JP4047289B2 - Pcカーテンウォール、およびこれを備えた建物 - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンウォール、およびこれを備えた建物に関する。詳しくは、外壁面を構成する複数のPC版と、これらのPC版に支持されるガラスパネル等の面材とを備えて構成されるPCカーテンウォール、およびこのPCカーテンウォールで外壁面が構成された建物に関する。
従来より、建物の外壁面において、上下に延びる方立を建物躯体に固定し、隣接する方立間に無目を架設し、これらの方立および無目で囲まれた内部にガラスパネル等の面材を嵌め込んで構成したカーテンウォールが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
これら従来のカーテンウォールでは、方立および無目は、ともにアルミ製の押出形材から形成され、これらの方立および無目に凹溝状の保持溝(飲み込み溝)形成され、この保持溝に面材の端縁が挿入され、気密材(シール材)を介して支持されている。また、無目は、その端縁がシーラーを介して方立側面に突き合わされてビス止めにより方立に固定されており、無目の保持溝は、方立の保持溝に嵌挿された排水ブロック(溝塞ぎ部材)によって方立の保持溝と連続されるようになっている。これにより、万一、気密材と面材との間から方立や無目の保持溝内部に水が浸入した場合でも、浸入した水を無目の保持溝に設けた排水孔から外部に排水できるようになっている。
特開平7−269000号公報 特開平7−300929号公報
しかしながら、従来のカーテンウォールでは、方立および無目がアルミ押出形材製であり、それぞれの長手方向について同一の断面形状に制約されるため、方立および無目の接合部における排水ブロック等が一体に形成できず、別体で形成したゴム製等の排水ブロック等を連結する必要がある。さらに、排水ブロックと方立や無目との間に止水材を注入して止水性を確保する必要があり、接合部まわりの構造が複雑になって部品点数が増大してしまうとともに、接合作業に手間と時間が掛かってしまうという問題がある。
本発明の目的は、縦横部材の交差部まわりの構造を簡単にし、容易な設置作業で水密性能を確保することができるPCカーテンウォール、およびこれを備えた建物を提供することにある。
本発明のPCカーテンウォールは、方立を構成する縦PC版および無目を構成する横PC版が格子状に配置された縦横のPC版と、これら縦横のPC版で囲まれた開口に配置される面材とを備え、前記縦PC版は、横目地を介して上下に連続して配置され、当該縦PC版の見付け方向左右の端縁には、前記横PC版の端部を飲み込む切欠きが形成され、前記横PC版は、隣接した前記縦PC版の切欠き間に渡って配置され、前記縦PC版の見付け方向左右の端縁、および前記横PC版の上下の端縁には、前記開口の四周に沿って連続し、シール材を介して前記面材の端縁を支持する略凹溝状の面材支持部が設けられ、前記面材支持部のうち、横PC版上端縁の面材支持部は、当該横PC版の上面から下方に凹み、底面および四方の側面を有して形成された上面溝部であり、この上面溝部が前記縦PC版の面材支持部下方まで延びて設けられていることを特徴とする。
また、本発明のPCカーテンウォールは、方立を構成する縦PC版および無目を構成する横PC版が格子状に配置された縦横のPC版と、これら縦横のPC版で囲まれた開口に配置される面材とを備え、前記横PC版は、縦目地を介して左右に連続配置され、この縦目地位置の上下に前記縦PC版が配置され、前記縦PC版の見付け方向左右の端縁、および前記横PC版の上下の端縁には、前記開口の四周に沿って連続し、シール材を介して前記面材の端縁を支持する略凹溝状の面材支持部が設けられ、前記面材支持部のうち、横PC版上端縁の面材支持部は、当該横PC版の上面から下方に凹み、底面および四方の側面を有して形成された上面溝部であり、この上面溝部が前記縦PC版の面材支持部下方まで延びて設けられたものでもよい。
ここで、PC版とは、プレキャストコンクリート版を意味する。
このような構成では、格子状に配置した縦横のPC版で面材を支持した、つまり、方立を縦PC版で構成し、無目を横PC版で構成したので、アルミ押出形材製の方立や無目と比較して断面形状の自由度が高まり、PC版自体に凹凸等を容易に形成できるため、別体の排水ブロック等を用いなくても縦横のPC版同士の接合部分が構成でき、縦横のPC版の交差部まわりの構造を簡単にすることができる。
また、横PC版の上面溝部が底面および四方の側面を有して形成される、つまり、上面溝部は下方および側方が囲まれ上方のみに開放した形状を有しているので、面材とシール材との間から浸入した雨水等が上面溝部の側方に流れ出さないようにできる。さらに、横PC版の上面溝部が縦PC版の面材支持部下方まで延びて設けられているので、縦横のPC版を組み合わせるだけの容易な設置作業で、縦PC版の面材支持部と横PC版の上面溝部とを連続させ、縦PC版の面材支持部に浸入した雨水等を上面溝部で受けることができ、カーテンウォールの水密性能を確保することができる。
また、PC版は、それ自体が高い剛性、強度や耐火性、断熱性を有し、かつ熱伸びも小さいことから、アルミ製の方立や無目と比較して、次の点で優れている。すなわち、剛性および強度が高いことで、PC版の部材長さ寸法を長尺にすることができ、高い階高や大スパンの開口面、つまり開口面積の大きな外壁面を構成することができる。さらに、一般的な取付ファスナを介して建物躯体に取り付けることができ、縦横のPC版の各々を躯体に取り付けるようにすれば、縦横のPC版同士を連結する必要がなく、交差部の構造をより簡単にすることができる。そして、PC版がアルミ形材と比較して耐火性、断熱性に優れるので、耐火被覆や断熱材等の仕上げ材が節約でき、製造コストを低減させることができる。さらに、PC版はアルミ形材よりも熱伸びが小さいので、縦横のPC版の交差部や、躯体との連結部において、熱伸びに対するクリアランス(目地幅等)をほとんど考慮する必要がなく、この点でも交差部や連結部まわりの構造を簡単にすることができる。
この際、本発明のPCカーテンウォールでは、前記横PC版における上面溝部の底面には、当該横PC版を貫通して室外空間に連通された少なくとも1つの排水孔が設けられていることが望ましい。
このような構成では、万一、面材の室外面と縦横のPC版の面材支持部の間に介挿されたシール材部分から面材支持部内に雨水が浸入しても、浸入した雨水を横PC版の上面溝部に導き、さらに排水孔を介して室外に排水することができる。従って、カーテンウォールにおける水密性をさらに向上させることができる。
さらに前記縦PC版は、横目地を介して上下に連続して配置され、当該縦PC版の見付け方向左右の端縁には、前記横PC版の端部を飲み込む切欠きが形成され、前記横PC版は、隣接した前記縦PC版の切欠き間に渡って配置されていることが望ましい。
このような構成では、縦PC版の切欠きに横PC版の端部を飲み込ませることで、横PC版の上面溝部を縦PC版の面材支持部下方に容易に位置させることができる。すなわち、横PC版の上面溝部のみを側方に延ばして形成しておき、この上面溝部を縦PC版の面材支持部下方に位置させることも可能であるが、縦PC版の見付け方向左右の端縁に切欠きを形成しておけば、横PC版を全体略直方体状(正面略矩形状)に形成して、その端部を縦PC版の切欠きに飲み込ませるだけで上面溝部が縦PC版の面材支持部下方に位置するため、PC版の製造に係る型枠が簡単になり、より一層のコスト低減が可能になる。
また、本発明のPCカーテンウォールでは、前記横PC版下端縁の面材支持部、または前記縦PC版左右端縁の面材支持部は、当該横PC版の下面、または縦PC版の側面に形成された突部と、前記面材の上端縁、または側端縁を室内側から前記突部に向かって押圧する押縁とで構成されていることが望ましい。
このような構成では、押縁を取り外した状態で、横PC版および縦PC版で囲まれた開口部分に面材をけんどん式で嵌め込み、横PC版の下端縁、または縦PC版の側端縁に室内側から押縁を取り付けることで、面材の取り付けを室内側から容易に実行することができる。すなわち、横PC版下端縁の面材支持部を突部および押縁で構成した場合には、縦PC版側端縁の面材支持部を凹溝から形成しておくだけで、面材を左右方向のけんどん式で嵌め込むことができ、左右の縦PC版側端縁の面材支持部を突部および押縁で構成した場合には、横PC版下端縁の面材支持部を凹溝から形成しておくだけで、面材を上下方向のけんどん式で嵌め込むことができる。
一方、本発明の建物は、前記いずれかのPCカーテンウォールを備えたことを特徴とする。
このような建物では、前述と同様の作用効果を奏することができ、本発明の目的を達成することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るPCカーテンウォール10により外壁面が形成された建物1の一部を示す外観姿図である。図2は、カーテンウォール10の縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。図3は、カーテンウォール10の横断面図であり、図1に矢視III−III線で示す断面図である。図4、5は、それぞれカーテンウォール10の要部を拡大して示す縦断面図であり、図1に矢視IV−IV線、V−V線で示す断面図である。図6、7は、それぞれカーテンウォール10の要部を拡大して示す横断面図であり、図1に矢視VI−VI線、VII−VII線で示す断面図である。図8、9は、それぞれカーテンウォール10の要部を示す斜視図である。
建物1の外壁面は、複数のPC(プレキャストコンクリート)版11と、PC版11に支持された面材としてのガラスパネル12とを備えたPCカーテンウォール10によって構成されている。
PC版11は、建物1の柱2前方位置で上下フロアの床スラブ3間に渡って設けられた縦PC版20と、各フロアの床レベル(図中FLで示す)近傍の高さ位置(スパンドレル部)に設けられた横PC版30とが、格子状に配置されて構成されている。縦PC版20は、図3、5、8に示すように、各フロアの床スラブ3に設けられたファスナ5によって建物1の躯体に固定されている。横PC版30は、図2、8に示すように、各フロアの床スラブ3に設けられたファスナ6、および梁4に適宜ブラケット等を介して取り付けられたファスナ7によって建物1の躯体に固定されている。
縦PC版20は、上下方向に長尺な正面矩形板状の部材であり、上下フロアの縦PC版20同士が互いに横目地13を介して連続的に並べて配置されている。縦PC版20は、横PC版30よりも見込み寸法が厚く形成されており、縦PC版20の上部室内側には、図3、6〜9に示すように、横PC版30の端部を飲み込む切欠き21が形成されている。横PC版30は、水平方向に長尺な正面矩形板状の部材であり、隣接する縦PC版20間に渡って配置され、横PC版30の両端部が縦PC版20の切欠き21に飲み込まれている。そして、切欠き21に飲み込まれた横PC版30の端部と、縦PC版20との間には、湿式のシリコンシール18(図4、7)が介挿されている。
ガラスパネル12は、格子状に配置された縦横のPC版20,30で囲まれた開口14に3枚ずつ配置され、ガラスパネル12同士の間は、上下の横PC版30間に架設された方立15で仕切られている。方立15は、図3に示すように、断面略H型状のアルミ押出形材製であり、上下の横PC版30に図示しないブラケット等を介して固定されている。そして、各ガラスパネル12の四周は、縦PC版20、横PC版30および方立15に、湿式のシール材であるシリコンシール16やバックアップ材17(図4、6)を介して支持されている。以上のように、本実施形態のPCカーテンウォール10は、縦PC版20で方立が構成され、横PC版30で無目が構成され、これらで囲まれた開口14に面材であるガラスパネル12が嵌め込まれて構成されている。
横PC版30の上端面には、ガラスパネル12の下端縁を支持する断面略凹溝状の面材支持部としての上面溝部31が、横PC版30の長手方向に沿って形成されている。この上面溝部31は、横PC版30の上端面を下方に凹ませて下方および四側方が囲まれ上方のみに開放して形成され、つまり底面32、横PC版30の長手方向に沿った二側面33、および横PC版30端部側の二側面34(図7)を有している。この上面溝部31の底面32には、断面略コ字形のセッティングブロック35が設置され、このセッティングブロック35の上にガラスパネル12が載置されている。また、上面溝部31の室内外の側面33とガラスパネル12の室外内面との間には、それぞれシリコンシール16およびバックアップ材17が介挿されている。
なお、シール材としては、シリコン製に限らず、他の合成樹脂製の湿式シール材でもよく、また、ゴム製などの乾式のシール材でもよい。
一方、横PC版30の下端面には、ガラスパネル12の上端縁の室外側位置で下方に向かって突出し、横PC版30の長手方向に沿った支持突部36が形成されている。この支持突部36に対してガラスパネル12を挟んだ室内側には、横PC版30の下端面にアタッチメント37が図示しないアンカーボルトで固定され、このアタッチメント37に断面角形筒状の押縁38が着脱自在に取り付けられている。つまり、横PC版30の下端面には、支持突部36および押縁38により凹溝状の面材支持部39が形成されており、この面材支持部39にガラスパネル12の上端縁が支持されている。そして、支持突部36および押縁38と、ガラスパネル12との間には、前記横PC版30の上面溝部31と同様のシリコンシール16およびバックアップ材17が介挿されている。このような横PC版30の下端面において、ガラスパネル12を嵌め込み、押縁38を取り付けた後、バックアップ材17およびシリコンシール16の施工を実施することで、ガラスパネル12の上端縁が押縁38で室内側から支持突部36に向かって押圧され、室外側の支持突部36と押縁38とで挟持されることになる。また、押縁38と横PC版30の下端面との間には、シリコンシール16が介挿されている。
なお、押縁38を固定するアタッチメント37は、横PC版30の下端面にアンカーボルト等で固定されたものに限らず、横PC版30に打ち込まれ(埋め込まれ)て下端面から突出されたものでもよい。
また、横PC版30の上面溝部31は、図4、9に示すように、横PC版30を上下に貫通する排水管40によって室外空間に連通されている。排水管40は、横PC版30に打ち込まれた断面略扁平角形筒状のアルミ製であり、図1に示すように、1つの横PC版30に複数箇所(本実施形態では、6箇所)設けられている。そして、排水管40の上端は、上面溝部31の底面32に開口した排水孔41とされ、排水管40の下端は、ガラスパネル12よりも室外側の支持突部36の下端に開口した排水孔42とされている。また、排水管40の下端部と横PC版30のコンクリートとの間には、シール材43が介挿されている。このような排水管40によって、横PC版30の上面溝部31に万一雨水等が浸入した場合でも、浸入した雨水等を室外に排水できるようになっている。さらに、排水管40を介して外気が上面溝部31に導入されるので、上面溝部31内の気圧が室外と等圧となり、上面溝部31への気圧差による雨水等の浸入を防止することができるようになっている。
なお、排水管40は、アルミ製に限らず、塩ビ管やステンレス管であってもよい。
縦PC版20の見付け方向左右の側端面には、図6に示すように、ガラスパネル12の側端縁を支持する断面略凹溝状の面材支持部としての凹溝部22が、上下方向に沿って形成されている。この凹溝部22は、横PC版30の側端面を凹ませて形成されている。そして、凹溝部22の室内外の側面とガラスパネル12の室外内面との間には、それぞれシリコンシール16およびバックアップ材17が介挿されている。また、前記横PC版30の上面溝部31の端部側面34は、図7に示すように、縦PC版20の凹溝部22の下方位置まで延びて設けられている。これにより、縦PC版20の凹溝部22に万一雨水等が浸入した場合でも、浸入した雨水等を横PC版30の上面溝部31に導き、前記排水管40を介して排水できるようになっている。
また、上下フロアの縦PC版20間の横目地13内部は、図5に示すように、上フロアの縦PC版20の下端面室外側から下方に突出する凸部23と、下フロアの縦PC版20の上端面室内側から上方に突出する凸部24と、縦PC版20の上端面に形成された傾斜面部25とから、室内側よりも室外側が下がるように形成されている。また、横目地13内部には、水平方向に延びる室外側の止水部材(水切りゴム)26と、室内側の気密部材(ウインドバリア)27とが設けられている。すなわち、縦PC版20の凸部23に設けられた止水部材26が下フロアの縦PC版20の上端面に当接し、縦PC版20の室内側下端面に設けられた気密部材27が下フロアの縦PC版20の凸部24に当接するようになっている。これにより、上下フロアの縦PC版20間の横目地13部分の止水性が確保されるとともに、万一横目地13内に雨水等が浸入した場合でも、浸入した雨水等を室外側に排水できるようになっている。
また、縦PC版20を床スラブ3に固定するファスナ5は、断面略コ字形の鋼製部材であり、下フランジが床スラブ3にボルト固定されている。そして、ファスナ5の上下に延びるウェブを貫通するボルトによって、下フロアの縦PC版20の上端付近がファスナ5に固定される。さらに、ファスナ5の上フランジ上面には、上方に突出する係止ピン5Aが設けられている。上フロアの縦PC版20の下端付近には、アングル材28がボルト固定されており、このアングル材28の挿通孔を係止ピン5Aに挿通することで、縦PC版20が振れ止めされている。すなわち、縦PC版20を建物躯体に建て込む際には、先ずアングル材28の挿通孔をファスナ5の係止ピン5Aに挿通し、次に上端側を上フロアのファスナ5にボルト固定する。
以上のPCカーテンウォール10において、PC版11およびガラスパネル12は、以下のような手順で取り付けられる。先ず、上記した手順でいずれかの縦PC版20をファスナ5を介して床スラブ3に固定する。そして、固定した縦PC版20の上端側(上フロア)において、横PC版30の一端部を縦PC版20の切欠き21に飲み込ませながら、横PC版30を建て込み、ファスナ6,7を介して床スラブ3に固定する。さらに、先程固定した縦PC版20に隣接し、横PC版30の他端部側の縦PC版20を、同様に建て込んで固定する。このような固定作業を順次実施することで、所定フロアにおける縦横のPC版20,30が取り付けが完了する。縦横のPC版20,30を取り付けた後に、縦横のPC版20,30間をシリコンシール18でシールする。次に、取り付けが完了したフロアの上フロアにおいて、上述と同様に、縦横のPC版20,30を取り付ける。
次に、縦横のPC版20,30で形成された開口14にガラスパネル12を取り付ける。このガラスパネル12の取り付けに先だって、前記方立15を上下の横PC版30間に取り付けるとともに、横PC版30の上面溝部31に前記セッティングブロック35を設置する。その後、室内側から適宜なガラス吸着装置等を用いてガラスパネル12を略垂直に支持し、横PC版30の上端面よりも高く持ち上げた状態で、ガラスパネル12の一方の側端縁を縦PC版20の凹溝部22または方立15に挿入し、続いて、他方の側端縁を他方の縦PC版20の凹溝部22または方立15に挿入する。このように、いわゆる左右けんどん式によりガラスパネル12を縦PC版20間に挿入した後、ガラスパネル12の下端縁を横PC版30の上面溝部31に挿入して、セッティングブロック35に載置する。そして、ガラスパネル12の上端縁位置において、押縁38を上フロアの横PC版30の下端面に取り付ける。この後、ガラスパネル12の四周において、ガラスパネル12と縦横のPC版20,30、方立15との間をシリコンシール16でシールして、ガラスパネル12の取り付けが完了する。
なお、ガラスパネル12の取付方法としては、左右のけんどん式で嵌め込むものに限らず、上下のけんどん式で嵌め込む方法が採用できる。
上下のけんどん式でガラスパネル12を嵌め込む場合には、左右の縦PC版20の側端面または方立15に、横PC版30の下端面に設けたのと同様の面材支持部(支持突部および押縁)を設け、横PC版30の下端面に凹溝を形成しておく。そして、まずガラスパネル12の上端縁を横PC版30の下端面の凹溝に挿入し、次にガラスパネル12の下端縁を横PC版30の上面溝部31に挿入して、セッティングブロック35に載置する。その後、左右の縦PC版20の側端面に押縁を取り付けることで、ガラスパネル12が取り付けられる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) すなわち、格子状に配置した縦横のPC版20,30でガラスパネル12を支持したので、アルミ押出形材と比較して縦横のPC版20,30の断面形状の自由度が高まり、PC版11自体に凹凸等を容易に形成できるため、縦横のPC版20,30の交差部まわりの構造を簡単にすることができる。
(2) また、横PC版30の上面溝部31が底面32および四方の側面33,34を有して形成される、つまり、上面溝部31が下方および側方が囲まれ上方のみに開放した形状を有しているので、ガラスパネル12とシリコンシール16との間から雨水等が浸入した場合でも、この雨水等が上面溝部31の側方に流れ出さないようにできる。
(3) さらに、横PC版30の上面溝部31が縦PC版20の凹溝部22下方まで延びて設けられているので、縦横のPC版20,30を組み合わせるだけの容易な設置作業で、縦PC版20の凹溝部22と横PC版30の上面溝部31とを連続させ、縦PC版20の凹溝部22に浸入した雨水等を上面溝部31で受けることができ、カーテンウォール10の水密性能を確保することができる。
(4) また、横PC版30の上面溝部31に開口した排水管40を設けたので、上面溝部31に万一雨水等が浸入した場合でも、浸入した雨水等を室外に排水できる。さらに、排水管40を介して外気が上面溝部31に導入されるので、上面溝部31内の気圧が室外と等圧となり、上面溝部31への気圧差による雨水等の浸入を防止することができる。
(5) また、PC版11は、それ自体が高い剛性、強度を有しているので、PC版11の部材長さ寸法を長尺にすることができ、高い階高や大スパンの開口14を構成する、つまり開口面積の大きな外壁面を構成することができる。
(6) さらに、PC版11は、一般的な取付ファスナ5,6,7を介して建物躯体に取り付けることができ、縦横のPC版20,30の各々を躯体に取り付けることで、縦横のPC版20,30同士を連結する必要がなく、交差部の構造をより簡単にすることができる。
(7) また、PC版11は、アルミ形材と比較して耐火性、断熱性に優れるので、耐火被覆や断熱材等の仕上げ材が節約でき、製造コストを低減させることができる。さらに、PC版11は、アルミ形材よりも熱伸びが小さいので、縦横のPC版20,30の交差部や、躯体との連結部において、熱伸びに対するクリアランス(目地幅等)をほとんど考慮する必要がなく、この点でも交差部や連結部まわりの構造を簡単にすることができる。
(8) また、縦PC版20に切欠き21を形成し、この切欠き21に横PC版30の端部を飲み込ませたことで、横PC版30の上面溝部31を縦PC版20の凹溝部22下方に容易に位置させることができるので、横PC版30を正面略矩形状の単純な形に形成して、その端部を縦PC版20の切欠き21に飲み込ませるだけでよいため、PC版11の製造に係る型枠が簡単になり、より一層のコスト低減が可能になる。
(9) また、横PC版30の下端面の面材支持部39が支持突部36および押縁38により形成されるので、押縁38を取り外した状態で、縦横のPC版20,30で囲まれた開口14にガラスパネル12をけんどん式で嵌め込み、その後室内側から押縁38を取り付けることで、ガラスパネル12の取り付けを室内側から容易に実行することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、縦横のPC版20,30で囲まれた開口14を方立15で3つに仕切り、この仕切られた内部に3枚のガラスパネル12を配置したが、これに限らず、開口14と略同一の見付け寸法を有するガラスパネルを用意し、この1枚のガラスパネルを開口14に嵌め込んでもよく、複数のガラスパネル同士を適宜なシール材等で連結して嵌め込んでもよい。また、面材としては、複層ガラスであるガラスパネル12に限らず、単板ガラスや合わせガラス、網入りガラス等でもよく、またアルミ製ガラリや、アクリル製パネル等でもよい。
また、前記実施形態では、横PC版30の設置位置を各フロアの床レベル近傍のスパンドレル部としたが、これに限らず、腰壁位置や垂れ壁位置であってもよく、また、2層分やそれ以上のフロアに渡る開口部の上下位置に横PC版を設置してもよい。
また、前記実施形態では、縦横のPC版20,30のうちの縦PC版20を上下に連続させて配置したが、これに限らず、図10に示すように、横PC版30を水平方向に連続させて配置してもよい。
図10は、本発明の変形例に係るPCカーテンウォール10Aを示す外観姿図である。図10において、隣接する横PC版30同士は、縦目地19Aを介して連続配置されており、この縦目地19A位置の上下に縦PC版20が配置されている。このように格子状に配置されたの縦横のPC版20,30と、これらに支持されたガラスパネル12とからPCカーテンウォール10Aが構成されている。
そして、横PC版30の上面の上面溝部31は、前記実施形態のように横PC版30の端部近傍まで延びておらず、縦PC版20の凹溝部22下方位置に側面34が形成されている。これにより、縦PC版20の凹溝部22と横PC版30の上面溝部31とが連続するようになっている。
さらに、前記実施形態では、縦PC版20に切欠き21を設け、この切欠き21に横PC版30の端部を飲み込ませて配置したが、これに限らず、図11に示すように、横PC版30を縦PC版20の側端面手前で止めて配置してもよい。
図11は、本発明の変形例に係るPCカーテンウォール10Bを示す外観姿図である。図11において、縦PC版20は、上下に連続して配置されており、横PC版30の端縁と縦PC版20の側端面とは、縦目地19Bを介して接続されている。このように格子状に配置されたの縦横のPC版20,30と、これらに支持されたガラスパネル12とからPCカーテンウォール10Bが構成されている。
そして、横PC版30の上面の上面溝部31は、前記実施形態の上面溝部31を横PC版30の端部まで延長するとともに、横PC版30の端部に固定した溝部材31Aを連続させて形成されている。溝部材31Aは、横PC版30の端部側側面が開放され、その反対側に側面34を有するアルミ製の部材である。この溝部材31Aが縦PC版20の凹溝部22下方に位置することで、縦PC版20の凹溝部22と横PC版30の上面溝部31とが連続するようになっている。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、建物の外壁面を形成するカーテンウォールに好適であり、特に鉄骨造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造の中層、中高層、高層、超高層建物の外壁面を形成するカーテンウォールに適している。
本発明の一実施形態に係るPCカーテンウォールにより外壁面が形成された建物の一部を示す外観姿図である。 前記カーテンウォールの縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。 前記カーテンウォールの横断面図であり、図1に矢視III−III線で示す断面図である。 前記カーテンウォールの要部を拡大して示す縦断面図であり、図1に矢視IV−IV線で示す断面図である。 前記カーテンウォールの要部を拡大して示す縦断面図であり、図1に矢視V−V線で示す断面図である。 前記カーテンウォールの要部を拡大して示す横断面図であり、図1に矢視VI−VI線で示す断面図である。 前記カーテンウォールの要部を拡大して示す横断面図であり、図1に矢視VII−VII線で示す断面図である。 前記カーテンウォールの要部を示す斜視図である。 前記カーテンウォールの要部を示す斜視図である。 本発明の変形例に係るPCカーテンウォールを示す外観姿図である。 本発明の変形例に係るPCカーテンウォールを示す外観姿図である。
符号の説明
1…建物、10,10A,10B…カーテンウォール、11…PC版、12…面材であるガラスパネル、16…シール材であるシリコンシール、20…縦PC版、21…切欠き、22…面材支持部である凹溝部、30…横PC版、31…上面溝部、32…底面、33,34…側面、36…支持突部、38…押縁、39…面材支持部、40…排水管、41,42…排水孔。

Claims (5)

  1. 方立を構成する縦PC版および無目を構成する横PC版が格子状に配置された縦横のPC版と、これら縦横のPC版で囲まれた開口に配置される面材とを備え、
    前記縦PC版は、横目地を介して上下に連続して配置され、当該縦PC版の見付け方向左右の端縁には、前記横PC版の端部を飲み込む切欠きが形成され、前記横PC版は、隣接した前記縦PC版の切欠き間に渡って配置され、
    前記縦PC版の見付け方向左右の端縁、および前記横PC版の上下の端縁には、前記開口の四周に沿って連続し、シール材を介して前記面材の端縁を支持する略凹溝状の面材支持部が設けられ、
    前記面材支持部のうち、横PC版上端縁の面材支持部は、当該横PC版の上面から下方に凹み、底面および四方の側面を有して形成された上面溝部であり、この上面溝部が前記縦PC版の面材支持部下方まで延びて設けられているPCカーテンウォール。
  2. 方立を構成する縦PC版および無目を構成する横PC版が格子状に配置された縦横のPC版と、これら縦横のPC版で囲まれた開口に配置される面材とを備え、
    前記横PC版は、縦目地を介して左右に連続配置され、この縦目地位置の上下に前記縦PC版が配置され、
    前記縦PC版の見付け方向左右の端縁、および前記横PC版の上下の端縁には、前記開口の四周に沿って連続し、シール材を介して前記面材の端縁を支持する略凹溝状の面材支持部が設けられ、
    前記面材支持部のうち、横PC版上端縁の面材支持部は、当該横PC版の上面から下方に凹み、底面および四方の側面を有して形成された上面溝部であり、この上面溝部が前記縦PC版の面材支持部下方まで延びて設けられているPCカーテンウォール。
  3. 前記横PC版における上面溝部の底面には、当該横PC版を貫通して室外空間に連通された少なくとも1つの排水孔が設けられている請求項1または請求項2に記載のPCカーテンウォール。
  4. 前記横PC版下端縁の面材支持部、または前記縦PC版左右端縁の面材支持部は、当該横PC版の下面、または縦PC版の側面に形成された突部と、前記面材の上端縁、または側端縁を室内側から前記突部に向かって押圧する押縁とで構成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載のPCカーテンウォール。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のPCカーテンウォールを備えた建物。
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