ガラス板16用のシール部材18を取り付けるために用いられるだけではなく、フレーム30を取り付けるためにも用いられている。
【0032】
より具体的には、フレーム30の上枠31に設けられた取付片311は、上枠11の取付部114を形成している上側の鉤状部115に係合し、フレーム30の下枠32に設けられた取付片321は、横中枠15の上側の取付部154であって、この取付部154の上側の鉤状部145に係合している。
【0033】
また、フレーム30を構成する左右の縦枠33では、室内側面が枠体10の縦枠13,14に設けられた取付部134,144に室外側から当接されている。
【0034】
さらに、枠体10の縦枠13,14には、図8に拡大して示すステンレス製等の支持プレート50がビス51で固定されており、この支持プレート50のフック52がフレーム30の縦枠33に設けられた図示しないスリットに挿入係合され、フレーム30が枠体10の上下枠11,12のみならず、縦枠13,14でも支持されるようになっている。
【0035】
なお、図7において、カーテンウォールユニット3の左右両側に配置されたカーテンウォールユニット3′では、枠体10の縦枠13,14が室内部材13A,14Aと室外部材13B,14Bとで構成され、これらの室内外部材13A,13B,14A,14Bで中空部137,147が形成されている。そして、支持プレート50が中空部137,147にビス止めされるようになっている。これによれば、支持プレート50が剛性の大きな中空部137,147に固定されているので、この支持レート50を介してより大きな鉛直荷重を縦枠13,14で支持でき、より大きなフレーム30およびアルミパネル36に対応することができる。
【0036】
図9、図10は、図1の矢印IX−IX、矢印X−Xから見た図であり、カーテンウォールユニット4の縦断面図、横断面図である。
カーテンウォールユニット4も、カーテンウォールユニット2のスパンドレル部に対応した上側のガラス板16の代わりに、別の第2面材としての石材ユニット46を用いた構成であり、同様な枠体10が用いられるなど、他の構成はカーテンウォールユニット2またはカーテンウォールユニット3と略同じである。
【0037】
つまり、石材ユニット46は、中間部材としての枠状のフレーム40を介して枠体10に取り付けられている。このフレーム40は、それぞれアルミの押出形材からなる上枠41、下枠42、および同一断面形状の左右の縦枠43を四周枠組みして形成され、収容部17内に収容されている。
ここで、上枠41および縦枠43の断面形状は、カーテンウォールユニット3のフレーム30を構成する上枠31および縦枠33と同じであり、それぞれ同じ押出金型で製作可能である。これに対して下枠42は、室外側に延設された水平な延設部422を有しており、より大重量となる石材ユニット46がこの延設部422で確実に支持されるようになっている。
【0038】
石材ユニット46の室内側面には、適宜な位置にアンカーボルト47が突設され、このアンカーボルト47に螺号するナット48により、石材ユニット46がフレーム40に固定されている。
【0039】
フレーム40の上枠41および下枠42にも、室内側に突出して下方に折曲した取付片411,421が設けられている。これらの取付片411,421を枠体10の取付部114,154に引っ掛けてフレーム40を枠体10に取り付ける構造等は、カーテンウォールユニット3の場合と同じである。従って、枠体10の取付部114,154は、ガラス板16用のシール部材18やフレーム30を取り付けるために用いられるだけではなく、フレーム40を取り付けるためにも用いられることになる。
【0040】
なお、図10に示すカーテンウォールユニット4′の枠体10において、縦枠13,14が室内部材13A,14Aと室外部材13B,14Bとで構成されているのは、カーテンウォールユニット3′と同じ理由からであり、より大きなフレーム40および石材ユニット46に対応するためである。
また、図9および図2中の室外側に二点鎖線で示すように、ガラス板16を保持するための外押縁116,126,136,146に、室外側に突出した突出片116A,126A,136A,146Aを設け、厚みの大きい石材ユニット46と各外押縁116,126,136,146との室外側面同士を面一に設定してもよい。
【0041】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)カーテンウォール1を構成するカーテンウォールユニット2では、ガラス板16が外押縁116,126,136,146,156を用いて枠体10に取り付けられており、枠体10の各枠11〜15に設けられた取付部114,124,134,144,154にはガラス板16の室内側面の四周縁と密着するシール部材18が取り付けられている。
一方、カーテンウォールユニット3,4では、アルミパネル36および石材ユニット46がフレーム30,40を介して枠体10に取り付けられており、フレーム30,40の取付片311,321,411,421が枠体10の取付部114,124,154に引っ掛けられている。
このように、枠体10の上下枠11,12および横中枠15に設けられた取付部114,124,154は、ガラス板16用のシール部材18を取り付ける場合と、フレーム30,40を取り付ける場合とに兼用されているので、枠体10の枠11,12,15の断面形状としては、ガラス板16、アルミパネル36、石材ユニット46など、フレーム30,40を用いるか否かに関係なく共通にできる。従って、枠11,12,15の種類や、これらを製作するための押出金型の種類を低減でき、コストを削減できる。
そして、本実施形態では、枠体10の縦枠13,14も各カーテンウォールユニット2〜4で共通であるため、枠体10全体を同じにでき、さらにコストを削減できる。
【0042】
(2)しかも、フレーム30とフレーム40とにおいては、下枠32,42の断面形状が異なるのみで、他の上枠31,41同士および縦枠33,43同士が同じ断面形状であるから、この点でも部材の共通化および金型の共通化を促進でき、コストを確実に削減できる。
【0043】
(3)また、枠体10としては、スパンドレル部およびビジョン部にそれぞれ対応する部分の枠構造も同じにできるため、ビジョン部に相当する部分にフレーム30,40を介してアルミパネル36や石材ユニット46を配置することも可能である。従って、枠体10に対しては、何れの区画部分に何れの面材を配するかを壁面のデザイン等を勘案して任意に決めることができ、設計の自由度を大きくできるという効果もある。
【0044】
(4)カーテンウォールユニット3,4では、縦枠13,14に支持プレート50が設けられているため、フレーム30,40自身や、このフレーム30,40に取り付けられた重量の大きいアルミパネル36および石材ユニット46を、支持プレート50を介して縦枠13,14でも支持でき、枠体10全体としての支持強度を向上させることができる。
【0045】
(5)各枠11〜15は、カーテンウォールユニット2〜4を構成する枠体10としてユニット化されているので、このような枠体10を工場等で予め組み立てることができ、建設現場等では、搬入した枠体10を方立等に取り付けた後、この枠体10にガラス板16、アルミパネル36、石材ユニット46を所定の位置に取り付ければよく、建設現場で枠体10を組み立てる必要がない分、建設現場での作業性を良好にできる。
【0046】
(6)従来では、隣接するカーテンウォールユニット間の空間を塞ぐために、水切り部材とキャッチパンとを別々に設置しており、空間を塞ぐ作業に手間がかかっていたが、本実施形態のジョイントキャッチパン20は、水切り部21およびキャッチ部22が一体となった形状であるため、各ユニット2〜4間の空間をキャッチパン20で用意に塞ぐことができる。また、このキャッチパン20を工場で組み立てられる枠体10に予め仮固定等しておくこともでき、建設現場での作業性をより良好にできる。
【0047】
(7)また、キャッチパン20にはスポンジ状の乾式の気密材25が取り付けられているから、湿式のシール部材でキャッチパン20周りを塞ぐ必要がなく、この点からも現場作業を容易にできるというメリットがある。
【0048】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態のカーテンウォールユニット2〜4では、枠体10の各枠11〜15の全てが共通であったが、本発明では、フレーム30,40が取り付けられる少なくとも上枠11同士、下枠12同士、および横中枠15同士が共通であればよく、縦枠13,14が各ユニット2〜4毎に異なる断面形状を有している場合でも本発明に含まれる。
【0049】
前記実施形態のフレーム30,40では、下枠32,42の断面形状が互いに異なるのみであったが、他の上枠31,41の断面形状が互いに異なったり、縦枠33,43の断面形状が互いに異なっていてもよく、反対に、下枠32,42同士が同じ断面形状であってもよい。
【0050】
前記実施形態では、第2面材としてアルミパネル36および石材ユニット46が挙げられていたが、これらのうちの一方の面材と、第1面材としてのガラス板16とでカーテンウォールを形成してもよく、このような場合でも本発明の目的を達成できる。
【0051】
本発明に係る第1面材や第2面材の材質等は任意であり、第1面材としてアルミ製等の金属パネルを用い、この金属パネルを外押縁で保持してもよい。また、ガラス板を任意の固定手段でフレーム等の中間部材に固定し、このガラス板を中間部材を介して枠体等に取り付けてもよい。
要するに、本発明は、第1面材が外押縁を用いて取り付けられ、第2面材が中間部材を介して取り付けられるカーテンウォールに適用できる。
【0052】
その他、縦材、横材、横材の取付部、中間部材等の具体的な形状などは、その実施にあたって任意に決められてよく、前記実施形態の形状に限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、中間部材を用いて取り付けられる面材と、用いないで取り付けられる面材とがある場合でも、これらの面材が取り付けられる部材の共通化を図ってコストを確実に削減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す外観図である。
【図2】図1の矢印II−IIから見た縦断面図である。
【図3】図1の矢印III−IIIから見た横断面図である。
【図4】前記実施形態の構成部材を示す斜視図である。
【図5】前記構成部材の固定前と固定後の状態を説明するための図である。
【図6】図1の矢印VI−VIから見た縦断面図である。
【図7】図1の矢印VII−VIIから見た横断面図である。
【図8】前記実施形態の他の構成部材を示す斜視図である。
【図9】図1の矢印IX−IXから見た縦断面図である。
【図10】図1の矢印X−Xから見た横断面図である。
【符号の説明】
1…カーテンウォール、2〜4…カーテンウォールユニット、10…枠体、11…横材である上枠、12…横材である下枠、13,14…縦材である縦枠、15…横材である横中枠、16…第1面材であるガラス板、18…シール部材、30,40…中間部材であるフレーム、36…第2面材であるアルミパネル、46…第2面材である石材ユニット、50…支持プレート、112,122,132,142,152…係止部、114,124,134,144,154…取付部、116,126,136,146,156…外押縁。
Claims (3)
- それぞれ複数の縦材および横材で形成された区画部分に取り付けられる第1面材と、当該区画部分に中間部材を介して取り付けられる第2面材とを備えたカーテンウォールであって、
前記縦材および横材には、前記第1面材の室外側面を保持する外押縁が係止される係止部と、前記第1面材の室内側面に密着するシール部材が取り付けられる取付部とが設けられ、
前記係止部は、前記取付部よりも室外側で、かつ見付け方向の外方側に設けられ、
前記中間部材は、前記第2面材の室内側面の面内方向の内方側に取り付けられ、
前記横材に設けられた取付部は、前記第2面材用の中間部材を取り付けるために兼用され、
前記第2面材の取り付けに供される上下一対の横材のうち、上方の横材の前記係止部が設けられた延出部分の室外端、および前記第2面材の取り付けに供される左右一対の縦材の前記係止部が設けられた延出部分の室外端は、当該第2面材の室内側面の周縁部分に密着するシール部材を取り付けるために用いられる
カーテンウォール。 - 前記縦材には前記中間部材を支持する支持プレートが設けられる請求項1に記載のカーテンウォール。
- 前記縦材および横材は、カーテンウォールユニットを構成する枠体の枠である請求項1または請求項2に記載のカーテンウォール。
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