JP2002538250A - ジオールラテックス組成物及び改質縮合ポリマー - Google Patents

ジオールラテックス組成物及び改質縮合ポリマー

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JP2002538250A JP2000602703A JP2000602703A JP2002538250A JP 2002538250 A JP2002538250 A JP 2002538250A JP 2000602703 A JP2000602703 A JP 2000602703A JP 2000602703 A JP2000602703 A JP 2000602703A JP 2002538250 A JP2002538250 A JP 2002538250A
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スコット ジョンズ,アラン
アール. ヘイル,ウェスレー
アール. ダーネル,ウィリアム
ウェルドン ジュニア カリコ,ダグラス
スタンレー ウェルズ,サラ
チャールズ ウェブスター,ディーン
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Abstract

(57)【要約】 第一の側面において、本発明は、(a)1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽和モノマーの残基を含むラテックスポリマー粒子;(b)界面活性剤;及び(c)ジオール成分を含む連続液相(但しジオール成分は連続相の60〜100重量%を構成する)を含む、ラテックスポリマー粒子が連続相に分散されたジオールラテックス組成物を提供する。第2の側面において、本発明は、(a)液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製し;(b)縮合反応の前又は縮合反応の間に、(1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物を含む縮合反応媒体中にポリマーコロイド系を投入し(但し液体連続相、縮合反応媒体又は両者がジオール成分を含む);そして(c)ジオール成分と成分b(1)とを重合させることによって、縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスを形成せしめる工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、ジオールラテックス組成物及びこのようなジオールラテックス組成
物の製造方法に関する。ジオールラテックス組成物は好ましくは、連続相の主成
分としてジオールを用いて製造する。
【0002】 本発明は更に、改質縮合ポリマー及びこのようなポリマーの製造方法に関する
。縮合ポリマーは、好ましくはジオール成分を含むポリマーコロイド系を用いて
製造する。好ましい一実施態様において、ポリマーコロイド系は本発明のジオー
ルラテックス組成物を含む。ポリマーコロイド系はまた、水性ラテックス組成物
を含むことができる。本発明の縮合ポリマーはヘテロ相(heterophas
e)材料である。
【0003】発明の背景 本発明の第1の主要実施態様に関しては、ラテックスポリマーは、そのデリバ
リー系の独特の特徴により、種々の製品に使用される。ラテックスポリマーは本
質的に、溶液相当品よりも粘度が低い。このより低い粘度によって、高濃度の流
体に伴う多くの問題に遭遇することなく、所定の用途においてより高いポリマー
濃度を供給できるようになる。ラテックスポリマーの独特の粘度挙動は、系の不
均一性による。ラテックスポリマーを連続低粘度媒体中に溶解させるのではなく
て分散させるという事実から、媒体の粘度に対するラテックスポリマーの影響が
減少する。従って、ラテックスの連続相又は溶媒が、系の粘度に影響を及ぼす主
な成分である。
【0004】 通常、ほとんどの市販ラテックスの連続相は水である。水は毒性が低く、易燃
性でないので、これは有益である。連続相をポリマーのデリバリー系として使用
すべき場合には、水はよい選択である。しかし、場合によっては、水が基質に好
ましくないこともあり、あるいはラテックスの乾燥特性を変化させる必要のある
場合もある。
【0005】 水以外の溶媒も連続相に使用できる。例えば、少量のジオール溶媒の添加も知
られている。JP 04335002は、低温においてビニルエステルエマルジ
ョンを製造するために凍結防止剤としてアルコールを添加することを教示してい
る。開示されたジオール溶媒の量は50重量%未満である。JP 631867
03は、得られるエマルジョンにフィルム形成性をもたらすためにフィルム形成
剤及び可塑剤を固体成分の10重量%以下の量で添加することを教示している。
JP06184217は、優れた粉体流動性を有する塩化ビニルポリマーを生成
するために塩化ビニル懸濁重合にポリオール及び水溶性無機塩を添加することを
教示している。EP255137は、重合度の高いポリビニルエステルを生成す
るために水/アルコールレベル100/0〜50/50で水溶性アルコールを使
用することを教示している。
【0006】 米国特許第3,779,969号は、エマルジョンの10〜50重量%の量で
プロピレンジオール又はジエチレンジオールを使用することを記載している。エ
チレンジオールは、改良された湿潤性をエマルジョンに与えるために添加される
【0007】 米国特許第4,458,050号は、ジオール連鎖延長剤中におけるポリマー
分散液の製造方法を記載している。この特許は、ポリウレタンを製造するために
、低粘度のポリマーを製造することに関する。米国特許第4,458,050号
は、ジオール溶媒中安定化ラテックスを生成する組成物は教示していない。この
特許はまた、分散ポリマーを生成するための多量のポリマー安定剤を教示してい
る。
【0008】 JP 60040182及びJP 64001786は、織物処理のための、
撥水油程(water−oil repellency)組成物を教示している
。この組成物は、ジオール溶媒の混合物中におけるフルオロポリマーエマルジョ
ンの製造に向けられている。このようなフルオロポリマーは本発明の対象ではな
い。
【0009】 米国特許第4,810,763号は、感圧性接着剤を製造するための、有機媒
体中における懸濁重合を教示している。米国特許第4,810,763号に記載
された組成物は特に、粒度の大きい分散液の製造に向けられている。この特許は
、寸法が1000nm未満のラテックスを作る組成物を開示していない。この参
考文献は乳化重合も開示していない。
【0010】 米国特許第4,885,350号及び米国特許第5,061,766号は親水
性有機液体中におけるビニルモノマーの分散重合を教示している。分散ポリマー
を製造するために、多量のポリマー分散安定剤が教示されている。
【0011】 本発明の以前には、ラテックスポリマーの連続相中に、連続相の40重量%、
より好ましくは60重量%又はそれ以上のジオールを使用することは知られてい
なかった。この量のジオールはラテックス組成物にいくつかの利点、例えば、特
定の基質との改良された相溶性、ラテックスのより優れた乾燥特性を与えること
が本発明において判明し、あるいはこの量のジオールは本発明の第2の主要実施
態様(縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造)に使用できる。
【0012】 本発明の第2の主要実施態様に関しては、押出機中で縮合ポリマーを別のポリ
マーとブレンドすることによって縮合ポリマーを改質することが知られている。
例えば、ポリエステルの耐衝撃性を改良するために、一般に低Tgエラストマー
が二軸スクリュー押出機中でポリエステルに添加される。特開平2−15594
4号公報は、飽和ポリエステルと、グリシジルメタクリレート−グラフトオレフ
ィンポリマー又はグリシジルアミドグラフトオレフィンポリマーを1〜100p
hr含むポリスチレンポリマーとの物理的ブレンドを含んでなる成形品用配合物
を記載している。特開平2−016145号公報、特開平2−024346号公
報、特開平1−123854号公報、特開平1−153249号公報及び特開平
1−163254号公報はそれぞれ、芳香族ポリエステルと、グラフト乳化共重
合によって製造された樹脂とをブレンドすることを教示している。これらの各参
考文献において、分散相の大きさは、優れた性質を得るという点において重要で
あるということである。しかし、これは多量のエネルギーを消費する方法であり
、場合によってはポリマーの物理的性質、特に分子量に不所望な減少を生じるこ
とがある。更に、配合工程が必要であり、そのためにより多くの資源とより多く
の時間を使用する。
【0013】 米国特許第5,652,306号、同第4,180,494号及び同第5,4
09,967号は、アクリル又はポリブタジエン/アクリルゴム粉末とポリエチ
レンテレフタレート(PET)とのブレンドを含む、芳香族ポリエステルの耐衝
撃性改良用組成物を開示している。アクリルゴム粒子は、代表的なコア/シェル
乳化重合によって製造し、次いでラテックスを噴霧乾燥することによって採取さ
れる。ラテックス採取方法は米国特許第3,895,703号中に概説されてい
る。
【0014】 エラストマーとプラスチックとの押出配合は労働集約的であり、時間がかかる
。通常は、ポリブタジエン又はポリ(ブチルアクリレート)は、ポリエステルの
耐衝撃性を改良するための低Tg(ガラス転移温度)ポリマーとして使用される
。これらの低Tgエラストマーは取り扱いにくく、低Tgポリマーを取り扱える
ように、低Tgポリマーコアを取り巻くシェルとして第2のモノマー、代表的に
はポリ(メチルメタクリレート)を使用しなければならない。コア/シェルポリ
マーは単離し、乾燥させ、次いで押出機中でポリエステルに添加される。
【0015】 より経済的にポリマーブレンドを製造する方法が必要とされている。ポリマー
ブレンドの製造方法においても、また経済的なやり方でコアシェル型及び/又は
非コアシェル型ポリマーを利用できることが望ましい。さらに、新規ポリマー源
、例えば、解糖ポリマーをポリマーブレンドの製造に使用することが望ましい。
また、得られるポリマーブレンドの物理的性質を改良するために、強化材、例え
ば、ガラス繊維を使用することが望ましい。更に、緩衝化系を使用することによ
って本発明のポリマーブレンドの特性を改良することが望ましい。更にまた、本
発明に従って熱可塑性エラストマー材料を得ることが望ましい。重合反応器中で
このようなポリマーブレンドを得ることができ、得られる縮合ポリマーの物理的
性質が維持又は改良されている本発明は、このようなニーズを満たした。更にま
た、性質の改良されたラテックスポリマー組成物が提供される。
【0016】発明の要約 一側面において、本発明は、 a.1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽和モノマーの残基を
含むラテックスポリマー粒子; b.界面活性剤;及び c.ジオール成分を含む連続液相(但し、ジオール成分は連続相の60〜1
00重量%を構成する) を含んでなる、ラテックスポリマー粒子が連続相に分散されたジオールラテック
ス組成物を提供する。
【0017】 更なる側面において、本発明は、 a.1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽和モノマーの残基を
含むラテックスポリマー粒子; b.界面活性剤;及び c.ジオール成分を含む液体連続相(但し、ジオール成分は連続相の40〜
100重量%であり、ジオール成分は本質的にトリプロピレンジオール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はそ
れらの混合物からなり、ラテックス粒子は連続相に分散されている) を含んでなるジオールラテックス組成物を提供する。
【0018】 別の側面において、本発明は、 a.液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製
し; b.縮合反応の前又は縮合反応の間に、 (1) 二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカー ボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物 を含む縮合反応媒体中にポリマーコロイド系を投入し(但し液体連続相、縮合反
応媒体又は両者がジオール成分を含む);そして c.ジオール成分と成分b(1)とを重合させることによって、縮合ポリマー
/第1のポリマーマトリックスを形成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0019】 更なる側面において、本発明は、 a.液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製
し; b.解糖反応の前又は解糖反応の間に、ポリエステル、コポリエステル、ポリ
エステルアミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物を含む解糖反応媒体中に
該ポリマーコロイド系を投入し(但し、液体連続相、解糖反応媒体又は両者がジ
オール成分を含む);そして c.全解糖又は部分解糖されたポリエステル、コポリエステル、ポリエステル
アミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物を重合し、それによって縮合ポリ
マー/第1のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0020】 更なる側面において、本発明は、 a.(i)寸法が1000nm未満の、エチレン系不飽和モノマーの残基を含
むラテックスポリマー粒子; (ii)界面活性剤;及び (iii)ラテックスジオール組成物の60〜100重量%のジオール成分 を含む連続液相 を含むラテックスジオール組成物を調製し; b.1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカー
ボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物を含む縮合反応媒体中にラテ
ックス組成物を投入し;そして c.ジオール成分と成分b1)とを重合させることによって、縮合ポリマー/
ラテックスポリマーマトリックスを形成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/ラテックスマトリックスの製造方法を提供する
【0021】 更に別の側面において、本発明は、ポリマーコロイド系から得られた非コア−
シェル型ポリマーである第1のポリマー及び縮合ポリマーを含んでなるポリマー
ブレンドを提供する。
【0022】 更に別の側面において、本発明は、 a) 縮合反応の前又は縮合反応の間に、 b) i)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリール カーボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物 を含む縮合反応媒体に、 ii)液体連続相中に分散された第1のポリマー を含むポリマーコロイド系を投入し(但し、ポリマーコロイド系連続相、縮合反
応媒体又は両者はジオール成分を含む);そして b)ジオール成分と成分(a)(i)とを重合させることによって、縮合ポ
リマー/第1のポリマーマトリックスを生成する 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0023】 さらにまた、本発明は、 a.液体連続相中に第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製し; b.縮合ポリマー中にポリマーコロイド系を投入し;そして c.ポリマーコロイド系及び縮合ポリマーを押出することによって、縮合ポリ
マー/第1のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0024】 本発明は更に、ここに開示された方法によって製造された製品を提供する。
【0025】 本発明のその他の利点は、一部は以下の説明に示され、一部は以下の説明から
明白であり、あるいは本発明の実施によって確認することができる。本発明の利
点は、特許請求の範囲において詳細に示した要素及び組み合わせによって実現及
び達成される。前記の概要及び以下の詳細な説明は共に単に代表的及び説明的な
ものであり、特許請求の範囲に記載した本発明を制限するものではないことを理
解されたい。
【0026】発明の詳細な説明 本発明は、本発明の好ましい実施態様に関する以下の詳細な説明及びこれに含
まれる実施例を参照することによってより理解しやすくなるであろう。
【0027】 本発明の物質組成及び方法の開示及び説明の前に、本発明は具体的な合成方法
又は個々の配合物に限定されないこと及び従って当然変化し得ることを理解され
たい。また、ここに使用した用語は、個々の実施態様の説明にのみ使用するので
あって、限定的な意味合いを持たないことを理解されたい。
【0028】 本明細書及び特許請求の範囲において、多数の用語に言及するが、それらは以
下の意味を有するものと定義する: 単数形(a,an及びthe)は、前後関係からそうでないことが明白でない
限り、複数の対象を含む。
【0029】 「任意の」又は「場合によっては」は、次に記載された事象又は状況が起こっ
ても起こらなくてもよいこと、並びに事象又は状況が起こる場合と起こらない場
合を含むことを意味する。
【0030】 ラテックスは本明細書中において、連続相中のポリマー粒子、好ましくは10
〜1000nmの寸法を有するポリマー粒子の分散液として定義する。ポリマー
粒子は乳化重合によって製造するのが好ましい。ラテックス粒子は本明細書中に
おいて、連続相中に分散されたそのようなポリマー粒子と定義する。
【0031】 ジオールは、グリコール又は二価アルコールの同義語である。ポリオールは3
個又はそれ以上のヒドロキシル基を含む多価アルコールである。
【0032】 略語「nm」はナノメーターを意味する。
【0033】 範囲は本明細書中においてしばしば、「約」を付けた「一方の特定値」から及
び/又は「約」を付けた「もう一方の特定値」までとして表される。このような
範囲を表す場合、「一方の特定値」から及び/又は「もう一方の特定値」までは
別の実施態様であることを理解されたい。同様に、先行する「約」を用いて値を
近似値で表す場合、特定値は別の実施態様であることを理解されたい。
【0034】 本明細書全体にわたって、出版物を参照する場合、本発明が関連する最新技術
をより詳細に説明するために、これらの出版物を参照することによってその開示
全体を本明細書に取り入れる。
【0035】 一側面において、本発明は、 a.1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽和モノマーの残基を
含むラテックスポリマー粒子; b.界面活性剤;及び c.ジオール成分を含む連続液相(但しジオール成分は連続相の60〜10
0重量%を構成する) を含んでなる、ラテックスポリマー粒子が連続相に分散されたジオールラテック
ス組成物を提供する。
【0036】 更なる側面において、本発明は、 a.1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽和モノマーの残基を
含むラテックスポリマー粒子; b.界面活性剤;及び c.ジオール成分を含む連続液相(但しジオール成分は連続相の40〜10
0重量%をであり、ジオール成分は本質的にトリプロピレンジオール、1,4−
ブタンジオール、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はそれ
らの混合物からなり、ラテックス粒子は連続相に分散されている) を含んでなるジオールラテックス組成物を提供する。
【0037】 別の側面において、本発明は、 a.液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製
し; b.縮合反応の前又は縮合反応の間に、 (1) 二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカー ボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物 を含む縮合反応媒体中に該ポリマーコロイド系を投入し(但し液体連続相、縮合
反応媒体又は両者がジオール成分を含む);そして c.ジオール成分と成分b(1)とを重合させることによって、縮合ポリマー
/第1のポリマーマトリックスを形成する 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0038】 更なる側面において、本発明は、 a.液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製
し; b.解糖反応の前又は解糖反応の間に、ポリエステル、コポリエステル、ポリ
エステルアミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物を含む解糖反応媒体中に
ポリマーコロイド系を投入し(但し、液体連続相、解糖反応媒体又は両者がジオ
ール成分を含む);そして c.全解糖又は部分解糖されたポリエステル、コポリエステル、ポリエステル
アミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物を重合し、それによって縮合ポリ
マー/第1のポリマーマトリックスを生成する 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0039】 更に別の側面において、本発明は、 a.(i)寸法が1000nm未満の、エチレン系不飽和モノマーの残基を含
むラテックスポリマー粒子; (ii)界面活性剤;及び (iii)ラテックスジオール組成物の60〜100重量%のジオール成分 を含む連続液相 を含むラテックスジオール組成物を調製し; b.1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカー
ボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物を含む縮合反応媒体中にラテ
ックス組成物を投入し;そして c.ジオール成分と成分b1)とを重合させることによって、縮合ポリマー/
ラテックスポリマーマトリックスを形成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/ラテックスマトリックスの製造方法を提供する
【0040】 更に別の側面において、本発明は、ポリマーコロイド系から得られた非コア−
シェル型ポリマーである第1のポリマー及び縮合ポリマーを含んでなるポリマー
ブレンドを提供する。
【0041】 更に別の側面において、本発明は、 a) 縮合反応の前又は縮合反応の間に、 i.二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカー ボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物 を含む縮合反応媒体に、 ii.液体連続相中に分散された第1のポリマー を含むポリマーコロイド系を投入し(但し、ポリマーコロイド系連続相、縮合反
応媒体又は両者はジオール成分を含む);そして b)ジオール成分と成分(a)(i)とを重合させることによって、縮合ポ
リマー/第1のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0042】 更にまた、本発明は、 a.液体連続相中に第1のポリマーを含むポリマーコロイド系を調製し; b.縮合ポリマー中にポリマーコロイド系を投入し;そして c.ポリマーコロイド系及び縮合ポリマーを押出することによって、縮合ポリ
マー/第1のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法を提供
する。
【0043】 本発明は更に、ここに開示された方法によって製造された製品を提供する。
【0044】 第1の側面において、本発明はジオールラテックス組成物及びこのようなジオ
ールラテックス組成物の製造方法に関する。このジオールラテックス組成物は、
遊離基開始剤、適当な界面活性剤及び製造されるポリマーが溶解しないジオール
連続相の存在下におけるエチレン系不飽和モノマーの重合によって得られたラテ
ックスポリマーを含んでなる。このジオールラテックス組成物は、エマルジョン
の連続相がジオール成分又はジオールと他の溶媒(補助溶媒)との組み合わせを
含む乳化重合法によって製造される。
【0045】 第2の主要側面において、本発明は、好ましくは共反応体としてジオール成分
を含むポリマーコロイド系を縮合重合法に導入することに関する。ジオール成分
は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステルアミドを製
造するための縮合重合反応又はジオールを使用する他の任意の縮合重合に共反応
体として使用することができる。
【0046】 更に詳しくは、本発明のこの第2の主要側面は、ポリマーコロイド系を縮合反
応に導入することによって、ジオールを含む縮合重合の間にポリマー粒子を混和
するための方法及び組成物を含む。本発明の一実施態様において、ポリマーコロ
イド系は、ジオール成分を含む連続相が縮合重合におけるジオール源となる、本
発明の第1の主要側面のジオールラテックス組成物である。別の実施態様におい
て、ポリマーコロイド系は水性連続相を含む。水性連続相はジオール成分を含ん
でも含まなくてもよい。さらに別の実施態様において、ポリマーコロイド系はジ
オール基材連続相を含む。
【0047】 ポリマーコロイド系が適切に安定化される場合には、ポリマーコロイド系はそ
の保全性を保ち、得られた縮合ポリマーマトリックス内で分散相であり続ける。
ポリマー粒子の性質によっては、縮合ポリマーの物理的特性は改良することがで
きる。本発明は、第1のポリマー、すなわち、ポリマーコロイド系を構成するポ
リマーを、第2のポリマー、すなわち、縮合ポリマーの重合の間に混和する、ポ
リマーの製造に使用できる組成物及び方法を含む。
【0048】 得られる縮合ポリマーは、ポリマーコロイド系を構成するポリマー粒子を含み
、ポリマー粒子は好ましくは固体縮合ポリマー連続相に分散される。これによっ
て、改良された物理的性質を有するポリマーブレンドが得られる。例えば、ジオ
ールラテックスポリマーが低Tgゴムであり且つ縮合ポリマーがポリ(エチレン
テレフタレート)(PET)のようなポリエステルである場合には、得られた縮
合ポリマーブレンドは改良された耐衝撃性を示すことができる。
【0049】 I.ジオールラテックス組成物 前述の通り、第1の主要側面において、本発明は連続相がジオール成分を含む
、乳化重合によるジオールラテックス組成物の製造に関する。ジオールラテック
ス組成物は、インキ組成物、顔料コンセントレート、被覆を含む(但し、これら
に限定されない)種々の目的で、また、縮合重合方法の反応体として使用できる
。ジオールラテックス組成物は、ラテックスポリマー及び連続相を含み、連続相
はジオール成分を含む。本明細書中において、「ジオールラテックス組成物」は
コアシェル型及び/又は非コアシェル型ラテックスポリマーの両者からなるラテ
ックスを含む。
【0050】 ジオールラテックス組成物の連続相に使用できるジオール成分としては、炭素
数約2〜約10の任意の脂肪族又は脂環式ジオール及びそれらの混合物が挙げら
れるがこれらに限定されない。好ましいジオールとしては、以下のものが挙げら
れる:エチレンジオール、1,3−トリメチレンジオール、プロピレンジオール
、トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタン
ジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルジオール、シス−若しくはト
ランス−シクロヘキサンジメタノール、シス−若しくはトランス−2,2,4,
4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、ジエチレンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール又はそれらの混合物。より
好ましいジオールとしては、エチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロ
ピレンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチル
ジオール、シス及びトランス−シクロヘキサンジメタノール並びにそれらの混合
物が挙げられ、さらに好ましいジオールとしては、ネオペンチルジオール、エチ
レンジオール、シス若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
ブタンジオール又はそれらの混合物が挙げられる。
【0051】 ジオール成分の他に、連続相は1種又はそれ以上のポリオール成分を含むこと
ができる。連続相中に使用できる代表的なポリオール成分としては、グリセロー
ル、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、1,2,6−ヘキサント
リオール、ソルビトール、1,1,4,4−テトラキス(ヒドロキシメチル)シ
クロヘキサン、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタ
エリスリトール及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。低分
子量ポリオールの他に、高分子量ポリオール(MW:400〜3000)、好ま
しくは炭素数2〜3のアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド又はプロ
ピレンオキシドを炭素数3〜6のポリオール開始剤、例えば、グリセロールを用
いて縮合させることによって得られるトリオールも使用できる。
【0052】 連続相はまた、補助溶媒を含むことができる。これらの補助溶媒としては、水
、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール及びそれらの混合物
が挙げられるがこれらに限定されない。補助溶媒は連続相の総重量に基づき、6
0重量%未満、より好ましくは40重量%未満の量で存在できる。
【0053】 本明細書中で使用する連続相の総重量は、ジオール成分、ポリオール成分及び
補助溶媒の重量を含む。界面活性剤の重量は連続相の総重量に含ませない。
【0054】 一実施態様において、ジオール成分は連続相の総重量に基づき60〜100重
量%、好ましくは65〜100重量%、より好ましくは75〜100重量%、よ
り好ましくは90〜100重量%、更に好ましくは100重量%の量で存在する
。別の実施態様において、ジオール含有相は本質的にジオール成分からなる。
【0055】 別の実施態様において、ジオール成分は連続相の総重量に基づき、40〜10
0重量%、好ましくは50〜100重量%、より好ましくは65〜100重量%
、更に好ましくは90〜100重量%の量で存在する。更に別の実施態様におい
て、連続相は本質的にジオール成分からなる。連続相の総重量は、ジオール成分
、ポリオール成分及び補助溶媒の重量を含む。前述の通り、界面活性剤の重量は
連続相の総重量には含ませない。この実施態様において、ジオール成分は本質的
にトリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール又はそれらの混合物からなる。
【0056】 本発明のジオールラテックス組成物は乳化重合によって製造するのが好ましい
。反応の固形分は好ましくは5〜60重量%、より好ましくは20〜50重量%
である。ジオールラテックス組成物のラテックスポリマー粒子の粒度は好ましく
は1000nm未満、より好ましくは20〜700nm、さらに好ましくは60
〜250nmである。反応温度は好ましくは0〜190℃、より好ましくは60
〜90℃である。
【0057】 ジオールラテックス組成物の製造には、界面活性剤を使用するのが好ましい。
当業者ならば、乳化重合に使用する界面活性剤の型及び量がモノマーの組み合わ
せ及び重合条件によって異なることがわかるであろう。乳化重合に使用する界面
活性剤は、陰イオン、陽イオン又は非イオン界面活性剤とすることができる。本
発明において使用できる陰イオン界面活性剤としては、アルキル、アリール若し
くはアルキルアリールスルホネート、サルフェート、ホスフェートのアルカリ金
属若しくはアンモニウム塩及びそれらの混合物のような界面活性剤が挙げられる
。更に、適当な非イオン界面活性剤としては、アルキル及びアルキルアリールポ
リジオールエーテル、例えば、ラウリル、オレイル及びステアリルアルコールの
エトキシル化生成物;オクチル又はノニルフェノールのエトキシル化生成物を含
む(但しこれらに限定されない)アルキルフェノールグリコールエーテルが挙げ
られるがこれらに限定されない。適当な界面活性剤は、McCutcheon’
s Volume I:Emulsifiers and Detergent
s 1996 North American Edition, MC Pu
blishing Co.,Glen Rock,NJ,1996に記載されて
いる。
【0058】 界面活性剤は重合において反応性であってもなくてもよい。一実施態様におい
て、有用な界面活性剤はノニルフェノール及びアルキルアルコールエトキシレー
トの硫酸塩/スルホン酸塩である。好ましい界面活性剤としては、重合性又は非
重合性アルキルエトキシレートサルフェート、アルキルフェノールエトキシレー
トサルフェート、アルキルエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート
又はそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
【0059】 ジオールラテックス組成物のラテックスポリマーは、公知の任意の常法によっ
て製造できる。ラテックスポリマーの形成に使用するモノマーは一般的には、エ
チレン系不飽和モノマーと位置づけられる。これらは非酸ビニルモノマー、酸ビ
ニルモノマー及び/又はそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。本発明
のラテックスポリマーは、非酸ビニルモノマーと酸モノマー、それらの混合物並
びにそれらの誘導体のコポリマーとすることができる。本発明のラテックスポリ
マーはまた、エチレン系不飽和モノマーのホモポリマーとすることができる。
【0060】 ラテックスポリマーの製造に使用できる適当な非酸ビニルモノマーとしては以
下のものが挙げられるがこれらに限定されない:アセトアセトキシエチルメタク
リレート、アセトアセトキシエチルアクリレート、メチルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレ
ート、ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、イソプレン、オクチルアクリレート、オクチルメ
タクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、トリ
メチロールプロピルトリアクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、グリシ
ジルメタクリレート、カルボジイミドメタクリレート、C〜C18アルキルク
ロトネート、ジ−n−ブチルマレエート、α−若しくはβ−ビニルナフタレン、
ジ−オクチルマレエート、アリルメタクリレート、ジ−アリルマレエート、ジ−
アリルマロネート、メトキシブテニルメタクリレート、イソボルニルメタクリレ
ート、ヒドロキシブテニルメタクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエチレンカーボネート、エポキシブテ
ン、3,4−ジヒドロキシブテン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メ
タクリルアミド、アクリルアミド、ブチルアクリルアミド、エチルアクリルアミ
ド、ブタジエン、ビニルエステルモノマー、ビニル(メタ)アクリレート、イソ
プロペニル(メタ)アクリレート、脂環式エポキシ(メタ)アクリレート、エチ
ルホルムアミド、4−ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オン、2,2−ジメ
チル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン、並びに3,4−ジ−アセトキシ−1
−ブテン又はそれらの混合物。適当なモノマーは、The Brandon A
ssociates, 2nd edition,1992(Merrimac
k,New Hampshire)及びPolymers and Monom
ers, the 1966−1997 Catalog(Polyscien
ce,Inc.,Warrington,Pennsylvania,U.S.
A.)に記載されている。
【0061】 ラテックスポリマーの製造に使用できる酸ビニルモノマーとしては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸及びモノビニルアジペートが挙げら
れるがこれらに限定されない。
【0062】 ラテックスポリマー/(コ)ポリマーの製造に使用できる好ましいモノマーは
、アクリレート、メタクリレート、ビニルエステル、スチレン、スチレン誘導体
、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、イソプレン及びブタジエン
を含む(但し、これらに限定されない)エチレン系不飽和モノマーである。より
好ましい実施態様において、ラテックスポリマーは、2−エチル−ヘキシルアク
リレート、スチレン、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルアク
リレート、メチルメタクリレート、ブタジエン及びイソプレンのモノマーから製
造された(コ)ポリマーを含む。
【0063】 好ましい実施態様において、ラテックスポリマーの分子量は、ゲル透過クロマ
トグラフィー(GPC)によって測定された重量平均分子量(Mw)が1,00
0〜1,000,000、より好ましくは5,000〜250,000である。
一実施態様において、ラテックスポリマーのガラス転移温度(Tg)は約170
℃又はそれ未満である。
【0064】 本発明のジオールラテックス組成物は、ジオール成分を含む連続相中で安定化
されたラテックスと位置づけることができる。本発明において、安定ラテックス
とは、粒子がコロイド安定性であるもの、すなわち、ラテックス粒子が長時間、
例えば、24時間、好ましくは48時間、より好ましくは1週間、連続相中に分
散されたままであるものと定義する。
【0065】 ラテックスポリマー粒子は一般に球形である。前述の通り、本発明のジオール
ラテックス組成物中に使用するラテックスポリマーは、コアシェル型ポリマー又
は非コア−シェル型ポリマーであることができる。コアシェル型ポリマーを使用
する場合には、ポリマーは、モノマー添加を段階的に行うことによってポリマー
をコア/シェル式で製造できる。例えば、重合のモノマー供給材料の組成を反応
の間に急に変えることによって、ポリマーに明確なコアシェル部分を形成できる
【0066】 コア−シェル型ラテックスポリマー/(コ)ポリマーの製造に使用できる好ま
しいモノマーは、アクリレート、メタクリレート、ビニルエステル、スチレン、
スチレン誘導体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、イソプレン
及びブタジエンを含む(但しこれらに限定されない)エチレン系不飽和モノマー
である。より好ましい実施態様において、コア−シェル型ラテックスポリマーは
、2−エチルヘキシルアクリレート、スチレン、ブチルアクリレート、ブチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、ブタジエン及びイ
ソプレンのモノマーから製造された(コ)ポリマーを含む。
【0067】 コア/シェル型ポリマー粒子はまた、マルチローブ形、ピーナッツシェル、ど
んぐり形又はラズベリー形で製造することもできる。このような粒子中で、コア
部分は粒子の総重量の約20〜約80%を構成することができ、シェル部分は粒
子の総重量の約80〜約20%を構成することができる。
【0068】 1つの好ましい実施態様においては、連鎖移動剤を乳化重合に使用する。代表
的な連鎖移動剤は、公知の連鎖移動剤である。ジオールラテックス組成物を形成
するために乳化重合反応に使用できる連鎖移動剤としては以下のものが挙げられ
るが、これらに限定されない:ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、メ
ルカプトプロピオン酸、2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピオネート、
n−ブチル−3−メルカプトプロピオネート、オクチルメルカプタン、イソデシ
ルメルカプタン、オクタデシルメルカプタン、メルカプトアセテート、アリルメ
ルカプトプロピオネート、アリルメルカプトアセテート、クロチルメルカプトプ
ロピオネート、クロチルメルカプトアセテート、及び米国特許第5,247,0
40号(この特許を参照することによってここに取り入れる)に開示又は記載さ
れた反応性連鎖移動剤。好ましくは、連鎖移動剤は、メルカプタン、及び四塩化
炭素を含む(但しこれらに限定されない)種々のハロゲン化アルキルから選ばれ
;より好ましくは連鎖移動剤は2−エチルヘキシル−3−メルカプトプロピオネ
ートである。連鎖移動剤は0〜2部/モノマー100部(phm)、より好まし
くは0〜0.5phmの量で添加することができる。
【0069】 本発明のラテックスポリマーは架橋されていなくても架橋されていてもよい。
架橋されている場合には、適当な架橋剤としては、ジビニルベンゼン、アリルメ
タクリレート、アリルアクリレート、多官能価アクリレート及びそれらの混合物
を含む(但しこれらに限定されない)多官能価不飽和化合物が挙げられる。適当
な多官能価アクリレートとしては、エチレンジオールジメタクリレート、エチレ
ンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。乳化重合における
架橋用モノマーの量を制御して、ラテックス中のゲルの割合を20〜100%に
変化させることができる。ゲルの割合は、望ましい溶媒中に溶解しない量である
【0070】 当業者ならば、本発明のラテックス組成物が未架橋であることは理解できるで
あろう。この組成物は、架橋剤を使用しないことを除いて、架橋された組成物と
同様にして製造できる。
【0071】 ラテックス粒子は、官能側基を有するモノマーを組み入れることによって官能
化することができる。ラテックス粒子中に組み入れることができる官能基として
は、エポキシ基、アセトアセトキシ基、カーボネート基、ヒドロキシ基、アミン
基、イソシアネート基、アミド基およびそれらの混合物が挙げられるがこれらに
限定されない。官能基は、以下のような種々のモノマー(但しこれらに限定され
ない)から誘導することができる:グリシジルメタクリレート、アセトアセトキ
シエチルメタクリレート、ビニルエチレンカーボネート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノメタクリ
レート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、アク
リルアミド及びn−メチロールアクリルアミド。官能基の添加によって、ラテッ
クス合成後にポリマーをさらに反応させることができる。官能価は、潜在性架橋
を付与するのに有用であるか、以下のセクションIIで解説する縮合ポリマーと
反応させるのに使用できる。
【0072】 乳化重合において開始剤を使用してジオールラテックス組成物を形成できるが
、その例としては、ペルオクソ硫酸塩、水又はジオール溶解性有機ペルオキシド
及びアゾ型開始剤が挙げられる(但しこれらに限定されない)。好ましい開始剤
としては、過酸化水素、ペルオクソ二硫酸カリウム若しくはアンモニウム、ジベ
ンゾイルペルオキシド、ラウリルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルヒドロペルオキシド、ベン
ゾイルペルオキシド及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
t−ブチルヒドロペルオキシドとイソアスコルビン酸との鉄触媒反応のような、
レドックス開始系(還元酸化開始)も有用である。副生成物として強酸を発生し
かねない開始剤は使用しない方が好ましい。これにより、溶媒のジオール成分と
酸との起こり得る副反応が回避される。開始剤は0.1〜2phm、より好まし
くは0.3〜0.8phmの量で添加できる。
【0073】 乳化重合には還元剤も使用できる。適当な還元剤は、重合速度を増加させるも
のであり、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、ナトリウ
ムホルムアルデヒドスルホキシレート、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸及
びそれらの混合物が挙げられる。還元剤を乳化重合に導入する場合には、好まし
くは0.1〜2phm、より好ましくは0.3〜0.8phmの量で添加する。
還元剤は反応器中に一定期間にわたって供給するのが好ましい。
【0074】 反応のpHを制御するために、ジオールを含む乳化重合に緩衝剤を使用するこ
ともできる。適当な緩衝剤としては炭酸アンモニウム及びナトリウム並びに炭酸
水素アンモニウム及びナトリウムが挙げられるがこれらに限定されない。ペルオ
クソ硫酸塩を含む(但しこれらに限定されない)酸発生開始剤を用いる場合には
緩衝剤を組み込むことが好ましい。
【0075】 乳化重合には重合触媒も使用できる。重合触媒は重合速度を増加し且つ、前記
還元剤と組合わさって、反応条件下で重合開始剤の分解を促進することができる
化合物である。適当な触媒としては、例えば硫酸第一鉄七水和物、塩化第一鉄、
硫酸第二銅、塩化第二銅、酢酸コバルト、硫酸第一コバルト及びそれらの混合物
のような遷移金属化合物が挙げられるがそれらに限定されない。
【0076】 一実施態様において、ジオールラテックス組成物は、最初にモノマー、開始剤
、界面活性剤及び連続相を含むエマルジョン又は溶液を形成することによって製
造する。別の実施態様において、連続相は60〜100重量%のジオール成分を
含む。次いで、混合物を加熱することによって、モノマーを重合させ、ラテック
スポリマーを形成する。通常、モノマーは一定期間にわたって反応器に供給し、
別の開始剤供給材料もまた、ゆっくり時間をかけて反応器中に供給する。
【0077】 ジオールラテックス組成物は安定剤を含むことができるか、安定剤を存在させ
る必要がない。ジオールラテックス組成物中に使用するのに適した安定剤として
は、陰イオン安定剤、非イオン懸濁安定剤、両性懸濁安定剤又はそれらの混合物
が挙げられるが、これらに限定されない。懸濁安定剤は連続相に可溶でなければ
ならないが、モノマーとは実質的に不溶性でなければならない。懸濁安定剤が存
在する場合には、その濃度はモノマーの3〜15重量%、好ましくは7〜8重量
%である。
【0078】 連続相中のジオール濃度が約100%に近づくにつれて、疎水性表面に対する
ジオールラテックス組成物の湿潤特性が改良され、ジオールラテックス組成物は
揮発性がより低くなる。ジオールラテックス組成物の揮発性の低下は、ジオール
ラテックス組成物を、以下のセクションIIに開示した縮合反応中に使用する場
合に特に有利である。
【0079】 本発明によって製造されるポリマーは、熱可塑性エンジニアリング樹脂、エラ
ストマー、フィルム、シート及び容器プラスチックに有用である。本発明のジオ
ールラテックス組成物は、種々の被覆組成物、例えば、建築用被覆、保全被覆、
工業用被覆、自動車用被覆、織物用被覆、インキ、接着剤、並びに紙、木材及び
プラスチック用被覆において有用である。従って、本発明はさらに、本発明のジ
オールラテックス組成物を含むこのような被覆組成物に関する。本発明のジオー
ルラテックス組成物は、公知のポリマーラテックスと同様にしてこれらの被覆組
成物中に取り入れて、このような組成物の常用成分及び/又は添加剤と共に使用
できる。被覆は透明であっても、着色してもよい。
【0080】 配合後、本発明のジオールラテックス組成物を含む被覆組成物は次に、種々の
表面、支持体又は製品、例えば、紙、プラスチック、スチール、アルミニウム、
木材、石膏ボード又は亜鉛メッキ鋼板(下塗りがされたもの又はされていないも
の)に適用できる。一般に、被覆する表面、支持体又は製品の型によって使用す
る被覆組成物の型が決定される。被覆組成物は公知の方法によって適用できる。
例えば、被覆組成物は、支持体に噴霧するか被覆することによって適用できる。
一般に、被覆は、加熱によって乾燥させることができるが、自然乾燥させるのが
好ましい。
【0081】 被覆組成物は本発明のジオールラテックス組成物を含み、さらに水、溶媒、顔
料(有機又は無機)及び/又は公知の他の添加剤若しくは充填剤を含むことがで
きる。このような添加剤又は充填剤としては以下のものが挙げられるがこれらに
限定されない:均展、レオロジー及び流れ調整剤、例えば、シリコーン、フルオ
ロカーボン、ウレタン又はセルロース系材料、増量剤、反応性融合助剤、例えば
、米国特許第5,349,026号に記載されたもの、艶消し剤、顔料湿潤及び
分散剤並びに界面活性剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、色味顔料、増量剤、脱
泡剤及び消泡剤、沈降防止剤、垂れ防止及び増粘剤、皮張り防止剤、フラッディ
ング防止剤及び浮遊防止剤、抗真菌剤及びカビ駆除剤、腐蝕防止剤、増粘剤、可
塑剤、反応性可塑剤、硬化剤又は融合助剤。このような添加剤の具体例は、Ra
w Materials Index(National Paint & C
oatings Association,1500 Rhode Islan
d Avenue,NW,Washington,DC 20005,U.S.
A.発行)に記載されている。
【0082】 本発明のジオールラテックス組成物は単独で又は他の汎用のポリマーと共に使
用できる。このようなポリマーとしては、ポリエステル、例えば、テレフタレー
ト系ポリマー、ポリエステルアミド、セルロースエステル、アルキド樹脂、ポリ
ウレタン、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂、ビニ
ルポリマー、スチレン−ブタジエンポリマー、酢酸ビニル−エチレンコポリマー
及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
【0083】 本発明のジオールラテックス組成物はまた、縮合重合において反応体として有
用である。本発明のジオールラテックス組成物は縮合重合における反応体として
、ラテックスジオールと二酸、ジイソシアネート及びジアルキル、ジアリール−
又はジハロ−カーボネートとを共反応させることによって熱可塑性縮合ポリマー
を改質するために使用できる。以下のセクションIIは、実施態様の1つとして
、縮合重合における反応体としてのジオールラテックス組成物のこのような使用
を説明している。更に、本発明は、ラテックスポリマーを熱可塑性縮合ポリマー
中に供給するための簡便な供給方法としての役割を果たす。
【0084】 II.改質縮合ポリマーマトリックス 第2の主要実施態様において、本発明は縮合ポリマーを形成する反応中にポリ
マーコロイド系を取り入れること、好ましくはそれによって縮合ポリマーマトリ
ックス中にポリマー粒子が取り込まれた製品を製造することに関する。本明細書
中においては、重合反応に導入されるポリマーコロイド系とは、連続相に分散さ
れたポリマー粒子、好ましくは約0.020〜約1000ミクロンの範囲の粒度
を有するポリマー粒子と定義する。連続相は少量の未反応モノマー、界面活性剤
などを含むことができる。本明細書中で第1のポリマーと定義した、ポリマーコ
ロイド系中における使用に適したポリマー粒子は、前述のセクションIに記載し
たジオールラテックス組成物に関して記載したのと同一の、エチレン系不飽和モ
ノマーから得られたポリマーを含み、セクションIのラテックスポリマーに関し
て開示したの同様に、官能化され、架橋され又は未架橋であることができる。官
能化される場合には、官能基は、二酸、ジイソシアネート、ジアリールカーボネ
ート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート、又はジオール成分と反応
できる基を含むのが好ましい。これらの官能基としては、エポキシ、酸、ヒドロ
キシル、イソシアネート、アミン、アミド及び炭酸基又はそれらの混合物が挙げ
られるがこれらに限定されない。当業者ならば、得られる縮合ポリマーが、ポリ
マーコロイド系の第1のポリマーが架橋されているか未架橋かに一部分関連する
特別な特性を有することがわかるであろう。
【0085】 ポリマーコロイド系は、乳化重合、懸濁重合、分散重合及び機械的乳化を含む
(但しこれらに限定されない)種々の方法によって製造できる。一般に、分散重
合及び懸濁重合は、通常は1〜500ミクロンの比較的大きい粒度を生じるのに
対し、乳化重合は通常は10〜1000ナノメーターの比較的小さい粒度の粒子
を生成する。本明細書中で以下に使用するように、本発明のポリマーコロイド系
の第1のポリマーは、コアシェル及び非コアシェル型ラテックスポリマーを共に
含む。一実施態様において、縮合ポリマー反応に導入されるポリマーとしては、
解糖ポリエステル、コポリエステル、ポリエステルアミド又はポリカーボネート
が挙げられる。
【0086】 好ましい実施態様において、第1のポリマーは非コアシェルポリマーであり、
ポリマーコロイド系の第1のポリマーは、以下のモノマーの1つの残基を50〜
100モル%、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜100モル%
含む:2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、イソプレン、ス
チレン、ブタジエン又はアクリロニトリル。
【0087】 乳化重合、懸濁重合、分散重合及び機械的乳化重合は、ポリマーコロイド系を
形成するための公知方法である。縮合重合反応に導入するポリマーコロイド系を
製造するために分散重合を選択する場合には、米国特許第4,885,350号
及び同第5,061,766号に記載されたのと同様な方法を用いて、粒度範囲
が1〜100ミクロンのポリマーコロイド系を製造できる。機械的乳化を用いる
場合には、米国特許第4,177,177号、同第5,358,981号及び同
第5,612,407号に記載したのと同様な方法を使用できる。
【0088】 本明細書中で使用する用語「縮合重合」とは、縮合重合反応を意味するのに使
用し、「縮合ポリマー」はその生成物である。本明細書中で使用する用語「縮合
重合」はまた、より一般的には段階的成長型の重合反応を意味するのに使用する
。本明細書中で使用する用語「縮合ポリマー」は「段階的成長ポリマー」と同義
語である。
【0089】 乳化重合、懸濁重合、分散重合されたポリマー又は機械的乳化されたポリマー
コロイド系を縮合反応に導入するためには、溶媒又は連続相は、水、ジオール又
はそれらの混合物を含むことができる。しかし、ポリマーコロイド系の連続相の
ジオールが縮合重合反応に関与できるように、連続相は少なくとも若干量のジオ
ールを含むのが好ましい。特に好ましい実施態様において、ポリマーコロイド系
は前記セクションIに記載されたジオールラテックス組成物を含む。さらに、各
ポリマーコロイド系の連続相は本質的に水又はジオールからなることができるか
、あるいは両成分を任意の割合で含むことができる。
【0090】 ジオール系連続相を含むポリマーコロイド系において、連続相中のジオールは
、反応媒体を構成する二酸、ジイソシアネート、ジアルキル若しくはジアリール
又はジハロカーボネート、あるいはそれらの混合物と共反応して、縮合ポリマー
を形成する。この実施態様において、ジオール成分は好ましくは連続相の25〜
100重量%、好ましくは50〜100重量%、より好ましくは70〜100重
量%、さらに好ましくは90〜100重量%を構成する。特に好ましい実施態様
において、連続相は本質的にジオール成分からなる。ポリマーコロイド系のジオ
ール基材連続相に適当なジオール成分としては、セクションIに記載されたジオ
ール成分が挙げられるがこれらに限定されない。
【0091】 一実施態様において、ジオール成分は、連続相、縮合反応媒体又は両者中に存
在できる。最初の反応媒体中に存在するジオール濃度は、ポリマーコロイド系中
のジオール濃度を考慮に入れるために調節することができる。ポリマーコロイド
系は、種々の重合段階で縮合重合に導入できる。例えば、ポリ(エチレンテレフ
タレート)(PET)重合においては、ジメチルテレフタレート(DMT)、エ
チレンジオール(EG)及び触媒金属をフラスコ中に入れ、重合する。ラテック
スは次の段階で添加できる:1)前もって、すなわち、最初に他の材料と共に;
2)他の出発材料が溶融して、均質溶液を形成した後に;3)第1の段階でDM
T及びEGが反応して、MeOHを放出した後に;4)Nを止め、真空を適用
した直後に;5)場合によっては最終重縮合の間、又は中間のどこか、すなわち
、エステル交換段階の間に。
【0092】 あるいは、ポリマーコロイドを約200〜約320℃の温度において押出機中
で直接、完全又は部分的に形成された縮合ポリマー中にブレンドすることができ
る。この方法において、ポリマーコロイド系は縮合ポリマーに直接添加するので
、ポリマーコロイド系から第1のポリマーを採取する必要がない。これは先行技
術の方法に比べてより経済的な方法を実現する。
【0093】 最終ポリマーブレンドは、ラテックスを縮合ポリマーに添加する時期によって
影響され得る。メカニズムによって拘束するつもりはないが、縮合ポリマーマト
リックス中のエマルジョンポリマーの寸法及び形状は添加の時期によって影響さ
れ得ることがわかる。また、エマルジョンポリマーと縮合ポリマーとの特定の化
学相互作用は、添加の時期によって影響され、その結果、それらが最終ブレンド
特性に影響を与える。
【0094】 本発明の縮合ポリマーは広範囲のラテックス又は第1のポリマーで改質して、
種々の量のラテックス又は第1のポリマーを含む縮合ポリマーブレンドを生成す
ることができる。しかし、縮合ポリマーブレンド中のラテックス又は第1のポリ
マーの量は、縮合ポリマーブレンドの約5重量%より多いのが特に好ましい。更
に好ましい実施態様において、縮合ポリマーブレンドは、ラテックス又は第1の
ポリマーを約5〜約50重量%含む。更にまた、縮合ポリマーブレンドは好まし
くは、ラテックス又は第1のポリマーを約5〜約25重量%含む。
【0095】 好ましい実施態様において、ポリマーコロイド系は、ジオール成分を含み又は
含まずに、水を含む。好ましい実施態様において、水成分は連続相の約10〜約
100重量%を、更に好ましくは約30〜約100重量%を、より好ましくは約
50〜約100重量%を、さらに好ましくは70〜約100重量%を、さらに好
ましくは約90〜約100重量%を構成する。
【0096】 別の実施態様において、ポリマーコロイド系は好ましくは、解糖反応の種々の
段階で縮合重合に導入することができる。このような方法において、ポリエステ
ル、コポリエステル、ポリエステルアミド又はポリカーボネートはグリコールの
添加によって分子量を減少させることができる。この反応は約200〜約300
℃、好ましくは約240〜約280℃において極めて急速に行われる。
【0097】 最終ブレンドは、ラテックスを解糖ポリマーに添加する時期によって影響され
得る。例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)の解糖においては、
ラテックスは、分子量がごくわずか低下した後(例えば、Ih.V.0.7から
0.6Ih.V.まで)、例えば、解糖反応の初期段階で、又はかなりの分子量
低下が起こった後(例えば、Ih.V.0.7からIh.V.0.05まで)、
例えば、解糖反応の遅い段階で添加できる。最終ブレンドは、ラテックスを解糖
ポリマーに添加する時期によって影響され得る。メカニズムによって拘束するつ
もりはないが、縮合ポリマーマトリックス中のエマルジョンポリマーの寸法及び
形状は添加の時期によって影響され得ると考えられる。また、エマルジョンポリ
マーと縮合ポリマーとの特定の化学相互作用は添加の時期によって影響され、そ
の結果、それらが最終ブレンド特性に影響を与える。解糖ポリマーのこのような
使用は、場合によっては好ましい。このような場合の一例は、本発明における解
糖ポリマーの使用が、さもなければ廃棄物流となるであろうポリマー材料に新し
い用途を与える場合である。
【0098】 解糖ポリマー、例えば、ポリエステルを本発明において使用する場合には、解
糖はグリコールの存在下に急速に行われる。解糖温度は約200〜約300℃、
好ましくは240〜280℃であることができる。この方法に使用できるグリコ
ールは、前述のジオールのリストに記載したものであり、好ましくはエチレング
リコール、ブタンジオール、ヘキサンジオールなどである。一実施態様において
、グリコールは連続相の総重量に基づき約10〜約50重量%、より好ましくは
約10〜約75重量%、さらに好ましくは約 〜約95重量%を構成する。解
糖及びポリマーコロイド系の添加の後、例えば高分子量のポリエステルを製造す
るために、縮合ポリマーの分子量は通常、高真空(例えば、10mmHg超)を
加えることによって増加させる。
【0099】 好ましい実施態様において、解糖に使用できるジオールとしては、炭素数約2
〜約10の任意の脂肪族若しくは脂環式ジオール及びそれらの混合物が挙げられ
るがこれらに限定されない。好ましいジオールとしては、エチレンジオール;1
,3−トリメチレンジオール;プロピレンジオール;トリプロピレンジオール;
1,4−ブタンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオール;1,9−ノナンジ
オール;ネオペンチルジオール;シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメ
タノール、シス若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シ
クロブタンジオール、ジエチレンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,
3−ペンタンジオール、又はそれらの混合物が挙げられ、より好ましいジオール
としてはエチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1
,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチルジオール、シス及び
トランス−シクロヘキサンジメタノール及びそれらの混合物が挙げられ、さらに
好ましいジオールとしてはネオペンチルジオール、エチレンジオール、シス若し
くはトランス−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオール又はそれ
らの混合物が挙げられる。
【0100】 解糖ポリマーに関連する本発明のその側面に関して、連続相中のジオールの量
は連続相の約25〜約100重量%、約50〜約100重量%、約75〜約10
0重量%、約90〜約100重量%であることができる。あるいは、ジオールを
含み又は含まずに、ポリマーコロイド系は水を含むことができる。
【0101】 本発明の方法は縮合反応に加える前に、ポリマーコロイド系中においてポリマ
ーを単離する必要がない。従って、一実施態様において、本発明はコアシェルポ
リマーを製造する必要性又はエマルジョンからのポリマーの採取の必要性を克服
する。更に、配合は縮合ポリマーの製造の間に行われるので、エネルギーを大量
に消費し、費用がかかり且つしばしば縮合ポリマーの分子量の低下をまねくポリ
マー/ポリマー後配合工程の必要がない。
【0102】 場合によっては、縮合重合において、コアシェルポリマーを含むポリマーコロ
イド系を使用することが好ましいことがある。例えば、コアシェルポリマーをこ
こで使用する場合には、透明なブレンドを製造できる。このようなブレンドは、
コアシェルポリマーの屈折率を縮合ポリマーマトリックスの屈折率と調和させる
、より好ましくは、コアシェルポリマーの屈折率を縮合ポリマーマトリックスの
屈折率とぴったり一致させることによって得ることができる。このような方法は
、米国特許第5,409,967号に一般的に記載されており、参照することに
よってその開示全体を本明細書中に取り入れる。
【0103】 好ましい実施態様において、本発明のポリマーコロイド系を投入する反応媒体
はポリエステルポリマーを形成する。本明細書中で使用する用語「ポリエステル
」は、ホモポリエステル及びコポリエステル(モノマー単位の2種又はそれ以上
の酸及び/又はジオール残基)を含む(但しこれらに限定されない)ブレンドの
ポリエステル部分の範囲内の任意の単位型のポリエステルを意味する。本発明の
ポリエステルは酸残基とジオール残基を含む。本発明のポリエステルの酸残基は
、合計100モル%であり、本発明のポリエステルのジオール残基は合計100
モル%である。対応する誘導体、具体的にはこれらの酸の酸無水物、エステル及
び酸塩化物の使用は本明細書全体にわたって用語「酸残基」に含まれることを理
解されたい。酸残基及びジオール残基の他に、ポリエステルは他の改質用残基を
含むことができる。これらの改質用残基としては、ポリエステル/アミドを生じ
るジアミンが挙げられるがこれらに限定されない。
【0104】 ポリエステルは好ましくは、炭素数が好ましくは8〜14の芳香族ジカルボン
酸若しくはエステル残基、炭素数が好ましくは4〜12の脂肪族ジカルボン酸若
しくはエステル残基、又は炭素数が好ましくは8〜12の脂環式ジカルボン酸若
しくはエステル残基を含む(但しこれらに限定されない)ジカルボン酸若しくは
エステルの残基を含む。ポリエステルの酸部分を構成する酸若しくはエステル残
基としては以下のものが挙げられる:フタル酸;テレフタル酸;ナフタレンジカ
ルボン酸;イソフタル酸;シクロヘキサン二酢酸;ジフェニル4,4’−ジカル
ボン酸;コハク酸;グルタル酸;アジピン酸;フマル酸;アゼライン酸;レソル
シノールジ酢酸;ジジオール酸(didiolic acid);4,4’−オ
キシビス安息香酸;ビフェニルジカルボン酸;1,12−ドデカンジカルボン酸
;4,4’−スルホニル二安息香酸;4,4’−メチル二安息香酸;トランス4
,4’−スチルベンジカルボン酸;1,2−、1,3−及び1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸;及びそれらの混合物。ポリエステルは、1種又はそれ以上の
前記ジカルボン酸から製造できる。
【0105】 ポリエステルの製造に使用するジカルボン酸又は誘導体の好ましい例は、テレ
フタル酸若しくはエステル及び2,6−ナフタレンジカルボン酸若しくはエステ
ル、コハク酸、イソフタル酸、グルタル酸、アジピン酸若しくはエステルである
。他のナフタレンジカルボン酸又はそれらのエステルも使用できる。これらは、
1,2−;1,3−;1,4−;1,5−;1,6−;1,7−;1,8−;2
,3−;2,4−;2,5−;2,6−;2,7−;及び2,8−ナフタレンジ
カルボン酸及びそれらの混合物を含む。改質用酸として更に好ましいのは2,6
−ナフタレンジカルボン酸できる。
【0106】 ポリエステルのジオール成分は、好ましくは炭素数6〜20の脂環式ジオール
又は炭素数が好ましくは2〜20の脂肪族ジオールから選ばれたジオール残基を
含む。このようなジオールの例としては、エチレンジオール、ジエチレンジオー
ル、トリエチレンジオール、ネオペンチルジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−プ
ロパンジオール、1,10−デカンジオール、2,2,4,4−テトラメチル−
1,3−シクロブタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−
メチル−1,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール、2−エチル−1−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−
1,3−プロパンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ビス−(ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)
プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン
、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパン及びそれらの混合物が挙げら
れる。ジオール成分はより好ましくは、エチレンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレンジオー
ル及びそれらの混合物から選ばれる。ジオールは約50モル%以下、より好まし
くは約20モル%以下の、ここに開示したその他のジオールのいずれかで改質す
ることができる。
【0107】 一実施態様において、本発明のポリエステルは本質的に線状であるのが好まし
い。しかし、これらのポリエステルは好ましくは、低レベルの1種又はそれ以上
の分枝剤で改質することもできる。分枝剤は本明細書中において、ポリエステル
形成反応に関与できる少なくとも3個の官能基、例えば、ヒドロキシル、カルボ
ン酸、カルボン酸エステル、燐系エステル(潜在的に三官能価)及び無水物(二
官能価)を有する分子と定義する。
【0108】 本発明のポリエステルの製造に使用できる分枝剤の例としては、グリセロール
、ペンタエリスリトール、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸無水物、酒石
酸及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。分枝剤を縮合反応
に使用する場合には、分枝剤の好ましい範囲は、ポリエステルの総重量に基づき
0.1〜2.0重量%、より好ましくは約0.2〜1.0重量%である。
【0109】 低レベルの分枝剤の添加は、ポリエステルの物理的性質にほとんど悪影響を及
ぼさず、フィルム押出操作において極めて有用であり得る追加の溶融強度を与え
る。コポリエステルに高レベルの分枝剤を混和すると、物理的性質の劣った、例
えば、伸び率の低いコポリエステルが生じる。
【0110】 本発明のポリマーは緩衝化することができる。他にも用途があるが、ジエチレ
ングリコールの形成の制御に緩衝剤を使用できる。好ましい緩衝剤としては、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、燐酸二水素ナトリウム、燐酸水素
二カリウム及び炭酸ナトリウムが挙げられる。緩衝剤は、ジオールの脱水を引き
起こしてエーテルジオールを生成する酸種の量を制限するのに有用である。従っ
て、緩衝剤の使用によってこのような酸種を制限することは望ましいはずである
【0111】 ポリマーの溶融粘度を増大させるために、1種又はそれ以上のイオン含有モノ
マーを含む薬剤を添加することができる。本発明において使用できるイオン含有
モノマーとしては、スルフイソフタル酸の若しくはその誘導体のアルカリ金属塩
が挙げられるがこれらに限定されない。イオン含有モノマーの好ましい重量百分
率は約0.3〜5.0モル%、好ましくは約0.3〜3.0モル%である。イオ
ン含有モノマーはまた、ポリエステルの溶融粘度を増大させるが、フィルムの伸
び率をそれほど低レベルには低下させない。
【0112】 本発明のホモ又はコポリエステルは好ましくは、温度約150〜約300℃に
おいて四塩化チタン、チタンテトライソプロポキシド、二酢酸マンガン、酸化ア
ンチモン、三酢酸アンチモン、ジブチル錫ジアセテート、塩化亜鉛又はそれらの
混合物を含む(但しこれらに限定されない)重縮合触媒の存在下にジオール及び
二酢酸(又はジエステル若しくは無水物)を用いて実施する反応において製造す
る。触媒は通常、反応体の総重量に基づき10〜1000ppmの量で使用する
。反応の最終段階は一般に、高分子量のポリエステルを製造するために高真空(
10mmHg超)下で実施する。
【0113】 本発明はまた、以下の工程(I)、(II)及び(III)を含んでなる方法
によって製造される高分子量ホモ又はコポリエステルの、ここに解説するような
改質に関する: (I)ここに記載したジオール及び二酸を触媒系と合し(触媒はMn、Sb、
Ti及び他の同様な金属種を含む); (II)第1の段階において、190〜220℃において、大気圧かそれより
わずかに高い圧力において該反応混合物を加熱し;そして (III)第2の段階において、燐基材添加剤を添加し、220〜290℃に
おいて0.05〜2.00mmHgの減圧下で該反応混合物を加熱する。
【0114】 これらのポリエステルは、燐系添加剤の存在下に前に名前を列挙した触媒系の
1つを用いて製造するのが最もよい。反応中の好ましい触媒濃度は約5〜約22
0ppmで、最も好ましい濃度は約20〜約200ppmである。この反応は前
述のように2段階で実施するのが最もよい。
【0115】 本発明の別の実施態様において、ポリカーボネートは、反応媒体中へのポリマ
ーコロイド系の投入によって改質することができる。改質できるポリカーボネー
トとしては、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させることによって
製造されるホモポリマー、コポリマー及びそれらの混合物が挙げられるがこれら
に限定されない。カーボネートの製造に使用できる二価フェノールとしては以下
のものが挙げられるがこれらに限定されない:ビスフェノール−A、(2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,
4−ビス(4−ヒドロキシフェニルヘプタン)、2,2−(3,5,3’,5’
−テトラクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル)プロパン、2,2−(3
,5,3’,5’−テトラブロモ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル)プロパ
ン、(3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル)メタン及びそ
れらの混合物。本発明のポリカーボネートの製造に使用できる分枝剤としては、
グリセロール、ペンタエリスリトール、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸
無水物、酒石酸及びそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。分枝
剤を縮合反応に用いる場合には、分枝剤の好ましい範囲はポリエステルの総重量
に基づき0.1〜2.0重量%、より好ましくは約0.2〜1.0重量%である
【0116】 本発明の別の実施態様において、ポリマーコロイド系の投入によって改質する
熱可塑性縮合ポリマーはポリウレタンとすることができる。改質できるポリウレ
タンは、1種又はそれ以上のジオールの残基及び1種又はそれ以上のジイソシア
ネートの残基を含む。ポリウレタンのジオール残基は、以下に挙げるジオール(
但し、これらに限定されない)から得ることができる:1,3−シクロブタンジ
オール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2−シク
ロヘキサン−1,4−ジオール、2−メチル−1,4−シクロヘキサンジオール
、2−エチル−1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘプタンジオ
ール、1,4−シクロヘプタンジオール、2−メチル−1,4−シクロヘプタン
ジオール、4−メチル−1,3−シクロヘプタンジオール、1,3−シクロオク
タンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,5−シクロオクタンジオ
ール、5−メチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−エチル−1,4−シ
クロオクタンジオール、5−プロピル−1,4−シクロオクタンジオール、5−
ブチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−ヘキシル−1,4−シクロオク
タンジオール、5−ヘプチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−オクチル
−1,4−シクロオクタンジオール、4,4’−メチレンビス(シクロヘキサノ
ール)、4,4’−メチレンビス(2−メチルシクロヘキサノール)、3,3’
−メチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4’−エチレンビス(シクロヘキ
サノール)、4,4’−プロピレンビス(シクロヘキサノール)、4,4’−ブ
チレンビス(シクロヘキサノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(シクロ
ヘキサノール)、4,4’−イソブチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4
’−ジヒドロキシジシクロヘキシル、4,4’−カルボニルビス(シクロヘキサ
ノール)、3,3’−カルボニルビス(シクロヘキサノール)、4,4’−スル
ホニルビス(シクロヘキサノール)、4,4’−オキシビス(シクロヘキサノー
ル)及びそれらの混合物。
【0117】 本発明のポリウレタンは、溶媒の存在下又は不存在下においてポリイソシアネ
ート、増量剤及び場合によっては高分子量ポリオールを一緒にするための任意の
公知方法を用いて製造できる。これは、流延、反応押出、反応射出成形及び関連
方法などの手動又は機械的混合を含む。本発明において使用できる、代表的製造
方法は、米国特許第4,376,834号及び同第4,567,236号(参照
することによって本明細書中に取り入れる)に開示されている。それらの開示は
ポリウレタンプラスチック形成成分及び製造方法に関する。
【0118】 反応体の混合は周囲温度、すなわち、20〜25℃において実施できる。得ら
れる混合物は好ましくは40〜130℃、より好ましくは50〜100℃に加熱
し;好ましくは、1種又はそれ以上の反応体を、混合前にこれらの範囲内の温度
に加熱する。
【0119】 ポリウレタンの製造に使用する反応混合物中には、場合によっては触媒を入れ
ることができる。イソシアネートと反応性水素含有化合物との反応を触媒するた
めに当業界で汎用される触媒のいずれかをこの目的で使用できる。適当な触媒は
米国特許第4,202,957号の5欄,45〜67行に開示されており、この
特許を参照することによって本明細書中に取り入れる。使用触媒量は好ましくは
、反応体の総重量に基づき約0.02〜2.0重量%の範囲内である。シングル
ステップ法の特定の実施態様において、反応は米国特許第3,642,964号
に開示されたような装置及び方法を用いて連続的に実施する。
【0120】 本発明のポリウレタンは熱可塑性射出成形性樹脂及び熱硬化性樹脂を共に含む
。熱可塑性樹脂は、実質的に二価のポリイソシアネート及び二価の増量剤と官能
価が好ましくは4を超えないポリオールを用いることによって得られるが、これ
より官能価の大きいポリオールも、低い範囲の重量比率で用いるならば使用でき
る。当業者にはわかることであるが、この制限は、ポリオールの性質、ポリオー
ルの分子量、及びポリオールの使用量によって異なるであろう。一般に、ポリオ
ールの分子量が大きいほど、ポリウレタン製品の熱可塑性を失うことなく使用で
きる官能価は高くなる。
【0121】 ジイソシアネート残基は以下のような(但しこれらに限定されない)ジイソシ
アネートから得ることができる:4,4’−異性体、2,4’−異性体及びそれ
らの混合物を含むメチレンビス(フェニルイソシアネート)、m−及びp−フェ
ニレンジイソシアネート、クロロフェニレンジイソシアネート、α,β−キシレ
ンジイソシアネート、2,4−及び2,6−トルエンジイソシアネート並びにこ
れらの後者の2つの異性体の混合物、トリジンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネートその他同種類のもの、脂環式ジイソシアネート、例えば、4,4’−
異性体、2,4’−異性体及びそれらの混合物を含むメチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート)、並びにトランス/トランス、シス/トランス、シス/シ
ス及びそれらの混合物を含むその全ての幾何異性体、シクロヘキシレンジイソシ
アネート(1,2−、1,3−又は1,4−)、1−メチル−2,5−シクロヘ
キシレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−シクロヘキシレンジイソシア
ネート、1−メチル−2,6−シクロヘキシルジイソシアネート、4,4’−イ
ソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、4,4’−ジイソシア
ナトジシクロヘキシル並びにその全ての幾何異性体及び混合物。メチレンビス(
フェニルイソシアネート)の改質された形態も含まれる。後者は、周囲温度にお
いて安定な液体となるように処理されたメチレンビス(フェニルイソシアネート
)の形態を意味する。このような製品としては、少量(ポリイソシアネート当量
あたり約0.2当量以下)の脂肪族ジオール又は脂肪族ジオールの混合物と反応
させられたもの、例えば、米国特許第3,394,164号;同第3,644,
457号;同第3,883,571号;同第4,031,026号;同第4,1
15,429号;同第4,118,411号;及び同第4,299,347号に
記載された改質メチレンビス(フェニルイソシアネート)が挙げられる。
【0122】 改質メチレンビス(フェニルイソシアネート)はまた、少ない割合のジイソシ
アネートを対応するカルボジイミドに転化し、それがさらにジイソシアネートと
相互に作用してエアレーション(aeration)−イミン基を形成し、得ら
れる生成物が例えば米国特許第3,384,653号に記載されたような、周囲
温度において安定な液体であるように処理されたものも含む。前に列挙したポリ
イソシアネートのいずれかの混合物も所望ならば使用できる。更に、熱硬化性で
ある、本発明のこれらのポリウレタンを製造する場合には、反応において使用さ
れるポリイソシアネート成分中に少量(約30重量%以下)のポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネートを投入することができる。後者は、メチレンビス(
フェニルイソシアネート)を約20〜約90重量%含む混合物であり、混合物の
残りは官能価が約2.0より高いポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
である。このようなポリイソシアネート及びそれらの製造方法は公知であり;例
えば、米国特許第2,683,730号;同第2,950,263号;同第3,
012,008号及び同第3,097,191号を参照されたい。本発明のポリ
ウレタンの製造に使用できる分枝剤としては、グリセロール、ペンタエリスリト
ール、トリメリット酸無水物、ピロメリット三無水物、酒石酸及びそれらの混合
物が挙げられるがこれらに限定されない。分枝剤を縮合反応に使用する場合には
、分枝剤の好ましい範囲は、ポリマーの総重量に基づき0.1〜2.0重量%、
より好ましくは約0.2〜1.0重量%である。
【0123】 縮合ポリマーがポリウレタンであり且つポリマーコロイド系がイソプレン、ク
ロロプレン、ブタジエン、SBR(スチレン/ブタジエンゴム)、イソブテン、
イソプレン又はEPDMからなるゴム成分である場合には、得られる縮合ポリマ
ー/第1のポリマーブレンドは好ましくは、約10重量%未満の平衡吸水度を有
する。
【0124】 場合によっては本発明の組成物に他の成分を添加して、縮合ポリマー/ラテッ
クスポリマーマトリックスの性能特性を向上させることもできる。例えば、表面
滑剤、嵌め外し剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤、金属奪活剤、
着色剤、例えば、黒色酸化鉄及びカーボンブラック、成核剤、ホスフェート安定
剤、ゼオライト、充填剤、強化材、それらの混合物などを添加することができる
。これらの添加剤の全て及びその使用法は公知である。本発明がその目的を達成
するのを妨げないならば、これらの化合物はいずれも使用できる。
【0125】 本発明の組成物への強化材の添加に関連する特に好ましい実施態様において、
ガラス繊維を縮合ポリマー組成物に添加して、得られる組成物に特定の利点を与
えることができる。本発明において好ましいガラス繊維は通常、約5ミクロンよ
り大きい、約10〜20ミクロンの範囲の平均標準直径を有する。グラスフィラ
メントを束ねて繊維にするか否か、また、繊維をさらに束ねて糸、ロープ又はロ
ービングなどにするか否かに関わらず、グラスフィラメントの長さは本発明には
重要ではない。しかし、本発明の組成物を製造するためには、長さ約1.5〜約
10mm、好ましくは約6mm未満のチョップトストランドの形態でフィラメン
トガラスを用いるのが好ましい。配合中にかなりの破砕が起こるので、組成物の
ペレット及び成形品中には、さらに短い長さが生じるであろう。しかし、射出成
形品に関してはフィラメントの長さが約0.03mm〜約1mmである場合に最
良の性質が示されるので、これは好ましい。特に好ましいのは、平均標準直径が
5より大きい、好ましくは5〜14のガラス繊維であり、成形品中に分散される
平均フィラメント長さは0.15〜0.4mmである。その結果、グラスフィラ
メントは均質に分散され、成形品は均一で釣り合いのとれた機械的性質、特に表
面平滑性を示す。
【0126】 ガラス繊維の量は、総ポリマー組成物に基づき約10〜約50重量%、最も好
ましくは約10〜約40重量%の範囲で広く変化することができる。これらのガ
ラス繊維は通常、常法に従ってカップリング剤、例えば、アミノシラン及びエポ
キシシラン並びにチタネート、また、接着促進剤、例えば、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、セルロース樹脂、澱粉、シアヌレートなどでサイズ処理する。
【0127】 一実施態様において、ガラス繊維がポリマー成形用組成物中に存在する場合に
は、ポリマーは好ましくは、100%に等しい第1及び第2のポリマーの総重量
%に基づき、総組成物の約70〜約85重量%である。好ましくは、ポリマー成
形用組成物中のポリマーはポリエステルである。
【0128】 ガラス繊維の他に使用できる他の強化材の例としては、炭素繊維、マイカ、ク
レイ、タルク、ウォラストナイト、炭酸カルシウム又はそれらの組み合わせが挙
げられるがこれらに限定されない。本発明のポリマー組成物は、ガラスと前述の
他の強化材、例えば、マイカ若しくはタルクとの混合物及び/又は他の添加剤に
よって強化することができる。
【0129】 本発明によれば、ポリマーコロイド系及びガラス繊維並びに強化材は、方法の
種々の段階で縮合重合反応中に導入できる。本発明の特に好ましい実施態様にお
いて、縮合重合反応に直接ガラス繊維を添加する。ガラス繊維はこの段階で充分
に配合できるので、組成物中にガラス繊維を混和するための、押出のような後配
合工程の必要はない。後配合工程はエネルギーを大量に消費し、費用がかかり、
また、縮合ポリマーの分子量の低下を引き起こすことが多いので、これは特に有
利である。
【0130】 本発明に従って製造する縮合ポリマーの組成物の最終用途としては、耐衝撃性
改良ポリマー、エラストマー、高遮断フィルム及び被覆、改良遮断ポリマー、並
びに改良された機械的性質、例えば、改良引張強さ、改良破断点伸び、より優れ
た耐候性、改良加熱撓み温度及び改良曲げ強さを有するポリマーが挙げられる。
他の最終用途としては、エンジニアリングレジン、被覆、遮断用容器及び成形用
プラスチックが挙げられる。更に、本発明に従って製造される改質縮合ポリマー
からは粉体被覆を製造することができる。本発明によって製造されるポリマーは
、熱可塑性エンジニアリングレジン、エラストマー、フィルム、シート及び容器
プラスチックに使用できる。
【0131】 他のさらに好ましい実施態様において、ポリマーコロイド系から得られるコア
シェル型又は非コアシェル型の第1のポリマーを含む耐衝撃性改良ポリエステル
を製造する。別の好ましい実施態様において、ポリマーコロイド系から得られる
コアシェル型又は非コアシェル型の第1のポリマーを含むヒドロキシル官能化ポ
リエステル被覆を製造する。
【0132】 別の実施態様において、透明又は半透明の縮合ポリマーを形成する。前述の通
り、このようなポリマーは好ましくは、第1ポリマーとして使用するポリマーの
屈折率と縮合ポリマーマトリックスの屈折率とをぴったりと一致させることによ
って形成する。
【0133】 本発明の別の実施態様において、コアシェル型又は非コアシェル型ポリマーで
ある第1のポリマーを含むポリマーコロイド系と縮合ポリマーから、耐衝撃性改
良プラスチックを含む(但しこれに限定されない)改質縮合ポリマーを製造する
。この実施態様のポリマーコロイド系の第1のポリマーは、Tgが40℃未満で
あるのに対し、縮合ポリマーはTgが40℃より大きい。耐衝撃性改良プラスチ
ックは好ましくは、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、イ
ソプレン、ブタジエン、ラウリルアクリレート、アクリロニトリル、塩化ビニリ
デン又はそれらの混合物の残基を含む第1のポリマーを含むポリマーコロイド系
から製造する。
【0134】 本発明の別の実施態様において、熱可塑性エラストマー(但しこれに限定され
ない)を含む改質縮合ポリマーは、非コアシェルポリマーである第1のポリマー
を含むポリマーコロイド系から製造する。この実施態様のポリマーコロイドの第
1のポリマーは、Tgが40℃より大きく、縮合ポリマーはTgが40℃未満で
ある。好ましくは、縮合ポリマーは0℃未満のTgを有し、ほとんど結晶性がな
く、更に好ましくは、縮合ポリマーは−20℃未満のTgを有し、ほとんど結晶
性がない。更に別の実施態様において、第1のポリマー及び縮合ポリマーは共に
40℃未満のTgを有する。熱可塑性エラストマーは好ましくは、塩化ビニル、
スチレン、α−メチルスチレン、メチルメタクリレート、ビニルナフタレン、イ
ソボルニルメタクリレート又はそれらの混合物の残基を含む第1のポリマーを含
むポリマーコロイド系から製造する。
【0135】 本発明の別の実施態様において、熱可塑性エラストマー(但しこれに限定され
ない)を含む改質縮合ポリマーは、コアシェル型ポリマーである第1のポリマー
を含むポリマーコロイド系から製造する。この実施態様のポリマーコロイドは、
Tgが約40℃より大きく、縮合ポリマーはTgが40℃未満である。縮合ポリ
マーは、好ましくはTgが0℃未満であって、ほとんどを結晶性を有さず、更に
好ましくはTgが−20℃未満であって、ほとんどを結晶性を有さない。更に別
の実施態様において、第1のポリマー及び縮合ポリマーは共にTgが40℃未満
である。熱可塑性エラストマーは好ましくは、コアシェル型の第1のポリマーを
含むポリマーコロイド系から製造する。
【0136】 エラストマー、特に、使用温度においては弾性であるが、適当な温度において
プラスチックとして加工できる(例えば、射出成形、押出できる)熱可塑性エラ
ストマー(TPE’s)の利用が増えている。本発明の別の実施態様において、
エラストマーは本発明の方法に従って製造できる。例えば、非晶質であり且つ低
Tgを有する縮合ポリマーは、プラスチックとしてもエラストマーとしても有用
でない粘稠な流体である場合がある。この低Tg粘稠ポリマーを使用して、物理
的架橋剤として作用し且つ粘稠ポリマーの鎖の結束点(tie−point)と
なる第2のポリマーをポリマーコロイド系の形態で添加することによって、エラ
ストマーを製造することができる。結果として、弾性を有する相分離ポリマーブ
レンドが得られる。
【0137】実施例 以下の実施例は、特許請求の範囲に記載した物質組成及び方法を実施し且つ評
価する方法についての完全な開示及び説明を当業者に提供するために記載するの
であり、本発明者らが自身の発明と考えるものの範囲を制限するものではない。
数値(例えば、量、温度など)に関しては精度を保証するために努力を行ったが
、若干の誤差及び偏差を明らかにしなければならない。特に断らない限り、部は
重量部であり、温度は℃で表すか室温であり、圧力は大気圧又はその近辺である
【0138】 ここに示した結果を得るために使用した材料及び試験方法は以下の通りである
: インヘレント粘度(Ih.V.)は、フェノール/テトラクロロエタンの60
/40(重量)溶液100mL中で25℃において0.50gのサンプルを用い
て測定した。
【0139】 分子量分布は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。流
量マーカーとして10容積%のトルエンを含むヘキサフルオロイソプロパノール
/塩化メチレンの30/70(重量)溶液中にポリマー約4mgを溶解させるこ
とによって、溶液を調製した。系は、一連の狭分子量ポリスチレン標準を用いて
調整した。分子量は、PETをポリスチレンに関連づける一組のMark−Ho
uwink定数から求められた絶対分子量値で報告した。
【0140】 熱転移は、DuPont計測器2200DSC上における示差走査熱量法(D
SC)によって測定した。結晶化度%もまた、DSCによって測定した。DSC
は、サンプルをその融点より高温に加熱し、そしてそのガラス転移温度未満に急
冷した後、20℃/分の走査速度で行った。
【0141】 フィルムは、乾燥させたポリマーを圧縮成形することによって製造した。乾燥
は、120℃の真空オーブン(20mmHg)中で二晩行った。乾燥させたポリ
マーは、Pasadena Hydraulics Inc.のプレス中の15
milのシムを有する2枚の金属板の間でプレスすることによって、Tm+30
〜50℃において6”×6”に圧縮成形した。圧力は2分間で徐々に加えていき
、最終的に15,000ラム圧ポンドに達し、同圧力に1分間保持した。圧縮成
形後、フィルムを氷浴中に素早く浸漬して、急冷した。フィルムの、試験用機器
を用いた衝撃試験は、ASTM法D3763,High Speed Punc
ture Properties of Plastics Using Lo
ad and Displacement Sensorsに従って行った。試
験はCeast Fractovic試験機上で23℃で行った。フィルム厚さ
は0.33〜0.38mmの範囲であった。フィルムを、インサート直径が76
mmの孔上に置き、フィルムを直径0.5”のハンマーで11.1ft/sの速
度で叩いた。フィルムが粉々に破砕又は破壊した場合には、破壊は脆いと分類し
、フィルム中に孔が生じた場合には延性破壊を報告した。
【0142】 透過電子顕微鏡検査法:−105℃において操作されるCryoUltraミ
クロトーム上で薄い横断切片を作った。80kVで操作されるPhilips
CM12 TEMでこの切片を試験した。ステインは使用せずに、コントラスト
はナチュラルであった。
【0143】 光学顕微鏡検査法:薄い横断切片を−60℃において作り、Zeiss光学顕
微鏡を用いて検査した。
【0144】 以下に記載した実施例は、分類の前につけられた表題に従って大まかに分類し
てある。
【0145】ジオールラテックス組成物に関する実施例 例1 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール300g及びHitenol A−10、重合性ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテルアンモニウムスルフェート(DKS I
nternational製)2.33gを加えた。反応器の内容物を80℃に
加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート11
8.75g、トリメチロールプロパン−トリアクリレート6.25g及びHit
enol A−10、3.60gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製し
た。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物12.85gを加えた。
反応器の内容物を再平衡化させた後、水15gに溶解させたペルオクソ硫酸ナト
リウム3.0gを反応器に加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯び
た白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマ
ー配合物を39分間にわたって反応器に供給した。反応器にモノマーを添加する
と同時に、水50gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム1.50gを反応器
に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに1時間、80℃に保持し、
この時点で反応器を室温に冷却した。
【0146】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。スクリ
ーン上に集められた乾燥スクラップは0.815gであった。ラテックスを、C
EMマイクロ波乾燥機を用いて固形分に関して評価したところ、ラテックスは固
形分を28.1%含んでいた。動的光散乱によって測定した有効直径は181n
mであった。
【0147】例2 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール300g及びHitenol A−10、2.3gを加
えた。反応器の内容物を70℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−
エチルヘキシルアクリレート118.75g、トリメチロール−プロパントリア
クリレート6.25g及びHitenol A−10、3.60gからなるモノ
マー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性
剤配合物12.85gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレン
ジオール15g中でスラリー化したアゾビスイソ吉草酸3.0gを反応器に加え
た。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小
さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を58分間にわたって
反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに1時間半、70℃に
保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0148】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。スクリ
ーン上に集められた乾燥スクラップは0.741gであった。ラテックスを、C
EMマイクロ波乾燥機を用いて固形分に関して評価したところ、ラテックスは固
形分を27.6%含んでいた。動的光散乱によって測定した有効直径は122n
mであった。
【0149】例3 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール272g、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー
ト0.839g及びHitenol A−10、5.04gを加えた。反応器の
内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシル
アクリレート132.81g、トリメチロールプロパントリアクリレート6.9
9g、エチレンジオール35.66g及びHitenol A−10、2.88
gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノ
マー/界面活性剤配合物17.8gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた
後、エチレンジオール15g中に溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペル
オキシド0.777gを反応器に加えた。数分後、反応器の外観は透明から青み
を帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りの
モノマー配合物を58分間にわたって反応器に供給した。モノマーを全て加えた
後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却し
た。
【0150】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。スクリ
ーン上に集められた乾燥スクラップは0.837gであった。ラテックスを、C
EMマイクロ波乾燥機を用いて固形分に関して評価したところ、ラテックスは固
形分を25.2%含んでいた。動的光散乱によって測定した有効直径は126n
mであった。
【0151】例4 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール379.25g及びDisponil FES77、ア
ルキルエトキシレートナトリウムスルフェート(水中で30%活性)24.65
gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で
、2−エチルヘキシルアクリレート191.55g、スチレン22.54g、ア
リルメタクリレート11.27g、エチレンジオール47.89g及びDisp
onil FES77、14.09gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調
製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物28.7gを加えた
。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11g中に溶解させた
90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.751gを反応
器に添加し、次いで蒸留水11gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキシレート(SFS)0.255gを加えた。数分後、反応器の外観は透明か
ら青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。
残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分
間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.901gを反応器に供給した
。また。90重量%のt−BHP、0.501gをエチレンジオール56gに溶
解させ、反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応を更に30分間、
65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0152】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。エマ
ルジョンは固形分を27.5%含み、動的光散乱によって測定した粒度は184
nmであった。
【0153】例5 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール396.01g及びHitenol HS−20、重合
性ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルアンモニウムスルフェート(D
KS International製)7/89gを加えた。反応器の内容物を
65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレ
ート112.68g、酢酸ビニル112.68g、エチレンジオール57.46
g及びHitenol HS−20、4.51gからなるモノマー/界面活性剤
配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物28.7
gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11g中に
溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.75
1gを反応器に添加し、次いで、蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート(SFS)0.255gを加えた。数分後、反応器
の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成され
たことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した
。この195分間の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS 0.901gを
反応器中に供給した。また、エチレンジオール56g中に溶解させた90重量%
のt−BHP 0.501gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、
反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0154】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。エマ
ルジョンは固形分を23.18%含み、動的光散乱によって測定した粒度は11
4nmであった。
【0155】例6 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール396.01g及びHitenol HS−20、7.
89gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ
中で、n−ブチルアクリレート169.01g、Hitenol HS−20、
4.507gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応
器に、モノマー/界面活性剤配合物28.7gを加えた。反応器の内容物を再平
衡化させた後、エチレンジオール11g中に溶解させた90重量%のt−ブチル
ヒドロペルオキシド(t−BHP)0.751gを反応器に加え、次いで、蒸留
水11g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS
)0.255gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白色に
変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物
を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水28
g中に溶解させたSFS 0.901gを反応器中に供給した。また、エチレン
ジオール56g中に溶解させた90重量%のt−BHP 0.501gを反応器
中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持
し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0156】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。エマ
ルジョンは固形分を27.5%含み、動的光散乱によって測定した粒度は102
nmであった。
【0157】例7 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール396.01g及びHitenol HS−20、7.
89gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ
中で、2−エチルヘキシルアクリレート169.01g、メチルメタクリレート
45.07g、アリルメタクリレート11.27g、エチレンジオール57.4
6g及びHitenol HS−20、4.51gからなるモノマー/界面活性
剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物28.
7gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11g中
に溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.7
1gを反応器に加え、次いで、蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホルムア
ルデヒドスルホキシレート(SFS)0.255gを加えた。数分後、反応器の
外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成された
ことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。
この195分間の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS 0.901gを反
応器中に供給した。また、エチレンジオール56g中に溶解させた90重量%の
t−BHP 0.501gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反
応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0158】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。エマ
ルジョンは固形分を27.0%含み、動的光散乱によって測定した粒度は140
nmであった。
【0159】例8 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール267.5g及びHitenol HS−20、1.7
4gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中
で、2−エチルヘキシルアクリレート295.65g、スチレン34.78g、
アリルメタクリレート17.39g、エチレンジオール88.70g及びHit
enol HS−20、6.96gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製
した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物44.3gを加えた。
反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール9g中に溶解させた90
重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)1.16gを反応器に加
え、次いで、蒸留水9g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシ
レート(SFS)0.348gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青み
を帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りの
モノマー配合物を220分間にわたって反応器に供給した。この220分間の間
に、蒸留水22g中に溶解させたSFS 1.391gを反応器中に供給した。
また、エチレンジオール44g中に溶解させた90重量%のt−BHP 0.7
73gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間
、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0160】 得られたエマルジョンは固形分を41.78%含み、動的光散乱によって測定
した粒度は337nmであった。
【0161】例9 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール267.5g、Hitenol HS−20、7.85
g、硫酸鉄アンモニウム1重量%水溶液0.0898g及びエチレンジアミン四
酢酸1%水溶液0.449gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別
の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート190.82g、
スチレン22.45g、アリルメタクリレート11.2g、エチレンジオール5
7.25g及びHitenol HS−20、4.49gからなるモノマー/界
面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物
28.8gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール1
1g中に溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)
1.25gを反応器に加え、次いで、エチレンジオール11g中に溶解させたd
−イソアスコルビン酸0.449gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から
青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残
りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間
の間に、エチレンジオール22g中に溶解させたd−イソアスコルビン酸1.2
47gを反応器中に供給した。また、エチレンジオール44g中に溶解させた9
0重量%のt−BHP 0.773gを反応器中に供給した。モノマーを全て加
えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷
却した。
【0162】 得られたエマルジョンは固形分を27%含み、動的光散乱によって測定した粒
度は127nmであった。
【0163】例10 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、75重量%プロピレンジオール/水溶液424.7g及びHitenol
HS−20、7.78gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の
500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート188.9g、スチ
レン22.22g、アリルメタクリレート11.11g、75重量%プロピレン
ジオール/水溶液56.67g及びHitenol HS−20、4.44gか
らなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー
/界面活性剤配合物28.3gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、
エチレンジオール11g中に溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキ
シド(t−BHP)1.73gを反応器に加え、次いで、蒸留水11g中に溶解
させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加
えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、
小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわた
って反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水22g中に溶解させたS
FS 0.95gを反応器中に供給した。また、エチレンジオール44g中に溶
解させた90重量%のt−BHP 0.741gを反応器中に供給した。モノマ
ーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器
を室温に冷却した。
【0164】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を27.1%含み、動的光散乱によって測定した粒度は1
96nmであった。
【0165】例11 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、プロピレンジオール:エチレンジオール50:50(重量)混合物424
.7g及びHitenol HS−20、7.78gを加えた。反応器の内容物
を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリ
レート188.9g、スチレン22.22g、アリルメタクリレート11.11
g、プロピレンジオール:エチレンジオール50:50(重量)混合物56.6
7g及びHitenol HS−20、4.44gからなるモノマー/界面活性
剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物28.
3gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11g中
に溶解させたt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)1.73gを反応器
に加え、次いで、蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から
青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残
りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間
の間に、蒸留水22g中に溶解させたSFS 0.95gを反応器中に供給した
。また、エチレンジオール44g中に溶解させた90重量%のt−BHP 0.
741gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分
間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0166】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を27.6%含み、動的光散乱によって測定した粒度は3
32nmであった。
【0167】例12 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、75重量%ジエチレンジオール水溶液394.5g及びHitenol
HS−20、1.15gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の5
00mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート195.22g、スチ
レン22.97g、アリルメタクリレート11.48g、75重量%ジエチレン
ジオール水溶液58.56g及びHitenol HS−20、4.59gから
なるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/
界面活性剤配合物29.3gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、7
5重量%ジエチレンジオール/水溶液11g中に溶解させた90重量%のt−ブ
チルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.984gを反応器に加え、次いで、
蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(S
FS)0.689gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白
色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配
合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水
28g中に溶解させたSFS 1.605gを反応器中に供給した。また、75
重量%ジエチレンジオール/水溶液56g中に溶解させた90重量%のt−BH
P 2.297gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさら
に30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0168】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を25.6%含み、動的光散乱によって測定した粒度は3
02nmであった。
【0169】例13 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、ジエチレンジオール:エチレンジオール50:50(重量)混合物394
.5g及びHitenol HS−20、1.15gを加えた。反応器の内容物
を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリ
レート195.22g、スチレン22.97g、アリルメタクリレート11.4
8g、ジエチレンジオール:エチレンジオール50:50(重量)混合物58.
56g及びHitenol HS−20、4.59gからなるモノマー/界面活
性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物29
.3gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11g
中に溶解させた70重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.
984gを反応器に加え、次いで、蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホル
ムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.689gを加えた。数分後、反応
器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成さ
れたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給し
た。この195分間の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS 1.608g
を反応器中に供給した。また、エチレンジオール56g中に溶解させた70重量
%のt−BHP 2.297gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後
、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した
【0170】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的
光散乱によって測定したところ、このエマルジョンの粒度は497nmであった
【0171】例14 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、50重量%トリプロピレンジオール水溶液75.70g及びHiteno
l HS−20、4.49gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別
の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート190.65g、
スチレン22.43g、アリルメタクリレート11.21g、50重量%トリプ
ロピレンジオール水溶液376.94g及びHitenol HS−20、6.
73gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、
モノマー/界面活性剤配合物29.3gを加えた。反応器の内容物を再平衡化さ
せた後、50重量%トリプロピレンジオール/水溶液11g中に溶解させたt−
ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.984gを反応器に加え、次いで
、蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(
SFS)0.689gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から、青みを帯び
た白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残
りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間
の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS 1.608gを反応器中に供給し
た。また、50重量%トリプロピレンジオール/水溶液56g中に溶解させた7
0重量%のt−BHP 2.297gを反応器中に供給した。モノマーを全て加
えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷
却した。
【0172】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的
光散乱によって測定したところ、このエマルジョンの粒度は144nmであった
【0173】例15 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、75重量%エチレンジオール/水溶液322.13g及びDisponi
l FES77界面活性剤26.71gを加えた。反応器の内容物を65℃に加
熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート307
.69g、スチレン34.19gからなるモノマー配合物を調製した。加熱され
た反応器に、モノマー配合物34.19gを加えた。反応器の内容物を再平衡化
させた後、75重量%エチレンジオール/水混合物8.8g中に溶解させた90
重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.76gを反応器に加
え、次いで、蒸留水11g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキ
シレート(SFS)0.34gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から、青
みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを
示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この1
95分間の間に、蒸留水22g中に溶解させたDisponil FES77界
面活性剤22.79g及びSFS 1.03gを反応器中に供給した。また、7
5重量%エチレンジオール/水44g中に溶解させた90重量%のt−BHP
0.76gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30
分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0174】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは45%の固形分を含み、動的光散乱によって測定した粒度は63
nmであった。
【0175】例16 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、50重量%シクロヘキサンジメタノール(CHDM)水溶液395.38
g及びHitenol HS−20、5.70gを加えた。反応器の内容物を6
5℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレー
ト193.73g、スチレン34.19g、50重量%CHDM:水溶液58.
12g及びHitenol HS−20、4.56gからなるモノマー/界面活
性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物29
.1gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、50重量%CHDM:水
溶液11g中に溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−B
HP)0.51gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2g中に溶解させたナ
トリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.0.23gを加えた
。数分後、反応器の外観は透明から、青みを帯びた白い色相の白色に変化した。
これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分
間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水28g中に溶解
させたSFS0.68gを反応器中に供給した。また、50重量%CHDM:水
溶液56g中に溶解させた90重量%のt−BHP 0.50gを反応器中に供
給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、こ
の時点で反応器を室温に冷却した。
【0176】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的
光散乱によって測定したところ、このエマルジョンの粒度は225nmであった
【0177】例17 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)のエチレンジオール中25重量
%溶液395.38g及びHitenol HS−20、5.70gを加えた。
反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチル
ヘキシルアクリレート193.73g、スチレン34.19g、25重量%CH
DM/EG溶液58.12g及びHitenol HS−20、4.56gから
なるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/
界面活性剤配合物29.1gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、2
5重量%CHDM/EG溶液11g中に溶解させた90重量%のt−ブチルヒド
ロペルオキシド(t−BHP)0.51gを反応器に加え、次いで、蒸留水11
.2g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)
0.0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から、青みを帯びた白い
色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモ
ノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に
、蒸留水28g中に溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。また、
25重量%CHDM/EG溶液56g中に溶解させた90重量%のt−BHP
0.51gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30
分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0178】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは28%の固形分を含み、動的光散乱によって測定した粒度は31
0nmであった。
【0179】例18 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、60重量%ネオペンチルジオール(NPG)水溶液395.38g及びH
itenol HS−20、5.70gを加えた。反応器の内容物を65℃に加
熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート186
.89g、スチレン27.35g、アリルメタクリレート6.84g、メタクリ
ル酸6.84g、60重量%NPG/水溶液58.12g及びHitenol
HS−20、4.56gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱
された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物29.1gを加えた。反応器の内
容物を再平衡化させた後、50重量%NPG/水溶液11g中に溶解させたt−
ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.51gを反応器に加え、次いで、
蒸留水11.2g中に溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
(SFS)0.0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から、青みを
帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す
。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195
分間の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給し
た。また、60重量%NPG/水溶液56g中に溶解させた90重量%のt−B
HP 0.51gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさら
に30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0180】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的
光散乱によって測定したところ、このエマルジョンの粒度は691nmであった
【0181】例19 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、75重量%エチレンジオール:水溶液392.54g及びTergito
l 15−S−40、第二アルコールエトキシレート(水中70重量%,Uni
on Carbide製)11.29gを加えた。反応器の内容物を65℃に加
熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート203
.20g、スチレン22.58g、75重量%EG:水溶液58.64g及びT
ergitol 15−S−40、6.45gからなるモノマー/界面活性剤配
合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物28.79
gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、75重量%EG:水溶液11
g中に溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0
.50gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2g中に溶解させたナトリウム
ホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反
応器の外観は透明から、青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さ
い粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって
反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS
0.68gを反応器中に供給した。また、75重量%EG:水溶液56g中に溶
解させた90重量%のt−BHP 0.50gを反応器中に供給した。モノマー
を全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で、反応器
を室温に冷却した。
【0182】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的
光散乱によって測定したところ、このエマルジョンの粒度は118nmであった
【0183】例20 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール229.91g、Hitenol HS−20、3.6
2g及び硫酸鉄(II)アンモニウム1%水溶液0.72gを加えた。反応器の
内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、イソプレン65.0
2g、スチレン62.48g、及びメタクリル酸2.60gからなるモノマー/
界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、スチレン14.17g及び
メタクリル酸0.29gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、EG1
1g中に溶解させた70重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)
0.21gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2g中に溶解させたナトリウ
ムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.14gを加えた。数分後、
反応器の外観は透明から、青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小
さい粒子が形成されたことを示す。スチレン/メタクリル酸を30分間反応させ
た後、モノマー配合物を150分間にわたって反応器に供給した。この150分
間の間に、蒸留水52.50g中に溶解させたSFS0.72gを反応器中に供
給した。また、EG52.5g中に溶解させた70重量%のt−BHP 1.0
2gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、
65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0184】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは18%の固形分を含み、動的光散乱によって測定した粒度は10
9nmであった。
【0185】例21 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)338.66g、水溶液127
.56g及びHitenol HS−20、7.90gを加えた。反応器の内容
物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアク
リレート191.91g、スチレン22.58g、アリルメタクリレート11.
29g及びHitenol HS−20、4.52gからなるモノマー/界面活
性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物23
.03gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、1,4−BD、9.0
3gに溶解させたt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.65gを反
応器に加え、次いで、蒸留水11.2g中に溶解させたナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は
透明から、青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成
されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給
した。この195分間の間に、蒸留水28g中に溶解させたSFS0.68gを
反応器中に供給した。また、1,4−BD、45.16g中に溶解させた90重
量%のt−BHP、0.65gを反応器中に供給した。モノマーを全て加えた後
、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した
【0186】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは28%の固形分を含み、動的光散乱によって測定した粒度は17
4.9nmであった。
【0187】
【表1】
【0188】非コアシェル型ラテックスポリマーを用いて製造された改質縮合ポリマーに関す る実施例 例22(比較例) PETホモポリマーを以下の方法で製造した。ジメチルテレフタレート(0.
5モル,97g)、エチレンジオール(1.0モル,62g)及び触媒金属を、
0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら
200℃で1時間、210℃で3時間加熱した。温度を280℃に上昇させ、窒
素流を停止させ、真空を適用した。ポリマーを真空下(0.2〜0.3トル)で
1時間撹拌した。ポリマーを冷却させ、粉砕した。粉砕後、ポリマーの一部をポ
リマーフィルムの溶融プレスに使用した。ポリマーフィルムは物理的性質の試験
に使用できた。特性表示データを表2に示す。
【0189】例23 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.5L
重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1時間
、210℃で3時間加熱した。温度を275℃の上昇させ、同温度に30分間保
持した。窒素流を停止させ、真空(5トル)を5分間適用した。この後、重合温
度を240℃に低下させ、圧力を300トルに上昇させた。例1のエマルジョン
1mLを重合フラスコ中に注入すると、ポリマーメルト中に分散した。温度を2
75℃に上昇させ、圧力を10トルに低下させた。5分後、圧力を300トルに
上昇させ、例1のエマルジョンをさらに2mL加えた。撹拌速度を200rpm
から50rpmに低下させながら、真空を45分間、0.2〜0.3トルまで増
加させた。メルトは、若干不透明であるが、均質であるように見えた。加熱及び
撹拌を除去すると、ブレンドは15分で白色の不透明な固体に結晶化した。ポリ
マーを冷却させ、粉砕した。粉砕後、ポリマーの一部をポリマーフィルムの溶融
プレスに用いた。ポリマーフィルムは物理的性質の試験に使用できた。特性表示
データを表2に示す。溶融プレスしたフィルムの透過電子顕微鏡検査法から、ゴ
ム粒子がポリエステルマトリックス中に分散されていることがわかった。粒度は
50〜300nmであった。
【0190】例24 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97g)、エチレンジオール(1.0モル,52g)及び触媒金属を0.5
L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1時
間、210℃で3時間加熱した。温度を280℃の上昇させ、同温度に20分間
保持した。窒素流を停止させ、真空(5トル)を5分間適用した。圧力を300
トルに上昇させた。例1のエマルジョン10mLを重合フラスコ中に注入すると
、ポリマーメルト中に分散した。撹拌速度を200rpmから50rpmまで減
少させながら、真空を60分間、0.2〜0.3トルまで増加させた。メルトは
、若干不透明であるが、均質であるように見えた。加熱及び撹拌を除去すると、
ブレンドは30分で白色の不透明な固体に結晶化した。ポリマーを冷却させ、粉
砕した。粉砕後、ポリマーの一部をポリマーフィルムの溶融プレスに用いた。ポ
リマーフィルムは試験に使用できた。特性表示データを表2に示す。溶融プレス
したフィルムの透過電子顕微鏡検査法から、ゴム粒子がポリエステルマトリック
ス中に分散されていることがわかった。粒度は100〜400nmであった。
【0191】
【表2】
【0192】例25 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、水394.63g及びHitenol HS−20、2.31gを加えた
。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、ブチルア
クリレート196.15g、スチレン23.08g、アリルメタクリレート11
.54g、水58.85g及びHitenol HS−20、4.62gからな
るモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界
面活性剤配合物29.4gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、蒸留
水11.2gに溶解させたt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.7
7gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の
外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が
形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に
供給した。個の195分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.92
gを反応器に供給した。また、水56gに溶解させた90重量%のt−BHP、
0.51gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分
間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0193】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を28.5%含み、動的光散乱によって測定した粒度は6
3nmであった。
【0194】例26 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(1.0モル,62.0g)、例25のエ
マルジョン15g及び触媒金属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下
に入れた。混合物を撹拌しながらゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間
、次いで210℃で2時間加熱した。温度を275℃の上昇させ、窒素流を停止
させ、真空を適用した。ポリマーを真空下(0.1〜0.3トル)で60分間撹
拌し、次いで撹拌を停止し、熱を除去した。ポリマーを冷却させ、粉砕した。I
h.Vは0.50dL/gであり、Mwは32,200g/モルであり、Tgは
86.0℃であった。
【0195】例27 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール(EG)395.93g及びHitenol HS−2
0、7.90gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500ml
フラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート182.88g、スチレン31
.61g、アリルメタクリレート11.29g、EG57.57g及びHite
nol HS−20、4.52gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製し
た。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物28.79gを加えた。
反応器の内容物を再平衡化させた後、EG11.2gに溶解させた90重量%の
t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.50gを反応器に加え、次い
で、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー
ト(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯び
た白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残
りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間
の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.68gを反応器に供給した。ま
た、EG56gに溶解させた90重量%のt−BHP、0.50gを反応器に供
給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、こ
の時点で反応器を室温に冷却した。
【0196】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を28.4%含み、動的光散乱によって測定した粒度は1
20nmであった。
【0197】例28 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジフェニルカーボネート(0.30
モル,64.20g)、ビスフェノールA(0.30モル,68.40g)及び
触媒金属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹
拌しながらゆっくりした窒素パージ下で200℃で0.5時間、220℃で20
分間、240℃で30分間、260℃で30分間加熱し、温度を280℃に上昇
させた。この時点で例27のエマルジョン13.4gを、2分間かけて125m
Lの均圧漏斗(prssure−equalizing funnel)を介し
てゆっくり加えた。15分間にわたって、真空を適用してフラスコ内の圧力を1
気圧から0.35トルまで減少させた。温度を30分間で290℃に、1.5時
間で300℃に、次いで20分間で320℃に上昇させた。粘稠なメルトから加
熱及び撹拌を除き、ポリマーを冷却させた。Tgは135℃、Ih.V.は0.
29dL/gであった。粒度が30ミクロン以下の粒子がポリカーボネートマト
リックス中に分散されている(光学顕微鏡検査法)。
【0198】例29 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール395.33g及びHitenol HS−20、5.
50gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ
中で、2−エチルヘキシルアクリレート194.84g、スチレン22.92g
、アリルメタクリレート11.46g、エチレンジオール47.89g及びHi
tenol HS−20、3.44gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調
製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物29.1gを加えた
。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11.2gに溶解させ
た90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.51gを反応
器に加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は透明
から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す
。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195
分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.68gを反応器に供給した
。また、エチレンジオール56gに溶解させた90重量%のt−BHP、0.5
1gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、6
5℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0199】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を27.5%含み、動的光散乱によって測定した粒度は1
64nmであった。
【0200】例30 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(0.75モル,10
8g)及び触媒金属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。
混合物を撹拌しながらゆっくりした窒素パージ下で310℃で10分間加熱した
ところ、溶液は均質になった。例29のエマルジョン30g及び消泡剤DC−7
(Dow Corning)1.5mLを15分間にわたって加え、さらに45
分間反応を窒素雰囲気下で加熱した。この時点で真空を加え、圧力を200トル
まで低下させ、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0.5トルに低下させ、1
時間撹拌して、粘稠なポリマー溶液を生成した。加熱を除き、ポリマーを冷却し
、次いで粉砕した。Ih.V.は0.65dL/g、Tgは91.4℃(第2周
期)、Tmは274.4℃(第2周期)であった。
【0201】例31 以下の方法によってポリマーを製造した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、1,4−ブタンジオール(0.75モル,67.5g)及び
触媒金属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹
拌しながらゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間、210℃で2時間加
熱し、温度を255℃に上昇させ、同温度に15分間保持した。この時点で真空
を加え、圧力を200トルまで低下させ、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜
0.5低下させ、1時間撹拌して、粘稠なポリマー溶液を生成した。加熱を除き
、ポリマーを冷却し、次いで粉砕した。Ih.V.は0.94dL/g、Tgは
45.6℃(第2周期)、Tmは224.0℃(第2周期)であった。Mnは1
3,000、Mwは35,400であった。
【0202】例32 以下の方法によってブレンドを製造した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、1,4−ブタンジオール(0.75モル,67.5g)及び
触媒金属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹
拌しながらゆっくりした窒素パージ下で200℃で約15分間加熱し、次いで例
29のエマルジョン30mLを2分間かけて反応容器に加えた。反応混合物を2
00℃でさらに45分間、次いで210℃で2時間加熱した。温度を255℃に
上昇させ、同温度に15分間保持してから、真空(200トル)を適用し、次い
で(1分以内)圧力を0.3〜0.5トルに低下させ、1時間撹拌して、粘稠な
ポリマーメルトを生成した。加熱を除き、ポリマーを冷却し、次いで粉砕した。
Ih.V.は0.58dL/g、Tgは42.3℃(第2周期)、Tmは178
.8℃(第2周期)であった。
【0203】例33 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(1.0モル,62.0g)及び触媒金属
を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しなが
らゆっくりした窒素パージ下で200℃で約10分間、混合物が均質となるまで
加熱した。20分間かけて、例27のエマルジョン56.5gを125mL均圧
漏斗によって加え、反応を200℃においてさらに45分以上、210℃におい
て2時間加熱し、次いで280℃に上昇させた。この時点で真空を加え、35分
間かけて圧力を1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた。粘稠なメルトを
撹拌しながら、45分間0.3〜0.5トルの圧力を保持した。加熱を除き、ポ
リマーを冷却させ、次いで粉砕した。強靱な(黄褐色の)半透明フィルムを20
0℃において15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.59dL/g、Tgは
28℃(第2周期)であった。粒度30ミクロン以下の粒子がポリエステルマト
リックス中に分散されていた(光学顕微鏡検査法)。
【0204】例34 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール(EG)水溶液406.17g及びHitenol H
S−20、4.58gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の50
0mlフラスコ中で、スチレン206.11g、ジビニルベンゼン22.90g
、EG68.70g及びHitenol HS−20、4.58gからなるモノ
マー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性
剤配合物30.23gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、EG11
.45gに溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP
)0.51gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウ
ムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、
反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さ
い粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって
反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、
0.69gを反応器に供給した。また、EG34.35gに溶解させた90重量
%のt−BHP、0.51gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反
応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0205】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を28.0%含み、動的光散乱によって測定した粒度が1
74nmであった。
【0206】例35 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(1.0モル,62.0g)及び触媒金属
を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しなが
らゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱
した。17分間かけて、例34のエマルジョン56.5gを125mL均圧漏斗
によって加え、次いで反応混合物の温度を280℃に上昇させた。この時点で真
空を加え、11分間かけて圧力を1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた
。粘稠なメルトを撹拌しながら、1時間0.3〜0.5トルの圧力を保持した。
加熱を除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。強靱なフィルムを280℃
にいて15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.54dL/g、Tgは57℃
(第2周期)、Tmは200℃(第2周期)であった。光学顕微鏡検査法により
、粒子は若干凝集しており、粒度が約30ミクロン以下であることがわかった。
【0207】例36 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール(EG)水溶液406.17g及びHitenol H
S−20、4.58gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の50
0mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート183.21g、スチレ
ン18.32g、トリメチロールプロパントリアクリレート27.48g、EG
68.70g及びHitenol HS−20、4.58gからなるモノマー/
界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合
物30.23gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、EG11.45
gに溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.
51gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホル
ムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器
の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子
が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器
に供給した。この195分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.6
9gを反応器に供給した。また、EG34.35gに溶解させた90重量%のt
−BHP、0.51gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさ
らに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0208】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。
【0209】例37 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(1.0モル,62.0g)及び触媒金属
を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しなが
らゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱
した。21分間かけて、例36のエマルジョン56.5gを125mL均圧漏斗
によって加え、次いで反応混合物の温度を280℃に上昇させた。この時点で真
空を加え、11分間かけて圧力を1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた
。粘稠なメルトを撹拌しながら、1時間0.3〜0.5トルの圧力を保持した。
加熱を除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。強靱なフィルムを280℃
において15秒間、溶融プレスした。Ih.V.は0.66dL/g、Tgは5
1℃(第2周期)、Tmは200℃(第2周期)であった。光学顕微鏡検査法に
より、粒子は若干凝集しており、粒度が約30ミクロン以下であることがわかっ
た。
【0210】例38 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)338.86g、蒸留水127
.56及びHitenol HS−20、7.90gを加えた。反応器の内容物
を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリ
レート191.91g、スチレン22.58g、アリルメタクリレート11.2
9g及びHitenol HS−20、4.52gからなるモノマー/界面活性
剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物23.
03gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、1,4−BD、9.03
gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.65
gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホルムア
ルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の外
観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形
成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供
給した。この195分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.68g
を反応器に供給した。また、1,4−BD45.16gに溶解させた70重量%
のt−BHP、0.65gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応
をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0211】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。得ら
れたラテックスの粒度は、動的光散乱によって測定したところ、175nmであ
った。
【0212】例39 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.40
モル,77.6g)、1,4−ブタンジオール(0.60モル,54.0g)及
び触媒金属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を
撹拌しながらゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で
1時間加熱した。36分間かけて、例38のエマルジョン51.8gを125m
L均圧漏斗によって加え、次いで反応混合物の温度を225℃に上昇させた。こ
の時点で真空を加え、10分間かけて圧力を1気圧から0.3〜0.5トルまで
低下させた。粘稠なメルトを撹拌しながら、1時間0.3〜0.5トルの圧力を
保持した。加熱を除き、ポリマーを冷却し、次いで粉砕した。極めて強靱なフィ
ルムを260℃において15秒間、溶融プレスした。Ih.V.は0.58dL
/g、Tgは25℃(第2周期)、Tmは220℃(第2周期)であった。光学
顕微鏡検査法により、粒子は若干凝集しており、粒度が約30ミクロン以下であ
ることがわかった。
【0213】例40 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、60重量%ネオペンチルジオール(NPG)水溶液395.38g及びH
itenol HS−20、5.70gを加えた。反応器の内容物を65℃に加
熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート186
.89g、スチレン27.35g、アリルメタクリレート6.84g、メタクリ
ル酸6.84g、60重量%NPG/水溶液58.12g及びHitenol
HS−20、4.56gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱
された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物29.1gを加えた。反応器の内
容物を再平衡化させた後、60%NPG/水溶液11gに溶解させたt−ブチル
ヒドロペルオキシド(t−BHP)0.51gを反応器に加え、次いで、蒸留水
11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS
)0.0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い
色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモ
ノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に
、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.68gを反応器に供給した。また、6
0%NPG/水溶液56gに溶解させた90重量%のt−BHP、0.51gを
反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に
保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0214】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。得ら
れたラテックスの粒度は、動的光散乱によって測定したところ、691nmと2
11nmの双峰性であった。
【0215】例41 蒸気ジャケット付き凝縮器、水凝縮器及びDean−Starkトラップを装
着した2リットル反応がまに、ネオペンチルジオール(NPG)水溶液496g
、トリメチロールプロパン(TMP)86g及びイソフタル酸(IPA)460
gを加えた。これに、例40のNPG含有ラテックス250gを加えた。反応を
150℃に加熱した。150℃に達した後、Fastcat4100(Sn C
atalyst)1.5gを加えた。1時間後、温度を220℃に上昇させ、同
温度に3時間保持した。合計140mlの水が留出物中に採取された。次いで、
反応器を120℃に冷却し、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(1,4−C
HDA)477gを加え、温度を230℃に上昇させた。反応を230℃に2時
間半保持し、次いで冷却した。合計241mlの水が全反応時間にわたって採取
された(理論量の88%)。次いで、キシレン325gをこの樹脂に加えた。こ
の樹脂はラテックスの濁った性質を保っていた。凝固されたアクリルゴムは観察
されなかった。
【0216】 ラテックス含有ポリエステル樹脂及びResimene745(ヘキサメトキ
シメチルメラミン)からエナメルを製造した。樹脂/架橋剤の重量比は70/3
0であった。0.3%のpTSAを触媒として、0.4%のFC430をフロー
助剤として用いた。Bonderite 1000パネル上に線巻きバーを用い
て被覆をドローダウンした。パネルを160℃で30分間焼いた。被覆はMEK
往復摩擦(double rub)が500回以上であった。これは硬化が良好
であることを示す。
【0217】例42 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール341.88g及び15重量%のRhodafac R
E−610(Rhone Poulenc製のホスフェート界面活性剤)37.
99gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ
中で、2−エチルヘキシルアクリレート182.34g、スチレン27.35g
、グリシジルメタクリレート18.23g、Rhodafac RE−610、
30.39g及びエチレンジオール45.58gからなるモノマー/界面活性剤
配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物30.3
9gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール11gに
溶解させたt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.51gを反応器に
加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキシレート(SFS)0.23gを加えた。数分後、反応器の外観は灰色がか
った白色からわずかに青みを帯びた色相の白色に変化した。これは、粒子が形成
されたことを示す。残りのモノマー配合物を215分間にわたって反応器に供給
した。この215分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS、0.68gを
反応器に供給した。また、EG45.6gに溶解させた70重量%のt−BHP
、0.65gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30
分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。得られたエマルジ
ョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。
【0218】例43:エマルジョンポリマー/ポリウレタン混成物 以下の方法によって、ウレタン/アクリル複合材料を製造した。50mlのフ
ラスコに、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)14.61g及
び例42のラテックス5.75gを加えた。触媒ジブチル錫ジアセテート(0.
1g)をこの混合物に添加した。1時間以内に、反応は発熱し、ラテックスを含
む堅いポリマーフォームを形成した。
【0219】例44 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール395.93g及びHitenol HS−20、7.
90gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ
中で、2−エチルヘキシルアクリレート180.62g、スチレン22.58g
、アリルメタクリレート11.29g、メタクリル酸11.29g、Hiten
ol HS−20、4.52g及びエチレンジオール57.57gからなるモノ
マー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性
剤配合物28.79gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレン
ジオール11.2gに溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(
t−BHP)0.50gを反応器に加え、次いで、蒸留水11.2gに溶解させ
たナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.23gを加えた
。数分後、反応器の外観は灰色がかった白色から青みを帯びた色相の白色に変化
した。これは、粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分
間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に、蒸留水28gに溶解さ
せたSFS、0.65gを反応器に供給した。また、EG56gに溶解させた9
0重量%のt−BHP、0.50gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた
後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却し
た。
【0220】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンの粒度は、動的光散乱によって測定したところ、100nmであっ
た。
【0221】例45 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.32
モル,61.9g)、例44のラテックス56.5g及び触媒金属を0.5L重
合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながらゆっくりし
た窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱した。この時
点で反応混合物の温度をを280℃に上昇させ、真空を適用し、11分間かけて
圧力を1気圧から0.2〜0.5トルに低下させた。粘稠なメルトを撹拌しなが
ら、1時間0.3〜0.5トルの圧力を保持した。加熱を除き、ポリマーを冷却
し、次いで粉砕した。このポリエステルのIh.V.は0.35dL/gであっ
た。
【0222】例46 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した2リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール515.76g、水164.80g及び70重量%Te
rgitol 15−S−40(Union Carbide製の非イオン界面
活性剤)溶液12.28gを加えた。反応器の内容物を85℃に加熱した。別の
1500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート325.65g、
トリメチロールプロパン−トリアクリレート17.19g、70% Tergi
tol 15−S−40、7.37g及びエチレンジオール103.2gからな
るモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界
面活性剤配合物45.44gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、水
17gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム0.69gを反応器に加えた。数
分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒
子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を90分間にわたって反応器
に供給した。この90分間の間に、水34gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリ
ウム1.72gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに1
時間、85℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0223】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的光
散乱によって測定した有効直径は194nmであった。
【0224】例47 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレングリコール(1.0モル,62.0g)及び触媒金
属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しな
がらゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加
熱した。温度を280℃に上昇させ、次いで窒素を遮断し、真空を適用した。1
0分間の真空の後(0.35トルに達した)、真空を解除し、窒素をブリードし
て圧力を大気圧まで上昇させ、20分間かけて、例46のラッテクス56.5g
を125mL均圧漏斗によって加えた。再び、窒素流を遮断し、真空を適用した
。粘稠なメルトを撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間保持した。
加熱を止め、ポリマーを冷却し、次いで粉砕した。強靱な不透明の白色フィルム
を240℃において15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.80dL/g、
Tgは61.3℃(第2周期)、Tmは212.3℃(第2周期)であった。T
EMにより、ゴム粒子がポリエステルマトリックス中に0.2〜0.9ミクロン
の粒度で存在することがわかった。
【0225】例48 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した2リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール656.7g及びDisponil FES77(He
nkel製の陰イオン界面活性剤)26.86gを加えた。反応器の内容物を8
5℃に加熱した。別の1500mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレ
ート326.7g、トリメチロールプロパン−トリアクリレート17.19g、
エチレンジオール103.2g及びDisponil FES77、16.12
gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノ
マー/界面活性剤配合物46.3gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた
後、水16.8gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム0.69gを反応器に
加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは
、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を90分間にわた
って反応器に供給した。この90分間の間に、水33.6gに溶解させたペルオ
クソ硫酸ナトリウム1.72gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、
反応をさらに1時間、85℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0226】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的光
散乱によって測定した有効直径は155nmであった。
【0227】例49 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレングリコール(1.0モル,62.0g)及び触媒金
属を0.5L重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しな
がらゆっくりした窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加
熱した。温度を280℃に上昇させ、次いで窒素を遮断し、真空を適用した。1
0分間の真空の後(0.35トルに達した)、真空を解除し、窒素をブリードし
て圧力を大気圧まで上昇させ、10分間かけて、例48のラテックス56.6g
を125mL均圧漏斗によって加えた。再び、窒素流を遮断し、真空を適用した
。粘稠なメルトを撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間保持した。
加熱を止め、ポリマーを冷却し、次いで粉砕した。強靱な不透明の白色フィルム
を240℃において15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.82dL/g、
Tgは60.1℃(第2周期)、Tmは212.2℃(第2周期)であった。T
EMにより、ゴム粒子がポリエステルマトリックス中に0.2〜0.9ミクロン
の粒度で存在することがわかった。
【0228】コアシェル型ラテックスポリマーを製造する改質縮合ポリマー及びジオールラテ ックスに関する実施例 例50 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)412.8g、Hitenol HS−20
(DKS International製の陰イオン界面活性剤)4.57gを
加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2
−エチルヘキシルアクリレート91.43g、スチレン17.14g、ジビニル
ベンゼン5.71g、Hitenol HS−20、2.28g及びEG22.
86gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、
モノマー/界面活性剤配合物13.9gを加えた。反応器の内容物を再平衡化さ
せた後、1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペル
オキシド(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに
溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46g
を添加した。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変
化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を
80分間にわたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、2−エチル
ヘキシルアクリレート22.86g、スチレン85.71g、ジビニルベンゼン
5.71g、Hitenol HS−20、2.28g及びEG22.86gを
含む第2のモノマー供給材料を次の80分間で供給した。この期間の全体にわた
って、蒸留水39.2gに溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。
また、EG38.9gに溶解させた70重量%のt−BHP0.98gも反応器
に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し
、この時点で反応器を室温に冷却した。得られたラテックスを100メッシュの
スクリーンを通して濾過した。得られたラテックスの粒度を動的光散乱によって
測定し、容量平均粒度が221nmであることがわかった。このラテックスは3
0%の固形材料を含み、粒子は、コアの理論ガラス転移温度が−36℃及びシェ
ルの理論ガラス転移温度が53℃のコア/シェル型であった。
【0229】例51 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例50に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速度
を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。メ
ルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを白
色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。
【0230】例52 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)412.8g、Hitenol HS−20
(DKS International製の陰イオン界面活性剤)4.57gを
加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2
−エチルヘキシルアクリレート17.14g、スチレン91.43g、ジビニル
ベンゼン5.71g、Hitenol HS−20、2.28g及びEG22.
86gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、
モノマー/界面活性剤配合物13.9gを加えた。反応器の内容物を再平衡化さ
せた後、1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペル
オキシド(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに
溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46g
を加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化
した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を8
0分間にわたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、2−エチルヘ
キシルアクリレート91.43g、スチレン17.14g、ジビニルベンゼン5
.71g、Hitenol HS−20、2.28g及びEG22.86gを含
む第2のモノマー供給材料を次の80分間で供給した。この期間の全体にわたっ
て、蒸留水39.2gに溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。ま
た、EG38.9gに溶解させた70重量%のt−BHP、0.98gも反応器
に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し
、この時点で反応器を室温に冷却した。得られたラテックスを100メッシュの
スクリーンを通して濾過した。得られたラテックスの粒度を動的光散乱によって
測定し、容量平均粒度が158nmであることがわかった。このラテックスは3
0%の固形材料を含み、粒子は、コアの理論ガラス転移温度が64℃及びシェル
の理論ガラス転移温度が−37℃のコア/シェル型であった。
【0231】例53 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例52に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分間かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速
度を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。
メルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを
冷却して、白色の不透明な固体を得た。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。Ih.V.は0.54dL/gであった。
【0232】例54 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)412.8g、Hitenol HS−20
(DKS International製の陰イオン界面活性剤)4.57gを
加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、n
−ブチルアクリレート91.43g、スチレン17.14g、ジビニルベンゼン
5.71g、Hitenol HS−20、2.28g及びEG22.86gか
らなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー
/界面活性剤配合物13.9gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、
1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキシド
(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに溶解させ
たナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46gを加えた
。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。こ
れは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を80分間に
わたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、ブチルアクリレート2
2.86g、スチレン85.71g、ジビニルベンゼン5.71g、Hiten
ol HS−20、2.28g及びEG22.86gを含む第2のモノマー供給
材料を次の80分間で供給した。この期間全体にわたって、蒸留水39.2gに
溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。また、EG38.9gに溶
解させた70重量%のt−BHP、0.98gも反応器に供給した。モノマーを
全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室
温に冷却した。得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過
した。得られたラテックスの粒度を動的光散乱によって測定し、容量平均粒度が
281.3nmであることがわかった。このラテックスは30%の固形材料を含
み、粒子は、コアの理論ガラス転移温度が−25℃及びシェルの理論ガラス転移
温度が58.4℃のコア/シェル型であった。
【0233】例55 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例54に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分間かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速
度を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。
メルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを
白色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉
砕した。
【0234】例56 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)385.14g、ABEX22S(陰イオン
界面活性剤,水中固形分25%,Rhone−Poulenc製)18.29g
を加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、
2−エチルヘキシルアクリレート91.43g、スチレン17.14g、ジビニ
ルベンゼン5.71g、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86gか
らなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー
/界面活性剤配合物14.6gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、
1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキシド
(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに溶解させ
たナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46gを加えた
。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。こ
れは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を80分間に
わたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、2−エチルヘキシルア
クリレート22.86g、スチレン85.71g、ジビニルベンゼン5.71g
、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86gを含む第2のモノマー供
給材料を次の80分間で供給した。この期間全体にわたって、蒸留水39.2g
に溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。また、EG38.9gに
溶解させた70重量%のt−BHP、0.98gも反応器に供給した。モノマー
を全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を
室温に冷却した。得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾
過した。得られたラテックスの粒度を動的光散乱によって測定し、容量平均粒度
が135nmであることがわかった。このラテックスは30%の固形材料を含み
、粒子は、コアの理論ガラス転移温度が−36℃及びシェルの理論ガラス転移温
度が53℃のコア/シェル型であった。
【0235】例57 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例57に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速度
を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。メ
ルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを白
色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。Ih.Vは0.53dL/g、Tm=258℃であった。
【0236】例58 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)385.14g、ABEX22S(陰イオン
界面活性剤,水中固形分25%,Rhone−Poulenc製)18.29g
を加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、
2−エチルヘキシルアクリレート17.14g、スチレン91.43g、ジビニ
ルベンゼン5.71g、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86gか
らなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー
/界面活性剤配合物14.6gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、
1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキシド
(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに溶解させ
たナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46gを加えた
。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。こ
れは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を80分間に
わたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、2−エチルヘキシルア
クリレート91.43g、スチレン17.41g、ジビニルベンゼン5.71g
、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86gを含む第2のモノマー供
給材料を次の80分間で供給した。この期間全体にわたって、蒸留水39.2g
に溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。また、EG38.9gに
溶解させた70重量%のt−BHP、0.98gも反応器に供給した。モノマー
を全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を
室温に冷却した。得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾
過した。得られたラテックスの粒度を動的光散乱によって測定し、容量平均粒度
が148nmであることがわかった。このラテックスは30%の固形材料を含み
、粒子は、コアの理論ガラス転移温度が64℃及びシェルの理論ガラス転移温度
が−36℃のコア/シェル型であった。
【0237】例59 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例58に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分間かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速
度を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。
メルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを
白色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉
砕した。
【0238】例60 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)385.14g、ABEX22S(陰イオン
界面活性剤,水中固形分25%,Rhone−Poulenc製)18.29g
を加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、
2−エチルヘキシルアクリレート137.14g、スチレン25.71g、ジビ
ニルベンゼン8.57g、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86g
からなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマ
ー/界面活性剤配合物14.24gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた
後、1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキ
シド(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに溶解
させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46gを加
えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した
。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を20分
間にわたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、2−エチルヘキシ
ルアクリレート11.43g、スチレン40.00g、ジビニルベンゼン2.8
6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.86g、ABEX 22S、9
.14g及びEG22.86gを含む第2のモノマー供給材料を次の40分間で
供給した。この期間全体にわたって、蒸留水39.2gに溶解させたSFS0.
69gを反応器中に供給した。また、EG38.9gに溶解させた70重量%の
t−BHP、0.98gも反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応を
さらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。得られ
たラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。得られたラテッ
クスの粒度を動的光散乱によって測定し、容量平均粒度が135nmであること
がわかった。このラテックスは30%の固形材料を含み、粒子は、コアの理論ガ
ラス転移温度が−36℃及びシェルの理論ガラス転移温度が53℃のコア/シェ
ル型であった。
【0239】例61 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例60に記載したラテックス56.5gを加え、次いで2
10℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた。
窒素流を止め、13分間かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速度
を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。メ
ルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを白
色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。
【0240】例62 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)385.14g、ABEX22S(陰イオン
界面活性剤,水中固形分25%,Rhone−Poulenc製)18.29g
を加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、
2−エチルヘキシルアクリレート91.43g、スチレン17.14g、ジビニ
ルベンゼン5.71g、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86gか
らなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー
/界面活性剤配合物14.6gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、
1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキシド
(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに溶解させ
たナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.46gを加えた
。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。こ
れは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合物を80分間に
わたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後、2−エチルヘキシルア
クリレート22.86g、メチルメタクリレート85.71g、ジビニルベンゼ
ン5.71g、ABEX 22S、9.14g及びEG22.86gを含む第2
のモノマー供給材料を次の80分間で供給した。この期間全体にわたって、蒸留
水39.2gに溶解させたSFS0.68gを反応器中に供給した。また、EG
38.9gに溶解させた70重量%のt−BHP、0.98gも反応器に供給し
た。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時
点で反応器を室温に冷却した。得られたラテックスを100メッシュのスクリー
ンを通して濾過した。得られたラテックスの粒度を動的光散乱によって測定し、
容量平均粒度が144nmであることがわかった。このラテックスは30%の固
形材料を含み、粒子は、コアの理論ガラス転移温度が−36℃及びシェルの理論
ガラス転移温度が60.9℃のコア/シェル型であった。
【0241】例63 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例62に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速度
を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。メ
ルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを白
色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。Ih.V.は0.56dL/g、Tm=257℃であった。
【0242】例64 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)385.14g、ABEX22S(陰イオン
界面活性剤,水中固形分25%,Rhone−Poulenc製)18.29g
を加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、
2−エチルヘキシルアクリレート91.43g、スチレン17.14g、トリメ
チオールプロパントリアクリレート5.71g、ABEX 22S、9.14g
及びEG22.86gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱さ
れた反応器に、モノマー/界面活性剤配合物14.6gを加えた。反応器の内容
物を再平衡化させた後、1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−ブ
チルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸留
水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SF
S)0.46gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色
相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノ
マー配合物を80分間にわたって反応器に供給した。このモノマー供給の完了後
、2−エチルヘキシルアクリレート22.86g、スチレン85.71g、トリ
メチオールプロパントリアクリレート5.71g、ABEX 22S、9.14
g及びEG22.86gを含む第2のモノマー供給材料を次の80分間で供給し
た。この期間全体にわたって、蒸留水39.2gに溶解させたSFS0.68g
を反応器中に供給した。また、EG38.9gに溶解させた70重量%のt−B
HP、0.98gも反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに
30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。得られたラテ
ックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。得られたラテックスの
粒度を動的光散乱によって測定し、容量平均粒度が136nmであることがわか
った。このラテックスは30%の固形材料を含み、粒子は、コアの理論ガラス転
移温度が−36℃及びシェルの理論ガラス転移温度が55℃のコア/シェル型で
あった。
【0243】例65 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例64に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速度
を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。メ
ルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを白
色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。
【0244】例66 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)385.14g、ABEX22S(陰イオン
界面活性剤,水中固形分25%,Rhone−Poulenc製)18.29g
を加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、
2−エチルヘキシルアクリレート137.14g、スチレン25.71g、トリ
メチオールプロパントリアクリレート8.57g、ABEX 22S、9.14
g及びEG22.86gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱
された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物14.2gを加えた。反応器の内
容物を再平衡化させた後、1,4−BD、11.4gに溶解させた70%のt−
ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.65gを反応器に加え、次いで蒸
留水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(S
FS)0.46gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い
色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモ
ノマー配合物を120分間にわたって反応器に供給した。このモノマー供給の完
了後、2−エチルヘキシルアクリレート11.43g、スチレン42.86g、
トリメチロールプロパントリアクリレート2.86g、ABEX 22S、9.
14g及びEG22.86gを含む第2のモノマー供給材料を次の40分間で供
給した。この期間全体にわたって、蒸留水39.2gに溶解させたSFS0.6
8gを反応器中に供給した。また、EG38.9gに溶解させた70重量%のt
−BHP、0.98gも反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさ
らに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。得られた
ラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。得られたラテック
スの粒度を動的光散乱によって測定し、容量平均粒度が135nmであることが
わかった。このラテックスは30%の固形材料を含み、粒子は、コアの理論ガラ
ス転移温度が−36℃及びシェルの理論ガラス転移温度が55℃のコア/シェル
型であった。
【0245】例67 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)及び触媒金属を0.
5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら200℃で1
時間加熱し、その間に例66に記載したラテックス56.5gを添加し、次いで
210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけて280℃に上昇させた
。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで真空を適用し、撹拌速度
を165rpmから25rpmに減少させながら55分間同圧力に保持した。メ
ルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹拌を止め、ブレンドを白
色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポリマーを取り出し、粉砕
した。
【0246】解糖ポリエステルを用いて製造された改質縮合ポリマーに関する実施例 例68 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した2リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール515.76g、水164.79g及びTergito
l 15−S−40(Union Carbide製の非イオン界面活性剤,水
中70%)12.28gを加えた。反応器の内容物を85℃に加熱した。別の5
00mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート326.65g、トリ
メチロールプロパントリアクリレート17.19g、エチレンジオール103.
15g及びTergitol 15−S−40、7.37gからなるモノマー/
界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合
物45.44gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、水16.8gに
溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム0.69gを反応器に加えた。数分後、反
応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成
されたことを示す。残りのモノマー配合物を90分間にわたって反応器に供給し
た。この90分間の間に、水33.6gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム
1.72gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに1時間
、85℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0247】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。スクリ
ーン上に集められた乾燥スクラップは18.45gであった。動的光散乱によっ
て測定した有効直径は194nmであった。
【0248】例69 Ih.V.が0.62dL/gの[ポリエチレンテレフタレート(98.5)
−コ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(1.5)]コポリ
マー(96.0g,0.5モル)の非晶質サンプル及びエチレングリコール(1
.24g,0.02モル)を0.5Lの重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に
入れた。反応器を撹拌ながら、280℃の浴に浸漬した。約15分後、ポリマー
は溶融し、均質メルトを生成た。メルトをIh.V.測定のためにサンプリング
した。このサンプルのIh.V.は0.22dL/gであった(対照実験)。こ
の時点で、例68のエマルジョン56.5gを125mL均圧漏斗を介して25
分間かけてゆっくりと添加し、窒素雰囲気下で280℃において加熱を続けた。
ここで、窒素流を終了させ、真空を適用した。10分以内に、圧力を約1気圧か
ら0.30トルまで低下させた。ポリマーを真空(0.2〜0.3トル)下で1
時間撹拌し、高溶融粘度を得た。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕後、ポリマ
ーの一部を用いて、ポリマーフィルムを溶融プレスした。これを試験に使用でき
た。Tgは54℃であり、Ih.V.は0.80dL/gであった。粒度0.6
ミクロン以下の球状粒子がポリエステルマトリックス中に分散されている(透過
電子顕微鏡検査法)。
【0249】例70 Ih.V.が0.62dL/gの[ポリエチレンテレフタレート(98.5)
−コ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(1.5)]コポリ
マー(96.0g,0.5モル)の非晶質サンプル、エチレングリコール(0.
62g,0.01モル)及び酢酸ナトリウム(0.058g,7.04×10 モル)を0.5Lの重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。反応器を
撹拌ながら、280℃の浴に浸漬した。約15分後、ポリマーは溶融して、均質
メルトを生成した。メルトをIh.V.測定のためにサンプリングした。このサ
ンプルのIh.V.は0.31dL/gであった。この時点で、例68のエマル
ジョン56.5gを125mL均圧漏斗を介して23分間かけてゆっくりと添加
し、窒素雰囲気下で280℃において加熱を続けた。ここで、窒素流を終了させ
、真空を適用した。12分以内に、圧力を約1気圧から0.30トルまで低下さ
せた。ポリマーを真空(0.2〜0.3トル)下で1時間撹拌し、高溶融粘度を
得た。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕後、ポリマーの一部を用いて、ポリマ
ーフィルムを溶融プレスした。これを試験に使用できた。Tgは61℃であり、
Ih.V.は0.69dL/gであった。粒度0.8ミクロン以下の球状粒子が
ポリエステルマトリックス中に分散されていた(透過電子顕微鏡検査法)。
【0250】例71 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した2リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール656.73g、及びDisponil FES77(
Henkel製の陰イオン界面活性剤,水中30%)26.86gを加えた。反
応器の内容物を85℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−エチルヘ
キシルアクリレート326.65g、トリメチロ−ルプロパントリアクリレート
17.19g、エチレンジオール103.15g及びDisponil FES
77、16.12gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱され
た反応器に、モノマー/界面活性剤配合物45.44gを加えた。反応器の内容
物を再平衡化させた後、水16.8gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム0
.69gを反応器に加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白色
に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノマー配合
物を90分間にわたって反応器に供給した。この90分間の間に、水33.6g
に溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム1.72gを反応器に供給した。モノマ
ーを全て加えた後、反応をさらに1時間、85℃に保持し、この時点で反応器を
室温に冷却した。
【0251】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。スクリ
ーン上に集められた乾燥スクラップは2.77gであった。動的光散乱によって
測定した有効直径は155nmであった。
【0252】例72 Ih.V.=0.71dL/gのポリエチレンテレフタレートの結晶質ペレッ
ト(96.0g,0.5モル)及び例71のエマルジョン56.5gを0.5L
の重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。反応器を190℃の浴中に浸
漬し、ゆっくりした撹拌を始めた。約60分後、浴温度を55分間にわたって2
00℃に、25分間にわたって20℃に、25分間にわたって240℃に上昇さ
せた。240℃の間に、ポリエチレンテレフタレートは溶融し/反応して、低溶
融粘度の均質メルトを生成した。撹拌機速度を220rpmに増加させた。浴温
度を約15分間の間に280℃に上昇させ、同温度にさらに5分間保持し、真空
を適用した。約15分以内に、圧力を1気圧から0.3トルに低下させた。ポリ
マーを真空下(0.2〜0.3トル)で1.4時間撹拌して、高溶融粘度を得た
。Tgは44℃であり、Ih.V.は0.70dL/gであった。粒度が約10
ミクロン以下の球状粒子がポリエステルマトリックス中に分散されていた(光学
顕微鏡検査法)。
【0253】例73 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した2リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール625.19g、及びDisponil FES77(
アルキルエトキシレートナトリウムスルフェート,Henkel製,水中30%
活性)26.84gを加えた。反応器の内容物を85℃に加熱した。別の500
mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート326.34g、トリメチ
オ−ルプロパントリアクリレート17.18g、エチレンジオール103.05
g及びDisponil FES77、16.10gからなるモノマー/界面活
性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合物46
.27gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、エチレンジオール8.
4gに溶解させた90重量%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0
.74gを反応器に加え、次いで、蒸留水8.4gに溶解させたナトリウムホル
ムアルデヒドスルホキシレート(SFS)0.52gを加えた。数分後、反応器
の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成され
たことを示す。残りのモノマー配合物を90分間にわたって反応器に供給した。
この90分間の間に、蒸留水33.6gに溶解させたSFS 0.86gを反応
器に供給した。また、エチレンジオール33.6gに溶解させた70重量%のt
−BHP、1.23gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさ
らに30分間、85℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0254】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。粒度
は、動的光散乱によって測定したところ、150nmであった。
【0255】例74 Ih.V.=0.71dL/gのポリエチレンテレフタレートの結晶質ペレッ
ト(96.0g,0.5モル)及び例73のエマルジョン56.5gを0.5L
の重合反応器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。反応器を220℃の浴中に浸
漬し、ゆっくりした撹拌を始め、浴温度を直ちに240℃に設定した。約20分
後、浴温度は240℃に達し、また、温度を280℃に設定した。250〜25
5℃の浴温度において、ポリエチレンテレフタレートペレットは溶融し/反応し
て、低溶融粘度の均質メルトを生成した。撹拌機速度を220rpmに増加させ
た。浴温度を約10分間の間、280℃に保持し、真空を適用した。約15分以
内に、圧力を1気圧から0.3トルに低下させた。ポリマーを真空下(0.2〜
0.3トル)で1時間撹拌して、高溶融粘度を得た。Tgは73℃であり、Ih
.V.は0.63dL/gであった。粒度が約50ミクロン以下の粒子がポリエ
ステルマトリックス中に分散されていた(光学顕微鏡検査法)。
【0256】ガラス繊維が強化材として混和された改質縮合ポリマーに関する実施例 例75 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)454.83g、ABEX22S(Rhon
e−Poulenc製、陰イオン界面活性剤,水中25%,)10.62gを加
えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、2−
エチルヘキシルアクリレート193.94g、スチレン23.09g、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート(TMPTA)11.54g及び2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート2.31gからなるモノマー/界面活性剤配合物を調製
した。加熱された反応器に、モノマー23.09gを加えた。反応器の内容物を
再平衡化させた後、エチレングリコール9.24gに溶解させた70%のt−ブ
チルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.66gを反応器に加え、次いで蒸留
水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SF
S)0.46gを加えた。数分後、反応器の外観は透明から青みを帯びた白い色
相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを示す。残りのモノ
マー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この195分間の間に、
蒸留水28gに溶解したSFS 0.46g及びABEX22S、18.47g
を反応器に供給した。また、エチレングリコール34.63gに溶解させた70
重量%のt−BHP、0.66gも反応器に供給した。モノマーを全て加えた後
、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した
【0257】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。得られ
たラテックスの粒度を動的光散乱によって測定したところ、212.6nmであ
った。
【0258】例76 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)、ガラス繊維12.
8g及び触媒金属を0.5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹
拌しながら200℃で1時間加熱し、その間に例75に記載したラテックス65
.0gを添加し、次いで210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけ
て280℃に上昇させた。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで
真空を適用し、撹拌速度を165rpmから25rpmに減少させながら55分
間同圧力に保持した。メルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹
拌を止め、ブレンドを白色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポ
リマーを取り出し、粉砕した。Ih.V.が0.63dL/g、Tm=255℃
であり、ガラス繊維を含まないブレンドに比較したフィルムの降伏強さ及びヤン
グ率の増加が各々、12%及び30%であった。
【0259】例77 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.0g)、エチレンジオール(10モル,62g)、ガラス繊維12.
8g及び触媒金属を0.5L重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹
拌しながら200℃で1時間加熱し、その間に例75に記載したラテックス65
.0gを添加し、次いで210℃で1.25時間加熱した。温度を30分間かけ
て280℃に上昇させた。窒素流を止め、13分かけて0.2〜0.3トルまで
真空を適用し、撹拌速度を165rpmから25rpmに減少させながら55分
間同圧力に保持した。メルトは若干不透明であったが均質に見えた。加熱及び撹
拌を止め、ブレンドを白色の不透明な固体となるまで冷却した。反応容器からポ
リマーを取り出し、粉砕した。Ih.V.が0.62dL/g、Tm=257℃
であり、ガラス繊維を含まないブレンドに比較したフィルムのヤング率の増加が
40%であった。
【0260】熱可塑性エラスチックタイプの改質縮合ポリマーに関する実施例 例78:比較例 グルタル酸ジメチル(80.0g,0.5モル)、ジエチレングリコール(1
06.0g,1.00モル)、及びn−ブタノール中チタンブトキシド(Ti
100ppm)を、0.5L重合反応器中、1気圧の窒素圧下に入れた。反応器
を撹拌しながら190℃の浴中に浸漬した。60分後、金属浴温度を200℃に
上昇させ、次いでさらに90分間にわたって210℃に上昇させた。この時点で
、エチレングリコール/n−ブタノール中に溶解させたMerpolA(燐90
ppm)を反応器に加え、金属浴温度を250℃に上昇させた。250℃に10
分間保持した後、窒素流を止め、真空を適用した。12分以内に、圧力を約1気
圧から0.30トルまで低下させた。ポリマーを真空(0.2〜0.3トル)下
で1時間撹拌し、極めて高い溶融粘度を得た。ポリマーを冷却し、反応器から取
り出した。ポリマーはこはく色、軟質で、若干粘着性であった。Tgは−40℃
、Ih.V.は1.69dL/gであった。
【0261】例79 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール403.49g、Hitenol HS−20(DK
S International)4.57gを加えた。反応器の内容物を65
℃に加熱した。別の500mlフラスコ中で、スチレン205.91g、ジビニ
ルベンゼン11.44g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート11.4g、エ
チレングリコール68.64g及びHitenol HS−20、4.58gか
らなるモノマー/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー
/界面活性剤配合物30.2gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、
エチレングリコール11gに溶解させた70重量%のt−ブチルヒドロペルオキ
シド0.654g及び水11gに溶解させたナトリウムホルムアルデヒドスルホ
キシレート(SFS)0.458gを反応器に加えた。数分後、反応器の外観は
透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成されたことを
示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給した。この1
95分間の間に、エチレングリコール34.32gに溶解させた70%のt−ブ
チルヒドロペルオキシド0.654g及び水28gに溶解させたSFS0.68
6gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30分間、6
5℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0262】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的光
散乱によって測定した有効直径は、340.8nmであった。
【0263】例80 グルタル酸ジメチル(40.0g,0.25モル)、ジエチレングリコール(
53.0g、0.50モル)、及びチタンブトキシド(Ti 100ppm)を
、0.5L重合反応器中、1気圧の窒素圧下に入れた。反応器を撹拌しながら1
90℃の浴中に浸漬した。30分後、例79のエマルジョン36.0gを22分
間かけて125mL均圧漏斗を介してゆっくりと加え、窒素雰囲気下で190゜
Cにおいて8分間、加熱を続けた。ここで、金属浴温度を60分間にわたって2
00℃に、さらに90分間にわたって210℃に上昇させた。この時点で、エチ
レングリコール/n−ブタノール中に溶解させたMerpolA(燐90ppm
)を加え、金属浴温度を250℃に上昇させた。15分後、窒素流を止め、真空
を適用した。15分以内に、圧力を約1気圧から0.30トルまで低下させた。
ポリマーを真空下(0.2〜0.3トル)で1時間撹拌して、極めて高い溶融粘
度を得た。ポリマーを冷却し、反応器から取り出した。Tgは−40℃、Ih.
V.は0.80dL/gであった。顕微鏡写真から、粒子は約200ミクロン以
下で凝集していることがわかった(光学顕微鏡検査法)。
【0264】例81 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)394.84g、Abex22S(Rhon
e−Poulenc)18.36gを加えた。反応器の内容物を85℃に加熱し
た。別の500mlフラスコ中で、スチレン114.78g、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート22.96g、メチルメタクリレート91.82g、エチレ
ングリコール68.87g及びAbex22S、18.36gからなるモノマー
/界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配
合物31.68gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、水11.2g
に溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム0.57gを反応器に加えた。数分後、
反応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形
成されたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供
給した。この195分間の間に、水56gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウ
ム0.69gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに30
分間、85℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0265】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。動的光
散乱によって測定した有効直径は151.2nmであった。
【0266】例82 グルタル酸ジメチル(40.0g,0.25モル)、ジエチレングリコール(
53.0g、0.50モル)、及びチタンブトキシド(Ti 100ppm)を
、0.5L重合反応器中、1気圧の窒素圧下に入れた。反応器を撹拌しながら1
90℃の浴中に浸漬した。60分後、金属浴温度を60分間にわたって200℃
に、次いでさらに90分間にわたって210℃に上昇させた。この時点で、エチ
レングリコール/n−ブタノール中に溶解させたMerpolA(燐90ppm
)を加え、金属浴温度を250℃に上昇させた。15分後、窒素流を止め、真空
を適用した。5分以内に、圧力を約1気圧から0.50トルまで低下させた。ポ
リマーを真空下(0.5トル)で5分間撹拌し、真空を2分間で窒素によって大
気圧まで解放した。ここで、例81のエマルジョン36.0gを15分間かけて
125mLの均圧漏斗を介してゆっくり加え、250℃において8分間で0.4
5トルまで真空を再適用した。真空を1時間続けて、中等度の溶融粘度を得た。
ポリマーを冷却し、反応器から取り出した。Ih.V.は0.73dL/gであ
った。粒度0.9ミクロン以下の粒子がポリエステルマトリックス中に分散され
ていた(透過電子顕微鏡写真検査法)。
【0267】本発明の組成物への緩衝剤の添加に関する実施例 例83 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した2リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレンジオール515.76g、水164.79g及びTergito
l 15−S−40(Union Carbide製の非イオン界面活性剤,水
中70%)12.28gを加えた。反応器の内容物を85℃に加熱した。別の5
00mlフラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート326.65g、トリ
メチロールプロパントリアクリレート17.19g、エチレンジオール103.
15g及びTergitol 15−S−40、7.37gからなるモノマー/
界面活性剤配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー/界面活性剤配合
物45.44gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、水16.8gに
溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム0.69gを反応器に加えた。数分後、反
応器の外観は透明から青みを帯びた白色に変化した。これは、小さい粒子が形成
されたことを示す。残りのモノマー配合物を90分間にわたって反応器に供給し
た。この90分間の間に、水33.6gに溶解させたペルオクソ硫酸ナトリウム
1.72gを反応器に供給した。モノマーを全て加えた後、反応をさらに1時間
、85℃に保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0268】 得られたラテックスを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。スクリ
ーン上に集められた乾燥スクラップは18.45gであった。動的光散乱によっ
て測定した有効直径は194nmであった。
【0269】例84(酢酸ナトリウムを含まないPET/エマルジョンブレンドの製造) ジメチルテレフタレート(97.0g,0.5モル)、エチレングリコール(
62g,1.00モル)、エチレングリコール中三酢酸アンチモン溶液(Sb
220ppm)、エチレングリコール中二酢酸マンガン溶液(Mn 55ppm
)、エチレングリコール中酢酸第一コバルト溶液(Co 80ppm)、及びn
−ブタノール中チタンブトキシド溶液(Ti 20ppm)を0.5L重合反応
器中、1気圧の窒素雰囲気下に入れた。反応器を撹拌しながら200℃の浴中に
浸漬した。60分後、金属浴温度を120分間にわたって210℃に上昇させ、
エチレングリコール/n−ブタノール中に溶解したMerpol A(燐90p
pm)を加えた。金属浴温度を直ちに280℃に設定した。約25分後、温度は
280℃に達した。15分後、窒素流を止め、真空を適用した。10分以内に、
圧力を約1気圧から0.35トルに低下させた。ポリマーを真空下(0.35ト
ル)で5分間撹拌し、窒素によって大気圧まで真空を解放した。ここで、例83
のエマルジョン56.5gを20分間かけて125mL均圧漏斗を介してゆっく
りと加え、窒素雰囲気下、280℃で5分間加熱を続けた。ここで、窒素流を停
止させ、真空を再適用した。8分以内に、圧力を約1気圧から0.35トルまで
低下させた。ポリマーを真空下(0.2〜0.3トル)で1時間撹拌して、高溶
融粘度を得た。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕後、ポリマーの一部を用いて
、ポリマーフィルムを溶融プレスした。これは試験に使用できた。ポリエステル
中のエチレングリコール単位/ジエチレングリコール単位/トリエチレングリコ
ール単位のモル比は78.7/16.9/4.4であった。Tgは61℃であり
、Ih.V.は0.80dL/gであった。粒度が0.9ミクロン及びそれ以下
の球状粒子がポリエステルマトリックス中に分散されていた(透過電子顕微鏡検
査法)。
【0270】例85(50モル%酢酸ナトリウムを含むPET/エマルジョンブレンドの製造 ジメチルテレフタレート(97.0g,0.5モル)、エチレングリコール(
62.0g,1.00モル)、酢酸ナトリウム(0.039g,4.71×10 −4 モル;以下で添加するラテックス中に含まれるSO の計算当量の50モ
ル%)、エチレングリコール中三酢酸アンチモン溶液(Sb 220ppm)、
エチレングリコール中二酢酸マンガン溶液(Mn 55ppm)、エチレングリ
コール中酢酸第一コバルト溶液(Co 80ppm)、及びn−ブタノール中チ
タンブトキシド溶液(Ti 20ppm)を0.5L重合反応器中、1気圧の窒
素雰囲気下に入れた。反応器を撹拌しながら200℃の浴中に浸漬した。60分
後、金属浴温度を120分間にわたって210℃に上昇させ、エチレングリコー
ル/n−ブタノール中に溶解したMerpol A(燐90ppm)を加えた。
金属浴温度を直ちに280℃に設定した。約25分後、温度は280℃に達した
。10分後、窒素流を止め、真空を適用した。10分以内に、圧力を約1気圧か
ら0.40トルに低下させた。ポリマーを真空下(0.40トル)で6分間撹拌
し、窒素によって大気圧まで真空を解放した。ここで、例83のエマルジョン5
6.5gを20分間かけて125mL均圧漏斗を介してゆっくりと加え、窒素雰
囲気下、280℃で5分間加熱を続けた。ここで、窒素流を停止させ、真空を再
適用した。10分以内に、圧力を約1気圧から0.30トルまで低下させた。ポ
リマーを真空下(0.2〜0.3トル)で65分間撹拌して、極めて高い溶融粘
度を得た。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕後、ポリマーの一部を用いて、ポ
リマーフィルムを溶融プレスした。これは試験に使用できた。ポリエステル中の
エチレングリコール単位/ジエチレングリコール単位/トリエチレングリコール
単位のモル比は88.8/10.1/1.1であった。Tgは70℃であり、I
h.V.は0.79dL/gであった。粒度が1ミクロン及びそれ以下の球状粒
子がポリエステルマトリックス中に分散されていた(透過電子顕微鏡検査法)。
【0271】例86(75モル%の酢酸ナトリウムを含むPET/エマルジョンブレンドの製 造) より多くの酢酸ナトリウム(0.058g、7.07×10−4モル;添加ラ
テックス中に含まれるSO の計算当量の75モル%)を用いた以外は同様な
一般的操作を用いて例85を繰り返した。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕後
、ポリマーの一部を用いて、ポリマーフィルムを溶融プレスした。これは試験に
使用できた。ポリエステル中のエチレングリコール単位/ジエチレングリコール
単位/トリエチレングリコール単位のモル比は95.1/4.9/0.0であっ
た。Tgは74℃であり、Ih.V.は0.72dL/gであった。粒度が4ミ
クロン及びそれ以下の球状粒子がポリエステルマトリックス中に分散されていた
(透過電子顕微鏡検査法)。
【0272】例87(90モル%の酢酸ナトリウムを含むPET/エマルジョンブレンドの製 造) より多くの酢酸ナトリウム(0.070g、8.48×10−4モル;添加ラ
テックス中に含まれるSO の計算当量の90モル%)を用いた以外は同様な
一般的操作を用いて例85を繰り返した。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕後
、ポリマーの一部を用いて、ポリマーフィルムを溶融プレスした。これは試験に
使用できた。ポリエステル中のエチレングリコール単位/ジエチレングリコール
単位/トリエチレングリコール単位のモル比は96.4/3.6/0.0であっ
た。Tgは76℃であり、Ih.V.は0.70dL/gであった。粒度が6ミ
クロン及びそれ以下の球状粒子がポリエステルマトリックス中に分散されていた
(透過電子顕微鏡検査法)。
【0273】例88(100モル%の酢酸ナトリウムを含むPET/エマルジョンブレンドの 製造) より多くの酢酸ナトリウム(0.077g、9.42×10−4モル;添加ラ
テックス中に含まれるSO の計算当量の100モル%)を用いる以外は同様
な一般的操作を用いて例85を繰り返した。ポリマーを冷却し、粉砕した。粉砕
後、ポリマーの一部を用いて、ポリマーフィルムを溶融プレスした。これは試験
に使用できた。ポリエステル中のエチレングリコール単位/ジエチレングリコー
ル単位/トリエチレングリコール単位のモル比は96.4/3.6/0.0であ
った。Tgは76℃であり、Ih.V.は0.75dL/gであった。粒度が1
0ミクロン及びそれ以下の球状粒子がポリエステルマトリックス中に分散されて
いた(透過電子顕微鏡検査法)。
【0274】未架橋ラテックスの使用に関する実施例 例89:未架橋ラテックス組成物の製造 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を装着した1リットルのジャケット付き反応が
まに、エチレングリコール(EG)水溶液407.93g及びAbex22S、
22.66gを加えた。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mlフ
ラスコ中で、2−エチルヘキシルアクリレート203.97g及びスチレン22
.66gからなるモノマー配合物を調製した。加熱された反応器に、モノマー配
合物22.66gを加えた。反応器の内容物を再平衡化させた後、EG9.1g
に溶解させた70%のt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)0.65g
を反応器に加え、次いで蒸留水11.2gに溶解させたナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート(SFS)0.45gを加えた。数分後、反応器の外観は
透明から青みを帯びた白い色相の白色に変化した。これは、小さい粒子が形成さ
れたことを示す。残りのモノマー配合物を195分間にわたって反応器に供給し
た。この195分間の間に、蒸留水28gに溶解させたSFS 0.68gを反
応器に供給した。また、EG33.99gに溶解させた70重量%のt−BHP
、0.65g及びABEX 22S、22.66gを反応器に供給した。モノマ
ーを全て加えた後、反応をさらに30分間、65℃に保持し、この時点で反応器
を室温に冷却した。
【0275】 得られたエマルジョンを100メッシュのスクリーンを通して濾過した。この
エマルジョンは固形分を28.0%含み、粒度は動的光散乱によって測定したと
ころ、107nmであった。
【0276】例90:縮合重合反応への未架橋ラテックスの混和 ブレンドを以下の方法によって調製した。ジメチルテレフタレート(0.5モ
ル,97.1g)、エチレンジオール(1.0モル,62.07g)及び触媒金
属を1リットル重合反応器中、窒素雰囲気下に入れた。混合物を撹拌しながら窒
素下において200℃に加熱し、DMTを溶融させ、エチレンジオール中に溶解
させた。この時点で、17分間にわたって、例89のエマルジョン56.5gを
125L均圧漏斗を用いて添加した。混合物をゆっくりとした窒素パージ下で撹
拌しながら、合計1時間、200℃において加熱し、次いで210℃で1.5時
間加熱した。ここで、温度を280℃まで上昇させながら、真空を加え、30分
間かけて圧力を1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた。粘稠なメルトを
撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1.5時間保持した。加熱を止め、
ポリマーを冷却し、粉砕した。強靱なフィルムを280℃において15秒間溶融
プレスした。Ih.V.が0.646dL/g、Tgが80.64℃(第2周期
)、Tmが256.7℃(第2周期)であった。透過電子顕微鏡検査法から、数
平均粒度が0.48ミクロンであり、よく分散されていることがわかった。
【0277】 前記実施例から、酢酸ナトリウムの添加はPET混成物中のジエチレングリコ
ールの量を減少させることが明白である。
【0278】 本発明を、特にその好ましい実施態様に関して詳述したが、本発明の範囲及び
精神から逸脱しない限りにおいて、変形及び変更が可能なことを理解されたい。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月13日(2001.3.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/06 C08K 5/06 5/42 5/42 7/14 7/14 C08L 57/00 C08L 57/00 67/00 67/00 69/00 69/00 75/04 75/04 77/12 77/12 C09D 5/00 C09D 5/00 Z 11/10 11/10 157/00 157/00 201/00 201/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ヘイル,ウェスレー アール. アメリカ合衆国,テネシー 37664,キン グスポート,ホリヨーク ストリート 1425 (72)発明者 ダーネル,ウィリアム アール. アメリカ合衆国,バージニア 24290,ウ ェーバー シティ,ピー.オー.ボックス 2206 (72)発明者 カリコ,ダグラス ウェルドン ジュニア アメリカ合衆国,テネシー 37664,キン グスポート,ティンバーランド サークル 217 (72)発明者 ウェルズ,サラ スタンレー アメリカ合衆国,テネシー 37665,キン グスポート,デューク ストリート 1709 (72)発明者 ウェブスター,ディーン チャールズ アメリカ合衆国,テネシー 37660,キン グスポート,セルティック コート 3517 Fターム(参考) 4J002 AC03W AC06W AC08W AC09W BB15W BB18W BC01W BC02W BC08W BE01W BE04W BE05W BF02W BF06W BG02W BG04W BG05W BG06W BG07W BG13W BH00W BL01W BL02W BN11W BN12W BN14W BN20W BQ00W CD19W CF00X CF03X CF04X CF05X CF06X CF07X CF08X CF09X CF14X CG00X CG01X CG03X CK02X CL08X DA019 DE239 DJ009 DJ039 DJ049 DJ059 DL009 EA048 EC047 ED026 ED056 EH009 EH078 EV256 FA049 FD090 FD148 FD209 FD316 HA07 4J011 KA04 KA06 KA12 KA14 KA29 KB08 KB29 PA25 PC02 PC06 4J031 CA43 CA69 4J038 CA022 CC022 CD022 CD082 CF012 CF072 CG032 CG142 CG172 CH032 CH042 CH072 CH112 CH122 CH172 CP002 DD001 DE001 DH001 JA20 MA02 MA08 MA10 NA23 4J039 AD01 AD02 AD03 AD04 AD05 AD06 AD08 AD09 AD10 AD11 AD12 AD13 AD14 AD15 AD17 AE06 AE08 BC09 CA06

Claims (190)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマー
    コロイド系を調製し; b)解糖反応の前又は解糖反応の間に、ポリエステル、コポリエステル、ポリ
    エステルアミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物を含む解糖反応媒体中に
    ポリマーコロイド系を投入し(但し、液体連続相、解糖反応媒体又は両者はジオ
    ール成分を含む);そして c)全解糖又は部分解糖されたポリエステル、コポリエステル、ポリエステル
    アミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物を重合して、縮合ポリマー/第1
    のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 解糖反応の最初に前記ポリマーコロイド系を解糖反応媒体中
    に投入する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 解糖反応の間に前記ポリマーコロイド系を解糖反応媒体中に
    投入する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 解糖反応の最後に前記ポリマーコロイド系を解糖反応媒体中
    に投入する請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1ポリマーがエチレン系不飽和モノマーの残基を含む
    請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記連続相がジオール成分を含む請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記連続相が約10〜約50重量%のジオールを含む請求項
    1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記連続相が約10〜約75重量%のジオールを含む請求項
    1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記連続相が約10〜約95重量%のジオールを含む請求項
    1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ポリマーコロイド系連続相及び解糖反応媒体が共にジ
    オールを含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 (a)1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽
    和モノマーの残基を含むラテックスポリマー粒子; (b)界面活性剤;及び (c)ジオール成分を含む連続液相(但し、ジオール成分は連続相の60〜
    100重量%を構成する) 含んでなる、ラテックスポリマー粒子が連続相に分散されたジオールラテックス
    組成物。
  12. 【請求項12】 前記ジオールラテックス組成物がポリマー安定剤を含まな
    い請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  13. 【請求項13】 前記界面活性剤が陰イオン、陽イオン、非イオン界面活性
    剤又はそれらの混合物である請求項1に記載のジオール組成物。
  14. 【請求項14】 前記界面活性剤が重合性又は非重合性アルキルエトキシレ
    ートサルフェート;アルキルフェノールエトキシレートサルフェート;アルキル
    エトキシレート;アルキルフェノールエトキシレート又はそれらの混合物を含む
    請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  15. 【請求項15】 前記ラテックス粒子が官能基を含む請求項1に記載のジオ
    ールラテックス組成物。
  16. 【請求項16】 前記官能基がエポキシ基;アセトアセトキシ基;カーボネ
    ート基;ヒドロキシル基;アミン基;イソシアネート基;アミド基;又はそれら
    の混合物からなる請求項15に記載のジオールラテックス組成物。
  17. 【請求項17】 前記ラテックスポリマー粒子が架橋されている請求項1に
    記載のジオールラテックス組成物。
  18. 【請求項18】 前記ラテックスポリマーがコアシェル型ポリマーである請
    求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  19. 【請求項19】 前記ラテックスポリマーが非コア−シェル型ポリマーであ
    る請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  20. 【請求項20】 前記ラテックスポリマー粒子が非酸ビニルモノマー、酸ビ
    ニルモノマー又はそれらの混合物の残基を含む請求項1に記載のジオールラテッ
    クス組成物。
  21. 【請求項21】 前記ラテックスポリマー粒子が、非酸ビニルモノマー、ア
    セトアセトキシエチルメタクリレート;アセトアセトキシエチルアクリレート;
    メチルアクリレート;メチルメタクリレート;エチルアクリレート;エチルメタ
    クリレート;ブチルアクリレート;ブチルメタクリレート;イソブチルアクリレ
    ート;イソブチルメタクリレート;エチルヘキシルアクリレート;2−エチルヘ
    キシルメタクリレート;2−エチルヘキシルアクリレート;イソプレン;オクチ
    ルアクリレート;オクチルメタクリレート;イソオクチルアクリレート;イソオ
    クチルメタクリレート;トリメチオールプロピルトリアクリレート;スチレン;
    −メチルスチレン;グリシジルメタクリレート;カルボジイミドメタクリレート
    ;C〜C18アルキルクロトネート;ジ−n−ブチルマレエート;α−若しく
    はβ−ビニルナフタレン、ジ−オクチルマレエート;アリルメタクリレート;ジ
    −アリルマレエート;ジ−アリルマロネート;メチオキシブテニルメタクリレー
    ト;イソボルニルメタクリレート;ヒドロキシブテニルメタクリレート;ヒドロ
    キシエチル(メタ)アクリレート;酢酸ビニル;ビニルエチレンカーボネート;
    エポキシブテン;3,4−ジヒドロキシブテン;ヒドロキシエチル(メタ)アク
    リレート;メタクリルアミド;アクリルアミド;ブチルアクリルアミド;エチル
    アクリルアミド;ブタジエン;ビニル(メタ)アクリレート;イソプロペニル(
    メタ)アクリレート;脂環式エポキシ(メタ)アクリレート;エチルホルムアミ
    ド;4−ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オン;2,2−ジメチル−4−ビ
    ニル−1,3−ジオキソレート;3,4−ジ−アセトキシ−1−ブテン又はそれ
    らの混合物の残基を含む請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  22. 【請求項22】 前記ラテックスポリマー粒子が、2−エチル−ヘキシルア
    クリレート、スチレン、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、エチルア
    クリレート、ブチルメタクリレート又はそれらの混合物の残基を含む請求項1に
    記載のジオールラテックス組成物。
  23. 【請求項23】 前記ラテックスポリマー粒子が、アクリル酸;メタクリル
    酸;イタコン酸;クロトン酸;又はそれらの混合物の酸ビニルモノマー残基を含
    む請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  24. 【請求項24】 前記ラテックスポリマー粒子が、アクリレート;メタクリ
    レート;スチレン;塩化ビニル;塩化ビニリデン:アクリロニトリル;酢酸ビニ
    ル;ブタジエン;イソプレン;又はそれらの混合物のモノマー残基を含む請求項
    1に記載のジオールラテックス組成物。
  25. 【請求項25】 前記ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂環
    式ジオール又はそれらの混合物からなる請求項1に記載のジオールラテックス組
    成物。
  26. 【請求項26】 前記ジオール成分が、エチレンジオール;1,3−トリメ
    チレンジオール;プロピレンジオール;トリプロピレンジオール;1,4−ブタ
    ンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール、1,7−
    ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオール;1,9−ノナンジオール;ネオ
    ペンチルジオール;シス−若しくはトランスシクロヘキサンジメタノール、シス
    若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオ
    ール、ジエチレンジオール;又はそれらの混合物を含む請求項1に記載のジオー
    ルラテックス組成物。
  27. 【請求項27】 エチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレン
    ジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチルジオー
    ル、シクロヘキサンジメタノール;又はそれらの混合物
  28. 【請求項28】 前記ジオール成分がネオペンチルジオール、エチレンジオ
    ール、シス若しくはトランスシクロヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオ
    ール又はそれらの混合物を含む請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  29. 【請求項29】 前記ジオール成分が連続相の65〜100重量%である請
    求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  30. 【請求項30】 前記ジオール成分が連続相の75〜100重量%である請
    求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  31. 【請求項31】 前記ジオール成分が連続相の90〜100重量%である請
    求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  32. 【請求項32】 前記ジオール成分が連続相の100重量%である請求項1
    に記載のジオールラテックス組成物。
  33. 【請求項33】 前記連続相がさらに連続相の40重量%未満又は40重量
    %を構成する補助溶媒を含む請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  34. 【請求項34】 前記補助溶媒が水、メタノール、エタノール、プロパノー
    ル、n−ブタノール又はそれらの混合物を含む請求項33に記載のジオールラテ
    ックス組成物。
  35. 【請求項35】 前記ラテックスポリマー粒子が、ゲル透過クロマトグラフ
    ィーによって測定した場合に1,000〜1,000,000の重量平均分子量
    を有する請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  36. 【請求項36】 前記連続相がさらにポリオールを含む請求項1に記載のジ
    オールラテックス組成物。
  37. 【請求項37】 請求項1に記載のジオールラテックス組成物を含んでなる
    被覆組成物。
  38. 【請求項38】 請求項1に記載のジオールラテックス組成物を含んでなる
    インキビヒクル組成物。
  39. 【請求項39】 a)ラテックスポリマーの製造に使用するモノマー、開始
    剤、界面活性剤及び60〜100重量%がジオール成分である連続相を含むエマ
    ルジョンを調製し;そして b)エマルジョンを加熱してラテックスモノマーを重合させて、ジオールラ
    テックス組成物を形成せしめる 工程を含んでなる請求項1のジオールラテックス組成物の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記モノマーを2段階又はそれ以上で添加する請求項39
    に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記エマルジョンがさらに架橋剤を含む請求項39に記載
    の方法。
  42. 【請求項42】 前記架橋剤が多官能価不飽和化合物を含む請求項41に記
    載の方法。
  43. 【請求項43】 前記架橋剤がジビニルベンゼン;アリルメタクリレート;
    アリルアクリレート;多官能価アクリレート又はそれらの混合物を含む請求項4
    1に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記エマルジョンがさらに緩衝剤を含む請求項39に記載
    の方法。
  45. 【請求項45】 前記緩衝剤がカーボネートのアンモニウム塩、カーボネー
    トのナトリウム塩、ビカーボネートのアンモニウム塩又はそれらの混合物を含む
    請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 (a)1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽
    和モノマーの残基を含むラテックスポリマー粒子; (b)界面活性剤;及び (c)ジオール成分を含む連続液相(但し、ジオール成分は連続相の40〜
    100重量%であり、ジオール成分は本質的にトリプロピレンジオール、1,4
    −ブタンジオール、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はそ
    れらの混合物を含み、ラテックス粒子は連続相に分散されている)を含むジオー
    ルラテックス組成物。
  47. 【請求項47】 前記ジオール成分が連続相の50〜100重量%である請
    求項46に記載のジオールラテックス組成物。
  48. 【請求項48】 前記ジオール成分が連続相の65〜100重量%である請
    求項46に記載のジオールラテックス組成物。
  49. 【請求項49】 請求項46のジオールラテックス組成物を含む被覆組成物
  50. 【請求項50】 請求項46のジオールラテックス組成物を含むインキビヒ
    クル組成物。
  51. 【請求項51】 a)液体連続相に分散された第1のポリマーを含むポリマ
    ーコロイド系を調製し; b)縮合反応の前又は縮合反応の間に、(1)二酸、ジイソシアネート、ジア
    ルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はそれら
    の混合物を含む縮合反応媒体中に前記ポリマーコロイド系を投入し(但し、液体
    連続相、該縮合反応媒体又は両者はジオール成分を含む);そして c)ジオール成分と成分b(1)とを重合させて縮合ポリマー/第1のポリマ
    ーマトリックスを形成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法。
  52. 【請求項52】 前記液体連続相がジオール成分を含む請求項51に記載の
    方法。
  53. 【請求項53】 前記液体連続相の25〜100重量%がジオール成分であ
    る請求項52に記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記液体連続相の50〜100重量%がジオール成分であ
    る請求項52に記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記液体連続相の75〜100重量%がジオール成分であ
    る請求項52に記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記液体連続相の90〜100重量%がジオール成分であ
    る請求項52に記載の方法。
  57. 【請求項57】 前記液体連続相が本質的にジオール成分を含む請求項52
    に記載の方法。
  58. 【請求項58】 前記ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂環
    式ジオール又はそれらの混合物を含む請求項51に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記ジオール成分が、エチレンジオール;1,3−トリメ
    チレンジオール;1,3−プロピレンジオール;トリプロピレンジオール;1,
    4−ブタンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール、
    1,7−ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオール;1,9−ノナンジオー
    ル;ネオペンチルジオール;シス−若しくはトランスシクロヘキサンジメタノー
    ル;シス若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブ
    タンジオー;ジエチレンジオール;又はそれらの混合物を含む請求項51に記載
    の方法。
  60. 【請求項60】 前記ジオール成分がエチレンジオール;プロピレンジオー
    ル;トリプロピレンジオール;1,4−ブタンジオール;ジエチレンジオール;
    ネオペンチルジオール;シス若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール又
    はそれらの混合物を含む請求項51に記載の方法。
  61. 【請求項61】 エチレンジオール、シス若しくはトランス−シクロヘキサ
    ンジメタノール、1,4−ブタンジオール又はそれらの混合物
  62. 【請求項62】 前記ジオール成分が液体連続相中にあり、前記液体連続相
    が本質的にジオール成分からなる請求項51に記載の方法。
  63. 【請求項63】 前記縮合反応媒体がジオール成分を含む請求項51に記載
    の方法。
  64. 【請求項64】 前記第1のポリマーがエチレン系不飽和モノマーの残基を
    含む請求項51に記載の方法。
  65. 【請求項65】 前記第1のポリマーが非酸ビニルモノマー、酸ビニルモノ
    マー又はそれらの混合物を含む請求項51に記載の方法。
  66. 【請求項66】 前記第1のポリマーが、アセトアセトキシエチルメタクリ
    レート;アセトアセトキシエチルアクリレート;メチルアクリレート;メチルメ
    タクリレート;エチルアクリレート;エチルメタクリレート;ブチルアクリレー
    ト;ブチルメタクリレート;イソブチルアクリレート;イソブチルメタクリレー
    ト;エチルヘキシルアクリレート;2−エチルヘキシルメタクリレート;2−エ
    チルヘキシルアクリレート;イソプレン;オクチルアクリレート;オクチルメタ
    クリレート;イソオクチルアクリレート;イソオクチルメタクリレート;トリメ
    チオールプロピルトリアクリレート;スチレン;α−メチルスチレン;グリシジ
    ルメタクリレート;カルボジイミドメタクリレート;C〜C18アルキルクロ
    トネート;ジ−n−ブチルマレエート;α−若しくはβ−ビニルナフタレン、ジ
    −オクチルマレエート;アリルメタクリレート;ジ−アリルマレエート;ジ−ア
    リルマロネート;メチオキシブテニルメタクリレート;イソボルニルメタクリレ
    ート;ヒドロキシブテニルメタクリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ート;ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート;アクリロニトリル;塩化ビニ
    ル;塩化ビニリデン;酢酸ビニル;ビニルエチレンカーボネート;エポキシブテ
    ン;3,4−ジヒドロキシブテン;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート;メ
    タクリルアミド;アクリルアミド;ブチルアクリルアミド;エチルアクリルアミ
    ド;ブタジエン;ビニルアクリレート若しくはビニルメタクリレート;イソプロ
    ペニルアクリレート若しくはイソプロペニルメタクリレート;脂環式エポキシア
    クリレート若しくは脂環式エポキシメタクリレート;エチルホルムアミド;4−
    ビニル−1,3−ジオキソラン−2 非酸ビニルモノマーの残基を含む請求項51に記載の方法。
  67. 【請求項67】 前記第1のポリマーが、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
    コン酸、クロトン酸又はそれらの混合物の酸ビニルモノマー残基を含む請求項5
    1に記載の方法。
  68. 【請求項68】 前記第1のポリマーが50〜100%のアクリル酸ブチル
    、イソプレン、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン又は2−エチルへキシ
    ルアクリレートを含む請求項51に記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記第1のポリマーが80〜100%のアクリル酸ブチル
    、イソプレン、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン又は2−エチルへキシ
    ルアクリレートを含む請求項51に記載の方法。
  70. 【請求項70】 前記第1のポリマーがアクリレート;メタクリレート;ス
    チレン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;アクリロニトリル;酢酸ビニル;ブタジ
    エン;イソプレン又はそれらの混合物の残基を含む請求項51に記載の方法。
  71. 【請求項71】 前記第1のポリマーが2−エチル−ヘキシルアクリレート
    の残基を含む請求項51に記載の方法。
  72. 【請求項72】 前記第1のポリマーが二酸、ジイソシアネート、ジアリー
    ルカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオール成
    分と反応することができる官能基を含む請求項51に記載の方法。
  73. 【請求項73】 前記官能基がエポキシ、酸、ヒドロキシル、イソシアネー
    ト、アミン、アミド、カーボネート基又はそれらの混合物を含む請求項72に記
    載の方法。
  74. 【請求項74】 前記ポリマーコロイド系が架橋されている請求項51に記
    載の方法。
  75. 【請求項75】 前記第1のポリマーがコアシェル型ポリマーである請求項
    51に記載の方法。
  76. 【請求項76】 前記第1のポリマーが非コアシェル型ポリマーである請求
    項51に記載の方法。
  77. 【請求項77】 前記ポリマーコロイド系の連続相及び縮合反応媒体が共に
    ジオール成分を含む請求項51に記載の方法。
  78. 【請求項78】 前記成分(b)(1)が二酸を含み、それによって縮合ポ
    リマーのためのポリエステルを形成する請求項51に記載の方法。
  79. 【請求項79】 前記ポリエステルが酸残基及びジオール残基を含む請求項
    78に記載の方法。
  80. 【請求項80】 前記ポリエステルがさらに改質用残基を含む請求項78に
    記載の方法。
  81. 【請求項81】 前記ポリマーコロイド系が乳化重合によって製造されたラ
    テックス組成物である請求項51に記載の方法。
  82. 【請求項82】 前記第1のポリマーがコアシェル型ポリマーである請求項
    51に記載の方法。
  83. 【請求項83】 前記縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスが透明又
    は半透明材料である請求項51に記載の方法。
  84. 【請求項84】 前記連続相が本質的に水からなる請求項51に記載の方法
  85. 【請求項85】 前記連続相が本質的にジオールからなる請求項51に記載
    の方法。
  86. 【請求項86】 前記ラテックスポリマーが、二酸、ジイソシアネート、ジ
    アリールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオ
    ール成分と反応することができる官能基を含む請求項51に記載の方法。
  87. 【請求項87】 酸、ヒドロキシル、アミン、アミド、カーボネート基又は
    それらの混合物
  88. 【請求項88】 前記縮合ポリマーが40℃より高いTgを有する請求項5
    1に記載の方法。
  89. 【請求項89】 前記縮合ポリマーが0℃未満のTgを有し且つ本質的に結
    晶性を有さない請求項51に記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記縮合ポリマーが−20℃未満のTgを有し且つ本質的
    に結晶性を有さない請求項51に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスが40℃
    未満のTgを有する縮合ポリマー及び40℃より高いTgを有する第1のポリマ
    ーを含む請求項51に記載の方法。
  92. 【請求項92】 前記縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスが40℃
    より高いTgを有する縮合ポリマー及び40℃未満のTgを有する第1のポリマ
    ーを含む請求項51に記載の方法。
  93. 【請求項93】 前記縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスが40℃
    未満のTgを有する縮合ポリマー及び40℃未満のTgを有する第1ポリマーを
    含む請求項51に記載の方法。
  94. 【請求項94】 前記縮合ポリマーが熱硬化性ポリマーである請求項51に
    記載の方法。
  95. 【請求項95】 縮合反応の前又は縮合反応の間に縮合反応媒体にガラス繊
    維を添加する請求項51に記載の方法。
  96. 【請求項96】 前記ガラス繊維が縮合ポリマーの約10〜約50重量%を
    構成する請求項95に記載の方法。
  97. 【請求項97】 前記ガラス繊維が縮合ポリマーの約15〜約30重量%を
    構成する請求項95に記載の方法。
  98. 【請求項98】 前記ガラス繊維を縮合重合の間に添加する請求項95に記
    載の方法。
  99. 【請求項99】 縮合反応の前又は縮合反応の間に縮合反応媒体に、炭素繊
    維、マイカ、クレイ、タルク、ウォラストナイト、ガラス繊維、炭酸カルシウム
    又はそれらの混合物を含む強化材を添加する請求項51に記載の方法。
  100. 【請求項100】 前記ポリマーコロイド系が乳化重合によって製造された
    ラテックス組成物である請求項51に記載の方法。
  101. 【請求項101】 前記連続相が本質的に水からなる請求項51に記載の方
    法。
  102. 【請求項102】 前記連続相が本質的にジオールからなる請求項51に記
    載の方法。
  103. 【請求項103】 前記ポリマーコロイド系が緩衝剤を含む請求項51に記
    載の方法。
  104. 【請求項104】 前記緩衝剤がカーボネートのアンモニウム塩、カーボネ
    ートのナトリウム塩、ビカーボネートのアンモニウム塩又はそれらの混合物を含
    む請求項103に記載の方法。
  105. 【請求項105】 前記縮合重合反応媒体が緩衝剤を含む請求項51に記載
    の方法。
  106. 【請求項106】 アセテート、酢酸カリウム、酢酸リチウム、燐酸二水素
    ナトリウム、燐酸水素二カリウム、炭酸ナトリウム又はそれらの混合物
  107. 【請求項107】 前記ポリマーコロイド系を分散重合によって製造する請
    求項51に記載の方法。
  108. 【請求項108】 前記連続相が本質的に水からなる請求項107に記載の
    方法。
  109. 【請求項109】 前記連続相が本質的にジオールからなる請求項107に
    記載の方法。
  110. 【請求項110】 前記ポリマーコロイド系を懸濁重合によって製造する請
    求項51に記載の方法。
  111. 【請求項111】 前記連続相が本質的に水からなる請求項110に記載の
    方法。
  112. 【請求項112】 前記連続相が本質的にジオールからなる請求項110に
    記載の方法。
  113. 【請求項113】 前記ポリマーコロイド系を機械的乳化によって製造する
    請求項51に記載の方法。
  114. 【請求項114】 前記連続相が本質的に水からなる請求項113に記載の
    方法。
  115. 【請求項115】 前記連続相が本質的にジオールからなる請求項113に
    記載の方法。
  116. 【請求項116】 前記ポリマーコロイド系を縮合反応の開始前に投入する
    請求項51に記載の方法。
  117. 【請求項117】 前記ポリマーコロイド系をエステル交換段階の間に投入
    する請求項51に記載の方法。
  118. 【請求項118】 前記ポリマーコロイド系を重縮合段階の間に投入する請
    求項51に記載の方法。
  119. 【請求項119】 (a)(i)寸法が1000nm未満の、エチレン系不
    飽和モノマーの残基を含むラテックスポリマー粒子; (ii)界面活性剤;及び (iii)ラテックスジオール組成物の60〜100重量%のジオール成分
    を含む連続液相 を含むラテックスジオール組成物を調製し; (b)1)このラテックス組成物を二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカー
    ボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物を
    含む縮合反応媒体中に投入し;そして (c)ジオール成分と成分b1)とを重合させることによって、縮合ポリマー
    /ラテックスポリマーマトリックスを形成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/ラテックスマトリックスの製造方法。
  120. 【請求項120】 前記ジオールラテックス組成物がポリマー安定剤を含ま
    ない請求項119に記載の方法。
  121. 【請求項121】 前記界面活性剤が陰イオン、陽イオン、非イオン界面活
    性剤又はそれらの混合物である請求項119に記載の方法。
  122. 【請求項122】 前記界面活性剤が重合性又は非重合性アルキルエトキシ
    レートサルフェート;アルキルフェノールエトキシレートサルフェート;アルキ
    ルエトキシレート;アルキルフェノールエトキシレート又はそれらの混合物から
    なる請求項119に記載の方法。
  123. 【請求項123】 前記ラテックス粒子が二酸、ジイソシアネート、ジアリ
    ールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオール
    成分と反応することができる官能基を含む請求項119に記載の方法。
  124. 【請求項124】 前記官能基がエポキシ基;アセトアセトキシ基;カーボ
    ネート基;ヒドロキシル基;アミン基;イソシアネート基;アミド基;又はそれ
    らの混合物を含む請求項123に記載の方法。
  125. 【請求項125】 前記ラテックスポリマー粒子が架橋されている請求項1
    19に記載のジオールラテックス組成物。
  126. 【請求項126】 前記ラテックスポリマーがコアシェル型ポリマーである
    請求項119に記載の方法。
  127. 【請求項127】 前記ラテックスポリマーが非コア−シェル型ポリマーで
    ある請求項119に記載の方法。
  128. 【請求項128】 前記ラテックスポリマー粒子がエチレン系不飽和モノマ
    ーの残基を含む請求項119に記載の方法。
  129. 【請求項129】 前記ラテックスポリマー粒子が非酸ビニルモノマー、酸
    ビニルモノマー又はそれらの混合物の残基を含む請求項119に記載の方法。
  130. 【請求項130】 前記ラテックスポリマー粒子が、アセトアセトキシエチ
    ルメタクリレート;アセトアセトキシエチルアクリレート;メチルアクリレート
    ;メチルメタクリレート;エチルアクリレート;エチルメタクリレート;ブチル
    アクリレート;ブチルメタクリレート;イソブチルアクリレート;イソブチルメ
    タクリレート;エチルヘキシルアクリレート;2−エチルヘキシルメタクリレー
    ト;2−エチルヘキシルアクリレート;イソプレン;オクチルアクリレート;オ
    クチルメタクリレート;イソオクチルアクリレート;イソオクチルメタクリレー
    ト;トリメチオールプロピルトリアクリレート;スチレン;α−メチルスチレン
    ;グリシジルメタクリレート;カルボジイミドメタクリレート;C〜C18
    ルキルクロトネート;ジ−n−ブチルマレエート;α−若しくはβ−ビニルナフ
    タレン、ジ−オクチルマレエート;アリルメタクリレート;ジ−アリルマレエー
    ト;ジ−アリルマロネート;メチオキシブテニルメタクリレート;イソボルニル
    メタクリレート;ヒドロキシブテニルメタクリレート;塩化 ;塩化ビニリ
    デン;酢酸ビニル;ビニルエチレンカーボネート;エポキシブテン;3,4−ジ
    ヒドロキシブテン;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート;メタクリルアミド
    ;アクリルアミド;ブチルアクリルアミド;エチルアクリルアミド;ブタジエン
    ;ビニル(メタ)アクリレート;イソプロペニル(メタ)アクリレート;脂環式
    エポキシ(メタ)アクリレート;エチルホルムアミド;4−ビニル−1,3−ジ
    オキソラン−2−オン;2,2−ジメチル−4−ビニル−1,3−ジオキソレー
    ト;3,4−アセトキシ−1−ブテン又はそれらの混合物の非酸ビニルモノマー
    の残基を含む請求項119に記載の方法。
  131. 【請求項131】 前記ラテックスポリマー粒子が2−エチル−ヘキシルア
    クリレートの残基を含む請求項119に記載の方法。
  132. 【請求項132】 前記ラテックスポリマー粒子が、アクリル酸;メタクリ
    ル酸;イタコン酸;クロトン酸;又はそれらの混合物の酸ビニルモノマー残基を
    含む請求項119に記載の方法。
  133. 【請求項133】 前記ラテックスポリマー粒子がアクリレート;メタクリ
    レート;スチレン;塩化ビニル;塩化ビニリデン:アクリロニトリル;酢酸ビニ
    ル;ブタジエン;イソプレン;又はそれらの混合物の残基を含む請求項119に
    記載の方法。
  134. 【請求項134】 前記ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂
    環式ジオール又はそれらの混合物を含む請求項119に記載の方法。
  135. 【請求項135】 前記ジオール成分が、エチレンジオール;1,3−トリ
    メチレンジオール;プロピレンジオール;トリプロピレンジオール;1,4−ブ
    タンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール、1,7
    −ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオール;1,9−ノナンジオール;ネ
    オペンチルジオール;シス−若しくはトランスシクロヘキサンジメタノール;シ
    ス若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジ
    オール;ジエチレンジオール;又はそれらの混合物を含む請求項119に記載の
    方法。
  136. 【請求項136】 前記ジオール成分がエチレンジオール、プロピレンジオ
    ール、トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール
    、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はそれらの混合物を含
    む請求項119に記載の方法。
  137. 【請求項137】 ジオール、エチレンジオール、1,4−ブタンジオール
    ;シス若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール。
  138. 【請求項138】 前記ジオール成分が連続相の65〜100重量%である
    請求項119に記載の方法。
  139. 【請求項139】 前記ジオール成分が連続相の75〜100重量%である
    請求項119に記載の方法。
  140. 【請求項140】 前記ジオール成分が連続相の90〜100重量%である
    請求項119に記載の方法。
  141. 【請求項141】 前記連続相が本質的にジオール成分からなる請求項11
    9に記載の方法。
  142. 【請求項142】 前記連続相が水を含む請求項119に記載の方法。
  143. 【請求項143】 前記水成分が連続相の10〜100重量%である請求項
    119に記載の方法。
  144. 【請求項144】 前記水成分が連続相の50〜100重量%である請求項
    119に記載の方法。
  145. 【請求項145】 前記水成分が連続相の90〜100重量%である請求項
    119に記載の方法。
  146. 【請求項146】 前記連続相がさらに連続相の40重量%又はそれ以下を
    構成する補助溶媒を含む請求項119に記載の方法。
  147. 【請求項147】 前記補助溶媒が水、メタノール、エタノール、プロパノ
    ール、n−ブタノール又はそれらの混合物を含む請求項146に記載の方法。
  148. 【請求項148】 ゲル透過クロマトグラフィーによって測定した場合に1
    ,000〜1,000,000の重量平均分子量。
  149. 【請求項149】 前記連続相がさらにポリオールを含む請求項119に記
    載の方法。
  150. 【請求項150】 請求項119に記載の方法によって製造された製品。
  151. 【請求項151】 ポリマーコロイド系から得られた非コアシェル型ポリマ
    ーである第1ポリマー及び縮合ポリマーを含んでなるポリマーブレンド。
  152. 【請求項152】 第1ポリマーが70〜100%のアクリル酸ブチル、イ
    ソプレン、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン又は2−エチルヘキシルア
    クリレートを含む請求項151に記載のポリマーブレンド。
  153. 【請求項153】 前記第1ポリマーが50〜100%のアクリル酸ブチル
    、イソプレン、ブタジエン、アクリロニトリル、スチレン又は2−エチルヘキシ
    ルアクリレートを含む請求項151に記載のポリマーブレンド。
  154. 【請求項154】 前記縮合ポリマーがポリエステルである請求項151に
    記載のポリマーブレンド。
  155. 【請求項155】 前記縮合ポリマーがポリエステルアミドである請求項1
    51に記載のポリマーブレンド。
  156. 【請求項156】 前記縮合ポリマーがポリウレタンである請求項151に
    記載のポリマーブレンド。
  157. 【請求項157】 前記縮合ポリマーがポリカーボネートである請求項15
    1に記載のポリマーブレンド。
  158. 【請求項158】 前記ブレンドが透明又は半透明材料である請求項151
    に記載のポリマーブレンド。
  159. 【請求項159】 前記縮合ポリマーが40℃より大きいTgを有する請求
    項151に記載のポリマーブレンド。
  160. 【請求項160】 前記縮合ポリマーが40℃未満のTgを有する請求項1
    51に記載のポリマーブレンド。
  161. 【請求項161】 前記縮合ポリマーが0℃未満のTgを有し且つ本質的に
    結晶性を有さない請求項151に記載のポリマーブレンド。
  162. 【請求項162】 前記縮合ポリマーが−20℃未満のTgを有し且つ本質
    的に結晶性を有さない請求項151に記載のポリマーブレンド。
  163. 【請求項163】 縮合ポリマーが約40℃未満のTgを有し且つ第1ポリ
    マーが約40℃より大きいTgを有する縮合ポリマー/第1のポリマーマトリッ
    クスを含んでなる請求項151に記載のポリマーブレンド。
  164. 【請求項164】 縮合ポリマーが約40℃より大きいTgを有し且つ第1
    のポリマーが約40℃未満のTgを有する縮合ポリマー/第1のポリマーマトリ
    ックスを含んでなる請求項151に記載のポリマーブレンド。
  165. 【請求項165】 縮合ポリマーが約40℃未満のTgを有し且つ第1のポ
    リマーが約40℃未満のTgを有する縮合ポリマー/第1のポリマーマトリック
    スを含んでなる請求項151に記載のポリマーブレンド。
  166. 【請求項166】 前記ポリマーブレンドがエラストマーである請求項15
    1に記載のポリマーブレンド。
  167. 【請求項167】 ガラス繊維をさらに含んでなる請求項151に記載のポ
    リマーブレンド。
  168. 【請求項168】 前記ガラス繊維が縮合ポリマーの約10〜約50重量%
    を構成する請求項167に記載のポリマーブレンド。
  169. 【請求項169】 前記ガラス繊維が縮合ポリマーの約15〜約30重量%
    を構成する請求項167に記載のポリマーブレンド。
  170. 【請求項170】 第1のポリマーが2−エチルヘキシルアクリレート、ア
    クリル酸ブチル、イソプレン、ブタジエン、アクリル酸ラウリル、アクリロニト
    リル、塩化ビニリデン又はそれらの混合物の残基を含む請求項151に記載のポ
    リマーブレンド。
  171. 【請求項171】 第1のポリマーが塩化ビニル、スチレン、α−メチルス
    チレン、メタクリル酸メチル、ビニルナフタレン、イソボニルメタクリレート又
    はそれらの混合物の残基を含む請求項151に記載のポリマーブレンド。
  172. 【請求項172】 請求項151に記載のポリマーブレンドを含んでなる粉
    体被覆。
  173. 【請求項173】 a)縮合反応の前又は縮合反応の間に、 i)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボ
    ネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物 を含む縮合反応媒体に、 ii)液体連続相中に分散された第1のポリマー を含むポリマーコロイド系を投入し(但し、ポリマーコロイド系の連続相、縮合
    反応媒体又は両者はジオール成分を含む);そして b)ジオール成分と成分(a)(i)とを重合させることによって、縮合ポ
    リマー/第1のポリマーマトリックスを生成する 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法。
  174. 【請求項174】 a)縮合反応の前又は縮合反応の間に、 i)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボ
    ネート、ジハロカーボネート又はそれらの混合物 を含む縮合反応媒体中に、 (1)1000nm未満の寸法を有する、エチレン系不飽和モノマーの残基
    を含むラテックスポリマー粒子; (2)界面活性剤;及び (3)ジオール成分を含む連続液相(但し、ジオール成分はラテックスジオ
    ール組成物の60〜100重量%である) を含むラテックスジオール系を投入し;そして b)ジオール成分と成分(a)(i)とを重合させることによって、縮合ポ
    リマー/第1のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法。
  175. 【請求項175】 請求項174に記載のポリマーブレンドを含んでなる耐
    衝撃性改良ポリエステル。
  176. 【請求項176】 請求項174のポリマーブレンドを含んでなるヒドロキ
    シ官能ポリエステル被覆樹脂。
  177. 【請求項177】 a.液体連続相中に第1のポリマーを含むポリマーコロ
    イド系を調製し; b.このポリマーコロイド系を縮合ポリマー中に投入し;そして c.ポリマーコロイド系及び縮合ポリマーを押出することによって、縮合ポリ
    マー/第1のポリマーマトリックスを生成せしめる 工程を含んでなる縮合ポリマー/第1のポリマーマトリックスの製造方法。
  178. 【請求項178】 前記液体連続相がジオールを含む請求項177に記載の
    方法。
  179. 【請求項179】 前記縮合ポリマーが、ポリエステル、コポリエステル、
    ポリエステルアミド、ポリカーボネート又はそれらの混合物である請求項177
    に記載の方法。
  180. 【請求項180】 前記液体連続相がジオール成分を含む請求項177に記
    載の方法。
  181. 【請求項181】 前記液体連続相のジオール成分が25〜100重量%で
    ある請求項177に記載の方法。
  182. 【請求項182】 前記液体連続相のジオール成分が50〜100重量%で
    ある請求項177に記載の方法。
  183. 【請求項183】 前記液体連続相のジオール成分が75〜100重量%で
    ある請求項177に記載の方法。
  184. 【請求項184】 前記液体連続相のジオール成分が90〜100重量%で
    ある請求項177に記載の方法。
  185. 【請求項185】 前記液体連続相が本質的にジオール成分からなる請求項
    177に記載の方法。
  186. 【請求項186】 前記ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂
    環式ジオール又はそれらの混合物を含む請求項177に記載の方法。
  187. 【請求項187】 前記ジオール成分が、エチレンジオール;1,3−トリ
    メチレンジオール;プロピレンジオール;トリプロピレンジオール;1,4−ブ
    タンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;1,7
    −ヘプタンジオール;1,8−オクタンジオール;1,9−ノナンジオール;ネ
    オペンチルジオール;シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール;
    シス若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタン
    ジオール;ジエチレンジオール;又はそれらの混合物を含む請求項177に記載
    の方法。
  188. 【請求項188】 プロピレンジオール;トリプロピレンジオール;1,4
    −ブタンジオール;ジエチレンジオール;ネオペンチルジオール;シス若しくは
    トランス−シクロヘキサンジメタノール又はそれらの混合物
  189. 【請求項189】 前記ジオール成分がネオペンチルジオール;エチレンジ
    オール;シス若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール;1,4−ブタン
    ジオール又はそれらの混合物からなる請求項177に記載の方法。
  190. 【請求項190】 前記ジオール成分が液体連続相であり、且つ液体連続相
    が本質的にジオール成分からなる請求項177に記載の方法。
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