JP2001514283A - ジオールラテックス組成物 - Google Patents

ジオールラテックス組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000nmより小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、(b)界面活性剤及び(c)連続液相の60〜100重量%を構成するジオール成分を含む連続相を含んでなり、ラテックスポリマー粒子が連続相中に分散されているジオールラテックス組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連特許出願に対するクロス・リファレンス 本件特許出願は、1997年8月28日出願の米国仮特許出願第60/057
,714号及び1997年8月28日出願の米国仮特許出願第60/058,0
08号の優先権を主張し、この第60/057,714号及び第60/058,
008号特許出願を、それらの全部を参照して本明細書に含める。
【0002】発明の分野 本発明は、ジオールラテックス組成物及びこのようなジオールラテックス組成
物の製造方法に関する。このジオールラテックス組成物は好ましくは、連続相の
主成分としてのジオールで製造される。
【0003】 本発明は更に、縮合ポリマー及びこのようなポリマーの製造方法に関する。こ
の縮合ポリマーは、好ましくはジオール成分を含んでなるポリマーコロイド系を
使用して製造される。好ましい態様に於いて、このポリマーコロイド系はジオー
ルラテックス組成物である。本発明の方法により製造された縮合ポリマーは、不
均一相物質である。
【0004】発明の背景 本発明の第一の主態様に関して、ラテックスポリマーは、そのデリバリーシス
テムの独特の特徴のために種々の製品で利用されている。本来、ラテックスポリ
マーは、その等価溶液よりも低い粘度を有する。このより低い粘度によって、よ
り高いポリマー濃度を、高粘度流体に付随する多数の問題点に遭遇することなく
、応用に提供することが可能になる。ラテックスポリマーの独特の粘度挙動のた
めの理由は、この系の不均一性に由来する。ラテックスポリマーは、連続低粘度
媒体中に、溶解するのではなくて分散するという事実によって、媒体の粘度への
ラテックスポリマーの影響が減少する。従って、ラテックスの連続相又は溶媒が
、この系の粘度に影響を及ぼす支配的な成分である。
【0005】 典型的に、大部分の市販のラテックスの連続相は水である。このことは、水が
低い毒性を有し、可燃性でない点で有利である。ポリマーのデリバリーシステム
として連続相を使用すべきときには、水は良好な選択である。しかしながら、幾
つかの状況では、水は基体に対して有害であるかもしれず又はラテックスの乾燥
特性を変更することが必要であるかもしれない。
【0006】 水以外の溶媒を、連続相に使用することができる。例えば、ジオール溶媒を少
量で添加することが知られている。JP04335002には、低温でのビニル
エステルエマルジョンの製造用に、凍結防止剤としてアルコール(類)を添加す
ることが教示されている。開示されているジオール溶媒の量は、50重量%より
少ない。JP63186703には、得られるエマルジョンの皮膜形成特性に影
響を及ぼすために、固体成分の10重量%以下の量で、皮膜形成剤及び可塑剤を
添加することが教示されている。JP06184217には、良好な粉末流動性
を有する塩化ビニルポリマーを製造するために、塩化ビニル懸濁重合に、ポリオ
ール及び水溶性無機塩を添加することが教示されている。EP255137には
、高い重合度を有するポリビニルエステルを製造するために、100/0〜50
/50の水/アルコールレベルで水溶性アルコールを使用することが教示されて
いる。
【0007】 米国特許第3,779,969号には、エマルジョンの10〜50重量%の量
で、プロピレンジオール又はジエチレンジオールを使用することが記載されてい
る。このエチレンジオールは、エマルジョンの改良された湿潤特性を与えるため
に添加される。
【0008】 米国特許第4,458,050号には、ジオール鎖延長剤中のポリマー分散液
の製造方法が記載されている。この特許は、ポリウレタンの製造のための、低粘
度を有するポリマーの製造に関係している。’050号特許には、ジオール溶媒
中の安定化ラテックスに至る組成物は教示されていない。この特許にはまた、分
散ポリマーを製造するために、大量のポリマー安定剤を使用することが教示され
ている。
【0009】 JP60040182及びJP64001786には、織物加工用の撥水−油
性のための組成物が教示されている。この組成物は、ジオール溶媒の混合物中の
フルオロポリマーエマルジョンの製造を目指している。このようなフルオロポリ
マーは本発明の主題ではない。
【0010】 米国特許第4,810,763号には、感圧接着剤の製造用の有機媒体中の懸
濁重合が教示されている。’763号特許に記載されている組成物は具体的に、
大粒子サイズ分散液の製造を目指している。この特許には、1000nmより小さ
い粒子サイズを有する粒子サイズラテックスを製造する組成物は開示されていな
い。この文献にはまた、乳化重合が開示されていない。
【0011】 米国特許第4,885,350号及び同第5,061,766号には、親水性
有機液体中のビニルモノマーの分散重合が教示されている。分散ポリマーを製造
するのに、大量のポリマー分散安定剤が教示されている。
【0012】 本発明よりも前に、ラテックスポリマーの連続相中に、連続相の40重量%以
上、更に好ましくは、60重量%以上のジオールを使用することは、知られてい
なかった。ジオールのこの量は、ラテックス組成物に、特別の基板との改良され
た相容性、ラテックスのより良い乾燥特性又は本発明の第二の主態様(縮合ポリ
マー/第一のポリマーのマトリックスの製造)に於ける使用のような、ある種の
利点を与える。
【0013】 本発明の第二の主態様に関して、縮合ポリマーと他のポリマーとを押出機内で
ブレンドすることによって、縮合ポリマーを改質することは知られている。例え
ば、ポリエステルの衝撃特性を改良するために、典型的は、低Tgエラストマー
を二軸スクリュー押出機内でポリエステルに添加する。特開平2−155944
号公報には、飽和ポリエステルと、1〜100phr のグリシジルメタクリレート
−グラフトオレフィンポリマー又はグリシジルアミド−グラフト化オレフィンポ
リマーを含有するポリスチレンポリマーとの物理的ブレンドからなる成形用配合
物が記載されている。特開平2−016145号公報、同2−024346号公
報、同1−123854号公報、同1−153249号公報及び同1−1632
54号公報の全てには、芳香族ポリエステルとグラフト乳化共重合により製造さ
れた樹脂とのブレンドが教示されている。この分散相のサイズは、良好な特性を
得る上で重要である。これは、ときにはポリマーの物理的特性、特に分子量の低
下になる、エネルギー集中型方法であり、ブレンド工程を必要とし、より多くの
資源及びより長い時間を使用する。
【0014】 米国特許第5,652,306号、同第4,180,494号及び同第5,4
09,967号には、アクリルゴム又はポリブタジエン/アクリルゴム粉末とポ
リエチレンテレフタレート(PET)とをブレンドすることを含む、芳香族ポリ
エステルの衝撃性改質用組成物が開示されている。このアクリルゴム粒子は、典
型的なコア/シェル乳化重合によって製造され、次いでラテックスを噴霧乾燥す
ることによって製造される。このラテックスの製造方法は、米国特許第3,89
5,703号に略述されている。
【0015】 エラストマーとプラスチックとの押出ブレンドは、労働集約型であり、時間消
費型である。典型的に、ポリブタジエン又はポリ(アクリル酸ブチル)は、ポリ
エステルの衝撃性改質のために低Tgポリマーとして使用される。これらの低T
gエラストマーは、取り扱いが困難であり、第二のモノマー、典型的にポリ(メ
タクリル酸メチル)を、低Tgポリマー「コア」の周りの「シェル」として使用
して、低Tgポリマーを取り扱うことができるようにすることを必要とする。こ
のコア−シェルポリマーは、単離され、乾燥され、次いで押出機内でポリエステ
ルに添加される。
【0016】 一層経済的な方法によってポリマーブレンドを製造する方法についてのニーズ
が存在している。ポリマーブレンドの製造方法に於いて、コアシェル及び/又は
非コアシェルポリマーの両方を利用できることも望ましいであろう。このような
ニーズは、重合反応器内でこのようなブレンドを達成することができ、縮合ポリ
マーの物理的特性が維持されるか又は改良される、本発明によって解決した。
【0017】発明の要約 第一の主な面に於いて、本発明は、 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000nmより小さいサイズ
を有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)連続液相の60〜100重量%を構成するジオール成分を含んでなる連
続液相 を含んでなるジオールラテックス組成物に関する。
【0018】 第二の主な面に於いて、本発明は、 (a)液体連続相中に分散された第一のポリマーを含むポリマーコロイド系を
製造し、そして (b)このポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイ
ソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカー
ボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する工程を含んでなり、
液体連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含ませることによって
縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめる縮合ポリマー/第
一のポリマーのマトリックスの製造方法に関する。
【0019】発明の詳細な説明 本発明は、下記の本発明の好ましい態様の詳細な説明及びそれに含まれる実施
例を参照することによって、一層容易に理解することができる。
【0020】 本発明の組成物及び方法を開示し、説明する前に、具体的な合成方法又は特定
の配合物は、勿論変化し得るので、本発明はこのようなものに限定されないこと
を理解されたい。本明細書で使用した用語は、特別の態様を説明する目的のため
のみであり、限定されることを意図していないことも理解されるべきである。
【0021】 本明細書及び前記の特許請求の範囲に於いて、参照は、下記の意味を有するも
のとして定義される多数の用語に対して行われる。
【0022】 単数形(a, an 及びthe )には、文脈で明らかに他の方法で指示されていない
限り、複数の指示物が含まれる。
【0023】 「任意的な」又は「任意的に」は、次に記載される事象又は状況が生じてもよ
く又は生じなくてもよいこと並びに含まれる記載が、該事象又は状況が生じるこ
とを例に挙げ及びそれが生じないことを例に挙げることを意味する。
【0024】 本明細書に於いて、「ラテックス」は、連続相中のポリマー粒子の分散物(こ
のポリマー粒子は好ましくは、10〜1000nmのサイズ範囲を有する)として
定義される。このポリマー粒子は乳化重合によって製造される。本明細書に於い
て、「ラテックス粒子」は、連続相中に分散されたこのようなポリマー粒子とし
て定義される。
【0025】 「ジオール」は、グリコール又は二価アルコールの同義語である。「ポリオー
ル」は、3個又はそれ以上のヒドロキシル基を含有する多価アルコールである。
【0026】 本明細書を通して、刊行物が参照される場合、これらの刊行物の開示の全部を
、本発明が関係している技術水準を一層完全に説明するために、本明細書の中に
参照して含める。
【0027】 第一の主な面に於いて、本発明は、 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000nmより小さいサイズ
を有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)連続液相の60〜100重量%を構成するジオール成分を含む連続液相
を含んでなるジオールラテックス組成物に関する。
【0028】 第二の主な面に於いて、本発明は、 (a)液体連続相に分散された第一のポリマーを含むポリマーコロイド系を製
造し、そして (b)このポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイ
ソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカー
ボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する 工程を含んでなり、液体連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含
ませることによって縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめ
る、縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法に関する。
【0029】 第一の主な面に於いて、本発明は、ジオールラテックス組成物及びこのような
ジオールラテックス組成物の製造方法に関し、ここで、ジオールラテックス組成
物は、遊離基開始剤、適当な界面活性剤及びその中でポリマーが溶解性ではない
ジオール連続相の存在下で、エチレン系不飽和モノマーの重合から誘導されるラ
テックスポリマーを含む。このジオールラテックス組成物は、エマルジョンの連
続相が、ジオール成分又はジオール(類)と他の(共)溶媒との組合せを含む乳
化重合によって製造される。
【0030】 第二の主な面に於いて、本発明は、好ましくは共反応剤としてのジオール成分
を含むポリマーコロイド系を、縮合重合に導入することに関する。ジオール成分
は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタンを製造するための縮合重合
又はジオールが使用される全ての他の縮合重合に於いて、共反応剤として使用す
ることができる。
【0031】 更に詳しくは、本発明のこの第二の主な面には、ジオール含有縮合重合の間に
、ポリマーコロイド系を縮合反応の中に導入することによる、ポリマー粒子を捕
捉するための方法及び組成物が含まれる。本発明の一つの態様に於いて、ポリマ
ーコロイド系は、ジオール成分を含む連続相が縮合重合に於けるジオールの源泉
である、第一の発明面のジオールラテックス組成物である。他の態様に於いて、
ポリマーコロイド系は、水ベースの連続相を含む。この水ベースの連続相には、
ジオール成分が含まれていても又は含まれていなくてもよい。別の態様に於いて
、ポリマーコロイド系はジオールベースの連続相を含む。ポリマーコロイド系が
適切に安定化されている場合、ポリマーコロイド系はその原形を保持しており、
得られる縮合ポリマーマトリックス内で分散相のままである。ポリマー粒子の性
質に依存して、縮合ポリマーの物理的特性を改質することができる。本発明には
、ポリマーの製造用に有用である組成物及び方法が含まれ、この方法に於いて、
第一ポリマーである、ポリマーコロイド系からなるポリマーが、第二ポリマーで
ある、縮合ポリマーの重合の間に導入される。
【0032】 次いで、得られる縮合ポリマーには、ポリマー粒子が好ましくは、固体縮合ポ
リマー連続相の中に分散されている、ポリマーコロイド系を構成するポリマー粒
子が含まれている。これは、改良された物理的特性を有するポリマーブレンドを
与える。例えば、ジオールラテックスポリマーが低Tgゴムであり、縮合ポリマ
ーがポリ(エチレンテレフタレート)(PET)のようなポリエステルである場
合、得られる縮合ポリマーブレンドは、改良された耐衝撃性を有するであろう。
更に、先行技術で使用されているような低Tgゴムのためのコア−シェル系につ
いての必要性が回避される。
【0033】 I.ジオールラテックス組成物 前記のように、第一の主な面に於いて、本発明は、連続相がジオール成分を含
む、乳化重合によるジオールラテックス組成物の製造に関する。このジオールラ
テックス組成物は、これらに限定されないが、インキ組成物、顔料濃縮体、被覆
及び縮合重合に於ける反応剤としてを含む種々の目的のために使用することがで
きる。このジオールラテックス組成物はラテックスポリマー及び連続相を含み、
連続相はジオール成分を含んでなる。
【0034】 このジオールラテックス組成物の連続相のために有用であるジオール成分には
、これらに限定されないが、炭素数約2〜約10の任意の脂肪族又は脂環式ジオ
ール及びこれらの混合物が含まれる。好ましいジオールには、エチレンジオール
、1,3−トリメチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナ
ンジオール、ネオペンチルジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサン
ジメタノール、シス−若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,
3−シクロブタンジオール、ジエチレンジオール、2,2,4−トリメチル−1
,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル
−1,3−ペンタンジオール又はこれらの混合物が含まれ、更に好ましいジオー
ルには、エチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1
,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチルジオール、シス−及
びトランス−シクロヘキサンジメタノール並びにこれらの混合物が含まれ、尚更
に好ましいジオールには、ネオペンチルジオール、エチレンジオール、シス−若
しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこ
れらの混合物が含まれる。
【0035】 ジオール成分に加えて、連続相には、1種又はそれ以上のポリオール成分が含
有されていてもよい。連続相に使用することができる代表的なポリオール成分に
は、これらに限定されないが、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリトリトール、1,2,6−ヘキサントリオール、ソルビトール、1,1,4
,4−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、トリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌラート、ジペンタエリトリトール及びこれらの混合物が含
まれる。低分子量ポリオールに加えて、炭素数2〜3のアルキレンオキシド、例
えば、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを、炭素数3〜6のポリオール
開始剤、例えば、グリセロールで縮合させることによって誘導される高分子量ポ
リオール(MW400〜3000)、好ましくはトリオールを使用することもで
きる。
【0036】 連続相はまた共溶媒を含んでいてよい。これらの共溶媒には、これらに限定さ
れないが、水、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール及びこ
れらの混合物が含まれる。これらの共溶媒は、連続相の全重量基準で、60重量
%より少ない、更に好ましくは、40重量%より少ない量で存在していてよい。
【0037】 全体を通して使用するとき、連続相の合計重量には、ジオール成分、ポリオー
ル成分及び共溶媒の重量が含まれる。任意的な界面活性剤の重量は、連続相の合
計重量に含まれない。
【0038】 一つの態様に於いて、ジオール成分は、連続相の合計重量基準で60〜100
重量%、好ましくは、連続相の合計重量基準で65〜100重量%、更に好まし
くは、連続相の合計重量基準で75〜100重量%、更に好ましくは、連続相の
合計重量基準で90〜100重量%、尚更に好ましくは、この連続相の合計重量
基準で100重量%の量で存在する。別の態様に於いて、ジオール含有相は本質
的にジオール成分からなる。
【0039】 代わりの態様に於いて、ジオール成分は、連続相の合計重量基準で40〜10
0重量%、好ましくは、連続相の合計重量基準で50〜100重量%、更に好ま
しくは、連続相の合計重量基準で65〜100重量%、尚更に好ましくは、連続
相の合計重量基準で90〜100重量%の量で存在する。別の態様に於いて、連
続相は本質的にジオール成分からなる。連続相の合計重量には、ジオール成分、
ポリオール成分及び共溶媒の重量が含まれる。任意的な界面活性剤の重量は、連
続相の合計重量に含まれない。この態様に於いて、ジオール成分は本質的に、ト
リプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール又はこれらの混合物からなる。
【0040】 本発明のジオールラテックス組成物は、乳化重合により製造される。反応物の
固体含有量は、好ましくは5〜60重量%であるが、更に好ましくは20〜50
重量%である。このジオールラテックス組成物のラテックスポリマー粒子の粒子
サイズは、好ましくは1000nm以下、更に好ましくは、20〜700nm、尚更
に好ましくは、60〜250nmである。反応の温度は、好ましくは0〜190℃
、更に好ましくは60〜90℃である。
【0041】 ジオールラテックス組成物を製造するために、界面活性剤が好ましく使用され
る。乳化重合に使用される界面活性剤の種類及び量は、モノマー組合せ及び重合
条件に依存する。乳化重合で使用される典型的な界面活性剤は、アニオン性、カ
チオン性又は非イオン性界面活性剤である。本発明で使用することができるアニ
オン性界面活性剤には、アルキル、アリール又はアルキルアリールスルホン酸塩
、硫酸塩、燐酸塩のアルカリ金属又はアンモニウム塩及びこれらの混合物のよう
な界面活性剤が含まれる。適当な非イオン性界面活性剤には、これらに限定され
ないが、ラウリルアルコール、オレイルアルコール及びステアリルアルコールの
エトキシル化生成物のようなアルキル及びアルキルアリールポリジオールエーテ
ル;これらに限定されないが、オクチルフェノール又はノニルフェノールのエト
キシル化生成物を含むアルキルフェノールグリコールエーテルが含まれる。適当
な界面活性剤は、McCutheon の第I巻:乳化剤及び洗剤1996年北アメリカ版
、MC Publishing Co., ニュージャージー州グレンロック(Glen Rock, NJ )、
1996年刊に記載されている。この界面活性剤は重合に於いて反応性であって
も反応性でなくてもよい。一つの態様に於いて、有用な界面活性剤はノニルフェ
ノール及びアルキルアルコールエトキシレートの硫酸塩/スルホン酸塩である。
好ましい界面活性剤には、これらに限定されないが、重合性又は非重合性の、ア
ルキルエトキシレートサルフェート、アルキルフェノールエトキシレートサルフ
ェート、アルキルエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート又はこれ
らの混合物が含まれる。
【0042】 ジオールラテックス組成物のラテックスポリマーは、当該技術分野で公知の任
意の一般的な手段によって製造することができる。ラテックスポリマーを生成す
るのに使用するモノマーは、エチレン系不飽和モノマーとして広く特徴付けるこ
とができる。これらには、これらに限定されないが、非酸ビニルモノマー、酸ビ
ニルモノマー及び/又はこれらの混合物が含まれる。本発明のラテックスポリマ
ーは、非酸ビニルモノマーと酸モノマー、これらの混合物及びこれらの誘導体の
コポリマーであってよい。本発明のラテックスポリマーはまた、エチレン系不飽
和モノマーのホモポリマーであってもよい。
【0043】 このラテックスポリマーを製造するために使用することができる適当な非酸ビ
ニルモノマーには、これらに限定されないが、メタクリル酸アセトアセトキシエ
チル、アクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エチル
ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
イソプレン、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸イソオク
チル、メタクリル酸イソオクチル、トリメチロールプロピルトリアクリレート、
スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸カルボ
ジイミド、クロトン酸C1 〜C18アルキル、マレイン酸ジ−n−ブチル、α−又
はβ−ビニルナフタレン、マレイン酸ジオクチル、メタクリル酸アリル、マレイ
ン酸ジアリル、マロン酸ジアリル、メタクリル酸メトキシブテニル、メタクリル
酸イソボルニル、メタクリル酸ヒドロキシブテニル、(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリロニトリル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエチレンカーボネート、エポキシ
ブテン、3,4−ジヒドロキシブテン、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリルアミド、アクリルアミド、ブチルアクリルアミド、エチルアクリルア
ミド、ブタジエン、ビニルエステルモノマー、(メタ)アクリル酸ビニル、(メ
タ)アクリル酸イソプロペニル、(メタ)アクリル酸シクロ脂肪族エポキシ、エ
チルホルムアミド、4−ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オン、2,2−ジ
メチル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン及び3,4−ジアセトキシ−1−ブ
テン又はこれらの混合物が含まれる。適当なモノマーは、「ブランドン・アソシ
エーツ(The Brandon Associates)」、第2版、1992年Merrimack 、ニューハン
プシャー(New Hampshire )及び「ポリマー及びモノマー(Polymers and Monom
ers )」、ポリサイエンス社(Polyscience, Inc. )、米国ペンシルベニア州ウ
ォーリントン(Warrington, Pennsylvania, U.S.A.)からの1966年〜1997年カタ
ログに記載されている。
【0044】 ラテックスポリマーを製造するために使用することができる酸性ビニルモノマ
ーには、これらに限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、ク
ロトン酸及びアジピン酸モノビニルが含まれる。
【0045】 ラテックスポリマー/(コ)ポリマーを製造するために有用である好ましいモ
ノマーは、これらに限定されないが、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、ビニルエステル、スチレン、スチレン誘導体、塩化ビニル、塩化ビニリデン
、アクリロニトリル、イソプレン及びブタジエンを含むエチレン系不飽和モノマ
ーである。更に好ましい態様に於いて、ラテックスポリマーは、アクリル酸2−
エチルヘキシル、スチレン、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸エチル、メタクリル酸メチル、ブタジエン及びイソプレンの(コ)ポリマーか
らなる。
【0046】 好ましい態様に於いて、ラテックスポリマーの分子量は、ゲル浸透クロマトグ
ラフィー(GPC)により決定したとき1,000〜1,000,000の重量
平均分子量(Mw)、更に好ましくは、5,000〜250,000の重量平均
分子量である。一つの態様に於いて、ラテックスポリマーのガラス転移温度(T
g)は、約170℃よりか又は等しい。
【0047】 本発明のジオールラテックス組成物は、ジオール成分を含む連続相中の安定化
ラテックスとして特徴付けることができる。安定なラテックスは、本発明の目的
のために、粒子がコロイド的に安定である。即ち、ラテックス粒子が、24時間
、好ましくは48時間、尚更に好ましくは1週間のような長期間の間、連続相内
で分散したままであるものとして定義される。
【0048】 このラテックスポリマー粒子は、一般的に球形状である。このラテックスポリ
マーは、コアシェルポリマー又は非コアシェルポリマーであってよい。モノマー
添加することによってコア/シェル方式でポリマーを製造することが可能である
。例えば、重合のモノマー供給物の組成を、反応の経過に亘って急変する方式で
変更させて、ポリマーの明瞭に識別できるコア及びシェル部分にすることができ
る。コア/シェルポリマー粒子はまた、多葉形、ピーナッツ殻、どんぐり形又は
ラズベリー形に製造することもできる。このような粒子に於いては、コア部分は
、該粒子の全重量の約20〜約80重量%からなり、シェル部分は、粒子の全重
量体積の約80〜約20重量%からなっていてよい。
【0049】 一つの態様に於いて、この乳化重合に連鎖移動剤が使用される。典型的な連鎖
移動剤は、当該技術分野で公知である。このジオールラテックス組成物を生成す
るのに乳化重合反応で使用することができる連鎖移動剤には、これらに限定され
ないが、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、メルカプトプロピオン酸
、3−メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシル、3−メルカプトプロピオン
酸n−ブチル、オクチルメルカプタン、イソデシルメルカプタン、オクタデシル
メルカプタン、メルカプト酢酸エステル、メルカプトプロピオン酸アリル、メル
カプト酢酸アリル、メルカプトプロピオン酸クロチル、メルカプト酢酸クロチル
及び米国特許第5,247,040号(参照して本明細書に含める)に開示又は
記載されている反応性連鎖移動剤が含まれる。好ましくは、連鎖移動剤は、メル
カプタン及びこれに限定されないが、四塩化炭素を含む種々のハロゲン化アルキ
ルから選択され、更に好ましくは、連鎖移動剤は3−メルカプトプロピオン酸2
−エチルヘキシルである。連鎖移動剤は、0〜2部/100部モノマー(phm )
、更に好ましくは、0〜0.5phm の量で添加することができる。
【0050】 本発明のラテックスポリマーは、架橋されていないか又は架橋されていてよい
。架橋するとき、適当な架橋剤には、これらに限定されないが、ジビニルベンゼ
ン、メタクリル酸アリル、アクリル酸アリル、多官能性アクリル酸エステル及び
これらの混合物を含む多官能性不飽和化合物が含まれる。適当な多官能性アクリ
ル酸エステルには、これらに限定されないが、エチレンジオールジメタクリレー
ト、エチレンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリトリトールテトラ
アクリレート及びこれらの混合物が含まれる。乳化重合に於ける架橋モノマーの
量を制御して、ラテックスのゲル分率を20%から100%まで変化させること
ができる。ゲル分率は、良溶媒中に溶解しない量である。
【0051】 ラテックス粒子は、側鎖官能基を有するモノマーを含有させることによって官
能化させることができる。ラテックス粒子中に含有させることができる官能基に
は、これらに限定されないが、エポキシ基、アセトアセトキシ基、カーボネート
基、ヒドロキシル基、アミン基、イソシアネート基、アミド基及びこれらの混合
物が含まれる。これらの官能基は、これらに限定されないが、メタクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、ビニルエチレンカーボネート、
メタクリル酸ヒドロキシルエチル、メタクリル酸t−ブチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジメチルアミノ、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソ
シアネート、アクリルアミド及びn−メチロールアクリルアミドを含む種々のモ
ノマーから誘導することができる。官能基を添加することによって、ラテックス
合成後にポリマーの更なる反応が可能になる。官能基は、潜在的架橋を与えるた
めに有用であるか又は下記のセクションIIで検討するように縮合ポリマーと反応
させるために使用することができる。
【0052】 ジオールラテックス組成物を生成するために、乳化重合に於いて開始剤を使用
することができ、開始剤には、これらに限定されないが、過硫酸塩、水又はジオ
ール可溶性有機過酸化物及びアゾ型開始剤が含まれる。好ましい開始剤には、こ
れらに限定されないが、過酸化水素、ペルオキシ二硫酸カリウム又はアンモニウ
ム、過酸化ジベンゾイル、過酸化ラウリル、過酸化ジ第三級ブチル、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイ
ル及びこれらの混合物が含まれる。t−ブチルヒドロペルオキシドとイソアスコ
ルビン酸との鉄触媒反応のようなレドックス開始系(還元酸化開始)も有用であ
る。副生物として強酸を発生することができる開始剤を使用しないことが好まし
い。これによって、酸による溶媒のジオール成分の可能性のある副反応が回避さ
れる。開始剤は、0.1〜2phm 、更に好ましくは、0.3〜0.8phm の量で
添加することができる。
【0053】 乳化重合に於いて還元剤を使用することもできる。適当な還元剤は重合速度を
上昇させるものであり、これには例えば、重亜硫酸ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナ
トリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、アスコルビン酸、イ
ソアスコルビン酸及びこれらの混合物が含まれる。還元剤を乳化重合の中に導入
する場合、これは好ましくは、0.1〜2phm 、更に好ましくは0.3〜0.8
phm の量で添加する。還元剤を時間の経過の間に反応器の中に供給することが好
ましい。
【0054】 反応のpHを調節するために、緩衝剤をジオール含有乳化重合に使用することも
できる。適当な緩衝剤には、これらに限定されないが、炭酸塩及び重炭酸塩のア
ンモニウム及びナトリウム塩が含まれる。緩衝剤は、これらに限定されないが、
過硫酸塩を含む酸発生開始剤を使用するとき含有させることが好ましい。 乳化重合で、重合触媒を使用することもできる。重合触媒は、重合速度を上昇
させ、上記の還元剤と組み合わせて、反応条件下で重合開始剤の分解を促進する
ことができる化合物である。適当な触媒には、これらに限定されないが、例えば
、硫酸第一鉄七水和物、塩化第一鉄、硫酸第二銅、塩化第二銅、酢酸コバルト、
硫酸第一コバルト及びこれらの混合物のような遷移金属化合物が含まれる。
【0055】 このジオールラテックス組成物は、最初に、モノマー、開始剤、界面活性剤及
び連続相からなるエマルジョン又は溶液を形成することによって製造される。一
つの態様に於いて、連続相は、60〜100重量%のジオール成分からなる。次
いで、混合物を加熱し、モノマーを重合させて、ラテックスポリマーを生成させ
る。典型的に、モノマーは時間の経過の間に反応器の中に供給され、別の開始剤
供給物も時間の経過の間に反応器の中に供給される。
【0056】 ジオールラテックス組成物に安定剤が含まれていてもよく又は安定剤が存在す
る必要はない。ジオールラテックス組成物中に使用するのに適した安定剤には、
これらに限定されないが、アニオン性安定剤、非イオン性懸濁安定剤、両性懸濁
安定剤又はこれらの混合物が含まれる。懸濁安定剤は、連続相中に可溶性でなく
てはならないが、モノマーとは実質的に不溶性でなくてはならない。存在する場
合、懸濁安定剤の濃度は、モノマーの3〜15重量%、好ましくはモノマーの7
〜8重量%である。
【0057】 連続相中のジオール濃度が100%に近づくとき、疎水性表面のためのジオー
ルラテックス組成物の濡れ特性は改良され、ジオールラテックス組成物は揮発性
が小さくなる。ジオールラテックス組成物の低下した揮発性は、ジオールラテッ
クス組成物を、下記のセクションIIに開示した縮合反応で使用するとき特に有利
である。
【0058】 本発明によって製造されるポリマーは、熱可塑性エンジニヤリング樹脂、エラ
ストマー、フィルム、シート及び容器プラスチックスのために有用である。本発
明のジオールラテックス組成物は、建築用被覆、保全用被覆、工業用被覆、自動
車用被覆、織物用被覆、インキ、接着剤並びに紙、木材及びプラスチックス用の
被覆のような種々の被覆組成物(塗料)で有用である。従って、本発明は更に、
本発明のジオールラテックス組成物を含有するこのような被覆組成物に関する。
本発明のジオールラテックス組成物は、公知のポリマーラテックスと同じ方式で
これらの被覆組成物に含有させることができ、このような組成物の一般的な成分
及び/又は添加物と共に使用することができる。被覆は透明であっても又は顔料
入りであってもよい。
【0059】 配合により、本発明のジオールラテックス組成物を含有する被覆組成物は、次
いで、種々の表面、基板又は物品、例えば、紙、プラスチック、スチール、アル
ミニウム、木材、石膏ボード又は亜鉛メッキしたシート(プライマー処理されて
いるか又は印刷されていない)に適用することができる。一般的に、被覆する表
面、基板又は物品の種類によって、使用する被覆組成物の種類が決定される。こ
の被覆組成物は、当該技術分野で公知の手段を使用して適用することができる。
例えば、被覆組成物は、スプレーにより又は基板を被覆することにより適用する
ことができる。一般的に、被膜は加熱によって乾燥させることができるが、好ま
しくは自然乾燥させる。
【0060】 この被覆組成物には、本発明のジオールラテックス組成物が含有されており、
更に水、溶媒、顔料(有機又は無機)並びに/又は当該技術分野で公知の他の添
加剤若しくは充填剤が含有されていてよい。このような添加剤又は充填材には、
これらに限定されないが、シリコーン、フルオロカーボン、ウレタン若しくはセ
ルロース系誘導体のようなレベリング、レオロジー及びフロー調節剤、増量剤、
米国特許第5,349,026号に記載されているもののような反応性凝集助剤
、艶消剤、顔料湿潤及び分散剤及び界面活性剤、紫外吸収剤、紫外光安定剤、テ
ィンティング顔料、増量剤、脱泡及び消泡剤、沈降防止、だれ止め及び増粘剤、
皮張り防止剤、色わかれ防止及び色むら防止剤、殺菌剤及び防かび剤、腐食防止
剤、増粘剤、可塑剤、反応性可塑剤、硬化剤又は凝集剤が含まれる。このような
添加剤の具体例は、「原材料インデックス(Raw Materials Index )」(米国ペ
イント及び被覆協会(National Paint & Coatings Association)、1500 Rhode I
sland Avenue, NW, ワシントン・ディー・シー(Wasington, D.C. )20005 、米
国により刊行)に記載されている。
【0061】 本発明のジオールラテックス組成物は、単独で又は他の一般的なポリマーと一
緒にして使用することができる。このようなポリマーには、これらに限定されな
いが、テレフタレートベースのポリマーのようなポリエステル、ポリエステルア
ミド、セルロースエステル、アルキド、ポリウレタン、ポリカーボネート、エポ
キシ樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂、ビニルポリマー、スチレン−ブタジエン
ポリマー、酢酸ビニル−エチレンコポリマー及びこれらの混合物が含まれる。
【0062】 本発明のジオールラテックス組成物はまた、縮合重合に於ける反応剤としても
有用である。縮合重合に於ける反応剤として、本発明のジオールラテックス組成
物は、ラテックスジオールを、二酸、ジイソシアネート及びジアルキルカーボネ
ート、ジアリールカーボネート又はジハロカーボネートと共反応させることによ
って熱可塑性縮合ポリマーを改質するために使用することができる。下記のセク
ションIIには、その態様の一つとして、縮合重合に於ける反応剤としてのジオー
ルラテックス組成物のこのような使用を説明する。更に、本発明は、ラテックス
ポリマーを熱可塑性縮合ポリマーの中にデリバリーするための便利な方法として
作用することができる。
【0063】 II.改質縮合ポリマーマトリックス 第二の主な態様に於いて、本発明は、ポリマーコロイド系を、縮合ポリマーを
生成する反応の中に導入して、縮合ポリマーマトリックス中に捕捉されたポリマ
ー粒子を有する生成物にすることに関する。重合反応の中に導入されるポリマー
コロイド系は、本明細書に於いて、連続相の中に分散されるポリマー粒子として
定義され、このポリマー粒子は好ましくは0.020ミクロン〜1000ミクロ
ンの範囲内の粒子サイズを有する。この連続相には、少量の未反応モノマー、界
面活性剤等が含有されていてよい。本明細書に於いて第一のポリマーとして定義
される、ポリマーコロイド系で使用するために適したポリマー粒子は、上記セク
ションIに記載されたジオールラテックス組成物に関連して記載されたものと同
じエチレン系不飽和モノマーから製造され、セクションIのラテックスポリマー
のために開示されたものと同じ方法によって官能化又は架橋することができる同
じポリマーからなる。官能化する場合、官能基には、二酸、ジイソシアネート、
ジアリールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジ
オール成分と反応することができる基が含まれることが好ましい。これらの官能
基には、これらに限定されないが、エポキシ、酸、ヒドロキシル、イソシアネー
ト、アミン、アミド及びカーボネート基又はこれらの混合物が含まれる。更に、
第一のポリマーは、コア−シェルポリマー又は非コア−シェルポリマーであって
よい。
【0064】 このポリマーコロイド系は、これらに限定されないが、乳化重合、懸濁重合、
分散重合及び機械的乳化を含む種々の方法によって製造することができる。一般
的に、分散重合及び懸濁重合によって、典型的に1〜500ミクロンの範囲内の
より大きな粒子サイズが作られ、一方、乳化重合によって、典型的に10〜10
00ナノメートルの範囲内のより小さいサイズの粒子が作られる。
【0065】 好ましい態様に於いて、第一のポリマーは非コア−シェルポリマーであり、ポ
リマーコロイド系の第一のポリマーは、50〜100%、好ましくは70〜10
0%、尚更に好ましくは80〜100%の、下記のモノマー、即ちアクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、イソプレン、スチレン、ブタジエン又は
アクリロニトリルの1種の残基を含む。
【0066】 乳化重合、懸濁重合、分散重合及び機械的乳化重合は、ポリマーコロイド系を
形成する公知の技術である。縮合重合反応の中に導入されるポリマーコロイド系
を製造するのに分散重合を選択した場合、米国特許第4,885,350号及び
米国特許第5,061,766号に記載されているものと同様の方法を使用して
、1ミクロン〜100ミクロンの粒子サイズ範囲を有するポリマーコロイド系を
製造することができる。機械的乳化を使用する場合、米国特許第4,177,1
77号、米国特許第5,358,981号及び米国特許第5,612,407号
に記載されているものと同様の方法。
【0067】 縮合反応の中に導入するため前駆体として形成された、乳化、懸濁、分散又は
機械的乳化重合させたポリマーコロイド系について、溶媒又は連続相は水又はジ
オールをベースにすることができる。しかしながら、ポリマーコロイド系の連続
相中のジオールが、縮合重合反応に関与できるように、連続相はジオールをベー
スにすることが好ましい。特に好ましい態様に於いて、ポリマーコロイド系は、
上記セクションIに記載されたジオールラテックス組成物である。更に、各ポリ
マーコロイド系の連続相は、水又はジオールから本質的になるか若しくは任意の
比率の両方の成分を含有していてよい。
【0068】 ジオールベースの連続相を有するポリマーコロイド系に於いて、連続相中のジ
オールは、縮合ポリマーを生成する反応媒体を構成する二酸、ジイソシアネート
、ジアルキルカーボネート若しくはジアリールカーボネート若しくはジハロカー
ボネート又はこれらの混合物と共反応する。この態様に於いて、ジオール成分は
好ましくは、連続相の25〜100重量%、好ましくは連続相の50〜100重
量%、更に好ましくは連続相の70〜100重量%、尚更に好ましくは連続相の
90〜100重量%を構成する。好ましい態様に於いて、連続相はジオール成分
から本質的になる。ポリマーコロイド系のジオールをベースとする連続相のため
の適当なジオール成分には、これらに限定されないが、セクションIに記載した
ジオール成分が含まれる。
【0069】 ジオール成分は、連続相、縮合反応媒体又はその両方の中に存在していてよい
。最初の反応媒体中に存在するジオール濃度は、ポリマーコロイド系中のジオー
ル濃度の原因になるように調節することができる。ポリマーコロイド系は、重合
の種々の段階で縮合重合の中に導入することができる。例えば、ポリ(エチレン
テレフタレート)(PET)重合に於いて、テレフタル酸ジメチル(DMT)、
エチレンジオール(EG)及び触媒金属を、フラスコの中に入れ、重合させる。
ラテックスは、1)「前もって」、即ち、開始時に他の物質と一緒に、2)他の
出発物質が溶融し、均一溶液を形成した後で、3)DMTとEGとが第一段階で
反応して、MeOHを放出した後で、4)N2 を止め、真空を適用する直前に、
5)最終「重縮合段階」の間の何時か又は中間のどこか、即ちエステル交換段階
の間に添加することができる。最終ブレンドは、ラテックスが縮合ポリマーに添
加される時期によって影響を受け得る。どのような機構に結び付けることを望ま
ないが、縮合ポリマーマトリックス中のエマルジョンポリマーのサイズ及び形状
が、添加の時期によって影響を受け得ることが理解される。また、エマルジョン
ポリマーと縮合ポリマーとの間の特定の化学的相互作用が、添加の時期によって
影響を受け、その結果、これらは最終ブレンド特性に影響を与える。
【0070】 本発明の方法は、ポリマーコロイド系でのポリマーの単離を必要としない。そ
れで、本発明は、コアシェルポリマーを製造する必要性及びエマルジョンからポ
リマーを取得する必要性を克服する。更に、ブレンドは縮合ポリマーの製造の間
に起こるので、エネルギー集約的で、高価で、そしてしばしば縮合ポリマーの分
子量の減少に至る、ポリマー/ポリマー後ブレンド工程の必要性が存在しない。
【0071】 好ましい態様に於いて、その中で本発明のポリマーコロイド系が導入される反
応媒体は、ポリエステルを生成する。本明細書で使用される用語「ポリエステル
」は、これらに限定されないが、ホモポリエステル及びコポリエステル(モノマ
ー単位の酸及び/又はジオール残基の2種又はそれ以上の種類)を含む、ブレン
ドのポリエステル部分の範囲内に入る任意の単位種類のポリエステルを指す。本
発明のポリエステルは、酸残基及びジオール残基を含む。本発明のポリエステル
の酸残基は合計で100モル%であり、本発明のポリエステルのジオール残基は
合計で100モル%である。これらの酸の対応する誘導体、具体的に酸無水物、
エステル及び酸クロリドを使用することが、本明細書を通して用語「酸残基」に
含まれることを理解されたい。酸残基及びジオール残基に加えて、ポリエステル
は他の改質残基を含んでいてよい。これらの改質残基には、これらに限定されな
いが、ポリエステル/アミドになるジアミンが含まれる。
【0072】 このポリエステルは好ましくは、これらに限定されないが、好ましくは炭素数
8〜14の芳香族ジカルボン酸若しくはエステル残基、好ましくは炭素数4〜1
2の脂肪族ジカルボン酸若しくはエステル残基又は好ましくは炭素数8〜12の
脂環式ジカルボン酸若しくはエステル残基を含むジカルボン酸又はエステルの残
基を含む。ポリエステルの酸部分を構成する酸又はエステル残基には、好ましく
は、フタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、シクロ
ヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4′−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸
、アジピン酸、フマル酸、アゼライン酸、レゾルシノールジセチン酸(resorcin
oldicetic acid)、ジジオール酸(didiolic acid )、4,4′−オキシビス(
安息香)酸、ビフェニルジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、4,
4′−スルホニルジ安息香酸、4,4′−メチルジ安息香酸、トランス−4,4
′−スチルベンジカルボン酸、1,2−、1,3−及び1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸並びにこれらの混合物の残基が含まれる。ポリエステルは、上記の
ジカルボン酸の1種又はそれ以上から製造することができる。
【0073】 ポリエステルを製造するために使用されるジカルボン酸又は誘導体の好ましい
例は、テレフタル酸又はエステル及び2,6−ナフタレンジカルボン酸又はエス
テル、コハク酸、イソフタル酸、グルタル酸、アジピン酸又はエステルである。
他のナフタレンジカルボン酸又はそのエステルを使用することもできる。これら
には1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−
、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、2,7−及び2,8−ナフタレン
ジカルボン酸並びにこれらの混合物が含まれる。改質酸として、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸が更に好ましい。
【0074】 このポリエステルのジオール成分は好ましくは、炭素数6〜20のシクロ脂肪
族ジオール又は好ましくは炭素数2〜20の脂肪族ジオールを含む。このような
ジオールの例には、エチレンジオール、ジエチレンジオール、トリエチレンジオ
ール、ネオペンチルジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−プロパンジオール、1,
10−デカンジオール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタン
ジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,4−ペン
タンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール
、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,4−ジヒドロキ
シ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス(3−ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフ
ェニル)プロパン及びこれらの混合物が含まれる。ジオール成分は更に好ましく
は、エチレンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルジオール、シク
ロヘキサンジメタノール、ジエチレンジオール及びこれらの混合物から選択され
る。これらのジオールは、約50モル%以下、更に好ましくは、約20モル%以
下の本明細書に開示されている他のジオールの何れかによって変性することがで
きる。
【0075】 本発明のポリエステルは本質的に線状であることが好ましい。ポリエステルは
、低レベルの1種又はそれ以上の分岐剤で変性することができる。本明細書に於
いて、分岐剤は、ヒドロキシル、カルボン酸、カルボン酸エステル、リン系エス
テル(潜在的に三官能性)及び無水物(二官能性)のような、ポリエステル生成
反応に関与することができる少なくとも3個の官能基を有する分子として定義さ
れる。
【0076】 本発明のポリエステルの製造に於いて有用である分岐剤には、これらに限定さ
れないが、グリセロール、ペンタエリトリトール、トリメリット酸無水物、ピロ
メリット酸二無水物、酒石酸及びこれらの混合物が含まれる。縮合反応で分岐剤
を使用する場合、分枝剤のための好ましい範囲は、ポリエステルの全重量基準で
、0.1〜2.0重量%、更に好ましくは、約0.2〜1.0重量%である。
【0077】 低いレベルでの分岐剤の添加は、ポリエステルの物理的特性に顕著な有害な影
響を与えず、フィルム押出操作に於いて非常に有用である追加の溶融強度を与え
る。コポリエステル中に導入された分岐剤の高いレベルによって、劣った物理的
特性、例えば、低い伸びを有するコポリエステルになる。
【0078】 ポリエステルの溶融粘度を上昇させるために、1種又はそれ以上のイオン含有
モノマーからなる試薬を添加することができる。本発明に於いて有用であるイオ
ン含有モノマーには、これらに限定されないが、スルフイソフタル酸のアルカリ
土類金属塩又はその誘導体が含まれる。イオン含有モノマーの好ましい重量%は
、約0.3〜5.0モル%、好ましくは約0.3〜3.0モル%である。このイ
オン含有モノマーはまた、ポリエステルの溶融粘度を上昇させ、フィルムの伸び
を実質的に低レベルまで減少させない。
【0079】 本発明のホモポリエステル又はコポリエステルは、好ましくは、約150℃〜
約300℃の温度で、これらに限定されないが、四塩化チタン、チタンテトライ
ソプロポキシド、二酢酸マンガン、酸化アンチモン、三酢酸アンチモン、ジブチ
ル錫ジアセタート、塩化亜鉛又はこれらの混合物を含む重縮合触媒の存在下に、
ジオール及び二酸(又はジエステル若しくは無水物)を使用して実施される反応
で製造される。この触媒は典型的に、反応剤の全重量基準で10〜1000ppm
の量で使用される。反応の最終段階は、高分子量ポリエステルを製造するために
、一般的に高真空(10mmHg未満)下で実施される。
【0080】 本発明はまた、本明細書に記載したように、下記の工程、即ち、 (I)本明細書に記載したようなジオール及び二酸を、触媒系と一緒にする工
程、 (II)第一段で、該反応混合物を190℃〜220℃で、大気圧又は大気圧よ
り僅かに上で加熱する工程並びに (III )第二段で、リンベースの添加物を添加し、この反応混合物を220℃
〜290℃で、0.05〜2.00mmHgの減圧下で加熱する工程 からなる方法によって製造された、高分子量ホモポリエステル又はコポリエステ
ルの改質に関する。
【0081】 これらのポリエステルは、リン系添加剤の存在下に、上記の触媒系の1種で最
も良く製造される。反応に於ける触媒の好ましい濃度は、約5〜約220ppm で
あり、最も好ましい濃度は約20〜約200ppm である。この反応は、上記のよ
うに2段で最も良く行われる。
【0082】 本発明の他の態様に於いて、反応媒体の中にこのポリマーコロイド系を導入す
ることによって、ポリカーボネートを改質することができる。改質することがで
きるポリカーボネートには、これらに限定されないが、二価フェノールをカーボ
ネート前駆体と反応させることによって製造されるホモポリマー、コポリマー及
びこれらの混合物が含まれる。カーボネートを製造するために使用することがで
きる二価フェノールには、これらに限定されないが、ビスフェノール−A、(2
,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン
、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−(3,5,3′
,5′−テトラクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)プロパン、2,2
−(3,5,3′,5′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)
プロパン、(3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)メタン
及びこれらの混合物が含まれる。本発明のポリカーボネートの製造で有用である
分岐剤には、これらに限定されないが、グリセロール、ペンタエリトリトール、
トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、酒石酸及びこれらの混合物が
含まれる。縮合反応で分岐剤を使用する場合、分岐剤のための好ましい範囲は、
ポリエステルの全重量基準で、0.1〜2.0重量%、更に好ましくは、約0.
2〜1.0重量%である。
【0083】 本発明の他の態様に於いて、このポリマーコロイド系を導入することによって
改質する熱可塑性縮合ポリマーは、ポリウレタンを含んでいてよい。改質できる
ポリウレタンは、ジオール又はジオール群の残基とジイソシアネート又はジイソ
シアネート群の残基を含む。ポリウレタンのジオール残基は、これらに限定され
ないが、1,3−シクロブタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1
,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジオール、2−シクロヘキサン−1,4−ジオール、2−メチル−
1,4−シクロヘキサンジオール、2−エチル−1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,3−シクロヘプタンジオール、1,4−シクロヘプタンジオール、2−
メチル−1,4−シクロヘプタンジオール、4−メチル−1,3−シクロヘプタ
ンジオール、1,3−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオー
ル、1,5−シクロオクタンジオール、5−メチル−1,4−シクロオクタンジ
オール、5−エチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−プロピル−1,4
−シクロオクタンジオール、5−ブチル−1,4−シクロオクタンジオール、5
−ヘキシル−1,4−シクロオクタンジオール、5−ヘプチル−1,4−シクロ
オクタンジオール、5−オクチル−1,4−シクロオクタンジオール、4,4′
−メチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−メチレンビス(2−メチル
シクロヘキサノール)、3,3′−メチレンビス(シクロヘキサノール)、4,
4′−エチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−プロピレンビス(シク
ロヘキサノール)、4,4′−ブチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′
−イソプロピリデンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−イソブチレンビス
(シクロヘキサノール)、4,4′−ジヒドロキシジシクロヘキシル、4,4′
−カルボニルビス(シクロヘキサノール)、3,3′−カルボニルビス(シクロ
ヘキサノール)、4,4′−スルホニルビス(シクロヘキサノール)、4,4′
−オキシビス(シクロヘキサノール)を含むジオール及びこれらの混合物から誘
導されている。
【0084】 本発明のポリウレタンは、溶媒の存在下又は不存在下で、ポリイソシアネート
、連鎖延長剤及び任意的な高分子量のポリオールを結合させるための全ての公知
の方法を使用して製造することができる。これには、流延、反応押出、反応射出
成形及び関連工程を含む手動又は機械的混合手段が含まれる。本発明で有用であ
る典型的な製造方法は、米国特許第4,376,834号及び同第4,567,
236号(ポリウレタンプラスチック生成成分及び製造方法に関するその開示を
、参照して本明細書に含める)に開示されている。
【0085】 反応剤の混合は、環境温度で、即ち20℃〜25℃の温度で実施することがで
きる。得られる混合物を好ましくは40℃〜130℃、更に好ましくは、50℃
〜100℃に加熱し、好ましくは反応剤の1種又はそれ以上を、混合する前にこ
の範囲内の温度に加熱する。
【0086】 触媒が、任意的に、ポリウレタンを製造するために使用される反応混合物中に
含有されていてよい。イソシアネートと反応性水素含有化合物との反応に触媒作
用するための、当該技術分野で従来使用されている触媒の何れも、この目的のた
めに使用することができる。適当な触媒は、米国特許第4,202,957号の
第5欄、第45〜67行(これを参照して本明細書に含める)に開示されている
。使用する触媒の量は、好ましくは、反応剤の全重量基準で、約0.02〜2.
0重量%の範囲内である。ワンショット法の特定の態様に於いて、反応は米国特
許第3,642,964号に開示されているもののような装置及び方法を使用し
て連続ベースで実施される。
【0087】 本発明のポリウレタンには、熱可塑性射出成形可能な樹脂と熱硬化性樹脂との
両方が含まれる。熱可塑性樹脂は、実質的に二官能性ポリイソシアネート及び二
官能性連鎖延長剤並びに好ましくは4を越えない官能価を有するポリオールを使
用することによって得られる。しかしながら、使用する重量比率が低範囲内であ
る場合には、より高い官能価を有するポリオールを使用することができる。当業
者に認められるように、この限界は、ポリオールの性質、ポリオールの分子量及
び使用するポリオールの量によって変化するであろう。一般的に、ポリオールの
分子量が高くなると、ポリウレタン生成物に於ける熱可塑性を失うことなく使用
できる官能価が高くなる。
【0088】 ジイソシアナート残基は、これらに限定されないが、4,4′−異性体、2,
4′−異性体及びこれらの混合物を含むメチレンビス(フェニルイソシアネート
)、m−及びp−フェニレンジイソシアネート、クロロフェニレンジイソシアネ
ート、α,α′−キシリレンジイソシアネート、2,4−及び2,6−トルエン
ジイソシアネート及びこれらの後者2種の異性体の混合物、トルイジンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等;4,4′−異性体、2,4′−異性体及
びこれらの混合物並びにトランス/トランス、シス/トランス、シス/シス及び
これらの混合物を含む全てのその幾何学的異性体を含むメチレンビス(シクロヘ
キシルイソシアネート)、シクロヘキシレンジイソシアネート(1,2−、1,
3−又は1,4−)、1−メチル−2,5−シクロヘキシレンジイソシアネート
、1−メチル−2,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,
6−シクロヘキシルジイソシアネート、4,4′−イソプロピリデンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシル及び
全ての幾何学的異性体のような脂環式ジイソシアネート並びにこれらの混合物を
含むジイソシアネートから誘導することができる。メチレンビス(フェニルイソ
シアネート)の変性形も含まれる。後者によって、それを環境温度で安定な液体
にするために処理したメチレンビス(フェニルイソシアネート)の形が意味され
る。このような生成物には、米国特許第3,394,164号、同第3,644
,457号、同第3,883,571号、同第4,031,026号、同第4,
115,429号、同第4,118,411号及び同第4,299,347号に
記載されている変性メチレンビス(フェニルイソシアネート)のような、少量(
ポリイソシアネートの1当量当たり約0.2等量以下)の脂肪族ジオール又は脂
肪族ジオール群の混合物と反応させたものが含まれる。
【0089】 変性メチレンビス(フェニルイソシアネート)にはまた、小部分のジイソシア
ネートを対応するカルボジイミドに転化し、次いでこれを別のジイソシアネート
と相互作用させて、エアレーション(aeration)−イミン基を形成するように処
理したもの、即ち、例えば、米国特許第3,384,653号に記載されている
ような環境温度で安定な液体で得られる生成物も含まれる。上記のポリイソシア
ネートの何れかの混合物を、所望により使用することができる。更に、熱硬化性
である本発明のポリウレタンの製造の場合に、反応で使用されるポリイソシアネ
ート成分の中に、少量(30重量%以下)のポリメチレンポリフェニルポリイソ
シアネートを導入することが可能である。後者は、約20〜90重量%のメチレ
ンビス(フェニルイソシアネート)を含有し、混合物の残りが、2.0より高い
官能価を有するポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートである混合物であ
る。このようなポリイソシアネート及びその製造方法は、当該技術分野で公知で
ある。例えば、米国特許第2,683,730号、同第2,950,263号、
同第3,012,008号及び同第3,097,191号を参照されたい。本発
明のポリウレタンの製造で有用である分岐剤には、これらに限定されないが、グ
リセロール、ペンタエリトリトール、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二
無水物、酒石酸及びこれらの混合物が含まれる。縮合反応で分枝剤を使用する場
合、分岐剤のための好ましい範囲は、ポリエステルの全重量基準で、0.1〜2
.0重量%、更に好ましくは、約0.2〜1.0重量%である。
【0090】 縮合ポリマー/ラテックスポリマーのマトリックスの性能特性を向上させるた
めに、他の成分を本発明の組成物に任意的に添加することができる。例えば、表
面滑剤、嵌め外し剤、安定剤、酸化防止剤、紫外光吸収剤、離型剤、金属失活剤
、黒色酸化鉄及びカーボンブラックのような着色剤、成核剤、燐酸塩安定剤、ゼ
オライト、充填剤、これらの混合物等がこれに含まれていてよい。全てのこれら
の添加剤及びその使用は当該技術分野で公知である。これらの化合物の何れも、
それらが、本発明がその目的を達成することを阻害しない限り使用することがで
きる。
【0091】 本発明により製造された縮合ポリマーの組成物についての最終用途応用には、
衝撃性改良ポリマー、エラストマー、高バリヤーフィルム及び被膜、改良された
バリヤーポリマー並びに改良された引張強度、改良された破断点伸び、より良い
耐候性及び改良された曲げ強度のような、改良された機械的特性を有するポリマ
ーが含まれる。他の最終用途応用には、エンジニヤリング樹脂、被覆、バリヤー
応用のための容器及び成形プラスチックスが含まれる。更に、本発明により製造
された改質縮合ポリマーから、粉末被覆を製造することができる。本発明により
製造されたポリマーは、熱可塑性エンジニヤリング樹脂、エラストマー、フィル
ム、シート及び容器プラスチックス用に有用である。
【0092】 好ましい態様に於いて、ポリマーコロイド系から誘導された非コアシェル第一
ポリマーからなる衝撃性改質ポリエステルが製造される。他の好ましい態様に於
いて、ポリマーコロイド系から誘導された非コアシェルの第一のポリマーからな
る、ヒドロキシル官能性ポリエステル被覆が製造される。
【0093】 本発明の一つの態様に於いて、これに限定されないが、衝撃性改質プチスチッ
クを含む改質縮合ポリマーが、非コアシェルポリマーである第一のポリマー及び
縮合ポリマーからなるポリマーコロイド系から製造される。この態様に於けるポ
リマーコロイドは、40℃より低いTgを有し、一方、縮合ポリマーは40℃よ
り高いTgを有する。この衝撃性改質プラスチックは好ましくは、アクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、イソプレン、ブタジエン、アクリル酸ラ
ウリル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン又はこれらの混合物の残基からなる
第一のポリマーを含んでなるポリマーコロイド系から製造される。
【0094】 本発明の他の態様に於いて、これに限定されないが、熱可塑性エラストマーを
含む改質縮合ポリマーが、非コアシェルのポリマーである第一のポリマーを含む
ポリマーコロイド系から製造される。この態様に於けるポリマーコロイドは、4
0℃より高いTgを有し、一方、縮合ポリマーは40℃より低いTgを有し、好
ましくは本質的に結晶性を有しない。この熱可塑性エラストマーは好ましくは、
塩化ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル、ビニルナフ
タレン、メタクリル酸イソボルニル又はこれらの混合物の残基からなる第一ポリ
マーを含んでなるポリマーコロイド系から製造される。
【0095】 エラストマーは、使用温度でエラストマー性であるが、適切な温度でプラスチ
ックとして加工することができる(例えば、射出成形、押出)特別の熱可塑性エ
ラストマー(TPE)に於いて、増加する有用性を見出しつつある。エラストマ
ーを本発明の方法により製造することができる。例えば、無定形であり、低いT
gを有する縮合ポリマーは、プラスチック又はエラストマーとして有用ではない
粘稠な液体であろう。この低Tg粘稠ポリマーは、ポリマーコロイド系の形で、
物理的架橋剤として作用し、粘稠なポリマー鎖のための連結点である第二ポリマ
ーを添加することによって、エラストマーを製造するために使用することができ
る。相分離したポリマーブレンドは、エラストマー特性を有するものになるであ
ろう。
【0096】実施例 下記の実施例は、本明細書で特許請求された組成物及び方法が、如何にして製
造され、評価されるかの完全な開示及び説明を、当業者に提供するために示され
、本発明者等が発明と考えているものの範囲を限定することを意図していない。
数字(例えば、量、温度など)に関する正確性を保証するための努力を払ったが
、幾らかの誤差及び変動は釈明されるべきである。他の方法で示さない限り、部
は重量基準であり、温度は℃であるか又は室温であり、そして圧力は大気圧又は
その付近である。
【0097】 本明細書で示された結果のために使用した物質及び試験方法は下記の通りであ
る。
【0098】 インヘレント粘度(Ih.V.)は、100mLの、フェノール/テトラクロロ
エタンの60/40重量溶液中の0.50gのサンプルで、25℃で測定した。
【0099】 分子量分布は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定した。溶液
は、4mgのポリマーを、流量マーカーとして10体積%のトルエンを含有する、
ヘキサフルオロイソプロパノール/塩化メチレンの30/70重量溶液中に溶解
することによって調製した。この系を、一連の狭い分子量ポリスチレン標準物質
を使用して較正した。分子量は、PETをポリスチレンに関連させる一組のマー
ク−ホーウィンク定数から求めた絶対分子量値で記載した。
【0100】 熱転移は、デュポン(DuPont)計器2200DSCで示差走査熱量計(DSC
)によって測定した。結晶化度%もDSCによって測定した。DSCは、サンプ
ルをその溶融温度より上に加熱し、急速にそのガラス転移温度より下に冷却した
後、20℃/分の走査速度を使用して実施した。
【0101】 フィルムは、乾燥したポリマーを圧縮成形することによって製造した。乾燥は
、120℃真空オーブン(20mmHg)内で一夜行った。乾燥したポリマーを、T
m+30〜50℃で、パサデナ・ハイドローリックス社(Pasadena Hydraulics
Inc.)プレス上で15ミルのシムで2枚の金属板の間で圧縮することによって6
インチ×6インチフィルムに圧縮成形した。圧力を徐々に2分間適用し、その後
最終的に15,000ラム力ポンドに到達させ、1分間保持した。圧縮成形した
後、フィルムを氷浴の中に急速に浸漬させて、急冷した。フィルムの計器による
衝撃試験は、ASTM方法D3763、「荷重及び変位センサーを使用するプラ
スチックスの高速破壊特性」に従って行った。試験は、シースト・フラクトヴィ
ック(Ceast Fractovic )試験機で23℃で行った。フィルム厚さは0.33〜
0.38mmの範囲であった。フィルムを、76mmの挿入直径を有する穴の上に置
き、その間にフィルムを、0.5インチ直径のハンマーで11.1フィート/秒
の速度で打った。破壊は、フィルムが片に砕かれるか又は破壊された場合には脆
性として分類し、フィルム内に穴ができた場合には延性破壊を報告した。
【0102】 透過型電子顕微鏡。薄い断面は、−105℃で操作した冷凍超ミクロトームで
作った。断面は、80kVで操作したフィリップス(Philips )CM12 TEM
中で検査した。コントラストは染色(stain )を使用しないで自然であった。
【0103】 光学顕微鏡。薄い断面は、−60℃で作り、ツァイス(Zeiss )光顕微鏡を使
用して検査した。
【0104】例1 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、300gのエチレンジオール及び2.33gのヒテノール(Hitenol )
A−10、即ち、ディーケーエス・インターナショナル社(DKS International
)製造の重合性ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫酸アンモニウ
ムを添加した。反応器の内容物を80℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で
、118.75gのアクリル酸2−エチルヘキシル、6.25gのトリメチロー
ルプロパントリアクリレート及び3.60gのヒテノールA−10のモノマー/
界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、12.85gのこのモノマー
/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、15gの
水中に溶解させた3.0gの過硫酸ナトリウムを反応器に添加した。数分間後に
、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化し
た。残りのモノマー混合物を、39分間かけて反応器の中に供給した。モノマー
を反応器に添加しつつあったと同時に、50gの水中に溶解させた1.50gの
過硫酸ナトリウムを反応器の中に添加した。全てのモノマーを添加した後、反応
器を更に1時間80℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0105】 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。篩上に集めら
れた乾燥した小片は0.815gであった。ラテックスを、CEMマイクロ波乾
燥器を使用して固体含有量について評価し、これには28.1%の固体が含有さ
れていた。動的光散乱により測定したときの有効直径は181nmであった。
【0106】例2 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、300gのエチレンジオール及び2.3gのヒテノールA−10を添加
した。反応器の内容物を70℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、118
.75gのアクリル酸2−エチルヘキシル、6.25gのトリメチロールプロパ
ントリアクリレート及び3.60gのヒテノールA−10のモノマー/界面活性
剤混合物を製造した。加熱した反応器に、12.85gのこのモノマー/界面活
性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、15gのエチレン
ジオール中でスラリー化した3.0gのアゾビスイソ吉草酸を反応器に添加した
。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった
白色に変化した。残りのモノマー混合物を、58分間かけて反応器の中に供給し
た。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に1時間30分70℃で保持し、
この時点で反応器を室温に冷却した。
【0107】 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。篩上に集めら
れた乾燥した小片は0.741gであった。ラテックスを、CEMマイクロ波乾
燥器を使用して固体含有量について評価し、これには27.6%の固体を含んで
いた。動的光散乱により測定したときの有効直径は122nmであった。
【0108】例3 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、272gのエチレンジオール、0.839gのナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート及び5.04gのヒテノールA−10を添加した。反応器
の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、132.81gのア
クリル酸2−エチルヘキシル、6.99gのトリメチロールプロパントリアクリ
レート、35.66gのエチレンジオール及び2.88gのヒテノールA−10
のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、17.8gのこ
のモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後
、15gのエチレンジオール中に溶解させた0.777gの90重量%t−ブチ
ルヒドロペルオキシドを反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明か
ら、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。残りのモノマー混合
物を、58分間かけて反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反
応物を更に30分間(one half hour )65℃で保持し、この時点で反応器を室
温に冷却させた。
【0109】 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。篩上に集めら
れた乾燥した小片は0.837gであった。ラテックスを、CEMマイクロ波乾
燥器を使用して固体含有量について評価し、これには25.2%の固体が含有さ
れていた。動的光散乱により測定したときの有効直径は126nmであった。
【0110】例4 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、379.25gのエチレンジオール及び24.65gのディスポニル(
Disponil)FES77、即ち、ヘンクル社(Henkle)により製造されたアルキル
エトキシラート硫酸ナトリウム(alkyl ethoxylate sodium sulfate )、(水中
30%活性)を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフ
ラスコ内で、191.55gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.54gの
スチレン、11.27gのメタクリル酸アリル、47.89gのエチレンジオー
ル及び14.09gのディスポニルFES77のモノマー/界面活性剤混合物を
製造した。加熱した反応器に、28.7gのこのモノマー/界面活性剤混合物を
添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に
溶解させた0.751gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
P)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナ
トリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数
分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色
に変化した。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した
。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応
器の中に供給し、また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501g
の90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後
、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0111】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは27.5%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき184nmであった。
【0112】例5 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、396.01gのエチレンジオール及び7.89gのヒテノールHS−
20、即ち、ディーケーエス・インターナショナル社製造の重合性ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウムを添加した。反応器の内容物
を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、112.68gのアクリル酸
2−エチルヘキシル、112.68gの酢酸ビニル、57.46gのエチレンジ
オール及び4.51gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を
製造した。加熱した反応器に、28.7gのこのモノマー/界面活性剤混合物を
添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に
溶解させた0.751gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
P)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナ
トリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数
分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色
に変化した。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した
。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応
器の中に供給した。また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501
gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した
後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した
【0113】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは23.18%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定
したとき114nmであった。
【0114】例6 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、396.01gのエチレンジオール及び7.89gのヒテノールHS−
20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内
で、169.01gのアクリル酸n−ブチル、4.507gのヒテノールHS−
20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、28.7g
のこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させ
た後、11gのエチレンジオール中に溶解させた0.751gの90重量%t−
ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸
留水中に溶解させた0.255gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー
ト(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さ
い粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。残りのモノマー混合物を、1
95分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶
解させた0.901gのSFSを反応器の中に供給した。また、56gのエチレ
ンジオール中に溶解させた0.501gの90重量%t−BHPを反応器の中に
供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し
、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0115】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは27.5%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき102nmであった。
【0116】例7 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、396.01gのエチレンジオール及び7.89gのヒテノールHS−
20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内
で、169.01gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、45.07gのメタクリ
ル酸メチル、11.27gのメタクリル酸アリル、57.46gのエチレンジオ
ール及び4.51gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製
造した。加熱した反応器に、28.7gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添
加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶
解させた0.71gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)
を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間
後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変
化した。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同
じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応器の
中に供給した。また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501gの
90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、
反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0117】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは27.0%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき140nmであった。
【0118】例8 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、267.5gのエチレンジオール及び1.74gのヒテノールHS−2
0を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で
、295.65gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、34.78gのスチレン、
17.39gのメタクリル酸アリル、88.70gのエチレンジオール及び6.
96gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱
した反応器に、44.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応
器の内容物を再平衡化させた後、9gのエチレンジオール中に溶解させた1.1
6gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加
し、続いて9gの蒸留水中に溶解させた0.348gのナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観
は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。残りのモ
ノマー混合物を、220分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、2
2gの蒸留水中に溶解させた1.391gのSFSを反応器の中に供給した。ま
た、44gのエチレンジオール中に溶解させた0.773gの90重量%t−B
HPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30
分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0119】 得られたエマルジョンは41.78%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的
光散乱により測定したとき337nmであった。
【0120】例9 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、267.5gのエチレンジオール、7.85gのヒテノールHS−20
、0.0898gの、水中の1重量%硫酸アンモニウム鉄溶液及び0.449g
の、水中のエチレンジアミン四酢酸の1%溶液を添加した。反応器の内容物を6
5℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、190.82gのアクリル酸2−
ヘチルヘキシル、22.45gのスチレン、11.2gのメタクリル酸アリル、
57.25gのエチレンジオール及び4.49gのヒテノールHS−20のモノ
マー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、28.8gのこのモノ
マー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11
gのエチレンジオール中に溶解させた1.25gの90重量%t−ブチルヒドロ
ペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gのエチレンジオー
ル中に溶解させた0.449gのd−イソアスコルビン酸を反応器に添加した。
数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白
色に変化した。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給し
た。同じ時間の間に、22gのエチレンジオール中に溶解させた1.247gの
d−イソアスコルビン酸を反応器の中に供給した。また、44gのエチレンジオ
ール中に溶解させた0.773gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給し
た。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この
時点で反応器を室温に冷却した。
【0121】 得られたエマルジョンは27%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱
により測定したとき127nmであった。
【0122】例10 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、424.7gの75重量%のプロピレンジオール/水溶液及び7.78
gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別
の500mLフラスコ内で、188.9gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、22
.22gのスチレン、11.11gのメタクリル酸アリル、56.67gの75
重量%のプロピレンジオール/水溶液及び4.44gのヒテノールHS−20の
モノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、28.3gのこの
モノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、
11gのエチレンジオール中に溶解させた1.73gの90重量%t−ブチルヒ
ドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に
溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS
)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形
成を示す青みがかった白色に変化した。残りのモノマー混合物を、195分間か
けて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、22gの蒸留水中に溶解させた0
.95gのSFSを反応器の中に供給した。また、44gのエチレンジオール中
に溶解させた0.741gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全
てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で
反応器を室温に冷却した。
【0123】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは27.1%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき196nmであった。
【0124】例11 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、424.7gの50:50重量%のプロピレンジオール:エチレンジオ
ール混合物及び7.78gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物
を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、188.9gのアクリル酸2
−ヘチルヘキシル、22.22gのスチレン、11.11gのメタクリル酸アリ
ル、56.67gの50:50重量%のプロピレンジオール:エチレンジオール
混合物及び4.44gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を
製造した。加熱した反応器に、28.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を
添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に
溶解させた1.73gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器
に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応
器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。残
りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間
に、28gの蒸留水中に溶解させた0.95gのSFSを反応器の中に供給した
。また、44gのエチレンジオール中に溶解させた0.741gの90重量%t
−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に
30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0125】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは27.6%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき332nmであった。
【0126】例12 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、394.05gの75重量%のジエチレンジオール水溶液及び1.15
gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別
の500mLフラスコ内で、195.22gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、2
2.97gのスチレン、11.48gのメタクリル酸アリル、58.56gの7
5重量%のジエチレンジオール水溶液及び4.59gのヒテノールHS−20の
モノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、29.3gのこの
モノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、
11gの75重量%ジエチレンジオール/水溶液中に溶解させた0.984gの
90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続
いて11gの蒸留水中に溶解させた0.689gのナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、
透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。残りのモノマ
ー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28g
の蒸留水中に溶解させた1.605gのSFSを反応器の中に供給した。また、
56gの75重量%ジエチレンジオール/水溶液中に溶解させた2.297gの
90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、
反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0127】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは25.6%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき302nmであった。
【0128】例13 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、394.05gの50:50重量%のジエチレンジオール:エチレンジ
オール混合物及び1.15gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容
物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、195.22gのアクリル
酸2−ヘチルヘキシル、22.97gのスチレン、11.48gのメタクリル酸
アリル、58.56gの50:50重量%のジエチレンジオール:エチレンジオ
ール及び4.59gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製
造した。加熱した反応器に、29.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添
加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶
解させた0.984gの70重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP
)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.689gのナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分
間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に
変化した。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。
同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた1.608gのSFSを反応器
の中に供給した。また、56gのエチレンジオール中に溶解させた2.297g
の70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後
、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0129】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき497nmであった。
【0130】例14 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、75.70gの50重量%のトリプロピレンジオール水溶液及び4.4
9gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。
別の500mLフラスコ内で、190.65gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、
22.43gのスチレン、11.21gのメタクリル酸アリル、376.94g
の50重量%のトリプロピレンジオール水溶液及び6.73gのヒテノールHS
−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、29.3
gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化さ
せた後、11gの50重量%のトリプロピレンジオール/水溶液中に溶解させた
0.984gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し
、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.689gのナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観
は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化し
た。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時
間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた1.608のSFSを反応器の中に供
給した。また、56gの50重量%のトリプロピレンジオール/水溶液中に溶解
させた2.297gの70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモ
ノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器
を室温に冷却させた。
【0131】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき144nmであった。
【0132】例15 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、322.13gの75重量%のエチレンジオール/水溶液及び26.7
1gのディスポニルFES77界面活性剤を添加した。反応器の内容物を65℃
に加熱した。別の500mLフラスコ内で、307.69gのアクリル酸2−ヘチ
ルヘキシル、34.19gのスチレンのモノマー混合物を製造した。加熱した反
応器に、34.19gのこのモノマー混合物を添加した。反応器の内容物を再平
衡化させた後、8.8gの75%のエチレンジオール/水混合物中に溶解させた
0.76gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器
に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.34gのナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応
器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に
変化した。残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。
同じ時間の間に、22gの蒸留水中に溶解させた1.03gのSFS及び22.
79gのディスポニルFES77界面活性剤を反応器の中に供給した。また、4
4gの75%のエチレンジオール/水中に溶解させた0.76gの90重量%t
−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に
30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0133】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは45%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したと
き63nmであった。
【0134】例16 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.38gの50重量%のシクロヘキサンジメタノール(CHDM
)水溶液及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物を
65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、193.73gのアクリル酸2
−ヘチルヘキシル、34.19gのスチレン、58.12gの50重量%のCH
DM水溶液及び4.56gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合
物を製造した。加熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合
物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11gの50重量%CHD
M/水溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシ
ド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた
0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器
に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青
みがかった白色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を、195分間
かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた
0.68gのSFSを反応器の中に供給した。また、56gの50重量%CHD
M/水溶液中に溶解させた0.50gの90重量%t−BHPを反応器の中に供
給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、
この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0135】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき225nmであった。
【0136】例17 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.38gの、エチレンジオール中の25重量%のシクロヘキサン
ジメタノール(CHDM)及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。
反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、193.73
gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、34.19gのスチレン、58.12gの
25重量%CHDM/EG溶液及び4.56gのヒテノールHS−20のモノマ
ー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、29.1gのこのモノマ
ー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11g
の25%CHDM/EG溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−ブチル
ヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留
水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(
SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒
子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合
物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留
水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。また、56gの
25%CHDM/EG溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−BHPを
反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間6
5℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0137】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンには28%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定した
とき310nmであった。
【0138】例18 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.38gの60重量%のネオペンチルジオール(NPG)水溶液
及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に
加熱した。別の500mLフラスコ内で、186.89gのアクリル酸2−ヘチル
ヘキシル、27.35gのスチレン、6.84gのメタクリル酸アリル、6.8
4gのメタクリル酸、58.12gの60重量%のNPG/水溶液及び4.56
gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した
反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の
内容物を再平衡化させた後、11gの50%NPG/水溶液中に溶解させた0.
51gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続い
て11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、
透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。
残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の
間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給し
た。また、56gの60重量%NPG/水溶液中に溶解させた0.51gの90
重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応
物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。
【0139】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき691nmであった。
【0140】例19 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、392.54gの75重量%のエチレンジオール:水溶液及び11.2
9gのテルギトール(Tergitol) 15−S−40、即ち、ユニオン・カーバイド
社(Union Carbide)製造の第二級アルコールエトキシラート(水中、70重量%
)を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で
、203.20gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、22.58gのスチレン、
58.64gの75重量%のEG:水溶液及び6.45gのテルギトール15−
S−40のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、28.
79gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡
化させた後、11gの75重量%EG:水溶液中に溶解させた0.50gの90
重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて
11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドス
ルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、透
明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。残
りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間
に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した
。また、56gの75%EG:水溶液中に溶解させた0.50gの90重量%t
−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に
30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0141】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき118nmであった。
【0142】例20 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、229.91gのエチレンジオール、3.62gのヒテノールHS−2
0及び0.72gの、水中の1%硫酸アンモニウム鉄(II)溶液を添加した。反
応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、65.02gの
イソプレン、62.48gのスチレン及び2.60gのメタクリル酸のモノマー
/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、14.17gのスチレン及
び0.29gのメタクリル酸を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、
11gのEG中に溶解させた0.21gの70重量%t−ブチルヒドロペルオキ
シド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させ
た0.14gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応
器の中に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を
示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。スチレン/メタクリル酸を30
分間反応させた後、モノマー混合物を150分間かけて反応器の中に供給した。
同じ時間の間に、52.50gの蒸留水中に溶解させた0.72gのSFSを反
応器の中に供給した。また、52.5gのEG中に溶解させた1.02gの70
重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応
物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0143】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは18%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したと
き109nmであった。
【0144】例21 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、338.66gの1,4−ブタンジオール(1,4−BD)及び127
.56gの水溶液並びに7.90gのヒテノールHS−20を添加した。反応器
の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、191.91gのア
クリル酸2−エチルヘキシル、22.58gのスチレン、11.29gのメタク
リル酸アリル及び4.52gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混
合物を製造した。加熱した反応器に、23.03gのこのモノマー/界面活性剤
混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、9.03gの1,4−
BD中に溶解させた0.65gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)
を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。
数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白
色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の
中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのS
FSを反応器の中に供給した。また、45.16gの1,4−BD中に溶解させ
た0.65gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマー
を添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温
に冷却した。
【0145】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは28%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したと
き174.9nmであった。
【0146】 表I 連続相 モノマー 界面活性剤 開始剤 還元剤 1 EG 2−EHA, TMPTA ヒテノールA−10 NaPS -- 2 EG 2−EHA, TMPTA ヒテノールA−10 ABVA -- 3 EG 2−EHA, TMPTA ヒテノールA−10 t−BHP SFS 4 EG 2−EHA, Sty, ALMA FES77 t−BHP SFS 5 EG 2−EHA, Vac ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 6 EG Sty, BA, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 7 EG MMA,2−EHA, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 8 EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 9 EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP IAA 10 PG/水 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 11 PG/EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 12 DEG /水 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 13 DEG /EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 14 TPG /水 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 15 EG/水 2−EHA, Sty FES 77 t−BHP SFS 16 CHDM/水 2−EHA, Sty ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 17 CHDM/EG 2−EHA, Sty ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 18 NPG /水 2−EHA, Sty, MAA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 19 EG/水 2−EHA, Sty テルギトール15-S-40 t−BHP SFS 20 EG Sty,イソプレン,MAA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 21 1,4BD/水 2−EHA, Sty, MAA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS
【0147】改質縮合ポリマーのための実施例 例22(比較例) PETホモポリマーを、下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル
(0.5モル、97g)、エチレンジオール(1.0モル、62g)及び触媒金
属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。こ
の混合物を、撹拌しながら200℃で1時間、次いで210℃で3時間加熱した
。温度を280℃まで上昇させ、窒素流を止め、真空を適用した。このポリマー
を真空(0.2〜0.3トル)下で1時間撹拌した。このポリマーを冷却させ、
粉砕した。粉砕した後、このポリマーの幾らかを使用して、物理的特性試験のた
めに使用することができるポリマーフィルムに溶融プレスした。特性データを、
表IIに示す。
【0148】例23 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97g)、エチレンジオール(10モル、62g)及び触媒金属を、0.5リ
ットルの重合反応器の中に、窒素雰囲気下で入れた。この混合物を、撹拌しなが
ら200℃で1時間、次いで210℃で3時間加熱した。温度を275℃まで上
昇させ、ここで30分間保持した。窒素流を止め、真空を5分間適用した(5ト
ル)。この時間の後、重合の温度を240℃まで低下させ、圧力を300トルま
で上昇させた。1mLの例1のエマルジョンを、注射器で重合フラスコの中に注入
し、ポリマー溶融物の中に分散させた。温度を275℃まで上昇させ、圧力を1
0トルまで低下させた。5分後に、圧力を300トルまで上昇させ、追加の2mL
の例1のエマルジョンを添加した。撹拌速度を200rpm から50rpm まで低下
させて、真空を0.2〜0.3トルに45分間上昇させた。溶融物は均一のよう
に見えたが、幾らか不透明性を有していた。加熱及び撹拌を取り除き、ブレンド
は15分以内に白色不透明固体に結晶化した。このポリマーを冷却させ、粉砕し
た。粉砕した後、このポリマーの幾らかを使用して、物理的特性試験のために使
用することができるポリマーフィルムに溶融プレスした。特性データを、表IIに
示す。溶融プレスしたフィルムの透過型電子顕微鏡検査によって、ゴム粒子がポ
リエステルマトリックス中に分散していたことが示された。粒子サイズは50〜
300nmの範囲であった。
【0149】例24 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97g)、エチレンジオール(1.0モル、52g)及び触媒金属を、0.5
リットルの重合反応器の中に、窒素雰囲気下で入れた。この混合物を、撹拌しな
がら200℃で1時間、次いで210℃で3時間加熱した。温度を280℃まで
上昇させ、ここで20分間保持した。窒素流を止め、真空を5分間適用した(5
トル)。圧力を300トルまで上昇させた。10mLの例1のエマルジョンを、注
射器で重合フラスコの中に注入し、ポリマー溶融物の中に分散させた。撹拌速度
を200rpm から50rpm まで低下させて、真空を0.2〜0.3トルに60分
間上昇させた。溶融物は均一のように見えたが、幾らか不透明性を有していた。
加熱及び撹拌を取り除き、ブレンドは30分以内に白色不透明固体に結晶化した
。このポリマーを冷却させ、粉砕した。粉砕した後、このポリマーの幾らかを使
用して、試験のために使用することができるポリマーフィルムに溶融プレスした
。特性データを、表IIに示す。溶融プレスしたフィルムの透過型電子顕微鏡検査
によって、ゴム粒子がポリエステルマトリックス中に分散していたことが示され
た。粒子サイズは100〜400nmの範囲であった。
【0150】
【表1】
【0151】例25 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、394.63gの水及び2.31gのヒテノールHS−20を添加した
。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、196.1
5gのアクリル酸ブチル、23.08gのスチレン、11.54gのメタクリル
酸アリル、58.85gの水及び4.62gのヒテノールHS−20のモノマー
/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、29.4gのこのモノマー
/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11.2
gの蒸留水中に溶解させた0.77gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−B
HP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23g
のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加
した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがか
った白色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を195分間かけて反
応器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.92
gのSFSを反応器の中に供給した。また、56gの水中に溶解させた0.51
gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した
後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させ
た。
【0152】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは28.5%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき63nmであった。
【0153】例26 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)、15.0gの
例25のエマルジョン及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1
気圧の窒素雰囲気下で入れた。この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で
200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱した。温度を275℃まで上昇
させ、窒素流を止め、真空を適用した。ポリマーを真空(0.1〜0.3トル)
下で60分間撹拌し、次いで撹拌を停止し、加熱を取り除いた。ポリマーを冷却
させ、粉砕した。Ih.V.は0.50dL/gであり、Mwは32,200g/
モルであり、Tgは86.0℃であった。
【0154】例27 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.93gのエチレンジオール(EG)及び7.90gのヒテノー
ルHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフ
ラスコ内で、182.88gのアクリル酸2−エチルヘキシル、31.61gの
スチレン、11.29gのメタクリル酸アリル、57.57gのEG及び4.5
2gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱し
た反応器に、28.79gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応
器の内容物を再平衡化させた後、11.2gのEG中に溶解させた0.50gの
90%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて
11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドス
ルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。数分間後に、反応器外観は
、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した
。残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の
間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給し
た。また、56gのEG中に溶解させた0.50gの90重量%t−BHPを反
応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65
℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0155】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは28.4%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき120nmであった。
【0156】例28 ブレンドを下記の方法によって製造した。炭酸ジフェニル(0.30モル、6
4.20g)、ビスフェノールA(0.30モル、68.40g)及び触媒金属
を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この
混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で0.5時間、220℃で
20分間、24℃で30分間、260℃で30分間加熱し、280℃まで上昇さ
せた。この時点で、13.4gの例27のエマルジョンを、125mLの圧力均等
化漏斗(pressure-equalizing funnel)を介して、2分間かけてゆっくり添加し
、280℃で窒素雰囲気下で加熱を継続した。15分間かけて、真空を適用して
、フラスコ内の圧力を1気圧から0.35トルまで低下させた。温度を、30分
間で290℃に、1.5時間で300℃に、次いで20分間で320℃に上昇さ
せた。加熱及び撹拌を粘稠な溶融物から取り除き、ポリマーを冷却した。Tgは
135℃であり、Ih.V.は0.29dL/gであった。サイズが30ミクロン
以下である粒子が、ポリカーボネートマトリックス中に分散されている(光学顕
微鏡検査)。
【0157】例29 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.33gのエチレンジオール及び5.50gのヒテノールHS−
20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内
で、194.84gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.92gのスチレン
、11.46gのメタクリル酸アリル、47.89gのエチレンジオール及び3
.44gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加
熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反
応器の内容物を再平衡化させた後、11.2gのエチレンジオール中に溶解させ
た0.51gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応
器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウム
ホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。数分間
後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変
化した。残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。同じ
時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に
供給した。また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.51gの90重
量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物
を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0158】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンには27.5%の固体が含有されており、粒子サイズは動的光散乱により
測定したとき164nmであった。
【0159】例30 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(0.75モル、108
g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気
下で入れた。この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で310℃で10分
間加熱して、溶液を均質にした。30gの例29のエマルジョン及び1.5mLの
消泡剤DC−7(ダウ・コーニング社(Dow Corning))を、15分間かけて添加
し、反応物を窒素の雰囲気下で45分間以上加熱した。この時点で真空を加え、
圧力を200トルに低下させ、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0.5トル
に低下させ、1時間撹拌して、粘稠なポリマー溶液を得た。加熱を取り除き、ポ
リマーを冷却させ、次いで粉砕した。Ih.V.は0.65dL/gであり、Tg
は91.4℃(第二サイクル)であり、Tmは274.4℃(第二サイクル)で
あった。
【0160】例31 ポリマーを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、1,4−ブタンジオール(0.75モル、67.5g)及び触
媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた
。この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、2時間加
熱し、次いで温度を255℃まで上昇させ、15分間保持した。この時点で真空
を加え、圧力を200トルに低下させ、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0
.5トルに低下させ、1時間撹拌して、粘稠なポリマー溶液を得た。加熱を取り
除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。Ih.V.は0.94dL/gであ
り、Tgは45.6℃(第二サイクル)であり、Tmは224.0℃(第二サイ
クル)であった。Mnは13,000であり、Mwは35,400であった。
【0161】例32 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、1,4−ブタンジオール(0.75モル、67.5g)及び触
媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた
。この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で約15分間加熱し
、次いで30mLの例29のエマルジョンを、反応容器に2分間かけて添加した。
反応混合物を、200℃で更に45分間、次いで210℃で2時間加熱した。温
度を255℃に上昇させ、15分間保持し、その後、真空(200トル)を適用
し、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0.5トルに低下させ、1時間撹拌し
て、粘稠なポリマー溶融物を得た。加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次い
で粉砕した。Ih.V.は0.58dL/gであり、Tgは42.3℃(第二サイ
クル)であり、Tmは178.8℃(第二サイクル)であった。
【0162】例33 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を
、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この混
合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で、混合物が均質になるまで
約10分間加熱した。20分間に亘って、56.5gの例27のエマルジョンを
125mLの圧力均等化漏斗で添加し、反応物を200℃で45分より長く、21
0℃で2時間加熱し、次いで280℃まで上昇させた。この時点で真空を加え、
圧力を、35分間かけて1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた。粘稠な
溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を45分間維持した。加熱を
取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。強靱な(黄褐色の)半透明フ
ィルムを、200℃で15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.59dL/gで
あり、Tgは28℃(第二サイクル)であった。サイズ30ミクロン以下の粒子
が、ポリエステルマトリックス中に分散していた。(光学顕微鏡検査)
【0163】例34 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、406.17gのエチレンジオール(EG)水溶液及び4.58gのヒ
テノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の50
0mLフラスコ内で、206.11gのスチレン、22.90gのジビニルベンゼ
ン、68.70gのEG及び4.58gのヒテノールHS−20のモノマー/界
面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、30.23gのこのモノマー/
界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11.45
gのEG中に溶解させた0.51gの90%t−ブチルヒドロペルオキシド(t
−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.2
3gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に
添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青み
がかった白色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を195分間かけ
て反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.
69gのSFSを反応器の中に供給した。また、34.35gのEG中に溶解さ
せた0.51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマ
ーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室
温に冷却させた。
【0164】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンは28.0%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定し
たとき174nmであった。
【0165】例35 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を
、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この混
合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で
2時間加熱した。17分間に亘って、56.5gの例34のエマルジョンを12
5mLの圧力均等化漏斗で添加し、次いで反応混合物を280℃まで上昇させた。
この時点で真空を加え、圧力を、11分間かけて1気圧から0.3〜0.5トル
まで低下させた。粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1
時間維持した。加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。強靱な
フィルムを、280℃で15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.54dL/g
であり、Tgは57℃(第二サイクル)であり、Tmは200℃(第二サイクル
)であった。光学顕微鏡により、粒子は幾らか凝集し、サイズが約30ミクロン
以下であったことが示された。
【0166】例36 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、406.17gのエチレンジオール(EG)水溶液及び4.58gのヒ
テノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の50
0mLフラスコ内で、183.21gのアクリル酸2−エチルヘキシル、18.3
2gのスチレン、27.48gのトリメチロールプロパントリアクリレート、6
8.70gのEG及び4.58gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性
剤混合物を製造した。加熱した反応器に、30.23gのこのモノマー/界面活
性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11.45gのE
G中に溶解させた0.51gの90%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
P)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gの
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加し
た。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかっ
た白色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を195分間かけて反応
器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.69g
のSFSを反応器の中に供給した。また、34.35gのEG中に溶解させた0
.51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添
加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷
却した。 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。
【0167】例37 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を
、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この混
合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で
2時間加熱した。21分間に亘って、56.5gの例36のエマルジョンを12
5mLの圧力均等化漏斗で添加し、次いで反応混合物を280℃まで上昇させた。
この時点で真空を加え、圧力を、11分間かけて1気圧から0.3〜0.5トル
まで低下させた。粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1
時間維持した。加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。強靱な
フィルムを、280℃で15秒間溶融プレスした。Ih.V.は0.66dL/g
であり、Tgは51℃(第二サイクル)であり、Tmは200℃(第二サイクル
)であった。光学顕微鏡により、粒子は幾らか凝集し、サイズが約30ミクロン
以下であったことが示された。
【0168】例38 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、338.86gの1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、127.
56gの蒸留水並びに7.90gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の
内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内で、191.91gのアク
リル酸2−エチルヘキシル、22.58gのスチレン、11.29gのメタクリ
ル酸アリル及び4.52gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合
物を製造した。加熱した反応器に、23.03gのこのモノマー/界面活性剤混
合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、9.03gの1,4−B
D中に溶解させた0.65gの70%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
P)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gの
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加し
た。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかっ
た白色を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を195分間かけて反応
器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68g
のSFSを反応器の中に供給した。また、45.16gの1,4−BD中に溶解
させた0.65gの70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノ
マーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を
室温に冷却させた。
【0169】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。得られたラ
テックスの粒子サイズは、動的光散乱により175nmであると測定された。
【0170】例39 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.40モ
ル、77.6g)、1,4−ブタンジオール(0.60モル、54.0g)及び
触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れ
た。この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで
210℃で1時間加熱した。36分間に亘って、51.8gの例38のエマルジ
ョンを125mLの圧力均等化漏斗で添加し、次いで反応混合物を255℃まで上
昇させた。この時点で真空を加え、圧力を、10分間かけて1気圧から0.3〜
0.5トルまで低下させた。粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トル
の圧力を1時間維持した。加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕し
た。非常に強靱なフィルムを、260℃で15秒間溶融プレスした。Ih.V.
は0.58dL/gであり、Tgは25℃(第二サイクル)であり、Tmは220
℃(第二サイクル)であった。光学顕微鏡により、粒子は幾らか凝集し、サイズ
が約30ミクロン以下であったことが示された。
【0171】例40 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.38gの60重量%のネオペンチルジオール(NPG)水溶液
及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。反応器の内容物を65℃に
加熱した。別の500mLフラスコ内で、186.89gのアクリル酸2−ヘチル
ヘキシル、27.35gのスチレン、6.84gのメタクリル酸アリル、6.8
4gのメタクリル酸、58.12gの60重量%のNPG/水溶液及び4.56
gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した
反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の
内容物を再平衡化させた後、11gの60%NPG/水溶液中に溶解させた0.
51gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続い
て11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、
透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。
残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の
間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給し
た。また、56gの60%NPG/水溶液中に溶解させた0.51gの90重量
%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を
更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。
【0172】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。得られたラ
テックスの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき691nm及び211nm
のサイズを有する双峰性であった。
【0173】例41 スチームジャケット付き凝縮器、水冷式凝縮器及びディーン・シュタルク(De
an-Stark) トラップを取り付けた2リットル反応ケトル内に、496gのネオペ
ンチルジオール(NPG)、86gのトリメチロールプロパン(TMP)及び4
60gのイソフタル酸(IPA)を入れた。これに、250gの例40のNPG
含有ラテックスを添加した。この反応物を150℃に加熱した。150℃に達し
た後、1.5gのファーストキャット(Fastcat )4100(Sn触媒)を添加
した。1時間後に、温度を220℃まで上昇させ、この温度で3時間保持した。
合計140mLの水が留出物中に集められた。次いで、反応器を120℃に冷却さ
せ、477gの1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(1,4−CHDA)を添
加し、温度を230℃まで上昇させた。反応物を230℃で2.5時間保持し、
次いで冷却した。合計241mLの水が、全反応期間に亘って集められた(理論量
の88%)。次いで、325gのキシレンをこの樹脂に添加した。この樹脂はラ
テックスの濁った性質を留めていた。凝析したアクリルゴムの徴候は観察されな
かった。
【0174】 このラテックス含有ポリエステル樹脂及びレジメン(Resimene) 745(ヘキ
サメトキシメチルメラミン)から、エナメルを製造した。樹脂/架橋剤重量比は
、70/30であった。0.3%のpTSAを触媒として使用し、0.4%のF
C430を流動助剤として使用した。塗膜を、線巻バーを使用してボンデライト
(Bonderite )1000パネルの上に引き落とした。パネルを160℃で30分
間焼き付けた。塗膜は500を越えるMEKダブルラブを有し、良好な硬化を示
した。
【0175】例42(予測例) ブレンドを下記の方法によって製造する。グルタル酸ジメチル(1モル)、エ
チレングリコール(1.5モル)、ジエチレングリコール(0.5モル)及びチ
タンテトライソプロポキシド(最終ポリマー重量基準で100ppm )を、0.5
リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れる。この混合物を、
撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で約10分間、混合物が均質になるま
で加熱する。20分間に亘って、100gのエチレングリコールベースのポリ(
スチレン(95モル%)−共−メタクリル酸グリシジル(5モル%))エマルジ
ョンを反応物に添加し、200℃で45分間以上、210℃で2時間加熱し、次
いで250℃まで上昇させる。この時点で真空を加え、圧力を、35分間かけて
1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させる。粘稠な溶融物を撹拌しながら、
0.3〜0.5トルの圧力を45分間維持する。加熱を取り除き、ポリマーを冷
却させる。エラストマー性ポリマーが単離する。
【0176】 本発明を、その好ましい態様を特に参照して詳細に記載したが、変更及び改良
が本発明の精神及び範囲内で実施できることを理解されたい。
【0177】例43 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、341.88gのエチレンジオール及び37.99gの15重量%ロー
ダファック(Rhodafac) RE−610(ローン・プーラン社(Rhone Poulenc )
からの燐酸塩界面活性剤)を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別
の500mLフラスコ内で、182.34gのアクリル酸2−エチルヘキシル、2
7.35gのスチレン、18.23gのメタクリル酸グリシジル、30.39g
のローダファックRE−610及び45.58gのエチレンジオールのモノマー
/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、30.39gのこのモノマ
ー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11g
のエチレンジオール中に溶解させた0.51gのt−ブチルヒドロペルオキシド
(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0
.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の
中に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、粒子の形成を示す僅かに
青みがかった色相を帯びた白色に変化した。残りのモノマー混合物を215分間
かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた
0.68gのSFSを反応器の中に供給した。また、45.6gのEG中に溶解
させた0.65gの70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。全てのモノ
マーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を
室温に冷却させた。得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過
した。
【0178】例44 ウレタン/アクリルコンポジットを、下記の方法によって製造した。50mLの
フラスコに、14.61gのメチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート
)及び5.75gの例43のラテックスを添加した。触媒であるジブチル錫ジア
セタート(0.1g)を、この混合物に添加した。1時間以内に、反応物は発熱
して、ラテックスを含有する堅いポリマーフォームを形成した。
【0179】例45 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケ
トルに、395.93gのエチレンジオール及び7.90gのヒテノールHS−
20を添加した。反応器の内容物を65℃に加熱した。別の500mLフラスコ内
で、180.62gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.58gのスチレン
、11.29gのメタクリル酸アリル、11.29gのメタクリル酸、4.52
gのヒテノールHS−20及び57.57gのエチレンジオールのモノマー/界
面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、28.79gのこのモノマー/
界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、11.2g
のエチレンジオール中に溶解させた0.50gの90重量%t−ブチルヒドロペ
ルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶
解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)
を反応器の中に添加した。数分間後に、反応器外観は、灰色がかった白色から、
粒子の形成を示す僅かに青みがかった色相を帯びた白色に変化した。残りのモノ
マー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。同じ時間の間に、28g
の蒸留水中に溶解させた0.65gのSFSを反応器の中に供給した。また、5
6gのEG中に溶解させた0.50gの90重量%t−BHPを反応器の中に供
給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、
この時点で反応器を室温に冷却させた。 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。このエマル
ジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき100nmであった。
【0180】例46 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.32モ
ル、61.9g)、56.5gの例45のラテックス及び触媒金属を、0.5リ
ットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この混合物を、撹
拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱
した。この時点で、反応混合物を280℃まで上昇させ、次いで真空を適用し、
圧力を、11分間かけて1気圧から0.2〜0.5トルまで低下させた。粘稠な
溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間維持した。加熱を取
り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。ポリマーのIh.V.は0.3
5dL/gであった。
【0181】例47 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた2リットルジャケット付き反応ケ
トルに、515.76gのエチレンジオール、164.80gの水及び12.2
8gの70重量%テルギトール15−S−40(ユニオン・カーバイド社からの
非イオン性界面活性剤)溶液を添加した。反応器の内容物を85℃に加熱した。
別の1500mLフラスコ内で、325.65gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル
、17.19gのトリメチロールプロパントリアクリレート、7.37gの70
%テルギトール15−S−40及び103.2gのエチレンジオールのモノマー
/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、45.44gのこのモノマ
ー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡化させた後、17g
の水中に溶解させた0.69gの過硫酸ナトリウムを反応器に添加した。数分間
後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変
化した。残りのモノマー混合物を、90分間かけて反応器の中に供給した。モノ
マーを反応器に添加すると同時に、34gの水中に溶解させた1.72gの過硫
酸ナトリウムを反応器の中に供給した。全てのモノマーを添加した後、反応物を
更に1時間85℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。動的光散乱に
より測定したときの有効直径は194nmであった。
【0182】例48 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、エチレングリコール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属
を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この
混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃
で2時間加熱した。温度を280℃まで上昇させ、次いで窒素を止め、真空を適
用した。真空(0.35トルに達した)にして10分後に、真空を除き、窒素を
流入させて、圧力を大気圧まで上昇させ、そして20分間かけて、56.5gの
例47のラテックスを125mLの圧力均等化漏斗で添加した。再び、窒素流を止
め、真空を適用した。粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力
を1時間維持した。加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。強
靱な不透明白色フィルムを、240℃で15秒間溶融プレスした。Ih.V.は
0.80dL/gであり、Tgは61.3℃(第二サイクル)であり、Tmは21
2.3℃(第二サイクル)であり、TEMによって、ゴム粒子はポリエステルマ
トリックス内でサイズが0.2〜0.9ミクロンであったことが示された。
【0183】例49 凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた2リットルジャケット付き反応ケ
トルに、656.7gのエチレンジオール及び26.86gのディスポニルFE
S77(ヘンケル社(Henkel) からのアニオン性界面活性剤)を添加した。反応
器の内容物を85℃に加熱した。別の1500mLフラスコ内で、326.7gの
アクリル酸2−ヘチルヘキシル、17.19gのトリメチロールプロパントリア
クリレート、103.2gのエチレンジオール及び16.12gのディスポニル
FES77のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。加熱した反応器に、46
.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。反応器の内容物を再平衡
化させた後、16.8gの水中に溶解させた0.69gの過硫酸ナトリウムを反
応器に添加した。数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示
す青みがかった白色に変化した。残りのモノマー混合物を、90分間かけて反応
器の中に供給した。モノマーを反応器に添加すると同時に、33.6gの水中に
溶解させた1.72gの過硫酸ナトリウムを反応器の中に供給した。全てのモノ
マーを添加した後、反応物を更に1時間85℃で保持し、この時点で反応器を室
温に冷却させた。 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。動的光散乱に
より測定したときの有効直径は155nmであった。
【0184】例50 ブレンドを下記の方法によって製造した。テレフタル酸ジメチル(0.5モル
、97.0g)、エチレングリコール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属
を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。この
混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃
で2時間加熱した。温度を280℃まで上昇させ、次いで窒素を止め、真空を適
用した。真空(0.35トルに達した)にして10分後に、真空を除き、窒素を
流入させて、圧力を大気圧まで上昇させ、そして10分間かけて、56.6gの
例49からのラテックスを125mLの圧力均等化漏斗で添加した。再び、窒素流
を止め、真空を適用した。粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの
圧力を1時間維持した。加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した
。強靱な不透明白色フィルムを、240℃で15秒間溶融プレスした。Ih.V
.は0.82dL/gであり、Tgは60.1℃(第二サイクル)であり、Tmは
212.2℃(第二サイクル)であった。TEMによって、ゴム粒子はポリエス
テルマトリックス内でサイズが0.2〜0.9ミクロンであったことが示された
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/141,054 (32)優先日 平成10年8月27日(1998.8.27) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CN,J P,MX Fターム(参考) 4F070 AA32 GA06 4J002 AA001 BC011 BC031 BD031 BD101 BE001 BF011 BF021 BF041 BG031 BG041 BG051 BG071 BG101 BG131 BH021 BL011 BL021 CD191 EC047 EC076 ED037 EH008 EJ066 EV246 FA081 FD208 FD316 GH00 HA07 4J011 KB28

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000nm
    より小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)連続液相の60〜100重量%を構成するジオール成分を含む連続相を
    含んでなり、ラテックスポリマー粒子が連続相中に分散されているジオールラテ
    ックス組成物。
  2. 【請求項2】 ジオールラテックス組成物がポリマー安定剤を含まない請求
    項1に記載のジオールラテックス組成物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤がアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤
    、非イオン性界面活性剤又はこれらの混合物からなる請求項1に記載のジオール
    ラテックス組成物。
  4. 【請求項4】 界面活性剤が重合性又は非重合性のアルキルエトキシラート
    サルフェート、アルキルフェノールエトキシラートサルフェート、アルキルエト
    キシラート、アルキルフェノールエトキシラート又はこれらの混合物からなる請
    求項3に記載のジオールラテックス組成物。
  5. 【請求項5】 ラテックス粒子が官能基を含む請求項1に記載のジオールラ
    テックス組成物。
  6. 【請求項6】 官能基がエポキシ基、アセトアセトキシ基、カーボネート基
    、ヒドロキシル基、アミン基、イソシアネート基、アミド基又はこれらの混合物
    からなる請求項5に記載のジオールラテックス組成物。
  7. 【請求項7】 ラテックスポリマー粒子が架橋されている請求項1に記載の
    ジオールラテックス組成物。
  8. 【請求項8】 ラテックスポリマーがコアシェルポリマーである請求項1に
    記載のジオールラテックス組成物。
  9. 【請求項9】 ラテックスポリマー粒子が非酸ビニルモノマー、酸ビニルモ
    ノマー又はこれらの混合物の残基を含む請求項1に記載のジオールラテックス組
    成物。
  10. 【請求項10】 ラテックスポリマー粒子がメタクリル酸アセトアセトキシ
    エチル、アクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸
    メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリ
    ル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エチ
    ルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル
    、イソプレン、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸イソオ
    クチル、メタクリル酸イソオクチル、トリメチロールプロピルトリアクリレート
    、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸カル
    ボジイミド、クロトン酸C1 〜C18アルキル、マレイン酸ジ−n−ブチル、α−
    又はβ−ビニルナフタレン、マレイン酸ジオクチル、メタクリル酸アリル、マレ
    イン酸ジアリル、マロン酸ジアリル、メタクリル酸メトキシブテニル、メタクリ
    ル酸イソボルニル、メタクリル酸ヒドロキシブテニル、(メタ)アクリル酸ヒド
    ロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリロニトリル、塩
    化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエチレンカーボネート、エポキ
    シブテン、3,4−ジヒドロキシブテン、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル
    、メタクリルアミド、アクリルアミド、ブチルアクリルアミド、エチルアクリル
    アミド、ブタジエン、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸イソプロ
    ペニル、(メタ)アクリル酸シクロ脂肪族エポキシ、エチルホルムアミド、4−
    ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オン、2,2−ジメチル−4−ビニル−1
    ,3−ジオキソラート、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン又はこれらの混合物
    の非酸ビニルモノマーの残基を含む請求項1に記載のジオールラテックス組成物
  11. 【請求項11】 ラテックスポリマー粒子がアクリル酸2−エチルヘキシル
    、スチレン、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル及びメ
    タクリル酸ブチルの残基を含む請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  12. 【請求項12】 ラテックスポリマーがアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
    ン酸、クロトン酸又はこれらの混合物の酸ビニルモノマーの残基を含む請求項1
    に記載のジオールラテックス組成物。
  13. 【請求項13】 ラテックスポリマー粒子がアクリル酸エステル、メタクリ
    ル酸エステル、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢
    酸ビニル、ブタジエン、イソプレン又はこれらの混合物のモノマーの残基を含む
    請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  14. 【請求項14】 ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂環式ジ
    オール又はこれらの混合物からなる請求項1に記載のジオールラテックス組成物
  15. 【請求項15】 ジオール成分がエチレンジオール、1,3−トリメチレン
    ジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオ
    ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタ
    ンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチ
    ルジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、シス−若
    しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオー
    ル、ジエチレンジオール又はこれらの混合物からなる請求項1に記載のジオール
    ラテックス組成物。
  16. 【請求項16】 ジオール成分がエチレンジオール、プロピレンジオール、
    トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオ
    ペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はこれらの混合物からなる請
    求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  17. 【請求項17】 ジオール成分がネオペンチルジオール、エチレンジオール
    、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール及び1,4−ブタンジ
    オールからなる請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  18. 【請求項18】 ジオール成分が連続相の65〜100重量%である請求項
    1に記載のジオールラテックス組成物。
  19. 【請求項19】 ジオール成分が連続相の75〜100重量%である請求項
    1に記載のジオールラテックス組成物。
  20. 【請求項20】 ジオール成分が連続相の90〜100重量%である請求項
    1に記載のジオールラテックス組成物。
  21. 【請求項21】 ジオール成分が連続相の100重量%である請求項1に記
    載のジオールラテックス組成物。
  22. 【請求項22】 連続相が連続相の40重量%又はそれ以下の共溶媒を更に
    含む請求項1に記載のジオールラテックス組成物。
  23. 【請求項23】 共溶媒が水、メタノール、エタノール、プロパノール、n
    −ブタノール又はこれらの混合物からなる請求項22に記載のジオールラテック
    ス組成物。
  24. 【請求項24】 ラテックスポリマー粒子がゲル浸透クロマトグラフィーに
    より測定して、1,000〜1,000,000の重量平均分子量を有する請求
    項1に記載のジオールラテックス組成物。
  25. 【請求項25】 連続相がポリオールを更に含む請求項1に記載のジオール
    ラテックス組成物。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のジオールラテックス組成物を含んでなる
    被覆組成物。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載のジオールラテックス組成物を含んでなる
    インキビヒクル組成物。
  28. 【請求項28】 a)ラテックスポリマーを製造するのに使用されるモノマ
    ー、開始剤、界面活性剤及び連続相(但し、連続相は、60〜100重量%のジ
    オール成分である)からなるエマルジョンを製造する工程、 b)このエマルジョンを加熱してラテックスモノマーを重合させ、それによっ
    てジオールラテックス組成物を形成する工程からなる請求項1に記載のジオール
    ラテックス組成物の製造方法。
  29. 【請求項29】 モノマーを1つより多い段階で添加する請求項19に記載
    の方法。
  30. 【請求項30】 エマルジョンが架橋剤を更に含む請求項19に記載の方法
  31. 【請求項31】 架橋剤が多官能性不飽和化合物からなる請求項21に記載
    の方法。
  32. 【請求項32】 架橋剤がジビニルベンゼン、メタクリル酸アリル、アクリ
    ル酸アリル、多官能性アクリル酸エステル又はこれらの混合物からなる請求項2
    1に記載の方法。
  33. 【請求項33】 エマルジョンが緩衝剤を更に含む請求項21に記載の方法
  34. 【請求項34】 緩衝剤がカーボネートのアンモニウム塩、カーボネートの
    ナトリウム塩、ビカーボネートのアンモニウム塩又はこれらの混合物からなる請
    求項24に記載の方法。
  35. 【請求項35】 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000
    nmより小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)連続相の40〜100重量%のジオール成分を含んでなる連続液相 を含んでなり、ジオール成分がトリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオー
    ル、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はこれらの混合物か
    ら本質的になり、そしてラテックス粒子が連続相中に分散されている ジオールラテックス組成物。
  36. 【請求項36】 ジオール成分が連続相の50〜100重量%である請求項
    35に記載のジオールラテックス組成物。
  37. 【請求項37】 ジオール成分が連続相の65〜100重量%である請求項
    35に記載のジオールラテックス組成物。
  38. 【請求項38】 請求項35に記載のジオールラテックス組成物を含んでな
    る被覆組成物。
  39. 【請求項39】 請求項35に記載のジオールラテックス組成物を含んでな
    るインキビヒクル組成物。
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