JPH11287007A - パネルユニットの雨仕舞い装置 - Google Patents

パネルユニットの雨仕舞い装置

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JPH11287007A
JPH11287007A JP8849998A JP8849998A JPH11287007A JP H11287007 A JPH11287007 A JP H11287007A JP 8849998 A JP8849998 A JP 8849998A JP 8849998 A JP8849998 A JP 8849998A JP H11287007 A JPH11287007 A JP H11287007A
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panel unit
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rain
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Kimiya Sasaki
公也 佐々木
Hideyoshi Mizobuchi
英由 溝渕
Shinji Haraguchi
信二 原口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工・組み立て能率を高め、しかも、雨水の浸
入を確実に防止する。 【解決手段】四周の窓枠内にパネルが固定されて一体化
されたパネルユニットPU,PU相互が上下および左右
に連続して外壁面を構成した構造にあって、前記パネル
ユニットの窓枠四周にそれぞれ外方に突出する舌片を有
する上下左右のレインバリア用シール材90,91を有
し、下レインバリア用シール材91は、少なくともその
両端部においてその舌片が隣接する下方パネルユニット
の上枠材上面に接触し、中間部において、室内外に連な
る開口部を有し、上レインバリア用シール材90は、そ
の舌片が隣接する上方パネルユニット下枠材下面に接触
し、左右縦レインバリア用シール材96,97の舌片
は、対応して隣接するパネルユニットの右左縦レインバ
リア用シール材97,96の舌片と重合接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルユニットの
雨仕舞い装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カーテンウォールを構築するに際して、
四周の窓枠内にパネルが固定されて一体化されたパネル
ユニット相互が上下および左右に連続して外壁面を構成
することは、施工性にきわめて優れる。
【0003】この種の構造においては、水密性が問題と
なる。この場合における水密構造として、室内側および
室外側のそれぞれにおいて、隣接するパネルユニット相
互をシール材を圧接することにより四周にわたる空間を
構成し、その空間の一部に開口部を形成し、等圧空間と
することが知られている。
【0004】かかる思想の下で、実用新案登録第254
0224号のものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものは、
構造が著しく複雑で施工能率が悪いにも係わらず、一方
のパネルユニットの室内側ウインドバリア用シール材の
端面と、他方のパネルユニットの室内側ウインドバリア
用シール材の端面との当接面間を通って雨水が室内側に
浸入する虞れが多分にある構造である。
【0006】したがって、本発明の主たる課題は、施工
・組み立て能率がきわめて高まり、しかも、雨水の浸入
を確実に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の請求項1記載の発明は、四周の窓枠内にパネルが固
定されて一体化されたパネルユニット相互が上下および
左右に連続して外壁面を構成した構造にあって、前記パ
ネルユニットの窓枠四周にそれぞれ外方に突出する舌片
を有する上下左右のレインバリア用シール材を有し、下
レインバリア用シール材は、少なくともその両端部にお
いてその舌片が隣接する下方パネルユニットの上枠材上
面に接触し、中間部において、室内外に連なる開口部を
有し、上レインバリア用シール材は、その舌片が隣接す
る上方パネルユニット下枠材下面に接触し、左右縦レイ
ンバリア用シール材の舌片は、対応して隣接するパネル
ユニットの右左縦レインバリア用シール材の舌片と重合
接触していることを特徴とするパネルユニットの雨仕舞
い装置である。
【0008】請求項2記載の発明は、前記上下左右のレ
インバリア用シール材の位置より室内側において、隣接
するパネルユニット相互が室内側ウインドバリア用シー
ル材により気密化され、下レインバリア用シール材の舌
片が隣接する上方パネルユニット下枠材下面に接触する
位置は、下レインバリア用シール材の舌片が隣接する下
方パネルユニットの上枠材上面に接触する位置より室内
側にあって、前記室内側ウインドバリア用シール材と前
記上下左右のレインバリア用シール材との空間が、前記
開口部を通して室外に開口する等圧空間として形成され
ている請求項1記載のパネルユニットの雨仕舞い装置で
ある。
【0009】請求項3記載の発明は、前記開口部は、舌
片の下縁から切欠したものである請求項1または2記載
のパネルユニットの雨仕舞い装置である。
【0010】請求項4記載の発明は、窓枠内に開閉障子
を有する開閉障子部において、上枠材に設けた上レイン
バリア用シール材の室外側延在片が、上框に接触して間
隙を封止し、左右縦枠材に設けた左右縦レインバリア用
シール材の室外側延在片が、それぞれ左右縦框に接触し
て間隙を封止し、前記上レインバリア用シール材および
左右縦レインバリア用シール材の窓内方において、上下
および左右枠材と対応する框との間に框の閉止時におい
て当接するタイト材が設けられ、これらのタイト材を境
とする窓外方の上、右、下および左の空間が連通してい
る請求項1記載のパネルユニットの雨仕舞い装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す、パネル
がガラス板である実施の形態を参照しながらさらに詳説
する。パネルとして、無機質板、金属板などの適宜の板
状体を用いることができる。
【0012】具体的な説明に入る前に、以下の実施の形
態の背景について説明すると、建築物の外壁を構成する
カーテンウォールについての最近の傾向として、ガラス
板などのパネルを保持する窓枠を極力露出させず、窓全
体があたかもパネル群のみで構成されている意匠的外観
を呈するように構築することが好まれている。
【0013】かかる要請に基づくものとして、たとえば
ガラスをその四周において、窓枠に接着剤を用いて固定
するものがある。
【0014】しかしながら、この場合には、ガラスの保
持を確実にするために特別な固定手段が必要となり、施
工または工場における組み立てにおいて多大な手間を要
する。なお、この一つの例外を除いて、カーテンウォー
ルにおいては、ガラスを窓枠に固定するには、対向する
窓枠の室外側における離間間隔を、ガラスの対応する長
さより小さくしておき、いわゆるケンドン方式またはや
り越し方式により、窓枠に嵌め込み、グレージングチャ
ンネルにより固定するのが一般的である。
【0015】そこで、前記の意匠的外観の要請に十分に
対応できるとともに、パネル保持の安定性に優れ、しか
も、パネルの取付がきわめて容易である窓におけるパネ
ルの固定装置および窓用パネルユニットが必要となる。
【0016】このために、実施の形態においては、上下
左右の窓枠にパネルが固定された構造にあって、前記窓
枠の対向する少なくとも一方の枠材間の室外側における
離間間隔が、パネルの対応する長さより大きく形成さ
れ、前記パネルの四周が、前記窓枠の室外側においてグ
レージングガスケットを介して固定されているものであ
る。
【0017】(全体構造について)図1〜図8は代表的
な実施の形態を示したもので、図1はパネルユニットP
Uの概要正面図であり、その要部の形態が断面で図2お
よび図3に示されている。
【0018】パネルユニットPUは、横断面形状で同一
の上下枠材10,20および左右枠材30,40で枠組
みされる窓枠の中間に、ガラスに対して窓枠を構成する
中桟枠材50を有し、この中桟枠50を境にして上下ガ
ラスG1,G2が嵌め込まれ、一つのユニットとして構
成したものである。
【0019】また、窓枠の対向する少なくとも一方の枠
材間、実施の形態においては上下方向の枠材間の室外側
における離間間隔が、ガラスG1,G2の対応する長さ
より大きく形成され、そのガラスG1,G2パネルの四
周が、窓枠の室外側においてグレージングガスケット6
0を介して固定されているものである。
【0020】具体的には、窓枠の対向する両方の枠材
間、すなわちガラスG1については、上枠材10と中桟
枠材50間、およびガラスG2については、中桟枠材5
0と下枠材20との間のそれぞれの室外側における各離
間間隔Dが、ガラスG1,G2の対応する長さHよりそ
れぞれ大きく形成されている。左右枠材30,40間の
ガラス幅Wについては、左右の離間間隔Dより若干大き
い。
【0021】この条件下で、上下枠材10,20、左右
枠材30,40および中桟枠材50の中間壁部に室外側
に開口する係止溝62に係止された背面固定材63に、
ガラスG1,G2の周囲背面が保持された状態で、その
ガラスG1,G2の室外側にグレージングガスケット6
0を配置し、上下枠材10,20、左右枠材30,40
および中桟枠材50の室外側において窓枠内方に開口し
て形成された係止溝61に、グレージングガスケット6
0の四周を係止して、各ガラスG1,G2の室外面を押
さえて、各ガラスG1,G2を窓枠に固定するものであ
る。
【0022】ここで、背面固定材63としては、EPD
M(エチレン・プロピレンダイマーゴム)、シリコーン
ゴムなどを用いることができる。グレージングガスケッ
トとしては、EPDM(エチレン・プロピレンダイマー
ゴム)、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、サントプ
レーンゴムなどを用いることができる。
【0023】かかるガラスの固定形態によれば、各窓枠
を構成する枠材10、20、30、40、50の室外側
の外部に露出する縁面の幅をきわめて小さくできる。し
たがって、窓全体としてみれば、あたかもガラス群のみ
で構成されている意匠的外観を呈する。その結果、興趣
が増す外壁を構築することができる。
【0024】しかも、ガラスの固定にあたりグレージン
グガスケット60を用いて簡単に窓枠に固定でき、接着
剤による背面固定方向と比較して、格段に組み立て性ま
たは施工性に優れたものとなる。さらに、接着剤の劣化
に伴う危険性から解放されて、成形品であるグレージン
グガスケット60を用いるので、ガラス固定がきわめて
安定したものとなる。
【0025】前記パネルユニットPUは、たとえば工場
にて予めユニット化され、現場に搬入される。
【0026】ここに、パネルユニットPUのユニット化
に際しては、上下枠材10,20および左右枠材30,
40は、図6、図11および図12に示すように、コー
ナー部を留め切りし、たとえば周囲が囲まれた中空溝6
4にL字状のコーナーブロック65の両端部を挿入し、
枠材をコーナーブロック65の突起間においてカシメて
固定することにより連結できる。
【0027】次に、パネルユニットPU相互の連結構造
について主に図2、図3、図9、図10、図13〜図1
7を参照しながら説明する。
【0028】すなわち、隣接するパネルユニットPU,
PUのそれぞれ右方枠材40,左方枠材30のリップ溝
形空間内にそれぞれ、下部に下部連結ピース70を、上
部に上部連結ピース71を配置し、下部連結ピース70
は対応する枠材40,30にビス72により固定し、上
部連結ピース71は連結ブラケット80を固定ボルト8
1,81を用いて枠材40,30と一体化させてある。
【0029】連結ブラケット80には、その下部に固定
ボルト81の螺合孔80A,80Aが上下に2つ形成さ
れ、その上方部分は窓枠内方に張り出している。
【0030】連結ブラケット80は、固定ボルト81の
足が枠材40または30の挿通孔、ならびに上部連結ピ
ース71の挿通孔に挿通された後、螺合孔80Aに螺入
されることで、枠材40または30と一体化させてあ
る。
【0031】一方、連結ブラケット80に張出部分を形
成してある関係で、上部連結ピース71の上部、下部連
結ピース70の下部には、連結ブラケット80の厚みよ
り若干大きい幅でそれぞれ切欠部71a,70aが形成
されている。
【0032】かかる構造の下で、連結に際しては、下方
のパネルユニットPUの上部に、連結ブラケット80
を、固定ボルト81を用いて上部連結ピース71を介し
てそれぞれ枠材40または30と一体化させておく。
【0033】これに対して、図13に示すように、上方
のパネルユニットPUについては、予め、枠材40また
は30の下部に下部連結ピース70をビス72により固
定しておく。この上方のパネルユニットPUを、これに
固定した連結ブラケット80の適宜の部分を介してクレ
ーンなどにより吊り上げ、下方のパネルユニットPUの
連結ブラケット80上に乗せて、図9、図10および図
16に示すようにセットする。このとき、切欠部70a
が上部連結ピース71と嵌合するので、室内外方向の位
置決めされた状態でセットできる。
【0034】さて、前述のように本発明に係る実施の形
態においては、パネルユニットPUは、たとえば工場に
て予めユニット化され、現場にて搬入されて、たとえば
図18および図19に形態により、ブラケット2および
取付金具3を介して、躯体4に固定される。
【0035】この作業例を説明すると、下方のパネルユ
ニットPUの上部に、連結ブラケット80を、固定ボル
ト81を用いて上部連結ピース71および枠材30と一
体化させておく。また、下方のパネルユニットPUに
は、その枠材40および30の中間において、図18お
よび図19に示すように、横断面L字状ブラケット2が
ボルト5により固定される。他方、躯体4にアンカー6
が埋設され、ボルト7により取付金具3が固定される。
この取付金具3の他片と、前記ブラケット2の他片と
が、取付ボルト8により連結され、結果として下方のパ
ネルユニットPUが躯体4に対して固定される。
【0036】これに対して、上方のパネルユニットPU
については、予め、枠材40および30の下部に下部連
結ピース70をビス72により固定しておく。この上方
のパネルユニットPUをクレーンにより吊り上げ、下方
のパネルユニットPUの連結ブラケット80上に乗せて
セットする。このとき、切欠部70aが上部連結ピース
71と嵌合するので、室内外方向の位置決めされた状態
でセットできる。したがって、きわめてセットが簡易な
ものとなる。
【0037】一方、地震などでパネルユニットPUが層
間変位し、枠材40または30と連結ブラケット80と
の相対位置関係が崩れると、相対的に、枠材40または
30が連結ブラケット80をガイドとしてスライド移動
するために、その層間変位を許容できる。このスライド
移動の制限は、枠材40または30が、連結ブラケット
80の上面に形成された係止部80Cに衝突することに
より行われる。その結果、パネルユニットPUに回転モ
ーメントが作用するが、パネルユニットPUの面内で変
形してそれを吸収しパネルユニットPUの崩壊を防止す
る。
【0038】かくして、従来例とは異なり、上方のパネ
ルユニットPUと下方のパネルユニットPUと連結する
連結ブラケット80が、層間変位を許容するスライドガ
イド手段を構成するとともに、ロッキング手段をも構成
することとなり、別途、そのための手段が不要となる。
【0039】(その他)上記の実施の形態において、上
部連結ピース70を省略して、直接、縦枠材40または
30に連結ブラケットを固定してもよい。また、下部連
結ピース71を省略して、切欠部を上部パネルユニット
PUの縦枠材40または30自体に形成して、その切欠
部を連結ブラケットと嵌合することができる。パネルユ
ニットPUは中桟を有するほか、一つのパネルを保持す
るものでもよい。
【0040】(本発明の雨仕舞い構造について)さて、
本発明に係る、隣接するパネルユニットPU,PU間の
雨仕舞い構造について、図4〜図7も参照しながら説明
する。
【0041】すなわち、上枠材10の上面の室外側には
水平方向に延在する上レインバリア用シール材90が係
止固定され、その室内側舌片は下枠材20の下面に接し
て連結するようにしてある。下枠材20の下面の室外側
における前記上レインバリア用シール材90より室外側
位置において、水平方向に延在する下レインバリア用シ
ール材91が係止固定され、その室外側の下方に延在す
る舌片は上レインバリア用シール材90の上面に接する
連結するようにしてある。
【0042】さらに、上枠材10の上面の室内側には水
平方向に延在する上室内側ウインドバリア用シール材9
2が係止固定され、下枠材20の上面の室内側には水平
方向に延在する下室内側ウインドバリア用シール材93
が係止固定され、これら上下室内側ウインドバリア用シ
ール材92,93は相互に弾圧接触して気水密を図るよ
うにしてある。
【0043】また、縦方向(左右)については、レイン
バリア用シール材の断面形状が若干異なるものの、同様
に、左レインバリア用シール材94、右レインバリア用
シール材95、左室内側ウインドバリア用シール材9
6、および右室内側ウインドバリア用シール材97によ
り気水密を図るようにしてある。ここで、前記各室内側
ウインドバリア用シール材は環状のガスケットにより形
成することも可能である。左レインバリア用シール材9
4および右レインバリア用シール材95の各舌片は相互
に重合して接触している。
【0044】上記、各レインバリア用シール材90、9
1、94、95は、図4および図5に明示されているよ
うに、一体的に端部が接合されて、パネルユニットPU
の外周面に予め固定される。
【0045】かくして、気水密については、室外側およ
び室内側の両者において二重シール構造とされ、シール
または雨水の阻止の確実性が確保されている。
【0046】さらに、本発明においては、シール性を高
めるために、等圧空間が形成されている。すなわち、図
6に示すように、パネルユニットが縦横に交差する交差
点部分については、部材が混み合い、雨水の直接吹込み
の可能性があるために、下枠材20に係止固定する下レ
インバリア用シール材91について、交差点近傍部分で
はその舌片を上レインバリア用シール材90に接触する
ようにし、この交差点近傍部分を除く中間部分全体にお
いて、下レインバリア用シール材91の下縁部を比較的
大きく切欠91aしておき(本実施の形態においては、
この切欠91aが本発明の開口部を構成している)上レ
インバリア用シール材90に接触しないように形成して
ある。
【0047】この形態によると、下レインバリア用シー
ル材91と上レインバリア用シール材90とで、さらに
左レインバリア用シール材94と右レインバリア用シー
ル材95とが室内外方向に区切られ、これらが四周にお
いて連通する空間が等圧空間とされているので、雨水が
上レインバリア用シール材90および左または右レイン
バリア用シール材94,95を越えて室内側に侵入する
ことを防止できる。
【0048】特に、上レインバリア用シール材90の舌
片90a(図2参照)の先端縁は下枠材20の下面と接
触しているので、隣接パネルユニットの上下枠材間を空
間Xと空間Zとに区分けることができ、空間Xと縦区間
Yと空間Zがそれぞれ連通して等圧空間を構成するか
ら、乱気流により等圧空間X内に雨水が侵入しても、上
レインバリア用シール材90の舌片90aを越えて空間
Zに雨水が侵入することはない。
【0049】さらに、下レインバリア用シール材91に
ついて、交差点近傍部分ではその舌片が上レインバリア
用シール材90に接触しているので、乱気流によって雨
水が交差部から直接等圧空間Y(図3参照)内に侵入す
ることを防止できるとともに、下レインバリア用シール
材91の切欠91aの開口部から外気圧を導入できる構
造となるから、外気圧は、切欠91aから横等圧空間X
に入り、左右に分かれた後、縦の等圧空間Yに導入さ
れ、上レインバリア用シール材90を介して等圧空間Z
に導入され、各等圧空間X,Y,Z内の圧力を同一とす
ることができる。
【0050】この結果、仮に等圧空間内に侵入した雨水
は、殆どのエネルギーを消費しているので、上下室内側
ウインドバリア用シール材92,93間、あるいは左右
室内側ウインドバリア用シール材96,97間から室内
側に到ることはない。
【0051】一方、上記例においては、下レインバリア
用シール材91の舌片を下縁から切欠91aすることに
より、簡易に開口部を形成できるようにしてあるが、そ
の舌片をくり抜く透孔でもよい。
【0052】(開き窓における雨仕舞い構造について)
次に、開き窓における雨仕舞い構造を、図20〜図22
によって説明する。すなわち、図20に示す開き窓態様
において、上枠材110、下枠材120、左枠材13
0、右枠材140により構成される窓枠内に開閉障子を
有し、窓枠および開閉障子が予め一体化されてパネルユ
ニットを構成している。
【0053】開閉障子は、上框210、下框220、左
縦框230および右縦框240内にガラスGを設けたも
のである。そのガラスGの固定態様は前述の実施の形態
と同様である。
【0054】また、前述の実施の形態と同形状の上レイ
ンバリア用シール材90が上枠材110に、同じく同形
状の下レインバリヤ用シール材91が下枠材120に同
様の形態で取り付けられている。他方、左右縦レインバ
リア用シール材301,302が、左右縦枠材130,
140に取り付けられている。この場合、図20および
図22が参照されるように、中縦骨を有する実施の形態
であるために、実際は左縦枠130は中縦骨を構成して
いる。この中縦骨に対して、左縦レインバリア用シール
材301が、隣接する障子に対して共通のレインバリア
用シール材を形成しており、横断面形状でハット状をな
している。右縦レインバリア用シール材302は、前述
の実施の形態における右縦レインバリア用シール材95
と同一の形状をなしている。
【0055】一方、上枠材110に設けた上レインバリ
ア用シール材90の室外側に延在する舌片90bが、上
框210に接触して間隙を封止し、左右縦枠材130,
140に設けた左右縦レインバリア用シール材301,
302の室外側に延在する舌片301b,302bが、
それぞれ左右縦框230,240に接触して間隙を封止
し、前記上レインバリア用シール材90および左右縦レ
インバリア用シール材301,302の窓内方におい
て、上下および左右枠材110,120,130,14
0と対応する框210,220,230,240との間
に框の閉止時において当接するタイト材410,42
0,430,440が設けられいる。
【0056】そして、これらのタイト材410,42
0,430,440を境とする窓外方の上、右、下およ
び左の空間510,520,530,540が連通して
構成されている。これらによって、空間510,52
0,530,540が等圧空間を構成している。この等
圧空間の存在によって乱気流による雨水の侵入を防止で
きる。
【0057】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、施工・
組み立て能率がきわめて高まり、しかも、雨水の浸入を
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るパネルユニットの概要
正面図である。
【図2】図1の(2)−(2)線矢視図である。
【図3】図1の(3)−(3)線矢視図である。
【図4】レインバリア用シール材の四周連続形態の説明
図で、(A)はその正面部分を、(B)は側面部分を示
すものである。
【図5】その要部斜視図である。
【図6】パネルユニットの交差部の正面図である。
【図7】中桟部におけるパネルユニット間の正面図であ
る。
【図8】パネルユニットの交差部の室外側からの斜視図
である。
【図9】パネルユニットの交差部の室内側からの斜視図
である。
【図10】連結態様斜視図である。
【図11】枠材相互の連結態様斜視図である。
【図12】枠材相互の連結態様縦断面図である。
【図13】実施の形態における上方パネルユニットの下
部を示す斜視図である。
【図14】実施の形態における下方パネルユニットの上
部を示す斜視図である。
【図15】実施の形態における下方パネルユニットの上
部を示す斜視図である。
【図16】実施の形態における組み立て状態を示す斜視
図である。
【図17】枠材の連結用部材の分解斜視図である。
【図18】パネルユニットの躯体への固定構造例を示す
縦断面図である。
【図19】パネルユニットの躯体への固定構造例を示す
平面面である。
【図20】窓の説明用正面図である。
【図21】図20の(21)−(21)線矢視図であ
る。
【図22】図20の(22)−(22)線矢視図であ
る。
【符号の説明】
2…ブラケット、3…取付金具、4…躯体、6…アンカ
ー、8…取付ボルト、10…上枠材、20…下枠材、3
0…左枠材、40…右枠材、50…中桟材、60…グレ
ージングガスケット、90…上レインバリア用シール
材、91…下レインバリア用シール材、92…上室内側
ウインドバリア用シール材、93…下室内側ウインドバ
リア用シール材、94…左レインバリア用シール材、9
5…右レインバリア用シール材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四周の窓枠内にパネルが固定されて一体化
    されたパネルユニット相互が上下および左右に連続して
    外壁面を構成した構造にあって、 前記パネルユニットの窓枠四周にそれぞれ外方に突出す
    る舌片を有する上下左右のレインバリア用シール材を有
    し、 下レインバリア用シール材は、少なくともその両端部に
    おいてその舌片が隣接する下方パネルユニットの上枠材
    上面に接触し、中間部において、室内外に連なる開口部
    を有し、 上レインバリア用シール材は、その舌片が隣接する上方
    パネルユニット下枠材下面に接触し、 左右縦レインバリア用シール材の舌片は、対応して隣接
    するパネルユニットの右左縦レインバリア用シール材の
    舌片と重合接触しており、 前記上下左右のレインバリア用シール材の位置より室内
    側において、隣接するパネルユニット相互が室内側ウイ
    ンドバリアシール材により気密化されている、ことを特
    徴とするパネルユニットの雨仕舞い装置。
  2. 【請求項2】前記下レインバリア用シール材の舌片が隣
    接する上方パネルユニット下枠材下面に接触する位置
    は、下レインバリア用シール材の舌片が隣接する下方パ
    ネルユニットの上枠材上面に接触する位置より室内側に
    あって、 前記室内側ウインドバリア用シール材と前記上下左右の
    レインバリア用シール材との空間が、前記開口部を通し
    て室外に開口する等圧空間として形成されている請求項
    1記載のパネルユニットの雨仕舞い装置。
  3. 【請求項3】前記開口部は、舌片の下縁から切欠したも
    のである請求項1または2記載のパネルユニットの雨仕
    舞い装置。
  4. 【請求項4】窓枠内に開閉障子を有する開閉障子部にお
    いて、 上枠材に設けた上レインバリア用シール材の室外側延在
    片が、上框に接触して間隙を封止し、 左右縦枠材に設けた左右縦レインバリア用シール材の室
    外側延在片が、それぞれ左右縦框に接触して間隙を封止
    し、 前記上レインバリア用シール材および左右縦レインバリ
    ア用シール材の窓内方において、上下および左右枠材と
    対応する框との間に框の閉止時において当接するタイト
    材が設けられ、 これらのタイト材を境とする窓外方の上、右、下および
    左の空間が連通している請求項1記載のパネルユニット
    の雨仕舞い装置。
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