JP3152924B2 - メラミン・フェノール樹脂組成物 - Google Patents

メラミン・フェノール樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、配線器具、電気器具等に用いられる成形材
料用の組成物に関し、その目的とするところは、高温で
使用しても極めて寸法安定性がよく、クラックの発生し
にくい成形品を得るための成形材料に適したメラミン・
フェノール樹脂組成物を提供するものである。
(従来の技術) メラミン樹脂成形材料は、その優れた耐トラッキング
性、電気絶縁性、着色性等により、配線器具、電気器具
等に使用されているが、成形品に金具等をインサートし
た場合寸法変化率が大きいため、成形品に割れ、クラッ
ク、そりなどが生じやすく、寸法安定性、耐クラック性
などの面で問題を有している。
このような欠点を改善するためには、従来からメラミ
ン樹脂の通常のメチロール基を主としたレゾールタイプ
の固形あるいは液状のフェノール樹脂を、耐トラッキン
グ性や着色性を損なわない程度に添加されている。この
材料はメラミン樹脂のみの成形材料より寸法変化率が少
なくなってはいるが、フェノール樹脂成形材料に比較し
て十分な寸法変化率が得られていないのが現状である。
また、メラミン樹脂に無機フィラーを多量に加えること
により、成形収縮率は向上するが、加熱処理後の寸法変
化率は充分とはいえず、かつ比重が大きい欠点がある。
このような理由により、メラミン樹脂成形材料は高度
な寸法精度を要求される精密な成形品には、部品の組立
時に問題が発生することからあまり使用されていない。
従って、メラミン樹脂成形材料は高度の寸法精度の必要
がなく、耐トラッキング性の要求される電気部品や食品
等の着色性がどうしても必要な用途のみ限られて使用さ
れているのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的とするところは、特定のフェノール樹脂
と特定のポリビニルブチラール樹脂を配合するとによ
り、耐トラッキング性及び他の諸特性を劣化させること
なく、高温で使用しても極めて寸法安定性が良くクラッ
クの発生しにくい成形材料等に用いられるメラミン・フ
ェノール樹脂組成物を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明はメチロール化度1.0〜3.0、数平均分子量180
〜400のメラミン樹脂100重量部に対し、ジメチレンエー
テル結合を20〜70モル%、メチロール基を10〜40モル%
含んでいる数平均分子量500〜1000のジメチレンエーテ
ル型レゾール樹脂10〜50重量部と、重合度200〜1000、
ブチラール基50〜90モル%、水酸基10〜40モル%のポリ
ビニルブチラール樹脂1〜15重量部配合することを特徴
とするメラミン・フェノール樹脂組成物である。ここで
メチロール化度とは、メラミン1分子に結合している平
均のメチロール基数をいう。また、ジメチレンエーテル
型レゾール樹脂において、ジメチレンエーテル結合及び
メチロール基のモル%とは、フェノールに結合した全ホ
ルムアルデヒドに対するジメチレンエーテル結合及びメ
チロール基の割合をモル%で表したものである。
本発明において用いられるフェノール樹脂はジメチレ
ンエーテル結合を含み、この熱分解により、脱水縮合す
るレゾール型フェノール樹脂である。また同時にメラミ
ン樹脂に配合されるポリビニルブチラール樹脂は、重合
度が200〜1000、ブチラール基50〜90モル%、水酸基10
〜10モル%であり、例えば積水化学工業(株)のポリビ
ニルブチラール樹脂(商品名エスレックスBL−1)が好
ましい。このフェノール樹脂の配合量は、メラミン樹脂
100重量部に対し、10〜50重量部が好ましい。10重量部
以下では寸法安定性、耐インサートクラック性の向上が
認められず、50重量部以上では耐トラッキング性が劣化
する。
また、ポリビニルブチラール樹脂の配合量はメラミン
樹脂100重量部に対し、1〜15重量部が好ましい。1重
量部以下ではポリビニルブチラール樹脂の特性のひとつ
である可撓性が付与さないため、寸法安定性、耐インサ
ートクラック性の向上が認められず、15重量部以上では
耐熱性が悪くなる。
成形材料を製造するためにメラミン樹脂、フェノール
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂と共に用いられる原材
料は、充填剤、硬化剤、着色剤、離型剤等である。
本発明に用いられるメラミン樹脂は、エポキシ樹脂、
ゴム等で変性されていてもよい。またメラミン樹脂の一
部を尿素樹脂等で置換してもよい。メラミン・フェノー
ル樹脂組成物を用いた成形材料の製造方法は通常のミキ
シングロールや二軸押出混練機で混練してもよいし、ま
た高速回転混合機によって造粒化してもよい。本発明に
よるメラミン・フェノール樹脂組成物からの成形材料を
用いて成形品を得るための成形方法は、射出成形、トラ
ンスファー成形、圧縮成形等のいずれにも適用でき限定
されるものではない。
(作 用) メラミン・フェノール樹脂成形品の寸法安定性は、メ
ラミン・フェノール樹脂成形材料の硬化と共に生じる収
縮作用によって左右される。メラミン樹脂の官能基数は
6でありフェノール樹脂の官能基数の3よりも多いため
メラミン樹脂成分は架橋時の収縮がより大きい。
本発明に用いられるジメチレンエーテル型レゾール樹
脂は、従来から使われているメチレン基及びメチロール
基を主とするフェノール樹脂に比べフェノール核とフェ
ノール核の核間距離が長く、メチレン基の2.8〜3.0Åに
対しジメチレンエーテル基では5.0〜5.8Åである。この
結合鎖の長いジメチレンエーテル型レゾール樹脂をメラ
ミン樹脂100重量部に対し10〜50重量部配合することに
より、メラミン樹脂の硬化収縮が緩和される。また、ポ
リビニルブチラール樹脂をメラミン樹脂100重量部に対
し1〜15重量部配合することにより、メラミン樹脂の硬
化収縮作用が更に緩和される。これは、ポリビニルブチ
ラール樹脂が10〜40モル%の水酸基をもっている為、メ
ラミン樹脂やフェノール樹脂との相溶性が良く、この水
酸基がメラミン樹脂のメチロール基やフェノール樹脂の
一部のメチロール基と架橋反応を起こし、長い結合鎮を
形成する。
このため、可撓性が付与されメラミン樹脂の硬化収縮
が更に緩和される。よって本発明のメラミン・フェノー
ル樹脂組成物は寸法安定性、耐クラック性が向上すると
考えられる。
(実施例) 第1表に示す原材料を所定の配合でもミキシングロー
ルにて混練し粉砕して成形材料を製造した。得られた成
形材料について成形収縮率、110℃、5時間アフターベ
ーキング後の後収縮率、及びJIS−K6911による曲げ弾性
率を測定した。
実施例の如く、ジメチレンエーテル型レゾール樹脂と
ポリビニルブチラール樹脂を用いると、可撓性が付与さ
れ、高温で使用しても極めて寸法安定性がよい成形品が
得られた。
(発明の効果) 本発明に従うと、耐トラッキング性に優れ、高温で使
用しても極めて寸法安定性がよい成形品を得ることがで
きる。従って、従来製造できなかった耐トラッキング性
に優れ、特に高温で使用されるような用途の成形品を容
易に製造することができるので、工業的なメラミン・フ
ェノール樹脂成形材料用として好適である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−262850(JP,A) 特開 平2−97552(JP,A) 特開 平2−140215(JP,A) 特開 平3−74457(JP,A) 特開 平1−282281(JP,A) 特開 平1−172480(JP,A) 特開 昭56−166061(JP,A) 特開 昭49−99637(JP,A) 特開 昭56−108292(JP,A) 特開 昭56−166060(JP,A) 特開 昭59−84966(JP,A) 特公 昭48−12068(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 61/00 - 61/34 C08L 29/14 C08G 8/00 - 8/38 C08G 12/00 - 12/46 C08F 16/38 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メチロール化度1.0〜3.0、数平均分子量18
    0〜400のメラミン樹脂100重量部に対し、ジメチレンエ
    ーテル結合を20〜70モル%、メチロール基を10〜40モル
    %含んでいる数平均分子量500〜1000のジメチレンエー
    テル型レゾール樹脂10〜50重量部と、重合度200〜100
    0、ブチラール基50〜90モル%、水酸基10〜40モル%の
    ポリビニルブチラール樹脂1〜15重量部配合することを
    特徴とするメラミン・フェノール樹脂組成物。
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