JPH11256495A - 中性紙およびその製造方法 - Google Patents
中性紙およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】操業性よく、サイズ性の良好な中性紙を製造す
る方法及び中性紙を提供する。 【解決手段】内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を
使用する中性紙を製造する際に、湿紙を抄紙機のワイヤ
ーパートで形成した後、少なくとも1基のシュープレス
装置によってプレス処理を行うことを特徴とする中性紙
の製造方法。また、パルプスラリーに添加したカチオン
性ポリマー由来の窒素含有量が対固形分240ppm以
上になるようにカチオン性ポリマーを添加。さらに、抄
紙機のワイヤーパートで湿紙を形成する際に、リテンシ
ョンシステムとしてカチオン性ポリアクリルアミドと変
性ベントナイトを組み合わせたリテンションシステムを
使って製造することを特徴とする紙の製造方法。及び中
性紙。
る方法及び中性紙を提供する。 【解決手段】内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を
使用する中性紙を製造する際に、湿紙を抄紙機のワイヤ
ーパートで形成した後、少なくとも1基のシュープレス
装置によってプレス処理を行うことを特徴とする中性紙
の製造方法。また、パルプスラリーに添加したカチオン
性ポリマー由来の窒素含有量が対固形分240ppm以
上になるようにカチオン性ポリマーを添加。さらに、抄
紙機のワイヤーパートで湿紙を形成する際に、リテンシ
ョンシステムとしてカチオン性ポリアクリルアミドと変
性ベントナイトを組み合わせたリテンションシステムを
使って製造することを特徴とする紙の製造方法。及び中
性紙。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性紙の製造方法
および中性紙に関するものである。さらに詳しくは、内
添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を使用する際に、
操業性良くサイズ性の良好な中性紙を製造する製造方
法、および、その製造方法で製造された中性紙に関する
ものである。
および中性紙に関するものである。さらに詳しくは、内
添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を使用する際に、
操業性良くサイズ性の良好な中性紙を製造する製造方
法、および、その製造方法で製造された中性紙に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙を製造する場合には、硫酸バン
ドとロジン系サイズ剤を使用した酸性域で製造する方法
が主流であったが、近年、故紙の使用率の上昇、安価な
炭酸カルシウムを填料として使用するようになり、酸性
域から次第に中性域で製造するようになってきた。
ドとロジン系サイズ剤を使用した酸性域で製造する方法
が主流であったが、近年、故紙の使用率の上昇、安価な
炭酸カルシウムを填料として使用するようになり、酸性
域から次第に中性域で製造するようになってきた。
【0003】中性領域での製造に移行するに従って、使
用する内添サイズ剤もかわり、アルキルケテンダイマー
(以下、AKDとする)やアルケニル無水コハク酸(以
下、ASAとする)などが使用されるようになってき
た。
用する内添サイズ剤もかわり、アルキルケテンダイマー
(以下、AKDとする)やアルケニル無水コハク酸(以
下、ASAとする)などが使用されるようになってき
た。
【0004】しかしながら、これらサイズ剤にも問題が
ないわけではない。AKDは、サイズ性の立ち上がりが
遅く、サイズ性の微妙なコントロールが難しいこと、さ
らに、各種印刷機における給紙、紙揃えが不安定である
という問題点がある。また、ASAは、サイズ剤の安定
性が悪く、製造時においてプレスパートからドライヤー
パートにかけて汚れが生じやすいといった欠点がある。
ないわけではない。AKDは、サイズ性の立ち上がりが
遅く、サイズ性の微妙なコントロールが難しいこと、さ
らに、各種印刷機における給紙、紙揃えが不安定である
という問題点がある。また、ASAは、サイズ剤の安定
性が悪く、製造時においてプレスパートからドライヤー
パートにかけて汚れが生じやすいといった欠点がある。
【0005】また、最近では、紙パ技協誌第47巻第5
号p31〜34(1993年)に記載されているような
中性〜アルカリ領域において使用できるエマルジョン型
サイズ剤(中性ロジンサイズ剤)が使用されるようにな
ってきた。中性ロジンサイズ剤を内添サイズ剤として使
用した紙は、サイズ性の立ち上がりが良く、様々な印刷
機での給紙特性も良好である。
号p31〜34(1993年)に記載されているような
中性〜アルカリ領域において使用できるエマルジョン型
サイズ剤(中性ロジンサイズ剤)が使用されるようにな
ってきた。中性ロジンサイズ剤を内添サイズ剤として使
用した紙は、サイズ性の立ち上がりが良く、様々な印刷
機での給紙特性も良好である。
【0006】しかしながら、中性ロジンサイズ剤は、A
KDやASAに較べると抄紙pHが高い領域においては
サイズが発現しにくく、一定のサイズ度を発現させる為
にパルプスラリー中に添加する添加量は、多くなりがち
である。また、製造時においては、ドライヤーパート前
半部において中性ロジンサイズ剤による汚れが生じる欠
点がある。特に、抄紙機の抄紙速度が上がるにつれて、
プレスパートでの湿紙の搾水性が下がった場合には、こ
の汚れは悪化する。
KDやASAに較べると抄紙pHが高い領域においては
サイズが発現しにくく、一定のサイズ度を発現させる為
にパルプスラリー中に添加する添加量は、多くなりがち
である。また、製造時においては、ドライヤーパート前
半部において中性ロジンサイズ剤による汚れが生じる欠
点がある。特に、抄紙機の抄紙速度が上がるにつれて、
プレスパートでの湿紙の搾水性が下がった場合には、こ
の汚れは悪化する。
【0007】一方、内添サイズ剤として中性ロジンサイ
ズ剤を使用した中性紙は、各種印刷方式の印刷用紙とし
て使用される。特に、近年、インクジェットプリンター
の普及により、浸透性の高いインクを使って印刷される
場合が増えてきた。サイズ性の低い紙がインクジェット
プリンターで印刷された場合には、紙表面の繊維にそっ
てインクがにじむ「フェザリング」やインクが印字面と
反対の面にまで貫通してしまう「裏抜け」といった問題
が生じる。
ズ剤を使用した中性紙は、各種印刷方式の印刷用紙とし
て使用される。特に、近年、インクジェットプリンター
の普及により、浸透性の高いインクを使って印刷される
場合が増えてきた。サイズ性の低い紙がインクジェット
プリンターで印刷された場合には、紙表面の繊維にそっ
てインクがにじむ「フェザリング」やインクが印字面と
反対の面にまで貫通してしまう「裏抜け」といった問題
が生じる。
【0008】通常、インクジェットプリンターで印刷さ
れる紙には、内添サイズ剤が使用されるが、同時に表面
サイズ剤を紙表面に塗布されている場合が多い。しかし
ながら、これら表面サイズ剤のサイズ効果は、原紙のサ
イズ性の影響が大きく、「フェザリング」や「裏抜け」
といった問題解決の為には、内添サイズ剤である中性ロ
ジンサイズ剤の添加量は増加する。その結果、内添サイ
ズ剤として中性ロジンを使用した中性紙を製造する際の
ドライヤーパートでの汚れは、さらに悪化する傾向にあ
る。
れる紙には、内添サイズ剤が使用されるが、同時に表面
サイズ剤を紙表面に塗布されている場合が多い。しかし
ながら、これら表面サイズ剤のサイズ効果は、原紙のサ
イズ性の影響が大きく、「フェザリング」や「裏抜け」
といった問題解決の為には、内添サイズ剤である中性ロ
ジンサイズ剤の添加量は増加する。その結果、内添サイ
ズ剤として中性ロジンを使用した中性紙を製造する際の
ドライヤーパートでの汚れは、さらに悪化する傾向にあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、内添
サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を使用した場合にサ
イズ性の良好な中性紙を効率良く製造する方法、さら
に、その製造方法で製造した中性紙を提供するものであ
る。
サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を使用した場合にサ
イズ性の良好な中性紙を効率良く製造する方法、さら
に、その製造方法で製造した中性紙を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の欠
点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明の中性紙の製
造方法および中性紙を発明するに至った。
点を解決すべく鋭意検討した結果、本発明の中性紙の製
造方法および中性紙を発明するに至った。
【0011】即ち、本発明における中性紙の製造方法
は、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を使用する
中性紙を製造する際に、湿紙を抄紙機のワイヤーパート
で形成した後、少なくとも1基のシュープレス装置によ
ってプレス処理を行うことを特徴とするものである。
は、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤を使用する
中性紙を製造する際に、湿紙を抄紙機のワイヤーパート
で形成した後、少なくとも1基のシュープレス装置によ
ってプレス処理を行うことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の中性紙の製造方法におい
て、抄紙機のワイヤーパートで形成された湿紙中の窒素
含有量が対固形分240ppm以上になるように調成工
程中でパルプスラリーにカチオン性ポリマーを添加する
ことを特徴とするものである。
て、抄紙機のワイヤーパートで形成された湿紙中の窒素
含有量が対固形分240ppm以上になるように調成工
程中でパルプスラリーにカチオン性ポリマーを添加する
ことを特徴とするものである。
【0013】さらに、本発明の中性紙の製造方法におい
て、抄紙機のワイヤーパートで湿紙を形成する際に、リ
テンションシステムとしてカチオン性ポリアクリルアミ
ドと変性ベントナイトを組み合わせたリテンションシス
テムを使って製造することを特徴とするものである。
て、抄紙機のワイヤーパートで湿紙を形成する際に、リ
テンションシステムとしてカチオン性ポリアクリルアミ
ドと変性ベントナイトを組み合わせたリテンションシス
テムを使って製造することを特徴とするものである。
【0014】本発明の中性紙において、内添サイズ剤と
して中性ロジンサイズ剤を使用し、製造工程中で少なく
とも1基のシュープレス装置によってプレス処理され、
紙中のカチオン性ポリマー由来の窒素含有量が対固形分
240ppm以上であることを特徴とするものである。
して中性ロジンサイズ剤を使用し、製造工程中で少なく
とも1基のシュープレス装置によってプレス処理され、
紙中のカチオン性ポリマー由来の窒素含有量が対固形分
240ppm以上であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中性紙の製造方法
について、詳細に説明する。
について、詳細に説明する。
【0016】まず第1に、内添サイズ剤として中性ロジ
ンサイズ剤を使用した中性紙を操業性良く製造する方法
について検討した。内添サイズ剤として中性ロジンサイ
ズ剤を使用する中性紙を製造する場合には、ドライヤー
前半部において汚れが発生しやすい。抄紙機のワイヤー
パートで形成され、プレスパートにおいてプレス処理さ
れた湿紙からは、ドライヤーパートにおいてドライヤー
表面へエマルジョン型の中性ロジンサイズ剤が一部転写
する。ドライヤー表面に転写されたエマルジョン型の中
性ロジンサイズ剤は、熱によってドライヤー表面で融け
て堆積し、「汚れ」となって抄紙機の操業性を著しく悪
化させる。
ンサイズ剤を使用した中性紙を操業性良く製造する方法
について検討した。内添サイズ剤として中性ロジンサイ
ズ剤を使用する中性紙を製造する場合には、ドライヤー
前半部において汚れが発生しやすい。抄紙機のワイヤー
パートで形成され、プレスパートにおいてプレス処理さ
れた湿紙からは、ドライヤーパートにおいてドライヤー
表面へエマルジョン型の中性ロジンサイズ剤が一部転写
する。ドライヤー表面に転写されたエマルジョン型の中
性ロジンサイズ剤は、熱によってドライヤー表面で融け
て堆積し、「汚れ」となって抄紙機の操業性を著しく悪
化させる。
【0017】特に、プレスパートからでてくる湿紙の含
水率が高い場合には、ドライヤーパートへの持ち込み水
分が高くなる。その結果、ドライヤーパートで湿紙を乾
燥させる為に必要とされる熱量が増加し、ドライヤー表
面の温度も高くなる。ドライヤー表面の温度が高くなる
と、ドライヤー表面に中性ロジンサイズ剤による汚れが
発生しやすくなる。
水率が高い場合には、ドライヤーパートへの持ち込み水
分が高くなる。その結果、ドライヤーパートで湿紙を乾
燥させる為に必要とされる熱量が増加し、ドライヤー表
面の温度も高くなる。ドライヤー表面の温度が高くなる
と、ドライヤー表面に中性ロジンサイズ剤による汚れが
発生しやすくなる。
【0018】そこで、本発明者らは、プレスパートでの
搾水性を上げて、ドライヤーパートへの持ち込み水分を
少なくすることで、ドライヤー表面の温度の上昇を抑
え、ドライヤー表面の汚れを軽減できることを見出し
た。そして、プレスパートでの搾水性を上げる手段とし
てシュープレス装置が有効であることを見出した。
搾水性を上げて、ドライヤーパートへの持ち込み水分を
少なくすることで、ドライヤー表面の温度の上昇を抑
え、ドライヤー表面の汚れを軽減できることを見出し
た。そして、プレスパートでの搾水性を上げる手段とし
てシュープレス装置が有効であることを見出した。
【0019】通常、プレスパートでの搾水性を上げる為
には、パルプの濾水度を高めたり、ヘッドボックス濃度
を上げたり、ワイヤーパートでの脱水を強化する等の手
段によって改善していたが、これら手段によって紙の地
合が悪化するなどの弊害が生じることが多い。しかしな
がら、シュープレス装置を用いることで上記弊害を伴う
ことなく、プレス部での湿紙の搾水性を上げることがで
きる。その結果、ドライヤーパートでの中性ロジンによ
る汚れを軽減することができる。
には、パルプの濾水度を高めたり、ヘッドボックス濃度
を上げたり、ワイヤーパートでの脱水を強化する等の手
段によって改善していたが、これら手段によって紙の地
合が悪化するなどの弊害が生じることが多い。しかしな
がら、シュープレス装置を用いることで上記弊害を伴う
ことなく、プレス部での湿紙の搾水性を上げることがで
きる。その結果、ドライヤーパートでの中性ロジンによ
る汚れを軽減することができる。
【0020】本発明におけるシュープレス装置とは、例
えば、紙パ技術タイムス1996年9月号p9〜p12
に示されているようなものをさす。シュープレス装置
は、シューを用いることによって、ニップ幅を200〜
300mmと非常に広く取れるので、ニップ滞在時間が
長くなり、高いピーク圧を避けながら充分なプレス処理
を行い、脱水を強化することができる。
えば、紙パ技術タイムス1996年9月号p9〜p12
に示されているようなものをさす。シュープレス装置
は、シューを用いることによって、ニップ幅を200〜
300mmと非常に広く取れるので、ニップ滞在時間が
長くなり、高いピーク圧を避けながら充分なプレス処理
を行い、脱水を強化することができる。
【0021】本発明の製造方法においては、少なくとも
1基のシュープレス装置を使用する。従って、プレスパ
ートの構成としては、ロールプレス装置とシュープレス
装置との組み合わせ、あるいは2基以上のシュープレス
装置のみの構成でも可能である。
1基のシュープレス装置を使用する。従って、プレスパ
ートの構成としては、ロールプレス装置とシュープレス
装置との組み合わせ、あるいは2基以上のシュープレス
装置のみの構成でも可能である。
【0022】以上述べたように、プレスパートにおいて
少なくとも1基のシュープレス装置を使ってプレス処理
することにより、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ
剤を使った中性紙を操業性良く製造することができるこ
とがわかった。
少なくとも1基のシュープレス装置を使ってプレス処理
することにより、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ
剤を使った中性紙を操業性良く製造することができるこ
とがわかった。
【0023】次に、本発明者らは、内添サイズ剤として
中性ロジンサイズ剤を使用したサイズ性の良好な中性
紙、特にインクジェットプリンターで印刷した場合にイ
ンクのニジミや裏抜けの少ない中性紙を効率良く製造す
る方法について検討した。
中性ロジンサイズ剤を使用したサイズ性の良好な中性
紙、特にインクジェットプリンターで印刷した場合にイ
ンクのニジミや裏抜けの少ない中性紙を効率良く製造す
る方法について検討した。
【0024】本発明における中性ロジンサイズ剤は、原
料となるロジン、強化ロジン、エステル化ロジンおよび
乳化剤よりなるエマルジョン型ロジンサイズ剤である。
このエマルジョン型の中性ロジンサイズ剤は、抄紙工程
の調成パートからワイヤーパートにおいてパルプ繊維の
上に定着する。パルプ繊維表面に定着された中性ロジン
サイズ剤は、ドライヤーパートにおいて熱を与えられ、
パルプ繊維上で融けて広がり、サイズ性を発現する。
料となるロジン、強化ロジン、エステル化ロジンおよび
乳化剤よりなるエマルジョン型ロジンサイズ剤である。
このエマルジョン型の中性ロジンサイズ剤は、抄紙工程
の調成パートからワイヤーパートにおいてパルプ繊維の
上に定着する。パルプ繊維表面に定着された中性ロジン
サイズ剤は、ドライヤーパートにおいて熱を与えられ、
パルプ繊維上で融けて広がり、サイズ性を発現する。
【0025】本発明者らは、まず、効率良くサイズ性を
発現させる為に、中性ロジンサイズ剤のパルプ繊維上へ
の定着率を上げる方法について検討した。通常、中性紙
を製造する場合には、カチオン化澱粉やカチオン性ポリ
アクリルアミドといったカチオン性ポリマーを添加し、
パルプスラリー中の填料やサイズ剤をパルプ繊維上に定
着させる。
発現させる為に、中性ロジンサイズ剤のパルプ繊維上へ
の定着率を上げる方法について検討した。通常、中性紙
を製造する場合には、カチオン化澱粉やカチオン性ポリ
アクリルアミドといったカチオン性ポリマーを添加し、
パルプスラリー中の填料やサイズ剤をパルプ繊維上に定
着させる。
【0026】中性ロジンサイズ剤を使用する場合におい
ても、カチオン化澱粉やカチオン性ポリアクリルアミド
などのカチオン性ポリマー由来の充分なカチオン基をパ
ルプ繊維表面上に存在させることで、中性ロジンサイズ
剤をパルプ繊維表面に定着させ、紙全体にサイズ性を付
与させることができる。そして、このカチオン基の存在
量の指標として、紙中の窒素含有量が使用できることを
見出し、対固形240ppm以上の窒素含有量になるよ
うにカチオン化澱粉をはじめとするカチオン性ポリマー
を添加することで、良好なサイズ性を有した中性紙を製
造することができることを見出した。
ても、カチオン化澱粉やカチオン性ポリアクリルアミド
などのカチオン性ポリマー由来の充分なカチオン基をパ
ルプ繊維表面上に存在させることで、中性ロジンサイズ
剤をパルプ繊維表面に定着させ、紙全体にサイズ性を付
与させることができる。そして、このカチオン基の存在
量の指標として、紙中の窒素含有量が使用できることを
見出し、対固形240ppm以上の窒素含有量になるよ
うにカチオン化澱粉をはじめとするカチオン性ポリマー
を添加することで、良好なサイズ性を有した中性紙を製
造することができることを見出した。
【0027】しかしながら、パルプ繊維表面への中性ロ
ジンサイズ剤の定着率を上げる為に、カチオン化澱粉等
のカチオン性ポリマーの添加量を増量する場合、プレス
パートでの湿紙の搾水性が悪化する傾向にある。その結
果、前述のようにドライヤーパートの前半において汚れ
が発生し、操業性を著しく悪化させる。
ジンサイズ剤の定着率を上げる為に、カチオン化澱粉等
のカチオン性ポリマーの添加量を増量する場合、プレス
パートでの湿紙の搾水性が悪化する傾向にある。その結
果、前述のようにドライヤーパートの前半において汚れ
が発生し、操業性を著しく悪化させる。
【0028】そこで、内添サイズ剤として中性ロジンサ
イズ剤を使用する中性紙を製造する際に、パルプスラリ
ーに添加したカチオン性ポリマー由来の窒素含有量が対
固形分240ppm以上の湿紙をワイヤーパートで形成
した後、少なくとも一基のシュープレス装置によってプ
レス処理を行うことにより、サイズ性の良好な中性紙を
操業性良く製造することが可能となる。
イズ剤を使用する中性紙を製造する際に、パルプスラリ
ーに添加したカチオン性ポリマー由来の窒素含有量が対
固形分240ppm以上の湿紙をワイヤーパートで形成
した後、少なくとも一基のシュープレス装置によってプ
レス処理を行うことにより、サイズ性の良好な中性紙を
操業性良く製造することが可能となる。
【0029】最後に、本発明者らは、高速で中性ロジン
サイズ剤を内添サイズ剤として使用する中性紙を製造す
る際の操業性について検討を行った。
サイズ剤を内添サイズ剤として使用する中性紙を製造す
る際の操業性について検討を行った。
【0030】一般に、抄紙速度が上昇する場合には、ワ
イヤーパートでの脱水性やリテンションが低下する。特
に、抄速1000m/分近くで製造する場合には、その
傾向が顕著である。一般に、高速で抄紙する場合には、
リテンションシステムを一成分系(いわゆる、シングル
システム)のものから二成分系(いわゆる、デュアルシ
ステム)を用いて製造する。デュアルシステムを用いる
ことで、シングルシステムに較べてワイヤーパートでの
脱水性やリテンションは改善される。
イヤーパートでの脱水性やリテンションが低下する。特
に、抄速1000m/分近くで製造する場合には、その
傾向が顕著である。一般に、高速で抄紙する場合には、
リテンションシステムを一成分系(いわゆる、シングル
システム)のものから二成分系(いわゆる、デュアルシ
ステム)を用いて製造する。デュアルシステムを用いる
ことで、シングルシステムに較べてワイヤーパートでの
脱水性やリテンションは改善される。
【0031】本発明者らは、種々のリテンションシステ
ムについて検討した結果、中性ロジンサイズ剤を内添サ
イズ剤として使用する場合に、デュアルシステムの種類
によってサイズ性の発現が異なることを見いだした。特
に、近年、パーソナルユースの印刷機としてその普及率
が伸びているインクジェットプリンターを用いた場合の
印字性について大きな差があることを見いだした。
ムについて検討した結果、中性ロジンサイズ剤を内添サ
イズ剤として使用する場合に、デュアルシステムの種類
によってサイズ性の発現が異なることを見いだした。特
に、近年、パーソナルユースの印刷機としてその普及率
が伸びているインクジェットプリンターを用いた場合の
印字性について大きな差があることを見いだした。
【0032】リテンションシステムによってサイズ性が
異なる原因については、詳細な理由は不明であるが、以
下のような理由が考えられる。(1)使用するシステム
によって凝集性が異なり、繊維のフロックの大きさや形
態が異なる、その結果、できる紙の細孔分布が異なる。
(2)システムによってカチオン成分/アニオン成分の
バランスが異なり、サイズ剤の定着の分布がミクロレベ
ルで異なる。
異なる原因については、詳細な理由は不明であるが、以
下のような理由が考えられる。(1)使用するシステム
によって凝集性が異なり、繊維のフロックの大きさや形
態が異なる、その結果、できる紙の細孔分布が異なる。
(2)システムによってカチオン成分/アニオン成分の
バランスが異なり、サイズ剤の定着の分布がミクロレベ
ルで異なる。
【0033】そして、本発明者らは、カチオン性ポリア
クリルアミドと変性ベントナイトの組み合わせによるリ
テンションシステムを使用した場合に、サイズ性を損な
う事無く、操業性良く中性ロジンサイズ剤を内添サイズ
として使用した中性紙を製造することができることを見
いだした。
クリルアミドと変性ベントナイトの組み合わせによるリ
テンションシステムを使用した場合に、サイズ性を損な
う事無く、操業性良く中性ロジンサイズ剤を内添サイズ
として使用した中性紙を製造することができることを見
いだした。
【0034】本発明の製造方法においてカチオン性ポリ
アクリルアミドの添加量としては、使用するパルプの種
類や製造条件によって異なるが、対パルプ0.02〜
0.04重量%である。また、変性ベントナイトの添加
量は、対パルプ0.08〜0.30重量%である。カチ
オン性ポリアクリルアミドと変性ベントナイトの比率に
ついては、カチオン性ポリアクリルアミド:変性ベント
ナイト=1:4〜1:10の間で使用する。特に、プレ
ス部分での搾水性を改良する場合には、変性ベントナイ
トの比率を多くするのが有効である。
アクリルアミドの添加量としては、使用するパルプの種
類や製造条件によって異なるが、対パルプ0.02〜
0.04重量%である。また、変性ベントナイトの添加
量は、対パルプ0.08〜0.30重量%である。カチ
オン性ポリアクリルアミドと変性ベントナイトの比率に
ついては、カチオン性ポリアクリルアミド:変性ベント
ナイト=1:4〜1:10の間で使用する。特に、プレ
ス部分での搾水性を改良する場合には、変性ベントナイ
トの比率を多くするのが有効である。
【0035】以上述べたように、内添サイズ剤として中
性ロジンサイズ剤を使用する中性紙を製造する際に、パ
ルプスラリーに添加したカチオン性ポリマー由来の窒素
含有量が対固形240ppm以上の湿紙をカチオン性ポ
リアクリルアミドと変性ベントナイトを組み合わせたリ
テンションシステムを使ってワイヤーパートで形成した
後、少なくとも1基のシュープレス装置によってプレス
処理を行うことによって、操業性良くサイズ性の良好な
中性紙を製造することができる。
性ロジンサイズ剤を使用する中性紙を製造する際に、パ
ルプスラリーに添加したカチオン性ポリマー由来の窒素
含有量が対固形240ppm以上の湿紙をカチオン性ポ
リアクリルアミドと変性ベントナイトを組み合わせたリ
テンションシステムを使ってワイヤーパートで形成した
後、少なくとも1基のシュープレス装置によってプレス
処理を行うことによって、操業性良くサイズ性の良好な
中性紙を製造することができる。
【0036】本発明の中性紙を製造する際に添加する中
性ロジンサイズ剤の添加量としては、対パルプ0.2〜
0.6重量%の添加量が好ましい。0.2重量%未満で
は充分なサイズ性が発現しない。また、0.6重量%を
超えて添加した場合には、サイズ性の効果も飽和してし
まう傾向にある。
性ロジンサイズ剤の添加量としては、対パルプ0.2〜
0.6重量%の添加量が好ましい。0.2重量%未満で
は充分なサイズ性が発現しない。また、0.6重量%を
超えて添加した場合には、サイズ性の効果も飽和してし
まう傾向にある。
【0037】本発明の中性紙を製造する際に、サイズを
発現させる為に硫酸バンドを添加する必要がある。硫酸
バンドの添加量としては、対パルプ0.8〜2.0重量
%の添加量が好ましい。硫酸バンドの添加量が0.8重
量%未満では、サイズ性の発現が充分でない。また、硫
酸バンドの添加量が2.0重量%超える場合には、サイ
ズ性向上の効果が飽和し、抄紙系内の電導度をいたずら
に引き上げる可能性がある。
発現させる為に硫酸バンドを添加する必要がある。硫酸
バンドの添加量としては、対パルプ0.8〜2.0重量
%の添加量が好ましい。硫酸バンドの添加量が0.8重
量%未満では、サイズ性の発現が充分でない。また、硫
酸バンドの添加量が2.0重量%超える場合には、サイ
ズ性向上の効果が飽和し、抄紙系内の電導度をいたずら
に引き上げる可能性がある。
【0038】本発明の中性紙を製造する際に使用する内
添填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウムの他にカオリン、クレー、タルク、ケイソ
ウ土、ゼオライトなどが挙げられる。
添填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウムの他にカオリン、クレー、タルク、ケイソ
ウ土、ゼオライトなどが挙げられる。
【0039】本発明の中性紙の表面には、澱粉、ポリビ
ニルアルコールなどのバインダー、スチレン/アクリル
酸系共重合体、スチレン/メタアクリル酸系共重合体、
アクリロニトリル/ビニルホルマール/アクリル酸エス
テル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体などの表
面サイズ剤、エチレン−尿素樹脂などの寸法安定化剤、
塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導電剤、有機
導電剤、界面活性剤、顔料、染料を塗工することは勿論
可能である。
ニルアルコールなどのバインダー、スチレン/アクリル
酸系共重合体、スチレン/メタアクリル酸系共重合体、
アクリロニトリル/ビニルホルマール/アクリル酸エス
テル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体などの表
面サイズ剤、エチレン−尿素樹脂などの寸法安定化剤、
塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導電剤、有機
導電剤、界面活性剤、顔料、染料を塗工することは勿論
可能である。
【0040】上記のバインダーおよび表面サイズ剤等を
塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプレ
ス、ゲートロールサイズプレス、あるいはフィルムトラ
ンスファー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビル
ブレード、ショートドウェルコーターなどを用いること
ができる。これら塗工装置の中では紙層内部へも上記の
サイズプレス液を含浸させるような方式のものが望まし
い。
塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプレ
ス、ゲートロールサイズプレス、あるいはフィルムトラ
ンスファー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビル
ブレード、ショートドウェルコーターなどを用いること
ができる。これら塗工装置の中では紙層内部へも上記の
サイズプレス液を含浸させるような方式のものが望まし
い。
【0041】本発明の中性紙を製造する際に使用できる
パルプとしては、NBKP、LBKP、NBSP、LB
SP、GP、TMPなどの他に、ケナフやバガス等の非
木材パルプや古紙パルプが挙げられ、必要に応じて単独
或いは併用して用いられる。
パルプとしては、NBKP、LBKP、NBSP、LB
SP、GP、TMPなどの他に、ケナフやバガス等の非
木材パルプや古紙パルプが挙げられ、必要に応じて単独
或いは併用して用いられる。
【0042】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、
感熱紙、感圧紙などのプリンター用紙、およびPPC用
紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マ
ット紙などの塗工紙、或いは上質紙、色上質、ノート、
便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用
紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミ
ルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、
化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用される
が、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定される
ものではない。
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例と
しては、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、
感熱紙、感圧紙などのプリンター用紙、およびPPC用
紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マ
ット紙などの塗工紙、或いは上質紙、色上質、ノート、
便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用
紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミ
ルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、
化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用される
が、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定される
ものではない。
【0043】本発明の抄紙方法において、抄紙機は、長
網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄
紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機など製紙業界で公知
の抄紙機を適宜使用できる。
網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄
紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機など製紙業界で公知
の抄紙機を適宜使用できる。
【0044】その他の添加剤としては、例えば、pH調
節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調
整剤、湿潤剤、界面活性剤、および防錆剤などが挙げら
れる。
節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調
整剤、湿潤剤、界面活性剤、および防錆剤などが挙げら
れる。
【0045】本発明の抄紙方法によって製造した中性紙
は、一般のオフセット印刷用紙や電子写真方式の印刷機
用の印刷用紙、インクジェット方式での印刷機用の印刷
用紙としても使用できるほか、一般印刷用の塗工紙の原
紙、感熱、感圧紙用の塗工用原紙、塗工タイプのインク
ジェット用紙の原紙など各種印刷用塗工紙の原紙として
も使用することができる。
は、一般のオフセット印刷用紙や電子写真方式の印刷機
用の印刷用紙、インクジェット方式での印刷機用の印刷
用紙としても使用できるほか、一般印刷用の塗工紙の原
紙、感熱、感圧紙用の塗工用原紙、塗工タイプのインク
ジェット用紙の原紙など各種印刷用塗工紙の原紙として
も使用することができる。
【0046】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、実施例において示す「部」および「%」は、
特に明示しない限り、重量部および重量%を示す。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、実施例において示す「部」および「%」は、
特に明示しない限り、重量部および重量%を示す。
【0047】実施例1 まず、以下の原紙配合に従ってパルプスラリーを調成し
た。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 0.8部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
た。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 0.8部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0048】上記配合の0.5重量%のパルプスラリー
を抄幅5000mm、抄紙速度700m/分で長網抄紙
機を使って製造した。抄紙機のワイヤーパートでできた
湿紙は、ロールプレス装置で3回プレスした後に、シュ
ープレス装置によってプレスし、ドライヤーで乾燥し
た。ドライヤーで乾燥された基紙に以下の配合のサイズ
プレス液を使ってサイズプレスし、再びドライヤーで乾
燥した。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3部 表面サイズ剤(ハリマ化成社製;KN−500) 0.2部 水 96.8部
を抄幅5000mm、抄紙速度700m/分で長網抄紙
機を使って製造した。抄紙機のワイヤーパートでできた
湿紙は、ロールプレス装置で3回プレスした後に、シュ
ープレス装置によってプレスし、ドライヤーで乾燥し
た。ドライヤーで乾燥された基紙に以下の配合のサイズ
プレス液を使ってサイズプレスし、再びドライヤーで乾
燥した。 〈サイズプレス液配合〉 酸化澱粉(日本食品加工社製;MS3800) 3部 表面サイズ剤(ハリマ化成社製;KN−500) 0.2部 水 96.8部
【0049】以上のようにして坪量64g/m2、密度
0.75g/cm3、水分5.0%の中性紙を得、実施
例1の中性紙とした。
0.75g/cm3、水分5.0%の中性紙を得、実施
例1の中性紙とした。
【0050】実施例2 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉の配合量
を1.0部とした以外は、同様にして実施例2の中性紙
を製造した。
を1.0部とした以外は、同様にして実施例2の中性紙
を製造した。
【0051】実施例3 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉の配合量
を1.2部とした以外は、同様にして実施例3の中性紙
を製造した。
を1.2部とした以外は、同様にして実施例3の中性紙
を製造した。
【0052】実施例4 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」とし、配合量を
0.8部とした以外は、同様にして実施例4の中性紙を
作製した。
カノーベル社製;「BMB−190」とし、配合量を
0.8部とした以外は、同様にして実施例4の中性紙を
作製した。
【0053】実施例5 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」とし、配合量を
1.0部とした以外は、同様にして実施例5の中性紙を
製造した。
カノーベル社製;「BMB−190」とし、配合量を
1.0部とした以外は、同様にして実施例5の中性紙を
製造した。
【0054】実施例6 実施例1において原紙配合を以下のようにした以外は、
同様にして実施例6の中性紙を製造した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 0.5部 カチオン性紙力剤(ミサワセラミックス社製;ML380R) 0.2部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
同様にして実施例6の中性紙を製造した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 0.5部 カチオン性紙力剤(ミサワセラミックス社製;ML380R) 0.2部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0055】実施例7 実施例1において原紙配合を以下のようにした以外は、
同様にして実施例7の中性紙を製造した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 0.5部 カチオン性紙力剤(ミサワセラミックス社製;ML380R) 0.3部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
同様にして実施例7の中性紙を製造した。 〈原紙配合〉 LBKP(ろ水度;450ml) 100部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;タマパールTP121) 7部 硫酸バンド 1.3部 カチオン化澱粉(日澱化学社製;エキセルNo.4) 0.5部 カチオン性紙力剤(ミサワセラミックス社製;ML380R) 0.3部 中性ロジンサイズ剤(荒川化学社製;NT85) 0.4部 歩留り向上剤(ハイモ社製;NR11LS) 0.02部
【0056】実施例8 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部とし、抄
紙速度を1000m/分とした以外は、同様にして実施
例8の中性紙を製造した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部とし、抄
紙速度を1000m/分とした以外は、同様にして実施
例8の中性紙を製造した。
【0057】実施例9 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をコロイダルシリカ(日産エカノーベル社製;
「BMA780」)0.02部とし、抄紙速度を100
0m/分とした以外は、同様にして実施例9の中性紙を
製造した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をコロイダルシリカ(日産エカノーベル社製;
「BMA780」)0.02部とし、抄紙速度を100
0m/分とした以外は、同様にして実施例9の中性紙を
製造した。
【0058】実施例10 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をコロイダルシリカ(日産エカノーベル社製;
「BMA780」)0.03部とし、抄紙速度を100
0m/分とした以外は、同様にして実施例10の中性紙
を製造した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をコロイダルシリカ(日産エカノーベル社製;
「BMA780」)0.03部とし、抄紙速度を100
0m/分とした以外は、同様にして実施例10の中性紙
を製造した。
【0059】実施例11 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をコロイダルシリカ(日産エカノーベル社製;
「BMA780」)0.05部とし、抄紙速度を100
0m/分とした以外は、同様にして実施例11の中性紙
を製造した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をコロイダルシリカ(日産エカノーベル社製;
「BMA780」)0.05部とし、抄紙速度を100
0m/分とした以外は、同様にして実施例11の中性紙
を製造した。
【0060】実施例12 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をカチオン性ポリアクリルアミド(協和産業社
製;「Percol57」)0.02部、変性ベントナ
イト(協和産業社製;「オーガノゾープ」)0.10部
とし、抄紙速度を1000m/分とした以外は、同様に
して実施例12の中性紙を作製した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をカチオン性ポリアクリルアミド(協和産業社
製;「Percol57」)0.02部、変性ベントナ
イト(協和産業社製;「オーガノゾープ」)0.10部
とし、抄紙速度を1000m/分とした以外は、同様に
して実施例12の中性紙を作製した。
【0061】実施例13 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をカチオン製ポリアクリルアミド(協和産業社
製;「Percol57」)0.02部、変性ベントナ
イト(協和産業社製;「オーガノゾープ」)0.12部
とし、抄紙速度を1000m/分とした以外は、同様に
して実施例13の中性紙を作製した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をカチオン製ポリアクリルアミド(協和産業社
製;「Percol57」)0.02部、変性ベントナ
イト(協和産業社製;「オーガノゾープ」)0.12部
とし、抄紙速度を1000m/分とした以外は、同様に
して実施例13の中性紙を作製した。
【0062】実施例14 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉を日産エ
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をカチオン製ポリアクリルアミド(協和産業社
製;「Percol57」)0.02部、変性ベントナ
イト(協和産業社製;「オーガノゾープ」)0.15部
とし、抄紙速度を1000m/分とした以外は、同様に
して実施例14の中性紙を作製した。
カノーベル社製;「BMB−190」1.0部、歩留り
向上剤をカチオン製ポリアクリルアミド(協和産業社
製;「Percol57」)0.02部、変性ベントナ
イト(協和産業社製;「オーガノゾープ」)0.15部
とし、抄紙速度を1000m/分とした以外は、同様に
して実施例14の中性紙を作製した。
【0063】比較例1 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉の配合量
を0.3部とし、湿紙をロールプレス装置で4回プレス
した以外は、同様にして比較例1の中性紙を作製した。
を0.3部とし、湿紙をロールプレス装置で4回プレス
した以外は、同様にして比較例1の中性紙を作製した。
【0064】比較例2 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉の配合量
を0.6部とし、湿紙をロールプレス装置で4回プレス
した以外は、同様にして比較例2の中性紙を作製した。
を0.6部とし、湿紙をロールプレス装置で4回プレス
した以外は、同様にして比較例2の中性紙を作製した。
【0065】比較例3 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉の配合量
を1.0部とし、湿紙をロールプレス装置で4回プレス
した以外は、同様にして比較例3の中性紙を作製した。
を1.0部とし、湿紙をロールプレス装置で4回プレス
した以外は、同様にして比較例3の中性紙を作製した。
【0066】比較例4 実施例1において原紙配合でのカチオン化澱粉の配合量
を0.3部とした以外は、同様にして比較例4の中性紙
を作製した。
を0.3部とした以外は、同様にして比較例4の中性紙
を作製した。
【0067】実施例1〜14および比較例1〜4で得た
中性紙を製造する際の湿紙中の窒素含有量は、以下のよ
うな手順に従って測定を行った。 (1)プレス部出口から、湿紙をサンプリングし、乾燥
器を使って105℃以下で絶乾にした。 (2)絶乾試料から、試験分析用にサンプルを秤量した
後、三菱化成社製デジタル窒素分析装置TN−02型を
用いて窒素含有量を測定した。 (3)上記で求めた窒素含有量と秤量したサンプル量か
ら、対固形分あたりの窒素含有量を「ppm」単位で示
した。
中性紙を製造する際の湿紙中の窒素含有量は、以下のよ
うな手順に従って測定を行った。 (1)プレス部出口から、湿紙をサンプリングし、乾燥
器を使って105℃以下で絶乾にした。 (2)絶乾試料から、試験分析用にサンプルを秤量した
後、三菱化成社製デジタル窒素分析装置TN−02型を
用いて窒素含有量を測定した。 (3)上記で求めた窒素含有量と秤量したサンプル量か
ら、対固形分あたりの窒素含有量を「ppm」単位で示
した。
【0068】実施例1〜14および比較例1〜5で得た
中性紙のサイズについては、JISP8122のステキ
ヒトサイズ度試験方法に従って評価を行った。実用上使
用に耐えうるサイズ性としては、64g/m2基準で15
秒以上である。
中性紙のサイズについては、JISP8122のステキ
ヒトサイズ度試験方法に従って評価を行った。実用上使
用に耐えうるサイズ性としては、64g/m2基準で15
秒以上である。
【0069】実施例1〜14および比較例1〜4で得た
中性紙のインクジェット適性については、キャノン社製
インクジェットプリンターBJ−220JSを用いて、
40×40mmの領域のベタ印刷と、文字印刷を行っ
た。印刷面と反対面へのインクの裏抜け度合い、文字の
ニジミ度合いを視覚判定し、下記の基準に従い、5段階
評価を行った。3以上であれば、実用上使用に耐えうる
レベルである。
中性紙のインクジェット適性については、キャノン社製
インクジェットプリンターBJ−220JSを用いて、
40×40mmの領域のベタ印刷と、文字印刷を行っ
た。印刷面と反対面へのインクの裏抜け度合い、文字の
ニジミ度合いを視覚判定し、下記の基準に従い、5段階
評価を行った。3以上であれば、実用上使用に耐えうる
レベルである。
【0070】〈判断基準〉 1:文字の判読が難しく、インクが印刷面と反対面で全
面にわたって抜けている。 2:ニジミが認識され、印刷面と反対面へのインクの裏
抜けは、ベタ印刷部に5点以上斑点状に抜けている。 3:ところどころにニジミがある。印刷面と反対面への
インクの裏抜けは、ベタ印刷部に2〜3点ほど、斑点状
に抜けている程度。 4:ニジミもほどんとなく、印刷面と反対面へのインク
の裏抜けがない。 5:ニジミもなく、印刷面と反対面へのインクの裏抜け
がない。
面にわたって抜けている。 2:ニジミが認識され、印刷面と反対面へのインクの裏
抜けは、ベタ印刷部に5点以上斑点状に抜けている。 3:ところどころにニジミがある。印刷面と反対面への
インクの裏抜けは、ベタ印刷部に2〜3点ほど、斑点状
に抜けている程度。 4:ニジミもほどんとなく、印刷面と反対面へのインク
の裏抜けがない。 5:ニジミもなく、印刷面と反対面へのインクの裏抜け
がない。
【0071】実施例1〜14および比較例1〜5で得た
中性紙を製造する際の操業性については、下記の判断基
準に従って5段階で判断した。「3」以上のレベルであ
れば、操業可能である。
中性紙を製造する際の操業性については、下記の判断基
準に従って5段階で判断した。「3」以上のレベルであ
れば、操業可能である。
【0072】〈判断基準〉 1:プレス部後半から、ドライヤー前半にかけて抄紙幅
全面にわたって白く汚れる。汚れ発生までの時間は製造
開始後、2〜3時間後。紙に欠点が多発する。 2:プレス部後半から、ドライヤー前半にかけて汚れが
発生する。紙に欠点が発生する。 3:プレス部後半から、ドライヤー前半にかけての汚れ
は、かなり軽減する。紙に欠点がときどき発生する。 4:ほどんと汚れは無いが、ドライヤー前半部にうっす
らと汚れを認める。 5:汚れが認められない。
全面にわたって白く汚れる。汚れ発生までの時間は製造
開始後、2〜3時間後。紙に欠点が多発する。 2:プレス部後半から、ドライヤー前半にかけて汚れが
発生する。紙に欠点が発生する。 3:プレス部後半から、ドライヤー前半にかけての汚れ
は、かなり軽減する。紙に欠点がときどき発生する。 4:ほどんと汚れは無いが、ドライヤー前半部にうっす
らと汚れを認める。 5:汚れが認められない。
【0073】上記実施例1〜14および比較例1〜4で
得た中性紙について窒素含有量、サイズ性、インクジェ
ット適性、製造時の操業性の評価結果を下記表1に示し
た。
得た中性紙について窒素含有量、サイズ性、インクジェ
ット適性、製造時の操業性の評価結果を下記表1に示し
た。
【0074】
【表1】
【0075】評価:上記表1では、実施例1〜14およ
び比較例1〜4で得た中性紙について操業性およびサイ
ズ性を比較評価した。
び比較例1〜4で得た中性紙について操業性およびサイ
ズ性を比較評価した。
【0076】シュープレス型プレス装置の効果について
は、実施例1〜7と比較例1〜3を比較すると、プレス
装置としてシュープレス型のプレス装置を使用した場合
に、操業性良く、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ
剤を使った中性紙を製造することができることがわか
る。
は、実施例1〜7と比較例1〜3を比較すると、プレス
装置としてシュープレス型のプレス装置を使用した場合
に、操業性良く、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ
剤を使った中性紙を製造することができることがわか
る。
【0077】次に、実施例1〜7と比較例3、4を比較
することで、パルプスラリーに添加したカチオン性ポリ
マー由来の窒素含有量が対固形240ppm以上の湿紙
をワイヤーパートで形成した後、少なくとも1基のシュ
ープレス装置によってプレス処理することで、操業性良
くサイズ性の良好な中性紙を製造することができること
がわかる。
することで、パルプスラリーに添加したカチオン性ポリ
マー由来の窒素含有量が対固形240ppm以上の湿紙
をワイヤーパートで形成した後、少なくとも1基のシュ
ープレス装置によってプレス処理することで、操業性良
くサイズ性の良好な中性紙を製造することができること
がわかる。
【0078】また、実施例1〜7においてサイズ剤を定
着させるカチオン基をパルプ繊維上により効率よく付与
する手段としては、カチオン化澱粉の種類をかえたり、
ポリアクリルアミド等のカチオン性ポリマーを併用する
ことでも可能であることがわかる。
着させるカチオン基をパルプ繊維上により効率よく付与
する手段としては、カチオン化澱粉の種類をかえたり、
ポリアクリルアミド等のカチオン性ポリマーを併用する
ことでも可能であることがわかる。
【0079】次に、実施例5と実施例8を比較すること
で、抄紙速度が上がった場合には、操業性やサイズ性が
低下する傾向にあることがわかる。しかしながら、実施
例8と実施例9〜14を比較すると、歩留りシステムと
してデュアルシステムを使うことにより、紙のサイズ
性、製造時の操業性が良くなることがわかる。特に、カ
チオン性ポリアクリルアミドと変性ベントナイトを組み
合わせたリテンションシステムを使うことで紙のサイズ
性、製造時の操業性が著しく改良されることがわかる。
で、抄紙速度が上がった場合には、操業性やサイズ性が
低下する傾向にあることがわかる。しかしながら、実施
例8と実施例9〜14を比較すると、歩留りシステムと
してデュアルシステムを使うことにより、紙のサイズ
性、製造時の操業性が良くなることがわかる。特に、カ
チオン性ポリアクリルアミドと変性ベントナイトを組み
合わせたリテンションシステムを使うことで紙のサイズ
性、製造時の操業性が著しく改良されることがわかる。
【0080】
【発明の効果】上記の結果より、内添サイズ剤として中
性ロジンサイズ剤を使用する中性紙を製造する際に、パ
ルプスラリーに添加したカチオン性ポリマー由来の窒素
含有量が対固形分240ppm以上の湿紙をワイヤーパ
ートで形成した後、少なくとも1基のシュープレス装置
によってプレス処理を行う。さらに望ましくは、リテン
ションシステムとしてカチオン性ポリアクリルアミドと
変性ベントナイトを組み合わせたリテンションシステム
を使って製造することにより、サイズ性の良好な中性紙
を操業性良く製造することができる。
性ロジンサイズ剤を使用する中性紙を製造する際に、パ
ルプスラリーに添加したカチオン性ポリマー由来の窒素
含有量が対固形分240ppm以上の湿紙をワイヤーパ
ートで形成した後、少なくとも1基のシュープレス装置
によってプレス処理を行う。さらに望ましくは、リテン
ションシステムとしてカチオン性ポリアクリルアミドと
変性ベントナイトを組み合わせたリテンションシステム
を使って製造することにより、サイズ性の良好な中性紙
を操業性良く製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤
を使用する中性紙を製造する際に、湿紙を抄紙機のワイ
ヤーパートで形成した後、少なくとも1基のシュープレ
ス装置によってプレス処理を行うことを特徴とする中性
紙の製造方法。 - 【請求項2】 抄紙機のワイヤーパートで形成された湿
紙中の窒素含有量が対固形分240ppm以上になるよ
うに調成工程中でパルプスラリーにカチオン性ポリマー
を添加することを特徴とする請求項1記載の中性紙の製
造方法。 - 【請求項3】 抄紙機のワイヤーパートで湿紙を形成す
る際に、リテンションシステムとしてカチオン性ポリア
クリルアミドと変性ベントナイトを組み合わせたリテン
ションシステムを使って製造することを特徴とする請求
項1または2記載の中性紙の製造方法。 - 【請求項4】 内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤
を使用し、製造工程中で少なくとも1基のシュープレス
装置によってプレス処理され、紙中のカチオン性ポリマ
ー由来の窒素含有量が対固形分240ppm以上である
ことを特徴とする中性紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6138898A JPH11256495A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 中性紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6138898A JPH11256495A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 中性紙およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256495A true JPH11256495A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13169746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6138898A Pending JPH11256495A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 中性紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11256495A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214028A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 中性新聞印刷用紙の製造方法 |
JP2007154349A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Harima Chem Inc | 板紙の製造方法 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP6138898A patent/JPH11256495A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214028A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 中性新聞印刷用紙の製造方法 |
JP2007154349A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Harima Chem Inc | 板紙の製造方法 |
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