JPH06202370A - 電子写真用転写用紙 - Google Patents

電子写真用転写用紙

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JPH06202370A
JPH06202370A JP31110892A JP31110892A JPH06202370A JP H06202370 A JPH06202370 A JP H06202370A JP 31110892 A JP31110892 A JP 31110892A JP 31110892 A JP31110892 A JP 31110892A JP H06202370 A JPH06202370 A JP H06202370A
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JP
Japan
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paper
pulp
transfer
ash content
electrophotographic
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Application number
JP31110892A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kurihara
努 栗原
Katsumi Harada
勝巳 原田
Hiroyoshi Hosomura
弘義 細村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06202370A publication Critical patent/JPH06202370A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙粉に起因するバックグランドかぶりや像の
白ぬけ、給紙不良や転写不良等のトラブルの発生が極め
て少なく、その他の電子写真適性が従来のバージンのケ
ミカルパルプを主原料とする電子写真用転写用紙となん
ら変わりない品質を有し、かつ原材料として古紙パルプ
を多く利用しながら保存性に優れた電子写真用転写用紙
を提供する。 【構成】 全パルプ中に古紙パルプを含有し、古紙に含
有する顔料の一部を填料として利用し、さらに炭酸カル
シウムを灰分相当量1%以上加えて灰分を2〜5%に調
整し、かつ、サイズ剤を内添し、澱粉をサイズプレスで
付与し、テーバー磨耗量を15mg以下とする電子写真
用転写用紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間接静電複写機や間接
静電プリンターなどに用いられる転写用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真技術を用いる機器にお
いて、紙粉の発生は重要な問題である。紙中に含まれる
タルクやカオリンにより生じるバックグランドかぶりや
像の白ぬけ、給紙ローラに紙粉が付着して生じる給紙不
良や転写コロトロンに付着して生じる転写不良等様々な
問題があることが良く知られている。ところで、近年、
地球環境問題が表面化して森林資源保護の重要性が認識
され、対策の一環として紙原料への古紙利用による木材
資源の利用節減が、重大な課題となってきた。特に、現
在古紙利用が少ない印刷・情報用紙では、古紙を原料と
するリサイクル紙の使用拡大が望まれている。これらの
機器に、従来のリサイクル紙を使用すると、バージンの
ケミカルパルプからなる電子写真用転写用紙より紙粉の
発生が多く、またバックグランドかぶりや像ぬけ、給紙
不良・転写不良が生じ実用上大きな支障があることが明
らかになってきた。
【0003】バージンのケミカルパルプからなる電子写
真用転写用紙で紙粉の問題に対し、検討が行われてい
る。特開昭59−162560号公報、特開昭59−1
62561号公報、特開昭59−191068号公報、
特開昭59−208557号公報、特開昭60−617
62号公報等では、正極性トナー現像方式において、紙
中に含まれるタルクやカオリンにより生じるバックグラ
ンドかぶりや像の白ぬけを改善するために添加填料を炭
酸カルシウムと規定するものや灰分量を規定するなどの
手段が開示されている。また、給紙ローラに紙粉が付着
して生じる給紙不良や転写コロトロンに付着して生じる
転写不良等について特開昭59−191068号公報、
特開昭60−61763号公報では紙粉の発生部位が紙
の端部に特定されることに着目した改善が検討され、端
部に塗料層を設けたり、断裁面の長さを規定するといっ
た手段が開示されている。しかし、以上の検討ではリサ
イクル紙の課題を解決する手段は全く開示されていな
い。また、リサイクル紙に関して特公昭63−686
7,特開平3−287894号公報、特開平3−287
895号公報、特開平4−18188号公報、特開平4
−5662号公報等があるが、紙粉の問題に対し何ら改
善手段を開示してはいない。
【0004】リサイクル紙とバージンのケミカルパルプ
からなる転写用紙をテーバー磨耗試験機(TAPPI
標準法 T476)により磨耗量を測定すると、リサイ
クル紙はテーバー磨耗量が多く、紙粉の発生量が多い。
紙粉量の少ない従来の転写紙のテーバー磨耗量は15m
g以下であるのに対し、紙粉量の多いリサイクル紙はそ
れ以上であり、紙層強度が弱いことを確認した(図1参
照)。また、従来のリサイクル紙は灰分が6%以上の紙
が多く、テーバー磨耗量が多く、紙粉量が多い原因であ
ると考えられた。また、従来のリサイクル紙は酸性紙で
あり保存性に懸念がある。また、紙粉に含まれている填
料はほとんどカオリンやタルクであり、バックグランド
かぶりや像ぬけの原因となっていることがわかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、紙粉
に起因するバックグランドかぶりや像の白ぬけ、給紙不
良や転写不良等のトラブルの発生が極めて少なく、その
他の電子写真適性が従来のバージンのケミカルパルプを
主原料とする電子写真用転写用紙(以後、転写用紙と呼
ぶ)となんら変わりない品質を有し、かつ原材料として
古紙パルプを多く利用しながら保存性に優れた電子写真
用転写用紙(以後、転写用リサイクル紙と呼ぶ)を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、全パルプ中に
古紙パルプを含有し、古紙に含有する顔料の一部を填料
として利用し、さらに炭酸カルシウムを加えて灰分(J
IS P 8128)を2〜5%に調整し、かつ、サイ
ズ剤を内添し、澱粉をサイズプレスで付与し、テーバー
磨耗量を15mg以下とすることを特徴とした転写用リ
サイクル紙である。さらに、古紙含有率が70%以上で
あり、澱粉とPVAをサイズプレスで付与したことを特
徴とする。
【0007】本発明者らは紙粉によるトラブルがなく、
かつ古紙パルプを多く利用しながら保存性に優れた転写
用紙を得るために、精力的に検討を行った。そこで、種
々の古紙をパルプ化して灰分を分析すると、灰分は1〜
4%で、4%を超えるものも一部確認された。灰分の元
素分析から填料は、ほとんどカオリンとタルクであり、
炭酸カルシウムを含有するものもあった。すなわち、古
紙パルプは既に顔料を含有していること、また、古紙パ
ルプシートはバージンパルプシートよりテーバー磨耗量
が多いことを確認した。従って、これらの古紙パルプを
使用すると紙層強度が低下し、紙粉が多く、その中に含
まれるタルク、カオリンによるバックグランドかぶりや
像の白ぬけが起きることを確認した。
【0008】従って、これらの古紙を利用して、紙粉や
その中に含まれるカオリンとタルクによるバックグラン
ドかぶりや像の白ぬけがないリサイクル紙を製造するた
めには古紙パルプ中よりタルクやカオリンを除去するこ
とが考えられるが、パルプ収率の低下によるコスト・ア
ップやスラッジの増加等の問題が生じる。また、灰分が
少なく、カオリンやタルクが含まれていない古紙を使用
することも考えられるが、古紙を多く利用するために
は、古紙パルプの種類を問わず利用する必要があるので
現実的ではない。そこで、古紙パルプ中の顔料を除去せ
ず、また、古紙の種類を問わず利用してリサイクル紙を
製造する手段を検討した。
【0009】古紙パルプに含有する顔料の一部を填料と
して利用し、バックグランドかぶりや像ぬけのないリサ
イクル紙を得るためには、タルクやカオリンの灰分相当
量を4%以下にすれば良いことを見出した。古紙パルプ
に含有されるタルクやカオリンの含有量は4%以下であ
るものがほとんどであり、顔料の多い一部古紙を集中し
て使用することを避けるだけで、古紙利用を大幅に妨げ
るものではないことも見出した。また、保存性を向上す
るためにpHを中性からアルカリ性にする必要がある。
このため、中性サイズ剤等を使用し、さらに、アルカリ
性顔料である炭酸カルシウムを灰分相当量で1%以上加
えればよいことを見出した。
【0010】本発明者らはさらに、古紙に含有する顔料
の一部を填料として利用し、さらに炭酸カルシウムを加
えて紙の灰分の総量とテーバー磨耗量の関係について調
べたところ、灰分総量を5%以下にする必要があること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】本発明において使用する古紙パルプは、製
本、印刷工場、裁断所等において発生する裁落、損紙、
幅落としした古紙である上白、特白、中白、白損等の未
印刷古紙を解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート
紙、中質紙、中質コート紙、更紙等に平版、凸版、凹版
印刷等、電子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記
録方式、インクジェット記録方式、カーボン紙などによ
り印字された古紙、及び水性、油性インクや、鉛筆など
で筆記した古紙、新聞古紙、を離解後脱墨したパルプ
(以下、DIPと略記する)等使用できる。
【0012】本発明において、上記古紙以外に、バージ
ンのケミカルパルプ(CP:広葉樹晒クラフトパルプ、
針葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、
針葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針
葉樹晒亜硫酸パルプ、広葉樹未晒亜硫酸パルプ、針葉樹
未晒亜硫酸パルプ等木材及びその他の繊維原料を化学的
に処理して作成されたパルプ)や木材またはチップを機
械的にパルプ化したグランドパルプ、や木材またはチッ
プに薬液を滲み込ませた後、機械的にパルプ化したケミ
グランドパルプ、ケミメカニカルパルプ、および、チッ
プをやや柔らかくなるまで蒸解した後、リファイナーで
パルプ化したセミケミカルパルプ等のバージンパルプを
含有させてもよい。但し、上記古紙以外にはバージンの
ケミカルパルプを含有することが好ましい。
【0013】本発明のリサイクル転写紙に用いることが
できる填料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウム、チョーク等の炭酸カルシウムが使用できる。
但し、古紙原料に含まれている灰分を勘案して添加する
必要がある。添加する場合には用紙に対して重量比で1
0%以下、さらに好ましくは8%以下の配合にする。ま
た、炭酸カルシウムの粒径等を考慮することが好まし
い。
【0014】本発明において、使用する内添サイズ剤
は、ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイ
ズ剤、中性サイズ剤等のサイズ剤が使用でき硫酸バン
ド、カチオン化澱粉等、適当なサイズ剤と繊維との定着
剤を組み合せて使用する。望ましくは、電子写真方式の
複写機、プリンター等における走行性及びコピー後の用
紙保存性の観点から、中性サイズ剤、特に、アルケニル
無水コハク酸系サイズ剤を使用し、添加量等を増加し、
結合強化を計ることが好ましい。さらに、コピー適性、
走行性等の電子写真適性を付与するために原料の調成、
製造条件のコントロールを行い、特に、プレス強化等、
繊維間の結合を強化する処方が好ましい。
【0015】また画像の乱れを防止し、適当なコピー画
像濃度を維持するため、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、スチレン−マレイン酸コポリマー、第4級アンモニ
ウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズプレスで表面塗布し
て、転写紙の表面電気抵抗(JIS K 6911によ
る)を109〜1011Ω(温度20°C,湿度65%R
H)にすることが好ましい。また、コピー画像部の鮮鋭
度を向上させるためにキャレンダー処理等により表面の
凹凸を少なくして転写紙の平滑度(JIS P811
9)を10秒以上、好ましくは20秒以上にすることが
好ましい。また、開封直後の製品水分は波打ちや、コピ
ー後カールの発生を抑えるために適正水分の4.0〜
6.5%になるよう抄紙機のドライヤー、キャレンダー
工程や、断裁工程等で調整することが好ましい。また、
断裁工程で発生する紙粉は吸引等により除去工程を経る
ことが好ましい。保管時に吸脱湿が発生しないように、
ポリエチレンラミネート紙等の防湿包装紙や、ポリプロ
ピレンフィルム等で包装することが好ましい。
【0016】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、もちろん本発明はこれによって限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 表1の実施例1に示すとおり、パルプ材料としてバージ
ンCP(広葉樹晒クラフトパルプ)90%,新聞DIP
10%を使用した。坪量67g/m2、填料として炭酸
カルシウムを8%配合し、また、内添サイズにはASA
0.1%(対パルプ重量)を配合し、この紙料を用いて
長網抄紙機で抄紙した。さらに間接電子写真適性を付与
するためにサイズプレス処理により、澱粉を1g/
2、塩化ナトリウム0.2g/m2となるように塗工
し、本発明の転写用紙を得た。この転写用紙の灰分は5
%、テーバー磨耗量は8mgであった。この転写紙10
000枚を用いて富士ゼロックス社製複写機Vivac
e670にてコピー質の評価と給紙不良発生の有無を確
認した。コピー質の評価は10000枚目のコピーにつ
いてバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな抜け
を評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認した。そ
の結果を表1に示す。表1から明らかなように、灰分を
5%にすることにより、テーバー磨耗量が8mgと紙粉
の発生の少ない転写紙が得られ、コピー質の維持性、給
紙安定性に優れることを確認した。
【0018】実施例2 表1の実施例2に示すとおり、パルプ材料としてバージ
ンCP(広葉樹晒クラフトパルプ)50%,上質DIP
50%を使用した。坪量66g/m2、填料として炭酸
カルシウムを2%配合し、また、内添サイズにはAKD
0.2%(対パルプ重量)を配合し、この紙料を用いて
長網抄紙機で抄紙した。さらに間接電子写真適性を付与
するためにサイズプレス処理により、澱粉を1g/
2、塩化ナトリウム0.2g/m2となるように塗工
し、本発明の転写用紙を得た。この転写用紙の灰分は
2.5%、テーバー磨耗量は9mgであった。この転写
紙を実施例1と同様の方法で評価した。その結果を表1
に示す。表1から明らかなように、灰分を2.5%にす
ることにより、テーバー磨耗量が9mgと紙粉の発生の
少ない転写紙が得られ、コピー質の維持性、給紙安定性
に優れることを確認した。
【0019】実施例3 表1の実施例3に示すとおり、パルプ材料として上質D
IP100%を使用した。坪量64g/m2、填料とし
て炭酸カルシウムを2%配合し、また、内添サイズには
ASA0.1%(対パルプ重量)を配合し、この紙料を
用いて長網抄紙機で抄紙した。さらに間接電子写真適性
を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉を1g
/m2、塩化ナトリウム0.2g/m2となるように塗工
し、本考案の転写用紙を得た。この転写用紙の灰分は2
%、テーバー磨耗量は9mgであった。この転写紙を実
施例1と同様の方法で評価した。その結果を表1に示
す。表1から明らかなように、灰分を2%にすることに
より、テーバー磨耗量が9mgと紙粉の発生の少ない転
写紙が得られ、コピー質の維持性、給紙安定性に優れる
ことを確認した。
【0020】実施例4 表1の実施例4に示すとおり、パルプ材料としてバージ
ンCP30%、新聞DIP70%を使用した。坪量64
g/m2、填料として炭酸カルシウムを6%配合し、ま
た、内添サイズにはASA0.1%(対パルプ重量)を
配合し、この紙料を用いて長網抄紙機で抄紙した。さら
に間接電子写真適性を付与するためにサイズプレス処理
により、澱粉を0.5g/m2とPVA0.4g/m2
塩化ナトリウム0.2g/m2となるように塗工し、本
発明の転写用紙を得た。この転写用紙の灰分は4%、テ
ーバー磨耗量は11mgであった。この転写紙を実施例
1と同様の方法で評価した。その結果を表1に示す。表
1から明らかなように、灰分を4%にすることにより、
テーバー磨耗量が11mgと紙粉の発生の少ない転写紙
が得られ、コピー質の維持性、給紙安定性に優れること
を確認した。
【0021】実施例5 表1の実施例5に示すとおり、パルプ材料として新聞D
IP100%を使用した。坪量69g/m2、填料とし
て炭酸カルシウムを5%配合し、また、内添サイズには
AKD0.1%(対パルプ重量)を配合し、この紙料を
用いて長網抄紙機で抄紙した。さらに間接電子写真適性
を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉を0.
6g/m2とPVA0.5g/m2、塩化ナトリウム0.
2g/m2となるように塗工し、本発明の転写用紙を得
た。この転写用紙の灰分は3.5%、テーバー磨耗量は
12mgであった。この転写紙を実施例1と同様の方法
で評価した。その結果を表1に示す。表1から明らかな
ように、灰分を3.5%にすることにより、テーバー磨
耗量が12mgと紙粉の発生の少ない転写紙が得られ、
コピー質の維持性、給紙安定性に優れることを確認し
た。
【0022】実施例6 表2の実施例6に示すとおり、パルプ材料としてバージ
ンCP20%、新聞DIP80%を使用した。坪量68
g/m2、填料として炭酸カルシウムを6%配合し、ま
た、内添サイズにはASA0.1%(対パルプ重量)を
配合し、この紙料を用いて長網抄紙機で抄紙した。さら
に間接電子写真適性を付与するためにサイズプレス処理
により、澱粉を1g/m2、塩化ナトリウム0.2g/
2となるように塗工し、本発明の転写用紙を得た。こ
の転写用紙の灰分は4.5%、テーバー磨耗量は13m
gであった。この転写紙を実施例1と同様の方法で評価
した。その結果を表2に示す。表2から明らかなよう
に、灰分を4.5%にすることにより、テーバー磨耗量
が13mgと紙粉の発生の少ない転写紙が得られ、コピ
ー質の維持性、給紙安定性に優れることを確認した。
【0023】実施例7 表2の実施例7に示すとおり、パルプ材料としてバージ
ンCP30%、上質DIP70%を使用した。坪量70
g/m2、填料として炭酸カルシウムを4%配合し、ま
た、内添サイズにはASA0.1%(対パルプ重量)を
配合し、この紙料を用いて長網抄紙機で抄紙した。さら
に間接電子写真適性を付与するためにサイズプレス処理
により、澱粉を1g/m2、塩化ナトリウム0.2g/
2となるように塗工し、本発明の転写用紙を得た。こ
の転写用紙の灰分は5%、テーバー磨耗量は15mgで
あった。この転写紙を実施例1と同様の方法で評価し
た。その結果を表2に示す。表2から明らかなように、
灰分を5%にすることにより、テーバー磨耗量が15m
gと紙粉の発生の少ない転写紙が得られ、コピー質の維
持性、給紙安定性に優れることを確認した。
【0024】実施例8 第2表の実施例8に示すとおり、パルプ材料としてバー
ジンCP10%、上質DIP90%を使用した。坪量6
5g/m2、填料として炭酸カルシウムを8%配合し、
また、内添サイズにはASA0.1%(対パルプ重量)
を配合し、この紙料を用いて長網抄紙機で抄紙した。さ
らに間接電子写真適性を付与するためにサイズプレス処
理により、澱粉を1g/m2、塩化ナトリウム0.2g
/m2となるように塗工し、本発明の転写用紙を得た。
この転写用紙の灰分は5%、テーバー磨耗量は15mg
であった。この転写紙を実施例1と同様の方法で評価し
た。その結果を第2表に示す。表2から明らかなよう
に、灰分を5%にすることにより、テーバー磨耗量が1
5mgと紙粉の発生の少ない転写紙が得られ、コピー質
の維持性、給紙安定性に優れることを確認した。
【0025】実施例9 表2の実施例9に示すとおり、パルプ材料としてバージ
ンCP30%、新聞DIP70%を使用した。坪量64
g/m2、填料として炭酸カルシウムを6%配合し、ま
た、内添サイズにはASA0.1%(対パルプ重量)を
配合し、この紙料を用いて長網抄紙機で抄紙した。さら
に間接電子写真適性を付与するためにサイズプレス処理
により、澱粉を0.5g/m2、塩化ナトリウム0.2
g/m2となるように塗工し、本発明の転写用紙を得
た。この転写用紙の灰分は4%、テーバー磨耗量は15
mgであった。この転写紙を実施例1と同様の方法で評
価した。その結果を表2に示す。表2から明らかなよう
に、灰分を4%にすることにより、テーバー磨耗量が1
5mgと紙粉の発生の少ない転写紙が得られ、コピー質
の維持性、給紙安定性に優れることを確認した。
【0026】実施例10 表2の実施例10に示すとおり、パルプ材料として新聞
DIP100%を使用した。坪量69g/m2、填料と
して炭酸カルシウムを5%配合し、また、内添サイズに
はAKD0.1%(対パルプ重量)を配合し、この紙料
を用いて長網抄紙機で抄紙した。さらに間接電子写真適
性を付与するためにサイズプレス処理により、澱粉を
0.6g/m2と、塩化ナトリウム0.2g/m2となる
ように塗工し、本発明の転写用紙を得た。この転写用紙
の灰分は3.5%、テーバー磨耗量は15mgであっ
た。この転写紙を実施例1と同様の方法で評価した。そ
の結果を表2に示す。表2から明らかなように、灰分を
3.5%にすることにより、テーバー磨耗量が15mg
と紙粉の発生の少ない転写紙が得られ、コピー質の維持
性、給紙安定性に優れることを確認した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】以下、比較例を説明する。 比較例1 表3の比較例1に示す仕様のほかは実施例1と同様の処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の方法でバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな
抜けを評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認し
た。その結果を表3に示す。
【0030】比較例2 表3の比較例2に示す仕様のほかは実施例1と同様の処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の方法でバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな
抜けを評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認し
た。その結果を表3に示す。
【0031】比較例3 表3の比較例3に示す仕様のほかは実施例1と同様の処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の方法でバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな
抜けを評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認し
た。その結果を表3に示す。
【0032】比較例4 表4の比較例4に示す仕様のほかは実施例1と同様の処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の方法でバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな
抜けを評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認し
た。その結果を表4に示す。
【0033】比較例5 表4の比較例5に示す仕様のほかは実施例1と同様の処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の方法でバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな
抜けを評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認し
た。その結果を表4に示す。
【0034】比較例6 表4の比較例6に示す仕様のほかは実施例1と同様の処
方で抄紙した。得られた転写紙について実施例1と同様
の方法でバックグランドかぶり及びコピー画像の細かな
抜けを評価した。また、給紙不良の発生頻度を確認し
た。その結果を表4に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】本発明の電子写真用転写紙は、古紙パル
プを含有しているにもかかわらず、古紙に含有する顔料
の一部を填料として利用し、さらに炭酸カルシウムを加
えて灰分を2〜5%に調整し、テーバー磨耗量が15m
g以下とすることにより従来の晒バージンパルプからな
る電子写真用転写紙と同様に使用することができること
が大きな特徴である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テーバー磨耗量と紙粉総発生量の関係を示
す。なお、テーバー磨耗量の測定は磨耗輪CS−10を
用い、荷重250gで50回転行った。また、紙粉発生
量はA4サイズの用紙5000枚を走行し、その間の転
写時の感光体へ付着した紙粉を回収し、その総量で示
す。尚、評価に使用したサンプルは断裁工程で発生する
紙粉を除去する工程を経ている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全パルプ中に古紙パルプを含有し、古紙
    に含有する顔料の一部を填料として利用し、さらに炭酸
    カルシウムを灰分相当量1%以上加えて灰分を2〜5%
    に調整し、かつ、サイズ剤を内添し、澱粉をサイズプレ
    スで付与し、テーバー磨耗量を15mg以下とすること
    を特徴とする電子写真用転写用紙。
  2. 【請求項2】 古紙含有率が70%以上であり、澱粉と
    PVAをサイズプレスで付与することを特徴とする請求
    項1記載の電子写真用転写用紙。
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