JP2002294914A - ユニット式カーテンウォールにおける止水構造 - Google Patents

ユニット式カーテンウォールにおける止水構造

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JP2002294914A JP2001095084A JP2001095084A JP2002294914A JP 2002294914 A JP2002294914 A JP 2002294914A JP 2001095084 A JP2001095084 A JP 2001095084A JP 2001095084 A JP2001095084 A JP 2001095084A JP 2002294914 A JP2002294914 A JP 2002294914A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】4枚のパネルユニットが交わる目地交点部の止
水構造に係り、不定形シール材を一切使用することな
く、十分な止水性を確保する。 【解決手段】ウインドバリヤ29として、シールパッキ
ン42および垂下片41による水平方向のシール部より
も上部側に縦目地Mを交差しながら両上枠間に跨る所定
区間に配設されるとともに、上枠4Aと下枠4Bとに密
着する第1の気密バリヤ46と、前記左右のパネルユニ
ットU,U間において前記起立壁40同士の間隙部分に
挿入されるとともに、前記シールパッキン42の端面が
当接する目地部気密バリヤ47と、前記垂下片41の下
方側位置に縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間
に跨る所定区間に配設されるとともに、前記垂下片41
の先端が当接する第2の気密バリヤ48とが一体的に形
成されたものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四周を枠材により
枠組みしたパネルユニットを上下左右に隣接配置しなが
ら建物躯体に取り付けるユニット式カーテンウォールに
おける止水構造に係り、詳しくは各パネルユニットの隅
部が交合する目地交点部において不定形シール材を一切
使わずに水密性を確保するようにした止水構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、四周の枠材を枠組みし、これ
にガラスなどのパネルを取り付けたパネルユニットを建
物の壁面に上下および左右方向に隣接配置して取付ける
ユニット式カーテンウォール工法が知られている。
【0003】上下方向および左右方向に隣接するパネル
ユニット間では、例えば上枠と下枠間に介在されるシー
ルパッキンによって比較的完全な水密性を得易いが、4
枚のパネルユニットの隅部が交合する目地交点部におい
ては、僅かの施工誤差や経年によるシール材の劣化等に
より完全な水密性を得難いなどの問題がある。
【0004】そこで、一般的には、前記パネルユニット
目地交点部における止水構造として、例えば図11に示
されるように、左右方向に隣接するパネルユニット6
0,60間において、横樋となる上枠61,61の溝間
に跨ってアルミ製のジョイント部材63を渡し、このジ
ョイント部材63の周囲に湿式の不定形シール材64を
充填して止水を図り、前記横樋を連続させるようにした
構造のものや、特開平6-240791号公報(図12)に示さ
れるように、左右方向に隣接するパネルユニット60,
60の上枠61,61間に跨ってジョイント式乾式シー
ル材65を横架させるとともに、この乾式シール材65
の上面に同じくパネルユニット間に跨る金属製の押え金
物66をボルト固定し、横樋を水平方向に連続させるよ
うにしたものなどが提案されている。なお、前記横樋に
浸入した雨水は前記止水部近傍の前面壁に形成された排
水孔61aより室外がわに排出されるようになっている
(図11参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先ず、前者の湿式シー
ル工法の場合には、カーテンウォールの施工時に、下段
側パネルユニットの取付けを終えて、上段側パネルユニ
ットを取り付ける前にシーリング工事が必要となり、異
なる工種が輻輳するため施工工程の調整が必要になるな
ど施工管理が複雑化するとともに、施工効率が向上しな
いなどの問題があった。
【0006】一方、後者の乾式シール工法は前述の問題
が改善されるけれども、ジョイント式乾式シール材の全
周に亘って均一な止水性を期待し難い。また、横樋は不
定形シールを使用することなく連続するようになるけれ
ども、シールパッキン67が長手方向に沿って付設され
た上枠の起立壁68の目地部(図11におけるA部)に
間隙が形成されたままである。この隙間を埋める場合に
は、やはり不定形シール材を充填せざるを得ないなどの
問題がある。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、四周を枠材
により枠組みしたパネルユニットを上下左右に隣接配置
しながら建物躯体に取り付けるユニット式カーテンウォ
ールにおいて、4枚のパネルユニットが交わる目地交点
部の止水構造に係り、不定形シール材を一切使用するこ
となく、十分な止水性を確保し得るものとし、カーテン
ウォールユニットの施工を効率化することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、四周を枠材により枠組みしたパネルユニッ
トを上下左右に隣接配置しながら建物躯体に取り付ける
ユニット式カーテンウォールにおける止水構造であっ
て、前記パネルユニットの上枠は室内がわ寄り位置に部
材長手方向に沿ってシールパッキンを有する起立壁を有
し、上段側に設置されたパネルユニットの下枠から垂下
する垂下片が前記シールパッキンに接触する構造とさ
れ、水平方向に隣接するパネルユニット間において、上
枠の室外がわ寄り位置に縦目地を交差しながら両上枠間
に跨る所定区間にレインバリヤを配設するとともに、上
枠の室内がわ寄り位置に縦目地を交差しながら両上枠間
に跨る所定区間にウインドバリヤを配設し、前記レイン
バリヤ配設部位とウインドバリヤ配設部位との間に雨水
を排水するための横樋を形成し、前記ウインドバリヤ
は、前記シールパッキンおよび垂下片による水平方向の
シール部よりも上部側に縦目地を交差しながら両上枠間
に跨る所定区間に配設されるとともに、上枠と下枠とに
密着する第1の気密バリヤと、前記左右のパネルユニッ
ト間において前記起立壁同士の間隙部分に挿入されると
ともに、前記シールパッキンの端面が当接する目地部気
密バリヤと、前記垂下片の下方側位置に縦目地を交差し
ながら両上枠間に跨る所定区間に配設されるとともに、
前記垂下片の先端が当接する第2の気密バリヤとが一体
的に形成されていることを特徴とするものである。
【0009】この場合、前記第2の気密バリヤは、該気
密バリヤの設置座面を形成するとともに、形状保持材を
兼ねる所定断面形状のゴム部材を一体的に備えているこ
とが望ましい。前記レインバリヤはゴム系材料からなる
定型シール材であり、上面側に気密バリヤを一体的に備
え、上段側に設置されるユニットの下枠下面から垂下す
る垂下片の先端が前記気密バリヤに当接していることが
望ましい。また、前記横樋は水平方向目地ラインよりも
深く形成されていることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係るユ
ニット式カーテンウォールの正面図、図2は図1のII−
II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は図
1のIV−IV線矢視図、図5は図1のV−V線矢視図であ
る。
【0011】本止水構造が適用されるカーテンウォール
形式は、建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金
具によって、水平方向に間隔をおいて上下方向に沿って
方立を架け渡した後、この方立を支持部材として、パネ
ルユニットを順に取り付けるようにしたセミユニット方
式バックマリオン工法や、方立を左右に分割構造とし、
分割方立を一体的に備える縦枠、および上・下横枠とに
より構成されたパネルユニットを順に建物躯体(床)の
端部に固定された方立支持金具に取り付けるようにした
フルユニット方式スプリットマリオン工法のように、四
周を枠材により枠組みしたパネルユニットを上下左右に
隣接配置しながら建物躯体に取り付けるようにしたユニ
ット式カーテンウォールに適用される。以下、前記フル
ユニット方式スプリットマリオンの例により本止水構造
について詳述する。
【0012】前記フルユニット方式スプリットマリオン
工法に係るカーテンウォール構造は、図2〜図4に示さ
れるように、方立を左右に分割構造とし、分割方立13
A、13Bを一体的に備える縦枠3A、3B、上・下横
枠4A、4Bおよび図示の例では中間横枠5を含んで枠
状部材を構成するとともに、この枠状部材の室外面側に
縦押縁6A、6Bおよび横押縁7A、7Bを取付け、ガ
ラスG、G(複層ガラス)を嵌め込んだパネルユニット
Uを、建物躯体(床)の端部に固定された方立支持金具
に順に取り付けるようにした構造のカーテンウォールで
ある。
【0013】以下、具体的に詳述すると、前記方立13
は、左右対の分割方立13A、13Bからなり、左右の
関係で組み合わされ一体を成すもので、一方側の分割方
立13Aは、略方形状の中空断面を成し、対向面の室内
がわ寄り位置には凹部13aが形成されているととも
に、室外側の面には部材長手方向に沿って板状突片13
b、L字状突片13cが夫々形成されている。他方の分
割方立13Bも同様に、略方形状の中空断面を成し、対
向面の室内がわ寄り位置には突片13dが形成され、室
外側の面には部材長手方向に沿って板状突片13f、L
字状突片13eが夫々形成されている。
【0014】前記分割方立13Aを縦枠3Aの室内がわ
面に一体的に組み付けるには、前記分割方立13Aの室
外がわ面に形成されたL字状突片13cを縦枠3Aの室
内がわ面に形成された断面L字状係止片26aに係止す
るとともに、分割方立13Aの室外がわ面に形成された
板状突片13bを縦枠3Aの室内がわ面に形成された板
状突片27aと重ね合わせ、両者を貫通する連結ビス4
3,43…によって連結を図る。この連結部には縦方向
に沿ってカバー材33が取り付けられる。
【0015】一方の分割方立13Bを縦枠3Bの室内が
わ面に一体的に組み付ける場合も同様に、前記分割方立
13Bの室外がわ面に形成されたL字状突片13eを縦
枠3Bの室内がわ面に形成された断面L字状係止片26
bに係止するとともに、分割方立13Bの室外がわ面に
形成された板状突片13fを縦枠3Bの室内がわ面に形
成された板状突片27bと重ね合わせ、両者を貫通する
連結ビス43,43…によって連結を図る。この連結部
にも縦方向に沿ってカバー材33が取り付けられる。
【0016】前記パネルユニットUを構成する縦枠3
A、3Bの内、一方の縦枠3Aは図2に示されるよう
に、略方形断面の縦枠本体の室外がわ面において、その
内方側にガラス支持部20を備えるとともに、外方側に
室外がわに延在する押縁取付け片21を備え、かつ外側
見込み面にはウインドバリア取付け片22aとレインバ
リア取付け片22bとが形成されている。他方の縦枠3
Bも同様に、略方形断面の縦枠本体の室外がわ面におい
て、その内方側にガラス支持部20を備えるとともに、
外方側に室外がわに延在する押縁取付け片21を備える
が、外側見込み面には前記ウインドバリア取付け片22
aに係止されたウインドバリア23が当接する突片24
aと、前記レインバリア取付け片22bに係止されたレ
インバリア25が当接する突片24bとが形成されてい
る。前記押縁取付け片21,21には、それぞれ縦押縁
6A、6Bが取り付けられ、ガラスG、Gを間に挟ん
で、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバックア
ップ材・シーリング材34、34により前記ガラスG、
Gが嵌合溝内に支持されている。前記縦枠3A、3Bは
パネルユニットUが隣接配置された状態で左右対の関係
で組み合わされる。
【0017】一方、前記パネルユニットUを構成する上
・下横枠4A、4Bの内、一方の上横枠4Aは図4に示
されるように、断面略方形状の横枠本体の室外がわに延
在して下方側に向けてガラス嵌合溝を形成するように押
縁取付け用延在片28が形成され、この押縁取付け用延
在片28に横押縁7Aが取付けられ、前記横枠本体に取
り付けられたガラス背面支持用ガスケット30と、バッ
クアップ材・シーリング材31によってガラスG、Gが
前記ガラス嵌合溝内に支持されている。
【0018】また、他方の下横枠4Bは、断面略方形状
の横枠本体の室外がわに延在して上方側に向けてガラス
嵌合溝を形成するように押縁取付け用延在片32が形成
され、この押縁取付け用延在片32に横押縁7Bが取付
けられ、ガラスG、Gを間に挟んで、室内側および室外
側にそれぞれ施工されたバックアップ材・シーリング材
34、34により前記ガラスG、Gがガラス嵌合溝内に
支持されている。前記上横枠4A、下横枠4Bは、パネ
ルユニットUが隣接配置された状態で上下対の関係で組
み合わされる。
【0019】他方、中間横枠5は、図3に示されるよう
に、単一中空断面の横枠本体の室外がわ面に、上下段配
置でそれぞれ上側ガラス用押縁取付け片35と、下側ガ
ラス用押縁取付け片36とが設けられ、前記上側ガラス
用押縁取付け片35に取り付けられた横押縁8Aによっ
て上側ガラス嵌合溝が形成されるとともに、前記下側ガ
ラス用押縁取付け片36に取り付けられた横押縁8Bに
よって下側ガラス嵌合溝が形成されている。ガラスG、
Gは、室内側および室外側にそれぞれ施工されたバック
アップ材・シーリング材34またはガラス背面支持用ガ
スケット30によりガラス嵌合溝内に支持されている。
【0020】以上、分割方立13A、13Bを含みなが
ら構成されたパネルユニットUは、躯体(床)に固定さ
れた方立支持金具に対して順に取り付けられる。前記方
立支持金具は、図9および図10に示されるように、躯
体Fの端部にアンカー金具50が埋設固定されるととも
に、このアンカー金具50に頭部が嵌合支持され、かつ
ネジ部を外部に突出させて設けられた固定用ボルト51
およびナット51Aによってファスナー52が固定され
た構造のもので、前記分割方立13の上部側に取付け金
具53をボルト54,54によって固定しておき、図示
しないクレーン設備等によって前記パネルユニットUを
取付け位置まで吊り運搬したならば、前記取付け金具5
3とファスナー52との間にライナー金具55を介在さ
せた状態で固定用ボルト56およびナット56Aによっ
て締結し固定する。なお、前記取付け金具53の上部に
はボルト保持用筒53aが一体的に設けられ、かつこの
ボルト保持用筒53aに螺入された上下方向調整ボルト
57の先端が前記ライナー金具55より延在する上部フ
ランジ片55aの水平面に当接することにより据え付け
時に分割方立13の鉛直方向の建付けが調整されるよう
になっている。前記カーテンウォール支持部は、各フロ
ア毎に設けられ、相対的に下段側の方立13頭部に下半
部が嵌合され、ボルト54によって固定された接合用部
材58の上部が上段側方立13の中空部に挿入されるこ
とによって方立13の連続性が確保されるようになって
いる。なお、前記ボルト保持用筒53aの内面に雌ネジ
を設け、上下方向調整ボルト57を螺入してもよい。
【0021】前記パネルユニットU、U…を上下左右に
隣接配置した状態において、水平方向に隣接するパネル
ユニットU間では、図2に示されるように、隣接する縦
枠3A、3B間においてレインバリア25,ウインドバ
リア23によって気水密性が確保されるようになってい
るとともに、上下方向に隣接するパネルユニットU、U
間では、図4に示されるように、上枠は室内がわ寄り位
置に部材長手方向に沿ってシールパッキン42を有する
起立壁40を有し、上段側に設置されたパネルユニット
Uの下枠4Bから垂下する垂下片41が前記シールパッ
キン42に接触することにより気水密性が確保されるよ
うになっている。
【0022】一方、各パネルユニットU,U…の隅部が
交合する目地交点部においては、図4〜図6に示される
ように、隣接する上・下横枠4A、4B間では、室外が
わ寄り位置に上横枠4Aの上面側に気密バリヤ39を一
体的に備えるレインバリア38が縦目地Mを交差しなが
ら両上枠4A、4A間に跨る所定区間に配設されるとと
もに、上枠4Aの室内がわ寄り位置に、縦目地Mを交差
しながら両上枠間に跨る所定区間にウインドバリヤ29
が夫々配設されている。この場合、前記レインバリヤ3
8とウインドバリヤ29との間に形成されている横樋4
4が、水平方向目地ラインLの基準線(下側)よりも
深く形成されていることにより、前記ウインドバリヤ2
9との間で高低差が確保され、水密性能の向上が図られ
ている。
【0023】前記レインバリヤ38は、詳細には図7に
示されるように、断面略L字状を成すゴム系材料からな
る定型シール材が用いられ、その上面側に、ある程度以
上の弾性を有するように樹脂・ゴム等の発泡体等(以
下、成形体という。)よりなる気密バリヤ39を一体的
に備え、縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間に
跨る所定区間に配設されている。設置状態では、上段側
に設置されるユニットUの下枠4Bから垂下する垂下片
45の先端が前記気密バリヤ39に当接するようになっ
ているとともに、レインバリア38の舌片38aが下横
枠4Bの下面に接触するようになっており、目地交点部
からの雨水浸入を防止するとともに、後述のように、上
段パネルユニットUの縦目地から落下する雨水Rを受け
止め、そのまま外部に排出するようになっている。
【0024】一方、前記ウインドバリヤ29は、詳細に
は図8に示されるように、前記シールパッキン42およ
び垂下片41による水平方向のシール部よりも上部側に
縦目地Mを交差しながら両上枠4A、4A間に跨る所定
区間に配設される成形体よりなる第1の気密バリヤ46
と、前記左右のパネルユニットU,U間において前記起
立壁40,40同士の間隙部分に挿入されるとともに、
前記シールパッキン42の端面が当接する目地部気密バ
リヤ47と、前記垂下片41の下方側位置に縦目地Mを
交差しながら両上枠4A、4A間に跨る所定区間に配設
されるとともに、前記垂下片41の先端が当接する成形
体よりなる第2の気密バリヤ48と、この第2の気密バ
リヤ48の設置座面を形成する所定断面形状のゴム部材
49とが一体的に形成された定型シール材で、パネルユ
ニットU,Uの設置状態では、前記第1の気密バリヤ4
6が上枠4Aと下枠4Bとに密着し、かつ下枠4Bから
垂下する垂下片41の先端が第2の気密バリヤ48に当
接することにより水密性が確保される。また、前記目地
部気密バリヤ47が起立壁40、40の間隙に嵌挿され
ることにより隙間が封鎖されると共に、シールパッキン
42の端面が当接することにより水平方向に沿ってシー
ルの連続性が確保されるようになっている。なお、前記
ゴム部材49は、ウインドバリヤ29の設置時に全体の
変形を抑えるなど形状保持材を兼用するものである。
【0025】パネルユニットUの一般部においては、等
圧空間とされる前記横樋44に雨水が浸入するが、この
雨水は横樋44の底面が室外がわに傾斜する傾斜面とな
っているため、図4に示されるように、横樋44の室外
がわ寄り位置から縦目地Mに落下した後、縦目地Mに沿
って流れ、下段のパネルユニットU,U間のレインバリ
ヤ38上面に落下し、外部に排出される。一方、目地交
点部では、不定形シール材を一切使用することなく、単
に上枠4A、4A間に跨って設置されたウインドバリヤ
29により、すべての隙間が封鎖され完全な止水性が確
保されるようになっている。
【0026】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、四周
を枠材により枠組みしたユニットを上下左右に隣接配置
しながら建物躯体に取り付けるユニット式カーテンウォ
ールにおいて、4枚のパネルユニットが交合する目地交
点部について、不定形シール材を一切使用することな
く、十分な止水性を確保することが可能になるため、カ
ーテンウォールユニットの施工が効率化できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット式カーテンウォールの正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】図1のV−V線矢視図である。
【図6】目地交点部における止水構造を示す斜視図であ
る。
【図7】レインバリヤ38の斜視図である。
【図8】ウインドバリヤ29の斜視図である。
【図9】方立支持部を示す平面図である。
【図10】その側面図である。
【図11】従来の目地交点部の止水構造(その1)を示
す斜視図である。
【図12】従来の目地交点部の止水構造(その2)を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…カーテンウォール、3A・3B…縦枠、4A…上
枠、4B…下枠、5…中間横枠、6A・6B…縦押縁、
7A・7B…横押縁、38…レインバリヤ、29…ウイ
ンドバリヤ、39…気密バリヤ、40…起立壁、42…
シールパッキン、44…横樋、46…第1の気密バリ
ヤ、47…目地部気密バリヤ、48…第2の気密バリ
ヤ、49…ゴム部材、M…縦目地、U…パネルユニッ
ト、L…横目地水平ライン
フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 FA09 FA32 FA52 FA53 FA73 GA77 HD01 HE02 LA06 MA02 MA03 MA04 MA17 2E002 NA04 NB02 NC03 NC09 PA01 PA09 QA08 QB01 QB09 QC05 SA01 SA02 UA01 UA02 UA03 UB02 UB03 UB04 UB17 WA17 WA19 XA05 XA08 XA09 XA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四周を枠材により枠組みしたパネルユニッ
    トを上下左右に隣接配置しながら建物躯体に取り付ける
    ユニット式カーテンウォールにおける止水構造であっ
    て、 前記パネルユニットの上枠は室内がわ寄り位置に部材長
    手方向に沿ってシールパッキンを有する起立壁を有し、
    上段側に設置されたパネルユニットの下枠から垂下する
    垂下片が前記シールパッキンに接触する構造とされ、 水平方向に隣接するパネルユニット間において、上枠の
    室外がわ寄り位置に縦目地を交差しながら両上枠間に跨
    る所定区間にレインバリヤを配設するとともに、上枠の
    室内がわ寄り位置に縦目地を交差しながら両上枠間に跨
    る所定区間にウインドバリヤを配設し、前記レインバリ
    ヤ配設部位とウインドバリヤ配設部位との間に雨水を排
    水するための横樋を形成し、 前記ウインドバリヤは、前記シールパッキンおよび垂下
    片による水平方向のシール部よりも上部側に縦目地を交
    差しながら両上枠間に跨る所定区間に配設されるととも
    に、上枠と下枠とに密着する第1の気密バリヤと、前記
    左右のパネルユニット間において前記起立壁同士の間隙
    部分に挿入されるとともに、前記シールパッキンの端面
    が当接する目地部気密バリヤと、前記垂下片の下方側位
    置に縦目地を交差しながら両上枠間に跨る所定区間に配
    設されるとともに、前記垂下片の先端が当接する第2の
    気密バリヤとが一体的に形成されていることを特徴とす
    るユニット式カーテンウォールにおける止水構造。
  2. 【請求項2】前記第2の気密バリヤは、該気密バリヤの
    設置座面を形成するとともに、形状保持材を兼ねる所定
    断面形状のゴム部材を一体的に備えている請求項1記載
    のユニットカーテンウォールにおける止水構造。
  3. 【請求項3】前記レインバリヤはゴム系材料からなる定
    型シール材であり、上面側に気密バリヤを一体的に備
    え、上段側に設置されるパネルユニットの下枠から垂下
    する垂下片の先端が前記気密バリヤに当接している請求
    項1、2いずれかに記載のユニット式カーテンウォール
    における止水構造。
  4. 【請求項4】前記横樋は水平方向目地ラインよりも深く
    形成されている請求項1〜3いずれかに記載のユニット
    式カーテンウォールにおける止水構造。
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