JP2000039736A - 電子写真用転写紙およびその製造方法 - Google Patents

電子写真用転写紙およびその製造方法

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JP2000039736A
JP2000039736A JP10208108A JP20810898A JP2000039736A JP 2000039736 A JP2000039736 A JP 2000039736A JP 10208108 A JP10208108 A JP 10208108A JP 20810898 A JP20810898 A JP 20810898A JP 2000039736 A JP2000039736 A JP 2000039736A
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Hiroo Kaji
裕夫 鍛治
Yoshihiko Hibino
良彦 日比野
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真方式の印刷機での通紙性が良く、印刷
物の外観と印刷された画質に優れた電子写真用紙を提供
する。 【解決手段】1辺の長さが10cmの正方形の試験片を
使って測定した絶乾時の4つの角のカール高さの最大値
が30mm以下であり、地合指数が25以上であること
を特徴とする電子写真用転写紙。更に、1辺の長さが1
0cmの正方形の試験片を使って測定した絶乾時の4つ
の角のカール高さについて、4つの角のカール高さの最
大値が30mm以下であり、地合指数が25以上である
電子写真用転写紙を抄造する際に、加圧調整機構を有す
る脱水シューを有するハイブリッドフォーマーあるいは
ギャップフォーマーを使って抄造するをことを特徴とす
る電子写真用転写紙の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用転写紙
およびその製造方法に関するものである。更に詳しく
は、電子写真方式の印刷機における通紙性に優れ、印刷
後の印刷物の外観と印刷面の画質に優れた電子写真用転
写紙およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の印刷機(以下、印刷機と
略す)については、高速印刷ができ、製本作業も併せて
行うような機種から、最近のパーソナルコンピューター
の普及により、パーソナルユースの機種まで、多種多様
の機械が使用されるようになってきた。これら印刷機で
の印刷作業性に求められる特性としては、安定した機械
内での走行性(以下、通紙性とする)が挙げられる。印
刷機の方では、給紙機構、機械内での走行方法を改良す
ることで印刷作業性を上げる工夫がされているが、必ず
しも満足のいくものではない。更に、印刷後に、自動で
製本作業を行う印刷機も開発されるようになったが、印
刷機で印刷された後の電子写真用転写紙が積み重ねられ
た場合、いびつな形に積み重なり、製本された冊子の外
観を著しく損ねる場合がある。
【0003】一方、これら印刷機において、印刷される
電子写真用転写紙の使われ方について見ると、まず、印
刷される像の画像面積が増加する傾向にある。その為
に、一枚の紙により多くのトナーが乗せられ、紙に与え
られる熱量も増加する傾向にある。更に、両面印刷で印
刷される場合が増えてきている。その結果、紙に与える
熱量が更に増加する傾向にある。その結果、電子写真用
転写紙に求められる「カール」に対しての要求はより厳
しいものになってきている。「カール」を改良する方法
として、特公平2−41024号、特開平2−2178
62号の各公報に記載されているような方法が知られて
いるが、充分な改良効果にはつながっていない。
【0004】更に、印刷される画像に対しての品質要求
も、従来、文字のみを印刷していた場合には気にならな
かった画像ムラも、像や写真ライクな画像を出力するよ
うになると、ベタ部の印刷ムラ(以下、印刷ムラと略
す)などが目につくようになり、より均一な画質が出力
できるような電子写真用転写紙が求められるようになっ
てきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真方式の印刷機における通紙性に優れ、印刷後の印刷
物の外観と印刷面の画質に優れた電子写真用転写紙およ
びその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の欠
点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明の電子写真用
転写紙および電子写真用転写紙の製造方法を発明するに
至った。
【0007】即ち、本発明の電子写真用転写紙は、1辺
の長さが10cmの正方形の試験片を使って測定した絶
乾時の4つの角のカール高さについて、カール高さの最
大値が30mm以下であり、地合指数が25以上である
という条件を満たすことを特徴とする。
【0008】また、本発明の電子写真用転写紙の製造方
法は、1辺の長さが10cmの正方形の試験片を使って
測定した絶乾時の4つの角のカール高さについて、カー
ル高さの最大値が30mm以下であり、地合指数が25
以上であるという条件を満たす電子写真用転写紙を抄造
する際に、加圧調整機構を有する脱水シューを有するハ
イブリッドフォーマーあるいはギャップフォーマーを使
って抄造するをことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真用転写
紙、およびその製造方法について、詳細に説明する。ま
ず、本発明者らは、紙の寸法変化の異方性と電子写真方
式の印刷機での通紙性や印刷後の形態について検討し
た。電子写真方式での印刷機内では、本発明の電子写真
用転写紙にトナーを転写させ、該転写紙表面上にトナー
を定着させる為に、多くの熱量の熱が与えられる。その
結果、該転写紙の水分量は、ほぼ、絶乾に近い状態ま
で、一時的に乾燥される。該転写紙が乾燥されること
で、紙の収縮が発生するが、その収縮の仕方は、紙の面
方向、厚さ方向で異なっており、結果的に「カール」と
呼ばれる複雑な形状の変形を起こす。
【0010】「カール」の複雑な形状を表現する方法と
しては、紙パ技協誌第39巻第10号p953〜p95
8に記載されているように、紙のマシン方向に曲がる成
分、紙のクロスマシン方向に曲がる成分、ねじれ成分の
3成分に分離して表現することが可能であることが報告
されている。本方法によって、複雑なカール形状は確か
に表現することができるが、実際の管理上では、作業が
非常に煩雑である。また、実際に使用される該転写紙
は、地面に対して水平に置かれる場合がほどんとであ
り、より実用の作業にあった方法で測定する必要がある
と考えた。そこで、本発明者らは、実際にカールが発生
した場合の形と、印刷機での通紙性および印刷後の加工
適性について改めて検討した。
【0011】印刷機での通紙性に対しては、通紙された
紙の4つの角の部分のカール高さが影響することを見出
した。特に、紙の4つの角のカール高さにおいて最も、
カールの高さが高い部分が、紙の通紙方向の先頭部にあ
った場合に、印刷機の排出部や、両面印刷時において使
用されるトレイの部分で紙詰まりを発生させることを見
出した。また、電子写真方式の印刷機で該転写紙を印刷
し、複数枚積層した場合に、その積層した形が悪いと、
製本時に著しくその外観を損なう。そこで、より円滑な
印刷作業を行い、印刷後の印刷物の外観に優れた電子写
真用転写紙を提供するためには、印刷される紙のカール
を制御する必要がある。
【0012】電子写真方式の印刷機内で該転写紙が定着
工程を経た後は、紙の水分がほどんと無くなってしま
う。その際に紙の収縮が発生し、カールが生じる。そこ
で、絶乾時における紙のカール高さと印刷機の通紙性と
の関係について調査した結果、1辺の長さが10cmの
正方形の試験片を使って測定した絶乾時の4つの角のカ
ール高さの最大値と関係があることを見出した。そし
て、1辺の長さが10cmの正方形の試験片を使って測
定した絶乾時の4つの角のカール高さの最大値を30m
m以下に抑えることで円滑な印刷作業を行うことがで
き、印刷後の印刷物の外観が優れることを見出した。
【0013】実際に、4つの角のカール高さの最大値を
制御する方法としては、配合による方法と抄紙方法によ
る方法とに大別される。配合による方法としては、使用
する原料パルプの叩解をなるべく進めないようにする。
更に、針葉樹パルプの使用量を制限する等の方法が挙げ
られる。抄紙方法による方法としては、ワイヤーパート
での初期脱水を早める、プレス部分での湿紙の搾水率を
上げる、ドライヤー部での上部および下部のドライヤー
蒸気バランスをコントロールする等の方法が挙げられ
る。これらの方法は、単独で用いても良いし、組み合わ
せて用いることもできる。
【0014】以上の方法は、主に紙全体の寸法安定性や
表裏の収縮率差を改良する手段であるが、4つの角のカ
ール高さの最大値を制御する為には、これらの方法に加
えて、紙の繊維配向の表裏差をなくすような方法も併用
しなければならない。4つの角のカール高さの平均値が
小さくても、該転写紙の表裏での繊維の配向性の差が大
きいとねじれたカールを生じやすく、4つの角のカール
高さの最大値が大きくなってしまう。該転写紙の表裏で
の繊維配向性の表裏差をなくす方法としては、抄造時に
おけるスラリージェット速度とワイヤー速度の比(以
下、J/W比とする)の制御、ヘッドボックスのスライ
ス開度の均一化、ワイヤーパートでの初期脱水の強化等
の方法が挙げられる。
【0015】以上述べた方法を単独もしくは組み合わせ
ことで、1辺の長さが10cmの正方形の試験片を使っ
て測定した絶乾時の4つの角のカール高さの最大値を3
0mm以下に抑えることで、電子写真方式の印刷機にお
いて円滑な印刷作業を行うことができ、印刷後の印刷物
の外観に優れる電子写真用転写紙を提供することが可能
となった。
【0016】次に、本発明者らは、電子写真方式の印刷
機で印刷した場合のベタ部分の印刷ムラ(以下、印刷ム
ラと略す)の改良について検討した。電子写真方式の印
刷機で印刷した場合には、トナーが該転写紙へ転写する
場合やトナーを定着させる場合に、紙の平滑性が重要と
なってくる。紙の平滑性を改良する手段としては、マシ
ンカレンダーの線圧をコントロールすることで紙を高密
度化させる方法が一般的であるが、この方法では、紙の
剛度が低下し、地合が悪い場合には、高密度化によって
ムラが生じ、かえって印刷ムラを生じやすい。
【0017】そこで、紙の地合と印刷ムラについて検討
した。そして、光透過光量の変動によって測定した地合
指数が25以上の場合、印刷ムラが良化することを見出
した。地合指数が高くなることで、紙の質量分布幅が狭
くなり、より均一な紙になることを意味する。その結
果、トナー転写部でのトナーの受理に均一性がでてくる
ものと考えられる。この地合指数は、例えば、M/Ks
ystem社製の「3−D SHEET ANALYZ
ER」を使用して測定することができる。
【0018】実際に、紙の地合指数を高くする手段とし
ては、配合による方法と抄紙方法による方法とに大別さ
れる。配合による方法としては、繊維長の短いパルプを
使用したり、歩留まり向上剤の量を加減するといった方
法が挙げられる。抄紙方法による方法としては、J/W
比の制御や抄造時に使用するワイヤーの変更といった手
段を単独、もしくは組み合わせることで達成される。
【0019】しかしながら、先にも述べたようにカール
を抑制するための方法は、概して、紙の地合を悪化させ
る場合が多い。その結果、本発明の電子写真用転写紙に
おいて印刷作業性や印刷後の印刷物の外観に優れても、
印刷面に印刷ムラが発生する場合が多かった。
【0020】そこで、地合を改良する手段として、本発
明の電子写真用転写紙を抄造する際に、加圧調整機構の
付いた脱水ボードを有するハイブリッドフォーマーかギ
ャップフォーマーを使って抄造することで、電子写真方
式の印刷機での印刷作業性や印刷後の印刷物の外観に優
れ、印刷面の印刷ムラの少ない電子写真用転写紙を提供
することが可能となることを見出した。
【0021】従来、ハイブリッドフォーマーやギャップ
フォーマーの脱水シューは固定式のものがほとんどであ
り、脱水シューが一定の曲率をもった曲面上に配列させ
て脱水圧力を得ていたが、最近になって、固定された脱
水シューに対向するように配置された可動式の脱水シュ
ーをワイヤーに押しつけることにより、脱水圧力をコン
トロールできるようになってきた。更に、ワイヤー前半
部で決定された湿紙の地合を、対向して配列された脱水
シュー部を通過させることで、脱水シュー部の圧力変動
により地合が改めて整えられ、良好な地合の紙を得るこ
とができた。
【0022】また、加圧調整機構を持った脱水シューを
用いることで、固定式のみのシューを使ったフォーマー
に較べ、ワイヤーパートでの脱水効率が上がると同時
に、幅方向での脱水プロファイルもとりやすくなった。
その結果、プレス部分への持ち込み水分が軽減し、プレ
ス部での湿紙の搾水率が上がり、紙の寸法安定性が良化
する傾向にあった。
【0023】以上述べたように、1辺の長さが10cm
の正方形の試験片を使って測定した絶乾時の4つの角の
カール高さの最大値が30mm以下であり、地合指数が
25以上であるの電子写真用転写紙を抄造する際に、加
圧調整機構を有する脱水シューを有するハイブリッドフ
ォーマーあるいはギャップフォーマーを使って抄造する
をことにより、電子写真方式の印刷機での通紙性や印刷
後の印刷物の外観に優れ、印刷面の印刷ムラの少ない電
子写真用転写紙を提供することができた。
【0024】本発明の電子写真用転写紙を製造する際に
使用する内添填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウムの他にカオリン、クレーなどが
挙げられる。
【0025】本発明の電子写真用転写紙を製造する際に
使用する内添サイズ剤としては、例えば、酸性抄紙の場
合には、ロジンサイズ剤、中性抄紙の場合には、アルキ
ルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、中性ロジ
ンサイズ剤、カチオン性スチレンアクリルなどが挙げら
れる。
【0026】本発明の電子写真用転写紙の表面には、澱
粉、ポリビニルアルコールなどのバインダー、スチレン
/アクリル酸系共重合体、スチレン/メタアクリル酸系
共重合体、アクリロニトリル/ビニルホルマール/アク
リル酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合
体などの表面サイズ剤、エチレン−尿素樹脂などの寸法
安定化剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導
電剤、有機導電剤、界面活性剤、顔料、染料を塗工する
ことは勿論可能である。
【0027】上記のバインダーおよび表面サイズ剤等を
塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプレ
ス、ゲートロールサイズプレス、あるいはフィルムトラ
ンスファー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビル
ブレード、ショートドウェルコーターなどを用いること
ができる。これら塗工装置の中では紙層内部へも上記の
サイズプレス液を含浸させるような方式のものが望まし
い。
【0028】本発明の中性紙を製造する際に使用できる
パルプとしては、NBKP、LBKP、NBSP、LB
SP、GP、TMPなどの他に、ケナフやバガス等の非
木材パルプや古紙パルプが挙げられ、必要に応じて単独
或いは併用して用いられる。
【0029】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、
感熱紙、感圧紙などのプリンター用紙、およびPPC用
紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マ
ット紙などの塗工紙、或いは上質紙、色上質、ノート、
便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用
紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミ
ルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、
化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用される
が、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定される
ものではない。
【0030】その他の添加剤としては、例えば、pH調
節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調
整剤、湿潤剤、界面活性剤、および防錆剤などが挙げら
れる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、実施例において示す「部」および「%」は、
特に明示しない限り、重量部および重量%を示す。
【0032】実施例1 まず、以下の原紙配合に従ってパルプスラリーを調成し
た。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 1.0部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0033】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅5000mm、抄紙速度900m/分で脱水シュ
ーとして固定シューを使用したハイブリッドフォーマー
(三菱重工製;ベルフォームフォーマー)を使って製造
した。ボトムワイヤーとして2.5織りワイヤーを使用
し、製造時におけるJ/W比が1.04であった。以上
の条件で製造した原紙にサイズプレスで、以下の配合の
サイズプレス液を塗布した。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3部 表面サイズ剤(ハリマ化成社製;KN−500) 0.2部 水 96.8部
【0034】以上のようにして坪量64g/m2、密度
0.75g/cm3、水分5.0%の電子写真用転写紙
を得、実施例1の電子写真用転写紙とした。
【0035】実施例2 実施例1においてJ/W比を1.03とした以外は、同
様にして実施例2の電子写真用転写紙を作製した。
【0036】実施例3 実施例1においてJ/W比を1.02とした以外は、同
様にして実施例3の電子写真用転写紙を作製した。
【0037】実施例4 実施例1においてJ/W比を0.95とした以外は、同
様にして実施例4の電子写真用転写紙を作製した。
【0038】実施例5 実施例1においてJ/W比を0.90とした以外は、同
様にして実施例5の電子写真用転写紙を作製した。
【0039】実施例6 実施例1においてパルプのろ水度を480mlとした以
外は、同様にして実施例6の電子写真用転写紙を作製し
た。
【0040】実施例7 実施例1においてパルプのろ水度を480mlとし、抄
造する際に3重織りワイヤーを使用した以外は、同様に
して実施例7の電子写真用転写紙を作製した。
【0041】実施例8 実施例1においてJ/W比を1.02とし、水分を4.
0%とした以外は、同様にして実施例8の電子写真用転
写紙を作製した。
【0042】実施例9 実施例1において加圧調整機構のついた脱水シューと固
定シューが対向するように配列されたハイブリッドフォ
ーマー(石川島播磨重工製:デュオフォマーD)を使っ
て製造した以外は、同様にして実施例9の電子写真用転
写紙を作製した。
【0043】実施例10 実施例1において加圧調整機構のついた脱水シューと固
定シューが対向するように配列されたハイブリッドフォ
ーマー(石川島播磨重工製:デュオフォマーD)を使っ
て製造し、J/W比を1.02とした以外は、同様にし
て実施例10の電子写真用転写紙を作製した。
【0044】実施例11 実施例1において加圧調整機構のついた脱水シューと固
定シューが対向するように配列されたハイブリッドフォ
ーマー(石川島播磨重工製:デュオフォマーD)を使っ
て製造し、パルプのろ水度を480mlとした以外は、
同様にして実施例11の電子写真用転写紙を作製した。
【0045】実施例12 実施例1において加圧調整機構のついた脱水シューと固
定シューが対向するように配列されたギャップフォーマ
ー(三菱重工製:MHフォーマー)を使って製造し、J
/W比を1.02とした以外は、同様にして実施例12
の電子写真用転写紙を作製した。
【0046】実施例13 実施例1においてパルプを上質系古紙パルプ(ろ水度;
450ml)70部、LBKP(ろ水度;450ml)
30部とし、加圧調整機構のついた脱水シューと固定シ
ューが対向するように配列されたハイブリッドフォーマ
ー(石川島播磨重工製:デュオフォマーD)を使って製
造した以外は、同様にして実施例13の電子写真用転写
紙を作製した。
【0047】比較例1 実施例1においてJ/W比を1.00とした以外は、同
様にして比較例1の電子写真用転写紙を作製した。
【0048】比較例2 実施例1においてJ/W比を1.05とした以外は、同
様にして比較例2の電子写真用転写紙を作製した。
【0049】比較例3 実施例1においてパルプのろ水度を500mlとした以
外は、同様にして比較例3の電子写真用転写紙を作製し
た。
【0050】比較例4 実施例1においてパルプのろ水度を350mlとした以
外は、同様にして比較例4の電子写真用転写紙を作製し
た。
【0051】比較例5 実施例1において加圧調整機構のついた脱水シューと固
定シューが対向するように配列されたハイブリッドフォ
ーマー(石川島播磨重工製:デュオフォマーD)を使っ
て製造し、J/W比を1.00とした以外は、同様にし
て比較例5の電子写真用転写紙を作製した。
【0052】〈カールの高さ〉実施例1〜13および比
較例1〜5で得た電子写真用転写紙の1辺の長さが10
cmの正方形の試験片を使って測定した絶乾時の4つの
角のカール高さの測定については、以下の手順に従って
測定した。 (1)防湿シートに包まれたA4に断裁された電子写真
用転写紙の包みから、1枚の電子写真用転写紙を取り出
し、すばやく、10cm×10cmの試験片を1枚断裁
する。 (2)105℃に設定された、熱風乾燥機内に60分乾
燥する。 (3)乾燥された試験片を水平な台の上に置き、試験片
の4つの角の高さを測定する。尚、測定する際には、紙
の表面にカールした場合を+とし、紙の裏面にカールし
た場合を−とする。試験片を水平な台に置く場合には、
できるだけ、試験片の4つの角の高さが、最大高さにな
るような置き方にする。 (4)測定された4つの角の高さの最大値の絶対値を記
録する。 (5)10枚の試験片について測定された4つの角の高
さの最大値の平均値を報告する。
【0053】〈地合指数〉実施例1〜13および比較例
1〜5で得た電子写真用転写紙の地合指数の測定には、
M/Ksystem社製の「3−D SHEET AN
ALYZER」を使用して測定した。測定条件として
は、絞りの直径として1mmの絞りを使って測定を行っ
た。各実施例および比較例のA4サイズの電子写真用転
写紙5枚について地合指数を測定し、その平均値を報告
した。
【0054】〈通紙性〉実施例1〜13および比較例1
〜5で得た電子写真用転写紙の印刷機での通紙性につい
ては、Canon社製複写機「NP6250」を使って
評価を行った。通紙性のテストとしては、A4サイズの
各電子写真用転写紙を500枚、片面印刷と両面印刷を
行い、印刷時における複写機内での紙詰まりの回数を測
定した。紙つまりの回数としては、500枚通紙して片
面、両面印刷共に1回以下であれば実用レベルである。
【0055】〈印刷後の外観〉実施例1〜13および比
較例1〜5で得た電子写真用転写紙の印刷後の印刷物を
積み重ねた外観については、500枚印刷した後に、印
刷物を積み重ね、その外観を目視によって4段階で判断
した。判断基準については以下の通り。「3」以上のレ
ベルであれば実用レベル。 「5」:積み重ねた形に問題なし。 「4」:積み重ねた形でややカールした部分があるが製
本作業上問題なし。 「3」:積み重ねた形でカールしており、ややネジレも
ある。 「2」:積み重ねた形でカールをしており、ネジレもあ
る。製本した後に、ネジレが残っている。 「1」:積み重ねた形でのカールがひどく、製本不能。
【0056】〈印刷ムラ〉実施例1〜13および比較例
1〜5で得た電子写真用転写紙の印刷後の印刷物の印刷
ムラについては、10cm×10cmのベタ部(画像面
積率70%)を各電子写真用転写紙に印刷し、ベタ印刷
ムラを目視によって5段階で判断した。判断基準につい
ては以下の通り。「3」以上のレベルであれば実用レベ
ル。 「5」:印刷ムラなし。 「4」:印刷ムラが少し認められる。 「3」:印刷ムラが認められるが、実用レベル。 「2」:印刷ムラがすぐ認識できる。 「1」:印刷ムラが目立つ。
【0057】上記実施例1〜13および比較例1〜5で
得た電子写真用転写紙について1片10×10cmの試
験片の絶乾時のカールの平均値、印刷機での通紙性、印
刷後の印刷物を堆積させた時の外観の評価結果を表1に
示した。
【0058】上記実施例1〜13および比較例1〜6で
得た電子写真用転写紙について地合指数、印刷後の画像
の印刷ムラの評価結果を表2に示した。
【0059】
【表1】
【0060】評 価:上記表1では、実施例1〜13お
よび比較例1〜5で得た電子写真用転写紙について絶乾
時のカール、地合指数、電子写真方式の印刷機での通紙
性、印刷後の印刷物の外観、印刷画像の印刷ムラについ
て評価した。
【0061】実施例1〜13と比較例1〜5を比較する
ことで、絶乾時のカールの最大値を30mm以下にする
ことで、印刷機内で紙づまりのない作業性の良い電子写
真用転写紙を提供することができることがわかる。ま
た、同時に、印刷面の印刷ムラをなくす為には、地合指
数として25以上であることが必要であることがわか
る。
【0062】実施例1〜5と比較例1〜2を比較するこ
とで、J/W比を変更することで絶乾時のカールの最大
値を変更すると共に、地合が変化することもわかる。J
/W比を1.00に近づけることで、絶乾時のカールが
悪くなる方向にいくが、地合が良くなり、印刷面の印刷
ムラは良化する。一方、J/W比を1.00からずらす
に従って、絶乾時のカールは良化するが、印刷面の印刷
ムラは悪くなっていくことがわかる。従って、J/W比
を変化させる場合には、絶乾時のカールと地合を見なが
らコントロールすることで、印刷機での通紙性が良く、
印刷後の印刷物の外観が良く、印刷面に印刷ムラのない
電子写真用転写紙を提供することができることがわか
る。
【0063】実施例1、6と比較例3、4を比較するこ
とで、パルプの叩解度を変化させることで、絶乾時のカ
ールがかわることがわかる。パルプの叩解度を進めるこ
とで絶乾時のカールが悪化することがわかる。また、絶
乾時のカールが最大値が30mm以上になると、印刷機
での通紙性や印刷後の印刷物の外観が悪化することがわ
かる。同時に、パルプのろ水度が高すぎると地合が悪化
し、印刷後の印刷面に印刷ムラが生じることがわかる。
【0064】実施例6と実施例7を比較することで、ワ
イヤーを2.5重織りから3重織りにかえることで、地
合が良化し、印刷ムラの少ない電子写真用転写紙を提供
することができることがわかる。
【0065】実施例3と実施例8を比較することで、紙
の仕上げ水分を低くし、乾燥時における水分変化を小さ
くすることで、印刷機での通紙性の良好な電子写真用転
写紙を提供することができることがわかる。
【0066】実施例1、3、6、9、10、11、12
と比較例1、5を比較することで、加圧調整機構を有す
る脱水シューを有するハイブリッドフォーマーあるいは
ギャップフォーマーを使って抄造することで、印刷機で
の通紙性や印刷後の印刷物の外観に優れ、印刷面での印
刷ムラのない電子写真用転写紙を提供することができる
ことがわかる。また、ワイヤーパートでの脱水効率が上
がって、紙のプレス部での搾水性があがり、紙のカール
が軽減されたのがわかる。ただし、、加圧調整機構を有
する脱水シューを有するハイブリッドフォーマーあるい
はギャップフォーマーを使って抄造する場合にも、絶乾
時のカールの最大値が30mm以下になるようにJ/W
比等の操業条件を制御する必要があることがわかる。
【0067】実施例9と実施例13を比較することで、
パルプ配合として古紙パルプを使用した場合にも、絶乾
時の4つの角のカール高さの最大値が30mm以下であ
り、地合指数が25以上にすることにより、電子写真方
式の印刷機においての通紙性及び印刷後の印刷物の外観
が良く、印刷面のベタ部における印刷ムラの無い電子写
真用転写紙を提供することができることがわかる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、1辺の長さが10c
mの正方形の試験片を使って測定した絶乾時の4つの角
のカール高さの最大値が30mm以下であり、地合指数
が25以上にすることにより、電子写真方式の印刷機に
おいての通紙性及び印刷後の印刷物の外観が良く、印刷
面のベタ部における印刷ムラの無い電子写真用転写紙を
提供することができる。また、本発明の電子写真用転写
紙を製造する際に、加圧調整機構を有する脱水シューを
有するハイブリッドフォーマーあるいはギャップフォー
マーを使って抄造するをことにより、より印刷機での通
紙性及び印刷後の印刷物の外観が良く、印刷面のベタ部
における印刷ムラの無い電子写真用転写紙をより効率的
に提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1辺の長さが10cmの正方形の試験片
    を使って測定した絶乾時の4つの角のカール高さの最大
    値が30mm以下であり、地合指数が25以上であるこ
    とを特徴とする電子写真用転写紙。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の電子写真用転写紙の
    製造方法において、加圧調整機構を有する脱水シューを
    有するハイブリッドフォーマーあるいはギャップフォー
    マーを使って抄造するをことを特徴とする電子写真用転
    写紙の製造方法。
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