JP3048838B2 - カーテンウォールおよびそのパネル改修方法 - Google Patents

カーテンウォールおよびそのパネル改修方法

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JP3048838B2
JP3048838B2 JP6095286A JP9528694A JP3048838B2 JP 3048838 B2 JP3048838 B2 JP 3048838B2 JP 6095286 A JP6095286 A JP 6095286A JP 9528694 A JP9528694 A JP 9528694A JP 3048838 B2 JP3048838 B2 JP 3048838B2
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公也 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枠ユニットに対してパ
ネルが一体的に保持されたカーテンウォールにおいて、
室外側からの作業のみにより損傷したパネルの取り替え
ができるようにしたカーテンウォール構造およびそのパ
ネル改修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市化の近代化に伴って、益々、カーテ
ンウォールに対する需要が高まっている。このカーテン
ウォール取付構造としては、種々の構造が採用されてい
る。
【0003】その一例を挙げると、特開平4−2938
84号公報には、パネル裏面側全周に嵌合溝を内方に向
けた係止部材を固着しパネルユニットとし、支持材側の
周囲に前記嵌合溝に嵌入してパネルユニットを支持する
外方側に向けて延出する係止片を有する取付部材によっ
て支持するパネル取付け構造が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
の場合においては、将来何らかの原因でパネルの一部が
破損した場合にその破損パネルを取り替えるに当たって
は、室内側から前記取付部材の一部を取り外さないと、
パネル自体の取外しが不可能であるため、室外側および
室内側からの作業が同時に必要であり、その分作業員の
人数も必要になるとともに、非常に手間の掛かる作業と
なっていた。また、パネルが躯体のフロアに跨がる腰部
パネルの場合にはパネル裏面の取付け部が天井裏であっ
たり、化粧板等によって覆い隠された部分であったりし
て、室内側からの作業が非常に困難である場合が多い。
【0005】そこで、本発明の主たる課題は、室外側か
らのみの作業で簡単に破損したパネルを交換できるよう
にしたカーテンウォールおよびそのパネル改修方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、上枠、下枠
および左右縦枠によって方形状に組み立てられた枠フレ
ームと、この枠フレームの室外側面に一体的に保持され
たパネルとからなるカーテンウォールであって、前記枠
フレームの上下枠および左右縦枠の一方の室外側面に、
それぞれパネル上下辺および一方側側辺を支持するため
のパネル係止片が一体的に形成されており、パネルの上
下辺部および一方側側辺部を前記パネル係止片に対して
嵌め込んで取り付けた後、該パネルの他方側側辺部にお
いて、パネル係止片が形成された側部パネル支持材を前
記左右縦枠の他方に着脱可能に接続し、パネルの他方側
側辺部を支持したことで解決できる。この場合、パネル
周縁の室外側部分を面取りするともに、前記パネル係止
片の内側面を前記パネルの面取りに対応する傾斜面と
し、パネル室外側面を面一とすることにより、パネルと
パネル係止片の室外面を同一面とすることができ、近年
のデザイン傾向に対応した全面フラット型のカーテンウ
ォールとすることができる。
【0007】パネルの改修に当たって、第1の方法は、
前記側部パネル支持材を取外し、既設パネルを枠フレー
ムより取り外した後、新設パネルの上下辺部および一方
側側辺部を前記枠フレームのパネル係止片に対して嵌め
込んで取り付け、次いで該パネルの他方側側辺部におい
て、パネル係止片が形成された側部パネル支持材を前記
左右縦枠の他方に取付けパネルの他方側側辺を支持す
る。
【0008】また、第2の方法は、前記側部パネル支持
材を取外し、既設パネルを枠フレームより取り外した
後、前記枠フレームの見込み面における前記他方側側辺
を除く三辺にそれぞれ内方に向けて延びる雄係止部材ま
たは嵌合溝を内方に向けた雌係止部材を固定し、一方新
設パネルの裏面側における前記他方側側辺を除く三辺部
にそれぞれ嵌合溝を外方に向けた雌係止部材または外方
に向けて延びる雄係止部材を固着しておき、前記新設パ
ネルを枠フレームのパネル係止片に嵌合する際、パネル
裏面の上下辺部に固着された雌または雄係止部材を枠フ
レーム見込み面の上下面に固定された雄または雌係止部
材に対して嵌合するとともに、パネル裏面の一方側側辺
部に固着された雌または雄係止部材を枠フレーム見込み
面の一方側側面に固定された雄または雌係止部材に対し
て嵌合し、次いで新設パネルの他方側側辺部において、
パネル係止片が形成された側部パネル支持材を前記左右
縦枠の他方に取付けパネルの他方側側辺を支持する。
【0009】これらの改修方法の場合、新設パネルの裏
面側周囲において、枠フレームの室外側面とパネルとの
間に、新設パネルに弾圧的に当接する気水密材を取り付
けることが望ましい。
【0010】
【作用】本発明に係るカーテンウォール構造は、パネル
を支持する枠ユニット四辺のパネル係止片の内、一側辺
部が着脱自在となっている。パネルは倹飩式により上下
辺が嵌合され、次いで側方に移動されることにより一方
側辺がパネル係止片に嵌合され、最後に側部パネル支持
材が取付けられてパネルの他方側側辺が支持される。し
たがって、ビル完成後に、パネルに損傷が生じた場合に
は、前記側部パネル支持材を取外すことにより損傷した
パネルを枠フレームより取外し、新設パネルを再び嵌合
させて取付け、最後に側部支持材を取付けることにより
簡単にパネルの交換を行うことができる。
【0011】また、第2の改修方法としては、枠フレー
ムの見込み面における前記側部パネル支持材が取り付く
側辺を除く三辺にそれぞれ内方に向けて延びる雄係止部
材または嵌合溝を内方に向けた雌係止部材を固定し、一
方新設パネルの裏面側における前記側部パネル支持材が
取り付く側辺を除く三辺部にそれぞれ嵌合溝を外方に向
けた雌係止部材または外方に向けて延びる雄係止部材を
固着しておき、新規パネルを倹飩式により嵌め込む際
に、新規パネルの係止部材と枠ユニットの係止部材とを
係合させることにより、パネルを将来の脱落がないよう
に、またガタツキがないようにしっかりと固定すること
ができる。最後に、側部パネル支持材を取り付けてパネ
ルの改修作業を完了する。以上詳説したパネル改修方法
に従えば、たとえ室外側からのみの作業であっても簡単
に破損したパネルを交換することができる。
【0012】この場合、通常、パネル裏面と枠ユニット
との間隙部分には、脱落防止およびガタツキ防止のため
にシール材が間詰めされるが、新設のパネルを取り付け
た状態でかかるシール施工を室外側から行うのは困難で
ある。したがって、新設パネルの取付け時に、たとえば
枠フレームの室外側面に対してガスケットまたはシール
材等の気水密材を取り付けておき、取付ける新設パネル
との間に弾圧的に介在させることにより、取り付け後に
十分な気水密性を確保することができる。
【0013】また、本発明におけるパネル支持構造は、
パネル周縁の室外側部分を面取りするともに、前記パネ
ル係止片の内側面を前記パネルの面取りに対応する傾斜
面とし、かつパネル裏面の周囲において枠フレームとの
間隙部分に新設パネルに弾圧的に当接する、合成ゴム、
樹脂発泡体などからなる気水密材を介在させているた
め、パネルユニットは強固に支持されて面内剛性を増
し、さらに風圧力を受けても外力が均一に分散される。
また、パネル周縁部においてはパネル傾斜面とパネル係
止片とが係合しているので、負の風圧力や地震に対して
パネルが枠フレームから離脱することがないなど外力に
対する安定も十分なものとなっている。また、パネル全
面が面一となって美観的にも優れている。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
図1はカーテンウォール取付け後の室外からの視図であ
り、図2は図1のII−II線断面図である。本実施例にお
けるカーテンウォールは、ビルのフロアFの端部に固定
されたファスナー40に対して方立3、中間方立4が取
り付けられ、これらの方立部材3、4を支持部材として
カーテンウォール用パネルユニット(以下、単にパネル
ユニットという)1、2…が取付けられている。なお、
ユニット1は1パネル1ユニットのタイプであり、パネ
ルユニット2は中間に水平中骨を有し2パネル1ユニッ
トのタイプである。
【0015】前記ユニット1、2は、詳細には図6およ
び図7に示されるように、主に上枠6、下枠7、左右縦
枠8、9(ユニット2の場合はさらに水平中骨18)に
よって構成される枠フレームFと、この枠フレームFに
嵌め込まれるガラス、ミラーガラス、タイル、石板、陶
板等のパネルGと、パネルGの片側側縁部を嵌合支持す
るために用いられる側部パネル支持材10とによって構
成され、これら部材が工場において組み立てられ、ユニ
ット化された状態で現場に搬入される。
【0016】以下、ユニット2について詳述する。な
お、図6の縦断面図には中間の水平中骨18が省略され
上下枠6、7部分のみが図示されているため、水平中骨
18部の構造については図4を参照するものとする。
【0017】前記枠フレームFを構成する前記上枠6の
室外面には部材長手方向に沿ってパネルGの上辺を支持
するために断面略L字状のパネル係止片6aが一体的に
形成され、下枠7の室外面には部材長手方向に沿ってパ
ネルの下辺を支持するためのパネル係止片7aが一体的
に形成され、さらに縦枠8の室外面に部材長手方向に沿
ってパネルの側辺を支持するためのパネル係止片8aが
一体的に形成されている。また、水平中骨18の室外面
に部材長手方向に沿って上側パネルGの下辺を支持する
ためのパネル係止片18aおよび下側パネルGの上辺を
支持するためのパネル係止片18bが一体的に形成さ
れ、上側パネルGと下側パネルGを別々に支持するよう
になっている。
【0018】前記パネル係止片6a〜8a、18a、1
8bの内側面には、それぞれ開口側に向けて略45°の
傾斜面が形成され、縁の室外側部分が略45°に面取り
されたパネルGが嵌合された状態で、パネル係止片6a
〜8a、18a、18bがパネルG面より室外側に突出
することがなくパネル全体が面一とされる。
【0019】また、特にパネルGの上辺部を支持する上
側パネル係止片6a、18bには、パネルGを鎖線で示
すようにいわゆる倹飩式(パネル上縁側を嵌合させた状
態で上方に持ち上げ、次いで下縁側を嵌合した後、落と
し込む。)により嵌合させるために上げ代cに相当する
空間Pが形成されている。この場合、隣接するパネル係
止片6a、7aの見付け寸法tが同じになるように、パ
ネル係止片6a,18bの上面部には切欠き段部6b,
18cが形成されている。
【0020】また、前記パネル係止片6a〜8a、18
a、18bとパネルGとの間には、上側パネル係止片6
a、18bには倹飩式で嵌め込む関係上シール用舌片1
2が、それ以外のパネル係止片7a、8aにはパネル受
けスペーサ14がそれぞれ配置され、このシール用舌片
12およびパネル受けスペーサ14より室外側寄りの間
隙部分には、ネオプレーンまたはシリコーンゴムなどの
ウエザーシール13が介在されている。また、パネルG
の周囲において、背面の各枠材3〜7、水平中骨18と
の隙間には、バックアップ材15を周囲に詰め込んだ
後、施工時に流動性のあるシール材であって硬化後は枠
材6〜8、水平中骨18とパネルGとを強固に接着連結
する硬化型シール材16を充填し、パネルユニットの強
度、気密性および水密性を向上させている。また、バッ
クアップ材15および硬化型シール材16に代えて、ア
クリルゴム、ポリブタジエンゴム、クロロプレンゴム、
エチレンプロピレンゴム等の合成ゴム、樹脂発泡体など
の固形弾性材を押し込むようにして圧入することでもよ
い。
【0021】また、この場合、前記パネルGの周囲の背
面側には、前記バックアップ材15の外周側に、周方向
に連通する環状空間Rが形成されており、ウエザーシー
ル13が将来劣化して雨水等が浸入した場合に、浸入水
が前記環状空間Rを通り、最終的に外部に排出されるよ
うになっている。
【0022】一方、図7に示されるように、パネルGが
倹飩式により、枠フレームFに嵌合された後、パネルG
が支持されていない片側側辺部においては、側部パネル
支持材10が組み込まれ、全体として前記パネルGを四
周縁で支持するパネルユニット1が構築される。組立
は、図8に示されるように、パネルGが上枠6、下枠7
および左側縦枠8によって支持された状態から、パネル
係止片10aを有するとともに側部に係止L字片10
b、10bを有する側部パネル支持材10を用い、前記
係止L字片10b、10bをそれぞれ縦枠9の係止L字
片9a,9aに係止させることにより取付け、パネルG
の片側側辺部を支持する。前記側部パネル支持材10に
より支持された片側側辺部のパネルGは、図7に示され
るように、ウエザーシール13、バックアップ材15お
よび硬化型シール材16を介して縦枠9に固着されてい
る。また、右側縦枠9に形成された張出片9cと前記側
部パネル支持材10の室内側面との間隙部分にはバッカ
ー17を詰め込んで側部パネル支持材10が容易に外れ
ないようにしている。次いで、パネルGの固定作業が完
了したならば、各パネルG,Gの裏面側に耐火ボード2
3、23が設置される。
【0023】他方、上枠6および下枠7の室内面側に
は、それぞれ張出片6c、6dおよび張出片7b、7c
によって嵌合溝M、Mが形成され、この嵌合溝M,M内
にパネルユニット2の取付けのためのスライダー54、
54…が嵌設されている。
【0024】以上のようにして組み立てられたユニット
2の取付けは、図4および図5に示されるように、先
ず、フロアFの躯体に埋設固定されたベースプレート4
1に対して、アングル部材よりなるファスナー40が固
定用ボルト42により固定され、さらにこのファスナー
40に対して中間に断面円弧状の緩み止め46を介在さ
せた状態でボルト48によりブラケット43が固定さ
れ、このブラケット43に方立3が固定されている。ブ
ラケット43は、自重受けボルト保持部43aを有し、
鉛直方向に沿って螺設された自重受けボルト45の先端
が、前記緩み止め46から延在して形成された自重受け
板46b面に当接すること鉛直荷重が支持されている。
なお、鉛直方向のパネル位置の調整は前記自重受けボル
ト45が螺設されたナット44の回転により行われる。
【0025】前記方立3に対するパネルユニット2の取
付けは、方立3にボルト51により固定された断面L字
状のブラケット部材50の張出フランジ50aに対して
引きボルト52と押しボルト53とを並べて組みで配設
し、この引きボルト52をスライダー54の螺子孔に対
して螺入して相互に連結するとともに、前記押しボルト
53の先端をスライダー54の平坦面に対して当接させ
ることにより支持させている。パネルユニット1の室内
外方向の出入り量の調節は、前記引きボルト52と押し
ボルト53の螺進量を調整することにより行われる。
【0026】また、隣接するユニット1、2…間の雨仕
舞構造は、水平方向に隣接するパネルユニット1、1
(2、2)間では、図7に示されるように、隣接する縦
枠8、9の間隙部分に、一方の縦枠8(9)から他方の
縦枠9(8)に達する2枚のレインバリヤ20、20お
よび相互に当接することにより風の流入を防止するウイ
ンドバリヤ21、21を夫々配設するとともに、鉛直方
向に隣接するパネルユニット1、2間では、図6に示さ
れるように、下枠7の下面に取り付けられ、上枠6の上
面まで達する2枚の舌片を有する断面コ字状のレインバ
リヤ22および相互に当接することにより風の流入を防
止するウインドバリヤ21、21を夫々配設することに
より、気水密性の向上を図っている。
【0027】以上、枠ユニットFの中間に水平中骨を有
するパネルユニット2について詳述したが、単一枠のパ
ネルユニット1の場合には、水平中骨18が省略される
のみで上下枠、左右縦枠部の構造については同様の構成
となる。
【0028】本発明においては、前記パネルユニット
1、2のパネルGが何らかの原因で損傷した場合には、
以下の要領により当該パネルGを改修する。先ず、ビル
の屋上から吊り下ろしたゴンドラ等により損傷したパネ
ルG部まで作業員が行き、最初に、当該パネルG部の側
部パネル支持材10を取外し、既設パネルGを枠フレー
ムFより取り外す。この際、パネルGの裏面と枠フレー
ムFとの間隙部に充填されているバックアップ材15お
よび硬化型シール材16を綺麗に取り除く。
【0029】次いで、第1のパネル改修方法は、図9お
よび図10に示されるように、開放されている枠フレー
ムFの室外側面において、パネル改修後の気水密性を確
保するために、上下枠6、7および左右縦枠8、9の室
外面の四辺に渡って連続するレインバリヤ37および前
記上下枠6、7および左右縦枠8、9の室外面の四辺に
渡って連続するウインドバリヤ38を配設する。次い
で、新設パネルGを倹飩式により枠フレームFの上下パ
ネル係止片6a〜7aに嵌合し、次いでパネルGを側方
に移動し、パネルGの左縦枠8側側辺を枠フレームFの
パネル係止片8aに嵌合させる。その後、右縦枠9に対
して側部パネル支持材11を取付け、新設パネルGの右
側側辺部を係止片11aによって支持する。新設パネル
Gと各パネル係止片6a、7a、8a、11aとの間に
は、それぞれパネル受けスペーサ14およびウエザーシ
ール13が介在され、気水密性が確保されている。な
お、前記側部パネル支持材11の取付けは非常に狭隘な
空間での固定作業となるため、またレインバリヤ20に
よって内外が仕切られること等の理由により、前記側部
パネル支持材11としては、基端側に固定用座部11b
を有するものを使用し、この固定用座部11bと右縦枠
9とをボルト12によって固定するようにしている。
【0030】次いで、第2のパネル改修方法は、図11
および図12に示されるように、損傷した既設パネルG
の取外しが完了した後、開放されている枠フレームFの
四周見込み面のうち、前記側部パネル支持材10を取付
けていた側辺を除く三辺,すなわち上下枠6、7および
左縦枠8の内側面にそれぞれ内方に向けて延びる雄係止
片30a〜32aを有する雄係止部材30〜32をボル
ト33により固定するとともに、前記上下枠6、7およ
び左縦枠8の室外面の三辺に渡って連続するレインバリ
ヤ37および前記上下枠6、7および左右縦枠8、9の
室外面の四辺に渡って連続するウインドバリヤ38を配
設し、改修後の気水密性を確保する。
【0031】一方、新設パネルGとしては、パネルGの
裏面に前記側部パネル支持材10を取付けていた側辺を
除く三辺、つまり上下枠6、7および左縦枠8側の三辺
にそれぞれ嵌合溝を外方に向けた雌係止部材34〜36
をバックアップ材15および硬化型シール材16を介し
て固着したものを容易しておく。なお、新設パネルGと
枠フレームFとの係止構造としては、本具体例とは反対
に、新設パネルG側に外方に向けて延在する雄係止部材
を固着し、枠フレームF側に嵌合溝を内方に向けた雌係
止部材を固定することでもよい。
【0032】次いで、前記新設パネルGを倹飩式により
枠フレームFの上下パネル係止片6a〜7aに嵌合する
と同時にパネル裏面の上下辺部に固着された雌係止部材
34、35を枠フレームFの上下見込み面に固定された
雄係止部材30、31に対して嵌合し、次いでパネルG
を側方に移動し、パネルGの左縦枠8側側辺を枠フレー
ムFのパネル係止片8aに嵌合させると同時にパネル裏
面の左縦枠8側側辺に固着された雌係止部材36を枠フ
レームの側方見込み面に固定された雌係止部材32に対
して嵌合する。その後、パネルGの右縦枠9側側辺の裏
面と右縦枠9との間隙部分にバックアップ材15を詰込
むとともに硬化型シール材を充填し、側部パネル支持材
11を右縦枠9に取付け、新設パネルGの右側辺を係止
片11aによって支持する。
【0033】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明に係るカーテ
ンウォールおよびそのパネル改修方法によれば、室外か
らの作業のみで簡単に損傷したパネルを取り替えること
ができる。さらに、本発明においては、パネル周縁部を
パネル係止片に形成された傾斜面で支持することにより
全面がフラットなカーテンウォールとして組み付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォール用パネルユニット取付け状態
での室外からの視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】パネルユニット固定部の拡大縦断面図である。
【図5】パネルユニット固定部の拡大水平断面図であ
る。
【図6】パネルユニット取付状態での縦断面図(図1の
VI−VI線断面図)である。
【図7】パネルユニット取付状態での水平断面図(図1
のVII-VII 線断面図)である。
【図8】パネル側縁部の組立図である。
【図9】第1の方法によるパネル改修後の縦断面図であ
る。
【図10】第1の方法によるパネル改修後の水平断面図
である。
【図11】第2の方法によるパネル改修後の縦断面図で
ある。
【図12】第2の方法によるパネル改修後の水平断面図
である。
【符号の説明】
1・2…パネルユニット、3…方立、4…中間方立、F
…枠フレーム、6…上枠、7…下枠、8・9…左右縦
枠、10・11…側部パネル支持材、15…バックアッ
プ材、16…シール材、6a・7a・8a・10a、1
8a、18b…パネル係止片、18…水平中骨、20・
37…レインバリヤ、21・38…ウインドバリヤ、G
…パネル、30〜32…雄係止部材、34〜36…雌係
止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 清人 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日 軽株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−39691(JP,A) 特開 平5−141026(JP,A) 特開 平6−42083(JP,A) 特開 平6−42084(JP,A) 特開 平7−292820(JP,A) 特開 平7−292821(JP,A) 特開 平7−292825(JP,A) 実開 平2−56218(JP,U) 実開 平6−32514(JP,U) 実用新案登録2572323(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/96

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上枠、下枠および左右縦枠によって方形状
    に組み立てられた枠フレームと、この枠フレームの室外
    側面に一体的に保持されたパネルとからなるカーテンウ
    ォールであって、 前記枠フレームの上下枠および左右縦枠の一方の室外側
    面に、それぞれパネル上下辺および一方側側辺を支持す
    るためのパネル係止片が一体的に形成されており、パネ
    ルの上下辺部および一方側側辺部を前記パネル係止片に
    対して嵌め込んで取り付けた後、該パネルの他方側側辺
    部において、パネル係止片が形成された側部パネル支持
    材を前記左右縦枠の他方に着脱可能に接続し、パネルの
    他方側側辺部を支持したことを特徴とするカーテンウォ
    ール。
  2. 【請求項2】パネル周縁の室外側部分を面取りするとも
    に、パネル係止片の内側面を前記パネルの面取りに対応
    する傾斜面とし、パネル室外側面を面一とした請求項1
    記載のカーテンウォール。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のカーテンウォール
    においてパネルの改修を行うに当り、側部パネル支持材 を取外し、既設パネルを枠フレームよ
    り取り外した後、新設パネルの上下辺部および一方側側
    辺部を前記枠フレームのパネル係止片に対して嵌め込ん
    で取り付け、次いで新設パネルの他方側側辺部におい
    て、パネル係止片が形成された側部パネル支持材を左右
    縦枠の他方に取付け新設パネルの他方側側辺を支持する
    ことを特徴とするカーテンウォールのパネル改修方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載のカーテンウォール
    においてパネルの改修を行うに当り、側部パネル支持材 を取外し、既設パネルを枠フレームよ
    り取り外した後、前記枠フレームの見込み面における
    方側側辺を除く三辺にそれぞれ内方に向けて延びる雄係
    止部材または嵌合溝を内方に向けた雌係止部材を固定
    し、一方新設パネルの裏面側における前記他方側側辺を
    除く三辺部にそれぞれ嵌合溝を外方に向けた雌係止部材
    または外方に向けて延びる雄係止部材を固着しておき、 前記新設パネルを枠フレームのパネル係止片に嵌合する
    際、パネル裏面の上下辺部に固着された雌または雄係止
    部材を枠フレーム見込み面の上下面に固定された雄また
    は雌係止部材に対して嵌合するとともに、パネル裏面の
    一方側側辺部に固着された雌または雄係止部材を枠フレ
    ーム見込み面の一方側側面に固定された雄または雌係止
    部材に対して嵌合し、次いで新設パネルの他方側側辺部
    において、パネル係止片が形成された側部パネル支持材
    左右縦枠の他方に取付け新設パネルの他方側側辺を支
    持することを特徴とするカーテンウォールのパネル改修
    方法。
  5. 【請求項5】新設パネルの裏面側周囲において、枠フレ
    ームの室外側面とパネル裏面との間に、新設パネルに弾
    圧的に当接する気水密材を取り付ける請求項3または
    記載のカーテンウォールのパネル改修方法。
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