JPS6049738B2 - カ−テンウオ−ルにおけるガラス版の建込み方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 カーテンウォールにおけるガラス版の連込みにおいて、
隣接する各ガラス版を面一にし映像の歪みを生ぜしめな
いことは重要なことであつてこの歪み防止の作業は特に
ハーフミラーガラス版の組立てにおいて必須条件である
。

しかして従来のガラス版の連込み並びにコーキング作業
は例えば第１図に示したように建造物の左右方立に支持
された固定枠ｃ、ｃ’の上下フランジに予め挿架された
各調整螺子ｆ、ｆ’先端の支持金具ｄと受け金具ｅ間に
ガラス版ａの上下端を装架し次で調整螺子を内外方向に
進退せしめて映像調整を行つた後今度は固定枠ｃとガラ
ス版ａの端部内外面との間隙にバックアップ材ｉ、ｉ’
及びコーキング材ｇ、ｇ’を充填するコーキング作業を
行い完了している現状である。

然るにこのようにガラス版の連込み作業とコーキング作
業を各別の専門業者により行なうことは時間的、労力的
に不利があるのみでなく経済的にも多大な不利があり殊
にガラス版ａの映像調整後コーキング作業を行う場合該
作業はガラス版ａの’内外面より行なうものであるから
甚だしい技術的困難を伴いこれがため折曲調整した影像
に歪みをきたしそこで巳むなく再調整をすることになり
然もこの際今度はコーキング材に斑を生じたり摺耗或は
切断しこれが因となつて旋行後漏水をきたす・に至る多
大な欠陥があつた。

本発明はこのような従来工法の諸不利を解消するため、
コーキング作業を現場における影像調整以前の工場段階
において行うようにしたものであつて即ち固定枠と連結
するフレームを、予めガラス版の端部の内外面にコーキ
ング材を介在して結合構成し以て上記従来のようなガラ
ス版の建込み後における困難なコーキング作業を排し建
込み時には専ら影像調整作業のみを行いこれにより工事
を迅速確実に然も経費を節減して完了するようにしたも
のてある。

本発明を実施の図面にもとづいて説明すると、図面第２
図に示すように長方形ガラス版４の端部内外面にバック
アップ材８，８″及びコーキング材７，７″を添装して
その外面に、内側に調整螺子１１の頭部１０の係合溝２
を形成したガラス版４の内側面にそうフランジと外端縁
に内向き鉤部３を形成したガラス版４端面にそうフラン
ジとを有する断面Ｌ字状の内フレーム１とガラス版４の
外側面にそうフランジと内端縁に前記内向き鉤部３に鉤
掛する外向き鉤部６を形成したガラス版４の端面にそう
フランジを有する断面Ｌ字状の外フレーム５とをそれぞ
れの内向き鉤部３と外向き鉤部６を鉤掛して被装して成
る組立てガラス版の多数枚を工場段階に於て構成し、然
してこれら組立てガラス版をビル建設現場に選んだ後各
組立てガラス版の下端部をビルの左右方立に支持された
固定枠１２上のフランジ１３と支持枠１４の上面に形成
される空部Ｒに、またこれら組立てガラス版の各上端部
を固定枠１２下部のフランジ１３と支持枠１４の下面に
より形成される空部Ｒにそれぞれ介在せしめ次で上下内
フレーム１，１の各係合溝２″，２に固定枠１２の上下
フランジ１３，１３″に挿架１５，１５″した各調整螺
子１１，１１の各頭部１『１０を係合してこれら調整螺
子を内外方向に進退せしめて各組立てガラス版の映像調
整を行なつた後各調整螺子１１，１１上の内部ナット１
７，１７と該調整螺子の各突出部上に螺合した外部ナッ
ト１６，１６を各螺動して締着し、然る後各支持枠１４
の先端に臨む上下各組立てガラス版間の各外フランジ５
間毎にバックアップ材１８とコーキング材１９を順次充
填することにより完了するものであつて、なお図面中９
は方立Ｆ，Ｆ″は固定枠１２の上下に被架した各蓋板を
示す。

本発明は以上のように固定枠に装架する各ガラス版の端
部内外面に充填するコーキング作業を予め工場段階にお
いて完了して組立てガラス版となし然してこれらを運搬
して現場においては専ら映像調整のみを行うものである
から前記従来のような現場において一々コーキング作業
と映像調整作業を各別に行う如き時間的、労力的並に経
済的な諸不利が排せられ殊にガラス版の内外面へのコー
キング作業により映像調整後に狂いを生じたりこれが再
調整に煩わされる如き多大な不利が排せられるのであつ
て工事を能率よく短期間経済的に然も有効確実に果し得
るものであつてガラス版の建込み方法として極めて有利
な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のガラス版の建込み並にコーキング方法に
よる固定枠とガラス版の結合状態の一例を示す一部の概
略縦断側面図、第２図は本発明に係る組立てガラス版と
固定枠との組立て状態を示す要部の拡大縦断側面図、第
３図は同上におけるガラス版の片側端部と内外フレーム
との結合状態を示す一部の横断面図、第４図は本発明を
実施したカーテンウォールの一部外観斜面図である。 １，１は内フレーム、２，２″は係合部、３及び６は内
向き及び外向き鉤部、４はガラス版、５は外フレーム、
７，７″，１９はコーキング材、８，１８はバックアッ
プ材、９は方立、１０，１０″は頭部、１１，１「は調
整螺子、１２は固定枠、１３，１３″はフランジ、１４
は支持枠、１６及び１７は外部及び内部のナット、Ｒは
空部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 予めガラス版の端部内外面にバックアップ材及びコ
   ーキング材を介在してその外側に、内側に調整螺子頭部
   の係合溝を形成したガラス版内側面にそうフランジと外
   端縁に内向き鉤部を形成したガラス版端面にそうフラン
   ジとを有する断面Ｌ字状の内フレームと、ガラス版外側
   面にそうフランジと内端縁に前記内向き鉤部に鉤掛する
   外向き鉤部を形成したガラス版端面にそうフランジとを
   有する断面Ｌ字状の外フレームとをそれぞれの内向き鉤
   部と外向き鉤部を鉤掛して被装して成る組立てガラス版
   の多数枚を設け然してこれら組立てガラス版の各下端部
   を左右の方立に支持された固程枠上のフランジと支持枠
   の上面により形成される空部に、また組立てガラス版の
   各上端部を固定枠下のフランジと支持枠の下面により形
   成される空部に介在せしめ次で各内フレーム内端の係合
   溝に、固定枠に挿架した各調整螺子の頭部を係合してこ
   れら調整螺子と内外方向に進退せしめて上下各組立てガ
   ラス版の映像調整を行なつた後該調整螺子上の内外各ナ
   ットを螺動して締着し、然して各支持枠の先端に臨む上
   下各組立てガラス版の各外フレーム間毎に、バックアッ
   プ材とコーキング材を順次充填して各組立てガラス版を
   固定枠に固定するようにしたことを特徴とするカーテン
   ウォールにおけるガラス版の建込み方法。