JP2019203248A - 水切り構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋内側に水がより進入しにくい水切り構造を提供する。【解決手段】外壁を構成する複数の壁部材と、前記壁部材とともに設けられる枠体と、前記複数の壁部材のうちの前記枠体の上に位置する前記壁部材が載置される載置部材と、前記載置部材と当該載置部材に載置されている載置壁部材との間に介在され、前記載置壁部材の屋内側に進入した水を屋外側に案内する水切り部材と、を有し、前記水切り部材は、前記載置壁部材の屋内側の面と対向する屋内対向部と、前記屋内対向部と繋がって前記載置壁部材と前記載置部材との間に介在される壁部材載置部と、前記屋内対向部の水平方向における両端部に設けられ、前記載置壁部材と水平方向に隣接する隣接壁部材の屋内側の面と対向する水切り対向部を有し、前記隣接壁部材の屋内側の面と前記水切り対向部との間にシーリング材が介在されている。【選択図】図6

Description

本発明は、複数の壁部材が並べて配置されて形成される壁に用いられる水切り構造に関する。
複数の壁部材が並べて配置されて形成される壁に用いられる水切り構造としては、例えば、壁部材としての中空押出成形セメント板が並べられて形成された外壁において、上下に位置する押出成形セメント板間に水切り板を備えた水切り構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この水切り構造では、押出成形セメント板の屋内側に進入した水を、上下に位置する押出成形セメント板間に配設された水切り板で受けて、下側の押出成形セメント板の中空部に流し込むようにしている。
特開2003−343023号公報
上記のような水切り構造は、水切り板が押出成形セメント板と対向する部位では、屋内側に進入した水を水切り板で受けて下側の押出成形セメント板の中空部に流し込むものの、横方向に互いに隣り合う押出成形セメント板との間においては水切り板が設けられていないため止水性能が低いという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、屋内側に水がより進入しにくい水切り構造を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明の水切り構造は、
外壁を構成する複数の壁部材と、
前記壁部材とともに設けられる枠体と、
前記複数の壁部材のうちの前記枠体の上に位置する前記壁部材が載置される載置部材と、
前記載置部材と当該載置部材に載置されている載置壁部材との間に介在され、前記載置壁部材の屋内側に進入した水を屋外側に案内する水切り部材と、
を有し、
前記水切り部材は、前記載置壁部材の屋内側の面と対向する屋内対向部と、
前記屋内対向部と繋がって前記載置壁部材と前記載置部材との間に介在される壁部材載置部と、
前記屋内対向部の水平方向における両端部に設けられ、前記載置壁部材と水平方向に隣接する隣接壁部材の屋内側の面と対向する水切り対向部を有し、
前記隣接壁部材の屋内側の面と前記水切り対向部との間にシーリング材が介在されていることを特徴とする水切り構造である。
このような水切り構造によれば、載置壁部材と載置部材との間に設けられる水切り部材は、載置壁部材と水平方向に隣接する隣接壁部材と屋内側にて対面する水切り対向部を有しているので、水切り対向部と隣接壁部材との間により確実にシーリング材を介在させることが可能である。
載置壁部材の屋内側の面と対向する屋内対向部が、隣接壁部材の屋内側の面と対向する水切り対向部を有し、隣接壁部材の屋内側の面と対向する水切り対向部と隣接壁部材の屋内側の面との間にシーリング材が介在されているので、水切り部材上に至った水が屋内対向部と載置壁部材との間から横方向に漏れることを防止することが可能である。このため、水切り部材上に至った水が屋内側に漏れ難い。このため、屋内側に水がより進入しにくい水切り構造を提供することが可能である。
かかる水切り構造であって、
前記水切り部材は、前記壁部材載置部の屋外側の縁から下方に延出され、前記枠体の外周面上に配置される垂板部を有し、
前記枠体の上側の外周面には、一次止水面をなすシーリング材と二次止水面をなすシーリング材とが屋内外方向に間隔を隔てて設けられており、
前記垂板部は、屋内外方向において前記一次止水面と前記二次止水面との間に位置していることを特徴とする。
このような水切り構造によれば、水切り部材の垂壁部が、枠体の上側の外周面の、屋内外方向において一次止水面と二次止水面との間に位置しているので、載置壁部材の屋内側に進入した水を、枠体の上側の外周面に滴らせることが可能である。また、枠体の上側の外周面には、一次止水面をなすシーリング材と二次止水面をなすシーリング材とが屋内外方向に間隔を隔てて設けられているので、枠体の上側の外周面に至った水が、屋内側及び屋外側に流れることを防止することが可能である。
かかる水切り構造であって、
前記枠体の左右の外周面には、一次止水面をなすシーリング材と二次止水面をなすシーリング材とが屋内外方向に間隔を隔てて設けられており、
前記上側の前記外周面の前記一次止水面をなす前記シーリング材と、前記左右の前記外周面の前記一次止水面をなす前記シーリング材とは繋がっており、
前記上側の前記外周面の前記二次止水面をなす前記シーリング材と、前記左右の前記外周面の前記二次止水面をなす前記シーリング材とは繋がっていることを特徴とする。
このような水切り構造によれば、上側の外周面の一次止水面をなすシーリング材と、左右の外周面の一次止水面をなすシーリング材とは繋がっており、上側の外周面の二次止水面をなすシーリング材と、左右の外周面の二次止水面をなすシーリング材とは繋がっているので、枠体の上側の外周面から枠体の左右の外周面に繋がったシーリング材により、枠体の上面から左右の側面に繋がった一次シール面と二次シール面とが形成される。このため、枠体の上側の外周面に至った水を側方に流して枠体の側方にて下方に流して排出することが可能である。
本発明によれば、屋内側に水がより進入しにくい水切り構造を提供することが可能である。
本実施形態に係る水切り構造が適用された外壁の一例を示す外観図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。 水切り部材を示す斜視図である。 図1におけるC−C断面図である。 枠体の上に配置される押出成形セメント板が載置される部位を説明する図をである。 水切り部材の周辺を止水する手順を示す図である。 図7(a)を下側から見た斜視図である。 図7(b)を下側から見た斜視図である。
以下、本発明の水切り構造を図を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の水切り構造を備える外壁は、例えば、複数の壁部材としての押出成形セメント板1が面内方向において鉛直方向及び水平方向に並べて配置されている外壁の一部に、サッシ2が設けられている。
以下の説明においては、屋外から建物を見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、壁の厚み方向となる奥行き方向を屋内外方向として示す。建物の各部位であっても、また、建物を構成する各部材については単体の状態であっても、建物が建っている状態にて上下方向、左右方向、屋内外方向となる方向にて方向を特定して説明する。
外壁を構成する押出成形セメント板1は、図2に示すように、屋内外方向に互いに間隔を隔てて対面する外板部10及び内板部11と、外板部10と内板部11とを連結する複数の連結部12と、が一体に形成されている。連結部12は、押出方向に沿って設けられており、隣り合う連結部12間は中空部1aをなしている。本実施形態の押出成形セメント板1は、押出方向が上下方向に向けられており、中空部1aは上下方向に貫通している。
押出成形セメント板1の左右の端部のうちの一方には、面内方向において外側に突出する側面突出部1bが設けられており、他方には、面内方向において内側に窪む側面凹部1cをなしている。より具体的には、押出成形セメント板1の左側の端部は、外板部10の端部と内板部11の端部とが連結部12により連結されており、連結部12の厚み方向における中央に位置させて側面突出部1bが突出させて設けられている。このため、外板部10の左側の端面10aは、押出成形セメント板1における側面突出部1bよりも屋外側の側面の一部をなし、内板部11の左側の端面11aは、押出成形セメント板1における側面突出部1bよりも屋内側の側面の一部をなしている。
押出成形セメント板1の右側の端部は、最も右側に位置する連結部12より右側に外板部10と内板部11とが張り出すように形成されており、張り出している外板部10及び内板部11と、最も右に位置する連結部12とにより側面凹部1cが形成されている。
本実施形態の建物の壁は、階高とほぼ同じ高さを有する押出成形セメント板1が上下方向及び左右方向に並べて配置されている。左右に隣り合う2つの押出成形セメント板1のうちの右側に位置する押出成形セメント板1の側面突出部1bが、左に位置する押出成形セメント板1の側面凹部1cに挿入されるように配置されている。
上下及び左右に隣接する各押出成形セメント板1間には、図2に示すように、隣接する押出成形セメント板1の互いに対面する外板部10の端面10a間に、不定形材料でなるシーリング材8aが介在されて一次止水面S1をなす目地が形成されている。隣接する押出成形セメント板1の互いに対面する内板部11の端面11a間には所定形状に成形された軟質樹脂製のガスケット9が介在されて二次止水面S2をなしている。
一次止水面S1をなすシーリング材8aは、押出成形セメント板1の内側に設けられ合成樹脂製のスポンジ等でなるバックアップ部材20の屋外側に充填されている。バックアップ部材20は、押出成形セメント板1の左右の端部にて側面凹部1cと、側面凹部1cに入り込む側面突出部1bとにより保持されている。
本実施形態の建物の壁は、図1に示すように、左右方向に隣り合う2枚の押出成形セメント板1の、上下方向における中間部分が切除されてFIX窓用のサッシ2が設けられている。FIX窓用のサッシ2は、例えばガラス2aと、ガラス2aの周端部を収容する枠体2bと、を有している。枠体2bは、合成樹脂製の押出成形部材が接合されて形成されている。合成樹脂製の枠体を、アルミニウム製の枠体と同形状で形成すると剛性が低くなるため、合成樹脂製の場合には、例えば、押出方向に沿う中空部を形成するなどして剛性が高められている。このため、合成樹脂製の枠体は、アルミニウム製の枠体と比較して屋内外方向の幅が広く形成されている。ここで、壁に設けられるサッシは、FIX窓用のサッシに限らない。
枠体2bは、矩形状に枠組みされており、外周部2cは平坦な外周面2dをなしている。枠体2bは、図3、図5に示すように、押出成形セメント板1に囲まれて配置された際には、外周部2cにおける屋外側の縁部が外板部10よりも屋外側に突出しており、外周部2cにおける屋内側の縁部が内板部11よりも屋内側に突出している。すなわち、サッシ2が有する枠体2bの屋内外方向における幅Wは、押出成形セメント板1の厚みtよりも広く形成されている。このため、枠体2bの外周面2dは、枠体2bの全周において隣接する押出成形セメント板1の外板部10及び内板部11の端面10a、11aと、互いに間隔を隔てて対面している。また、枠体2bと左右方向に隣接する押出成形セメント板1であって、枠体2b側に突出している側面突出部1bは、枠体2bの外周面2dと対向する部位においては切除されている。ここで、枠体2bの外周面2dは平坦でなくとも、外板部10及び内板部11の端面10a、11aと対面する部位を有していれば構わない。
枠体2bの上に位置する押出成形セメント板1と枠体2bとの間の接合部近傍には、建物の躯体と繋がっている支持アングル部材4が設けられており、枠体2bの上に位置する押出成形セメント板1は、図3に示すように、下端部側に固定されている固定部材5が支持アングル部材4と係合することにより倒れないように構成されている。
支持アングル部材4は、断面がL字状をなす2つの板部4a、4b、すなわち、水平な面をなし梁に固定されている第一板部4aと、第一板部4aの屋外側の縁から延出されて鉛直な面をなす第二板部4bとを有している。
押出成形セメント板1の下端部側に固定されている固定部材5は、段差を有するように屈曲された板状の部材である。固定部材5は、押出成形セメント板1の屋内側の面における下端側に固定され、支持アングル部材4の第二板部4bと係合することによって倒れないように保持されている。
また、枠体2bの上に位置する押出成形セメント板1は、下端部が支持アングル部材4に固定された載置部材としての載置アングル部材6に、水切り部材7を介して載置されている。載置アングル部材6も、支持アングル部材4と同様に、L字状をなす2つの板部6a、6bを有しており、支持アングル部材4の第二板部4bの屋外側に当接されて接合される縦板部6aと、縦板部6aの下端から屋外側に向かって水平に延出された横板部6bとを有している。
枠体2bの上に位置する押出成形セメント板1は、横板部6b上に水切り部材7を介して載置される。ここで、枠体2bの上に位置して、載置アングル部材6上に水切り部材7を介して載置される押出成形セメント板1は載置壁部材に相当し、以下の説明においては、載置押出成形セメント板100ともいう。本実施形態においては、載置押出成形セメント板100と左右に隣接する押出成形セメント板1と枠体2bの左右に隣接する押出成形セメント板1とは同一の押出成形セメント板1であり、隣接壁部材に相当する。
以下の説明においては、載置押出成形セメント板100及び枠体2bと左右に隣接する押出成形セメント板1を隣接押出成形セメント板101ともいう。本実施形態においては、図1に示すように、枠体2bの上に位置する載置押出成形セメント板100が2枚である例について説明するが、載置押出成形セメント板の数は、1枚であっても、また、3枚以上であっても構わない。
水切り部材7は、図3、図4に示すように、縦板部6aの屋外側の面と対面して当接される縦対面部7aと、縦対面部7aと繋がり横板部6bの上面と対面して当接される横対面部7bと、横対面部7bの屋外側の縁から下方に垂れるように設けられた垂板部7cとを有している。縦対面部7aは、横対面部7bよりも左右方向に長く延出された水切り対向部7dを有している。また、垂板部7cは、横板部6b上に載置された横対面部7bの上に上側の押出成形セメント板1の下端が載置された状態で、横板部6bよりも屋外側に位置している。ここで、縦対面部7aが、載置押出成形セメント板100の屋内側の面と対向する屋内対向部に相当し、横対面部7bが、載置押出成形セメント板100と載置アングル部材6との間に介在される壁部材載置部に相当する。本実施形態においては、水切り部材7が一部材で構成されている例を挙げて説明しているが、これに限らず、例えば、水切り部材が2つ以上の部材を有し、それらの連結部がブチルテープ等により止水されている構成であっても構わない。
図3に示すように、枠体2bの下に位置する押出成形セメント板1と枠体2bとの間の接合部近傍にも、建物の躯体と繋がっている支持アングル部材4が設けられている。枠体2bの下端近傍に設けられている支持アングル部材4は、枠体2bの上端近傍に設けられている支持アングル部材4とは上下の向きを反転させて設けられている。このため、枠体2bの上端近傍及び下端近傍に設けられている2つの支持アングル部材4は、第一板部4aが互いに上下に間隔を隔てて対向している。
枠体2bの上端近傍に位置する支持アングル部材4は、第一板部4aの屋外側の縁から上方に第二板部4bが延出しており、枠体2bの下端近傍に位置する支持アングル部材4は、第一板部4aの屋外側の縁から下方に第二板部4bが延出している。枠体2bの上下の端部近傍に設けられている2つの支持アングル部材4の対向する第一板部4a間には、左右方向の端部に支持アングル部材4が、長手方向を上下方向に沿わせて設けられている。図5に示すように、上下方向に沿わせて設けられている支持アングル部材4は、第一板部4aが互いに左右に間隔を隔てて対向している。
枠体2bの左端近傍に位置する支持アングル部材4は、第一板部4aの屋外側の縁から左側に第二板部4bが延出しており、右端近傍に位置する支持アングル部材4は、第一板部4aの屋外側の縁から右側に第二板部4bが延出している。そして、4つの支持アングル部材4は矩形状に接合されており、矩形状に接合された4つの支持アングル部材4の第一板部4aの内側に枠体2bが配置される。
図3、図5に示すように、4つの支持アングル部材4の内側に配置された枠体2bは、枠体2bの外周面2dと第一板部4aとが対面しており、枠体2bの外周面2dと第一板部4aとの間を連結する枠体連結部材21により枠体2bが固定されている。
枠体2bの外周部2cと、当該枠体2bの四方にて対向する押出成形セメント板1との間には、不定形材料でなるシーリング材8a、8bが介在されている。より具体的には、枠体2bの四周の外周面2dと、当該枠体2bの四方に位置する押出成形セメント板1の外板部10の端面10aとの間には、押出成形セメント板1の厚み方向における奥側にバックアップ部材20が設けられており、バックアップ部材20の屋外側にシーリング材8aが充填されて一次止水面S1となしている。一次止水面S1は、外壁において押出成形セメント板1同士が隣接する部位に充填されているシーリング材8aと、枠体2bと押出成形セメント板1の外板部10の端面10aとが隣接する部位に充填されているシーリング材8aとが切れ目なく連続させて設けられている。
枠体2bの下側の外周面2d及び左右の外周面2dと、当該枠体2bの下及び左右に位置する押出成形セメント板1の内板部11の端面11aとの間には、押出成形セメント板1の厚み方向における奥側にバックアップ部材20が設けられており、バックアップ部材20の屋内側にシーリング材8bが充填されて二次止水面S2をなしている。
枠体2bの左右の外周面2dと、枠体2bの左右に位置する隣接押出成形セメント板101の内板部11の端面11aとの間に介在されたシーリング材8bと、このシーリング材8bの上下に位置して、載置押出成形セメント板100と隣接押出成形セメント板101の内板部11同士間に介在されたガスケット9とは切れ目なく連続させて設けられている。また、枠体2bの左右の外周面2dと、枠体2bの左右に位置する隣接押出成形セメント板101の内板部11の端面11aとの間に介在されたシーリング材8bは、枠体2bの下に位置する押出成形セメント板1の内板部11の端面11aとの間に介在されたシーリング材8bとも切れ目なく連続させて設けられている。
枠体2bの左右の外周面2dには、左右の隣接押出成形セメント板101の外板部10の端面10aとの間に形成された一次止水面S1をなすシーリング材8aと、隣接押出成形セメント板101の内板部11の端面11aとの間に形成された二次止水面S2をなすシーリング材8bとが上下方向に沿って設けられている。枠体2bの左右の外周面2dにて一次止水面S1をなすシーリング材8aの屋内側に設けられたバックアップ部材20と、二次止水面S2をなすシーリング材8bの屋外側に設けられたバックアップ部材20とは、屋内外方向に間隔が隔てられて、それらのバックアップ部材20の間に空隙Rが形成されている。
枠体2bの上側の外周面2dと、載置押出成形セメント板100との間に入り込んでいる載置アングル部材6における横板部6bの下面との間にも、押出成形セメント板1の厚み方向における奥側にバックアップ部材20が設けられており、バックアップ部材20の屋内側にシーリング材8bが充填されており、二次止水面S2となしている。横板部6bの下面と枠体2bの上面との間に介在されているシーリング材8bは、屋内外方向において、載置押出成形セメント板100の内板部11の端面11aと同じ位置に設けられている。
また、枠体2bの上に位置する載置アングル部材6に水切り部材7を介して載置されている載置押出成形セメント板100は、水切り部材7の縦対面部7aと屋内側の面が対面している。また、図6に示すように、水切り部材7の縦対面部7aにおいて水平方向の両側に設けられている水切り対向部7dは、載置押出成形セメント板100の左右に隣接する隣接押出成形セメント板101の屋内側の面と対面している。水切り対向部7dと隣接押出成形セメント板101の屋内側の面との間にもシーリング材8cが充填されている。また、水切り部材7が載置されている載置アングル部材6の側端面6cと内板部11の端面11aとの間にもシーリング材8dが充填されている。そして、水切り対向部7dと隣接押出成形セメント板101の屋内側の面との間のシーリング材8c、載置アングル部材6の側端面6cと内板部11の端面11aとの間のシーリング材8d、及び、枠体2bの上にて左右に位置する隣接押出成形セメント板101の間に介在されたガスケット9とが、切れ目なく連続させて設けられている。
また、図2、図7(d)に示すように、水切り部材7の縦対面部7aと、この水切り部材7上の載置押出成形セメント板100の内板部11との間には、左右の水切り対向部7dと内板部11の端面11aとの間に介在されたシーリング材8cと連続するようにガスケット90が介在されている。
図3に示すように、枠体2bの上の外周面2dには、載置押出成形セメント板100の外板部10の端面10aとの間に形成された一次止水面S1をなすシーリング材8aと、載置アングル部材6における横板部6bの下面との間に形成された二次止水面S2をなすシーリング材8bとが左右方向に沿って設けられている。枠体2bの上の外周面2dにて一次止水面S1をなすシーリング材8aの屋内側に設けられたバックアップ部材20と、二次止水面S2をなすシーリング材8bの屋外側に設けられたバックアップ部材20とは、屋内外方向に間隔が隔てられて、それらのバックアップ部材20の間に空隙Rが形成されている。枠体2bの上の外周面2d上に設けられた空隙Rと、枠体2bの左右の外周面2d側に設けられた空隙Rとは連通している。また、枠体2bの上の外周面2d上に設けられた空隙Rの上方に水切り部材7の垂板部7cが位置している。
水切り部材7の垂板部7cから滴る水は、枠体2bの上側の外周面のバックアップ部材20の間に形成されている空隙Rにて上側の外周面2dを伝って、枠体2bの左右の外周面2dのバックアップ部材20の間に形成されている空隙Rに至り、一次止水面S1と二次止水面S2との間に進入した水は、下層への流れ落ちた後、最終的には屋外に排出される。
枠体2bの上部に配置される水切り部材7の縦対面部7aにおいて、載置押出成形セメント板100の左右に隣接する隣接押出成形セメント板101における内板部11の屋内側の面と、屋内外方向に間隔を隔てて対向している水切り対向部7dとの間にシーリング材8cを充填する水切り構造の施工方法について説明する。
枠体2bの上部に配置される水切り部材7上の載置押出成形セメント板100の、左右に隣接する隣接押出成形セメント板101が配置されている状態で、隣接押出成形セメント板101の間に、支持アングル部材4と支持アングル部材4に固定された載置アングル部材6とが位置している。
まず、図7(a)に示すように、載置アングル部材6上に水切り部材7を載置する。このとき、水切り部材7の横対面部7bが載置アングル部材6の横板部6bに当接され、水切り部材7の縦対面部7aが載置アングル部材6の縦板部6aに当接され、図8に示すように、水切り対向部7dが左右に配置されている隣接押出成形セメント板101の内板部11と間隔を隔てて対面する。
次に、図7(b)、図9に示すように、縦対面部7aの水切り対向部7dと、対向している隣接押出成形セメント板101の内板部11との間にシーリング材8cを充填する。
シーリング材8cは、例えば、水切り対向部7dの上端から充填し、図9に示すように、水切り対向部7dの下端側から繋げて充填する。また、載置アングル部材6の側端面6cと内板部11の端面11aとの間にもシーリング材8dを充填し、内板部11に貼り付けられているガスケット9と繋げておく。
次に、図7(c)に示すように、水切り部材7の縦対面部7aの屋外側に、縦対面部7aの上端側に沿ってガスケット90を貼り付ける。
次に、内板部11において載置アングル部材6より下に位置する端面11aにガスケット9を貼り付ける。内板部11の端面11aに貼り付けたガスケット9は、縦対面部7aの上端側に貼り付けたガスケット90の屋外側に設置される為、ガスケット9とガスケット90とは、最終的にその交点が密着する。
最後に、図7(d)に示すように、水切り部材7上に載置押出成形セメント板100を載置する。
本実施形態の水切り構造によれば、載置押出成形セメント板100と載置アングル部材6との間に設けられる水切り部材7は、載置押出成形セメント板100と水平方向に隣接する隣接押出成形セメント板101と屋内側にて対面する水切り対向部7dを有しているので、水切り対向部7dと隣接押出成形セメント板101との間により確実にシーリング材8cを介在させることが可能である。
また、載置押出成形セメント板100の屋内側の面と対向する屋内対向部7aが、隣接押出成形セメント板101の屋内側の面と対向する水切り対向部7dを有し、隣接押出成形セメント板101の屋内側の面と対向する水切り対向部7dと隣接押出成形セメント板101の屋内側の面との間にシーリング材8cが介在されている。また、水切り部材7が載置されている載置アングル部材6の側端面6cと内板部11の端面11aとの間にもシーリング材8dが介在されている。このため、水切り部材7上に至った水が屋内対向部7aと載置押出成形セメント板100との間から横方向に漏れることを防止することが可能である。このため、水切り部材7上に至った水が屋内側に漏れ難い。このため、屋内側に水がより進入しにくい水切り構造を提供することが可能である。
また、水切り部材7の垂壁部7cが、枠体2bの上側の外周面2dの、屋内外方向において一次止水面S1と二次止水面S2との間に位置しているので、載置押出成形セメント板100の屋内側に進入した水を、枠体2bの上側の外周面2dに滴らせることが可能である。また、枠体2bの上側の外周面2dには、一次止水面S1をなすシーリング材8aと二次止水面S2をなすシーリング材8bとが屋内外方向に間隔を隔てて設けられているので、枠体2bの上側の外周面2dに至った水が、屋内側及び屋外側に流れることを防止することが可能である。
また、上側の外周面2dの一次止水面S1をなすシーリング材8aと、左右の外周面2dの一次止水面S1をなすシーリング材8aとは繋がっており、上側の外周面2dの二次止水面S2をなすシーリング材8bと、左右の外周面2dの二次止水面S2をなすシーリング材8bとは繋がっているので、枠体2bの上側の外周面2dから枠体2bの左右の外周面2dに繋がったシーリング材8a、8bにより、枠体2bの上面から左右の側面に繋がった一次止水面S1と二次止水面S2とが形成される。このため、枠体2bの上側の外周面2dに至った水を横方向に流して枠体2bの側方にて下方に流して排出することが可能である。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 押出成形セメント板(壁部材)、6 載置アングル部材、7 水切り部材、
7a 縦対面部(屋内対向部)、7b 横対面部(壁部材載置部)、7c 垂壁部、
7d 水切り対向部、8a 一次止水面をなすシーリング材、
8b 枠体と内板部との間で二次止水面をなすシーリング材、
8c 押出成形セメント板と水切り対向部との間で二次止水面をなすシーリング材、
8d 載置アングル部材6の側端面と内板部の端面との間で二次止水面をなすシーリング材、
100 載置押出成形セメント板、
101 隣接押出成形セメント板、
R 空隙、S1 一次止水面、S2 二次止水面、

Claims (3)

  1. 外壁を構成する複数の壁部材と、
    前記壁部材とともに設けられる枠体と、
    前記複数の壁部材のうちの前記枠体の上に位置する前記壁部材が載置される載置部材と、
    前記載置部材と当該載置部材に載置されている載置壁部材との間に介在され、前記載置壁部材の屋内側に進入した水を屋外側に案内する水切り部材と、
    を有し、
    前記水切り部材は、前記載置壁部材の屋内側の面と対向する屋内対向部と、
    前記屋内対向部と繋がって前記載置壁部材と前記載置部材との間に介在される壁部材載置部と、
    前記屋内対向部の水平方向における両端部に設けられ、前記載置壁部材と水平方向に隣接する隣接壁部材の屋内側の面と対向する水切り対向部を有し、
    前記隣接壁部材の屋内側の面と前記水切り対向部との間にシーリング材が介在されていることを特徴とする水切り構造。
  2. 請求項1に記載の水切り構造であって、
    前記水切り部材は、前記壁部材載置部の屋外側の縁から下方に延出され、前記枠体の外周面上に配置される垂板部を有し、
    前記枠体の上側の外周面には、一次止水面をなすシーリング材と二次止水面をなすシーリング材とが屋内外方向に間隔を隔てて設けられており、
    前記垂板部は、屋内外方向において前記一次止水面と前記二次止水面との間に位置していることを特徴とする水切り構造。
  3. 請求項2に記載の水切り構造であって、
    前記枠体の左右の外周面には、一次止水面をなすシーリング材と二次止水面をなすシーリング材とが屋内外方向に間隔を隔てて設けられており、
    前記上側の前記外周面の前記一次止水面をなす前記シーリング材と、前記左右の前記外周面の前記一次止水面をなす前記シーリング材とは繋がっており、
    前記上側の前記外周面の前記二次止水面をなす前記シーリング材と、前記左右の前記外周面の前記二次止水面をなす前記シーリング材とは繋がっていることを特徴とする水切り構造。
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