JP6882927B2 - 通気部材のエンドキャップ及び外壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、通気部材のエンドキャップ及び外壁構造に関する。
外壁の上方に通気部材が取り付けられた外壁構造が知られている。この通気部材は、外壁の上端部に沿って延びており、外壁の内側の通気層と屋外空間との間で通気させることができる。
施工時において、通気部材は、建築現場の実寸法に合わせて、長手方向の任意の位置で切断されるため、長手方向の端部が切断面となる。このため、通気部材の長手方向の端部には、エンドキャップが取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
エンドキャップは、通気部材の長手方向の端部を覆う部材である。エンドキャップは、例えば、板状の閉塞部と、閉塞部を通気部材の長手方向の端部に固定する嵌合部とを備える。
特開2010−1732号公報
ところで、通気部材の屋外側の側面と底面とでなすコーナー部分には、通気部材の長手方向に一定の間隔をおいて形成された複数の排水孔が形成される。複数の排水孔のピッチは、長過ぎると排水性に影響するが、短過ぎると防水性に影響を与えるため、ある程度のピッチで形成されている。
一方、施工時において、通気部材の設置予定箇所の長さに応じて長尺の通気部材を切断することがある。そして、その切断箇所によっては、切断部である通気部材の長手方向の端部から排水孔までの寸法が長くなることがある。
この場合、通気部材の長手方向の端部の近傍に排水孔が位置しないため、通気部材の内部に入り込んだ雨水が、長手方向の端部に向かって横走りすると、通気部材の長手方向の端部に溜まり、排水されないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通気部材の端部に向かって横走りした雨水を排水可能とする通気部材のエンドキャップ及びこれを備えた外壁構造を提供することにある。
本発明に係る一態様の通気部材のエンドキャップは、外壁の上方に配置され、前記外壁の上端部に沿って延びた長尺の通気部材のエンドキャップであって、前記通気部材の長手方向の端部に接続される接続部と、前記接続部から前記通気部材とは反対の方向に延出し、貯水可能な貯水部とを備え、前記貯水部は、屋外側に排水可能な排水孔を有していることを特徴とする。
本発明に係る一態様の外壁構造は、外壁の上方に取り付けられ、前記外壁の上端部に沿って延びた長尺の通気部材と、前記通気部材の長手方向の端部に取り付けられたエンドキャップとを備えた外壁構造であって、前記エンドキャップは、前記通気部材の長手方向の端部に接続される接続部と、前記接続部から前記通気部材とは反対の方向に延出し、貯水可能な貯水部とを備え、前記貯水部は、屋外側に排水可能な排水孔を有していることを特徴とする。
本発明の通気部材のエンドキャップ及び外壁構造によれば、通気部材にエンドキャップが取り付けられた状態では、通気部材の長手方向の端部の近傍に排水孔が設けられるため、通気部材の長手方向の端部に向かって横走りした雨水を屋外に排水することができる。
図1は、本発明の一実施形態の外壁構造の断面図である。 図2は、同上の通気部材の断面斜視図である。 図3は、同上のエンドキャップの斜視図である。 図4は、同上のエンドキャップの正面図である。 図5Aは、同上の通気部材にエンドキャップを装着する直前の斜視図である。図5Bは、同上の通気部材にエンドキャップを装着した状態の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の外壁構造は、図1に示すように、住宅家屋に適用される。住宅家屋は、屋根10と、小屋裏11と、外壁2と、外壁2の上方に設けられた通気部材3と、通気部材3に取り付けられるエンドキャップ5(図3)とを備えている。
小屋裏11は、屋根10の下方の空間であり、例えば、天井板111と野地板112との間の空間により構成される。なお、図中、符号113は桁(または母屋),符号114は垂木,符号115は鼻隠し下地,符号116は鼻隠しを示す。また、図示しないが、野地板112上には、下葺材が敷設されている。
外壁2は、住宅家屋において、居住空間と屋外空間とを仕切る壁である。本実施形態の外壁2は、壁下地21と、複数の縦胴縁25と、壁下地21の屋外側に配置された外壁材22と、外壁材22と壁下地21との間に形成された通気層23とを備えている。通気層23は、外壁2内に形成されている。
壁下地21は、外壁材22の下地となる部分である。壁下地21は、複数の柱26(または、小屋束)と、複数の柱26間にわたって設置された透湿防水シート24とを備えている。透湿防水シート24の屋外側には、複数の縦胴縁25が取り付けられている。複数の縦胴縁25は、水平方向に一定の間隔をおいて配置されている。
外壁材22は、複数の縦胴縁25を介して壁下地21に取り付けられている。外壁材22は、パネル状の外壁材22であり、例えば、窯業系サイディング材や、金属サイディング材などにより構成される。本実施形態の外壁材22は、横張り用の外壁材22であるが、縦張り用の外壁材22により構成されてもよい。なお、外壁材22を縦張りする場合には、例えば、横胴縁を介して壁下地21に取り付けられる。
外壁材22と壁下地21との間には、通気層23が形成されている。通気層23は、外壁2の下方から空気を取り込む。通気層23に取り込まれた空気は、通気層23を上昇し、その後、通気部材3を介して、屋外空間又は小屋裏11に流れ込む。この通気層23を通過する空気により、通気層23が換気され、外壁材22の裏面や壁下地21の表面(透湿防水シート24の表面)に生じる結露が抑制される。また、外壁材22と壁下地21との間に通気層23が設けられていることで、外壁2の断熱効果を向上させることができる。
また、外壁材22を縦張りする場合、横胴縁(図示せず)により壁下地21と外壁材22との間に隙間が形成され、これにより通気層が形成される。横胴縁は、水平方向に延びているが、水平方向に隣り合う横胴縁同士の間に通気用の隙間が形成される。また、通気層23は、外壁材22を壁下地21に取り付ける取付金具によって形成されてもよい。
なお、外壁2の下方から空気を取り込むための構造については、周知のスタータ金具を用いて実現されているため、説明を省略する。
通気部材3は、少なくとも、通気層23と屋外空間との間で通気を行うための部材であり、本実施形態では、通気層23と小屋裏11と屋外空間とで通気を行うことができるように構成される。本実施形態の通気部材3は、通気見切材であり、住宅家屋の外壁2の上方に取り付けられる。本実施形態の通気部材3は、平入側の外壁2及び妻側の外壁2に対応する位置に取り付けられるが、以下においては、平入側の外壁2について説明する。
通気部材3は、外壁材22の上端に沿って延びて長尺に形成されており、外壁2の上端部の略全長にわたって取り付けられる。通気部材3は、図2に示すように、屋外側開口33,通気層側開口34および小屋裏側開口352を有する本体部31と、本体部31を外壁2に固定する取付部40とを備えている。本体部31と取付部40とは板金加工により一体に成形されている。
本体部31は、通気部材3の主体を構成する部分である。本体部31の内部には、屋外側開口33,通気層側開口34および小屋裏側開口352に相互に連通する通気路32を有している。本体部31は、天板部35と、一対の側板部36,37と、底板部38とで箱状に形成されている。屋外側の側板部36(屋外側側板部36という)は、屋外側縦片部361と、屋外側横片部362と、屋外側側面部363とで構成されている。また、屋内側の側板部37(屋内側側板部37という)は、屋内側側面部371と、屋内側横片部372と、縦板部373とで構成されている。また、本体部31は、内部を仕切る縦片部374を備えている。
天板部35は、本体部31の上面を構成する部分であり、本実施形態の天板部35は、小屋裏側開口352と天板351とを備えている。天板部35は、水平面に沿って延びており、天板351と小屋裏側開口352とが同一平面上に位置して構成されている。
屋外側縦片部361は、天板351の屋外側の端部から下方に延出している。屋外側縦片部361は、鉛直面に沿って形成されている。屋外側縦片部361の上下方向の中間部分には、屋内側に延出する屋外側横片部362が形成されている。
屋外側横片部362は、天板351の下方に隙間を介して位置している。屋外側横片部362の屋内側の端部には、下方に延出する屋外側側面部363が形成されている。屋外側開口33は、屋外側横片部362と屋外側側面部363とに跨って形成されており、通気部材3の長手方向に一定のピッチで複数並設されている。屋外側側面部363の下端部には、屋内側に延出する底板部38が形成されている。
底板部38は、本体部31の底面を構成する部分であり、天板部35の下方に対向して配置されている。底板部38は、屋外側側面部363に略直交しているが、詳しくは、屋外側側面部363に向かってやや下り傾斜している。屋外側側面部363と底板部38とでなすコーナー部分には、複数の本体排水孔39が形成されている。本体排水孔39は、底板部38に付着した雨水を排出することができる。複数の本体排水孔39は、通気部材3の長手方向に所定のピッチで形成されている。この複数の本体排水孔39のピッチは、屋外側開口33のピッチよりも大きく形成されており、具体的に100〜200mmであることが好ましい。複数の本体排水孔39のピッチが大き過ぎると、排水性が低下するが、複数の本体排水孔39のピッチが小さ過ぎると、本体排水孔39から本体部31の内部に浸入する雨水の量が増大して防水性に影響するため、適切なピッチ(これを所定のピッチとする)で形成される。
底板部38の屋内側の端部には、上方に延出する屋内側側面部371が形成されている。
屋内側側面部371は、通気部材3の屋内側の面の大部分を構成する部分である。屋内側側面部371は、鉛直面に沿って延びており、通気部材3が外壁2の上方に設置されると、縦胴縁25に当たって接する。屋内側側面部371の上端には、屋内側に延出する屋内側横片部372が形成されている。
屋内側横片部372は、天板351の下方に隙間を介して位置しており、水平面に沿って延びている。屋内側横片部372には、複数の通気層側開口34が形成されている。通気層側開口34は、通気部材3の長手方向に沿って一定のピッチで複数形成されている。通気層側開口34は、天板351の屋内側の端部よりも屋内側に位置している。屋内側横片部372の屋内側の端部には、上方に延出する縦板部373が形成されている。
縦板部373は、鉛直面に沿って形成されており、屋内側横片部372に直交している。縦板部373は、通気層側開口34に近接して配置されている。縦板部373の上端部は、屋外側において下方へ折り返されており、いわゆるヘミング曲げがなされている。縦板部373は、通気部材3が外壁2の上方に設置されると、図1に示すように、屋外側の面が通気層23の厚み方向の中程に位置するように構成されている。これにより、万が一、屋外側開口33から雨水が吹き込み、縦板部373に雨水が付着しても、縦板部373から落下する雨水が、壁下地21及び外壁2の裏面に付着しにくくできる。
縦板部373の上端部は、図2に示すように、天板351の屋内側の端部との間で小屋裏側開口352を形成する。小屋裏側開口352は小屋裏11に向かって開口する。小屋裏側開口352は、主に、屋外側開口33との間で通気を行うが、通気層側開口34との間でも通気可能である。小屋裏側開口352は、通気部材3の長手方向の全長にわたって連続して形成されている。
また、天板部35において、屋内外方向の中間部分には、下方に延出する縦片部374が形成されている。縦片部374は、鉛直面に沿って延びて板状に形成されており、縦片部374の下端は、底板部38との間に隙間を介して位置している。また、縦片部374は、屋内側側面部371の屋外側に隙間を介して配置されており、具体的には、屋内側側面部371に対して平行に延びている。
このような構成の本体部31において、屋外側開口33は、屋外側側板部36の下端部よりも上方に形成されており、本体排水孔39よりも上方に形成されている。なお、ここで言う屋外側側板部36の下端部とは、縦片部374に対向しない部分であり、屋外側側板部36において正面視で縦片部374と底板部38との間の隙間に重なる部分を言う。
取付部40は、屋内側側面部371の下端部から下方に延出している。取付部40は、図1に示すように、縦胴縁25を介して壁下地21にねじ留め等されて固定される。
なお、図1に示すように、取付部40が壁下地21に固定された状態において、底板部38の下方において外壁材22が壁下地21に取り付けられる。この後、外壁材22と底板部38との間にシーリング41が配設される。
このような構成の通気部材3の長手方向の端部には、エンドキャップ5が取り付けられる。エンドキャップ5は、通気部材3の長手方向の端部を覆うように構成される。エンドキャップ5は、図3に示すように、接続部61と、貯水部7とを備えている。
接続部61は、通気部材3の長手方向の端部に接続される部分である。本実施形態の接続部61は、通気部材3の長手方向の端面が当接する当接部77よりも通気部材3側に形成された部分により構成される。本実施形態の接続部61は、貯水部7に対して一体に形成されており、貯水部7と接続部61との間の境界は外観上現れないが、通気部材3の長手方向の端部に接続部61が接続された状態において、通気部材3に重なる部分である。接続部61は、底部62と、外側部63と、天面部64と、覆い片65とを備えており、屋内側及び通気部材3側に開放している。
底部62は、接続部61の底面を構成する部分であり、縦断面において略水平に形成されている。底部62は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に接続されると、通気部材3の底板部38に対して下方に重なる(図5B)。底部62の屋外側の端部には、上方に延出する外側部63が形成されている。
外側部63は、接続部61の屋外側の面を構成する部分である。外側部63は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に接続されると、通気部材3の屋外側側板部36に対して屋外側に重なる(図5B)。外側部63は、図3に示すように、下側縦板部631と、横板部632と、上側縦板部633とで構成されている。
下側縦板部631は、底部62の屋外側の端部から立ち上げられている。下側縦板部631は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に取り付けられると、通気部材3の屋外側側板部36のうちの下側の部分に対して屋外側に重なる(図5B)。下側縦板部631の上端部には、図3に示すように、屋外側に延出する横板部632が形成されている。
横板部632は、縦断面において略水平に形成されており、底部62に平行に形成されている。横板部632は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に取り付けられると、屋外側縦片部361の下方に位置する(図5B)。横板部632の屋外側の端部には、上方に延出する上側縦板部633が形成されている。
上側縦板部633は、鉛直面に沿って形成されており、下側縦板部631に平行に形成されている。上側縦板部633は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に取り付けられると、通気部材3の屋外側縦片部361に対して屋外側に重なる(図5B)。上側縦板部633の上端部には、屋内側に延出する天面部64が形成されている。
天面部64は、縦断面において略水平に形成されており、底部62に平行に形成されている。天面部64は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に取り付けられると、天板部35のうちの天板351に対して上方に重なる(図5B)。天面部64の屋内側の端部には、屋内側に延出する覆い片65が形成されている。
覆い片65は、縦断面において略水平に形成されており、天面部64に平行に形成されている。覆い片65と天面部64とは一体に形成されており、覆い片65と天面部64との境界は、外観上現れない。覆い片65は、接続部61が通気部材3の長手方向の端部に取り付けられると、通気部材3の小屋裏側開口352を上方から覆う(図5B)。
接続部61は、下側縦板部631と底部62とに跨って形成された水抜き孔66を有している。この水抜き孔66は、外側部63と通気部材3の屋外側側板部36とが重なった部分に浸入した雨水を外部に排出することができる。なお、水抜き孔66は、少なくとも下側縦板部631に設けられていればよく、底部62にまで連続していなくてもよい。
貯水部7は、接続部61から、通気部材3とは反対の方向に延出している。貯水部7は、通気部材3の長手方向の端部から流出した雨水を受け、貯水することができる。貯水部7は、貯水部側底部71と、貯水部側外側部72と、貯水部側天面部73と、貯水部側内側部74と、端面部75とを備えている。貯水部側外側部72は、貯水部側下縦板部721と、貯水部側横板部722と、貯水部側上縦板部723とで構成されている。
貯水部側底部71は、接続部61の底部62の貯水部7側の端部から、通気部材3の長手方向に平行に延びている。貯水部側底部71の屋外側の端部には、上方に立ち上げられた貯水部側下縦板部721が形成されている。
貯水部側下縦板部721は、接続部61の下側縦板部631の貯水部7側の端部から、通気部材3の長手方向に平行に延びている。貯水部側下縦板部721の上端部には、屋外側に延出する貯水部側横板部722が形成されている。
貯水部側横板部722は、接続部61の横板部632の貯水部7側の端部から、通気部材3の長手方向に平行に延びている。貯水部側横板部722の屋外側の端部には、上方に延出する貯水部側上縦板部723が形成されている。
貯水部側上縦板部723は、接続部61の上側縦板部633の貯水部7側の端部から、通気部材3の長手方向に平行に延びている。貯水部側縦板部723の上端部には、屋内側に延出する貯水部側天面部73が形成されている。
貯水部側天面部73は、接続部61の天面部64の貯水部7側の端部から、通気部材3の長手方向に平行に延びている。貯水部側天面部73の屋内側の端部には、下方に延出する貯水部側内側部74が形成されている。
貯水部側内側部74は、鉛直面に沿っており、貯水部側上縦板部723に平行である。貯水部側内側部74の下端部は、貯水部側底部71に接続されている。貯水部側内側部74,貯水部側底部71,貯水部側外側部72及び貯水部側天面部73において、通気部材3の長手方向のうちの貯水部7側の端部には、端面部75が形成されている。
端面部75は、貯水部側内側部74,貯水部側底部71,貯水部側外側部72及び貯水部側天面部73により形成された開口端部を塞ぐように構成されている。端面部75は、通気部材3の長手方向に直交する。従って、貯水部7は、貯水部側内側部74,貯水部側底部71,貯水部側外側部72,貯水部側天面部73及び端面部75によって、接続部61側に開口した箱状に形成されている。
貯水部7は、1つの排水孔76を有している。排水孔76は、外壁2の上方に通気部材3及びエンドキャップ5が設置された状態において、貯水部7により受けられた雨水を外壁面側に排水することができる。排水孔76は、貯水部側下縦板部721と貯水部側底部71とに跨って形成されている。また、本実施形態の排水孔76は、貯水部7において、端面部75から10〜15mmの位置に形成されている。つまり、排水孔76は、貯水部7において端面部75側の端部に形成されている。これにより、排水孔76は、貯水部7の端面部75近傍に形成されている。
また、エンドキャップ5は、壁下地21に固定される固定片8をさらに備えている。固定片8は、接続部61の底部62及び貯水部7の貯水部側底部71から下方に延出しており、接続部61及び貯水部7の下方に設けられている。固定片8には、複数の固着具挿通孔81が設けられている。
固着具挿通孔81は、釘やビス等の固着具が挿通されるように構成されており、固定片8を壁下地21に固定する際に用いられる。固着具挿通孔81は、図4に示すように、排水孔76に対して、通気部材3の長手方向にずれており、より詳しくは、通気部材3の長手方向において、排水孔76よりも通気部材3側(端部面75の反対側)に設けられている。
このような構成のエンドキャップ5は、図5A,5Bに示すように、通気部材3の長手方向の端部が接続部61に挿入されると、通気部材3の長手方向の端面が貯水部側内側部74の通気部材3側の端面に当たる(この端面を当接部77という)。この当接部77は、通気部材3に対してエンドキャップ5が所定の位置に接続されたことの位置決めとして機能する。当接部77には、通気部材3の本体部31のうち、底板部38と天板351が当接する。
当接部77に対し、通気部材3の長手方向の端面が当たった状態で、固定片8の固着具挿通孔81に固着具が差し込まれ、エンドキャップ5が壁下地21に固定される。また、このとき、通気部材3も壁下地21に固定される。この後、外壁材22が設置されることで、通気部材3及びエンドキャップ5が外壁材22の上方に配置され、これにより、外壁2が構成される。
〔応用〕
貯水部7の縦断面の形状は、箱状であればよく、上記実施形態の形状に特に限定されない。
上記実施形態では、建物の平入側の外壁構造について説明したが、妻側にも同じように適用される。妻側に設置される通気部材3は、その長手方向が屋根勾配方向に平行に設置される。従って、通気部材3の内部を横走りする雨水の量が平入側よりも多くなるため、エンドキャップ5により行う排水の必要性がより増大する。
より詳しくは、例えば通気部材3の端部を面状のエンドキャップで塞いでおり、且つ、排水孔39がこのエンドキャップから比較的遠い箇所に形成されている場合、雨水は、傾斜する通気部材3に沿ってエンドキャップ側に流れて排水孔39から排出されることなく滞留する。すると、滞留した水は、通気部材3の通気層側開口34から通気層23に流れ出す虞がある。これに対し、上記実施形態のように、エンドキャップ5には、箱状であって排水孔76が形成されている貯水部7が設けられている。これにより、或る程度の水を貯めつつ、排水孔76を通じて所定量に達した水を屋外側に排水するため、通気層側開口34側に水が流れ出るのを防止することができる。
上記実施形態において貯水部7に形成された排水孔76から流れる雨水は、外壁面に伝って流れるが、貯水部7を外壁面よりも屋外側に突出させ、排水孔76から流れる雨水を外壁面から離れるようにして落下させてもよい。
その他、上記実施形態の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜設計変更を行うことができる。
〔効果〕
以上説明した上記実施形態のエンドキャップ5は、以下に示す特徴を有している。上記実施形態のエンドキャップ5は、外壁2の上方に配置される長尺の通気部材3に取り付けられる。エンドキャップ5は、通気部材3の長手方向の端部に接続される接続部61と、接続部61から通気部材3とは反対の方向に延出し、貯水可能な貯水部7とを備える。貯水部7は、屋外側に排水可能な排水孔76を有する。以下、この特徴を有するエンドキャップ5を第1の態様のエンドキャップ5という。
第1の態様のエンドキャップ5によれば、エンドキャップ5の貯水部7に排水孔76が設けられているため、通気部材3を長手方向のどの位置で切断しても、通気部材3の長手方向の端部の近傍に排水孔76を配置することができる。このため、通気部材3の長手方向に沿って横走りした雨水が通気部材3の長手方向の端部に大量に滞留するのを抑制できる。
また、上記実施形態のエンドキャップ5は、第1の態様のエンドキャップ5の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。接続部61は前記通気部材3の屋外側の面に重なる外側部63を有する。外側部63は、水抜き孔66を有する。以下、このエンドキャップ5を第2の態様のエンドキャップ5という。
第2の態様のエンドキャップ5によれば、通気部材3と外側部63との重なった部分に引き込んだ雨水を外部に排出することができる。これにより、通気部材3と外側部63との間に雨水が滞留するのを抑制できる。
また、上記実施形態のエンドキャップ5は、第1又は第2の態様のエンドキャップ5の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。接続部61は、前記通気部材3に設けられた小屋裏側開口352を覆う覆い片65を有している。以下、このエンドキャップ5を第3の態様のエンドキャップ5という。
第3の態様のエンドキャップ5によれば、長手方向の端部において、小屋裏側開口352を覆うことができるため、貯水部7に集まった雨水が排水孔76から排出される前に、風に煽られて小屋裏側開口352に吹き込むのを防ぐことができる。
また、上記実施形態のエンドキャップ5は、第1〜第3のいずれかの態様のエンドキャップ5の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。エンドキャップ5は、貯水部7の下方に、壁下地21に固定される固定片8をさらに備える。固定片8には、固着具挿通孔81が形成されている。排水孔76と固着具挿通孔81とは通気部材3の長手方向にずれている。以下、このエンドキャップ5を第4の態様のエンドキャップ5という。
第4の態様のエンドキャップ5によれば、排水孔76から排出された雨水が、固定片8に沿って流れた場合に、固着具挿通孔81に流れ込むのを抑制することができる。なお、上記実施形態では、固定片8が外壁材22の屋内側に位置するように配置されたが、固定片8が外壁材22の屋外側に配置される場合や、外壁材22と通気部材3の本体部31との間にシーリング41が設けられない場合に特に効果的である。
また、上記実施形態のエンドキャップ5は、第4の態様のエンドキャップ5の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。固着具挿通孔81は、長手方向において、排水孔76よりも通気部材3側に設けられている。以下、このエンドキャップ5を第5の態様のエンドキャップ5という。
第5の態様のエンドキャップ5によれば、通気部材3がけらば側に配置されて、勾配を有するように設置されても、排水孔76から排出された雨水が固定片8に沿って流れた場合に、固着具挿通孔81に流れ込むのを抑制することができる。
以上説明した上記実施形態の外壁構造は、以下に示す特徴を有している。上記実施形態の外壁構造は、外壁2の上方に取り付けられた長尺の通気部材3と、通気部材3の長手方向の端部に取り付けられたエンドキャップ5とを備える。エンドキャップ5は、通気部材3の長手方向の端部に接続される接続部61と、接続部61から前記通気部材3とは反対の方向に延出し、貯水可能な貯水部7とを備える。貯水部7は、屋外側に排水可能な排水孔76を有している。以下、この特徴を有する外壁構造を第1の態様の外壁構造という。
第1の態様の外壁構造によれば、エンドキャップ5の貯水部7に排水孔76が設けられているため、通気部材3を長手方向のどの位置で切断しても、通気部材3の長手方向の端部の近傍に排水孔76を配置することができる。このため、通気部材3の長手方向に沿って横走りした雨水が通気部材3の長手方向の端部に大量に滞留するのを抑制できる。
2 外壁
3 通気部材
352 小屋裏側開口
5 エンドキャップ
61 接続部
63 外側部
65 覆い片
66 水抜き孔
7 貯水部
76 排水孔
8 固定片
81 固着具挿通孔

Claims (6)

  1. 外壁の上方に配置され、前記外壁の上端部に沿って延びた長尺の通気部材のエンドキャップであって、
    前記通気部材の長手方向の端部に接続される接続部と、
    前記接続部から前記通気部材とは反対の方向に延出し、貯水可能な貯水部と
    を備え、
    前記貯水部は、屋外側に排水可能な排水孔を有している
    ことを特徴とする通気部材のエンドキャップ。
  2. 前記接続部は前記通気部材の屋外側の面に重なる外側部を有し、
    前記外側部は、水抜き孔を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の通気部材のエンドキャップ。
  3. 前記接続部は、前記通気部材に設けられた小屋裏側開口を覆う覆い片を有している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の通気部材のエンドキャップ。
  4. 前記貯水部の下方に、壁下地に固定される固定片をさらに備え、
    前記固定片には、固着具挿通孔が形成されており、
    前記排水孔と前記固着具挿通孔とは前記長手方向にずれている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の通気部材のエンドキャップ。
  5. 前記固着具挿通孔は、前記長手方向において、前記排水孔よりも前記通気部材側に設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載の通気部材のエンドキャップ。
  6. 外壁の上方に取り付けられ、前記外壁の上端部に沿って延びた長尺の通気部材と、
    前記通気部材の長手方向の端部に取り付けられたエンドキャップと
    を備えた外壁構造であって、
    前記エンドキャップは、
    前記通気部材の長手方向の端部に接続される接続部と、
    前記接続部から前記通気部材とは反対の方向に延出し、貯水可能な貯水部と
    を備え、
    前記貯水部は、屋外側に排水可能な排水孔を有している
    ことを特徴とする外壁構造。
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