JP2019044557A - ユニットカーテンウォール - Google Patents

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玲子 三宅
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Abstract

【課題】作業性を向上させること。【解決手段】ユニットカーテンウォール1は、複数の枠部材301〜306が枠組みされ、建物躯体に吊下げ支持可能な枠体3と、枠体3に支持される第1パネル4とを備える。第1パネル4は、押出成形セメント板で構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ユニットカーテンウォールに関する。
従来、押出方向に連続する中空部を幅方向に複数有し、軽量であり、耐火性にも優れることから、建物の外壁材として押出成形セメント板が多く用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような押出成形セメント板(外壁材)の施工方法では、建物周囲に設置した足場を利用して、以下に示すように押出成形セメント板を建物躯体に取り付ける。
先ず、現場において、建物躯体に下地鋼材を取り付ける。そして、押出成形セメント板に取り付けられたクリップによって当該押出成形セメント板を下地鋼材に取り付ける。
特開2009−133107号公報
しかしながら、従来の押出成形セメント板の施工方法では、現場で建物躯体に下地鋼材を取り付ける作業等が必要となる。また、高層建築においては、足場を容易に設けることができない。したがって、押出成形セメント板を外壁材として施工するにあたって、作業性が悪い、という問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、作業性を向上させることができるユニットカーテンウォールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るユニットカーテンウォールは、複数の枠部材が枠組みされ、建物躯体に吊下げ支持可能な枠体と、前記枠体に支持される第1パネルとを備え、前記第1パネルは、押出成形セメント板で構成されていることを特徴とする。
本発明では、押出成形セメント板は、建物躯体に吊下げ支持可能なユニットカーテンウォールのパネルとして採用されている。このため、押出成形セメント板を外壁材として施工するにあたって、従来のように、現場で建物躯体に下地鋼材等を取り付ける必要がない。また、建物周囲に足場を設置する必要もない。したがって、本発明に係るユニットカーテンウォールによれば、押出成形セメント板を外壁材として施工するにあたって、作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、上述したユニットカーテンウォールにおいて、前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して見付け方向に並設される第2パネルをさらに備え、前記第2パネルは、ガラス材で構成されていることを特徴とする。
本発明では、ユニットカーテンウォールは、押出成形セメント板で構成された第1パネルの他、当該第1パネルに対して見付け方向に並設されるガラス材で構成された第2パネルを備える。このため、建物の壁部及び窓部を別々の工事区分に分けることなく、同一の工事区分(ユニットカーテンウォールの施工)とすることができ、作業性をさらに向上させることができる。
また、本発明は、上述したユニットカーテンウォールにおいて、前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して見付け方向に並設される第2パネルをさらに備え、前記第2パネルは、押出成形セメント板で構成されていることを特徴とする。
本発明では、ユニットカーテンウォールは、押出成形セメント板で構成された第1パネルの他、当該第1パネルに対して見付け方向に並設される押出成形セメント板で構成された第2パネルを備える。このため、複数の外壁材(押出成形セメント板)を一括して施工することができ、作業性をさらに向上させることができる。
また、本発明は、上述したユニットカーテンウォールにおいて、前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して室内側に並設される止水板をさらに備えることを特徴とする。
ところで、押出成形セメント板は、その製法により、表裏面や端面の面精度が比較的に高いものである。このため、枠体と押出成形セメント板との間は、シール材等を用いることにより、室内側への漏水対策を施すことができる。
本発明では、ユニットカーテンウォールは、押出成形セメント板で構成された第1パネル板に対して室内側に止水板が並設されている。このため、上述した枠体と第1パネルとの間に設けたシール材等と当該止水板とを併用することで、室内側への漏水対策を十分に施すことができる。
また、本発明は、上述したユニットカーテンウォールにおいて、前記第1パネル及び前記枠体間は、シール材にて止水され、前記第1パネルの端面には、隣接される他の前記ユニットカーテンウォールを構成する前記第1パネルとの間の目地部を封止するレインバリアが設けられていることを特徴とする。
ところで、第1パネル及び枠体間をシール材にて止水した場合には、隣接される他のユニットカーテンウォールを構成する第1パネルとの間の目地部を介して、当該シール材が汚染されてしまう虞がある。
本発明では、第1パネルの端面には、隣接される他のユニットカーテンウォールを構成する第1パネルとの間の目地部を封止するレインバリアが設けられている。このため、当該レインバリアにより、シール材の汚染を防止することができる。
本発明に係るユニットカーテンウォールによれば、作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る第1,第2ユニットカーテンウォールを適用した建物を室外側から見た図である。 図1に示した建物の縦断面図である。 図1に示した建物の横断面図である。 図1に示したIV-IV線の断面図である。 図1に示したV-V線の断面図である。 図1に示したVI-VI線の断面図である。 図1に示したVII-VII線の断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
図1は、本実施の形態に係る第1,第2ユニットカーテンウォール1,2を適用した建物を室外側から見た図である。図2及び図3は、図1に示した建物の縦断面図及び横断面図をそれぞれ示している。図4ないし図7は、図1に示したIV-IV線、V-V線、VI-VI線、及びVII-VII線の断面図をそれぞれ示している。
ここで例示する建物は、上下に複数層の床スラブBを備え、上層の床スラブBと下層の床スラブBとの間にそれぞれ天井板材Cを配設することにより、天井板材Cよりも下方に居住空間D、天井板材Cよりも上方に天井裏空間Eを構成したものである。
そして、居住空間Dに対して上層となる床スラブB(当該床スラブBに設けられたファスナーF)には、それぞれ複数の第1,第2ユニットカーテンウォール1,2が吊下げ支持されている。なお、床スラブBは、本発明に係る建物躯体に相当する。また、複数の第1ユニットカーテンウォール1は、互いに共通の構成を有している。同様に、複数の第2ユニットカーテンウォール2は、互いに共通の構成を有している。
第1ユニットカーテンウォール1は、本発明に係るユニットカーテンウォールに相当し、天井裏空間E及び居住空間Dを覆うように配設される。より具体的に、第1ユニットカーテンウォール1は、上下方向に連続して複数並設されている。また、第1ユニットカーテンウォール1は、隣接する柱G同士の間において、水平方向に4つ並設されている。なお、当該4つの第1ユニットカーテンウォール1は、1つの第2ユニットカーテンウォール2を挟んで、2つずつに分けられ、当該2つずつの第1ユニットカーテンウォール1が水平方向に連続してそれぞれ並設されている。この第1ユニットカーテンウォール1は、第1枠体3と、第1パネル4と、第2パネル5とを備える。
第1枠体3は、本発明に係る枠体に相当する。この第1枠体3は、上枠材301、下枠材302、及び左右の縦枠材303,304を枠組みすることにより構成されている。
上枠材301は、上層の床スラブBを構成する床材Hの上面に対応した高さとなる位置に位置付けられる。また、下枠材302は、下層の床スラブBを構成する床材Hの上面に対応した高さとなる位置に位置付けられる。
これら上枠材301、下枠材302、及び左右の縦枠材303,304は、アルミニウム合金等の金属製の押出形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。本実施の形態では、上枠材301、下枠材302、及び左右の縦枠材303,304は、互いに略同一の断面形状を有し、互いの間が45°の斜面を介して接合(留め継ぎ)されている。以下では、上枠材301、下枠材302、及び左右の縦枠材303,304で共通する構成を説明する際には単に「枠材30」と総称し、それぞれに同一の符号を付す。また、説明の便宜上、見込み方向及び見付け方向等の用語を用いる。「見込み方向」とは、図中の矢印Arで示すように、第1,第2ユニットカーテンウォール1,2の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については、見込み面と称する場合がある。「見付け方向」とは、上枠材301及び下枠材302のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、左右の縦枠材303,304のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
枠材30は、1つの主体部31と、2つのブロック挿入部32,33とを備える。
主体部31は、見付け方向に沿った寸法に対して見込み方向に沿った寸法が大きく設定された中空の直方体形状を有する。
2つのブロック挿入部32,33は、見付け方向に沿った寸法及び見込み方向に沿った寸法が互いに等しい中空の直方体形状を有し、主体部31の室内側に位置する縁部及び室外側に位置する縁部にそれぞれ一体に設けられている。これら2つのブロック挿入部32,33の見付け方向に沿った寸法は、主体部31よりも大きく設定されている。
そして、枠材30において、第1枠体3の内周側となる見込み面30aは、主体部31と両側のブロック挿入部32,33とで単一の平面となるように構成されている。一方、枠材30において、第1枠体3の外周側となる部分は、主体部31に対して両縁部のブロック挿入部32,33がそれぞれ突出した状態となっている。また、主体部31及び2つのブロック挿入部32,33は、上枠材301、下枠材302、及び左右の縦枠材303,304を留め継ぎすることにより、それぞれが互いに隙間なく連通され、第1枠体3の内部に3つの独立した中空部31a,32a,33aを構成する。このうち、2つのブロック挿入部32,33によって構成される2つの中空部32a,33aには、それぞれの四隅部にL字状の連結ブロック(図示略)が挿入される。
また、枠材30において、第1枠体3の外周側となる主体部31の見込み面30bには、室外側に位置する部位及び室内側に位置する部位にそれぞれシール材保持溝34,35が設けられている。
シール材保持溝34,35は、枠材30の長手方向に沿って延在する直線状の凹所であり、互いの間に隙間を確保するとともに、ブロック挿入部32,33との間にそれぞれ隙間を確保した位置に設けられている。本実施の形態では、見込み面30bから一対の溝構成ヒレ部34a及び一対の溝構成ヒレ部35aをそれぞれ突出させることにより、一対の溝構成ヒレ部34aの相互間、及び一対の溝構成ヒレ部35aの相互間にそれぞれシール材保持溝34,35が構成されている。
これらのシール材保持溝34,35は、上枠材301、下枠材302、及び左右の縦枠材303,304を留め継ぎした場合に互いに端部が連結されて一繋がりとなる。このうち、室外側のシール材保持溝34には、無端状の1次シール材S1が装着されている。また、室内側のシール材保持溝35には、無端状の2次シール材S2が装着されている。本実施の形態では、1次シール材S1として、シール基部S1aから外周側に向けて接触ヒレ部S1bが突出した定形のものを採用している。また、2次シール材S2として、シール基部S2aの外周部にチューブ状の圧接部S2bを有した定形のものを採用している。図からも明らかなように、圧接部S2bは、接触ヒレ部S1bよりも厚肉に構成されている。
そして、建物の外壁を構成すべく第1,第2ユニットカーテンウォール1,2を並設すると、隣接する第1ユニットカーテンウォール1同士、隣接する第2ユニットカーテンウォール2同士、及び隣接する第1,第2ユニットカーテンウォール1,2同士の間で、接触ヒレ部S1bが相互に接触する。これにより、当該間に1次シールS1Aが構成される。また、建物の外壁を構成すべく第1,第2ユニットカーテンウォール1,2を並設すると、隣接する第1ユニットカーテンウォール1同士、隣接する第2ユニットカーテンウォール2同士、及び隣接する第1,第2ユニットカーテンウォール1,2同士の間で、圧接部S2bが相互に圧接される。これにより、当該間に2次シールS2Aが構成される。そして、当該間には、1次シールS1A及び2次シールS2Aによって等圧空間Spが構成される。なお、1次シールS1Aにおける接触ヒレ部S1bの相互接触力よりも2次シールS2Aにおける圧接部S2bの相互圧接力が大きいのは言うまでもない。1次シールS1Aよりも室外側となる部分は、室外の空気に連通され、2次シールS2Aよりも室内側となる部分は、室内の空気に連通された状態となる。
また、室外側に配置されるブロック挿入部32には、装着部36が設けられている。
装着部36は、枠材30において、ブロック挿入部32の室外に臨む見付け面30cの第1枠体3の外周側に位置する部分から室外側に向けて延在したヒレ状部分である。なお、上枠材301及び下枠材302にそれぞれ設けられた各装着部36は、上枠材301及び下枠材302と略同一の全長を有する。一方、左右の縦枠材303,304に設けられた各装着部36は、左右の縦枠材303,304の下端から後述する第1無目枠材305の高さ位置まで延在している。すなわち、左右の縦枠材303,304の上方側には、装着部36が設けられていない。
また、第1枠体3は、左右の縦枠材303,304の間をそれぞれ連結する第1,第2無目枠材305,306を備える。
これら第1,第2無目枠材305,306は、アルミニウム合金等の金属製の押出形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
第1無目枠材305は、天井板材Cに対応した高さとなる位置に位置付けられる。この第1無目枠材305は、水平方向に沿って延在する角筒形状を有する。また、第1無目枠材305の室外に臨む見付け面30dには、室外側に向けてヒレ状に延在した装着部37が設けられている。なお、装着部37は、第1無目枠材305と略同一の全長を有する。
第2無目枠材306は、上枠材301と第1無目枠材305との中間の高さとなる位置に位置付けられる。この第2無目枠材306は、水平方向に沿って延在する角筒形状を有する。
以上説明した枠材30及び第1,第2無目枠材305,306は、本発明に係る枠部材に相当する。
第2パネル5は、複層ガラス(ガラス材)で構成されている。
ここで、下枠材302及び左右の縦枠材303,304にそれぞれ設けられた装着部36、並びに、第1無目枠材305に設けられた装着部37には、第2パネル5を挟持するための押縁38が装着される。そして、第2パネル5は、下枠材302及び左右の縦枠材303,304の見付け面30cと第1無目枠材305の見付け面30dとに対向した状態で、当該見付け面30c,30dと押縁38との間に挟持される。これにより、第2パネル5は、第1枠体3において、下枠材302、左右の縦枠材303,304、及び第1無目枠材305で形成される開口を閉塞する。言い換えれば、第2パネル5は、居住空間Dを覆うように配設される。
なお、第2パネル5と押縁38との間、及び第2パネル5と見付け面30c、30dとの間には、ガスケットGa1,Ga2がそれぞれ介装されている。
第1パネル4は、2つの第1パネル4A,4Bを上下に並設させた構成を有する。
2つの第1パネル4A,4Bは、内部に矩形状の中空部41とリブ42とを交互に並列した押出成形セメント板でそれぞれ構成されている。これら2つの第1パネル4A,4Bは、中空部41及びリブ42の延在方向が水平方向となるようにそれぞれ配置される。
ここで、上方側に配置される第1パネル4Aの下端には、水平方向に沿って延在する凹条溝43が形成されている。一方、下方側に配置される第1パネル4Bの上端には、水平方向に沿って延在する突条部44が形成されている。そして、第1パネル4A,4Bは、凹条溝43に突条部44が嵌合した状態で互いに組み合わされる。
そして、第1パネル4Aは、上枠材301及び左右の縦枠材303,304の見付け面30cと第2無目枠材306の室外に臨む見付け面30eとに対向した状態で、上枠材301の見込み面30aと第2無目枠材306の上方側の見込み面30fとに対して、L字状のアングル材An1を介して固定される。
また、第1パネル4Bは、第2無目枠材306の見付け面30e、左右の縦枠材303,304の見付け面30c、及び第1無目枠材305の見付け面30dに対向した状態で、第2無目枠材306の下方側の見込み面30gと、第1無目枠材305の上方側の見込み面30hとに対して、L字状のアングル材An2を介して固定される。
すなわち、第1パネル4Aは、第1枠体3において、上枠材301、左右の縦枠材303,304、及び第2無目枠材306で形成される開口を閉塞する。また、第1パネル4Bは、第1枠体3において、第1,第2無目枠材305,306及び左右の縦枠材303,304で形成される開口を閉塞する。言い換えれば、第1パネル4は、天井裏空間Eを覆うように配設される。
なお、第1パネル4と見付け面30c,30d,30eとの間には、止水材として機能するガスケットGa3がそれぞれ介装されている。また、第1パネル4と上枠材301の装着部36との間は、不定形のシール材S3にて封止されている。さらに、第1パネル4と第1無目枠材305の装着部37に装着された押縁38との間は、不定形のシール材S4にて封止されている。また、2つの第1パネル4A,4B間は、不定形のシール材S5にて封止されている。
また、2つの第1パネル4A,4Bの室内側には、例えばアルミ複合板でそれぞれ構成された2つの止水板39A,39Bがそれぞれ配置されている。
第1パネル4Aの室内側に配置される止水板39Aは、上枠材301及び左右の縦枠材303,304の見込み面30aと第2無目枠材306の見込み面30fとに対して、L字状のアングル材An3を介して固定される。これにより、止水板39Aは、第1枠体3において、上枠材301、左右の縦枠材303,304、及び第2無目枠材306で形成される開口を閉塞し、室内側への漏水を防止する。
また、第1パネル4Bの室内側に配置される止水板39Bは、第2無目枠材306の見込み面30gと、左右の縦枠材303,304の見込み面30aと、第1無目枠材305の見込み面30hとに対して、L字状のアングル材An4を介して固定される。これにより、止水板39Bは、第1枠体3において、第1,第2無目枠材305,306及び左右の縦枠材303,304で形成される開口を閉塞し、室内側への漏水を防止する。
第2ユニットカーテンウォール2は、本発明に係るユニットカーテンウォールに相当し、柱Gの室外側の領域、及び隣接する柱G同士の中間となる領域において、天井裏空間E及び居住空間Dを覆うように配設される。より具体的に、第2ユニットカーテンウォール2は、当該領域において、上下方向に連続して複数並設されている。この第2ユニットカーテンウォール2は、第2枠体6と、第1,第2パネル7A,7Bとを備える。
第2枠体6は、本発明に係る枠体に相当する。この第2枠体6は、上枠材601、下枠材602、及び左右の縦枠材603,604を枠組みすることにより構成されている。
上枠材601は、上層の床スラブBを構成する床材Hの上面に対応した高さとなる位置に位置付けられる。また、下枠材602は、下層の床スラブBを構成する床材Hの上面に対応した高さとなる位置に位置付けられる。
これら上枠材601、下枠材602、及び左右の縦枠材603,604は、アルミニウム合金等の金属製の押出形材であり、装着部36が形成されていない点以外は、枠材30と同一の断面形状をそれぞれ有する。このため、上枠材601、下枠材602、及び左右の縦枠材603,604について、枠材30と同一の構成についてはそれぞれ同一の符号を付す。
また、第2枠体6は、左右の縦枠材603,604の間をそれぞれ連結する無目枠材605を備える。
無目枠材605は、天井板材Cに対応した高さとなる位置に位置付けられる。この無目枠材605は、アルミニウム合金等の金属製の押出形材であり、装着部37が形成されていない点以外は、第1無目枠材305と同一の断面形状を有する。このため、無目枠材605について、第1無目枠材305と同一の構成についてはそれぞれ同一の符号を付す。
以上説明した上枠材601、下枠材602、左右の縦枠材603,604、及び無目枠材605は、本発明に係る枠部材に相当する。
第1,第2パネル7A,7Bは、内部に矩形状の中空部71とリブ72とを交互に並列した押出成形セメント板でそれぞれ構成されている。これら第1,第2パネル7A,7Bは、中空部71及びリブ72の延在方向が上下方向となるようにそれぞれ配置される。
そして、第1パネル7Aは、上枠材601及び左右の縦枠材603,604の見付け面30cと無目枠材605の見付け面30dとに対向した状態で、左右の縦枠材603,604の見込み面30aに対して、L字状のアングル材An5を介して固定される。これにより、第1パネル7Aは、第2枠体6において、上枠材601、左右の縦枠材603,604、及び無目枠材605で形成される開口を閉塞する。言い換えれば、第1パネル7Aは、天井裏空間Eを覆うように配設される。
なお、第1パネル7Aと見付け面30c,30dとの間には、止水材として機能するガスケットGa4がそれぞれ介装されている。また、第1パネル7Aと見付け面30c、30dとの間において、ガスケットGa4に対して第2枠体6の外周側となる位置は、不定形のシール材S6にて封止されている。
また、第2パネル7Bは、下枠材602及び左右の縦枠材603,604の見付け面30cと無目枠材605の見付け面30dとに対向した状態で、左右の縦枠材603,604の見込み面30aに対して、L字状のアングル材An6を介して固定される。これにより、第2パネル7Bは、第2枠体6において、下枠材602、左右の縦枠材603,604、及び無目枠材605で形成される開口を閉塞する。言い換えれば、第2パネル7Bは、居住空間Dを覆うように配設される。
なお、第2パネル7Bと見付け面30c,30dとの間には、止水材として機能するガスケットGa5がそれぞれ介装されている。また、第2パネル7Bと見付け面30c,30dの間において、ガスケットGa5に対して第2枠体6の外周側となる位置は、不定形のシール材S7にて封止されている。
また、第1,第2パネル7A,7Bの室内側には、例えばアルミ複合板でそれぞれ構成された2つの止水板61A,61Bがそれぞれ配置されている。
第1パネル7Aの室内側に配置される止水板61Aは、上枠材601及び左右の縦枠材603,604の見込み面30aと無目枠材605の見込み面30hとに対して、L字状のアングル材An7を介して固定される。これにより、止水板61Aは、第2枠体6において、上枠材601、左右の縦枠材603,604、及び無目枠材605で形成される開口を閉塞し、室内側への漏水を防止する。
また、第2パネル7Bの室内側に配置される止水板61Bは、下枠材602及び左右の縦枠材603,604の見込み面30aと無目枠材605の下方側の見込み面30iとに対して、L字状のアングル材An8を介して固定される。これにより、止水板61Bは、第2枠体6において、下枠材602、左右の縦枠材603,604、及び無目枠材605で形成される開口を閉塞し、室内側への漏水を防止する。
さらに、第2パネル7Bの下端には、レインバリアS8が装着される装着部材62が固定されている。
装着部材62は、第2パネル7Bの下端全長に亘って延在する長尺状の部材であり、下方に向けて突出する一対の突起部621を備える。
レインバリアS8は、一対の突起部621間に装着されるシール基部S8aから下方に向けて接触ヒレ部S8bが突出した定形のシール材である。
そして、建物の外壁を構成すべく第2ユニットカーテンウォール2を並設すると、接触ヒレ部S8Bが隣接する第2ユニットカーテンウォール2における第1パネル7Aの上端に接触する。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態では、本発明に係るユニットカーテンウォールとして、第1,第2パネル4,5(7A,7B)の2つのパネルを有する第1ユニットカーテンウォール1(第2ユニットカーテンウォール2)を採用していたが、これに限らない。本発明に係るユニットカーテンウォールとしては、少なくとも押出成形セメント板で構成された1つのパネルを有していれば、パネルの数は、1つでも、3つ以上でも構わない。
上述した実施の形態では、止水板39A,39B,61A,61Bを採用していたが、止水板39A,39B,61A,61Bを省略した構成を採用しても構わない。
上述した実施の形態では、レインバリアS8は、上下方向に連続して並設される第2ユニットカーテンウォール2同士の目地部にのみ設けていたが、これに限らない。他の目地部(例えば、上下方向に連続して並設される第1ユニットカーテンウォール1同士の目地部等)にレインバリアS8を設けても構わない。
1,2 第1,第2ユニットカーテンウォール(ユニットカーテンウォール)、3 第1枠体(枠体)、4,4A,4B,7A 第1パネル、5,7B 第2パネル、6 第2枠体(枠体)、39A,39B,61A,61B 止水板、301,601 上枠材(枠部材)、302,602 下枠材(枠部材)、303,304,603,604 縦枠材(枠部材)、305,306 第1,第2無目枠材(枠部材)、605 無目枠材(枠部材)、B 床スラブ(建物躯体)、S6,S7 シール材、S8 レインバリア
上記目的を達成するため、本発明に係るユニットカーテンウォールは、複数の枠部材が枠組みされ、建物躯体に吊下げ支持可能な枠体と、前記枠体に支持される第1パネルとを備え、前記第1パネルは、押出成形セメント板で構成され、前記第1パネル及び前記枠体間は、シール材にて止水され、前記第1パネルの端面には、隣接される他の前記ユニットカーテンウォールを構成する前記第1パネルとの間の目地部を封止するレインバリアが設けられていることを特徴とする。
本発明では、押出成形セメント板は、建物躯体に吊下げ支持可能なユニットカーテンウォールのパネルとして採用されている。このため、押出成形セメント板を外壁材として施工するにあたって、従来のように、現場で建物躯体に下地鋼材等を取り付ける必要がない。また、建物周囲に足場を設置する必要もない。したがって、本発明に係るユニットカーテンウォールによれば、押出成形セメント板を外壁材として施工するにあたって、作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
ところで、押出成形セメント板は、その製法により、表裏面や端面の面精度が比較的に高いものである。このため、枠体と押出成形セメント板との間は、シール材等を用いることにより、室内側への漏水対策を施すことができる。また、第1パネル及び枠体間をシール材にて止水した場合には、隣接される他のユニットカーテンウォールを構成する第1パネルとの間の目地部を介して、当該シール材が汚染されてしまう虞がある。
本発明では、第1パネルの端面には、隣接される他のユニットカーテンウォールを構成する第1パネルとの間の目地部を封止するレインバリアが設けられている。このため、当該レインバリアにより、シール材の汚染を防止することができる。
また、本発明は、上述したユニットカーテンウォールにおいて、前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して室内側に並設される止水板をさらに備えることを特徴とする。
発明では、ユニットカーテンウォールは、押出成形セメント板で構成された第1パネル板に対して室内側に止水板が並設されている。このため、上述した枠体と第1パネルとの間に設けたシール材等と当該止水板とを併用することで、室内側への漏水対策を十分に施すことができる。

Claims (5)

  1. 複数の枠部材が枠組みされ、建物躯体に吊下げ支持可能な枠体と、
    前記枠体に支持される第1パネルとを備え、
    前記第1パネルは、
    押出成形セメント板で構成されている
    ことを特徴とするユニットカーテンウォール。
  2. 前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して見付け方向に並設される第2パネルをさらに備え、
    前記第2パネルは、
    ガラス材で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のユニットカーテンウォール。
  3. 前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して見付け方向に並設される第2パネルをさらに備え、
    前記第2パネルは、
    押出成形セメント板で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のユニットカーテンウォール。
  4. 前記枠体に支持され、前記第1パネルに対して室内側に並設される止水板をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のユニットカーテンウォール。
  5. 前記第1パネル及び前記枠体間は、
    シール材にて止水され、
    前記第1パネルの端面には、
    隣接される他の前記ユニットカーテンウォールを構成する前記第1パネルとの間の目地部を封止するレインバリアが設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のユニットカーテンウォール。
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