JP2003343082A - カーテンウォールにおける足場支持構造 - Google Patents
カーテンウォールにおける足場支持構造Info
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Abstract
に従って未施工分を残すことなく、ガラス等の嵌め込み
作業を行うことができるようにし施工の効率化を図ると
ともに、意匠性を損なうことがないカーテンウォールに
おける足場支持構造を提供する。 【解決手段】縦方向に直列的に配置される方立2,2の
接続部において、上段側方立2Uの中空部2Aと下段側
方立2Lの中空部2Aとに跨ってスリーブジョイント材
23が挿入されたカーテンウォール構造において、前記
方立接続部の上下方立2,2間に少なくとも足場支持ボ
ルト12が挿入可能な間隙Sを形成し、カーテンウォー
ルの室外面側から挿入した足場支持ボルト12を前記ス
リーブジョイント材23に対し着脱可能に連結する。
Description
における足場支持構造に係り、詳しくは施工の効率化を
図るとともに、意匠性を損なうことがない足場支持構造
に関する。
ル工法により建設する際には、建物の周囲に足場が組ま
れるが、前記足場が転倒しないように建物等の固定物に
対し連結保持する必要がある。かかる足場支持方法とし
ては一般的に、建物の躯体に対し直接、足場支持ボルト
の一端を固定するようにしていた。
場支持ボルトの支持を取る場合には、足場支持ボルトを
取り付ける箇所のガラス(パネル)の嵌め込み作業を、
足場解体後に室内側から行わなければならなかったり、
室外側から行う場合にはゴンドラ等の吊り作業架台を使
用しなければならず、作業性および作業効率の点で大き
な問題となっていた。
の室外側面に足場支持ボルトの支持を取るようにした足
場支持装置が開示されている。かかる足場支持装置は、
図10に示されるように、方立50の室外面側部分に断
面C字状(チャンネル状)の固定溝50aを形成してお
き、足場支持用ボルト51の頭部51aを前記固定溝5
0a内に嵌入し、任意の位置において、ワッシャー52
を座としてナット53により固定するようにするもので
ある。
室外面に足場支持ボルトを取り付ける従来例の場合は、
確かにガラスの嵌め込み作業を後施工とする必要が無く
なるものの、方立の断面形状が複雑化するとともに、足
場支持ボルトを固定するための前記固定溝がそのまま室
外面に残ってしまい、意匠性が悪くなるなどの問題があ
った。
ルトに関わりなく、通常の施工手順に従ってガラス等の
嵌め込み作業を行えるようにし施工の効率化を図るとと
もに、方立見付け面の意匠性を損なうことがないカーテ
ンウォールにおける足場支持構造を提供することにあ
る。
の請求項1に係る発明として、縦方向に直列的に配置さ
れる方立の接続部において、上段側方立の中空部と下段
側方立の中空部とに跨ってスリーブジョイント材が挿入
されたカーテンウォール構造において、前記方立接続部
の上下方立間に少なくとも足場支持ボルトが挿入可能な
間隙を形成し、カーテンウォールの室外面側から挿入し
た足場支持ボルトを前記スリーブジョイント材に対し着
脱可能に連結したことを特徴とするカーテンウォールに
おける足場支持構造が提供される。
の連結部の空間を利用しかつ方立を接合しているスリー
ブジョイント材に対して、足場支持ボルトを着脱自在に
取り付けるようにした。従って、従来のように方立断面
に特殊な形状部分を形成する必要がないとともに、ガラ
ス(パネル)の未施工分を残すことなく、通常の手順に
従って方立および無目によって形成される各開口枠に対
しカーテンウォールガラス(パネル)の取付けを行うこ
とができ、作業を効率的に行うことができるようにな
る。
後、足場解体に伴い、前記足場支持ボルトは撤去される
が、ボルトを抜き取った部分にシールを充填することに
よって、外観には何ら影響が無くなる。
ジョイント材の室外面側に通孔が形成されるとともに、
前記通孔形成部の内面側にナットが固定され、前記足場
支持ボルトが螺入によって着脱自在に連結されている請
求項1記載のカーテンウォールにおける足場支持構造が
提供される。前記足場支持ボルトの連結構造としては、
上記請求項2に係る発明のように、スリーブジョイント
材に設けたナットに対して螺入することによって、簡単
に連結できるとともに、撤去も容易に行えるようにな
る。
ジョイント材の室外側位置に、前記足場支持ボルトの挿
入ガイド部材を備える請求項1,2いずれかに記載のカ
ーテンウォールにおける足場支持構造が提供される。前
記挿入ガイド部材を備えることにより、足場支持ボルト
を所定の部位に対してガイドしながら正確に挿入できる
ようになる。
ボルトの挿入ガイド部材は、挿入ガイド孔を備えるとと
もに、上下部にそれぞれ方立に対する方立係止部を備
え、方立の通り芯調整部材を兼用するものである請求項
1〜3いずれかに記載のカーテンウォールにおける足場
支持構造が提供される。従来は、方立間に跨るジョイン
トピン等によって方立の通り芯を調整するようにしてい
たが、前記挿入ガイド部材を上下の方立間に跨るように
設置することによって、前記ジョイントピン等を不要と
しながら方立の通り芯を調整することが可能となる。
て図面を参照しながら詳述する。
ウォールの正面図、図2は図1のII−II線矢視図、図3
は図1のIII−III線矢視図である。
端部に固定された後述の方立支持金具11によって、水
平方向に所定の間隔をおいて上下方向に沿って方立2,
2…を固定した後、この方立2,2間に上下方向に所定
間隔で無目3,3…を架け渡して開口枠を形成し、各開
口枠に対してガラス等のパネルを嵌合設置した構造とな
っている。
うに、相対的に室内側に位置する中空部方形断面の方立
本体2Aと、この方立本体2Aの室外側面の中央位置
に、部材長手方向に沿って連続するとともに、室外方向
に突出して形成された方立突出片2Bと、この方立突出
片2Bの先端部に逆T字状に形成された見付けフランジ
部2Cとからなる形材である。
凹部2aが形成されるとともに、図示の例では前記方立
突出片2Bの中間に断面L字状の係止部2bが形成さ
れ、これら凹部2a、係止部2b間に跨って縦押縁5が
取り付けられ、この縦押縁5と前記見付けフランジ2C
とによりガラス側縁嵌合溝MVが形成され、ガラスGが
ガラス面を跨いでガラス側縁嵌合溝MVの室外側および
室内側に夫々施工されたシール30又はビード31によ
って支持されている。また、方立2の室外側面と縦押縁
5の室内面側との間には、図示例のように、気密・水密
性能を向上させるために、縦方向に沿ってスポンジ、定
形シール材等の気水密材32を配設することができる。
なお、前記縦押縁5の係止部は前記方立突出片2B以外
に断面形状に応じて適宜決定される。
突出片2Bに対面する位置に配置され、図2に示される
ように、前記方立2の方立突出片2Bに固定された自重
受けブラケット8によって方立2、2間に支持されるよ
うになっている。前記無目3は中空状の無目本体3A
と、この無目本体3Aの室外側面から室外側に延在する
とともに、先端部で上側に屈曲する室外側延在部3Bと
からなり、前記室外側延在部3Bによりガラス下縁側嵌
合溝MDが形成されている。
横押縁7が取り付けられ、ガラス上縁側嵌合溝MUが形
成されるようになっている。ガラスGは、側縁部と同様
に、ガラス面を跨いでガラス上下縁嵌合溝MD、MUの
室外側および室内側に夫々配設されたシール30又はビ
ード31によって支持されている。また、前記無目3の
室外側面と方立2の見付けフランジ部2Cとの間にスペ
ーサ10を挟入し、無目3が室内外方向に移動しないよ
うに固定されている。
ように、躯体Fの端部にアンカー金物13が埋設固定さ
れるとともに、このアンカー金物13に頭部が嵌合支持
され、かつネジ部を外部に突出させて設けられた固定用
ボルト15およびナット15Bによりファスナー14を
固定し、一方、方立2の上部側にアングル状の取付金具
16をボルト17,17によって固定し、これらアング
ル状取付金具16とファスナー14との間にライナー金
具19を介在させた状態で固定用ボルト18およびナッ
ト18Bによって固定されている。また、前記アングル
状取付金具16の上部には雌ネジ筒16aが一体的に支
持され、かつこの雌ネジ筒16aに螺入された上下方向
調整ボルト22の先端が前記ライナー金具19より延在
する上部フランジ片の水平面に当接することにより据付
時に方立2の鉛直方向の建て付け位置が調整されるよう
になっている。
毎、或いは各階毎に設けられ、方立支持部の直上に位置
する方立の接続部では、相対的に下段側方立2Lの方立
本体2Aに下半部が挿入され、ボルト17によって固定
されたスリーブジョイント材23の上半部が上段側方立
2Uの方立本体2Aに挿入されることによって方立2の
通り芯が調整されるようになっている。
前記カーテンウォールを施工する際の足場支持構造につ
いて、図5〜図9に基づいて詳述する。
分には建物周囲に沿って足場6が組み立てられる。この
足場6は、カーテンウォールに一端が連結された足場支
持ボルト12、12…により転倒しないように支持され
る。すなわち、縦方向に直列的に配置された方立2,2
の接続部において、方立2,2同士を接続している前記
スリーブジョイント材23に対して前記足場支持ボルト
12の一端が連結されるようになっている。
側方立2Uと、下段側方立2Lとの間には、少なくとも
前記足場支持ボルト12が挿入可能な間隙Sが形成され
た状態で両方立2U、2Lが接続されており、方立2,
2同士を接続しているスリーブジョイント材23には、
その室外面側にボルト通孔23aが形成されるととも
に、前記ボルト通孔23a形成部の内面側にナット24
が固定されている。なお、前記ナット24は、ベースプ
レート26に対して溶接付けされ、前記ベースプレート
26がビス27、27によってスリーブジョイント材2
3の内面側に固定されている。前記ナット24の取付け
は、カーテンウォール施工に先行して前もって行ってお
く。
外側位置には、方立2,2の接続時に、前記足場支持ボ
ルト12をカーテンウォールの室外側から挿入する際の
ガイドを行う挿入ガイド部材25を設けておくのが望ま
しい。前記挿入ガイド部材25は、詳細には図8に示さ
れるように、リング状の挿入ガイド孔25aを備えると
ともに、上下部にそれぞれU字状の方立係止部25b、
25cを備えるピース状部材であり、同図に示されるよ
うに、下段側方立2Lに上段側方立2Uを接続する前
に、下段側方立2Lの方立突出部2Bの上端に下部側方
立係止部25cを嵌合させるようにして装着しビス28
によって固定した後、上段側方立2Uの方立突出部2B
の下端を上部側方立係止部25bに嵌合させるようにし
ながら接続する。前記挿入ガイド部材25は前記下段側
方立2Lと上段側方立2Uとに跨って設けられることに
より、方立2,2の室外側部分の通り芯を調整する役目
も担っている。前記挿入ガイド部材25は本例では1つ
だけ設けるようにしたが、2個以上設けるようにしても
よい。
も挿入ガイド孔25aを有する必要がないとともに、別
途方立2,2間に跨ってジョイントピン等の通り芯調整
部材を設ける場合には、必ずしも上下に隣接する方立
2,2間に跨って設けられる必要はない。例えば、図9
に示されるように、半円リング状の挿入ガイド部25d
の下部側に方立係止部25cを設けたものであってもよ
い。
に伴って、カーテンウォールの室外面側から前記挿入ガ
イド部材25の挿入ガイド孔25aを通し、スリーブジ
ョイント材23のボルト通孔23aに先端をあてがった
ならば、軸芯回りに回転させナット24に螺入すること
によって連結される。足場支持ボルト12の室外側端部
は図6に示されるように、例えば足場6の定着板26を
跨いで両側にナット27,27を螺設することによって
定着され、足場6を堅固に支持する。
を解体する際には、足場支持ボルト12を螺退させる方
向に回転させることによって前記スリーブジョイント材
23から抜き取ったならば、図4に示されるように、方
立2、2の間隙部であってかつ見付けフランジ2C部分
にシール9を充填し足場支持ボルト12の設置箇所を封
鎖するようにする。なお、前記スリーブジョイント材2
3内に設けたナット24および挿入ガイド部材25はそ
のまま残置される。
支持ボルトに関わりなく、通常の施工手順に従って未施
工分を残すことなく、ガラス等の嵌め込み作業が行える
ようになるため、施工の効率化が図れるようになるとと
もに、方立の断面形状も制約を受けないため意匠性を損
なうことがない。
図である。
る。
である。
る。
ようにした従来の足場支持装置を示す横断面図である。
目、5…縦押縁、6…足場、7…横押縁、8…自重受け
ブラケット、9…シール、11…方立支持金具、12…
足場支持ボルト、23…スリーブジョイント材、23a
…ボルト通孔、24…ナット、25…挿入ガイド部材、
25a…挿入ガイド孔、25b・25c…方立係止部
Claims (4)
- 【請求項1】縦方向に直列的に配置される方立の接続部
において、上段側方立の中空部と下段側方立の中空部と
に跨ってスリーブジョイント材が挿入されたカーテンウ
ォール構造において、 前記方立接続部の上下方立間に少なくとも足場支持ボル
トが挿入可能な間隙を形成し、カーテンウォールの室外
面側から挿入した足場支持ボルトを前記スリーブジョイ
ント材に対し着脱可能に連結したことを特徴とするカー
テンウォールにおける足場支持構造。 - 【請求項2】前記スリーブジョイント材の室外面側に通
孔が形成されるとともに、前記通孔形成部の内面側にナ
ットが固定され、前記足場支持ボルトが螺入によって着
脱自在に連結されている請求項1記載のカーテンウォー
ルにおける足場支持構造。 - 【請求項3】前記スリーブジョイント材の室外側位置
に、前記足場支持ボルトの挿入ガイド部材を備える請求
項1,2いずれかに記載のカーテンウォールにおける足
場支持構造。 - 【請求項4】前記足場支持ボルトの挿入ガイド部材は、
挿入ガイド孔を備えるとともに、上下部にそれぞれ方立
に対する方立係止部を備え、方立の通り芯調整部材を兼
用するものである請求項1〜3いずれかに記載のカーテ
ンウォールにおける足場支持構造。
Priority Applications (1)
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JP2002155559A JP3982681B2 (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | カーテンウォールにおける足場支持構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105569328A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-05-11 | 中国一冶集团有限公司 | 幕墙工程外脚手架隐藏式连墙件及其施工工艺 |
JP2018138731A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 三協立山株式会社 | 足場つなぎ具及び外壁 |
CN108643562A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-10-12 | 北京住总第三开发建设有限公司 | 一种用于装配式工程现浇圈梁的模板体系及施工方法 |
CN109457967A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-03-12 | 上海市建筑装饰工程集团有限公司 | 一种脚手架原位拉结装置的使用方法 |
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- 2002-05-29 JP JP2002155559A patent/JP3982681B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108643562B (zh) * | 2018-06-06 | 2023-11-07 | 北京住总第三开发建设有限公司 | 一种用于装配式工程现浇圈梁的模板体系及施工方法 |
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