JP2002285498A - オンデマンド印刷用情報記録用紙 - Google Patents

オンデマンド印刷用情報記録用紙

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JP2002285498A
JP2002285498A JP2001086008A JP2001086008A JP2002285498A JP 2002285498 A JP2002285498 A JP 2002285498A JP 2001086008 A JP2001086008 A JP 2001086008A JP 2001086008 A JP2001086008 A JP 2001086008A JP 2002285498 A JP2002285498 A JP 2002285498A
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Masao Matsukawa
正男 松川
Reiji Ohashi
玲二 大橋
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Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた高速・両面印刷適性や印刷作業性を有
するとともに、オンデマンド印刷用の情報記録用紙の特
性特に寸法安定性、記録性を有する情報記録用紙を提供
することを課題とする。 【解決手段】 縦方向の引っ張り強度が5.5kN/m
以上、ベック平滑度が70秒以上、不透明度が89%以
上であり、かつ紙の内添剤として高級脂肪酸と多価アル
コールの飽和エステルを含有しているオンデマンド印刷
用情報記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式やイ
ンクジェット記録方式による、デジタルオンデマンド印
刷に用いられる情報記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の紙への複製手段には、一部あるい
は数部の複製に適したプリンターあるいは複写機を用い
る方法と、数万、数十万部以上の大量の複製に適し印刷
機を用いる方法が有る。プリンターは主としてパソコン
などの情報の出力に使用され、一枚毎に異なる可変情報
を自由に出力することができる。複写機と印刷機は、原
則として原稿あるいは版に固定された情報をそのまま複
製する手段であり、この中に可変情報を含めることはで
きなかった。このような事情から、数百から数千部程度
の情報の複製、特に大部分の固定情報に少量の可変情報
を共に複製する適当な手段が無かった。
【0003】近年、コンピュータやパソコンの高速化、
大容量化とともにプリンターの高速化が著しく進展した
結果、固定情報と可変情報が混在する情報を数百から数
千部複製することが可能となった。これが、要求に応じ
コンピュータ内にあるディジタル情報を直接印刷するオ
ンデマンド印刷といわれるものである。
【0004】オンデマンド印刷は、社内報、自費出版
物、各種マニュアル、製品カタログなどに利用されてい
る。原則としてカラー、両面印刷、何らかの製本が必要
である。オンデマンド印刷の記録原理はプリンターや複
写機と同じである。しかし、個人用や社内用を目的とす
るプリンターは、片面記録、非冊子体であるのに対し、
オンデマンド印刷の場合は、より高速であること、両面
印刷が原則であること、何らかの形の冊子体とすること
に対する適性が必要とされる点で、従来のプリンターや
複写機とは異なる。また、従来のプリンター、複写機は
個人用か社内用に情報の複製をすることを主目的と、そ
の利用は非営業的利用が主であるのに対し、オンデマン
ド印刷は原則的に社外向け営業的利用目的で情報が印刷
されるので、冊子体としての体裁など、プリンターや複
写機による情報複製にはない品質が要求される。
【0005】オンデマンド印刷の殆どは、電子写真方式
とインクジェット記録方式である。どちらの記録方式に
しても、プリンターなどよりいっそう高速である。電子
写真方式においては、複写機内での走行性と、トナーを
定着した後のカールが小さいことが特に要求される。カ
ールはトナー定着時の加熱により紙中水分を放出するた
め紙がその方向に収縮することで生じ、またその後取り
扱い中に吸湿して波打ちが生じやすい。インクジェット
方式では、両面記録するので、多量のインクを素早く吸
収する必要があり、また、多量のインクの吸収による水
分増加が印字後の吸脱湿による紙中水分の不均一によっ
て皺やカールが生じやすい。
【0006】電子写真方式に関し、特開平11−174
712号公報では、紙中の灰分量を15%〜30%する
ことで寸法安定性を向上させることが開示されている。
しかし、紙中灰分量が多くなると、紙力が低下すると共
に、紙粉が発生しやすく、その紙粉により用紙の走行性
や印字品質が損なわれるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通紙性、両
面印刷性、製本性を改良したオンデマンド印刷用紙の提
供を課題とする。より詳しくは通紙性とは、オンデマン
ド印刷機内の用紙の走行性と、紙粉の堆積などによる用
紙に起因する走行障害に関する性質であり、両面印刷性
は、両面の記録品質と、印刷情報の視認性に関する性質
であり、製本性とは、印刷後製本するに当たり印刷機内
の環境条件と異なる温度や湿度に排出された用紙のカー
ルなどによる製本障害に関する性質である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、オンデマン
ド印刷用情報記録用紙の縦方向(抄紙方向)引っ張り強
度を5.5kN/m以上、平滑度を50秒以上、不透明
度を89%以上とすることにより解決された。さらに効
果を発揮するため、上記特性を有するオンデマンド印刷
用情報記録用紙の用紙中に高級脂肪酸と多価アルコール
のエステル化合物からなる寸法安定化剤を対パルプ当た
り0.1%以上2.0%以下含有せしめ、更に寸法安定
化剤のエステル化率が100%のものを使用することに
より、また、灰分を用紙重量の10重量%以下とするこ
とにより、一層好ましく解決された。
【0009】従来の電子写真用の枚用紙の特性は、通常
引っ張り強度が4〜5kN/m、平滑度が20〜30
秒、不透明度が81〜84%であり、連続紙の場合でも
引っ張り強度が4〜5kN/m、平滑度は30〜45
秒、不透明度は82〜87%であり、更にインクジェッ
ト上質紙であり、引っ張り強度が3〜4kN/m、平滑
度が25〜40秒、不透明度が83〜87%程度であっ
て、本発明のオンデマンド印刷情報記録用紙としては適
当でない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は上記特性を見出したこと
に特徴があり、本発明の記録の製造に使用する素材は従
来から製紙分野で使用されていた素材でよい。引っ張り
強度を強くするには、繊維の長いパルプを多く、坪量を
大きく、また紙力増強剤の添加量を多くすることなどが
一般的であり、平滑度を高くするにはカレンダーを強化
する、不透明度を高くするには填料の添加率を大きくす
るあるいは坪量を大きくするなどが考えられる。しか
し、余り厚くすれば電子写真方式にしろ、インクジェッ
ト記録方式にしろ、印刷機内の用紙の走行性に問題を生
じ、平滑度を高くするためカレンダーを強化すればイン
クジェット記録のインク受容性が低下したり、不透明度
の低下を来す。不透明度を高くするため填料を増加させ
過ぎれば、紙粉の問題が生じやはり印刷機内の走行性に
問題を生じる。そこで、本発明においては、寸法安定化
剤として、高級脂肪酸と多価アルコールのエステルを使
用することを製造上の特徴とする。これは一般に嵩高剤
として知られているものであって良い。
【0011】本発明のオンデマンド印刷情報記録用紙と
するための原料パルプは、化学パルプ(針葉樹の晒しま
たは未晒しクラフトパルプ、広葉樹の晒しまたは未晒し
クラフトパルプ等)、機械パルプ(グランドパルプ、サ
ーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ
等)、脱墨パルプを単独または任意の割合で混合して使
用するが、コストや資源の事情からLBKPを主とし
て、これにNBKPや上質系DIP(脱墨パルプ)を適
宜配合する。
【0012】抄紙時のpHは、酸性、中性、アルカリ性
のいずれでも良く、使用する填料は抄紙のPHに適した
公知のものを選択する。填料としては、カオリン、タル
ク、水和珪酸、炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、酸
化チタン、合成樹脂填料を単独であるいは組み合わせて
使用する。このとき、填料は灰分として用紙の10重量
%以下となるようにとどめるべきである。これより多い
と環境条件による変動を受けやすく、また、紙粉の問題
が発生しやすいからである。更に、必要に応じて、サイ
ズ剤、硫酸バンド、紙力増強剤、寸法安定化剤、歩留ま
り向上剤、着色剤、染料、消泡剤等の助剤を配合して使
用する。
【0013】具体的には、通常の紙を作製するのと同様
の方法で、原料にLBKPとNBKPを4:1程度を叩
解したパルプスラリーに硫酸バンド、澱粉及びロジンの
サイズ剤等を加えた抄紙スラリーを、長網あるいはツイ
ンワイヤー抄紙機等で抄紙を行う。本発明においては、
寸法安定化剤を抄紙スラリーに加えると、より効果が顕
れる。
【0014】本発明で使用する寸法安定化剤は、パルプ
の繊維間結合を阻害する作用を持つ化合物であって、通
常嵩高剤として知られている。本発明においては多価ア
ルコールと高級脂肪酸とのエステル化合物を好ましく使
用するが、寸法安定化が可能であればこのような組成に
限定されることはない。本発明で使用することができる
多価アルコールと脂肪酸のエステル化合物は、高級脂肪
酸と多価アルコールの単純反応のみならず、これにポリ
アルキレンオキサイドがブッロク重合あるいはランダム
重合したものの含む。またエステル化度即ち多価アルコ
ールの水酸基のエステル化されている割合は、少なくと
もその一つはエステル化しているものであって、好まし
くはその全てがエステル化されている化合物である。寸
法安定化剤の含有率としては、出来上がりの紙として、
少なくとも0.05重量%以上含有されていれば良く、
好ましくは0.1重量%以上、2.0重量%以下が良
い。3重量%を超えて含有させると、記録用紙の強度低
下などにより抄造時の断紙などのトラブルが懸念され
る。
【0015】本発明の寸法安定化剤は、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジブチレングリコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、アラビトール、ソルビトー
ル、マンニット、グルコースなどの多価アルコールと、
オレイン酸、リノレイン酸、ステアリン酸、イソステア
リン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ラウリル酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、セロチン酸などの
炭素数8以上の直鎖あるいは分岐のある飽和あるいは不
飽和のカルボン酸のエステルである。より具体的にはグ
リセリンモノステアレート、ソルビタンモノミリステー
ト、ソルビトールトリラウリレート、ジグリセリンモノ
ミリステート、ペンタエリスリトールモノステアレート
などのエステル化率が低いもの、さらに好ましい具体例
としては、エチレングリコールジラウレート、エチレン
グリコールジパルミテート、グリセリントリステアレー
ト、グリセリントリラウレート、プロピレングリコール
ジステアレート、プロピレングリコールジミリステー
ト、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ソルビ
タンテトラパルミテート、ソルビタンテトラステアレー
トなどエステル化率が100%のものを挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。
【0016】また、本発明の情報記録用紙は、必要に応
じて結着剤、導電剤等を含んだ塗工液を塗布することが
できる。
【0017】結着剤としては、原紙との接着力が強くし
かも用紙間のブロッキングを起こさなければ特に限定さ
れるものではなく、酸化デンプン、エステル化デンプ
ン、酵素変性デンプン、カチオン化デンプンなどのデン
プン類、ポリビニルアルコール及びその誘導体、カゼイ
ン、大豆タンパク質類、カルボキシメチルセルロ−ス、
ヒドロキシエチルセルロ−ス等のセルロース誘導体等が
挙げられる。また必要に応じて、表面サイズ剤、水溶性
高分子の耐水化剤、pH調整剤、色相を調整する為の染
料や有色顔料、蛍光染料等を本発明の効果を損なわない
範囲内で適宜併用することが可能である。
【0018】導電剤としては、電子写真記録方式におけ
る静電気トラブルを防止することが出来れば特に制限が
なく、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸カリウム、スチレン−マレイン酸コポリマー、
ポリスチレンスルホン酸、アルミナ、第4級アンモニウ
ム塩等が用いられ、これにより表面固有抵抗を10
1012Ω程度に調整するものであれば良い。表面電気
抵抗率が高すぎると画像欠陥が発生し、複写機、プリン
タ内での走行性不良が発生し、低すぎると、画像不良等
が起こりやすくなる。
【0019】塗工液を塗布する方法としては、各種サイ
ズプレス、各種ブレ−ド塗工、ロ−ル塗工、エア−ナイ
フ塗工、バ−塗工等の公知の塗工方法を用いて、必要に
応じて片面または両面に設けることができるが、操業性
やコストの観点から、オンマシンで両面同時に塗布でき
るサイズプレス塗工方法を用いることが好ましい。
【0020】得られた紙はキャレンダー処理して用紙表
面の平滑度を50秒以上、好ましくは60秒以上とする
ことにより情報記録用紙を得ることができる。カレンダ
ーを強化すると平滑度は上がるものの、紙層が潰れ、不
透明度が低下して両面印刷性やインクジェット適性、あ
るいは紙の風合いが損なわれるので、100秒以下に抑
えることが望ましい。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
する。以下の実施例、比較例において部および%は特に
断らない限り重量部および重量%を表す。評価項目を以
下に示す。 〈評価項目〉 (1)寸法安定性 各記録用紙から切り出した10cmの正方形の試験片の
絶乾時の4隅のカール高さを寸法安定性の指標とし、以
下のような手順で測定した。 1)10cmの正方形の試験片を断裁する。 2)温度105℃に5分間放置し、放置後の寸法変化を
測定する。 3)乾燥された試験片を水平な台の上に置き、4つの角
の高さを測定する。表面にカールした場合をプラス、裏
面にカールした場合をマイナスとして測定し、4隅高さ
の最大値の絶対値を記録する。 4)各記録用紙10枚について測定された4隅カール高
さの最大値の平均値を、その記録用紙のカール最大値と
した。この値が30mm以下であれば実用可能である。 (2)引張強度 JIS P8113に従って、縦方向引張強度を試験片
10枚について測定し、その平均値を引張強度とした。 (3)通紙性 通紙性は、A4サイズにした記録用紙500枚に、CA
NON社性複写機「NP6250」を使って両面印刷を
行った時の印刷時における紙詰まりを回数を測定した。
両面印刷で1回程度であれば、実用レベルである。印刷
後の製本性) 通紙性評価で500枚印刷した後に印刷物を積み重ね、
その外観と製本後の姿を目視によって5段階評価した。
判断基準は以下の通りである。3以上のレベルであれ
ば、実用レベルである。 「5」積み重ねた姿に問題無し 「4」積み重ねた姿で、わずかカールした部分があるが
製本作業上問題無し 「3」積み重ねた姿で、わずかカールした部分があり、
ねじれもあるが製本作業可能 「2」積み重ねた姿で、カールやねじれがあり、製本後
もねじれが残る 「1」積み重ねた姿で、カールがひどく製本不能 (4)平滑性 JIS P 8119によるベック平滑度をトップ面
(T面)とボトム面(B面)について測定した。 (5)不透明度 JIS P 8138のA法に従って不透明度を測定し
た。 (6)インクジェット記録性 サイテックス社インクジェット記録装置(6240J)
を用いて用紙の単色両面記録を行い、裏抜けを観察した 「○」……裏抜けなし 「△」……反対面の写り込みが有って、情報が読みにく
い 「×」……インキが裏面に直接裏抜した箇所が数カ所あ
る [実施例1]広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP)8
0部、針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)20部か
らなるパルプスラリ−に硫酸アルミニウム1.0部、疎
水化変性ロジンエマルジョンサイズ剤0.3部、pH調
整剤0.1部、歩留向上剤0.02部を添加し、更にタ
ルクを6.5部添加した抄紙スラリーをツインワイヤー
抄紙機で抄造し、2ロールサイズプレスで塗液1を両面
に、片面当りの塗布量が固形分で1.3g/mとなる
ように塗布し、アフタードライヤー後の水分含量が6.
9%になるよう乾燥して、マシンカレンダー掛けを行い
坪量85g/mの情報記録用紙Aを得た。
【0022】(サイズプレス塗液1) 水溶性高分子 : 酸化澱粉 MS#3600(日本食
品化工社製) 5.0% 導電剤: 硫酸ナトリウム 0.3%、炭酸ナトリウム
0.1% 表面サイズ剤: バソプラスト415DS(BASF社
製) 0.15% 消泡剤: フォーマスターVL(サンノプコ社製)
0.005% 水 94.4% [実施例2]実施例1の紙料配合に、寸法安定化剤とし
てエチレングリコールジラウレート(エステル化率10
0%)を0.6部配合して抄造し、2ロールサイズプレ
スで塗液1を両面に、片面当りの塗布量が固形分で1.
3g/mとなるように塗布し、アフタードライヤー後
の水分含量が6.2%になるよう乾燥して、マシンカレ
ンダー掛けを行い坪量80g/mの情報記録用紙Bを
得た。この時紙中のエチレングリコールジラウレートの
含有量は0.3%であった。 [実施例3]実施例2において、寸法安定化剤としてエ
チレングリコールジラウレートの代わりにペンタエリス
リトールモノステアレート(エステル化率25%)を用
いた他は実施例2と同様にして、坪量80g/mの情
報記録用紙Cを得た。このとき、紙中のペンタエリスリ
トールモノステアレートの含有率は0.3%であった。 [実施例4]実施例2の寸法安定化剤の配合量を1部と
した他は実施例2と同様にして、坪量80g/mの記
録用紙Dを得た。このとき、紙中のエチレングリコール
ジラウレートの含有率は0.6%であった。 [比較例1]坪量80g/mの市販の通常電子写真用
転写紙を情報記録用紙Eとした。 [比較例2]実施例3の紙料配合で抄造し、2ロールサ
イズプレスで塗液1を両面に、片面当りの塗布量が固形
分で1.3g/mとなるように塗布し、アフタードラ
イヤー後の水分含量が5.5%になるよう乾燥して、マ
シンカレンダー掛けを行い坪量64g/mの情報記録
用紙Fを得た。紙中の寸法安定化剤の含有量は0.3%
であった。
【0023】上記実施例1〜4及び比較例1、2で得た
記録用紙A〜Fをオンデマンド情報記録用紙として、平
滑性、カール、通紙性、印刷ムラなどの評価をし、その
結果を配合とともに、表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の構成を持つ記録用紙は、通紙
性、製本性、両面印刷性等に優れ、電子写真にもインク
ジェット記録にも使用することができ、オンデマンド印
刷に適した記録用紙を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 7/00 101 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA04 FC06 2H086 BA01 BA21 BA31 BA41 BA44 4L055 AA02 AA03 AC06 AG08 AG26 AG34 AG48 AH01 AH13 AH27 AH29 AH50 AJ02 BE07 BE08 EA07 EA11 EA12 EA13 EA29 EA32 FA11 FA15 FA18 FA30 GA08 GA09 GA11 GA15 GA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オンデマンド印刷に用いられる情報記録
    用紙に於いて用紙の縦方向引っ張り強度5.5kN/m
    以上、平滑度50秒以上、不透明度89%以上であるこ
    とを特徴とするオンデマンド印刷用情報記録用紙。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオンデマンド印刷用情報
    記録用紙が、高級脂肪酸と多価アルコールのエステル化
    合物からなる寸法安定化剤を対パルプ当たり0.1%以
    上2.0%以下含んでなることを特徴とする請求項1に
    記載のオンデマンド印刷用情報記録用紙。
  3. 【請求項3】 高級脂肪酸と多価アルコールのエステル
    化合物からなる寸法安定化剤のエステル化率が100%
    である請求項1又は2に記載のオンデマンド印刷用情報
    記録用紙。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載のオンデマンド印
    刷情報記録用紙の灰分が10重量%以下であるオンデマ
    ンド印刷情報記録用紙。
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