JP3003371B2 - 電子写真用転写用紙 - Google Patents

電子写真用転写用紙

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JP3003371B2
JP3003371B2 JP4070379A JP7037992A JP3003371B2 JP 3003371 B2 JP3003371 B2 JP 3003371B2 JP 4070379 A JP4070379 A JP 4070379A JP 7037992 A JP7037992 A JP 7037992A JP 3003371 B2 JP3003371 B2 JP 3003371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間接静電複写機や間接
静電プリンターなどに用いられる転写用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題が表面化して森林資
源保護の重要性が認識され、対策の一環として紙原料へ
の古紙利用による木材資源の利用節減が、重大な課題と
なってきた。特に、現在古紙利用が少ない印刷・情報用
紙では、古紙を原料とするリサイクル紙の使用拡大が望
まれている。
【0003】最近の複写機・プリンターなどの変化は著
しく、コピースピードの増加やコンパクト化、両面コピ
ー・多重コピーといった諸機能の充実がなされコピース
ピードが比較的遅い機種にまで広く普及してきている。
これに伴い、紙の長手方向からの給紙が増えるとともに
複雑な機内を搬送され紙にとってますます苛酷な条件に
なってきている。これらの機器に、従来の再生紙を使用
すると、特に高湿環境下でのコピー作業で、コピーのシ
ワや紙詰まり等のトラブルが発生する問題が頻発し、実
用上大きな支障があることが明らかになってきた。特公
昭63−6867、特開平3−236062、特開平3
−243953に、古紙パルプを含有する電子写真用転
写用紙が開示されているが、上記高湿環境下の課題を解
決する手段を提示してはいない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高湿
環境下でのコピー作業でコピーのシワや紙詰まり等のト
ラブルを含む電子写真適性が従来の晒バージンパルプを
主原料とする電子写真用転写用紙(以後、転写用紙と呼
ぶ)となんら変わりない品質を有し、かつ原材料として
使用するパルプのうち70%以上と多くの古紙パルプを
利用した電子写真用転写用紙(以後、リサイクル転写紙
と呼ぶ)を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、古紙パルプを
70%以上含有し、温度20°C湿度65%RHから温
度20°C湿度25%RHへ環境変化させた時の紙の横
方向の伸縮率が0.60%以下であることを特徴とした
リサイクル転写紙である。さらに本発明は、このリサイ
クル転写紙を達成するために、全パルプ中の化学パルプ
の比率を90%以上とし、かつ本リサイクル転写紙を離
解して得たパルプ懸濁液のろ水度が400〜500ml
(CSF)の範囲とすることを特徴としている。本発明
における紙の横方向の伸縮率とは、温度20°Cにおい
て“湿度65%RH→25%RH→65%R.H→90
%RH”の吸脱湿を3サイクル繰り返し処理した時の3
サイクル目の65%RH→25%RHと環境変化させた
時の紙製造時の抄紙機の進行方向に直角方向の寸法変化
率を意味する。
【0006】本発明におけるリサイクル転写紙を離解し
て得たパルプ懸濁液のろ水度とは、パルプ離解機を使用
し濃度0.6%で紙を離解し、その離解パルプ懸濁液を
JIS−P−8121のカナダ標準形(CSF)に準じ
て測定したろ水度を意味する。
【0007】本発明者らは、上記コピーのシワの発生に
ついて観察したところ、高湿環境でコピーする際に、開
封した用紙を積み重ねたまま放置すると、上部の何枚か
を除き、熱ロール方式の画像定着部で、用紙後端にシワ
が発生することが確認された。更に定着部でのシワ発生
状況を検討したところ、シワが発生する用紙は、周辺部
が中央部より水分含有量が2〜3%高く、そのため周辺
部の寸法が中央部より伸びているため、周辺部に波打ち
が生じていること、この波打ちが大きいと、シワの発生
が増加することが確認された。その波打ちを小さくする
手段をさらに検討した結果、紙の横方向の伸縮率を減少
させていくと図1に示すように、コピーのシワの発生
は、紙の横方向の伸縮率が0.60%で急激に減少する
ことを発見した。
【0008】また、図2に示すように、古紙パルプ含有
率を増加させていくと紙の横方向の伸縮率が大幅に大き
くなり、シワの発生が増加することも確認された。特に
古紙パルプ含有率が70%を超えるとその傾向は顕著と
なった。しかし、古紙パルプ含有率が70%以上であっ
ても、平衡水分の低い化学パルプを90%以上含有させ
ると伸縮率が減少し、シワの発生が少なくなることがわ
かった。さらに、古紙パルプ含有率が70%以上で、化
学パルプを90%以上含有するリサイクル転写紙を離解
して得たパルプ懸濁液のろ水度を400ml以上になる
よう古紙及びバージンパルプを調整することにより、紙
の横方向の伸縮率が0.60%以下になり、シワの発生
がほとんどなくなる。ここで化学パルプとは、バージン
パルプだけでなく古紙に含まれるリサイクル化学パルプ
も含む。
【0009】本発明のリサイクル転写紙は、リサイクル
転写紙を離解して得たパルプ懸濁液のろ水度が500m
lを超えると、用紙の地合いが悪くなり、局部的な繊維
のフロックによる吸湿ムラとなり、コピーシワが発生す
ることを確認した。
【0010】本発明は、紙全層の伸縮率を0.60%以
下にすることで、目的の高湿環境下での波打ちを改善す
るものである。前述の特開平3−236062で開示さ
れている手段は、紙表裏の伸縮率のバランスを制御し
て、目的のカール減少をしているものである。また、特
開平3−243953で開示されている手段は、紙製造
時の乾燥工程で生ずる残留歪みを乾燥速度差によって紙
表裏のバランスを制御して、目的のカール減少をしてい
るものである。本発明の紙全層の伸縮率は、この紙表裏
の伸縮率や残留歪みのバランスによる制御だけでは改善
できない。
【0011】本発明において使用する古紙パルプは、製
本、印刷工場、裁断所等において発生する裁落、損紙、
幅落としした古紙である上白、特白、中白、白損等の未
印刷古紙を解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート
紙、中質紙、中質コート紙、更紙等に平版、凸版、凹版
印刷等、電子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記
録方式、インクジェット記録方式、カーボン紙などによ
り印字された古紙、及び水性、油性インクや、鉛筆など
で筆記した古紙、新聞古紙、を離解後脱墨したパルプ
(以下、DIPと略記する)等使用できるが、本発明で
は前述のように化学パルプ含有率、ろ水度の条件を達成
するためには、選別、組合せによって、配合率の管理を
行う。
【0012】本発明において、上記古紙以外に、バージ
ンの化学パルプ(広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒ク
ラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹未晒
クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒亜硫
酸パルプ、広葉樹未晒亜硫酸パルプ、針葉樹未晒亜硫酸
パルプ等木材及びその他の繊維原料を化学的に処理して
作成されたパルプ)や木材またはチップを機械的にパル
プ化したグランドパルプ、や木材またはチップに薬液を
滲み込ませた後、機械的にパルプ化したケミグランドパ
ルプ、ケミメカニカルパルプ、および、チップをやや柔
らかくなるまで蒸解した後、リファイナーでパルプ化し
たセミケミカルパルプ等のバージンパルプを含有させて
もよい。但し、上記古紙以外にはバージンの化学パルプ
を含有することが好ましい。
【0013】本発明において、リサイクル転写紙を離解
した時のパルプ懸濁液のろ水度が400〜500ml
(CSF)の範囲となるよう調整するには、上記古紙の
選択及びバージンパルプの組合せ配合のほか、調成工程
での叩解度の調成が行われる。本発明のリサイクル転写
紙に用いることができる填料としては、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸カルシウム、チョーク等の炭酸カルシウ
ム、カオリン、焼成クレー、パイオロフィライト、セリ
サイト、タルク等のケイ酸類等、無機填料や、尿素樹脂
等の有機顔料が使用できるが、古紙原料に含まれている
灰分を勘案して添加する必要がある。添加する場合には
用紙に対して重量比で20%以下、さらに好ましくは1
0%以下の配合にする。望ましくは、電子写真方式にお
ける画質維持性の観点から炭酸カルシウムを10% 以
下配合することが好ましい。
【0014】本発明において、使用する内添サイズ剤
は、ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイ
ズ剤、中性サイズ剤等のサイズ剤が使用でき硫酸バン
ド、カチオン化澱粉等、適当なサイズ剤と繊維との定着
剤を組み合せて使用する。望ましくは、電子写真方式の
複写機、プリンター等における走行性及びコピー後の用
紙保存性の観点から、中性サイズ剤、特に、アルケニル
無水コハク酸系サイズ剤を使用する。さらに、コピー適
性、走行性等の電子写真適性を付与するために原料の調
成、製造条件のコントロールが行われる。
【0015】また画像の乱れを防止し、適当なコピー画
像濃度を維持するため、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、スチレン−マレイン酸コポリマー、第4級アンモニ
ウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズプレスで表面塗布し
て、転写紙の表面電気抵抗(JIS K 6911によ
る)を10 9 〜10 11 Ω(温度20°C,湿度65%R
H)にする。また、コピー画像部の鮮鋭度を向上させる
ためにキャレンダー処理等により表面の凹凸を少なくし
て転写紙の平滑度(JIS P 8119)を10秒以
上、好ましくは20秒以上にする。また、開封直後の製
品水分は波打ちや、コピー後カールの発生を抑えるため
に適正水分の4.0〜6.5%になるよう抄紙機のドラ
イヤー、キャレンダー工程や、断裁工程等で調整する。
また、保管時に吸脱湿が発生しないように、ポリエチレ
ンラミネート紙等の防湿包装紙や、ポリプロピレンフィ
ルム等で包装する。
【0016】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明の具体的に説明
するが、もちろん本発明はこれによって限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 下記第1表の実施例1に示す通り、ケミカルパルプ(C
P)として、上質電子写真用紙古紙DIPを100%配
合し、表1に示すような填料、内添サイズ剤を配合して
抄紙した。さらに間接電子写真適性を付与するため、サ
イズプレス処理により、澱粉を1g/m 2 、塩化ナトリ
ウム0.2g/m 2 となるように塗工し、本発明の電子
写真用転写紙を得た。この転写紙の紙離解パルプろ水度
は、450mlで、紙の横方向の伸縮率は、等比こうか
ん式伸縮率計によって測定した結果、0.47%であっ
た。この転写紙の高湿環境でのコピー適性は、次のよう
にして確認した。即ち、この転写紙を25°C85%R
Hの環境中で、100枚積み重ね、2時間机上に放置
し、複写機(FX5075、富士ゼロックス社製)で、
片面コピー、片面多重コピー、両面コピーを行い、発生
したシワ発生率、紙詰まり率を確認した。その結果を第
1表に示す。第1表から明らかなように、CPとして、
上質電子写真用紙古紙DIPを100%配合し、紙離解
パルプろ水度を、450mlにし、紙の横方向の伸縮率
を、0.47%にした効果として、高湿調湿後の走行に
おいても、シワの発生がまったくなり、紙詰まりの発生
がなく、上質古紙を利用するため白色度の高い転写紙が
得られた。
【0018】実施例2 下記第1表の実施例2に示す通り、CPとして、上質電
子写真用紙古紙DIPを20%、上質フォーム用紙、感
熱紙等の模造古紙DIPを50%、上質印刷用紙、上質
コート紙、オフセット印刷物等の上質印刷古紙パルプを
30%、合計100%配合し、第1表に示すような填
料、内添サイズ剤を配合して抄紙した。さらに間接電子
写真適性を付与するため、サイズプレス処理により、澱
粉を1g/m 2 、塩化ナトリウム0.2g/m 2 となるよ
うに塗工し、本発明の電子写真用転写紙を得た。この転
写紙の紙離解パルプろ水度は、420mlで、紙の横方
向の伸縮率は、0.55%であった。この転写紙を実施
例1と同様の方法でコピー後のシワと紙詰まりの発生率
を確認した。その結果を第1表に示す。第1表から明ら
かなように、CPを100%配合した効果として、高湿
調湿後の走行においても、シワの発生が少なく、紙詰ま
りの発生も少なく、上質古紙を利用するため白色度の高
い転写紙が得られた。
【0019】実施例3 下記第1表の実施例3に示す通り、CPとして、上質電
子写真用紙古紙DIPを50%、上白古紙パルプを45
%、新聞古紙DIP中CP分1%、合計96%配合し、
CP以外のパルプとして、新聞古紙DIP中CP以外の
パルプ分4%配合し、第1表に示すような填料、内添サ
イズ剤を配合して抄紙した。さらに間接電子写真適性を
付与するため、サイズプレス処理により、澱粉を1g/
2 、塩化ナトリウム0.2g/m 2 となるように塗工
し、本発明の電子写真用転写紙を得た。この転写紙の紙
離解パルプろ水度は、410mlで、紙の横方向の伸縮
率は、0.54%であった。この転写紙を実施例1と同
様の方法でコピー後のシワと紙詰まりの発生率を確認し
た。その結果を第1表に示す。第1表から明らかなよう
に、CPを96%配合した効果として、高湿調湿後の走
行においても、シワの発生が少なく、紙詰まりの発生が
ない転写紙が得られた。
【0020】実施例4 下記第1表の実施例4に示す通り、CPとして、上質電
子写真用紙古紙DIPを20%、模造古紙パルプを70
%、合計90%配合し、CP以外のパルプとして、サー
モメカニカルパルプ(TMP)10%配合し、第1表に
示すような填料、内添サイズ剤を配合して抄紙した。さ
らに間接電子写真適性を付与するため、サイズプレス処
理により、澱粉を1g/m 2 、塩化ナトリウム0.2g
/m 2 となるように塗工し、本発明の電子写真用転写紙
を得た。この転写紙の紙離解パルプろ水度は、430m
lで、紙の横方向の伸縮率は、0.53%であった。こ
の転写紙を実施例1と同様の方法でコピー後のシワと紙
詰まりの発生率を確認した。その結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、CPを90%配合した効果
として、高湿調湿後の走行においても、シワの発生が少
なく、紙詰まりの発生がない転写紙が得られた。
【0021】実施例5 下記第2表の実施例5に示す通り、CPとして、上質電
子写真用紙古紙DIPを60%、模造古紙パルプを20
%、バージンのLBKPを20%、合計100%配合
し、表1に示すような填料、内添サイズ剤を配合して抄
紙した。さらに間接電子写真適性を付与するため、サイ
ズプレス処理により、澱粉を1g/m 2 、塩化ナトリウ
ム0.2g/m 2 となるように塗工し、本発明の電子写
真用転写紙を得た。この転写紙の紙離解パルプろ水度
は、500mlで、紙の横方向の伸縮率は、0.45%
であった。この転写紙を実施例1と同様の方法でコピー
後のシワと紙詰まりの発生率を確認した。その結果を第
2表に示す。第2表から明らかなように、CPを100
%配合した効果として、高湿調湿後の走行においても、
シワの発生が少なく、紙詰まりの発生がなく、上質古紙
を利用するため白色度の高い転写紙が得られた。
【0022】実施例6 下記第2表の実施例6に示す通り、CPとして、上質印
刷古紙DIPを20%、模造古紙DIPを40%、上白
古紙パルプを20%、バージンのNBKPを10%、合
計90%配合し、CP以外のパルプとして、バージンの
リファイナーグランドパルプ(RGP)を10%配合
し、第2表に示すような填料、内添サイズ剤を配合して
抄紙した。さらに間接電子写真適性を付与するため、サ
イズプレス処理により、澱粉を1g/m 2 、塩化ナトリ
ウム0.2g/m 2 となるように塗工し、本発明の電子
写真用転写紙を得た。この転写紙の紙離解パルプろ水度
は、400mlで、紙の横方向の伸縮率は、0.60%
であった。この転写紙を実施例1と同様の方法でコピー
後のシワと紙詰まりの発生率を確認した。その結果を第
2表に示す。第2表から明らかなように、CPを90%
配合した効果として、高湿調湿後の走行においても、シ
ワの発生が少なく、紙詰まりの発生がない転写紙が得ら
れた。
【0023】実施例7 下記第2表の実施例7に示す通り、CPとして、模造古
紙DIPを60%、バージンのLBKPを30%、新聞
古紙DIP中CP分2%合計92%配合し、CP以外の
パルプとして、新聞古紙DIP中CP以外のパルプ分8
%配合し、第2表に示すような填料、内添サイズ剤を配
合して抄紙した。さらに間接電子写真適性を付与するた
め、サイズプレス処理により、澱粉を1g/m 2 、塩化
ナトリウム0.2g/m 2 となるように塗工し、本発明
の電子写真用転写紙を得た。この転写紙の紙離解パルプ
ろ水度は、405mlで、紙の横方向の伸縮率は、0.
59%であった。この転写紙を実施例1と同様の方法で
コピー後のシワと紙詰まりの発生率を確認した。その結
果を第2表に示す。第2表から明らかなように、CPを
92%配合した効果として、高湿調湿後の走行において
も、シワの発生が少なく、紙詰まりの発生がない転写紙
が得られた。
【0024】以下、比較例を説明する。 比較例1 第3表の比較例1に示す通り、CPとして、上質電子写
真用紙古紙DIPを70%、新聞古紙DIP中CP分6
%合計76%配合し、CP以外のパルプとして、新聞古
紙DIP中CP以外のパルプ分24%配合し、第3表に
示すような填料、内添サイズ剤、表面サイズ剤処方で抄
紙した。得られた転写紙について、実施例1と同様の方
法でコピー後のシワと紙詰まりの発生率を確認した。そ
の結果を第3表に示す。
【0025】比較例2 第3表の比較例2に示す通り、CPとして、上質印刷古
紙DIPを60%、模造古紙DIPを20%、新聞古紙
DIP中CP分4%合計84%配合し、CP以外のパル
プとして、新聞古紙DIP中CP以外のパルプ分16%
配合し、第3表に示すような填料、内添サイズ剤、表面
サイズ剤処方で抄紙した。得られた転写紙について、実
施例1と同様の方法でコピー後のシワと紙詰まりの発生
率を確認した。その結果を第3表に示す。
【0026】比較例3 第3表の比較例3に示す通り、CPとして、上質電子写
真用紙古紙DIPを10%、上質印刷古紙DIPを20
%、新聞古紙DIP中CP分14%合計84%配合し、
CP以外のパルプとして、新聞古紙DIP中CP以外の
パルプ分56%配合し、第3表に示すような填料、内添
サイズ剤、表面サイズ剤処方で抄紙した。得られた転写
紙について、実施例1と同様の方法でコピー後のシワと
紙詰まりの発生率を確認した。その結果を第3表に示
す。
【0027】比較例4 第3表の比較例4に示す通り、CPとして、上質印刷古
紙DIPを50%、上白古紙パルプを20%、新聞古紙
DIP中CP分4%合計74%配合し、CP以外のパル
プとして、新聞古紙DIP中CP以外のパルプ分16
%、バージンのグラウンドパルプ(GP)を10%配合
し、第3表に示すような填料、内添サイズ剤、表面サイ
ズ剤処方で抄紙した。得られた転写紙について、実施例
1と同様の方法でコピー後のシワと紙詰まりの発生率を
確認した。その結果を第3表に示す。
【0028】比較例5 第4表の比較例5に示す通り、CPとして、模造古紙D
IPを50%、上白古紙パルプを20%、新聞古紙DI
P中CP分2%合計72%配合し、CP以外のパルプと
して、新聞古紙DIP中CP以外のパルプ分8%、バー
ジンのRGPを20%配合し、第4表に示すような填
料、内添サイズ剤、表面サイズ剤処方で抄紙した。得ら
れた転写紙について、実施例1と同様の方法でコピー後
のシワと紙詰まりの発生率を確認した。その結果を第4
表に示す。
【0029】比較例6 第4表の比較例6に示す通り、CPとして、模造古紙D
IPを20%、上質印刷古紙DIPを20%、新聞古紙
DIP中CP分6%、バージンのLBKPを30%配合
し、合計76%配合し、CP以外のパルプとして、新聞
古紙DIP中CP以外のパルプ分24%配合し、第4表
に示すような填料、内添サイズ剤、表面サイズ剤処方で
抄紙した。得られた転写紙について、実施例1と同様の
方法でコピー後のシワと紙詰まりの発生率を確認した。
その結果を第4表に示す。
【0030】比較例7 第4表の比較例7に示す通り、CPとして、上白古紙パ
ルプを30%、新聞古紙DIP中CP分2%、バージン
のLBKPを40%配合し、合計72%配合し、CP以
外のパルプとして、新聞古紙DIP中CP以外のパルプ
分8%、バージンのTMPを20%配合し、第4表に示
すような填料、内添サイズ剤、表面サイズ剤処方で抄紙
した。得られた転写紙について、実施例1と同様の方法
でコピー後のシワと紙詰まりの発生率を確認した。その
結果を第4表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】各表中の略号の意味は以下に示す通りであ
る。 PPCDIP;上質電子写真用紙古紙DIP、模造DI
P;模造古紙DIP、印刷DIP;上質印刷古紙DI
P、新聞DIP;新聞古紙DIP、上白古紙;上白古紙
パルプ、ASA;アルケニル無水コハク酸、ADK;ア
ルキルケテンダイマー。また、伝播速度比とは超音波パ
ルスの縦波伝播速度比(野村商事社製ソニックシートテ
スター“SST−210″で測定)である。また、高湿
湿潤走行結果は、用紙湿潤条件:25°C、85%RH
の雰囲気中で100枚積み重ね机上2時間放置後、同環
境で複写機(FX5075、富士ゼロックス社製)にセ
ットし走行させた。表中の記号の意味を以下に示す。 ◎;発生なし、○;発生率5%未満、△;発生率5%〜
10%、×;発生率11%〜50%、××;発生率50
%を越えたもの
【0036】
【発明の効果】本発明の電子写真用転写紙は、70%以
上の古紙パルプを含有しているにもかかわらず、特定し
た古紙パルプを使用した紙を離解して得たパルプ懸濁液
のろ水度が400〜500ml(CSF)にしたことに
より、紙の横方向の伸縮率が0.60%以下であるた
め、本リサイクル転写紙を間接電子写真方式の複写機に
用いても従来の晒バージンパルプからなる電子写真用転
写紙と同様に使用することができる。特に、高湿環境下
で従来の古紙パルプを含有する転写用紙と較べ、コピー
のシワや紙づまり等のトラブルが改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙の横方向の伸縮率とコピーシワ発生率の関係
を示す。化学古紙パルプを70%、バージン化学パルプ
を30%配合し、坪量65g/m 2 で任意の伸縮率のパ
ルプシートを作製し確認した。
【図2】古紙パルプ含有率と紙の横方向の伸縮率の関係
を示す。図中の古紙パルプの含有率を30、50、7
0、100%と配合し、残余パルプはバージン化学パル
プを配合し、坪量65g/m 2 のパルプシートを作製し
確認した。また、図中の古紙パルプMP200mlと
は、紙離解パルプろ水度が200mlとなるように、新
聞古紙を100%使用して古紙パルプ含有率に応じて残
余パルプのバージン化学パルプと混合し調整した。古紙
パルプCP370mlとは、上質電子写真用紙古紙を1
00%使用して紙離解パルプろ水度を調整した。同様に
古紙パルプCP400ml、古紙パルプCP430ml
についても行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−11098(JP,A) 特開 平2−251967(JP,A) 特開 平4−36760(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 11/22 D21H 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全パルプ中に古紙パルプを70%以上含
    有し、かつ、化学パルプの比率90%以上、紙の横方向
    の伸縮率(温度20°C湿度65%RHから温度20°
    C湿度25%RHへ環境変化させた時の伸縮率)が0.
    60%以下であることを特徴とする電子写真用転写用
    紙。
  2. 【請求項2】 紙を離解して得たパルプ懸濁液のろ水度
    が400〜500ml(CSF)であることを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真用転写用紙。
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