JP2014156704A - 軒天換気材 - Google Patents

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Abstract

【課題】防火性を確保しながら、換気性能の高い軒天換気材を提供することを目的としている。
【解決手段】上記課題を解決するために、軒天換気材1は、底板部11、底板部11の前端から上方に立ち上がるように形成された前板部12、前板部12の上端から後側に延びるように形成された上板部13、底板部11の後端から上方に立ち上がるように形成され、複数の通気孔141が形成された通気板部14、通気板部14の後面と対向するように形成され、外装材に取り付けられるための見切板部15、及び通気板部14と見切板部15との間に渡って、通気板部14と見切板部15とを連結するように形成された連結板部16を備え、上板部13の後端と通気板部14の上端との間が開放されて、この開放部位O2で、底板部11、前板部12、上板部13、及び通気板部14で囲まれた通気空間O1と小屋裏との間の通気路が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の外壁と軒との間に設置され、建物の小屋裏の換気を行うための軒天換気材に関する。
従来、建物の外壁と軒との間に軒天換気材を設置し、この軒天換気材によって建物の小屋裏の換気を行うことは一般的に行われていた。このような軒天換気材には、通気孔が形成されており、この通気孔からその内部の通気空間を通って小屋裏の換気口に到るまでの通気路が形成されている。このような軒天換気材では、例えば、特許文献1及び特許文献2に示すように、通気孔は底面に形成されることが一般的である。
特開2006−144496号公報 特開2006−144497号公報
近年、我が国の住宅事情により、隣り合う家屋同士が密接して建てられることが増えている。このような場合には、隣り合う家屋における壁の間の距離が短くなるため、軒の出が小さい家屋が増えている。
上述した従来の軒天換気材では、その底面に通気孔が形成されている。このため、軒の出が小さい建物に対応するためには、従来の軒天換気材では、通気孔の幅寸法(軒の突出方向の幅寸法)を大きくすることができず、有効換気面積を十部に確保することが難しい。このため、軒天換気材が良好な換気性能を得ることが難しい。
また、上述したように、近年、隣り合う家屋同士が密接して建てられることが増えているため、隣の家屋で火災が発生した場合に、隣の家屋から小屋裏に延焼するリスクが高くなる。このような事情の下、通気孔を介して炎が侵入することを防止するために、従来の軒天換気材では、通気孔の面積を小さくする必要があった。しかしながら、通気孔の面積を小さくすると、有効換気面積を十部に確保することが難しくなり、軒天換気材が良好な換気性能を得ることは難しい。
そこで、本発明の課題は、防火性を確保しながら、換気性能の高い軒天換気材を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、建物の外壁と軒との間に設置され、前記建物の小屋裏の換気を行うための軒天換気材であって、底板部、前記底板部の前端から上方に立ち上がるように形成された前板部、前記前板部の上端から後側に延びるように形成された上板部、前記底板部の後端から上方に立ち上がるように形成され、複数の通気孔が形成された通気板部、前記通気板部の後面と対向するように形成され、前記外壁に取り付けられるための見切板部、及び前記通気板部と前記見切板部との間に渡って、前記通気板部と前記見切板部とを連結するように形成された連結板部を備え、前記上板部の後端と前記通気板部の上端との間が開放されて、この開放部位で、前記底板部、前記前板部、前記上板部、及び前記通気板部で囲まれた通気空間と前記小屋裏との間の通気路が形成される。
上記構成によれば、空気が、通気板部の通気孔から上記通気空間を通って、上板部の後端と通気板部の上端との間の開放部位から小屋裏に入り、これによって小屋裏が換気される。ここで、通気孔は、底板部から上方に立ち上がるように形成された通気板部に設けられている。なお、通常、底面は水平に配置され、このため、通気板部は垂直に配置される。従って、通気板部は、軒の突出方向と交差する方向に延びることになるため、軒の出が小さい場合であっても、通気孔の有効換気面積を十分に確保することができるように、通気孔を形成することができる。また、通気板部は、前板部の後ろ側にあり、建物の外壁側に配置される。このため、通気孔は、軒天換気材において、建物の外壁側に、すなわち隣家の反対側に形成されることになり、隣家等の火災時に炎が通気孔から軒天換気材に侵入し難く、高い防災効果を得ることができる。また、同様の理由から、雨水等も、通気孔から侵入し難くなる。更に、通気孔が軒下から目立たなくなるため、美観に優れた軒天換気材を提供することができる。
上記上板部は、その後端から下方に延びる雨返し板部を有してもよい。
上記構成によれば、上板部の後端と通気板部の上端との間の開放部位から、炎や雨水が軒天換気材へ侵入することを効果的に防止することができる。
上記見切板部は、下端で折り返されて前後で二重に形成されており、その後側の上端から後方に向かって上に傾斜するように形成された傾斜板部を更に備えてもよい。
上記構成によれば、見切板部が二重に形成されているため、外壁との取付け部分を頑丈に形成することができる。また、見切板部側が下になるように傾斜した傾斜板部が設けられているため、見切板部を外壁の上部に取り付け、かつ、傾斜板部を外壁の上端の上に配置することで、建物の内部に侵入した雨水や湿気等を底板部側に向かって流すことができる。
上記上板部は、建物への取り付けのための第1の取付け用孔が形成されてよく、上記前板部は、その上側部分における前記第1の取付け用孔に対応する位置に、第2の取付け用の孔が形成されてもよい。
上記構成によれば、第1の取付け用の孔を介して、上板部をビス等で建物に取り付ける場合に、第2の取付け用の孔を介して、取付け作業を行うことができる。例えば、第2の取付け用の孔を介して、上板部の内側から、第1の取付け用の孔にビスを斜め上方に打ち込むこと等で、軒天換気材を容易に建物に取り付けることができる。
上記通気板部は、その下端部分に水抜き用孔が形成されてもよい。
上記構成によれば、通気空間に侵入して底板部上に溜まった雨水等を、水抜き用孔を介して軒天換気材の外部に排水することができる。
軒天換気材は、金属を折り曲げ加工して形成されてもよい。
上記構成によれば、容易に軒天換気材を形成することができる。
上記構成によれば、通気孔の有効換気面積を十分に確保することができるため、換気性能の高い軒天換気材を提供することができる。また、通気孔は、軒天換気材における、建物の外壁側にすなわち隣家と反対側に形成されているため、隣家等の火災時に炎が通気孔から軒天換気材に侵入し難く、高い防災効果を得ることができる。これによって、防火性を確保しながら、換気性能の高い軒天換気材を提供することができる。
(a)は、本実施形態にかかる軒天換気材の正面図であり、(b)は、本実施形態にかかる軒天換気材の右側面図である。 本実施形態に係る軒天換気材の一部切欠き斜視図である。 軒天換気材を建物に取付けた状態を示す図である。 本実施形態にかかる軒天換気材の平面図である。 図1(a)で示す軒天換気材のA−A矢視断面図である。 図1(b)で示す軒天換気材のB−B矢視断面図である。 図6で示す軒天換気材のC−C矢視断面図である。 本実施形態に係る軒天換気材における空気の流れの説明図である。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(軒天換気材の全体構成)
図1から図3を用いて本実施形態にかかる軒天換気材の概要を説明する。図1(a)は、本実施形態にかかる軒天換気材の平面図であり、図1(b)は、本実施形態にかかる軒天換気材の右側面図である。図2は、本実施形態に係る軒天換気材の一部切欠き斜視図である。図3は、軒天換気材を建物に取付けた状態を示す図である。なお、本明細書において、「前」とは図1(b)における軒天換気材の左を示し、「後」とは図1(b)における軒天換気材の右を示し、「上」とは図1(b)における軒天換気材の上を示し、「下」とは図1(b)における軒天換気材の下を示す。また、「右」とは、図1(a)における軒天換気材の右であり、図1(b)軒天換気材における手前を示す。また、「左」とは、図1(a)における軒天換気材の左であり、図1(b)における軒天換気材の奥を示す。
図3で示すように、本実施形態に係る軒天換気材1は、建物100の外装材200(本発明の「外壁」の一例)と軒300との間に設置され、建物100の小屋裏400の換気を行うための部材である。建物100では、外装材200(本発明の「外壁」の一例)が柱に取り付けられて垂直方向に立ち上がるように形成されているとともに、軒300が外装材200から突出して下方に向かって傾斜するように形成されている。なお、本実施形態では、軒300は軒桁から下方に向かって傾斜するように形成されているが、上方に向かって傾斜しても、或いは傾斜しなくてもよい。そして、建物100では、外装材200の上方に、小屋裏400を換気するための換気口O4が形成されており、この換気口O4部分に軒天換気材1が配置される。
図1(a)、図2で示すように軒天換気材1は、例えば、全長約910mmの長尺状の部材であり、長手方向が建物100の幅方向に一致するように、外装材200に取り付けられる。なお、本実施形態では、軒天換気材1は、一枚の金属板を屈曲して形成されているが、複数枚の金属板を組み合わせて形成されてもよいし、樹脂とされることもできる。
軒天換気材1は、通気空間O1を形成するように、底板部11、底板部11の前端から上方に立ち上がるように形成された前板部12、前板部12の上端から後側に延びるように形成された上板部13、底板部11の後端から上方に立ち上がるように形成された通気板部14を有する。なお、軒天換気材1が外装材200に取り付けられた状態を説明すると、底板部11及び上板部13は、略水平に配置され、軒300の突出方向と略一致する方向に延びるように配置される。前板部12及び通気板部14は、外装材200の立ち上がり方向(垂直方向)に延びるように配置され、軒300の突出方向に交差する方向に延びるように形成されている。また、通気板部14が、前板部12よりも建物100側に配置される。
図2で示すように、通気板部14には複数の通気孔141が形成されており、軒天換気材1では、この複数の通気孔141を介して、空気が通気空間O1内に入り込むようになっている。上述したように、本実施形態では、通気板部14が軒300の突出方向に交差する方向に延びるように形成され、かつ通気孔141が通気板部14に形成されているため、軒300の出の大きさに寸法の制限を受けずに、通気孔141を形成することができる。このため、軒300の出が小さい場合であっても、通気孔141の有効換気面積を十分に確保することができる。また、通気板部14が、軒天換気材1における、建物100側(外装材200側)にすなわち隣家と反対側に形成されている。このため、通気孔141が、軒天換気材1における建物100側(外装材200側)に形成されることになる。従って、隣家等の火災時に炎が通気孔141から軒天換気材1に侵入し難く、高い防災効果を得ることができる。また、雨水等も、通気孔141から侵入し難くなる。更に、通気孔141が軒下から目難くなるため、美観に優れた軒天換気材1を提供することができる。
また、軒天換気材1は、通気板部14の後面と対向するように形成され、外装材200に取り付けられるための見切板部15、及び通気板部14の上側部分と見切板部15の上側部分との間に渡って、通気板部14と見切板部15とを連結するように形成された連結板部16とを備えている。見切板部15は、外装材200に固着される等して取付けられる部材である。この見切板部15が外装材200に取り付けられることで、連結板部16を介して底板部11、前板部12、上板部13、及び通気板部14を外装材200に取り付けることができる。
軒天換気材1は、上板部13の後端と通気板部14の上端との間が開放されて、この開放部位O2で、底板部11、前板部12、上板部13、及び通気板部14で囲まれた通気空間O1と小屋裏400との間の通気路が形成される。これによって、複数の通気孔141から流入した空気が、通気空間O1内に入り込み、開放部位O2及び換気口O4を通って小屋裏400に流入することになり、小屋裏400に通気を行うことができるようになっている。このように、軒天換気材1は、小屋裏400を換気することができるようになっている。
なお、軒天換気材1は、上述したように見切板部15を介して外装材200に取り付けられるが、軒300の下側に配置された部材(図3の例では、軒300の下側において垂直方向に延びる鼻かくし用下地)に上板部13をビス等で固定することで、より強固に建物100に取り付けられる。この取り付け構造の具体例を説明すると、上板部13は、建物100への取り付けのための取付け用孔131(本発明の「第1の取付け用孔」の一例)が形成されており、この取付け用孔131に対してビス等を建物100に対して打ち込むことで、軒天換気材1は建物100に取り付けられる。
ここで、上述した取付け作業のために、前板部12は、その上部における取付け用孔131に対応する位置に、取付け用孔121(本発明の「第2の取付け用の孔」の一例)が形成されている。この取付け用孔121を介して、施工者は、上述したような、上板部13の建物100への取付け作業を行うことができ、軒天換気材1を容易に建物100に取り付けることができる。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明)
以下に、図1から図7を用いて、軒天換気材1の各構成部、具体的には、底板部11、前板部12、上板部13、通気板部14、見切板部15、及び連結板部16を詳細に説明する。図4は、本実施形態にかかる軒天換気材1の平面図である。なお、図4の下側が軒天換気材1の前側になる。図5は、図1(a)で示す軒天換気材1のA−A矢視断面図である。図6は、図1(b)で示す軒天換気材1のB−B矢視断面図である。図7は、図6で示す軒天換気材1のC−C矢視断面図である。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明:底板部11)
図1(a)(b)及び図5を用いて底板部11の構成を説明する。底板部11は、軒天換気材1の底面を構成し、長方形(例えば、13mm×910mmの長方形)の平板状に形成されている。底板部11は、水平方向に延びるように、かつその長尺方向が左右方向に一致するように形成される。底板部11の前縁には、この縁から上方(例えば真上)に向かって立ち上がるように、前板部12が延設されている。また、底板部11の後縁には、この縁から上方(例えば真上)に向かって立ち上がるように、通気板部14が延設されている。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明:通気板部14)
図1(a)(b)、図2、図5から図7を用いて通気板部14の構成を説明する。通気板部14は、長方形(例えば、29.2mm×910mmの長方形)の平板状に形成されており、垂直方向に延びるように形成されている。また、通気板部14は、その長尺方向が左右方向に一致するように形成されている。通気板部14の上縁には、この上縁から後方(例えば真後)に延びるように、連結板部16が延設されている。また、通気板部14には、複数(例えば42個)の通気部141bからなる通気部群141aが左右方向に並んで複数(例えば3つ)形成されている。なお、本実施形態では、通気部群141aが、所定間隔(例えば、30mm)を開けて3つ形成されているが、3つより多い又は少ない個数形成されていてもよい。また、複数の通気部141bが形成されていればよく、群をなすように複数の通気部141bが形成されていなくてもよい。
通気部141bは、図6及び図7で示すように、前側に向かって所定寸法(例えば、2.5mm)だけ凹むように形成された、上下方向に長い略直方体状の凹部1411を有する。この凹部1411の左右方向の各側部には通気孔141が形成されている。このように形成された、各通気孔141は、上下方向に所定距離(例えば、18.2mm)だけ延びる長方形のスリット状に形成される。このように、スリットの延びる方向が上下方向であるため、スリットの延びる方向が前後方向である場合に比較して、軒の出が小さい場合であっても、スリットの長さを十分に確保することができる。このため、各通気孔141の有効換気面積を広くすることができる。更に、通気部141bは、凹部1411の側部に通気孔141が形成された形状を有するため、凹部1411の底面等で炎の侵入等を防ぎながら、通気孔141を介して通気を行うことができ、かつ蝙蝠等の軒天換気材1への侵入を防止することができるようになっている。なお、このような通気部141bは、例えば、通気板部14に一対の切目を入れ、この後に、この一対の切れ目の間に対して押込み加工を施すことにより形成されてもよい。
なお、本実施形態では、通気孔141の形状は、スリット状でなくてもよく、スリットとは言えない幅広の四角形状であっても、円形等であってもよい。また、通気孔141は、凹部1411の側部に形成される構成に限定されず、平板部分に形成されてもよい。
また、通気板部14は、その下端部分に、貫通孔である2つの水抜き用孔142が所定間隔を開けて形成され、水抜き用孔142を介して、通気空間O1の底部に溜まった雨水等を排水可能になっている。各水抜き用孔142は、上述した3つの通気部群141aの間に一つずつ形成されている。もっとも、水抜き用孔142の形成位置は通気部群141aの間に限定されず、水抜き用孔142の個数は、3つより多い又は少なくてもよい。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明:前板部12)
図1(a)(b)、図2及び図5を用いて前板部12の構成を説明する。前板部12は、軒天換気材1の前面を構成し、長方形(例えば、50mm×910mmの長方形)の平板状に形成されている。前板部12は、垂直方向に延び、かつその長尺方向が左右方向に一致するように形成される。前板部12は、その上縁が通気板部14の上縁よりも上に位置するように形成されている。また、前板部12の上縁には、この上縁から後方(例えば真後)に向かって略水平に延びるように、上板部13が延設されている。
また、前板部12の上部には、所定の間隔(例えば、601mm)をあけて、略水平方向に並ぶように、貫通孔である2つの取付け用孔121が形成されている。これによって、軒天換気材1は、取付け用孔121を介して、上面部13の内側から、上板部13の建物100(鼻かくし用下地等)への取付け作業がなされるようになっている。なお、本実施形態では、取付け用孔121は、前板部12の中心位置から略均等な距離にそれぞれ形成されているが、中心位置から異なった距離にそれぞれ形成されていてもよい。また、取付け用孔121は、2つ形成されているが、2つよりも多い又は少ない個数形成されてもよい。取付け用孔121は、正面視で楕円形に形成されているが、形状については特に楕円形に限定されず、真円に近い形状や四角形等であってもよい。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明:上板部13)
図1(a)(b)、図2、図3から図5を用いて上板部13の構成を説明する。上板部13は、軒天換気材1の上面を構成し、長方形の平板状に形成されている。上板部13は、水平方向に延び、かつその長尺方向が左右方向に一致ように形成されている。上板部13は、その後縁が底板部11の後縁よりも更に後方まで延びるように形成されている。そして、上板部は、その後縁(後端)から下方(例えば、真下)に延びる雨返し板部13aを有している。
雨返し板部13aの下縁は、通気板部14の上縁よりも上の位置に形成されており、かつ他の構成部に接続されていない。これによって、雨返し板部13aの下縁と通気板部14の上縁との間が開放されており、開放部位O2が形成されている。この開放部位O2は、図3で示すように、小屋裏400の換気のための換気口O4に対向配置される。このため、開放部位O2によって、底板部11、前板部12、上板部13、及び通気板部14で囲まれた通気空間O1と小屋裏400との間の通気路が形成され、小屋裏400に通気を行うことができるようになっている。また、軒天換気材1は、開放部位O2を介して炎や雨水が軒天換気材1の内部に侵入することを、雨返し板部13aによって効果的に防止することができるようになっている。
また、図2、図4で示すように、上板部13の前方部分には、前板部12に形成された2つの取付け用孔121に対応する位置に、2つの取付け用孔131が形成されている。この2つの取付け用孔131は、図5で示すように貫通孔として形成されており、図3で示すように鼻かくし用下地等にビス止め等が可能に形成されている。このように、取付け用孔131は、上板部13を鼻かくし用下地等に固定するための孔である。また、上述した、前板部12における取付け用孔121は、施工者が上板部13を鼻かくし用下地等に固定する作業を行うための作業窓である。従って、取付け用孔131は、取付け用孔121に比較して、小サイズに形成されている。なお、取付け用孔131は、正面視で楕円形に形成されているが、形状については特に楕円形に限定されず、真円に近い形状や四角形等であってもよい。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明:見切板部15)
図1(b)、図2、図3及び図5を用いて見切板部15の構成を説明する。見切板部15は、通気板部14の後方(例えば真後)に形成され、かつ、通気板部14と略平行にかつ対向するように形成されている。また、見切板部15は、その上下方向の寸法が通気板部14の上下方向の寸法と略同一になるように、形成されている。見切板部15は、平板が下端で折り返された形状を有し、前後で二重の形状(2層の形状)を有している。
見切板部15は、その後側の層の上縁(上端)から後方に向かって上に傾斜するように形成された傾斜板部17を更に備える。図3で示すように、見切板部15は、例えば、コーキング材等によって外装材200に固着されるためのものである。なお、傾斜板部17が外装材200の上端の上に位置するように、見切板部15が外装材200に固着されるようになっている。これによって、軒天換気材1は、建物100の内部に侵入した雨水等を、傾斜板部17によって底板部11側に向かって流すことができるようになっている。なお、傾斜板部17は、その後端部分17aが前方に折り返されて二重になっている。もっとも、この後端部分17aは、上方に延びるように屈曲されてもよく、また、屈曲されなくてもよい。
また、見切板部15には、その前側の層の上縁から前方に略直角に延びるように、連結板部16が延設されている。
(軒天換気材1の各構成部の詳細説明:連結板部16)
図1(a)(b)、図2及び図5を用いて連結板部16の構成を説明する。連結板部16は、長方形の平板状に形成されており、水平方向に延びるように形成されている。連結板部16は、その長尺方向が左右方向に一致するように形成される。上述したように、連結板部16は、その前縁には通気板部14が下方に延設されており、その後縁には見切板部15の前側の層が下方に延設されており、これによって、通気板部14と見切板部15とを連結するようになっている。このように、連結板部16によって通気板部14と見切板部15とが連結されるため、見切板部15を外装材200に取り付けることで、軒天換気材1全体を外装材200に取り付けることができる。
(軒天換気材1における空気の流れ)
以下に、図3、図7及び図8を用いて、軒天換気材1における空気の流れを説明する。図8は、本実施形態に係る軒天換気材における空気の流れの説明図である。各通気部141bにおいて、凹部1411の左右方向の各側部に形成された通気孔141から空気が通気空間O1に入り込む。なお、空気は、凹部1411の底面で遮られて、各側部に分岐して2つの通気孔141から入り込むようになっている。図8において矢印で示すように、通気孔141から通気空間O1に入り込んだ空気は、通気空間O1を通って、開放部位O2に到り、その後に、開放部位O2から換気口O4を通って小屋裏400内に入り込む。このようにして、軒天換気材1は、小屋裏400を通気して、小屋裏400内を換気することができる。
(軒天換気材1の製造方法)
以下に、図1(a)(b)及び図2を用いて、軒天換気材1の製造方法の一例を説明する。まず、1枚の金属製の平板を用意し、この平板に、取付け用孔121、131、及び水抜き用孔142を形成する。この後に、通気部141bを形成するために、平板に、通気部141bの形成位置に一対の切れ目を入れ、これらの切れ目の間に対して押込み加工を施す。この後に、平板を屈曲することで、底板部11、前板部12、上板部13、雨返し板部13a、通気板部14、見切板部15、連結板部16、及び傾斜板部17を形成する。なお、ここで説明した軒天換気材1の製造方法はあくまで一例であり、この方法と異なる方法で軒天換気材1を製造することができる。
(軒天換気材1の建物100への取付け方法)
以下に、図1(a)(b)、図2及び図3を用いて、軒天換気材1の建物100への取付け方法を説明する。まず、傾斜板部17が外装材200の上方に位置するように、かつ、上板部13を鼻かくし用下地に密着させるようにしながら、施工者が、見切板部15の後面を外装材200の表面に配置する。この後に、施工者は、前板部12における取付け用孔121を介して、上板部13の内側から取付け用孔131にビス等を当てて、このビス等を取付け用孔131から斜め上方に鼻かくし用下地に対して打ち込む。その後、施工者が、見切板部15の後面と外装材200との間にコーキング材を充填して、見切板部15と外装材200とを固着する。このようにして、見切板部15と上板部13とで建物100に固定されるため、軒天換気材1を強固に建物100に取り付けることができる。
なお、図3では、軒天換気材1を鼻かくし側(屋根の先端部分で樋がつく側)に取り付けているが、破風側(屋根の先端部分で樋がつかない側)に取り付けてもよい。
1 軒天換気材
11 底板部
12 前板部
121 取付け用孔(本発明の「第2の取付け用の孔」の一例)
13 上板部
131 取付け用孔(本発明の「第1の取付け用の孔」の一例)
13a 雨返し板部
14 通気板部
141 通気孔
142 水抜き用孔
15 見切板部
16 連結板部
17 傾斜板部
100 建物
200 外装材(本発明の「外壁」の一例)
300 軒
400 小屋裏
O1 通気空間
O2 開放部位

Claims (5)

  1. 建物の外装材と軒との間に設置され、前記建物の小屋裏の換気を行うための軒天換気材であって、
    底板部、
    前記底板部の前端から上方に立ち上がるように形成された前板部、
    前記前板部の上端から後側に延びるように形成された上板部、
    前記底板部の後端から上方に立ち上がるように形成され、複数の通気孔が形成された通気板部、
    前記通気板部の後面と対向するように形成され、前記外装材に取り付けられるための見切板部、及び
    前記通気板部と前記見切板部との間に渡って、前記通気板部と前記見切板部とを連結するように形成された連結板部を備え、
    前記上板部の後端と前記通気板部の上端との間が開放されて、この開放部位で、前記底板部、前記前板部、前記上板部、及び前記通気板部で囲まれた通気空間と前記小屋裏との間の通気路が形成される、
    軒天換気材。
  2. 前記上板部は、その後端から下方に延びる雨返し板部を有する請求項1に記載の軒天換気材。
  3. 前記見切板部は、下端で折り返されて前後で二重に形成されており、その後側の上端から後方に向かって上に傾斜するように形成された傾斜板部を更に備えた、
    請求項1又は2に記載の軒天換気材。
  4. 前記上板部は、前記建物への取り付けのための第1の取付け用孔が形成され、
    前記前板部は、その上側部分における前記第1の取付け用孔に対応する位置に、第2の取付け用の孔が形成された、
    請求項1から3の何れかに記載の軒天換気材。
  5. 前記通気板部は、その下端部分に水抜き用孔が形成された、
    請求項1から4の何れかに記載の軒天換気材。
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