JPS6028317B2 - ポリアミド樹脂組成物の製造法 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物の製造法

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JPS6028317B2
JPS6028317B2 JP53066409A JP6640978A JPS6028317B2 JP S6028317 B2 JPS6028317 B2 JP S6028317B2 JP 53066409 A JP53066409 A JP 53066409A JP 6640978 A JP6640978 A JP 6640978A JP S6028317 B2 JPS6028317 B2 JP S6028317B2
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JP
Japan
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polyamide
silicone oil
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modified silicone
polyamide resin
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昌宏 林
完 吉村
隆 及川
亨 吉井
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリアミド樹脂の製造法に関するものである。
詳しくは、耐衝撃性とくに吸湿時の耐衝撃性が高く、か
つ表面特性の優れた成形品を提供する、成形性の良好な
ポリアミド樹脂組成物の製造法に関するものである。ポ
リアミドの耐衝撃性を改良するために今までにも種々の
方法が開示されている。
一つにはグラスファイバーを10〜4の重量%充填して
耐衝撃性を改良する方法、一つにはマトリックスポリア
ミドとの相溶性を改良したゴム弾性をもつポリマーを添
加混合する方法である。前者は剛性と熱変形温度が共に
向上する点で賞用されているが、耐衝撃性に関してはな
るほど絶乾時の値はノッチ付ァィゾツト衝撃値で表示し
て50%以上の改良がなされるが、吸湿時(ポリアミド
樹脂は実用の場においては、ほとんど吸湿していると考
えてよい。)の値はナチュラルポリアミド‘こ大きく劣
る。その上、一般に表面性が損なわれたり、成形品の縦
横で寸法精度に差が出る欠点を有している。後者の方法
は耐衝撃性A茂樹脂を類推させる発想であるが、ABS
樹脂の如き非晶性礎造樹脂の中にゴム粒子を分散させる
ことは容易であり、例も多いが、結晶性樹脂であるポリ
アミド樹脂中にゴム粒子を分散せしめる事は相当に困難
である。これがポリアミド樹脂の耐衝撃性改良にゴム弾
性をもつポリマーを添加させる提案が多くなされている
にもかかわらず、実用化される例が少ない原因の一つで
ある。更に、ゴム弾性をもつポリマーは一般に耐熱性が
高くないために、ポリアミド中に均一分散させるべくポ
リアミドの融解点以上に加熱して混合しているうちに劣
化し、期待する物性を発揮し得ない場合が多い。又、溶
融時の流動性が低下し、作業性が悪くなるのも欠点であ
る。本発明者らはポリアミド樹脂に対し絶乾、吸湿の条
件の違いにかかわらず耐衝撃性が向上し成形加工性の低
下しない熱安定性の良い第二成分をさがしだすべく検討
した結果、ポリアミドとは相溶性の良くないシリコンオ
イルのェポキシ又は水酸基変性物が効果的であることを
みつけた。
すなわち、本発明の要旨とするところは、ポリアミドと
ポリアミド‘こ対し0.5〜25重量%のェポキシ基ま
たは水酸基を有する変性シリコンオイルとを溶融混合す
ることを特徴とするポリアミド樹脂組成物の製造方法に
存する。
以下、本発明を詳細に説明するに、本発明方法に使用さ
れるポリアミドとしては、周知の種々のものを挙げるこ
とができる。
具体的には、例えば、ポリカプロラクタム(ナイロン6
)、ポリへキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、
ポリへキサメチレンセバサミド(ナイロン610)、ナ
イロン6/6ん ナイロン66/61蛤等を挙げること
ができる。とくに好適なものはナイロン6である。本発
明方法においては、ポリアミドとェポキシ基または水酸
基を有する変性シリコンオイルとを溶融混合する。変性
シリコンオイルとしては市販品がそのまま使用できる。
このようなシリコンオイルは、通常その分子末端に、ェ
ポキシ基または水酸基を有する。変性シリコンオイルの
ェポキシ基当量または水酸基当量は、余り低いと溶融混
合の際にポリアミドがゲル化するので、500以上とく
に2000以上であることが好ましい。ここでェポキシ
当量または水酸基当量は次のように定義される。ヱポキ
シ基もしくは水酸基当量=洋 (式中、Wは変性シリコンオイルの重量(夕)を示し、
MはW夕の変性シリコンオイル中のェポキシ基もしくは
水酸基のモル数を示す)一方、ェポキシ基当量または水
酸基当量は、余り高過ぎても本発明の目的を達成するこ
とが難しいので、40000以下であることが好ましい
また、変性シリコンオイルの粘度が余りに低いと、ポリ
アミドもこ均一に熔融混合することが難しくなり、成形
品より浸み出る可能性があるので、25qoにおける粘
度が1000センチストークス(CS)とくに1500
センチストークス(CS)以上のものを使用することが
好ましい。変性シリコンオイルの使用量は、多過ぎても
少な過ぎても本発明の目的を達成することが難しくなる
ので、ポリアミドに対し0.5〜25重量%の範囲にす
ることが必要である。
とくに1.0〜15重量%の範囲で用いることが好まし
い。ポリアミドと変性シリコンオイルとの溶融混合は、
溶融混合の周知の方法に従って行なうことができる。
例えば、ポリアミド製造時の重合末期もしくは重合終了
後の溶融状態のポリアミド‘こ変性シリコンオイルを添
加する方法、ポリアミドチップを例えばオートクレープ
中で溶融した後変性シリコンオイルを添加する方法、ポ
リアミドと変性シリコンオイルとの混合物を押出機等で
溶融混練する方法等が挙げられる。前二者の方法は、ポ
リアミドとの混合が完全に近く、耐衝撃強度の高い成形
品を提供するポリアミド樹脂組成物が得られるので好ま
しい。また、マスターベレットを製造するのに好適であ
る。勿論、本発明組成物を製造するにあたり、常法に従
い、窪酸カルシウムのような無機質フィラー、グラスフ
アィバ−あるいは種々の助剤を使用することもできる。
本発明方法によれば、光学顕微鏡又は走査型電子顕微鏡
により観察した場合に、ポリアミドマトリックス中に変
性シリコンオイルが微粒子、特に5〜1〃以下の微粒子
として均一に分散している組成物を容易に得ることがで
きる。
以上本発明方法につき詳細に説明したが、本発明方法に
より得られる樹脂組成物は、成形性が良好で、かつ耐衝
撃性(とくに吸湿時の)及び表面特性の優れた成形品を
提供する。
次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本
発明はその要旨をこえない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例 1 聡%濃硫酸の1%溶液を250○で測定した相対粘度が
2.50のナイロン6と、表1に示す性質のシリコンオ
イルとを表2に示す割合で溶融混合した。
混合は下記のいずれかの方法で行なった。EX法=ナイ
ロン6とシリコンオイルとの混合物を230〜260q
Cの2仇舷径のダルメージスクリュ−押出機で2回混線
する方法AC法=260qoのオートクレープ中でナイ
ロン6を溶融させた後、シリコンオイルを添加し20分
間15〜2仇.p.mで燈拝したのち冷却する方法この
ようにして得られたポリアミド樹脂組成物を射出成形し
、その成形品についてノッチ付アィゾット衝撃強度と曲
げ物性を測定した。
その結果を表2に示した。
表1 表 2 なお、表中( )内の数字は成形品を2時間煮沸した後
測定した値である。
(他は縄乾値)実施例 2実施例1と同様にして表3に
示す条件でポリアミド樹脂組成物を製造した。
このポリアミド樹脂組成物を0.4肌のスべ−サ一を使
用し、子熱(240℃、3分、okg/の)、ガス抜き
(1分)、プレス(240CC、2分、50k9/地)
、冷却(80qC、3分)の条件で圧縮成形し0.4肋
厚のシートを得た。
このシートの物性を表3に示した。表 3表中、( )
内の数字は60%RH、2ぴ○で4糊時間放置した後測
定した値である。
(他は縦乾値)実施例 3ポリアミド樹脂組成物中に珪
酸カルシウムが40重量%含有されるように相対粘度2
.50のナイロン6、シリコンオイル及び珪酸カルシウ
ムを表4に示す条件で溶融混合した。
このようにして得られたポリアミド樹脂組成物を射出成
形し、得られた成形品について物性を測定した。
その結果を表4に示した。表 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアミドとポリアミドに対し0.5〜25重量%
    のエポキシ基または水酸基を有する変性シリコンオイル
    とを溶融混合することを特徴とするポリアミド樹脂組成
    物の製造法。 2 特許請求の範囲第1項記載の製造法において、変性
    シリコンオイルのエポキシ基当量または水酸基当量が5
    00以上であることを特徴とする製造法。 3 特許請求の範囲第1項または第2項記載の製造法に
    おいて、変性シリコンオイルの25℃における粘度が1
    000センチストークス以上であることを特徴とする製
    造法。
JP53066409A 1978-06-02 1978-06-02 ポリアミド樹脂組成物の製造法 Expired JPS6028317B2 (ja)

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JPS54157157A JPS54157157A (en) 1979-12-11
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JPS4842052A (ja) * 1971-09-27 1973-06-19

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