JPH0453391Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、カーテンウオールの足場控取付金
具の取付装置に関するものである。

（従来の技術） 一般に、建築物の外壁を施工するには、作業足
場を必要とする。従来、この種の作業足場は、地
上より建築物の外壁面全体に亘つて組立てられる
か又はビデイ足場により組立てられ、かつ倒壊し
ないように足場控によつて建築物に強固に固定さ
れている。

ところで、最近では建築物の外壁をカーテンウ
オールで施工する場合が多いが、カーテンウオー
ルによる場合でも作業足場は必要である。

カーテンウオールで施工する場合、作業足場を
直接建築物に固定すると、足場控が邪魔になつて
窓ガラス等のパネルの取付けがきわめて困難か、
あるいは全くできないことがあつた。また、作業
足場の足場控をカーテンウオールの方立に直接連
結すると方立に傷をつけることがあつた。

このため、建築物の外壁をカーテンウオールで
施工する場合の作業足場は、実公昭62−4132号あ
るいは実公昭62−4133号に開示された如く上下方
立の連結部に取付けられた方立連結部材に足場控
で連結することによつて支持していた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、このような方法によると、第４図の如
くスラブＳにフアスナーで取付けられた一本の方
立１が比較的長いものであることから上下方立の
連結部Ｂが少なく、これに伴つて上下方向の足場
控１３′の数が少なく、間隔Ｌも大きくなるため、
強度面、安全面で大きな不安があつた。

この考案は、このような前記従来の問題点を解
消するために提案されたもので、建築物の外壁を
カーテンウオールで施工する場合でも、その作業
足場を確実に支持することができるカーテンウオ
ールの足場控取付金具の取付装置を提供すること
を目的とする。

（問題点を解決するための手段） この考案は、室外側部にリツプ溝部を設けた方
立の室外側に無目の端部を対向させて取付け、且
つ無目間の間隔部位置のリツプ溝部にアンカー金
具を取付けると共に、足場控取付金具を前記無目
間の室外側に亘つて当接し、長ボルトによつてア
ンカー金具に取付けてあることを特徴とする。

（実施例） 以下、この考案を図示する一実施例によつて説
明すると、第１図および第２図は、カーテンウオ
ールの方立と無目の納まり状態を示したもので、
方立１の室外側に無目２，２の端部が対向して取
付けられ、上下無目２，２間にガラス板等のパネ
ル３，３が嵌めこまれる構成になつている。

このような構成のカーテンウオールは、横連窓
式のいわゆるバツクマリオンタイプのカーテンウ
オールである。

方立１の室外側には、リツプ溝部４が方立１の
上下方向に連続して形成され、このリツプ溝部４
にアンカー金具５が取付けられている。

アンカー金具５は、方立１のリツプ溝部に嵌め
こめる程度の大きさをしたアンカープレート６の
片面に長ナツト７，７を取付ネジ８，８でねじ止
めし、さらに必要により両者を溶接することによ
り完全一体に形成されている。

また、アンカー金具５は、方立１のリツプ溝部
４にアンカープレート６を嵌挿し、アンカープレ
ート６を貫通する取付ねじ９により仮止めしてお
き、方立１に無目２，２を取付けた後に無目２，
２間の間隔部位置に移動させて左右の無目２，２
間に取付けられている。

無目２の室外側には、無目２，２間に亘つてプ
レート状の足場控取付金具１１を当接し、この足
場控取付金具１１を貫通する長ボルト１０，１０
が無目２，２間の間隔部よりアンカー金具５の長
ナツト７，７に螺合することによりアンカー金具
５に連結され、足場控取付金具１１が左右無目
２，２の室外面に当接した状態に取付けられてい
る。

また、長ボルト１０，１０は、アンカー金具５
および足場控取付金具１１に緩みやがたつきが一
切生じないように強く締付けられている。

そして、この足場控取付金具１１に作業足場１
２の足場控１３が溶接若しくはボルト止め等によ
つて連結されている。

なお、足場控取付金具１１は、予め足場控１３
を取付けたものでも良い。

これにより第４図の如く足場控１３間の間隔ｌ
が小さく取れる。

なお、アンカー金具５は、施工終了後も、その
まま放置されるものであり、長ボルト１０，１０
および足場控取付金具１１は撤去されるものであ
る。

また、左右無目２，２間の間隔部は長ボルト１
０および足場控取付金具１１の撤去後、シール剤
１４，１５を充填することによつて完全にシール
されるものである。

（考案の効果） この考案は、以上の構成からなるので、以下に
述べるような効果を有する。

方立と無目との連結部に足場控を取付けるた
め、数多くの足場控によつて作業足場を支持す
ることができ、しかも、足場控の設置間隔も小
さくできるため、作業足場を確実、強固に支持
することができる。

また、足場控が邪魔になつて窓ガラス等のパ
ネルの嵌めこみができなくなるといつたことも
なくカーテンウオール工事をスムーズにおこな
うことができる。

室外側部にリツプ溝部を設けた方立の室外側
に無目の端部を対向させて取付け、且つ無目間
の間隔部位置のリツプ溝状部にアンカー金具を
取付けると共に、足場控取付金具を無目間の室
外側に亘つて当接し、長ボルトによつてアンカ
ー金具を取付けてるので、外部に面する無目に
は何ら傷や狂いを生じさせる心配は全くない。

また、無目間の間隔部は足場控取付金具およ
び長ボルト取外し後、シール材を充填すること
により簡単にシールすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は、この考案の一実施例を示し
たもので、第４図はカーテンウオールにおける従
来の足場控の取付状態の全体断面図、第１図およ
び第２図は足場控の取付状態を示す第４図におけ
るＡ部拡大縦断面図、Ａ部拡大横断面図、第３図
はアンカー金具の斜視図である。 １……方立、２……無目、３……パネル、４…
…リツプ溝部、５……アンカー金具、６……アン
カープレート、７……長ナツト、８，９……取付
ねじ、１０……長ボルト、１１……足場控取付金
具、１２……作業足場、１３……足場控、１４，
１５……シール材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室外側部にリツプ溝部４を設けた方立１の室外
   側に無目２，２の端部を対向させて取付け、且つ
   無目２，２間の間隔部位置のリツプ溝部４にアン
   カー金具５を取付けると共に、足場控取付金具１
   １を前記無目２，２間の室外側に亘つて当接し、
   長ボルト１０によつてアンカー金具５に取付けて
   あることを特徴とするカーテンウオールの足場控
   取付金具の取付装置。