JP2734580B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JP2734580B2 JP2734580B2 JP63310697A JP31069788A JP2734580B2 JP 2734580 B2 JP2734580 B2 JP 2734580B2 JP 63310697 A JP63310697 A JP 63310697A JP 31069788 A JP31069788 A JP 31069788A JP 2734580 B2 JP2734580 B2 JP 2734580B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐衝撃性、成形加工性、耐薬品性および表面
外観性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関するものであ
る。
外観性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹
脂(ABS樹脂)は優れた耐衝撃性、成形加工性および表
面外観性を有し、成形用樹脂として広く使われている。
しかし、耐薬品性、耐熱性が十分ではなく、苛酷な条件
下では使用が制限されている。
脂(ABS樹脂)は優れた耐衝撃性、成形加工性および表
面外観性を有し、成形用樹脂として広く使われている。
しかし、耐薬品性、耐熱性が十分ではなく、苛酷な条件
下では使用が制限されている。
また、芳香族ポリエステル樹脂(以下、ポリエステル
と略称する)は優れた機械的性質、電気的性質、耐薬品
性、耐熱性、低吸湿性、加工性などを有しており、エン
ジニアリングプラスチックとして広く使用されている
が、耐衝撃性に劣るという欠点がある。
と略称する)は優れた機械的性質、電気的性質、耐薬品
性、耐熱性、低吸湿性、加工性などを有しており、エン
ジニアリングプラスチックとして広く使用されている
が、耐衝撃性に劣るという欠点がある。
ポリエステルの耐衝撃性を改良するためにABS樹脂と
のブレンドが提案されている(例えば特開昭49-97081号
公報、特開昭56-14546号公報、特開昭57-117556号公報
特開昭57-137350号公報、特開昭60-36558号公報、特開
昭60-123550号公報等)。
のブレンドが提案されている(例えば特開昭49-97081号
公報、特開昭56-14546号公報、特開昭57-117556号公報
特開昭57-137350号公報、特開昭60-36558号公報、特開
昭60-123550号公報等)。
またα,β−不飽和カルボン酸無水物や不飽和カルボ
ンアミドを他の単量体と共にゴム状重合体にグラフト共
重合してなるグラフト共重合体とポリエステルとのブレ
ンドも提案されている(例えば特開昭49-97081号公報、
特開昭59-138256号公報、特開昭60-144349号公報、特開
昭60-262847号公報、特開昭61-130366号公報等)。
ンアミドを他の単量体と共にゴム状重合体にグラフト共
重合してなるグラフト共重合体とポリエステルとのブレ
ンドも提案されている(例えば特開昭49-97081号公報、
特開昭59-138256号公報、特開昭60-144349号公報、特開
昭60-262847号公報、特開昭61-130366号公報等)。
また、ポリエステルとジエン系重合体との混合物にエ
ポキシ樹脂を添加する方法も提案されている(特開昭59
-149951号公報)。
ポキシ樹脂を添加する方法も提案されている(特開昭59
-149951号公報)。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、前記したような方法では、相溶性、機械的物
性および流動性などのトータルバランスの面で十分に満
足できる組成物は得られていない。
性および流動性などのトータルバランスの面で十分に満
足できる組成物は得られていない。
例えば、ABS樹脂とポリエステルとの単なるブレンド
では、相溶性が悪く、機械的物性も著しく低い。
では、相溶性が悪く、機械的物性も著しく低い。
また、ポリエステルと反応性あるいは親和性のある官
能基を有する単量体を他の単量体と共にゴム状重合体に
グラフト共重合した前記グラフト共重合体とポリエステ
ルのブレンドの場合、耐衝撃性は改善できるが、相溶性
が悪く、成形品の表面状態が悪いので実用性に乏しい。
能基を有する単量体を他の単量体と共にゴム状重合体に
グラフト共重合した前記グラフト共重合体とポリエステ
ルのブレンドの場合、耐衝撃性は改善できるが、相溶性
が悪く、成形品の表面状態が悪いので実用性に乏しい。
また、ポリエステルとジエン系重合体との混合物にエ
ポキシ樹脂を添加した場合、エポキシ樹脂が局在化して
硬化するために本質的に流動性が悪くなる。
ポキシ樹脂を添加した場合、エポキシ樹脂が局在化して
硬化するために本質的に流動性が悪くなる。
本発明の課題はABS樹脂の成形加工性、表面外観性を
損なうことなく、ポリエステルの耐薬品性、耐熱性を併
せ持ち、かつ極めて高い耐衝撃性を持つ熱可塑性樹脂組
成物を提供することにある。
損なうことなく、ポリエステルの耐薬品性、耐熱性を併
せ持ち、かつ極めて高い耐衝撃性を持つ熱可塑性樹脂組
成物を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らの検討によれば、ジエン系ゴムに特定の単
量体を特定の割合で混合してなる単量体混合物をグラフ
ト共重合してなるグラフト共重合体と芳香族ポリエステ
ル樹脂からなる組成物がこれらの問題点を解決すること
を見出した。
量体を特定の割合で混合してなる単量体混合物をグラフ
ト共重合してなるグラフト共重合体と芳香族ポリエステ
ル樹脂からなる組成物がこれらの問題点を解決すること
を見出した。
すなわち、本発明は、 (A) (a) ジエン系ゴム10〜85重量部に、 (b) (イ) 芳香族ビニル50〜90重量%、 (ロ) シアン化ビニル9〜50重量% (ハ) 下式の関係を有するα,β−不飽和カルボン酸
金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸0.1〜20重量% [x/(x+y)]×100=5〜100% (ここで、xおよびyは、それぞれ共重合体中のα,β
−不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボ
ン酸の重量%を示す。) からなる単量体混合物90〜15重量部をグラフトしてなる
グラフト共重合体、または該グラフト共重合体と残りの
単量体の共重合体とからなるグラフト共重合体組成物5
〜95重量部と (B) 芳香族ポリエステル樹脂5〜95重量部とからな
る熱可塑性樹脂組成物および(A) (a) ジエン系ゴム10〜85重量部に、 (b) (イ) 芳香族ビニル50〜90重量%、 (ロ) シアン化ビニル9〜50重量% および (ハ) 下記式の関係を満足するα,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩および α,β−不飽和カルボン酸0.1〜20重量% [x/(x+y)]×100=5〜100% (ここでxおよびyは、それぞれ共重合体中のα,β−
不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン
酸の重量%を示す。) からなる単量体混合物90〜15重量部をグラフトしてなる
グラフト共重合体、または該グラフト共重合体と残りの
単量体の共重合体とからなるグラフト共重合体組成物5
〜95重量部と (B) 芳香族ポリエステル樹脂5〜95重量部とを混合
することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法を
提供するものである。
金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸0.1〜20重量% [x/(x+y)]×100=5〜100% (ここで、xおよびyは、それぞれ共重合体中のα,β
−不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボ
ン酸の重量%を示す。) からなる単量体混合物90〜15重量部をグラフトしてなる
グラフト共重合体、または該グラフト共重合体と残りの
単量体の共重合体とからなるグラフト共重合体組成物5
〜95重量部と (B) 芳香族ポリエステル樹脂5〜95重量部とからな
る熱可塑性樹脂組成物および(A) (a) ジエン系ゴム10〜85重量部に、 (b) (イ) 芳香族ビニル50〜90重量%、 (ロ) シアン化ビニル9〜50重量% および (ハ) 下記式の関係を満足するα,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩および α,β−不飽和カルボン酸0.1〜20重量% [x/(x+y)]×100=5〜100% (ここでxおよびyは、それぞれ共重合体中のα,β−
不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン
酸の重量%を示す。) からなる単量体混合物90〜15重量部をグラフトしてなる
グラフト共重合体、または該グラフト共重合体と残りの
単量体の共重合体とからなるグラフト共重合体組成物5
〜95重量部と (B) 芳香族ポリエステル樹脂5〜95重量部とを混合
することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法を
提供するものである。
本発明の特徴はジエン系ゴムのグラフト成分として、
芳香族ビニルとシアン化ビニル、α,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩の3成分を必須としてグラフトしたグラフト
共重合体(組成物)とポリエステルをブレンドすること
である。
芳香族ビニルとシアン化ビニル、α,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩の3成分を必須としてグラフトしたグラフト
共重合体(組成物)とポリエステルをブレンドすること
である。
グラフト成分に上記の3成分を含むことにより、得ら
れる組成物の耐衝撃性は十分に高く、かつ溶融粘度の上
昇もみられず、良好な成形加工性および優れた表面外観
性を示すという効果が得られることを見出し、本発明に
到達したものである。
れる組成物の耐衝撃性は十分に高く、かつ溶融粘度の上
昇もみられず、良好な成形加工性および優れた表面外観
性を示すという効果が得られることを見出し、本発明に
到達したものである。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明で用いるグラフト共重合体またはグラフト共重
合体組成物(A)とは、(a)と(b)の合計を100重
量部として、ジエン系ゴム(a)10〜85重量部に、芳香
族ビニル(イ)50〜90重量%とシアン化ビニル(ロ)9
〜50重量%とα,β−不飽和カルボン酸金属塩および
α,β−不飽和カルボン酸(ハ)0.1〜20重量%の合計
が100重量%からなる単量体混合物(b)15〜90重量部
の全量をグラフトしてなるグラフト共重合体または該単
量体混合物の一部をグラフト共重合してなるグラフト共
重合体と残りの単量体の共重合体とのグラフト共重合体
組成物である。
合体組成物(A)とは、(a)と(b)の合計を100重
量部として、ジエン系ゴム(a)10〜85重量部に、芳香
族ビニル(イ)50〜90重量%とシアン化ビニル(ロ)9
〜50重量%とα,β−不飽和カルボン酸金属塩および
α,β−不飽和カルボン酸(ハ)0.1〜20重量%の合計
が100重量%からなる単量体混合物(b)15〜90重量部
の全量をグラフトしてなるグラフト共重合体または該単
量体混合物の一部をグラフト共重合してなるグラフト共
重合体と残りの単量体の共重合体とのグラフト共重合体
組成物である。
本発明におけるジエン系ゴム(a)としてはポリブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ポリイソプレ
ンゴム等があり、なかでもポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム等が好ましい。
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ポリイソプレ
ンゴム等があり、なかでもポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム等が好ましい。
本発明における単量体混合物(b)中の芳香族ビニル
(イ)としてはスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−t−ブチルスチレン等が挙げられ、
なかでもスチレン、α−メチルスチレン等が好ましい。
(イ)としてはスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−t−ブチルスチレン等が挙げられ、
なかでもスチレン、α−メチルスチレン等が好ましい。
本発明における単量体混合物(b)中のシアン化ビニ
ル(ロ)としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル等が挙げられ、なかでもアクリロニトリルが好まし
い。
ル(ロ)としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル等が挙げられ、なかでもアクリロニトリルが好まし
い。
本発明における単量体混合物(b)中のα,β−不飽
和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸
(ハ)としては、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、桂皮酸およびその金属塩などが挙げられ、なかで
も、アクリル酸、メタクリル酸およびその金属塩が好ま
しい。また、これらは2種以上併用することができる。
和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸
(ハ)としては、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、桂皮酸およびその金属塩などが挙げられ、なかで
も、アクリル酸、メタクリル酸およびその金属塩が好ま
しい。また、これらは2種以上併用することができる。
金属種としては、元素周期律表のIA,IB,IIA,IIB,IIIA
族およびVIII族の第4周期の金属で、たとえば、Na、
K、Cu、Mg、Ca、Ba、Zn、Cd、Al、Fe、Co、およびNiな
どが挙げられ、中でも、Na、K、Mg、Ca、Ba、Znが好ま
しい。
族およびVIII族の第4周期の金属で、たとえば、Na、
K、Cu、Mg、Ca、Ba、Zn、Cd、Al、Fe、Co、およびNiな
どが挙げられ、中でも、Na、K、Mg、Ca、Ba、Znが好ま
しい。
また、(イ)、(ロ)、(ハ)の単量体の合計100重
量部に対して70重量部以下の範囲で共重合可能な他の単
量体をグラフト共重合することも可能である。
量部に対して70重量部以下の範囲で共重合可能な他の単
量体をグラフト共重合することも可能である。
共重合可能な他の単量体として、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グルシジル等のα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル類、無水マレイン酸、無水イタコン酸等のα,β
−不飽和ジカルボン酸無水物類、N−フェニルマレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド
などのα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物類等
が挙げられる。
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸グルシジル等のα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル類、無水マレイン酸、無水イタコン酸等のα,β
−不飽和ジカルボン酸無水物類、N−フェニルマレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド
などのα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物類等
が挙げられる。
グラフト共重合体またはグラフト共重合体組成物
(A)におけるジエン系ゴム(a)の組成比は(a)と
(b)の合計を100重量部として10〜85重量部、好まし
くは12〜80重量部特に好ましくは15〜70重量部である。
(A)におけるジエン系ゴム(a)の組成比は(a)と
(b)の合計を100重量部として10〜85重量部、好まし
くは12〜80重量部特に好ましくは15〜70重量部である。
また、本発明における単量体混合物(b)中の芳香族
ビニル(イ)、シアン化ビニル(ロ)、α,β−不飽和
カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸の各
組成比は、(イ)が50〜90重量%、好ましくは55〜85重
量%、特に好ましくは57〜82重量%、(ロ)が9〜50重
量%、好ましくは15〜45重量%、特に好ましくは18〜4
重量%である。
ビニル(イ)、シアン化ビニル(ロ)、α,β−不飽和
カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸の各
組成比は、(イ)が50〜90重量%、好ましくは55〜85重
量%、特に好ましくは57〜82重量%、(ロ)が9〜50重
量%、好ましくは15〜45重量%、特に好ましくは18〜4
重量%である。
(ハ)については0.1〜20重量%の範囲で用いられる
が、好ましくは0.2〜10重量%、特に好ましくは0.5〜8
重量%の範囲で用いられる。
が、好ましくは0.2〜10重量%、特に好ましくは0.5〜8
重量%の範囲で用いられる。
α,β−不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽
和カルボン酸の割合は、それぞれの共重合体中の重量%
をxおよびyとした時、 [x/(x+y)]×100=5〜100% なる関係を有する。
和カルボン酸の割合は、それぞれの共重合体中の重量%
をxおよびyとした時、 [x/(x+y)]×100=5〜100% なる関係を有する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中の(a)が(a)と
(b)の合計100重量部に対して10重量部未満の場合な
らびに、(イ)、(ロ)、(ハ)の合計100重量%に対
して(イ)が90重量%を越えた場合、および(ロ)が9
重量%未満の場合は、得られる組成物の耐衝撃性が低い
ため好ましくない。また(a)が(a)と(b)の合計
100重量部に対して85重量部を越えた場合ならびに
(イ)、(ロ)、(ハ)の合計100重量%に対して
(イ)が50重量%未満の場合および(ロ)が50重量%を
越えた場合は得られる組成物の成形加工性が劣るので実
用性でない。更に、(ハ)が0.1重量%未満では得られ
る組成物の耐衝撃性が低く、20重量%を越えると流動性
が悪くなり実用的でない。
(b)の合計100重量部に対して10重量部未満の場合な
らびに、(イ)、(ロ)、(ハ)の合計100重量%に対
して(イ)が90重量%を越えた場合、および(ロ)が9
重量%未満の場合は、得られる組成物の耐衝撃性が低い
ため好ましくない。また(a)が(a)と(b)の合計
100重量部に対して85重量部を越えた場合ならびに
(イ)、(ロ)、(ハ)の合計100重量%に対して
(イ)が50重量%未満の場合および(ロ)が50重量%を
越えた場合は得られる組成物の成形加工性が劣るので実
用性でない。更に、(ハ)が0.1重量%未満では得られ
る組成物の耐衝撃性が低く、20重量%を越えると流動性
が悪くなり実用的でない。
共重合体中のα,β−不飽和カルボン酸金属塩とα,
β−不飽和カルボン酸の割合がそれぞれの共重合体の重
量%をxおよびyとした場合に、 [x/(x+y)]×100<5%では、成形品の表面外観
性に劣り、好ましくない。
β−不飽和カルボン酸の割合がそれぞれの共重合体の重
量%をxおよびyとした場合に、 [x/(x+y)]×100<5%では、成形品の表面外観
性に劣り、好ましくない。
グラフト共重合体またはグラフト共重合体組成物
(A)の製造方法に関しては特に制限はなく、塊状重
合、溶液重合、塊状懸濁重合、懸濁重合、乳化重合等通
常の方法が得られる。単量体の仕込み方法に関しても特
に制限はなく、初期に一括添加してもよく、また共重合
体の組成分布の生成を防止するために仕込み単量体の一
部または全部を連続仕込みまたは分割仕込みしながら重
合してもよい。
(A)の製造方法に関しては特に制限はなく、塊状重
合、溶液重合、塊状懸濁重合、懸濁重合、乳化重合等通
常の方法が得られる。単量体の仕込み方法に関しても特
に制限はなく、初期に一括添加してもよく、また共重合
体の組成分布の生成を防止するために仕込み単量体の一
部または全部を連続仕込みまたは分割仕込みしながら重
合してもよい。
また、別々に(グラフト)共重合した樹脂をブレンド
することによって上記の組成物を得ることも可能であ
る。
することによって上記の組成物を得ることも可能であ
る。
共重合体中のα,β−不飽和カルボン酸金属塩は、
α,β−不飽和カルボン酸金属塩を直接重合することに
より導入してもよく、あるいは、先にジエン系ゴムに芳
香族ビニル、シアン化ビニル、α,β−不飽和カルボン
酸をグラフト共重合したグラフト共重合体を重合した
後、有機溶媒中または押出機中で中和反応を行なうか、
または先にジエン系ゴムに芳香族ビニル、シアン化ビニ
ル、α,β−不飽和カルボン酸エステルをグラフト共重
合したグラフト共重合体を重合した後、有機溶媒中また
は押出機中でケン化反応を行なうことにより、導入して
もよい。
α,β−不飽和カルボン酸金属塩を直接重合することに
より導入してもよく、あるいは、先にジエン系ゴムに芳
香族ビニル、シアン化ビニル、α,β−不飽和カルボン
酸をグラフト共重合したグラフト共重合体を重合した
後、有機溶媒中または押出機中で中和反応を行なうか、
または先にジエン系ゴムに芳香族ビニル、シアン化ビニ
ル、α,β−不飽和カルボン酸エステルをグラフト共重
合したグラフト共重合体を重合した後、有機溶媒中また
は押出機中でケン化反応を行なうことにより、導入して
もよい。
中和反応またはケン化反応は、先に挙げた金属の塩基
性化合物、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バ
リウム、水酸化亜鉛などの水酸化物、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、マグネシウムエトキシド
などのアルコキシド類、および酸化ナトリウム、酸化カ
リウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などの酸化物類を
用いて行なうことができる。
性化合物、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バ
リウム、水酸化亜鉛などの水酸化物、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、マグネシウムエトキシド
などのアルコキシド類、および酸化ナトリウム、酸化カ
リウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などの酸化物類を
用いて行なうことができる。
これら、塩基性化合物の添加量は、共重合体中の所望
のα,β−不飽和カルボン酸金属塩の量に応じて任意の
量を選択することができる。
のα,β−不飽和カルボン酸金属塩の量に応じて任意の
量を選択することができる。
中和反応に用いる有機溶媒は、脂肪族アルコール、芳
香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケトン類などを、
単独または、任意に組合せて使用できる。
香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケトン類などを、
単独または、任意に組合せて使用できる。
本発明に用いる芳香族ポリエステル樹脂(B)とは、
芳香環を重合体の連鎖単位に有するポリエステルで、芳
香族ジカルボン酸(あるいはそのエステル形成性誘導
体)と、ジオール(あるいはそのエステル形成性誘導
体)とを主成分とする重縮合反応により得られる重合体
ないし共重合体である。
芳香環を重合体の連鎖単位に有するポリエステルで、芳
香族ジカルボン酸(あるいはそのエステル形成性誘導
体)と、ジオール(あるいはそのエステル形成性誘導
体)とを主成分とする重縮合反応により得られる重合体
ないし共重合体である。
ここでいう芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、2,2′−ビフェニルジカルボン酸、3,
3′−ビフェニルジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカ
ルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、
4,4′−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4′−ジフェ
ニルスルフォンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルイソ
プロピリデンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)
エタン−4,4′−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカ
ルボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4′−p
−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカル
ボン酸などであり、テレフタル酸が好ましい。
酸、イソフタル酸、フタル酸、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、2,2′−ビフェニルジカルボン酸、3,
3′−ビフェニルジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカ
ルボン酸、4,4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、
4,4′−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4′−ジフェ
ニルスルフォンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルイソ
プロピリデンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)
エタン−4,4′−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカ
ルボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4′−p
−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカル
ボン酸などであり、テレフタル酸が好ましい。
これらの芳香族ジカルボン酸は2種以上を混合して使
用してもよい。なお、少量であれば、これらの芳香族ジ
カルボン酸と共に、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカ
ンジオン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸を
一種以上混合して使用することができる。
用してもよい。なお、少量であれば、これらの芳香族ジ
カルボン酸と共に、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカ
ンジオン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸を
一種以上混合して使用することができる。
また、ジオール成分としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールなどの脂環族ジオール等、および
それらの混合物などがあげられる。なお、少量であれ
ば、分子量400〜6,000の長鎖ジオール、すなわち、ポリ
エチレングリコール、ポリ−1,3−プロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどを一種以上共重
合せしめてもよい。
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールなどの脂環族ジオール等、および
それらの混合物などがあげられる。なお、少量であれ
ば、分子量400〜6,000の長鎖ジオール、すなわち、ポリ
エチレングリコール、ポリ−1,3−プロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどを一種以上共重
合せしめてもよい。
具体的な芳香族ポリエステル樹脂としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレン−1,2−
ビス(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレー
トなどのほか、ポリエチレンイソフタレート/テレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート/デカンジカルボキシ
レートなどの共重合ポリエステルが挙げられるこれらの
うち機械的性質、成形性などのバランスのとれたポリブ
チレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレー
トが好ましく使用できる。
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレン−1,2−
ビス(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレー
トなどのほか、ポリエチレンイソフタレート/テレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート/デカンジカルボキシ
レートなどの共重合ポリエステルが挙げられるこれらの
うち機械的性質、成形性などのバランスのとれたポリブ
チレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレー
トが好ましく使用できる。
本発明において使用する芳香族ポリエステル樹脂は0.
5%のo−クロルフェノール溶液を25℃で測定した相対
粘度が、1.15〜3.0、特に1.3〜2.5のものが好ましい。
相対粘度が1.15未満の場合には得られる成形品の衝撃強
度が低く、3.0より大きい場合には成形品表面の光沢が
悪く実用的でない。
5%のo−クロルフェノール溶液を25℃で測定した相対
粘度が、1.15〜3.0、特に1.3〜2.5のものが好ましい。
相対粘度が1.15未満の場合には得られる成形品の衝撃強
度が低く、3.0より大きい場合には成形品表面の光沢が
悪く実用的でない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物においてグラフト共重合
体(A)および芳香族ポリエステル樹脂(B)の配合割
合は(A)が5〜95重量部、好ましくは7〜90重量部、
特に好ましくは10〜85重量部、(B)が5〜95重量部、
好ましくは7〜90重量部、特に好ましくは10〜85重量部
で、かつ(A)および(B)の合計量が100重量部とな
る割合である。
体(A)および芳香族ポリエステル樹脂(B)の配合割
合は(A)が5〜95重量部、好ましくは7〜90重量部、
特に好ましくは10〜85重量部、(B)が5〜95重量部、
好ましくは7〜90重量部、特に好ましくは10〜85重量部
で、かつ(A)および(B)の合計量が100重量部とな
る割合である。
(A)が5重量部未満の場合、(B)が95重量部を越
えた場合は得られる組成物の耐衝撃性に劣り、(A)が
95重量部を越えた場合(B)が5重量部未満の場合は得
られる組成物の耐薬品性が劣るので好ましくない。
えた場合は得られる組成物の耐衝撃性に劣り、(A)が
95重量部を越えた場合(B)が5重量部未満の場合は得
られる組成物の耐薬品性が劣るので好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物中のα,β−不飽和カル
ボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸残基の含
有量は特に制限はないが、樹脂の耐衝撃性および流動性
の点から通常0.00075〜17.1重量%、特に0.03〜8重量
%の範囲となるようグラフト共重合体またはグラフト共
重合体組成物(A)中のα,β−不飽和カルボン酸金属
塩およびα,β−不飽和カルボン酸の量および熱可塑性
樹脂組成物中のグラフト共重合体またはグラフト共重合
体組成物(A)の配合量を選ぶのが好ましい。
ボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸残基の含
有量は特に制限はないが、樹脂の耐衝撃性および流動性
の点から通常0.00075〜17.1重量%、特に0.03〜8重量
%の範囲となるようグラフト共重合体またはグラフト共
重合体組成物(A)中のα,β−不飽和カルボン酸金属
塩およびα,β−不飽和カルボン酸の量および熱可塑性
樹脂組成物中のグラフト共重合体またはグラフト共重合
体組成物(A)の配合量を選ぶのが好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関しては特
に制限はなく、通常公知の方法を採用することができ
る。すなわち、グラフト共重合体またはグラフト共重合
体組成物(A)、芳香族ポリエステル樹脂(B)をペレ
ット、粉末、細片、溶液状態等で、高速撹拌機等を用い
て均一混合した後、十分な混練能力のある一軸または多
軸の押出機で溶融混練する方法およびバンバリーミキサ
ーやゴムロール機を用いて溶融混練する方法等、種々の
方法を採用することができる。
に制限はなく、通常公知の方法を採用することができ
る。すなわち、グラフト共重合体またはグラフト共重合
体組成物(A)、芳香族ポリエステル樹脂(B)をペレ
ット、粉末、細片、溶液状態等で、高速撹拌機等を用い
て均一混合した後、十分な混練能力のある一軸または多
軸の押出機で溶融混練する方法およびバンバリーミキサ
ーやゴムロール機を用いて溶融混練する方法等、種々の
方法を採用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物はグラフト共重合体また
はグラフト共重合体組成物(A)、芳香族ポリエステル
樹脂(B)の他に必要に応じて、ポリスチレン(PS)、
スチレン/アクリロニトリル共重合体(SAN)、ポリメ
タクリル酸メチル(PMMA)、スチレン/メタクリル酸メ
チル/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン
/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン/ス
チレン/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレ
ン/メタクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合体、
p−メチルスチレン/アクリロニトリル共重合体、スチ
レン/N−フェニルマレイミド共重合体等のビニル系重合
体、メタクリル酸樹脂−ブタジエン−スチレン三元共重
合体(MBS)樹脂、AES樹脂AAS樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチ
レンアジパミド(ナイロン66)等熱可塑性樹脂を適宜混
合したり、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/
プロピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、
エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン共重合
体、エチレン/プロピレン/5−エチリデン2−ノルボル
ネン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体およびエ
チレン/アクリル酸ビニル共重合体等のポリオレフィン
系ゴムを適宜混合することによって、更に好ましい物
性、特性に調節することも可能である。また目的に応じ
て顔料や染料、ガラス繊維金属繊維、金属フレーク、炭
素繊維等の補強材や充填材、熱安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤およ
び難燃剤等を添加することができる。
はグラフト共重合体組成物(A)、芳香族ポリエステル
樹脂(B)の他に必要に応じて、ポリスチレン(PS)、
スチレン/アクリロニトリル共重合体(SAN)、ポリメ
タクリル酸メチル(PMMA)、スチレン/メタクリル酸メ
チル/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン
/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン/ス
チレン/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレ
ン/メタクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合体、
p−メチルスチレン/アクリロニトリル共重合体、スチ
レン/N−フェニルマレイミド共重合体等のビニル系重合
体、メタクリル酸樹脂−ブタジエン−スチレン三元共重
合体(MBS)樹脂、AES樹脂AAS樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチ
レンアジパミド(ナイロン66)等熱可塑性樹脂を適宜混
合したり、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/
プロピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共重合体、
エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン共重合
体、エチレン/プロピレン/5−エチリデン2−ノルボル
ネン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体およびエ
チレン/アクリル酸ビニル共重合体等のポリオレフィン
系ゴムを適宜混合することによって、更に好ましい物
性、特性に調節することも可能である。また目的に応じ
て顔料や染料、ガラス繊維金属繊維、金属フレーク、炭
素繊維等の補強材や充填材、熱安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤およ
び難燃剤等を添加することができる。
本発明で用いる(イ)、(ロ)、(ハ)の必須単量体
はグラフト共重合せずに単に共重合体としてブレンドす
るだけでも本発明とほぼ同等の効果が得られるが、グラ
フト共重合することによりα,β−不飽和カルボン酸金
属塩およびα,β−不飽和カルボン酸(ハ)の含有量を
減らすことが可能であり、成形加工性を著しく改良する
ことができる。
はグラフト共重合せずに単に共重合体としてブレンドす
るだけでも本発明とほぼ同等の効果が得られるが、グラ
フト共重合することによりα,β−不飽和カルボン酸金
属塩およびα,β−不飽和カルボン酸(ハ)の含有量を
減らすことが可能であり、成形加工性を著しく改良する
ことができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ABS樹脂と同等の成
形加工性、耐衝撃性および表面外観性とポリエステルの
耐薬品性を併せ持つため、それらの性質を活かした種々
の成形品を用いることができ、特に自動車外板、ホイー
ルキャップ等の自動車外装部品等の成形品に有用に用い
ることができる。
形加工性、耐衝撃性および表面外観性とポリエステルの
耐薬品性を併せ持つため、それらの性質を活かした種々
の成形品を用いることができ、特に自動車外板、ホイー
ルキャップ等の自動車外装部品等の成形品に有用に用い
ることができる。
[実施例] 以下、実施例および比較例によって本発明を更に詳し
く説明する。耐衝撃性の評価として1/2″アイゾット衝
撃強さをASTM D256-56に従って測定した。成形加工性の
評価として溶融粘度を高化式フローテスターにより、樹
脂温度250〜280℃、荷重50kgの条件で測定した。耐薬品
性は、射出成形した角板をメタノールおよびガソリンに
23℃、24時間浸漬して角板表面を目視で観察した。表面
外観性は、成形品表面の光沢度を測定した。
く説明する。耐衝撃性の評価として1/2″アイゾット衝
撃強さをASTM D256-56に従って測定した。成形加工性の
評価として溶融粘度を高化式フローテスターにより、樹
脂温度250〜280℃、荷重50kgの条件で測定した。耐薬品
性は、射出成形した角板をメタノールおよびガソリンに
23℃、24時間浸漬して角板表面を目視で観察した。表面
外観性は、成形品表面の光沢度を測定した。
なお、以下の部数および%は、それぞれ重量部および
重量%を表わす。
重量%を表わす。
参考例1 次の処方により、グラフト共重合体A−1〜A−6を
製造した。
製造した。
A−1:ポリブタジエンラテックス(ゴム粒子径0.25μ、
ゲル含率80%)60部(固形分換算)の存在下でスチレン
70%、アクリロニトリル25%、メタクリル酸5%からな
る単量体混合物40部を乳化重合した。得られたグラフト
共重合体は硫酸マグネシウムで凝固し、洗浄、ロ過、乾
燥してパウダー状のグラフト共重合体(A′−1)を得
た。続いてこのグラフト共重合体100部に対して濃度50
%の水酸化ナトリウム水溶液を0.9部添加した後、温度2
20℃の条件で押出してグラフト共重合体(A−1)を調
製した。酸適定により求めたα,β−不飽和カルボン酸
金属塩(メタクリル酸ナトリウム)の割合は、α,β−
不飽和カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナトリウム)お
よびα,β−不飽和カルボン酸(メタクリル酸)の合計
量に対して45%であり、グラフト共重合体中における
α,β−不飽和カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナトリ
ウム)およびα,β−不飽和カルボン酸(メタクリル
酸)の割合は、それぞれ1.07%および1.11%であった。
ゲル含率80%)60部(固形分換算)の存在下でスチレン
70%、アクリロニトリル25%、メタクリル酸5%からな
る単量体混合物40部を乳化重合した。得られたグラフト
共重合体は硫酸マグネシウムで凝固し、洗浄、ロ過、乾
燥してパウダー状のグラフト共重合体(A′−1)を得
た。続いてこのグラフト共重合体100部に対して濃度50
%の水酸化ナトリウム水溶液を0.9部添加した後、温度2
20℃の条件で押出してグラフト共重合体(A−1)を調
製した。酸適定により求めたα,β−不飽和カルボン酸
金属塩(メタクリル酸ナトリウム)の割合は、α,β−
不飽和カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナトリウム)お
よびα,β−不飽和カルボン酸(メタクリル酸)の合計
量に対して45%であり、グラフト共重合体中における
α,β−不飽和カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナトリ
ウム)およびα,β−不飽和カルボン酸(メタクリル
酸)の割合は、それぞれ1.07%および1.11%であった。
A−2:A−1で使用したポリブタジエンラテックス40部
(固形分換算)の存在下でメタクリル酸メチル20%、ス
チレン65%、アクリロニトリル15%からなる単量体混合
物60部を乳化重合した後、A−1と同様にしてパウダー
状のグラフト共重合体(A′−2)を得た。続いてこの
グラフト共重合体100部に対して濃度50%の水酸化ナト
リウム水溶液を18部添加した後、温度220℃の条件で押
出してグラフト共重合体(A−2)を調製した。IR測
定、NMR測定および酸適定により求めたグラフト共重合
成分中の各成分の割合は、メタクリル酸メチル、スチレ
ン、アクリロニトリル、メタクリル酸ナトリウムが、4/
64/14/18の重量比であった。
(固形分換算)の存在下でメタクリル酸メチル20%、ス
チレン65%、アクリロニトリル15%からなる単量体混合
物60部を乳化重合した後、A−1と同様にしてパウダー
状のグラフト共重合体(A′−2)を得た。続いてこの
グラフト共重合体100部に対して濃度50%の水酸化ナト
リウム水溶液を18部添加した後、温度220℃の条件で押
出してグラフト共重合体(A−2)を調製した。IR測
定、NMR測定および酸適定により求めたグラフト共重合
成分中の各成分の割合は、メタクリル酸メチル、スチレ
ン、アクリロニトリル、メタクリル酸ナトリウムが、4/
64/14/18の重量比であった。
A−3:ジエンNF35A(旭化成(株)製)20部をスチレン4
8部、α−メチルスチレン10部、アクリロニトリル20
部、メタクリル酸マグネシウム2部に溶解した後、塊状
重合してグラフト共重合体(A−3)を調製した。
8部、α−メチルスチレン10部、アクリロニトリル20
部、メタクリル酸マグネシウム2部に溶解した後、塊状
重合してグラフト共重合体(A−3)を調製した。
A−4:ジエンNF35A(旭化成(株)製)20部をスチレン4
8部、α−メチルスチレン10部、アクリロニトリル20
部、エタクリル酸マグネシウム1.5部、エタクリル酸0.5
部に溶解した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−
4)を調製した。
8部、α−メチルスチレン10部、アクリロニトリル20
部、エタクリル酸マグネシウム1.5部、エタクリル酸0.5
部に溶解した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−
4)を調製した。
A−5:ジエンNF35A(旭化成(株)製)20部をスチレン4
8部、α−メチルスチレン10部、アクリロニトリル20
部、エタクリル酸マグネシウム0.5部、エタクリル酸1.5
部に溶解した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−
5)を調製した。
8部、α−メチルスチレン10部、アクリロニトリル20
部、エタクリル酸マグネシウム0.5部、エタクリル酸1.5
部に溶解した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−
5)を調製した。
A−6:ジエンNF35A(旭化成(株)製)20部をスチレン5
0部、アクリロニトリル17部、メタクリル酸メチル10
部、アクリル酸ナトリウム1部、アクリル酸2部に溶解
した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−6)を調
製した。
0部、アクリロニトリル17部、メタクリル酸メチル10
部、アクリル酸ナトリウム1部、アクリル酸2部に溶解
した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−6)を調
製した。
A−7:A−1で使用したポリブタジエンラテックス50部
(固形分換算)の存在下でスチレン95%、メタクリル酸
5%からなる単量体混合物50部を乳化重合した後、A−
1と同様にしてパウダー状のグラフト共重合体(A′−
7)を得た。続いてこのグラフト共重合体100部に対し
て濃度50%の水酸化ナトリウム水溶液を1.3部添加した
後、温度220℃の条件で押出してグラフト共重合体(A
−7)を調製した。酸適定により求めたα,β−不飽和
カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナトリウム)の割合
は、α,β−不飽和カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナ
トリウム)およびα,β−不飽和カルボン酸(メタクリ
ル酸)の合計量に対して50%であり、グラフト共重合体
中におけるα,β−不飽和カルボン酸金属塩(メタクリ
ル酸ナトリウム)およびα,β−不飽和カルボン酸(メ
タクリル酸)の割合は、それぞれ1.57%および1.22%で
あった。
(固形分換算)の存在下でスチレン95%、メタクリル酸
5%からなる単量体混合物50部を乳化重合した後、A−
1と同様にしてパウダー状のグラフト共重合体(A′−
7)を得た。続いてこのグラフト共重合体100部に対し
て濃度50%の水酸化ナトリウム水溶液を1.3部添加した
後、温度220℃の条件で押出してグラフト共重合体(A
−7)を調製した。酸適定により求めたα,β−不飽和
カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナトリウム)の割合
は、α,β−不飽和カルボン酸金属塩(メタクリル酸ナ
トリウム)およびα,β−不飽和カルボン酸(メタクリ
ル酸)の合計量に対して50%であり、グラフト共重合体
中におけるα,β−不飽和カルボン酸金属塩(メタクリ
ル酸ナトリウム)およびα,β−不飽和カルボン酸(メ
タクリル酸)の割合は、それぞれ1.57%および1.22%で
あった。
A−8:A−1で使用したポリブタジエンラテックス60部
(固形分換算)の存在下でスチレン75%、アクリロニト
リル20%、メタクリル酸5%からなる単量体混合物40部
を乳化重合した後、A−1と同様にしてパウダー状のグ
ラフト共重合体(A−8)を調製した。
(固形分換算)の存在下でスチレン75%、アクリロニト
リル20%、メタクリル酸5%からなる単量体混合物40部
を乳化重合した後、A−1と同様にしてパウダー状のグ
ラフト共重合体(A−8)を調製した。
実施例1〜9 参考例1で製造したA−1〜A−6、およびポリエス
テルとしてPBT-1200S(東レ(株)製、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂)をそれぞれ表−1の配合割合でヘン
シェルミキサーで混合し、次に40mmφ押出機により押出
温度250℃で押出し、それぞれペレット化した後、各ペ
レットについて成形温度250℃、金型温度60℃の条件で
射出成形に供し、各試験片を作製しそれについて物性の
評価を行なった。これらの結果を表−1に示す。
テルとしてPBT-1200S(東レ(株)製、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂)をそれぞれ表−1の配合割合でヘン
シェルミキサーで混合し、次に40mmφ押出機により押出
温度250℃で押出し、それぞれペレット化した後、各ペ
レットについて成形温度250℃、金型温度60℃の条件で
射出成形に供し、各試験片を作製しそれについて物性の
評価を行なった。これらの結果を表−1に示す。
比較例1〜4 参考例1で製造したA−1〜A−8およびポリエステ
ルとしてPBT-1200S(東レ(株)製、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂)をそれぞれ表−1の配合割合でヘンシ
ェルミキサーで混合し、次に40mmφ押出機により押出温
度250℃で押出し、それぞれペレット化した後、各ペレ
ットについて成形温度250℃、金型温度60℃の条件で射
出成形に供し、各試験片を作製し、それについて物性の
評価を行なった。これらの結果を表−1に併せて示す。
ルとしてPBT-1200S(東レ(株)製、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂)をそれぞれ表−1の配合割合でヘンシ
ェルミキサーで混合し、次に40mmφ押出機により押出温
度250℃で押出し、それぞれペレット化した後、各ペレ
ットについて成形温度250℃、金型温度60℃の条件で射
出成形に供し、各試験片を作製し、それについて物性の
評価を行なった。これらの結果を表−1に併せて示す。
実施例10〜18 ポリエステルとしてPET-J025(三井PET樹脂(株)
製、ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用い、押出/
成形温度280℃、金型温度80℃とした以外は実施例1〜
9と同様の条件で行なった。配合割合および物性の測定
結果を表−2に示す。
製、ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用い、押出/
成形温度280℃、金型温度80℃とした以外は実施例1〜
9と同様の条件で行なった。配合割合および物性の測定
結果を表−2に示す。
比較例5〜8 ポリエステルとしてPET-J025(三井PET樹脂(株)
製、ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用い、押出/
成形温度280℃、金型温度80℃とした以外は比較例1〜
4と同様の条件で行なった。配合割合および物性の測定
結果は表−2に示す。
製、ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用い、押出/
成形温度280℃、金型温度80℃とした以外は比較例1〜
4と同様の条件で行なった。配合割合および物性の測定
結果は表−2に示す。
実施例および比較例より、次のことが明らかである。
すなわち、本発明により得られたものは、いずれも耐衝
撃性、成形加工性、耐薬品性および表面外観性に優れて
いる。それに対してグラフト成分としてシアン化ビニル
を含まない芳香族ビニルとα,β−不飽和カルボン酸金
属塩およびα,β−不飽和カルボン酸のみをグラフトし
たグラフト共重合体(A−7)では、耐衝撃性は不十分
であり、溶融粘度が高く、成形加工性に劣る。また、グ
ラフト成分として、α,β−不飽和カルボン酸金属塩を
含まない共重合体(A−8)では、耐衝撃性、成形加工
性、耐薬品性は優れているが、表面外観性に劣る。
すなわち、本発明により得られたものは、いずれも耐衝
撃性、成形加工性、耐薬品性および表面外観性に優れて
いる。それに対してグラフト成分としてシアン化ビニル
を含まない芳香族ビニルとα,β−不飽和カルボン酸金
属塩およびα,β−不飽和カルボン酸のみをグラフトし
たグラフト共重合体(A−7)では、耐衝撃性は不十分
であり、溶融粘度が高く、成形加工性に劣る。また、グ
ラフト成分として、α,β−不飽和カルボン酸金属塩を
含まない共重合体(A−8)では、耐衝撃性、成形加工
性、耐薬品性は優れているが、表面外観性に劣る。
[発明の効果] 以上、説明したように本発明の熱可塑性樹脂組成物は
ABS樹脂と同等の耐衝撃性、成形加工性および表面外観
性とポリエステルの耐熱性、耐薬品性を併せ持つ熱可塑
性樹脂組成物であり、その効果は、ジエン系ゴムに芳香
族ビニル、シアン化ビニル、α,β−不飽和カルボン酸
金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸をグラフトして
なるグラフト共重合体(A)、芳香族ポリエステル樹脂
(B)を特定の割合で配合することにより、はじめて発
揮されるものである。
ABS樹脂と同等の耐衝撃性、成形加工性および表面外観
性とポリエステルの耐熱性、耐薬品性を併せ持つ熱可塑
性樹脂組成物であり、その効果は、ジエン系ゴムに芳香
族ビニル、シアン化ビニル、α,β−不飽和カルボン酸
金属塩およびα,β−不飽和カルボン酸をグラフトして
なるグラフト共重合体(A)、芳香族ポリエステル樹脂
(B)を特定の割合で配合することにより、はじめて発
揮されるものである。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ABS樹脂と同等の成
形加工性、耐衝撃性および表面外観性とポリエステルの
耐熱性、耐薬品性を併せ持つため、それらの性質を活か
した種々の成形品に用いることができる。
形加工性、耐衝撃性および表面外観性とポリエステルの
耐熱性、耐薬品性を併せ持つため、それらの性質を活か
した種々の成形品に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−262847(JP,A) 特開 昭47−97081(JP,A) 特開 昭50−10344(JP,A) 特公 昭48−10627(JP,B1)
Claims (2)
- 【請求項1】(A) (a) ジエン系ゴム10〜85重量部に、 (b) (イ) 芳香族ビニル50〜90重量%、 (ロ) シアン化ビニル9〜50重量% および (ハ) 下記式の関係を満足するα,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩および α,β−不飽和カルボン酸0.1〜20重量% [x/(x+y)]×100=5〜100% (ここでxおよびyは、それぞれ共重合体中のα,β−
不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン
酸の重量%を示す。) からなる単量体混合物90〜15重量部をグラフトしてなる
グラフト共重合体、または該グラフト共重合体と残りの
単量体の共重合体とからなるグラフト共重合体組成物5
〜95重量部と (B) 芳香族ポリエステル樹脂5〜95重量部とからな
る熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】(A) (a) ジエン系ゴム10〜85重量部に、 (b) (イ) 芳香族ビニル50〜90重量%、 (ロ) シアン化ビニル9〜50重量% および (ハ) 下記式の関係を満足するα,β−不飽和カルボ
ン酸金属塩および α,β−不飽和カルボン酸0.1〜20重量% [x/(x+y)]×100=5〜100% (ここでxおよびyは、それぞれ共重合体中のα,β−
不飽和カルボン酸金属塩およびα,β−不飽和カルボン
酸の重量%を示す。) からなる単量体混合物90〜15重量部をグラフトしてなる
グラフト共重合体、または該グラフト共重合体と残りの
単量体の共重合体とからなるグラフト共重合体組成物5
〜95重量部と (B) 芳香族ポリエステル樹脂5〜95重量部とを混合
することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63310697A JP2734580B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63310697A JP2734580B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02155944A JPH02155944A (ja) | 1990-06-15 |
JP2734580B2 true JP2734580B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18008374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63310697A Expired - Lifetime JP2734580B2 (ja) | 1988-12-08 | 1988-12-08 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2734580B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6197878B1 (en) | 1997-08-28 | 2001-03-06 | Eastman Chemical Company | Diol latex compositions and modified condensation polymers |
EP1161497B1 (en) | 1999-03-03 | 2003-05-07 | Eastman Chemical Company | Polyamide/emulsion polymer blends |
WO2000052083A1 (en) | 1999-03-03 | 2000-09-08 | Eastman Chemical Company | Silicone polymer diol compositions and condensation polymer/silicone polymer blends |
CN1357021A (zh) | 1999-06-18 | 2002-07-03 | 伊斯曼化学公司 | 酰胺型聚合物/硅氧烷聚合物共混物及其制造工艺 |
WO2000078845A1 (en) | 1999-06-18 | 2000-12-28 | Eastman Chemical Company | Nylon 6-silicone blends |
US6699931B2 (en) | 2001-04-09 | 2004-03-02 | Eastman Chemical Company | Modified alkyd compositions comprising diol latex compositions and processes of making the same |
US6844390B2 (en) | 2001-04-09 | 2005-01-18 | Eastman Chemical Company | Modified alkyd compositions comprising polyol latex compositions and processes of making them |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5010344A (ja) * | 1973-05-31 | 1975-02-03 | ||
JPS60262847A (ja) * | 1984-06-11 | 1985-12-26 | Dainippon Ink & Chem Inc | 耐衝撃性樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-12-08 JP JP63310697A patent/JP2734580B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02155944A (ja) | 1990-06-15 |
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