JPH09119091A - 記録用紙 - Google Patents

記録用紙

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JPH09119091A
JPH09119091A JP7275506A JP27550695A JPH09119091A JP H09119091 A JPH09119091 A JP H09119091A JP 7275506 A JP7275506 A JP 7275506A JP 27550695 A JP27550695 A JP 27550695A JP H09119091 A JPH09119091 A JP H09119091A
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JP
Japan
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paper
pulp
recording paper
virgin
recording
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Application number
JP7275506A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Hosomura
弘義 細村
Tsukasa Matsuda
司 松田
Katsumi Harada
勝巳 原田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真機器における画質ノイズがなく、イ
ンクジェット機器でのインクのにじみもなく、かつ、紙
送りトラブルのない記録用紙を提供しようとするもので
ある。 【解決手段】 バージンのかゆ状パルプ及び/又はバ
ージンラップパルプを主原料とする記録用紙において、
紙離解保水度が80〜 110%、紙離解ろ水度が 480〜600
ml、温度20℃湿度65%RHの記録用紙表面電気抵抗率(JIS
K6911)が109 〜10 11Ωの範囲にある記録用紙、又は、
古紙パルプ及び/又はバージンの乾燥パルプを主原料と
する記録用紙において、紙離解保水度が80〜 110%、紙
離解ろ水度が 400〜600 ml、温度20℃湿度65%RHの記録
用紙表面電気抵抗率(JISK6911)が10 9 〜1011Ωの範囲に
ある記録用紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式やインク
ジェット方式の複写機、プリンター、ファクシミリなど
に適した記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、プリンタ等の機
器に使用される従来の電子写真用転写紙は、バージンの
晒化学パルプを主原料とし、抄紙機でサイズ処理、カレ
ンダー処理して製造される。近年の環境問題に対応する
ため、新聞古紙や印刷古紙を主原料とする電子写真用転
写紙も一般的になってきた。また、電子写真のカラー化
と高画質化に対応して、表面に顔料を塗工した電子写真
用転写紙が提案されている。
【0003】また、インクジェット記録技術が進展し、
オフィス等で電子写真方式の複写機等とインクジェット
方式のプリンターが併用されるようになった。そのた
め、電子写真用紙がインクジェット機器に使用されるこ
とが多くなってきた。電子写真用紙をサイズ処理強化に
よりインクジェット画質を向上させ、電子写真とインク
ジェット共用と称する用紙も出てきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、カラー又は40
0ドット/インチ以上の高解像度の電子写真方式の複写
機やプリンターにおいては、従来の化学パルプや古紙パ
ルプを主原料とする電子写真用転写紙は、表面層の繊維
構造がノイズとなり、中間調のざらつき等、画質を損な
う問題が明らかになってきた。これを解決するために提
案されている顔料塗工処理した電子写真用転写紙は、顔
料塗工量が多いので坪量が増したり、紙送りトラブルが
多い等の問題があった。
【0005】そこで、本発明の1つの目的は、上記の問
題を解消し、バージンパルプや古紙パルプを主原料とす
る、顔料塗工処理しないか又は微塗工した記録用紙で、
電子写真方式等における用紙の繊維構造による画質ノイ
ズを改善することにある。また、電子写真用転写紙をイ
ンクジェット機器に使用すると、インクのにじみが画質
を損なわせる場合がある。従来の電子写真用転写紙でも
表面サイズや内添サイズにより実用上は問題のない画質
を得ることができるが、薬品処理が多くなるので、紙摩
擦係数が変化して複写機での紙送りトラブルが多くなる
等の問題が起きることがある。そこで、本発明のもう1
つの目的は、電子写真機器での繊維構造による画質ノイ
ズと同時にインクジェット機器でのインクのにじみを改
善し、紙送りトラブルの少ない記録用紙を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、電子写真
用転写用紙の繊維構造による画質ノイズとインクジェッ
ト用記録用紙におけるインクにじみが、ともに主原料の
パルプ繊維の性質に起因していることに着目し、従来の
ように多量の顔料塗工処理や過度の薬品処理を行わず、
パルプ繊維の特性を改善することにより、根本的に解決
すべく取組み、以下の構成を有する本発明を完成するに
至った。
【0007】(1) バージンのかゆ状パルプ及び/又はバ
ージンのラップパルプを主原料とする記録用紙におい
て、前記記録用紙をJIS P8121に準じて離解し
たパルプの保水度が80〜110%であり、前記離解し
たパルプのろ水度(JIS P8121)が480〜6
00mlの範囲にあり、かつ、温度20℃、湿度65%
RHにおける前記記録用紙の表面電気抵抗率(JIS
K6911)が109 〜1011Ωの範囲にあることを特
徴とする記録用紙。
【0008】(2) 古紙パルプ及び/又はバージンの乾燥
パルプを主原料とする記録用紙において、前記記録用紙
をJIS P8121に準じて離解したパルプの保水度
が80〜110%であり、前記離解したパルプのろ水度
(JIS P8121)が400〜600mlの範囲に
あり、かつ、温度20℃、湿度65%RHにおける前記
記録用紙の表面電気抵抗率(JIS K6911)が1
9 〜1011Ωの範囲にあることを特徴とする記録用
紙。
【0009】(3) 平滑度が20〜100秒の範囲にあ
り、顔料塗工が施されていない電子写真方式及びインク
ジェット方式の記録に使用する上記(1) 又は(2) 記載の
記録用紙。
【0010】(4) 平滑度が60〜100秒の範囲にあ
り、顔料塗工が施されていないカラー又は高解像度の電
子写真方式及びインクジェット方式の記録に使用する上
記(1)又は(2) 記載の記録用紙。
【0011】(5) 平滑度が60〜150秒の範囲にあ
り、顔料が微塗工されているカラー又は高解像度の電子
写真方式及びインクジェット方式の記録に使用する上記
(1) 又は(2) 記載の記録用紙。
【0012】
【発明の実施の形態】電子写真方式の記録用紙における
繊維構造による画質ノイズは、特に高湿時に顕著であ
り、紙表面層の繊維が水分を吸着して膨潤することによ
り、凹凸が増加して発生すると推定された。また、両面
コピーの場合には、一度膨潤した繊維が収縮して紙表面
にミクロな皺を発生するので、画質ノイズは一層悪化す
る。一方、インクジェット方式の記録用紙におけるイン
クにじみは、パルプの種類の影響が大きいこと等からパ
ルプ繊維の水分吸収性が影響していると推定された。
【0013】本発明者等は、パルプ繊維の水分吸収性及
び膨潤度を評価する方法として保水度に着目した。パル
プの保水度は、紙パルプ技術協会発行のJ. Tappi「紙パ
ルプ試験方法」No.26-78に規定された方法で測定するこ
とができる。しかし、原料パルプの保水度は紙の製造過
程で変化することがあるため、上記の試験方法で原料パ
ルプの保水度を測定しても、本発明が解決しようとする
課題に関連する紙の特性との関係を明確にすることがで
きなかった。
【0014】そこで、JISP8121に準じて記録用
紙を離解したパルプについて、その保水度を上記のJ. T
appi「紙パルプ試験方法」で測定したところ、紙離解保
水度が本発明の課題に関する紙の特性に良く対応するこ
とを見出し、本発明を完成することができた。
【0015】本発明において、JIS P8121に準
じて記録用紙を離解してパルプにした時の保水度は、8
0〜110%の範囲が適しており、110%を超えると
繊維の膨潤による画質ノイズやインクにじみが急激に多
くなる。また、80%を下回ると紙力の低下によるトラ
ブル等の不都合が生ずる。紙製造時に紙力増強剤等の薬
品を多用すると、JIS P8121の条件では紙を十
分に離解できず、正確な保水度を測定できないことがあ
るが、この場合には、離解条件を調整すればよい。
【0016】離解条件の1例を示すと、用紙を温度50
〜60℃の温水に1時間以上浸し、約3cm2 の大きさ
に引き裂いて、さらに2時間以上浸す。この試料に水を
加えて濃度1.2%、500mlとし、ウルトラディス
パーサー(ヤマト科学社製、Model LK−2)に
ゼネレーター(オムニ社製、G20−195ST)を組
み合わせた装置にかけて低回転速度(5000〜600
0rpm)で20分間離解する。
【0017】また、本発明者等は、パルプの種類と紙離
解ろ水度について保水度との関係で検討した。紙離解ろ
水度は、JIS P8121に準じて測定した、紙を離
解したパルプの値である。一般的には、紙製造時のパル
プ叩解度の指標として使用されるが、本発明では、紙離
解保水度との対応を確認するために、叩解以降の工程で
のパルプの形態的変化等の影響を考慮して測定したもの
である。離解困難な紙の場合は、前記の保水度の測定の
ように離解条件を調整する。
【0018】その結果、バージンのかゆ状パルプ及び/
又はバージンのラップパルプを主原料として使用する場
合は、紙離解ろ水度を480〜600mlの範囲に調整
することにより、保水度及びこれに関連した水分吸収性
や膨潤度を良好に保持できることを見出した。ここで、
バージンのかゆ状パルプとは、スラリー又はスラッシュ
とも呼ばれ、木材等からパルプ化され、パルプ脱水工程
でウェットラップのシートにせずに、かゆ状のままで紙
原料の調成工程に送られるパルプのことである。また、
バージンのラップパルプとは、木材等からパルプ化さ
れ、パルプ脱水工程でウェットマシン等によりウェット
ラップして濃度25〜45%のシート状にしたパルプの
ことである。
【0019】上記において、ろ水度が480mlを下回
ると、保水度が110%を超えることがあるだけでな
く、湿度変化による水分変化が大きくなり、電子写真機
器やインクジェット機器で使用する際に、カールやシワ
が発生しやすくなり、紙の走行トラブルを急増する。ま
た、ろ水度が600mlを上回ると、紙力増強剤等の薬
品を添加しても紙力の低下によるトラブル等を回避する
ことができない。
【0020】バージンのかゆ状パルプ及び/又はバージ
ンのラップパルプを主原料として保水度とろ水度を好ま
しい範囲に調整するには、かゆ状パルプとラップパルプ
の組成を、化学パルプ、好ましくは晒クラフトパルプ、
より好ましくは広葉樹晒クラフトパルプを全パルプ中の
90%以上になるように使用することが望ましい。その
他の半化学パルプ、機械パルプ、非木材パルプ等を配合
することも可能であるが、全パルプ中10%以下の範囲
で使用すれば調整が容易になる。また、調成工程でパル
プの種類や配合により叩解処理の程度を調節するが、で
きるだけ緩和な叩解処理をすることが望ましい。また、
古紙パルプ及び/又はバージンの乾燥パルプも配合でき
るが、古紙パルプのきょう雑物等が許容されないことが
あり、この場合はバージンのかゆ状パルプ及び/又はバ
ージンのラップパルプ100%が好ましい。
【0021】一方、古紙パルプ及び/又はバージンの乾
燥パルプを主原料として使用する場合は、紙離解ろ水度
の範囲が少し異なり、400〜600mlの範囲に調整
すると保水度及びこれに関連した水分吸収性や膨潤度を
良好に保持できることを見出した。この範囲を外れる
と、かゆ状パルプ及びラップパルプを主原料とする場合
と同様の不都合が生ずる。ここで、古紙パルプとは、古
紙を原料としたパルプのことで、かゆ状か、ラップした
シートであるか、乾燥パルプであるかは問わない。バー
ジンの乾燥パルプとは、パルプマシン等で水分を10〜
40%程度に乾燥したシート状のパルプのことである。
【0022】古紙パルプ及び/又はバージンの乾燥パル
プの場合、原料としてバージンのスラッシュパルプ及び
/又はバージンのラップパルプも配合するのが一般的で
あるが、全パルプ中のバージンのスラッシュパルプ及び
/又はバージンのラップパルプの比率は40%以下であ
ることが望ましい。古紙パルプ、乾燥パルプ及びバージ
ンパルプの組成は、化学パルプ、好ましくは晒クラフト
パルプ、より好ましくは広葉樹晒クラフトパルプを全パ
ルプ中の80%以上、好ましくは90%以上になるよう
に使用することが望ましい。その他の半化学パルプ、機
械パルプ、非木材パルプ等を配合することも可能である
が、全パルプ中20%以下、好ましくは10%以下の範
囲で使用すれば、調整が容易になる。また、この場合も
調成工程でパルプの種類や配合により叩解処理の程度を
調節するが、できるだけ緩和な叩解処理をすることが望
ましい。
【0023】本発明にかかる顔料微塗工が施されていな
い、一般的な電子写真方式及びインクジェット方式に使
用する用紙の場合の平滑度(JIS P8119)は、
20〜100秒の範囲が適している。平滑度が20秒を
下回ると、電子写真方式のライトレンズ複写機や解像度
が300ドット/インチ程度のレーザプリンタでもライ
ンの鮮鋭度が低下して画質に問題が生ずる。
【0024】また、カラー又は高解像度の電子写真方式
及びインクジェット方式に使用する際に、顔料微塗工が
施されていない用紙の場合の平滑度は、60〜100秒
の範囲が適しており、また、顔料微塗工が施されている
場合の平滑度は60〜150秒の範囲が適している。こ
れらの平滑度が60秒を下回ると、いずれも中間調のざ
らつき等の画質ノイズが急増する。
【0025】カラー又は高解像度の電子写真方式及びイ
ンクジェット方式に使用する際に、顔料が微塗工されて
いない用紙の場合は平滑度が100秒を越えると、ま
た、顔料が微塗工されている用紙の場合は平滑度が15
0秒を越えると、いずれも不均一な光沢が生じて画質を
損ない、紙のこわさが急激に低下する。紙のこわさを改
善するために、坪量を増加させると、トナー画像の定着
不良等の問題が発生する。本発明の記録用紙の平滑度
は、カレンダー処理等により上記の望ましい範囲に制御
することができる。
【0026】本発明の、顔料微塗工を施さない用紙で
は、表面にサイズプレスなどで酸化澱粉、カチオン化澱
粉、ポリビニルアルコール等のバインダーを塗布する。
また、本発明では電子写真における静電気トラブルを防
止するために、塩化ナトリウム、塩化カリウム、第4級
アンモニウム塩等の導電剤を前記バインダーに加えてサ
イズプレスで付与し、表面電気抵抗率(JIS K69
11)を109 〜1011Ω(温度20℃湿度65%R
H)に制御する。1011Ωより高くなると、静電気帯電
量が多くなり過ぎ、画質欠陥や紙走行不良等を生じ、1
9 Ωより低くなると、帯電量が少なくなるため、画像
転写不良等の問題を生ずる。
【0027】また、インクジェットや万年筆等の水性イ
ンク使用筆記具でのにじみの改善を容易にするために、
走行性や電子写真トナー定着性に悪影響を及ぼさない範
囲で、スチレン・マレイン酸系、アクリル酸系、オリン
系等の表面サイズ剤を加えてサイズプレスで付与するこ
とができる。
【0028】本発明の微塗工を施す方法としては、例え
ば、ゲートロール塗工、サイズプレス塗工等のオンマシ
ンコーターや、ブレード塗工、バー塗工、エアナイフ塗
工、ロール塗工、リバースロール塗工、グラビア塗工、
カーテン塗工等の塗被装置を設けたオフマシンコーター
のいずれも使用することができる。
【0029】塗工する顔料として、重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、チョーク等の炭酸カルシウ
ム、タルク、カオリンクレー、焼成クレー、二酸化チタ
ン、ホワイトカーボン、及び、ポリスチレン系、スチレ
ン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系等のプラスチ
ック顔料などを挙げることができるが、画質ノイズや紙
送りトラブルを抑えるには、特に、炭酸カルシウムが優
れている。
【0030】バインダーは、前記の顔料微塗工しない用
紙に使用されるものの他に、スチレン・アクリルエマル
ジョン、SBRラテックス等も使用することができる。
表面電気抵抗率も、顔料微塗工しない用紙と同様な導電
剤を使用して制御することができる。表面サイズ剤も顔
料微塗工しない用紙と同様に使用することができる。塗
工層の塗工量は片面6g/m2 以下が好ましい。片面の
塗工量が6g/m2を上回ると、紙粉量が増加する等の
問題が生ずる可能性がある。
【0031】本発明の記録用紙を製造するには、上記の
ように、保水度とろ水度を好ましい範囲に調整し、か
つ、原料パルプを選択して叩解処理を調整することによ
り得られる。そして、填料及び内添剤を配合して抄紙
し、顔料を含まない澱粉を主成分とする塗布液か、顔料
を含む塗布液をサイズプレスで表面に塗布して乾燥し、
マシンカレンダー処理を行う。顔料を微塗工処理する場
合は、顔料を含まない塗布液だけでサイズプレス処理
し、マシンカレンダー処理した後、オフマシンコータ
ー、オフマシンカレンダーで処理する方法もある。最後
に、断裁、包装して記録用紙として仕上げられる。
【0032】本発明で使用する填料としては、重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸カルシウム、チョーク等の炭酸カ
ルシウム、タルク、カオリンなどを挙げることができる
が、特に炭酸カルシウムが適している。ただし、古紙原
料に含まれる灰分を勘案して添加する必要がある。添加
する場合は、用紙に対して重量比で10%以下、好まし
くは2〜8%の範囲で配合するのが適している。10%
を超えると紙粉量が増加する懸念があり、2%を下回る
と、不透明性等が十分に得られず、不都合である。
【0033】本発明で使用する内添剤としては、ロジン
系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、アル
ケニル無水コハク酸系、アルキルケテンダイマー系、中
性ロジン系の中性サイズ剤等各種サイズ剤をまず挙げる
ことができる。酸性サイズ剤は硫酸バンド、中性サイズ
剤はカチオン化澱粉等の定着剤と組み合わせて使用され
る。これらサイズ剤は、従来から万年筆等の水性インク
使用筆記具によるにじみを減少するために添加されてき
たが、近年、インクジェットの水性インクにじみをも考
慮して添加されるようになった。水性インクのにじみ改
善を容易にするために走行性や電子写真トナー定着性に
悪影響を及ぼさない範囲で添加量を増加させることがで
きる。用紙の走行性や保存性の観点から、特に中性サイ
ズ剤、さらにはアルケニル無水コハク酸系サイズ剤が好
ましい。また、必要に応じてポリアクリルアミド、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリエチレンイミン等の紙力増強
剤も使用することができる。
【0034】さらに、コピー適性、走行性等、特に電子
写真適性を付与するために、原料の調成工程、抄紙工程
のワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、
断裁工程等において製造条件の最適化調整が行われる。
また、開封直後の製品水分は、波打ちやコピー後カール
の発生を抑えるために、適性水分の4.0〜6.5%に
なるように抄紙機のドライヤー工程、カレンダー工程、
裁断工程等で調整することが好ましい。そして、保管時
に吸脱湿が発生しないように、ポリエチレンラミネート
紙等の防湿包装紙や、ポリプロピレンフィルム等で包装
することが好ましい。また、裁断工程で発生する紙粉は
吸引等により除去することが好ましい。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。 〔実施例1〕表1の実施例1に示すとおり、原料パルプ
に上質電子写真用紙古紙パルプ(PPCDIP)を60
部、化学パルプのバージンラップパルプ(WLCP)を
40部に対し、填料として炭酸カルシウム8部、内添サ
イズ剤としてアルケニル無水コハク酸(ASA)0.1
部を配合して抄紙した。さらに、間接電子写真適性を付
与するために、サイズプレス処理により澱粉を5部、N
aClを0.2部、水を94.8部配合したサイズ液を
固形分付着量1.2g/m2 となるように塗工し、実施
例1の記録用紙を得た。
【0036】得られた記録用紙は、坪量が70g/cm
2 、紙離解保水度が98%、紙離解パルプろ水度が46
0ml・CSFで、平滑度が50秒、表面電気抵抗率が
2×109 Ωであった。
【0037】この記録用紙のコピー適性は、次のように
確認した。25℃、85%RHの環境中で1000枚の
記録用紙を用い、富士ゼロックス社製ライトレンズ複写
機(Vivace550)で紙詰まり発生率を測定し
た。その評価基準は以下のとおりである。 ◎:紙詰まり発生なし、○:発生率5%未満、△:発生
率5〜10%、×:発生率11%を超えるもの。
【0038】コピー質の評価は次のように確認した。ラ
イン鮮鋭度は富士ゼロックス社製複写機(Vivace
550)でライン原稿を用い、コピーサンプルを作製し
てライン像の鮮鋭度レベルを目視で確認した。その評価
基準は以下のとおりである。 ○:ラインの乱れはほとんど認められず、鮮鋭度は良好
である。△:ラインに僅かの乱れが認められ、やや鮮鋭
度は劣る。×:ラインの乱れがひどく、かなり鮮鋭度は
劣る。
【0039】中間調画像ノイズは、富士ゼロックス社製
デジタルカラー複写機(A−Color 635,解像
度400ドット/インチ)で人物写真を原稿として用
い、カラー中間調画像はフルカラーモードで、白黒中間
調画像は白黒モードでサンプルを作成して、それぞれの
画像ノイズの有無を目視で確認した。その評価基準は以
下のとおりである。 ◎:ノイズは認められず、中間調が滑らかに再現されて
いる。○:僅かにノイズが認められるが、中間調がほぼ
滑らかに再現されている。△:ノイズが認められ、中間
調に少しざらつきが感じられる。×:ノイズがひどく、
中間調にかなりざらつきが感じられる。
【0040】また、インクにじみの評価は、キャノン社
製プリンターBJ10Vで文字原稿を印字し、その画像
のインクにじみを目視で評価した。その評価基準は以下
のとおりである。 ○:にじみは認められない。△:ややにじみがあるが容
易に判読できる。×:にじみがひどく判読困難な部分が
あるか、又は、濃度が低いことが容易に認められる。 実施例1の結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、上記の紙離解保
水度、紙離解パルプろ水度及び表面電気抵抗率を確保し
た効果として、インクジェット機器でのインクのにじみ
が改善され、紙送りトラブルのない記録用紙を得ること
ができた。ただし、平滑度が60秒を下回ったので、ラ
イン鮮鋭度は良好だが、中間調にはノイズが認められ、
少しざらつきが感じられた。
【0043】〔実施例2〕表1の実施例2に示すとお
り、実施例1の記録用紙の平滑度をマシンカレンダー処
理により変更した以外は、実施例1と同様にして実施例
2の記録用紙を得た。得られた記録用紙は、坪量が70
g/m2 、紙離解保水度が98%、紙離解パルプろ水度
が460ml・CSFで、平滑度が100秒、表面電気
抵抗率が2×109 Ωであった。
【0044】この記録用紙を実施例1と同様の方法で評
価した。その結果を表1に示した。表1から明らかなよ
うに、上記の紙離解保水度、紙離解パルプろ水度、平滑
度及び表面電気抵抗率を確保した効果として、ライン鮮
鋭度は良好で、中間調もほぼ滑らかに再現し、インクジ
ェット機器でのインクのにじみも改善され、紙送りトラ
ブルのない記録用紙を得ることができた。
【0045】〔実施例3〕表1の実施例3に示すとお
り、実施例1の表面処理だけを変更した以外は、実施例
1と同様にして実施例3の記録用紙を得た。顔料として
炭酸カルシウム50部、カオリンクレー50部を水分散
して得た顔料スラリーに25%濃度で30分間蒸煮して
得た酸化澱粉90部、ポリビニルアルコール10部、N
aClを1部及び水を配合し、攪拌して混合し、濃度1
5%の塗料を調整した。この塗料を、乾燥後の塗工量が
固形分として原紙の両面に各々5g/m2 となるよう
に、ゲートロール式サイズプレスで塗工し、実施例3の
記録用紙を得た。
【0046】得られた記録用紙は、坪量が80g/cm
2 、紙離解保水度が98%、紙離解パルプろ水度が46
0ml・CSFで、平滑度が140秒、表面電気抵抗率
が1×1011Ωであった。この記録用紙を実施例1と同
様の方法で評価し、その結果を表1に示した。表1から
明らかなように、上記の紙離解保水度、紙離解パルプろ
水度、平滑度及び表面電気抵抗率を確保した効果とし
て、ライン鮮鋭度は良好で、中間調も滑らかに再現して
おり、インクジェット機器でのインクのにじみが改善さ
れ、紙送りトラブルのない記録用紙を得ることができ
た。
【0047】〔実施例4〕表1の実施例4に示すとお
り、原料パルプに上質電子写真用紙古紙パルプ(PPC
DIP)90部、化学パルプのバージンラップパルプ
(WLCP)10部に対し、填料として炭酸カルシウム
2部、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマー(A
KD)0.1部を配合して抄紙した。さらに、間接電子
写真適性を付与するために、サイズプレス処理により澱
粉を5部、NaClを0.15部、水を94.85部配
合したサイズ液を固形分付着量1.15g/m2 となる
ように塗工し、実施例4の記録用紙を得た。
【0048】得られた記録用紙は、坪量が68g/cm
2 、紙離解保水度が110%、紙離解パルプろ水度が4
00ml・CSFで、平滑度が60秒、表面電気抵抗率
が5×109 Ωであった。この記録用紙を実施例1と同
様の方法で評価し、その結果を表1に示した。表1から
明らかなように、上記の紙離解保水度、紙離解パルプろ
水度、平滑度及び表面電気抵抗率を確保した効果とし
て、ライン鮮鋭度は良好で、中間調もほぼ滑らかに再現
しており、インクジェット機器でのインクのにじみも改
善され、紙送りトラブルのない記録用紙を得ることがで
きた。
【0049】〔実施例5〕表2の実施例5に示すとお
り、原料パルプに化学パルプのバージン乾燥パルプ(D
CP)を60部、化学パルプのバージンラップパルプ
(WLCP)を40部に対し、填料として炭酸カルシウ
ム6部、カオリンクレー4部、内添サイズ剤としてAS
Aを0.1部配合して抄紙した。さらに、間接電子写真
適性を付与するために、サイズプレス処理により澱粉を
5部、NaClを0.1部、水を94.9部配合したサ
イズ液を固形分付着量1.1g/m2 となるように塗工
し、実施例5の記録用紙を得た。
【0050】得られた記録用紙は、坪量が80g/cm
2 、紙離解保水度が90%、紙離解パルプろ水度が50
0ml・CSFで、平滑度が80秒、表面電気抵抗率が
8×1010Ωであった。この記録用紙を実施例1と同様
の方法で評価し、その結果を表2に示した。表2から明
らかなように、上記の紙離解保水度、紙離解パルプろ水
度、平滑度及び表面電気抵抗率を確保した効果として、
ライン鮮鋭度は良好で、中間調もほぼ滑らかに再現して
おり、インクジェット機器でのインクのにじみも改善さ
れ、紙送りトラブルのない記録用紙を得ることができ
た。
【0051】
【表2】
【0052】〔実施例6〕表2の実施例6に示すとお
り、原料パルプに化学パルプのバージンラップパルプ
(WLCP)を100部に対し、填料として炭酸カルシ
ウム5部、タルク2部、内添サイズ剤としてASAを
0.15部配合して抄紙した。さらに、間接電子写真適
性を付与するために、サイズプレス処理により澱粉を5
部、スチレン・マレイン酸系サイズ剤を0.2部、Na
Clを0.15部、水を94.65部配合したサイズ液
を固形分付着量1.5g/m2 となるように塗工し、実
施例6の記録用紙を得た。
【0053】得られた記録用紙は、坪量が65g/cm
2 、紙離解保水度が109%、紙離解パルプろ水度が4
80ml・CSFで、平滑度が90秒、表面電気抵抗率
が5×1010Ωであった。この記録用紙を実施例1と同
様の方法で評価し、その結果を表2に示した。表2から
明らかなように、上記の紙離解保水度、紙離解パルプろ
水度、平滑度及び表面電気抵抗率を確保した効果とし
て、ライン鮮鋭度は良好で、中間調もほぼ滑らかに再現
しており、インクジェット機器でのインクのにじみも改
善され、紙送りトラブルのない記録用紙を得ることがで
きた。
【0054】〔実施例7〕表2の実施例7に示すとお
り、原料パルプに化学パルプのバージンラップパルプ
(WLCP)を100部に対し、填料として炭酸カルシ
ウム5部、内添サイズ剤として中性ロジンサイズを0.
2部、カチオン性ポリアクリルアミドを1.0部配合し
て抄紙した。さらに、間接電子写真適性を付与するため
に、サイズプレス処理により澱粉を5部、NaClを
0.15部、水を94.85部配合したサイズ液を固形
分付着量1.2g/m2 となるように塗工し、実施例7
の記録用紙を得た。
【0055】得られた記録用紙は、坪量が65g/cm
2 、紙離解保水度が88%、紙離解パルプろ水度が56
0ml・CSFで、平滑度が65秒、表面電気抵抗率が
1×1010Ωであった。この記録用紙を実施例1と同様
の方法で評価し、その結果を表2に示した。表2から明
らかなように、上記の紙離解保水度、紙離解パルプろ水
度、平滑度及び表面電気抵抗率を確保した効果として、
ライン鮮鋭度は良好で、中間調もほぼ滑らかに再現して
おり、インクジェット機器でのインクのにじみも改善さ
れ、紙送りトラブルのない記録用紙を得ることができ
た。
【0056】〔比較例1〕表3の比較例1に示すとお
り、原料パルプとして化学パルプのバージンラップパル
プ(WLCP)を100部に対し、填料として炭酸カル
シウム12部、内添サイズ剤としてアルケニル無水コハ
ク酸(ASA)0.1部を配合して抄紙した。さらに、
間接電子写真適性を付与するために、サイズプレス処理
により、澱粉を7部、水を93部配合したサイズ剤を固
形分付着量1.25g/m2 となるように塗工して、比
較例1の記録用紙を得た。
【0057】得られた記録用紙は、坪量が65g/cm
2 、紙離解保水度が130%、紙離解パルプろ水度が4
00ml・CSFで、平滑度が60秒、表面電気抵抗率
が2×1011Ωであった。この記録用紙を実施例1と同
様の方法で評価した。その結果を表3に示した。表3か
ら明らかなように、紙離解保水度が本発明の上限110
%を超え、表面電気抵抗率が本発明の上限の1011Ωを
超えた。その結果、ライン鮮鋭度は良好であったが、中
間調に僅かなぎらつきが感じられた。インクジェット機
器でのインクのにじみがひどく、判読困難な部分があっ
た。また、紙詰まりも発生した。
【0058】
【表3】
【0059】〔比較例2〕表3の比較例2に示すとお
り、原料パルプに化学パルプのバージンラップパルプ
(WLCP)100部に対し、填料として炭酸カルシウ
ム5部、内添サイズ剤としてアルケニル無水コハク酸
(ASA)0.1部を配合して抄紙した。さらに、間接
電子写真適性を付与するため、サイズプレス処理により
澱粉5部、NaClを0.2部、水を94.8部配合し
たサイズ液を固形分付着量1.2g/m2となるように
塗工し、比較例2の記録用紙を得た。
【0060】得られた記録用紙は坪量が68g/c
2 、紙離解保水度が120%、紙離解パルプろ水度が
450ml・CSFで、平滑度が45秒、表面電気抵抗
率が9×108 Ωであった。この記録用紙を実施例1と
同様の方法で評価し、その結果を表3に示した。表3か
ら明らかなように、紙離解保水度が本発明の上限110
%を超え、平滑度が本発明の下限60秒を下回り、表面
電気抵抗率が本発明の下限109 Ωを下回った結果、ラ
イン鮮鋭度は良好であったが、中間調にノイズが認めら
れ、少しざらつきが感じられた。インクジェット機器で
のインクのにじみはあるが、判読はできる程度であっ
た。なお、紙詰まりは発生しなかった。
【0061】〔比較例3〕表3の比較例3に示すとお
り、原料に新聞古紙パルプ(N−DIP)80部及び化
学パルプのバージンラップパルプ(WLCP)20部に
対し、填料としてタルク10部、内添サイズ剤としてロ
ジンサイズ0.2部を配合して抄紙した。さらに、間接
電子写真適性を付与するため、サイズプレス処理によ
り、澱粉を5部、NaClを0.2部、水を94.8部
配合したサイズ液を固形分付着量1.2g/m2 となる
ように塗工し、比較例3の記録用紙を得た。
【0062】得られた記録用紙は坪量が80g/c
2 、紙離解保水度が135%、紙離解パルプろ水度が
220ml・CSFで、平滑度が18秒、表面電気抵抗
率が6×108 Ωであった。この記録用紙を実施例1と
同様の方法で評価し、その結果を表3に示した。表3か
ら明らかなように、紙離解保水度が本発明の上限110
%を超え、紙離解パルプろ水度が本発明の下限400m
l・CSFを下回り、平滑度が本発明の下限20秒を下
回り、表面電気抵抗率が本発明の下限109 Ωを下回っ
た結果、ラインに僅かの乱れが認められ、やや鮮鋭度が
劣っていた。中間調もノイズがひどく、かなりざらつき
が感じられた。インクジェット機器でのインクにじみも
ひどく、判読困難な部分があった。また、紙詰まりも発
生した。
【0063】〔比較例4〕表3の比較例4に示すとお
り、原料に化学パルプのバージンラップパルプ(WLC
P)100部に対し、填料として炭酸カルシウム12
部、内添サイズ剤としてアルケニル無水コハク酸(AS
A)0.1部を配合して抄紙し、坪量が75g/cm2
の原紙を得た。
【0064】その原紙に、スチレンブタジエンラバー
(SBR)及びポリビニルアルコール(PVA)の配合
比が75部/25部の接着剤と、カオリンクレーと炭酸
カルシウムの配合比が70部/30部の顔料からなり、
顔料と接着剤の配合比が85部/15部である塗布材料
を乾燥後の塗布量が原紙の両面に片面15g/cm2
なるように、ラボコーターで塗工した後、スーパー・カ
レンダー処理を行い、比較例4の記録用紙を得た。
【0065】得られた記録用紙は、坪量が105g/c
2 、紙離解保水度が130%、紙離解パルプろ水度が
390ml・CSFで、平滑度が2600秒、表面電気
抵抗率が5×1011Ωであった。この記録用紙を実施例
1と同様の方法で評価し、その結果を表3に示した。表
3から明らかなように、紙離解パルプ保水度が本発明の
上限110%を超え、紙離解パルプろ水度が本発明の下
限400ml・CSFを下回り、表面電気抵抗率が本発
明の上限1011Ωを超えた結果、ライン鮮鋭度は良好
で、中間調も滑らかに再現していたが、インクジェット
機器では濃度が低かった。また、紙詰まりも発生した。
【0066】〔比較例5〕表3の比較例5に示すとお
り、原料に化学パルプのバージンラップパルプ(WLC
P)100部に対し、填料として炭酸カルシウム12
部、内添サイズ剤としてアルケニル無水コハク酸(AS
A)0.2部を配合して抄紙した。さらに、間接電子写
真適性を付与するため、サイズプレス処理により、澱粉
を5部、アクリル酸系サイズ剤を0.2部、NaClを
0.15部、水を94.65部配合したサイズ液を固形
分付着量1.5g/m2 となるように塗工し、比較例5
の記録用紙を得た。
【0067】得られた記録用紙は、坪量が65g/cm
2 、紙離解保水度が130%、紙離解パルプろ水度が4
00ml・CSFで、平滑度が40秒、表面電気抵抗率
が5×1010Ωであった。この記録用紙を実施例1と同
様の方法で評価し、その結果を表3に示した。表3から
明らかなように、紙離解パルプ保水度が本発明の上限1
10%を超え、紙離解パルプろ水度が本発明の下限40
0ml・CSFを下回った結果、ライン鮮鋭度は良好で
あったが、中間調には少しざらつきが感じられた。イン
クジェット機器でのにじみは認められなかった。また、
僅かに紙詰まりがあった。
【0068】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、電子写真機器での繊維構造による画質ノイズと、
インクジェット機器でのインクのにじみが改善され、紙
送りトラブルのない記録用紙を提供できるようになっ
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バージンのかゆ状パルプ及び/又はバー
    ジンのラップパルプを主原料とする記録用紙において、
    前記記録用紙をJIS P8121に準じて離解したパ
    ルプの保水度が80〜110%であり、前記離解したパ
    ルプのろ水度(JIS P8121)が480〜600
    mlの範囲にあり、かつ、温度20℃、湿度65%RH
    における前記記録用紙の表面電気抵抗率(JIS K6
    911)が109 〜1011Ωの範囲にあることを特徴と
    する記録用紙。
  2. 【請求項2】 古紙パルプ及び/又はバージンの乾燥パ
    ルプを主原料とする記録用紙において、前記記録用紙を
    JIS P8121に準じて離解したパルプの保水度が
    80〜110%であり、前記離解したパルプのろ水度
    (JIS P8121)が400〜600mlの範囲に
    あり、かつ、温度20℃、湿度65%RHにおける前記
    記録用紙の表面電気抵抗率(JIS K6911)が1
    9 〜1011Ωの範囲にあることを特徴とする記録用
    紙。
  3. 【請求項3】 平滑度が20〜100秒の範囲にあり、
    顔料塗工が施されていない、電子写真方式及びインクジ
    ェット方式の記録に使用する請求項1又は2記載の記録
    用紙。
  4. 【請求項4】 平滑度が60〜100秒の範囲にあり、
    顔料塗工が施されていない、カラー又は高解像度の電子
    写真方式及びインクジェット方式の記録に使用する請求
    項1又は2記載の記録用紙。
  5. 【請求項5】 平滑度が60〜150秒の範囲にあり、
    顔料が微塗工されている、カラー又は高解像度の電子写
    真方式及びインクジェット方式の記録に使用する請求項
    1又は2記載の記録用紙。
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