JP2002356947A - カーテンウォールシステム - Google Patents

カーテンウォールシステム

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JP2002356947A JP2001166383A JP2001166383A JP2002356947A JP 2002356947 A JP2002356947 A JP 2002356947A JP 2001166383 A JP2001166383 A JP 2001166383A JP 2001166383 A JP2001166383 A JP 2001166383A JP 2002356947 A JP2002356947 A JP 2002356947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種のカーテンウォール工法に容易に対応可
能とするとともに、窓部構成部材を取り外し可能とし、
経年後の改修および補修を容易化したカーテンウォール
システムを提供する。 【解決手段】複数種のカーテンウォール工法に対応可能
としたカーテンウォールシステムであって、前記カーテ
ンウォール構造は、方立部と、パネル面を構成する窓部
とに構造的に分離した構造とされ、前記方立部を構成す
る代替可能な複数種の方立部材2,13と、前記窓部を
構成する代替可能な窓部構成部材とが予め用意され、前
記複数種の方立部材と、複数の窓部構成部材とがカーテ
ンウォール工法に応じた構造条件の下で任意に組み合わ
せ可能とされ、かつ各カーテンウォール工法の下で、前
記方立部材2,13を原位置に残したまま前記窓部構成
部材が取り外し可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種のカーテン
ウォール工法(構造)に容易に対応可能とされるととも
に、改修、補修等を容易化したカーテンウォールシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カーテンウォール工法によっ
て建物の外壁を構築する場合、予め四周を分割方立およ
び横枠からなる枠材にカーテンウォールパネルを組み込
んだカーテンウォールユニットを順に取り付ける、所謂
ユニット工法(以下、フルユニット方式スプリットマリ
オン工法ともいう。)と、施工場所において躯体に方立
を取り付けたならば、これら方立間に無目を取り付けて
開口枠を形成し、各開口にカーテンウォールパネルを取
り付ける手順による、所謂ノックダウン方式とが知られ
ている。
【0003】近年は、これらユニット方式とノックダウ
ン方式との中間的な方式として、分割方立および横枠と
からなるハシゴ形カーテンウォールユニットを順に取り
付けた後、カーテンウォールパネルの取付けを行う、所
謂ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法と、施工
場所において躯体に方立を取付けたならば、これら方立
に縦枠および横枠からなる枠材にガラス、パネルなどを
組み込んだ、所謂セミユニット方式バックマリオン工法
とが存在する。これら2者のカーテンウォール工法は、
方立を別体として躯体に先行して取付けるか否かの点か
ら分類すると、前記ハシゴユニット方式スプリットマリ
オン工法はユニット工法に分類され、前記セミユニット
方式バックマリオン工法はノックダウン工法に分類され
る。また、カーテンウォールユニットとしてパネルまで
組み込んで一括で施工する点から分類すると、前記セミ
ユニット方式バックマリオン工法はユニット工法に分類
され、前記ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
はノックダウン工法に分類される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ユニット工法は、
予め方立および横枠を組み立てた枠材にパネルを嵌め込
んだカーテンウォールユニットを順に取り付けるもので
あるため、施工は効率的であるけれども、各ユニット間
の取り合い及び止水構造等が複雑になるなどのデメリッ
トがある一方、後者のノックダウン工法は、構造は簡略
化されるけれども、現場で方立と横枠との連結作業、パ
ネル嵌め込み作業等を行わなければならず、かかる作業
に手間と時間が掛かるため、作業が省力化かつ効率化さ
れないなどの問題がある。
【0005】また、メーカー側においても、仮に前述し
た4つのカーテンウォール工法にそれぞれ対応した商品
を持つ場合、各工法毎にすべての形材、部品等を準備し
ておく必要があり、製作および管理が煩雑であるととも
に、在庫管理品数が膨大となるなどの問題があった。
【0006】そこで、本出願人は先の特願2001-85803号
において、複数種のカーテンウォール工法に容易に対応
可能であるとともに、構成部品の在庫管理等を簡素化し
得るカーテンウォールシステムを提案した。かかるカー
テンウォールシステムは、方立部と、パネル面を構成す
る窓部とに構造的に分離した構造とされ、前記方立部を
構成する代替可能な複数種の方立部材と、前記窓部を構
成する代替可能な複数種の窓部構成部材とが予め用意さ
れ、前記複数種の方立部材と複数種の窓部構成部材とが
カーテンウォール工法に応じた構造条件の下で任意に組
合せ可能とされるものであり、これにより工法間での部
材の共通化を図ることができ、メーカー側では、複数の
カーテンウォール工法を商品として用意しながら、各構
成部材を一元的に管理出来るようになるなどの利点がも
たらされるようになる。
【0007】前記工法変更可能なカーテンウォールシス
テムは、部材の共通化によって煩雑な生産管理及び在庫
管理を不要としながら、用意された複数種のカーテンウ
ォールシステムから建物毎に品質の安定した工法を安価
で提供し得るが、経年後に老朽化した窓部構成部材(面
材)を取り外し可能とし、改修または補修の便宜を図る
必要がある。
【0008】そこで本発明の主たる課題は、複数種のカ
ーテンウォール工法に容易に対応可能としたカーテンウ
ォールシステムにおいて、窓部構成部材のみを取り外し
可能とし、経年後の改修および補修を容易化したカーテ
ンウォールの具体的構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1に係る本発明として、複数種のカーテンウォ
ール工法に対応可能としたカーテンウォールシステムで
あって、前記カーテンウォール構造は、方立部と、パネ
ル面を構成する窓部とに構造的に分離した構造とされ、
前記方立部を構成する代替可能な複数種の方立部材と、
前記窓部を構成する代替可能な窓部構成部材とが予め用
意され、前記複数種の方立部材と、複数の窓部構成部材
とがカーテンウォール工法に応じた構造条件の下で任意
に組み合わせ可能とされ、かつ各カーテンウォール工法
の下で、前記方立部材を原位置に残したまま前記窓部構
成部材が取り外し可能となっていることを特徴とするカ
ーテンウォールシステムが提供される。
【0010】請求項2に係る本発明として、左右縦枠お
よび上下横枠からなる方形枠状の窓部構成面材が上下お
よび左右方向に隣接配置されたカーテンウォール構造に
おいて、前記窓部構成面材の上方向への移動可能代が、
当該窓部構成面材の下横枠と下段側窓部構成面材の上横
枠との重なり代よりも大きくされ、方立部材を原位置に
残したまま、取り外し対象となる窓部構成面材を上方向
に持ち上げることにより窓部構成面材の下端側から脱離
可能としてある請求項1記載のカーテンウォールシステ
ムが提供される。
【0011】請求項3に係る本発明として、左右縦枠お
よび上下横枠からなる方形枠状の窓部構成面材が上下お
よび左右方向に隣接配置され、前記窓部構成面材同士の
水平方向境界部に配設された方立部材に対し、左右方向
の一方側に位置する窓部構成面材の一方側縦枠および左
右方向の他方側に位置する窓部構成面材の他方側縦枠が
夫々接合されたカーテンウォール構造において、前記方
立部材に対し、左右一対の方立側係止片を部材長手方向
に沿って形成するとともに、前記一方側縦枠および他方
側縦枠のそれぞれに、前記方立側係止片に対して同方向
側から係合させる縦枠側係止片を部材長手方向に沿って
形成し、前記方立部材を原位置に残したまま、取り外し
対象となる窓部構成面材を前記係合方向とは逆の方向に
移動することにより窓部構成面材の両縦枠を方立部材か
ら脱離可能としてある請求項1、2いずれかに記載のカ
ーテンウォールシステムが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0013】〔本カーテンウォールシステム〕本発明に
係るカーテンウォール構造は、図1に示されるように、
ノックダウン工法KD、ハシゴユニット方式スプリット
マリオン工法LU、セミユニット方式バックマリオン工
法BMおよびフルユニット方式スプリットマリオン工法
SMの4つの工法(構造)間において、最大限の部材の
共通化を図ることにより、最小限の部材変更により、複
数種のカーテンウォール工法に容易に対応可能であると
ともに、構成部品の在庫管理等を簡素化したカーテンウ
ォール構造である。
【0014】具体的には、カーテンウォール構造は、相
対的に室内側に位置する方立部と、相対的に室外側に位
置しパネル面を構成する窓部とに構造的に分離した構造
とされ、同図に示されるように、前記方立部に関して
は、ノックダウン工法KDおよびセミユニット方式バッ
クマリオン工法BMの方立を共通化するとともに、ハシ
ゴユニット方式スプリットマリオン工法LUおよびフル
ユニット方式スプリットマリオン工法SMの方立を共通
化し、一方前記窓部では、縦枠に関し、前記ハシゴユニ
ット方式スプリットマリオン工法LU、セミユニット方
式バックマリオン工法BMおよびフルユニット方式スプ
リットマリオン工法SMの縦枠を共通化するとともに、
横枠に関し、セミユニット方式バックマリオン工法BM
およびフルユニット方式スプリットマリオン工法SMの
横枠を共通化したものである。これら前記複数種の方立
部材と複数種の窓部構成部材とは、カーテンウォール工
法に応じた構造条件の下で任意に組合せ可能とされる。
【0015】以下、本システム構成の理解のために、具
体的にセミユニット方式バックマリオン工法BM、フル
ユニット方式スプリットマリオン工法SM、ハシゴユニ
ット方式スプリットマリオン工法LU、ノックダウン工
法KDの順で工法変更手順を交えながら、これらのカー
テンウォール構造について詳述する。
【0016】〔セミユニット方式バックマリオン工法〕
セミユニット方式バックマリオン工法BMに係るカーテ
ンウォール構造は、建物躯体(床)の端部に固定された
方立支持金具によって、水平方向に間隔をおいて上下方
向に沿って方立2,2…を架け渡した後、この方立2,
2…を支持部材として、縦枠3A、3Bおよび上・下横
枠4A、4B、図示例では中間横枠5を含んで枠状部材
を構成するとともに、この枠状部材の室外面側に縦押縁
6A、6Bおよび横押縁7A、7Bを取付けガラスG、
G(複層ガラス)を嵌め込んだパネルユニットUBMを順
に取り付けるようにした構造のカーテンウォールであ
る。
【0017】前記方立2は、図2に示されるように、内
空に隔壁を備え2つの中空室を有する断面略方形状の型
材で、室外側面の両側縁部には、部材長手方向に沿って
縦枠3A、3Bに当接する突片2a、2bが形成されて
いる。
【0018】前記方立2は、建物躯体の床端部に固定さ
れる方立支持金具によって支持される。具体的には、図
19および図20に示されるように、躯体Fの端部にア
ンカー金具50が埋設固定されるとともに、このアンカ
ー金具50に頭部が嵌合支持され、かつネジ部を外部に
突出させて設けられた固定用ボルト51およびナット5
1Aによってファスナー52を固定し、一方前記方立2
の上部側に取付け金具53をボルト54,54によって
固定し、この取付け金具53とファスナー52との間に
ライナー金具55を介在させた状態で固定用ボルト56
およびナット56Aによって締結している。なお、前記
取付け金具53の上部にはボルト保持用筒53aが一体
的に設けられ、かつこのボルト保持用筒53aに挿入さ
れた上下方向調整ボルト57の先端が前記ライナー金具
55より延在する上部フランジ片55aの水平面に当接
することにより据え付け時に方立2の鉛直方向の建付け
が調整されるようになっている。なお、前記ボルト保持
用筒53aの内面に雌ネジを設け、上下方向調整ボルト
57を螺入してもよい。
【0019】前記カーテンウォール支持部は、各フロア
毎に設けられ、相対的に下段側の方立2頭部に下半部が
嵌合され、ボルト54によって固定された接合用部材5
8の上部が上段側方立2の中空部に挿入されることによ
って方立2の連続性が確保されるようになっている。
【0020】方立2の固定が完了したならば、前記パネ
ルユニットUBMが取り付けられる。前記パネルユニット
BMを構成する縦枠3A、3Bの内、一方の縦枠3Aは
図2に示されるように、略方形断面の縦枠本体の室外側
面において、その内方側にガラス支持部20を備えると
ともに、外方側に室外側に延在する押縁取付け片21を
備え、かつ外側見込み面にはウインドバリア取付け片2
2aとレインバリア取付け片22bとが形成されてい
る。他方の縦枠3Bも同様に、略方形断面の縦枠本体の
室外側面において、その内方側にガラス支持部20を備
えるとともに、外方側に室外側に延在する押縁取付け片
21を備えるが、外側見込み面には前記ウインドバリア
取付け片22aに係止されたウインドバリア23が当接
する突片24aと、前記レインバリア取付け片22bに
係止されたレインバリア25が当接する突片24bとが
形成されている。前記押縁取付け片21,21には、そ
れぞれ縦押縁6A、6Bが取り付けられ、ガラスG、G
を間に挟んで、室内側および室外側にそれぞれ施工され
たバックアップ材・シーリング材34、34により前記
ガラスG、Gが嵌合溝内に支持されている。前記縦枠3
A、3BはパネルユニットUBMが隣接配置された状態で
左右対の関係で組み合わされる。
【0021】また、前記縦枠3A、3Bの室内側面に
は、後述のフルユニット方式スプリットマリオン工法S
M、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUに
おいて、背面側の分割方立13と連結するために、断面
L字状係止片26a、26bおよび板状突片27a、2
7bが設けられている。
【0022】一方、前記パネルユニットUBMを構成する
上・下横枠4A、4Bの内、一方の上横枠4Aは図4に
示されるように、断面略方形状の横枠本体の室外側に延
在して下方側に向けてガラス嵌合溝を形成するように押
縁取付け用延在片28が形成されるとともに、背面側に
は部材長手方向に沿ってボルト頭部嵌合用リップ条溝2
9が形成されている。前記押縁取付け用延在片28には
横押縁7Aが取付けられ、前記横枠本体に取り付けられ
たガラス背面支持用ガスケット30と、バックアップ材
・シーリング材31によってガラスG、Gが前記ガラス
嵌合溝内に支持されている。
【0023】また、他方の下横枠4Bは、断面略方形状
の横枠本体の室外側に延在するとともに、上方側に向け
てガラス嵌合溝を形成するように押縁取付け用延在片3
2が形成されるとともに、背面側には部材長手方向に沿
ってボルト頭部嵌合用リップ条溝33が形成されてい
る。前記押縁取付け用延在片32には横押縁7Bが取付
けられ、ガラスG、Gを間に挟んで、室内側および室外
側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材
34、34により前記ガラスG、Gがガラス嵌合溝内に
支持されている。前記上横枠4A、下横枠4Bは、パネ
ルユニットUBMが隣接配置された状態で上下対の関係で
組み合わされる。
【0024】他方、中間横枠5は、図3に示されるよう
に、単一中空断面の横枠本体の室外側面に、上下段配置
でそれぞれ上側ガラス用押縁取付け片35と、下側ガラ
ス用押縁取付け片36とが設けられ、前記上側ガラス用
押縁取付け片35に取り付けられた横押縁8Aによって
上側ガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記下側ガラ
ス用押縁取付け片36に取り付けられた横押縁8Bによ
って下側ガラス嵌合溝が形成される。ガラスG、Gは、
室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアップ
材・シーリング材34/ガラス背面支持用ガスケット3
0によりガラス嵌合溝内に支持されている。また、室内
側面には、部材長手方向に沿ってボルト頭部嵌合用リッ
プ条溝37が設けられている。
【0025】前記構造のパネルユニットUBMは、方立2
に対して取付け用ブラケット9を用いて取り付けられ
る。前記取付け用ブラケット9は、断面L字状のピース
状部材で、方立側フランジ9Aおよび横枠側フランジ9
Bのそれぞれには、方立ボルト挿通孔9aおよび水平方
向に開口する横枠ボルト挿通孔9bが形成され、前記方
立ボルト挿通孔9aおよび方立2を貫いて挿通された方
立ボルト10により方立2の両側に前記取付け用ブラケ
ット9,9が固定される。前記パネルユニットU BMの取
付けに当たっては、図示しないクレーン設備等によって
前記パネルユニットUBMを取付け位置まで吊り運搬した
ならば、前記上・下横枠4A、4Bおよび中間横枠5の
背面側に形成されたボルト頭部嵌合用リップ条溝29、
33,37に対して、横枠固定ボルト11の頭部11a
を嵌合させ、背面側に突出するネジ部11bを前記取付
け用ブラケット9の横枠ボルト挿通孔9bに挿通し、ナ
ット12により締結するようにする。
【0026】前記パネルユニットUBMを隣接配置した状
態では、水平方向に隣接するパネルユニットUBM間で
は、図2に示されるように、隣接する縦枠3A、3B間
においてレインバリア25,ウインドバリア23によっ
て気水密性が確保されるようになっているとともに、上
下方向に隣接パネルユニット間UBM間では、図4に示さ
れるように、上横枠4Aが室内側寄り位置に部材長手方
向に沿ってシールパッキン42を有する起立壁49を有
し、上段側に設置されたパネルユニットUBMの下横枠か
ら垂下する垂下片48が前記シールパッキン42に接触
することにより気水密性が確保されるようになってい
る。一方、目地交点部では、隣接する上・下横枠4A、
4B間においては、上横枠4Aの上面側に気密バリヤ3
9を一体的に備えるレインバリア38が配設され、この
レインバリア38の舌片が下横枠4Bの下面に接触する
ことにより、およびこれの室内側位置において、さらに
気密バリヤ41を一体的に備えるウインドバリア40を
設けることにより、目地交点部から雨水等が浸入するの
を確実に防止するようになっている。前記レインバリア
38、ウインドバリア40は水平方向に隣接するパネル
ユニットUBMの上横枠4A、4A間に跨って所定の区間
長に亘って配設される。
【0027】〔フルユニット方式スプリットマリオン工
法〕フルユニット方式スプリットマリオン工法SMに係
るカーテンウォール構造は、方立を左右の分割構造と
し、分割方立を一体的に備える縦枠3A、3B、上・下
横枠4A、4Bおよび中間横枠5によって枠状部材を構
成するとともに、この枠状部材の室外面側に縦押縁6
A、6Bおよび横押縁7A、7Bを取付けるとともに、
ガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込んだパネルユニッ
トUSMを順に建物躯体(床)の端部に固定された方立支
持金具に取り付けるようにした構造のカーテンウォール
である。
【0028】前述のセミユニット方式バックマリオン工
法BMに係るカーテンウォール構造を本フルユニット方
式スプリットマリオン工法SMに係るカーテンウォール
構造に変更するには、図5に示されるように、方立2の
変更のみで対応できるようになっている。具体的には同
図に示されるように、単一断面構造の前記方立2に代え
て、左右対の分割方立13A、13Bからなり、左右の
関係で組み合わされ一体を成す方立13が使用される。
【0029】一方側の分割方立13Aは、略方形状の中
空断面を成し、対向面の室内側寄り位置には凹部13a
が形成されているとともに、室外側の面には部材長手方
向に沿って板状突片13b、L字状突片13cが夫々形
成されている。他方の分割方立13Bも同様に、略方形
状の中空断面を成し、対向面の室内側寄り位置には突片
13dが形成され、室外側の面には部材長手方向に沿っ
て板状突片13f、L字状突片13eが夫々形成されて
いる。
【0030】前記分割方立13Aを縦枠3Aの室内側面
に一体的に組み付けるには、前記分割方立13Aの室外
側面に形成されたL字状突片13cを縦枠3Aの室内側
面に形成された断面L字状係止片26aに係止するとと
もに、分割方立13Aの室外側面に形成された板状突片
13bを縦枠3Aの室内側面に形成された板状突片27
aと重ね合わせ、両者を貫通する連結リベット43,4
3…によって連結を図る。この連結部には縦方向に沿っ
てカバー材44が取り付けられる。
【0031】一方の分割方立13Bを縦枠3Bの室内側
面に一体的に組み付ける場合も同様に、前記分割方立1
3Bの室外側面に形成されたL字状突片13eを縦枠3
Bの室内側面に形成された断面L字状係止片26bに係
止するとともに、分割方立13Bの室外側面に形成され
た板状突片13fを縦枠3Bの室内側面に形成された板
状突片27bと重ね合わせ、両者を貫通する連結リベッ
ト43,43…によって連結を図る。この連結部にも縦
方向に沿ってカバー材44が取り付けられる。
【0032】なお、本カーテンウォールシステムでは、
後述の窓部構成面材Wの取り外しの便宜のために、前記
L字状突片13c、13eを同方向に向けて屈曲させて
あるとともに、これらの夫々係止させる断面L字状係止
片26a、26bを同方向に向けて屈曲させるようにし
てある。
【0033】前述した以外の構造部分、具体的に縦枠3
A、3B、上・下横枠4A、4B、中間横枠5、縦押縁
6A、6B、横押縁7A、7B等については、前記セミ
ユニット方式バックマリオン工法BMの場合と全く同様
であるため、同符号を付して説明は省略する。
【0034】以上、分割方立13A、13Bを含みなが
ら構成されたパネルユニットUSMは躯体(床)に固定さ
れた方立支持金具に対して順に取り付けられる。前記方
立支持金具は、図21および図22に示されるように、
躯体Fの端部にアンカー金具50が埋設固定されるとと
もに、このアンカー金具50に頭部が嵌合支持され、か
つネジ部を外部に突出させて設けられた固定用ボルト5
1およびナット51Aによってファスナー52が固定さ
れた構造のもので、前記分割方立13の上部側に取付け
金具53をボルト54,54によって固定しておき、図
示しないクレーン設備等によって前記パネルユニットU
SMを取付け位置まで吊り運搬したならば、前記取付け金
具53とファスナー52との間にライナー金具55を介
在させた状態で固定用ボルト56およびナット56Aに
よって締結し固定する。なお、前記取付け金具55の上
部にはボルト保持用筒53aが一体的に設けられ、かつ
このボルト保持用筒53aに挿入された上下方向調整ボ
ルト57の先端が前記ライナー金具55より延在する上
部フランジ片55aの水平面に当接することにより据え
付け時に分割方立13の鉛直方向の建付けが調整される
ようになっている。なお、前記ボルト保持用筒53aの
内面に雌ネジを設け、上下方向調整ボルト57を螺入し
てもよい。
【0035】前記カーテンウォール支持部は、各フロア
毎に設けられ、相対的に下段側の方立13頭部に下半部
が嵌合され、ボルト54によって固定された接合用部材
58の上部が上段側方立13の中空部に挿入されること
によって方立13の連続性が確保されるようになってい
る。
【0036】〔ハシゴユニット方式スプリットマリオン
工法〕ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU
に係るカーテンウォール構造は、方立を左右の分割構造
とし、分割方立を一体的に備える縦枠3A、3B、上下
二段の中間横枠5によって構成されるハシゴ形の面材を
パネルユニットULUとして順に建物躯体(床)の端部に
固定された方立支持金具に取り付けた後、枠状部材の室
外面側に縦押縁6A、6Bおよび横押縁8A、8Bを取
付けるとともに、ガラスG、G(複層ガラス)を嵌め込
むようにした構造のカーテンウォールである。
【0037】前記フルユニット方式スプリットマリオン
工法SMに係るカーテンウォール構造を本ハシゴユニッ
ト方式スプリットマリオン工法LUのカーテンウォール
構造に変更するには、図9に示されるように、上・下横
枠4A、4Bを単一断面構造の横枠、具体的には前記セ
ミユニット方式バックマリオン工法BMおよびフルユニ
ット方式スプリットマリオン工法SMに係るカーテンウ
ォール構造において、中間横枠5として用いた横枠に変
更するのみで足りる。これ以外の構造部分、具体的に分
割方立13,縦枠3A、3B、縦押縁6A、6B、横押
縁8A、8B等については、前記フルユニット方式スプ
リットマリオン工法SMの場合と同様であるため、同符
号を付して説明は省略する。
【0038】分割方立13A、13Bを含みながら構成
された前記パネルユニットULUを躯体(床)に固定され
た方立支持金具に対して順に取り付けたならば、縦枠3
A、3Bおよび中間横枠5,5に縦押縁6A、6Bおよ
び横押縁8A、8Bを取付けるとともに、縦枠3A、3
Bおよび中間横枠5,5によって囲まれた枠内に対し
て、ガラスG、Gを嵌め込み、ガラスG、Gを間に挟ん
で室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックアッ
プ材・シーリング材34、ガラス背面支持用ガスケット
30により支持するようにする。
【0039】〔ノックダウン工法〕ノックダウン工法K
Dに係るカーテンウォール構造は、建物躯体(床)の端
部に固定された方立支持金具によって、水平方向に所定
の間隔をおいて上下方向に沿って方立2,2…を固定し
た後、前記方立2,2の室外側面に縦枠14を取り付け
るとともに、上下方向に所定の間隔で横枠(無目)を架
け渡して窓部開口枠を構成し、この開口枠の室外側に横
押縁7A'、7B'を取付け、ガラスG、G(複層ガラ
ス)を嵌め込むようにした構造のカーテンウォールであ
る。
【0040】前記ハシゴユニット方式スプリットマリオ
ン工法に係るカーテンウォール構造を本ノックダウン工
法に係るカーテンウォール構造に変更するには、分割方
立13、縦枠3A、3Bおよび中間横枠5,5を変更す
る。
【0041】具体的には、図13に示されるように、前
記分割方立13代えて単一断面構造の方立2を使用する
とともに、図14に示されるように、前記縦枠3A、3
Bおよび縦押縁6A、6Bに代えて左右両側に夫々ガラ
ス嵌合溝を形成するようにした縦枠14を使用する。ま
た、図15に示されるように、中間横枠5,5に代えて
中間横枠18,19を使用する。
【0042】より詳しく説明すると、前記方立2は、前
記セミユニット方式バックマリオン工法BMにおいて使
用した方立2がそのまま使用される。また、前記縦枠1
4は、方立2の室外側面に取り付けられる断面T字状を
成す中間連結部材15、この中間連結部材15にビス4
5,45…によって連結される断面逆T字状を成す縦枠
本体16、およびこれら中間連結部材15および縦枠本
体16の両側に夫々取り付けられ、ガラス背面側を支持
するためのガラス支持部17a、17bを有する側枠1
7A、17Bとから構成されるもので、ノックダウン工
法KDに専用で使用される部材である。
【0043】一方、前記中間横枠5は機能の点、すなわ
ち上側および下側にそれぞれ開口を向けたガラス嵌合溝
を形成している点から言えば、本ノックダウン工法KD
においてもそのまま使用することもできるが、断面形状
の縮小化を図るとともに、前記縦枠本体16の見付け外
観との整合を図るために、専用の中間横枠18,19を
使用するようにしている。前記中間横枠18,19はほ
ぼ類似形状の断面をしているが、腰部に使用される中間
横枠19には、上面の室内側より位置に腰壁嵌合溝を形
成するために起立壁19cを有する断面形状となってい
る。
【0044】前記中間横枠18,19は共に、略方形断
面を成す横枠本体の室外側面に断面略L字状を成す押縁
取付け片18a、19aを有し、この押縁取付け片18
a、19aの上面側に横押縁7A'を取り付けるととも
に、下面側に横押縁7B'を取付け、上側および下側に
それぞれ開口を向けたガラス嵌合溝を形成するようにな
っている。
【0045】施工に当たっては、先ず建物躯体(床)の
端部に固定された方立支持金具に方立2、2…を固定す
る。固定態様は、前記セミユニット方式バックマリオン
工法BMの場合と同様である(図19および図20参
照)。
【0046】次いで、図16に示されるように、方立
2,2…の室外側面に対して前記中間連結部材15を連
結ビス46,46…によって固定するとともに、この中
間連結部材15に縦枠本体16を連結する。前記縦枠本
体16の中間横枠18,19配設部位には両側にそれぞ
れ横枠支承金具47,47を取り付け、これら横枠支承
金具47,47間に横架させるようにして中間横枠1
8,19を取り付ける。その後、前記中間連結部材1
5、縦枠本体16の両側にそれぞれ側枠17A、17B
を取り付けて、ガラス嵌合溝を構成する。
【0047】こうして、方形枠状のガラス嵌合溝が形成
されたならば、横押縁7A'、7B'を取付け、ガラス
G、Gを嵌め込むとともに、室内側および室外側にそれ
ぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材34また
はガラス背面支持用ガスケット30により支持するよう
にする。
【0048】〔カーテンウォールの改修及び補修〕以
上、セミユニット方式バックマリオン工法BM、フルユ
ニット方式スプリットマリオン工法SM、ハシゴユニッ
ト方式スプリットマリオン工法LU、ノックダウン工法
KDの順で工法変更手順を交えながら、これらのカーテ
ンウォール構造について詳述したが、本構造に係るカー
テンウォールシステムの場合には、経年後に方立2,1
3を躯体に残したまま、窓部構成部材の取り外しが可能
となっており、カーテンウォールの改修及び補修が容易
に行えるようになっている。
【0049】以下、セミユニット方式バックマリオン工
法BM、フルユニット方式スプリットマリオン工法S
M、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LU、
ノックダウン工法KDの順で窓部構成部材の撤去要領に
ついて詳述する。
【0050】〔セミユニット方式バックマリオン工法B
Mの面材撤去要領〕図23および図24に基づいて、セ
ミユニット方式バックマリオン工法BMにおける窓部構
成面材Wを取り外す手順について詳述する。
【0051】かかるセミユニット方式バックマリオン工
法BMにおいては、左右縦枠3A、3Bおよび上下横枠
4A、4Bからなる方形枠状の窓部構成部材(以下、窓
部構成面材Wという。)が一体組みのまま取り外しが可
能となっている。具体的には、図24に示されるよう
に、パネルユニットUBM、UBM間の縦方向境界部におい
ては、窓部構成面材Wの上方向への移動可能代となる上
枠4Aと下枠4Bの間隙Aの寸法が、当該窓部構成面材
Wの下枠4B下面から垂下する垂下片48と、下段側窓
部構成面材Wの上枠4Aのシールパッキン取付け用起立
壁49との重なり代Rの寸法よりも大きくされ、窓部構
成面材Wを上方向に持ち上げた後、下端側から脱離可能
となっている。なお、レインバリア38およびウインド
バリア40については弾性変形させながら前記窓部構成
面材Wを移動させるようにすればよい。
【0052】先ず、前記窓部構成面材Wを取り外すに
は、バックアップ材・シーリング材31およびガラス背
面支持用ガスケット30などのガラス支持部材を取り除
いた後、ガラスG、Gを撤去する。次いで、手順の符
号で示されるように、上横枠4A、下横枠4Bを固定し
てある横枠固定ボルト11を取り外し、窓部構成面材W
を取り外し可能な状態とする。なお、前記横枠固定ボル
ト11の取り外しは、取付け用ブラケット9を取り外す
ことによるが、上下段側のパネルユニットUBMは中間横
枠5部位でもボルト支持されているため問題はない。
【0053】次いで、手順の符号で示されるように、
前記窓部構成面材Wを上方向に移動した後、図23及び
図24に手順の符号で示されるように、窓部構成面材
Wの下端側から隣接する窓部構成面材W、Wを共に観音
開き状に開く要領で縦枠3A、3B同士の係合、すなわ
ち縦枠3Aに形成されたウインドバリア取付け片22a
とレインバリア取付け片22bと、縦枠3Bに形成され
た突片24a、24bとの係合を解きながら左右方向に
隣接する2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外
すようにする。
【0054】〔フルユニット方式スプリットマリオン工
法SMの面材撤去要領〕次に、図25および図26に基
づいて、フルユニット方式スプリットマリオン工法SM
における窓部構成面材Wを取り外す手順について詳述す
る。
【0055】かかるフルユニット方式スプリットマリオ
ン工法SMにおいても、左右縦枠3A、3Bおよび上下
横枠4A、4Bからなる方形枠状の窓部構成面材Wのま
ま取り外しが可能となっているとともに、図26に示さ
れるように、パネルユニットUSM間の縦方向境界部にお
いて、窓部構成面材Wの上方向への移動可能代となる上
枠4Aと下枠4Bの間隙Aの寸法が、当該窓部構成面材
Wの下枠4B下面から垂下する垂下片48と、下段側窓
部構成面材Wの上枠4Aのシールパッキン取付け用起立
壁49との重なり代Rの寸法よりも大きくされ、窓部構
成面材Wを上方向に持ち上げた後、下端側から脱離可能
となっている。
【0056】さらに、分割方立13A、13Bと縦枠3
A、3Bとの接合部では、前述したように、分割方立1
3A、13Bに形成された前記L字状突片13c、13
e(本発明にいう方立側係止片)を同方向に向けて屈曲
させてあるとともに、縦枠3A、3Bに形成された断面
L字状係止片26a、26b(本発明にいう縦枠側係止
片)を同方向に向けて屈曲させるようにしてあるため、
窓部構成面材Wを係合方向とは逆の方向に移動させるこ
とにより、前記分割方立13A、13Bと縦枠3A、3
Bとの係合が解かれるようになっている。
【0057】前記窓部構成面材Wを取り外すには、先ず
バックアップ材・シーリング材31およびガラス背面支
持用ガスケット30などのガラス支持部材を取り除いた
後、ガラスG、Gを撤去する。次いで、図25に手順
の符号で示されるように、カバー材44を外し連結リベ
ット43,43…を撤去して窓部構成面材Wを移動可能
な状態とした後、図26に手順の符号で示されるよう
に、窓部構成面材Wを上方向に持上げ、窓部構成面材W
を下端側から抜脱可能な状態とする。
【0058】そして、この状態のまま、図25に手順
の符号で示されるように、窓部構成面材Wを左右方向の
一方側に移動し前記分割方立13A、13Bと縦枠3
A、3Bとの係合を解いた後、同図に手順の符号で示
されるように、隣接する窓部構成面材W、Wを共に観音
開き状に開く要領で縦枠3A、3B同士の係合を解きな
がら左右方向に隣接する2枚の窓部構成面材W、Wを組
みとして取り外すようにする。
【0059】〔ハシゴユニット方式スプリットマリオン
工法LUの面材撤去要領〕図27および図28に基づい
て、ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法LUに
おける窓部構成面材Wを取り外す手順について詳述す
る。
【0060】かかるハシゴユニット方式スプリットマリ
オン工法LUにおいても、左右縦枠3A、3Bおよび中
間横枠5,5からなるハシゴ形状の窓部構成面材Wのま
ま取り外しが可能となっているとともに、分割方立13
A、13Bと縦枠3A、3Bとの接合部では、分割方立
13A、13Bに形成された前記L字状突片13c、1
3eを同方向に向けて屈曲させてあるとともに、縦枠3
A、3Bに形成された断面L字状係止片26a、26b
を同方向に向けて屈曲させてあり、窓部構成面材Wを係
合方向とは逆の方向に移動させることにより、前記分割
方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの係合が解かれ
るようになっている。
【0061】したがって、窓部構成面材Wを取り外すに
は、先ずバックアップ材・シーリング材34およびガラ
ス背面支持用ガスケット30などのガラス支持部材を取
り除いた後、ガラスG、Gを撤去する。次いで、図27
に手順の符号で示されるように、カバー材44を外し
連結リベット43,43…を撤去して窓部構成面材Wを
移動可能な状態とした後、手順の符号に示されるよう
に、窓部構成面材Wを左右方向の一方側に移動し前記分
割方立13A、13Bと縦枠3A、3Bとの係合を解い
た後、図27に手順の符号で示されるように、隣接す
る窓部構成面材W、Wを共に観音開き状に開く要領で縦
枠3A、3B同士の係合を解きながら左右方向に隣接す
る2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外すよう
にする。
【0062】〔ノックダウン工法KDの窓部構成部材の
解体要領〕図29および図30に基づいて、ノックダウ
ン工法KDにおける窓部構成部材を取り外す手順につい
て詳述する。
【0063】このノックダウン工法KDだけは、窓部構
成部材がユニット組みされていないため、部材毎に順に
撤去することになる。
【0064】先ず、バックアップ材・シーリング材34
およびガラス背面支持用ガスケット30などのガラス支
持部材を取り除きガラスG、Gを撤去する。次いで、図
29に手順の符号で示されるように、側枠17A、1
7Bを撤去したならば、手順で中間横枠18,19を
撤去し、手順で示されるように、中間連結材15と方
立2とを連結している連結リベット46,46…を取り
外し、中間連結材15と縦枠本体16とを一体としたま
ま撤去する。
【0065】ところで本カーテンウォールシステムで
は、前記改修および補修の便宜のために、たとえば図4
に示されるように、横枠の室内側において、横枠に設け
られた蓋板係止具60と、額縁本体61とに跨って開口
自在の蓋板62が取り付けられ、前記横枠が封鎖される
ようになっている構造において、前記蓋板62は額縁本
体61との固定に用いられているボルト63を取り除い
た後、前記蓋板係止具60を回転中心として開いたと
き、横枠部分が露出するようになっている。したがっ
て、内装仕上げ材(膳板、ブラインドボックス、腰壁
等)を破壊することなく容易にカーテンウォールの改修
および補修工事が行えるようになっている。
【0066】以上、本発明を相対的に室内側に方立を有
し、室外側にパネル面を構成する窓部を有する構造のカ
ーテンウォールを例に採り説明を行ったが、相対的に室
外側に方立を有し、室内側にパネル面を構成する窓部を
有する構造のカーテンウォールに対しても同様に適用す
ることができる。
【0067】また、上記実施形態例では左右方向に隣接
する2枚の窓部構成面材W、Wを組みとして取り外すよ
うにしたが、もちろん1枚づつ取り外し可能とすること
もできる。その一例としては、例えば図31に示される
ように、一方側縦枠3Aに形成されたウインドバリア取
付け片22aおよび他方側縦枠3Bに形成された突片2
4aの配置関係をレインバリヤ25側においても同様の
配置関係とすることにより、窓部構成面材Wが室外側に
引込み可能となり1枚づつ取り外しが可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、先ず
複数種のカーテンウォール工法に容易に対応可能であ
り、構成部品の在庫管理等を簡素化し得る。また、方立
を原位置に残したまま、窓部構成部材を取り外し可能と
してあるため、経年後の改修および補修を容易に行い得
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本カーテンウォールのシステム構成説明図であ
る。
【図2】セミユニット方式バックマリオン工法における
水平横断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】セミユニット方式バックマリオン工法における
中間横枠部縦断面図(図1のIII−III線矢視図)であ
る。
【図4】セミユニット方式バックマリオン工法における
上・下横枠部縦断面図(図1のIV−IV線矢視図)であ
る。
【図5】セミユニット方式バックマリオン工法からフル
ユニット方式スプリットマリオン工法へ変更する場合の
部材変更図である。
【図6】フルユニット方式スプリットマリオン工法にお
ける水平横断面図(図1のVI−VI線矢視図)である。
【図7】フルユニット方式スプリットマリオン工法にお
ける中間横枠縦断面図(図1のVII−VII線矢視図)であ
る。
【図8】フルユニット方式スプリットマリオン工法にお
ける上・下横枠縦断面図(図1のVIII−VIII線矢視図)
である。
【図9】フルユニット方式スプリットマリオン工法から
ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法へ変更する
場合の部材変更図である。
【図10】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
における水平横断面図(図1のX-X線矢視図)である。
【図11】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
における中間横枠縦断面図(その1)(図1のXI-XI線
矢視図)である。
【図12】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
における中間横枠縦断面図(その2)(図1のXII-XII
線矢視図)である。
【図13】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
からノックダウン工法へ変更する場合の部材変更図(そ
の1)である。
【図14】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
からノックダウン工法へ変更する場合の部材変更図(そ
の2)である。
【図15】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
からノックダウン工法へ変更する場合の部材変更図(そ
の3)である。
【図16】ノックダウン工法における水平横断面図(図
1のXVI-XVI線矢視図)である。
【図17】ノックダウン工法における中間横枠縦断面図
(その1)(図1のXVII-XVII線矢視図)である。
【図18】ノックダウン工法における中間横枠縦断面図
(その2)(図1のXVIII-XVIII線矢視図)である。
【図19】方立2を使用する場合の方立支持部平面図で
ある。
【図20】その側面図である。
【図21】分割方立13を使用する場合の方立支持部平
面図である。
【図22】その側面図である。
【図23】セミユニット方式バックマリオン工法におけ
る窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断面図で
ある。
【図24】セミユニット方式バックマリオン工法におけ
る窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断面図で
ある。
【図25】フルユニット方式スプリットマリオン工法に
おける窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断面
図である。
【図26】フルユニット方式スプリットマリオン工法に
おける窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断面
図である。
【図27】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す水平横断
面図である。
【図28】ハシゴユニット方式スプリットマリオン工法
における窓部構成面材Wの取り外し要領を示す鉛直縦断
面図である。
【図29】ノックダウン工法における窓部構成面材Wの
取り外し要領を示す水平横断面図である。
【図30】ノックダウン工法における窓部構成面材Wの
取り外し要領を示す鉛直縦断面図である。
【図31】窓部構成面材Wを1枚づつ取り外し可能とし
た場合の例を示す水平断面図である。
【符号の説明】
BM…セミユニット方式バックマリオン、SM…フルユ
ニット方式スプリットマリオン、LU…ハシゴユニット
方式スプリットマリオン、KD…ノックダウン、2…方
立、3A・3B…縦枠、4A…上横枠、4B…下横枠、
5…中間横枠、6A・6B…縦押縁、7A・7B・8A
・8B…横押縁、9…取付け用ブラケット、13…分割
方立、14…縦枠、W…窓部構成面材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E002 NA04 NB02 NC04 PA01 QA06 QA08 QB01 QB04 QB07 QC05 SA01 SA02 WA10 2E011 BA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種のカーテンウォール工法に対応可能
    としたカーテンウォールシステムであって、 前記カーテンウォール構造は、方立部と、パネル面を構
    成する窓部とに構造的に分離した構造とされ、前記方立
    部を構成する代替可能な複数種の方立部材と、前記窓部
    を構成する代替可能な窓部構成部材とが予め用意され、
    前記複数種の方立部材と、複数の窓部構成部材とがカー
    テンウォール工法に応じた構造条件の下で任意に組み合
    わせ可能とされ、かつ各カーテンウォール工法の下で、
    前記方立部材を原位置に残したまま前記窓部構成部材が
    取り外し可能となっていることを特徴とするカーテンウ
    ォールシステム。
  2. 【請求項2】左右縦枠および上下横枠からなる方形枠状
    の窓部構成面材が上下および左右方向に隣接配置された
    カーテンウォール構造において、前記窓部構成面材の上
    方向への移動可能代が、当該窓部構成面材の下横枠と下
    段側窓部構成面材の上横枠との重なり代よりも大きくさ
    れ、方立部材を原位置に残したまま、取り外し対象とな
    る窓部構成面材を上方向に持ち上げることにより窓部構
    成面材の下端側から脱離可能としてある請求項1記載の
    カーテンウォールシステム。
  3. 【請求項3】左右縦枠および上下横枠からなる方形枠状
    の窓部構成面材が上下および左右方向に隣接配置され、
    前記窓部構成面材同士の水平方向境界部に配設された方
    立部材に対し、左右方向の一方側に位置する窓部構成面
    材の一方側縦枠および左右方向の他方側に位置する窓部
    構成面材の他方側縦枠が夫々接合されたカーテンウォー
    ル構造において、 前記方立部材に対し、左右一対の方立側係止片を部材長
    手方向に沿って形成するとともに、前記一方側縦枠およ
    び他方側縦枠のそれぞれに、前記方立側係止片に対して
    同方向側から係合させる縦枠側係止片を部材長手方向に
    沿って形成し、前記方立部材を原位置に残したまま、取
    り外し対象となる窓部構成面材を前記係合方向とは逆の
    方向に移動することにより窓部構成面材の両縦枠を方立
    部材から脱離可能としてある請求項1、2いずれかに記
    載のカーテンウォールシステム。
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