JP2020016075A - 建物外壁の排水構造 - Google Patents
建物外壁の排水構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020016075A JP2020016075A JP2018139449A JP2018139449A JP2020016075A JP 2020016075 A JP2020016075 A JP 2020016075A JP 2018139449 A JP2018139449 A JP 2018139449A JP 2018139449 A JP2018139449 A JP 2018139449A JP 2020016075 A JP2020016075 A JP 2020016075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- drainage
- guide portion
- corner
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
Description
建物100は、バルコニー101と、入隅部10と、躯体11と、外壁3と、入隅ジョイナー2と、排水部材4と、を有する。
バルコニー101は、建物100の壁面から屋外側に突出する張り出し部分である。
入隅部10は、建物100の外壁3の所定の一面と、この一面から略直交する方向に延びるバルコニー101の屋内外方向の外壁3との間に形成されている。
躯体11は、建物100の柱等の構造部であり、図2では、入隅部10の屋内側に配置されている。躯体11の屋外側には、補助下地材14が取り付けられ、さらに補助下地材14の屋外側に防水シート16を介して縦胴縁15が上下方向に延びるように取り付けられる。縦胴縁15は、パネル30を取り付ける取り付け面となっている。
内装材12は、躯体11の屋内側に配置され、内壁を構成する。建物100の室内に面する内装材12の屋外側面には、グラスウール、ロックウール等の断熱材13が配置されている。
パネル30は、略長方形の板状の外壁材であり、躯体11の屋外側で、縦胴縁15に固定される。パネル30は、上下左右を隣接するパネル30と嵌合させて組み合わせることにより、外壁3を形成する。
入隅ジョイナー2は、入隅部10に配置されて上下方向に延びる目地ジョイナーである。入隅ジョイナー2は、バルコニー101の屋内外側方向に延びる外壁3を構成するパネル30と、バルコニー101に隣接する壁面の外壁3を構成するパネル30との間に配置され、パネル30同士を接続する。入隅ジョイナー2は、図2に示すように、パネル30の裏面(屋内側面)と躯体11との間に配置され、縦胴縁15に取り付けられる。
図5に示すように、排水部材4は、入隅ジョイナー2と同様に平面視で略M字型の形状を有し、入隅ジョイナー2の下方に配置され、入隅ジョイナー2の下端部に接着可能な部材である。排水部材4は、ガイド部40と、排水部44と、延出部46と、を有する。
第1延出部461及び第2延出部462は、それぞれガイド部第1側面41及びガイド部第2側面42の下端からガイド部接続部43の裏側まで延びて、互いが交差する位置で接続される。第1延出部461及び第2延出部462は、略直交する角度で接続されており、第1延出部461及び第2延出部462が接続される位置は、ガイド部接続部43の頂部43aの対角線上に位置する。第1延出部461及び第2延出部462が略直交する角度で接続されることで、排水部材4の形状が安定し強度が向上する。
建物100の壁面に入隅部10が形成される場合、入隅部10を介して左右方向に隣接する一方の外壁3のパネル30と、他方の外壁3のパネル30とを接続する入隅ジョイナー2が切断される場合がある。図1の例では、バルコニー101の屋内外方向に延びる外壁3のパネル30と、バルコニー101に隣接する壁面を構成する外壁3のパネル30との間に入隅ジョイナー2が配置され、バルコニー101の下端で入隅ジョイナー2が切断されている。
また、排水部材4は、入隅ジョイナー2の下端の屋内外の表面に、入隅ジョイナー2を覆うように接着される。排水部材4のガイド部40は、入隅ジョイナー2の長手方向に沿って延び、排水部44がガイド部40から外壁3の屋外側表面に向かって延出している。このため、通気・通水空間R1内で入隅ジョイナー2を伝い落ちる雨水は、排水部44で受け止められて、屋外側へ排水される。
また、延出部46は、排水部44から屋外側に排水される雨水が、入隅部10の屋内側に入りこむことを防止する。
本実施形態では、建物外壁の排水構造1を、窯業サイディングのパネル30が取り付けられる建物100の外壁3の入隅部10において、隣接するパネル30の間に上下方向に延びるように配置され、隣接するパネル30同士を接続する入隅ジョイナー2と、入隅ジョイナー2の下方に配置される排水部材4と、を含んで構成した。また、入隅ジョイナー2を、パネル30の裏面と、パネル30が取り付けられる建物100の取り付け面との間に、下方に通気又は通水可能に配置した。また、排水部材4を、入隅ジョイナー2の延びる方向に沿って配置されるガイド部40、及びガイド部40の下端に配置され、ガイド部40から外壁3の屋外側表面に向かって延出する排水部44を含んで構成した。
建物100にバルコニー101や窓を設けたり、又は建物100内部の間取りの都合等により、外壁3の形状が変化する部分の入隅部10で、外壁3のパネル30を切断し、入隅ジョイナー2を切断して配置する場合がある。このような場合に、入隅ジョイナー2の下方に外壁3の屋外側表面に向かって延出する排水部44を有する排水部材4を配置した。入隅ジョイナー2は、パネル30の裏面と建物100におけるパネル30の取り付け面との間に上下方向に延びている。このため、入隅ジョイナー2を伝って流れ落ちる雨水を排水部44で受け止めて屋外側へ排水することが可能になり、排水性の良好な建物の外壁構造を提供することができる。また、入隅ジョイナー2に排水部材4を取り付けるだけで良好な排水性が得られるので、パネル30を施工する施工者の技量に影響されずに排水性を向上させることができる。
排水部材4のガイド部第1側面41を入隅ジョイナー2の第1側面21に沿って配置し、排水部材4のガイド部第2側面42を入隅ジョイナー2の第2側面22に沿って配置することで、排水部44がガイド部40の下端部から繋がって屋外側へ延出するので、簡単な取付により入隅部10の排水が実現でき、上記と同様の効果を奏する。
例えば、上記実施形態では、排水部44は略水平方向に屋内側から屋外側へ延びているが、これに限られない。排水部44をパネル30側から外壁3の屋外側表面に向かうに従って下方に傾斜させてもよい。排水部44を下り傾斜させることで、水がスムーズに屋外側へ導かれるため、排水性が向上する。
このような場合に、入隅ジョイナー2の下端部に排水部材4を配置すると、排水部44から下方に延びる延出部46が、パネル30の下端から横枠や横框等の構造物までの隙間を埋めることができる。延出部46は、下端を切断することも可能なので、パネル30の下端から横枠や横框等の構造物までの隙間に合わせて長さを調節することもできる。排水部44及び延出部46は、入隅ジョイナー2の端部キャップとしての役割を果たす。排水部材4は、入隅部10で接続される外壁3のパネル30の長さが異なった場合に、長さが異なることをカムフラージュするため、入隅部10の意匠性も向上する。
2 入隅ジョイナー
3 外壁
4 排水部材
10 入隅部
21 第1側面
22 第2側面
23 接続部
30 パネル
40 ガイド部
41 ガイド部第1側面
42 ガイド部第2側面
44 排水部
46 延出部
Claims (4)
- 窯業サイディングのパネルが取り付けられる建物の外壁の入隅部において、
隣接する前記パネルの間に上下方向に延びるように配置され、隣接する前記パネル同士を接続する入隅ジョイナーと、
前記入隅ジョイナーの下方に配置される排水部材と、を備え、
前記入隅ジョイナーは、前記パネルの裏面と、前記パネルが取り付けられる前記建物の取り付け面との間に、下方に通気又は通水可能に配置され、
前記排水部材は、前記入隅ジョイナーの延びる方向に沿って配置されるガイド部、及び前記ガイド部の下端に配置され、前記ガイド部から前記外壁の屋外側表面に向かって延出する排水部を有する、建物外壁の排水構造。 - 前記排水部は、前記パネル側から前記外壁の屋外側表面に向かうに従って下方に傾斜している、請求項1に記載の建物外壁の排水構造。
- 前記入隅ジョイナーは、前記入隅部を介して隣接する一方の外壁に沿う第1側面と、他方の外壁に沿う第2側面と、前記第1側面及び前記第2側面を接続する接続部とを有し、
前記ガイド部は、前記第1側面に沿うガイド部第1側面と、前記第2側面に沿うガイド部第2側面と、を有し、
前記排水部は、前記ガイド部第1側面及び前記ガイド部第2側面それぞれの下端部を繋ぎ前記入隅部の屋外側へ延出する面により構成される、請求項1又は2に記載の建物外壁の排水構造。 - 前記ガイド部は、前記ガイド部第1側面及び前記ガイド部第2側面それぞれの下端部から、前記排水部の下方に延出する延出部を有する、請求項3に記載の建物外壁の排水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018139449A JP7021022B2 (ja) | 2018-07-25 | 2018-07-25 | 建物外壁の排水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018139449A JP7021022B2 (ja) | 2018-07-25 | 2018-07-25 | 建物外壁の排水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020016075A true JP2020016075A (ja) | 2020-01-30 |
JP7021022B2 JP7021022B2 (ja) | 2022-02-16 |
Family
ID=69581311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018139449A Active JP7021022B2 (ja) | 2018-07-25 | 2018-07-25 | 建物外壁の排水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7021022B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6439444A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-09 | Sekisui Chemical Co Ltd | Waterproof structure of outer wall panel |
JPH0168494U (ja) * | 1987-10-27 | 1989-05-02 | ||
JPH111968A (ja) * | 1997-06-12 | 1999-01-06 | Inax Corp | 出隅用の水切り部材 |
US20020152693A1 (en) * | 2001-04-18 | 2002-10-24 | Krogstad Norbert V. | Flashing and weep/vent system for a masonry wall |
JP2003041669A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁目地の下屋部分における止水構造 |
JP2011106258A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-06-02 | Asahi Tostem Gaiso Kk | 外壁材の接合構造、接合用役物、及び、外壁の隅部工法 |
JP2015094179A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | トヨタホーム株式会社 | 建物の壁構造 |
JP2017008530A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | 有限会社ジェイウォール静岡 | 建物外壁の接合具、建物外壁の接合構造及び建物外壁の接合方法 |
-
2018
- 2018-07-25 JP JP2018139449A patent/JP7021022B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6439444A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-09 | Sekisui Chemical Co Ltd | Waterproof structure of outer wall panel |
JPH0168494U (ja) * | 1987-10-27 | 1989-05-02 | ||
JPH111968A (ja) * | 1997-06-12 | 1999-01-06 | Inax Corp | 出隅用の水切り部材 |
US20020152693A1 (en) * | 2001-04-18 | 2002-10-24 | Krogstad Norbert V. | Flashing and weep/vent system for a masonry wall |
JP2003041669A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Daiwa House Ind Co Ltd | 外壁目地の下屋部分における止水構造 |
JP2011106258A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-06-02 | Asahi Tostem Gaiso Kk | 外壁材の接合構造、接合用役物、及び、外壁の隅部工法 |
JP2015094179A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | トヨタホーム株式会社 | 建物の壁構造 |
JP2017008530A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | 有限会社ジェイウォール静岡 | 建物外壁の接合具、建物外壁の接合構造及び建物外壁の接合方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7021022B2 (ja) | 2022-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5996336B2 (ja) | 建物の外壁構造 | |
JP2014156704A (ja) | 軒天換気材 | |
JP2020016075A (ja) | 建物外壁の排水構造 | |
JP6749730B2 (ja) | 建物外壁の接合具、建物外壁の接合構造及び建物外壁の接合方法 | |
JP7262158B1 (ja) | 換気装置及びこれを用いた軒天換気構造体 | |
JP7026586B2 (ja) | 建物外壁の排水構造 | |
CN110312841B (zh) | 建筑用外饰面板及其安装结构 | |
JP6430900B2 (ja) | 外壁目地の止水構造 | |
JP7145053B2 (ja) | 笠木 | |
JP2979896B2 (ja) | 外壁パネルのシール構造 | |
JP5775035B2 (ja) | 屋根構造 | |
JP6915997B2 (ja) | 壁材の取付具、及び壁構造 | |
JP6614963B2 (ja) | 入隅カバー部材 | |
JP6353358B2 (ja) | 面格子の取付構造 | |
JP6679223B2 (ja) | 建築物の換気構造および換気材 | |
JP7290892B2 (ja) | 通気立平 | |
JP4124916B2 (ja) | 外壁構造および外壁へのサッシ枠取付方法 | |
WO2022130540A1 (ja) | 水切り部材 | |
KR101529242B1 (ko) | 건축용 외장패널 조립체 | |
JP4081467B2 (ja) | サッシ窓付き外壁パネル | |
JPH1122146A (ja) | 外壁材接合部材 | |
JPH0126839Y2 (ja) | ||
JP2020037816A (ja) | 壁構造及び壁の施工方法 | |
JPS6317832Y2 (ja) | ||
JP2023002370A (ja) | 通気装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7021022 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |