JP2000240085A - 地下二重壁 - Google Patents

地下二重壁

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JP2000240085A
JP2000240085A JP11039639A JP3963999A JP2000240085A JP 2000240085 A JP2000240085 A JP 2000240085A JP 11039639 A JP11039639 A JP 11039639A JP 3963999 A JP3963999 A JP 3963999A JP 2000240085 A JP2000240085 A JP 2000240085A
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wall
underground
water
groove
drain
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JP11039639A
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English (en)
Inventor
Masao Obata
政雄 小畑
Shigeru Iida
茂 飯田
Ryozo Sawanishi
良三 澤西
Yasuyuki Sato
泰進 佐藤
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Architectural Yamade Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Architectural Yamade Corp
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Publication date
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Building Environments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏水し難くいと共に、簡単に施工することが
できるようにする。 【解決手段】 コンクリート製の地下外壁4を設け、そ
の内側に、複数の内壁パネル6を隣接縦縁部どうしが突
き合わさる状態に並設して地下内壁4を形成してある地
下二重壁において、内壁パネル6の地下外壁4側の第一
表面における縦縁部に、第一表面に付着した水5を壁面
に沿って誘導自在な第一排水溝12Aを形成してあると
共に、第一排水溝12Aは、内壁パネル6の縦縁部から
遠ざかるほど下方に位置する傾斜状態に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製の
地下外壁を設け、その内側に、複数の内壁パネルを隣接
縦縁部どうしが突き合わさる状態に並設して地下内壁を
形成してある地下二重壁に関し、前記地下外壁と地下内
壁との間に空気層を介在させて二重に仕切ることによっ
て、地下断熱作用の向上を図ると共に、前記地下外壁を
通した背面地盤からの地下水が地下室内へ浸入するのを
防止しようとした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の地下二重壁としては、目
地部にモルタルを使用してコンクリートブロックを積み
上げることで前記地下内壁を形成するものがあるが、こ
の場合は、多数のコンクリートブロックを現場において
夫々積み上げる必要があり、施工手間がかかる欠点があ
る。そして、この欠点を補うものとして実施されている
地下二重壁としては、図11に示すように、前記内壁パ
ネル6として、押し出し成形法等によって形成された表
裏面とも平らなセメントパネル30を使用し、特に止水
上の弱点となり易いパネルどうしの突き合わせ接合部
は、止水性の裏当て部材31を配置して止水性接着剤3
2で一体化を図ってあるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記地下外壁からの地
下水の漏水がある場合には、地下外壁と地下内壁との間
の閉空間は非常に湿度が高く、壁面には結露した水滴が
付着した状態になり易い。また、前記閉空間に漏れ出た
水が壁面に直接的にふき掛かって壁面を濡らした状態に
なることもある。上述した従来の地下二重壁によれば、
前記内壁パネルの前記地下外壁側の第一表面に付着した
水は、平らに形成されたパネル表面を伝って自然に下方
へ下がって排水されるわけであるが、壁面に付着した水
は、粒としてパネル表面に付着しているため、水が水路
を流れる時の挙動とは異なり、速やかには下がり難い。
そして、水の粒の下方への移動は、壁面の左右斜め下方
向や、真下方向へ不規則なジグザグ経路をたどることが
多い。従って、前記内壁パネルの前記第一表面における
縦縁部付近に付着している水の粒は、不規則なジグザグ
経路をたどるうち、内壁パネルどうしの突き合わせ接合
部に浸入する可能性が高く、前記突き合わせ接続部から
室内側へ水が漏れ出る原因になったり、その水によって
地下内壁を汚してしまう等の問題点がある。また、突き
合わせ接合部の止水性を強化するには、止水性接着剤を
充分に使用すると共に、突き合わせ接合部の全長にわた
って止水上の弱部が出来ないように、きめ細かな施工管
理が必要となり、地下二重壁の形成工事全体が煩雑にな
り易いという問題が伴う。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、漏水し難くいと共に、簡単に施工することができ
る地下二重壁を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図3・4・7・8・10に例示するごと
く、コンクリート製の地下外壁3を設け、その内側に、
複数の内壁パネル6を隣接縦縁部どうしが突き合わさる
状態に並設して地下内壁4を形成してある地下二重壁に
おいて、前記内壁パネル6の前記地下外壁3側の第一表
面における縦縁部に、前記第一表面に付着した水5を壁
面に沿って誘導自在な第一排水溝12Aを形成してある
と共に、前記第一排水溝12Aは、前記内壁パネル6の
縦縁部から遠ざかるほど下方に位置する傾斜状態に形成
してあるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図3・4・
7・8に例示するごとく、前記内壁パネル6の前記第一
表面における左右両縦縁部間に、前記第一排水溝12A
に連通した第二排水溝12Bを形成してあるところにあ
る。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、図9に例示
するごとく、前記第二排水溝12Bがアリ溝であるとこ
ろにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は、図2に例示
するごとく、隣接する前記内壁パネル6どうしの突き合
わせ部分は、実接ぎ構造に形成してあるところにある。
【0009】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0010】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、前記内壁パネルの前記地下外壁側の第一表
面における縦縁部に、前記第一表面に付着した水を壁面
に沿って誘導自在な第一排水溝を形成してあると共に、
前記第一排水溝は、前記内壁パネルの縦縁部から遠ざか
るほど下方に位置する傾斜状態に形成してあるから、前
記第一表面における縦縁部付近(即ち、隣接する内壁パ
ネルどうしの接合部に近い部分)に付着した水の粒は、
壁面に沿って下がるうちに前記第一排水溝に入り込み、
第一排水溝の傾斜に沿って前記接合部から離れた位置に
誘導されて排水される。その結果、前記接合部に水がま
わり難くなり、それに伴って、前記接合部からの水漏れ
が生じ難い地下二重壁に形成することが可能となる。従
って、接合部の止水処理を、従来のように、多くの止水
部材を使用して、複雑な施工管理の基に実施しなくても
よくなり、地下二重壁の形成作業の迅速化を図ることが
可能となる。因みに、水は、壁面に付着した粒単体の状
態よりは、それらの粒の複数が集まった方が流れやすく
なるのは周知であるが、前記第一排水溝内に各水粒が集
まることによって、より速やかに接合部から遠ざかる方
向へ移動することになり、スピーディーな排水が可能と
なる。以上の結果、地下二重壁の形成を簡単に実施する
ことができながら、しかも、漏水し難いものとすること
が可能となり、工期短縮、及び、施工コストの削減を図
ることが可能となる。
【0011】請求項2の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、前記内壁パネルの前記第一表面における左右両縦
縁部間に、前記第一排水溝に連通した第二排水溝を形成
してあるから、前記第一排水溝による作用である「水粒
をまとめて速やかに流す」という作用を、前記第二排水
溝によっても叶えることが可能となり、前記第一表面全
体的に付着した水を速やかに排水することが可能とな
る。
【0012】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、前記第二排水溝がアリ溝であるから、地下
外壁に対する内壁パネルの固定を、両者間に設けた固定
用モルタルで実施する場合に、前記モルタルが、アリ溝
からなる前記第二排水溝に入り込むことでグリップ効果
が生まれ、より強力に内壁パネルを固定することが可能
となる。
【0013】請求項4の発明の特徴構成によれば、請求
項1〜3の何れかの発明による作用効果を叶えることが
できるのに加えて、隣接する前記内壁パネルどうしの突
き合わせ部分は、実接ぎ構造に形成してあるから、連結
する内壁パネルどうしの出入り調整を実施しなくても表
面をそろえることが可能となり、施工性を向上させるこ
とが可能となる他、単なる突き合わせによる接合構造に
比べて、止水性を向上させることが可能となる。更に
は、実接ぎ構造によれば、両内壁パネルどうしが嵌め合
わさるから、接合部の構造強度を向上させることができ
ると共に、例えば、実接ぎ部分に接着剤を使用する場合
においては、両内壁パネルどうしを嵌め合わせる際に、
入り組んだ形状の合わせ面間に接着剤が行き渡りやす
く、その意味からも、施工は簡単にできながらも止水性
・強度共に高い地下内壁を形成することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0015】図1は、本発明の地下二重壁の一実施形態
を取り入れた建物Bの地下要部を示すものである。建物
Bは、鉄筋コンクリート造で、複数の地下階層を備え、
その最下層には、貯水槽1が形成してある。この貯水槽
には、建物Bで使用する雑用水が一時的に貯留されてい
る。そして、各階層は、上下にはスラブ2によって区切
られ、外部とは地下外壁3によって区切られている。ま
た、地下外壁3の外側には、帯水性地盤Gが接してい
る。因みに、前記地下外壁3には防水処理を施してある
ものの、防水弱部やコンクリート打ち継ぎ部等を通して
地下水が地下室内に浸入する事があり、その浸入水に対
する処理が必要となるのが現状である。従って、前記地
下外壁3の内、地盤Gの地下水位以下の階層のものに関
しては、地下外壁3を通した地下水の浸入対策として地
下二重壁Wに構成してある。
【0016】前記地下二重壁Wは、図2・3に示すよう
に、前記地下外壁3の内側に地下内壁4を設けて構成し
てある。そして、前記地下外壁3と地下内壁4との間に
浸入した水5は、前記スラブ2の縁部に形成された排水
孔2aを通して、前記貯水槽1に排水されるように構成
してある。
【0017】前記地下内壁4は、前記地下外壁3の内側
に、複数の内壁パネル6を左右に隣接する縦縁部6aど
うし、及び、上下に隣接する横縁部6bどうしが突き合
わさる状態に並設して構成してある。尚、前記地下外壁
3と地下内壁4とは、スペーサ7を介して固定してあ
り、空間8が確保できる状態に構成してある。前記内壁
パネル6は、図2に示すように、地下外壁3側の第一層
9と、室内側の第二層10との二層構造に形成してあ
る。前記第一層9は、発泡ポリスチレンによって形成し
てあり、断熱作用の向上を図ると共に、地下外壁3側の
パネル表面(以後、第一表面4aという)に、結露しに
くくしてある。前記第二層10は、スレート板で構成し
てあり、内壁パネル6全体とした構造強度を確保できる
ようにしてある。また、前記第一層9・第二層10は、
接着して一体化してある。
【0018】一方、内壁パネル6どうしの突き合わせ部
分は、実接ぎ構造に形成してあり、実接ぎ部分に形成さ
れた凹部(一方側のパネルの突き合わせ縁部に形成)4
bと、凸部(他方側のパネルの突き合わせ縁部に形成)
4cとを嵌合させるだけで、両者の相対的な位置決め及
び連結を実施することが可能となり、且つ、入り組んだ
凹凸形状であることから、止水性の向上を図ることが可
能となる。更には、接着剤を使用する場合においては、
前記凹部4b・凸部4cのいずれか一方に止水性接着剤
を塗布して、後は両者を嵌合させるだけの操作で、前記
接着剤が前記凹凸間に満遍なく広がり易く、良好な接着
性・止水性を得られると共に、連結作業そのものも簡単
に且つスピーディーに実施することが可能となる。そし
て、内壁パネル6の上下縁部におけるスラブ2との取付
部は、図に示すように、スラブ2に固定された長尺の固
定部材11と、前記凹部4b・凸部4cを嵌合させるこ
とによって固定する構成にしてある。前記固定部材11
は、金属の押出成形によって形成してあり、内壁パネル
6の上縁部に対応する固定部材11は、幅方向の中間部
に前記凹部4bと同様の溝部11aを形成してあり、内
壁パネル6の下縁部に対応する固定部材11は、幅方向
の中間部に前記凸部4cと同様の突条部11bを形成し
てある。尚、これら固定部材11と、内壁パネル6との
連結部には、止水性接着剤を併用するのが好ましい。
【0019】また、前記内壁パネル6の前記第一表面4
aは、図2〜4に示すように、前記第一表面4aに付着
した水5を壁面に沿って誘導自在な排水溝12を形成し
てある。前記排水溝12は、第一表面4aの横方向に沿
って設けてあり、溝幅方向にジグザグ形状に形成してあ
る。そして、特に、第一表面4aにおける縦縁部に形成
してある排水溝12を、第一排水溝12Aといい、この
第一排水溝12Aは、前記内壁パネル6の縦縁部から遠
ざかるほど下方に位置する傾斜状態に形成してある。ま
た、前記内壁パネル6の前記第一表面4aにおける左右
両縦縁部間(左右の両第一排水溝どうしの間)に形成し
てある排水溝を、第二排水溝12Bといい、この第二排
水溝12Bは、前記第一排水溝12Aと連通する状態に
設けてある。これらの第一・第二排水溝の横断面形状は
基本的に同じ形状に設定してある。断面形状の詳細は、
図2に示すように、溝内周の上面12aと溝底辺12b
との成す角度は90度(又は、ほぼ90度)に設定して
あると共に、溝内周の下面12cと溝底辺12bとの成
す角度は鈍角に形成してある。従って、前記地下外壁3
から前記空間8に漏れ出て前記第一表面4aに掛かった
水5や、上方から伝ったり滴下して第一表面4aに付着
した水5や、第一表面4aで結露した水5は、前記排水
溝12内に入り込み、複数の水粒がまとまった状態で溝
の傾斜に沿って斜め下方へ案内され、更に、溝のジグザ
グの下頂点部分から、下方へ落下(又は、下方へ伝い)
し、より短い時間で第一表面4aから排水される。そし
て、前記スラブ2縁部に形成された前記排水孔2aを通
して、前記貯水槽1に排水される。特に、前記第一排水
溝12Aの勾配が、縦縁部から遠ざかるほど下方に位置
する傾斜状態に設定してあるから、横に並ぶ内壁パネル
6どうしの連結部に水がまわり難く、高い漏水防止効果
が発揮できるものである。
【0020】次に、前記スペーサ7について説明する。
スペーサ7は、図5・6に示すように、その本体(スペ
ーサ本体7Aという)を、一対の平行な面を三対備えた
六面体形状に形成してある。そして、前記スペーサ本体
7Aの各平行面13どうしの間隔を、それぞれ異ならせ
てある。従って、スペーサ本体7Aの間隔保持寸法もこ
れら三種類の寸法から選択することが可能となり、一つ
のスペーサでありながら、状況に応じて三つの間隔保持
寸法を自由に選択して使用することが可能となる。因み
に、スペーサ7は、地下外壁3・地下内壁4に対して、
接着剤(例えば、モルタルや樹脂系接着剤等)14で固
定されるが、その際、前記各平行面13の内、地下外壁
3・地下内壁4に面するように配置される平行面13
が、第一・第二固定部15となる(図2参照)。また、
スペーサ本体7Aの外形は、平面視・側面視・正面視の
何れの方向から見ても平行四辺形になるように形成して
あり、前記地下外壁3・地下内壁4間に配置した際に、
前記固定部15に相当する平行面13以外の平行面13
は、前記地下外壁側に下り勾配になるように構成してあ
る(図2参照)。従って、内壁パネル6からスペーサ部
分に伝ってきた水や、もともとスペーサ本体に付着して
いる水は、前記スペーサ本体の外周面の下り勾配に沿っ
て誘導され、前記地下外壁3側へ移動する為、内壁パネ
ル6側へ戻り難い。即ち、前記内壁パネル6どうしの接
合部から室内に漏水する原因となる水5を、内壁パネル
6から遠ざけることによって、漏水の防止を図ることが
できるのである。また、スペーサ本体7Aの前記各平行
面には、図6に示すように、中央部分で交差する状態
に、且つ、長手方向・幅方向に各別に沿う状態に十字の
排水溝16を形成してあり、これらの排水溝16は、各
面間で連通するものである。そして、十字の排水溝16
の交差部分は、円形に拡幅してある。この排水溝16に
よれば、前記スペーサ本体7Aに付着した水を集めて、
速やかに下方(又は、地下外壁)へ排水することが可能
となる。
【0021】本実施形態の地下二重壁によれば、地下外
壁3からの漏水があっても、その水は、速やかに排水さ
れ、室内に漏水し難いといった効果が発揮される。
【0022】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。
【0023】〈1〉 排水溝12の形状は、先の実施形
態で説明したようにジグザグ形状に限るものではなく、
例えば、図7・8に示すように、「V」字形状や「U」
字形状であってもよい。また、排水溝12の断面形状
は、先の実施形態で説明した台形形状に限るものではな
く、例えば、矩形形状や、三角形・多角形・半円形・半
楕円形等であってもよい。断面形状の詳細は、図9
(イ)に示すように、溝内周の上面12aと溝底辺12
bとの成す角度、又は、溝内周の下面12cと溝底辺1
2bとの成す角度の少なくとも何れか一方が、鋭角に設
定してあれば、スペーサ固定用の接着剤とのグリップ効
果を発揮することが可能となり、より強力に内壁パネル
を固定することが可能となる。尚、図9(ロ)に示すよ
うに、排水溝12の開口幅に比べて溝底側が広幅となる
所謂アリ溝に形成してあれば、更に強力なグリップ効果
を発揮することが可能となる。また、前記内壁パネルに
形成した排水溝12は、先の実施形態で説明したように
第一・第二排水溝が連通状態に形成してあるものに限る
ものではなく、不連通な状態に形成してあってもよい。
そして、第一・第二排水溝の両方を設けてあるものに限
るものではなく、例えば、図10に示すように、前記第
一排水溝12Aのみを設けてあるものであってもよい。 〈2〉 前記内壁パネルは、先の実施形態で説明したよ
うに二層構成のものに限るものではなく、単層構成や、
三層以上の複層構成であってもよい。また、各層の構成
も、発泡ポリスチレンやスレート板に限らず、公知の材
料を選択することが可能である。また、内壁パネルは、
左右・上下方向に分割した実施形態を説明したが、左右
方向のみの分割品であってもよい。更には、内壁パネル
どうしの連結部構造は、実接ぎ構造に限るものではな
く、相じゃくり構造や、他に公知の連結部構造をとるこ
とも可能である。一方、内壁パネルの固定に関しては、
先の実施形態で説明したようにスペーサを介して実施す
るもの以外に、例えば、接着剤で直に地下外壁3へ固定
する方法や、地下内壁固定用のフレームを形成して、そ
のフレームに内壁パネルを固定する方法をとることも可
能である。従って、内壁パネルの固定には必ずしもスペ
ーサを使用するものではなく、使用するにしても、スペ
ーサ形状は、先の実施形態のものに限らず変更すること
が可能である。また、内壁パネル6の上下縁部における
スラブ2との取付部は、先の実施形態で説明した長尺の
固定部材11に替えて、コーキング材を使用した納まり
に構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物地下要部を示す断面図
【図2】地下二重壁の要部を示す断面図
【図3】地下二重壁を示す一部切欠き分解斜視図
【図4】内壁パネルを示す側面・正面図
【図5】スペーサを示す斜視図
【図6】スペーサを示す三面視説明図
【図7】別実施形態の内壁パネルを示す正面図
【図8】別実施形態の内壁パネルを示す正面図
【図9】別実施形態の排水溝を示す断面図
【図10】別実施形態の内壁パネルを示す正面図
【図11】従来例の地下二重壁の要部を示す断面図
【符号の説明】
3 地下外壁 4 地下内壁 5 水 6 内壁パネル 12A 第一排水溝 12B 第二排水溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 茂 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 澤西 良三 大阪府吹田市江の木町24番10号 アーキヤ マデ株式会社内 (72)発明者 佐藤 泰進 大阪府吹田市江の木町24番10号 アーキヤ マデ株式会社内 Fターム(参考) 2D047 AA07 2E001 DA01 DA02 DD01 EA02 FA06 FA29 FA53 FA66 GA12 GA17 GA42 GA67 GA82 HA02 HB01 HD09 HF02 KA05 LA04 LA07 MA02 MA06 2E002 EA01 EA02 EA08 FA02 FA06 FB05 FB10 FB25 GA04 GA06 KA01 KA07 MA05 MA24 MA26 MA32 NA01 NB05 PA04 PA09 PA10 RB03 SA01 SA02 UA01 UB04 UB19 VA00 WA06 XA01 XA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製の地下外壁を設け、その
    内側に、複数の内壁パネルを隣接縦縁部どうしが突き合
    わさる状態に並設して地下内壁を形成してある地下二重
    壁であって、以下のイ)・ロ)を特徴とする地下二重
    壁。 イ).前記内壁パネルの前記地下外壁側の第一表面にお
    ける縦縁部に、前記第一表面に付着した水を壁面に沿っ
    て誘導自在な第一排水溝を形成してある。 ロ).そして、前記第一排水溝は、前記内壁パネルの縦
    縁部から遠ざかるほど下方に位置する傾斜状態に形成し
    てある。
  2. 【請求項2】 前記内壁パネルの前記第一表面における
    左右両縦縁部間に、前記第一排水溝に連通した第二排水
    溝を形成してある請求項1に記載の地下二重壁。
  3. 【請求項3】 前記第二排水溝がアリ溝である請求項1
    又は2に記載の地下二重壁。
  4. 【請求項4】 隣接する前記内壁パネルどうしの突き合
    わせ部分は、実接ぎ構造に形成してある請求項に記載の
    地下二重壁。
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