JP3026419B2 - 壁パネルおよび外壁構造 - Google Patents

壁パネルおよび外壁構造

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JP3026419B2
JP3026419B2 JP7310062A JP31006295A JP3026419B2 JP 3026419 B2 JP3026419 B2 JP 3026419B2 JP 7310062 A JP7310062 A JP 7310062A JP 31006295 A JP31006295 A JP 31006295A JP 3026419 B2 JP3026419 B2 JP 3026419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、寒冷地住宅や、
一般地域の建物に使用される断熱性に優れた耐力壁等の
壁パネルおよび外壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁パネルとして図14に
示すものがある。この外壁パネル40は、溝形鋼等で矩
形に枠組したパネルフレーム41の内側にグラスウール
等からなる断熱材42と木桟(図示せず)を設け、パネ
ルフレーム41の屋外面側は合板下地43、FP板、通
気胴縁、通気水切り、外壁材44をこの順に重ねて構成
し、パネルフレーム41の屋内面側は半間仕切桟、下地
桟、防湿シートで構成している。前記外壁パネル40の
組付けにおいては、建物の建方時に土台上に柱45を立
て、外壁パネル40の側面すなわちパネルフレーム41
の縦フレーム部を柱45にボルト接合すると共に、外壁
パネル40および柱45の上部を胴差にボルト接合す
る。この後、外壁材44の表面に塗装を行い、内壁面は
石膏ボード貼りを現場で行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような外
壁パネルでは、以下のような問題点がある。 外壁パネルの構成が複雑になり、部品点数が多いた
め管理が難しく、製作に時間と手間がかかる。また、断
熱性にも問題が多い。 組立時の接合箇所が多いため、建方に時間と手間が
かかる。 外壁の塗装工程が増え、足場の存置日数が延び、石
膏ボード貼りの作業が増えるなど多くの作業ロスが生じ
る。
【0004】この発明の目的は、製造および取付けが容
易で、断熱性に優れた壁パネルおよび外壁構造を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の壁パネルは、
その前提構成を説明すると、金属製のパネル外周フレー
ムと、このフレームの両面または片面に配置した面材
と、前記パネル外周フレームの一部または全部を埋め込
んで設けられて前記パネル外周フレームと前記面材とを
硬化前の樹脂の持つ接着性で接着した断熱性の発泡樹脂
とを備えたものである。 の構成の壁パネルによると、
内部に充填された発泡樹脂によって高い断熱性が得られ
る。また、発泡樹脂の接着力により、パネル外周フレー
ムと、発泡樹脂と、面材とが、ビスや釘などの接合部材
を用いることなく接合され、しかも発泡樹脂の強度によ
って面材取付用の下地木桟も省略できる。これらのた
め、部品点数の少ない簡単な構成、および少ない作業工
数で、断熱性に優れた壁パネルを容易に製造できる。
【0006】この発明の請求項1記載の壁パネルは、
材の縁部とパネル外周フレームとの間の隙間に前記の発
泡樹脂を介在させる代わりに、この発泡樹脂とは別体の
棒状の発泡樹脂を介在させたものである。すなわち、こ
の壁パネルは、金属製のパネル外周フレームと、このフ
レームの両面または片面に配置した面材と、前記面材の
縁部に沿ってこの面材と前記パネル外周フレームとの間
の隙間に介在させた棒状の発泡樹脂と、発泡成形時に前
記棒状の発泡樹脂で流れ止めされかつこの発泡樹脂と相
互に接着され、前記パネル外周フレームの一部を埋め込
んで設けられて前記パネル外周フレームと前記面材とを
硬化前の樹脂の持つ接着性で接着した断熱性の発泡樹脂
とを備えたものである。このように別体の発泡樹脂を介
在させた場合、パネル製造過程で発泡成形される発泡樹
脂の流れ止めを行うことができ、発泡成形用の型枠を簡
単なものとできる。
【0007】
【0008】
【0009】この発明の外壁構造に用いる壁パネルは、
前記前提構成の壁パネルにおいて、パネル外周フレーム
の両側の縦フレーム材を、建物の柱として使用可能な強
度を持つ部材とし、壁パネルを、耐力壁として使用可能
な構造強度のものとする。この構成の場合、建物外周部
の柱を省略でき、建方時のボルト接合作業が軽減される
と共にボルト数も削減され、建方作業のスピードアップ
を図ることができる。
【0010】この発明の外壁構造は、形鋼製の長尺の土
台とこの土台の上方に配置された胴差との間に、前記壁
パネルを複数枚横に並べて配置し、各壁パネルの縦フレ
ーム材の上下端を前記胴差および土台にボルト接合した
ものである。この構成の外壁構造によると、壁パネルの
縦フレーム材の上下端を土台と胴差にボルト接合するこ
とにより簡単に壁パネルの取付けができ、取付作業のス
ピードアップを図ることができる。
【0011】前記外壁構造において、各壁パネルの配設
間隔毎に、前記土台の上面に、土台長手方向に延びる長
孔と円孔とを土台長手方向に並べて設け、隣合う片方の
壁パネルにおける縦フレーム材の下端を前記円孔にボル
ト接合し、もう片方の壁パネルの縦フレーム材の下端を
前記長孔にボルト接合する。この場合に、各壁パネルは
一側の縦フレーム材の下端を前記円孔に、他側の縦フレ
ーム材の下端は前記長孔にそれぞれボルト接合する。こ
のように構成した場合、壁パネルと土台との幅方向寸法
に多少の誤差があっても、その誤差を吸収して土台と胴
差との間に壁パネルを取付けることができる。この場合
に、各壁パネルは、一側の縦フレーム材については円孔
で取付けられるため、取付位置の精度が確保されて、誤
差は壁パネル間の縦目地の幅寸法で吸収されることにな
り、誤差の累積がない。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。この壁パネル1は、この発
明の外壁構造に用いられる壁パネルであって、図
(A)のように矩形に組んだ金属製のパネル外周フレー
ム2と、このパネル外周フレーム2の両側にフレーム2
から離れて各々配置されパネル外周フレーム2の側面を
覆う一対の面材3a,3bと、この一対の面材3a,3
bの間に、前記パネル外周フレーム2と両面材3a,3
bの間の隙間まで充填されるウレタン樹脂などの断熱性
の発泡樹脂4とで構成される。ここでは、両面材3a,
3bの片方の面材3aに建物の外装材となるプレコート
品が用いられ、壁パネル1は外壁パネルとして使用され
る。他方の面材3bには石膏ボードを用いている。この
壁パネル1では、両面材3a,3bが発泡樹脂4の接着
力(接着強度 1.5〜2.0t/m2 )でパネル外周
フレーム2と一体に接合されており、ビスや釘等の接合
部材を使用することなく両面材3a,3bの取付けが行
われている。また、発泡樹脂4の強度により、下地木桟
を加えないで十分な強度が確保できるものとなってい
る。この壁パネル1は、このように面材3a,3bの取
付けにビスや釘等が不要で、また下地桟も不要であるた
め、工数が少なく、生産性が良い。
【0013】パネル外周フレーム2は、上下端にエンド
プレートを設けた角形鋼管からなる一対の縦フレーム材
2a,2aと、これら両縦フレーム材の上端間および下
端間に各々溶接で接合された内向きの溝形鋼からなる一
対の横フレーム材2b,2bとで組み立てられる。両縦
フレーム材2a,2aは、建物の柱として使用可能な強
度を持たせてある。また、パネル外周フレーム2の対角
線方向の角部間に一対のブレース2c,2c(図2)を
クロス状に接合して補強し、これにより壁パネル1は耐
力壁として使用可能な構造強度を持つようにしてある。
ブレース2c,2cは発泡樹脂4内に埋め込んである。
縦フレーム材2aの上端には胴差7(図2)とのボルト
接合用としてボルト挿通孔8が設けられ、縦フレーム材
2aの下端にはボルト9が突出状態に設けられている。
【0014】この壁パネル1は、寒冷地用等の建物36
を示す図6のように布基礎5上に設けられる土台6とそ
の上方に配置された胴差7との間や、胴差7とその上方
に配置された軒桁37との間に複数枚を横に並べて配置
し、各壁パネル1の縦フレーム材2aの上下端を前記胴
差7および土台6にボルト接合して外壁が構成される。
図6において、1A,1Bは図1の構成の壁パネルであ
って、1Aはシングル幅のものを、1Bはダブル幅のも
のを各々示す。
【0015】前記土台6は溝形鋼からなる長尺の形鋼製
土台であり、その開口を屋外側に向けて布基礎5上に長
手方向に連続して配置され、布基礎5上に突出するアン
カーボルト10によって接合される。前記胴差7はH形
鋼からなる。胴差7は溝形鋼で構成してもよく、また土
台6はH形鋼で構成してもよい。土台6の上面には、図
3のように土台長手方向に延びる長孔11aと円孔11
bとが土台長手方向に並べて設けられ、隣合う片方の壁
パネル1における縦フレーム材2aの下端のボルト9を
円孔11bに挿入してボルト接合し、もう一方の壁パネ
ル1の縦フレーム材2aの下端のボルト9を長孔11a
に挿入してボルト接合することにより取付けられる。ま
た、胴差7の下面には、図4のように胴差長手方向に延
びる長孔12aと円孔12bとが胴差長手方向に並べて
設けられ、その円孔12bから隣合う片方の壁パネル1
における縦フレーム材2aの上端のボルト挿通孔8に挿
入したボルト13を縦フレーム材2aの上端のエンドプ
レート裏面に溶接したナット(図示せず)に螺合させ、
胴差7の長孔12aからもう片方の壁パネル1の縦フレ
ーム材2aの上端のボルト挿通孔8にボルト13を挿入
して同様に壁パネル1側のナットに螺合させることによ
り取付けられる。土台6の長孔11a,円孔11b、お
よび胴差7の長孔12a,円孔12bの配設ピッチは、
壁パネル1の配設ピッチに合わせて設けられる。このよ
うに、幅方向の片方を長孔11a,12aで取付け、も
う片方を円孔11b,12bでボルト接合するため、土
台6や胴差7の各孔のピッチや、壁パネル1の下端のボ
ルト9,9間ピッチ、ボルト挿通孔8,8間のピッチ等
に製造上の誤差が多少あっても、上記長孔11a,12
aによってその誤差を吸収することができ、壁パネル1
の取付けが可能となる。また、片方は円孔11b,12
bで取付けるため、取付位置の精度も確保される。した
がって、前記誤差は、壁パネル1,1間の縦目地の幅寸
法で吸収されることになる。
【0016】外壁出隅では、図5(A)に水平断面図で
示すように出隅で直角に並ぶ両壁パネル1,1によって
できる凹部を被覆する外壁コーナカバー14が設けられ
る。この外壁コーナカバー14は、図5(B),(C)
に平面図および正面図で示すようにアングル状の外装材
15の上下端にエンドプレート16,17をそれぞれ設
けると共に、外装材14と上下のエンドプレート16,
17で囲まれる空間にウレタン樹脂などの断熱性の発泡
樹脂18を充填して構成される。上端のエンドプレート
16は図5(D)のように直角に突き合わさる2枚の取
付縦片16a,16bを有し、これら取付縦片16a,
16bがビス18で外装材15に締結される。下端のエ
ンドプレート17も図5(E)のように同様の取付縦片
17a,17bを有し、これら取付縦片17a,17b
がビス19で外装材15に締結される。
【0017】上端のエンドプレート16にはボルト挿通
孔20およびこれに整合するナット21が裏面に溶接に
より取付けられており、このボルト挿通孔20に対応さ
せて胴差7の下面の出隅に形成されるボルト挿通孔(図
示せず)から前記ボルト挿通孔20に挿通させるボルト
によって外壁コーナカバー14の上端が胴差7の出隅に
ボルト接合される。下端のエンドプレート17にはボル
ト22が取付けられており、このボルト22をこれに対
応させて土台6上面の出隅に形成されるボルト挿通孔
(図示せず)に挿通させることで、外壁コーナカバー1
4の下端が土台6の出隅にボルト接合される。外壁入隅
については図示しないが、この場合も外壁出隅とほぼ同
様の外壁コーナカバーによって被覆される。
【0018】このように、壁パネル1はその縦フレーム
材2aの上下端を胴差7,土台6にボルト接合すること
により建物に取付けられ、その縦フレーム材2aが柱を
兼ね、壁パネル1が耐力壁となるので、建物外周の柱を
省略できることになる。
【0019】隣合う壁パネル1,1間にできる縦目地2
3は、図5(F)に示すようにバックアップ材24およ
びガスケット25を装着することによって乾式の防水処
理が施される。
【0020】図2に示すように、土台6が設置される布
基礎5は、その建物外周部となる部分の両側面が断熱材
26で覆われている。この布基礎5の施工にあたって
は、上記断熱材26を型枠として使用し、その内部にコ
ンクリートを充填することにより製造される。また、こ
の布基礎5で囲まれた範囲の床下空間と地盤面とは図2
のように防湿層コンクリート27で遮蔽されている。さ
らに防湿層コンクリート27の下面には床下防湿シート
28が設けられる。また土台6の屋外面は、断熱材を有
する土台カバー29で覆われる。これにより、建物下部
での断熱性が大幅に向上する。
【0021】前記建物の床構造には床パネル30が使用
される。この床パネル30は平行な一対の床小梁31,
31間に根太32を組み込み、その上に面材33を張っ
て構成される。床パネル30は、その縁部を土台6や土
台6間に横架される床大梁34の側面から突出させて設
けられる床パネル受け金物35に載せボルト接合するこ
とにより、土台6や床大梁34に取付けられる。胴差7
や胴差7間に横架される床大梁34に対しても、同様に
して床パネル30が取付けられる。
【0022】図7は、この発明の請求項1に対応する実
施形態を示す。この例は、外装材となる片面の面材3a
のみをパネル外周フレーム4と断熱性の発泡樹脂4で一
体化させ、内装下地材となる面材3bは、発泡成形の完
了後に取付けるようにしたものである。また、面材3a
の縁部とパネル外周フレーム2の間には、別体の棒状の
発泡樹脂53を介在させておき、パネル全体の発泡樹脂
4の発泡成形時における流れ止めとする。パネル外周フ
レーム2の屋内側の側面にも別体の棒状の発泡樹脂54
を設けておく。これらの縁部の発泡樹脂53,54も、
全体の発泡樹脂4と同材質の発泡ウレタンとすることが
好ましい。縁部の発泡樹脂53,54は、全体の発泡樹
脂4の発泡成形に伴って相互に接着される。外装材とな
る面材3aの裏面には、木製の下地桟51を設けてお
き、外壁面に取付ける各種の部材の取付下地等に利用す
る。全体の発泡樹脂4の屋内側の面は露出させておく
が、この面に上下方向に延びる下地桟52を複数本埋め
込み状態に設けておく。内装側の面材3bは、この下地
桟52に釘等の固着具で固定する。なお、パネル外周フ
レーム2は図1の例と同じ構成のものである。外装側の
面材3bも、図1の例と同じ材質のものであるが、この
例では2枚を並べて設けてある。 この構成の場合、内
装下地材となる面材3bを後工程で取付けるので、壁パ
ネル1を同じ構成として、屋内側の構成を種々異なるも
のにできる。例えば、面材3bを発泡樹脂4から離して
空気層を形成した壁構造とする場合にも、同じ構成の壁
パネル1を使用できる。
【0023】図8は、この発明のさらに他の実施形態を
示す。この例は、窓のサッシ55と木製の開口枠56と
を設けて発泡樹脂4と一体化させ、かつ窓の上に合板製
の下地桟57を埋め込んだものである。サッシ55は、
塩化ビニル樹脂等の樹脂製、またはアルミ等の軽金属製
としてある。下地桟57は発泡樹脂4の屋内面に表面を
露出させて設ける。その他の構成は図7の例と同じであ
る。下地桟57は、カーテンレールの取付下地として使
用される。
【0024】図9ないし図12は、この発明のさらに他
の実施形態を示す。この例は、図1の構成の壁パネル1
において、パネル幅を建物のモジュール幅P(例えば9
00〜1000mm)の2倍の幅とし、外装側の面材3a
として、1P幅のものを2枚並べて設けたものである。
面材3aの継ぎ目において、パネル外周フレーム2には
上下方向の木製の中桟2cを取付けておき、この中桟2
cに接して面材3aを設ける。隣合う面材3a,3aの
間には、図10(A)に示すように、アルミの成形品等
からなるハット形断面の中間目地材58を介在させる。
また、壁パネル1,1間の目地62には、図10(B)
や図11に示す見切59等を設ける。壁パネル1のその
他の構成は、図1の例と同じである。
【0025】同実施形態における目地62の構成を説明
する。見切59は、図11(B)に示すように、差込片
59aの先端からL字形に折れ曲がって露出面部59b
を設け、その先端に目地材挿入溝部59cを一体に形成
したS字状断面の金属材または塩化ビニル等の樹脂材か
らなる。この見切59は、図11(A)のように、差込
片59aを発泡樹脂4とパネル外周フレーム2の間に差
し込むと共に、目地材挿入溝部59cを発泡樹脂4内に
押し込む。なお、見切59は、発泡樹脂4の成形時に埋
め込んでも良い。このようにして、一対の壁パネル1,
1の側端面に見切59を対向して設け、両側の見切5
9,59に跨がって乾式目地ベース材60を介在させ
る。この乾式目地ベース材60の外側から、乾式目地材
61を隣合う壁パネル1,1の外装面材3a,3aの端
面間に圧入する。乾式目地ベース材60は、図11
(D)に示すように、溶融亜鉛メッキ鋼板等の芯金を埋
め込んだ塩化ビニル等の樹脂材からなり、両側縁に折返
し片60aを有すると共に、中央に抜け止め爪付きの溝
形部60bを有している。折返し片60aは、見切59
の目地材挿入溝部59cに圧入状態に密嵌する。乾式目
地材61は、図11(C)に示すように、芯材61aの
両面に複数枚のひれ部61bを設けると共に、先端の両
面に係合爪61cを設けたものであり、係合爪61cが
乾式目地ベース材60の溝形部60bに圧入されてその
抜け止め爪と係合爪61cの係合により抜け止めされ
る。この状態で、ひれ部61bが壁パネル1の面材3の
端面、または発泡樹脂4の端面に圧接する。
【0026】図12は、上記目地62に続く胴差部の排
水構造を示す。上下階の壁パネル1,1の間には胴差7
が介在し、その屋外面が化粧胴差63が覆われている。
壁パネル1の見切59や、乾式目地ベース材60、およ
び乾式目地材61は、この胴差部で分断されることにな
る。そこで、図12(C)に示す屈曲したダクト状の水
切64の上端を、隣合う壁パネル1,1の見切59の目
地材挿入溝部59cに跨がって嵌合させ、ダクト状水切
64の下端を、化粧胴差63に設けた嵌合凹部65に嵌
合させてある。嵌合凹部65は、化粧胴差63の屋外面
に排水口65aで開口している。なお、ダクト状水切6
4を設けずに、図13のように乾式目地ベース材60の
下端を化粧胴差63の嵌合凹部65へ挿入してもよい。
図11の乾式目地構造によると、目地62からの雨水の
浸入は、大部分が乾式目地材61で阻止されるが、乾式
目地材61と壁パネル1の面材3aとの接触面を通過し
て見切59内まで浸入することがある。このように見切
59内に浸入した雨水は、見切59内を乾式目地ベース
材60の屋外側で流下することになる。この流下した雨
水は、図12のダクト状水切64を介して、あるいは直
接に乾式目地ベース材60を伝って、化粧膜板63の排
水口65aから屋外に排出される。
【0027】
【発明の効果】この発明の壁パネルは、簡単な構成で断
熱性に優れた高精度の壁パネルを容易に製造できる。特
に、面材の縁部とパネル外周フレームとの間の隙間に棒
状の発泡樹脂を介在させたため、その棒状の発泡樹脂
を、パネル全体の発泡樹脂の成形時における流れ止めに
利用でき、型枠を簡単なものとできる。
【0028】また、この発明の外壁構造は、形鋼製の長
尺の土台とこの土台の上方に配置された胴差との間に、
前記壁パネルを複数枚横に並べて配置し、各壁パネルの
縦フレーム材の上下端を前記胴差および土台にボルト接
合したため、壁パネルの縦フレーム材の上下端を土台と
胴差にボルト接合することにより簡単に壁パネルの取付
けができ、取付作業のスピードアップを図ることができ
る。前記外壁構造において、前記土台の上面に長孔と丸
孔を土台長手方向に並べて配置し、隣合う片方の壁パネ
ルの縦フレーム材の下端を丸孔にボルト接合し、もう片
方の壁パネルの縦フレーム材の下端を前記長孔にボルト
接合した場合には、壁パネルの幅方向寸法に多少の誤差
があっても、その誤差を吸収して土台と胴差との間に壁
パネルを精度良く取付けできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる外壁構
造に用いられる壁パネルの一部破断斜視図、(B)は同
壁パネルの水平断面図である。
【図2】同壁パネルを使用した外壁構造の分解斜視図で
ある。
【図3】(A)は同壁パネルの土台への取付構造を示す
分解斜視図、(B)は同土台の拡大斜視図である。
【図4】(A)は同壁パネルの胴差への取付構造を示す
分解斜視図、(B)は胴差の拡大斜視図である。
【図5】(A)は外壁出隅における外壁コーナカバーの
取付構造を示す水平断面図、(B)は同外壁コーナカバ
ーの平面図、(C)は同正面図、(D)は同外壁コーナ
カバーの上端エンドプレートの斜視図、(E)は同外壁
コーナカバーの下端エンドプレートの斜視図、(F)は
壁パネルの縦目地の乾式処理を示す水平断面図である。
【図6】同壁パネルを使用した建物の外観正面図であ
る。
【図7】この発明の一実施形態に係る壁パネルの垂直断
面図および水平断面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態にかかる壁パネ
ルの部分省略垂直断面図および部分省略水平断面図であ
る。
【図9】この発明のさらに他の実施形態にかかる外壁構
造に用いられる壁パネルを並設した状態を示す正面図、
垂直断面図、および水平断面図である。
【図10】(A)は図9(C)のA部の拡大断面図、
(B)は図9(C)のB部の拡大断面図である。
【図11】(A)は図10(B)のXI部の拡大断面図、
(B)は見切の断面図、(C)は乾式目地材の断面図、
(D)は乾式目地ベース材の断面図である。
【図12】(A)は同実施形態における胴差部の拡大垂
直断面図、(B)は同図(A)のB2部の拡大図、
(C)はダクト状水切の斜視図である。
【図13】他の実施形態における胴差部の上部の拡大垂
直断面図である。
【図14】従来例の水平断面図である。
【符号の説明】
1…壁パネル、2…パネル外周フレーム、2a…縦フレ
ーム材、3a,3b…面材、4…断熱性発泡樹脂、6…
土台、7…胴差、11a,12a…長孔、11b,12
b…円孔、51,52,57…下地桟
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−60941(JP,A) 特開 平2−171447(JP,A) 特開 平4−108934(JP,A) 特開 平4−312651(JP,A) 実開 昭55−119827(JP,U) 実開 昭57−39727(JP,U) 実開 平5−87106(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/56 E04B 1/684 E04B 1/80 E04C 2/38 E04F 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のパネル外周フレームと、このフ
    レームの両面または片面に配置した面材と、前記面材の
    縁部に沿ってこの面材と前記パネル外周フレームとの間
    の隙間に介在させた棒状の発泡樹脂と、発泡成形時に前
    記棒状の発泡樹脂で流れ止めされかつこの発泡樹脂と相
    互に接着され、前記パネル外周フレームの一部を埋め込
    んで設けられて前記パネル外周フレームと前記面材とを
    硬化前の樹脂の持つ接着性で接着した断熱性の発泡樹脂
    とを備えた壁パネル。
  2. 【請求項2】 形鋼製の長尺の土台とこの土台の上方に
    配置された胴差との間に、壁パネルを複数枚横に並べて
    配置し、各壁パネルの縦フレーム材の上下端を前記胴差
    および土台にボルト接合した外壁構造であって、 記土台の上面に、各壁パネルの配設間隔毎に、土台長
    手方向に延びる長孔と円孔とを土台長手方向に並べて設
    け、隣合う片方の壁パネルにおける縦フレーム材の下端
    を前記円孔にボルト接合し、もう片方の壁パネルの縦フ
    レーム材の下端を前記長孔にボルト接合し、かつ前記各
    壁パネルは一側の縦フレーム材の下端を前記円孔に、他
    側のフレーム材の下端を前記長孔にそれぞれボルト接合
    し、 前記壁パネルは、金属製のパネル外周フレームと、この
    フレームの両面または片面に配置した面材と、前記パネ
    ル外周フレームの一部または全部を埋め込んで設けられ
    て前記パネル外周フレームと前記面材とを硬化前の樹脂
    の持つ接着性で接着した断熱性の発泡樹脂とを備え、パ
    ネル外周フレームの両側の縦フレーム材が、建物の柱と
    して使用可能な強度を持つ部材であり、 かつこの壁パネルは、耐力壁として使用可能な構造強度
    のものとした外壁構造。
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