JP6017378B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録用紙に関する。更に詳しくは、一般印刷用塗工紙と同様の風合いを有したインクジェット記録用紙に関するものである。
インクジェット記録方式は、インクの液滴を微細なノズルから記録紙上に吐出し、付着させることによってドットを形成して記録を行う方式である。近年、インクジェットプリンター、インク、更に記録媒体等の技術的進歩によって、装置の高速化、音の軽減化、印字品質の高い画像の形成が容易となってきており、多方面において急速に普及している。一方、商業印刷等の分野においては、デジタル情報を製版することなく紙などのメディアに直接印刷し、小ロット多品種、可変情報印刷を比較的低価格で扱うことが可能なオンデマンドで印刷する方式が導入されている。インクジェット記録方式はそのような場面でも導入されつつある。例えば、書籍、雑誌、アルバム、カタログ、資料など複数のページから構成され製本される製本物の印刷にも、このようなインクジェット記録方式がオンデマンドで利用されている。さらに、最近では、装置の高速化や高精細化の著しい向上に伴い用途が拡大し、オフセット印刷用である一般印刷用塗工紙と同様の風合いを有した塗工紙にもインクジェット適性を付与する要望が強くなってきている。さらに、商業用途で使われることから、さらなるコストの削減が強く求められている。
しかし、一般印刷用塗工紙をインクジェット印刷方式で印刷する場合、特に、銀塩写真と同様の解像度と再現性を求められる場合など、一般印刷用塗工紙はインクジェット用インクに対する吸収性や乾燥性が著しく劣るため、印字画質が不良となるといった問題がある。
上記理由として、一般印刷用塗工紙の製造工程では光沢感や平滑性を付与するためカレンダー処理を行なうが、カレンダー処理ではロール汚れ(ダスティング)が発生しやすく、ダスティングの抑制のために塗工層に離型剤を使用することが挙げられる。一般的に使用される離型剤は撥水性を有するため、離型剤の撥水作用によってインクジェット用インクの吸収性が低下し、しいてはインクの乾燥性が劣り、印字画質の低下に繋がる。
一方、従来のインクジェット記録用紙のインク受容層においては、アルミナ、シリカ、ベーマイト等の顔料を主成分とし、塗工層の細孔容積を大きくしたものを用いることによってインク吸収性を付与し、印字画質を高めることでインク吸収性の問題を解消してきた。しかし、これらのインクジェット記録用紙は、一般印刷塗工用紙に比べ白紙光沢が低いため風合いが劣る。さらに、アルミナ、シリカ等は高価であることから、オンデマンド印刷のような商業用印刷分野には適さない。
従来のインクジェット記録用紙においては、インク吸水性の向上を図るために、インクジェット記録用紙の塗工層に、特定の範囲の吸油量を有する炭酸カルシウムを使用する印刷用紙(例えば、特許文献1を参照)や、特定の範囲の粒子径を有するカオリンクレーを使用する印刷用紙(例えば、特許文献2を参照)等が開示されているが、いずれもカレンダー処理によるダスティングが発生しやすく、白紙光沢に劣る。これらの技術は一般印刷用塗工紙と同様の風合いをインクジェット記録用紙に付与することを目的としたものであるが、一方ではインク吸収性と白紙光沢を両立することができないという問題があった。
特開2008−238612 特開2004−082464
本発明は、一般印刷用塗工紙と同様の風合いを有し、インク吸収性の優れ、製本される製本物に使用できるインクジェット記録用紙を低コストで提供することを目的とする。
本発明者等は、インクジェット記録用紙において、一般印刷用塗工紙と同様の風合いを与えるとそのインク吸水性・インク乾燥性が劣ってしまう原因として、製造工程中におけるカレンダー処理のダスティングを抑制するために使用する離型剤に着目した。また、本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、中空プラスチックピグメントを含む顔料とスチレンブタジエンラテックスを主成分としたインク受容層に、高級脂肪酸塩を含有させることで、離型剤の使用量を少量にすることにより、カレンダー処理のダスティング抑制とインク吸収性を両立し、上記課題を解決することができることを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明に係るインクジェット記録用紙は、基紙の少なくとも片面に、中空プラスチップピグメントを含む顔料とスチレンブダジエンラテックスを主成分とするインク受容層を設け、カレンダー処理して得られるインクジェット記録用紙であって、該インク受容層に高級脂肪酸塩を含有することを特徴とする。このような構成とすることで、カレンダー処理におけるダスティング防止効果を持ちながら、吸収性や白紙光沢に優れたインクジェット記録用紙を得ることができる。
また、本発明に係るインクジェット記録用紙においては、前記高級脂肪酸塩のインク受容層中の含有量が、顔料100質量部に対して0.05〜5質量部であることが好ましい。より優れたダスティング効果とインク吸収性を維持することができる。
また、本発明に係るインクジェット記録用紙においては、インク受容層表面のJIS P−8142に規定される75°白紙光沢度が65%以上であることが好ましい。このような高光沢のインクジェット記録用紙は、書籍、雑誌、アルバム、カタログ、資料など複数のページから構成される製本用途に好適である。オンデマンド印刷に適した製本物を低価格で提供することができ、より実用的である。
本発明により、一般印刷用塗工紙と同様の風合いを有し、インク吸収性に優れたインクジェット記録用紙を提供することができる。さらに、本発明では従来の一般印刷用塗工紙と同様の製造効率で安価なインクジェット記録用紙を提供することが可能なため、本発明の用紙は、特にオンデマンド印刷など商業的印刷分野で使用されるインクジェット記録用紙として最適である。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
<支持体>
本発明に係るインクジェット記録用紙の基紙を構成する原料パルプとしては、化学パルプとして、LBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)やNBKP(針葉樹さらしクラフトパルプ)、機械パルプとしてGP(砕木パルプ)、PGW(加圧式砕木パルプ)、RMP(リファイナリーメカニカルパルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)、CTMP(ケミサーモメカニカルパルプ)、CMP(ケミメカニカルパルプ)、CGP(ケミグランドパルプ)、木材パルプとして、DIP(脱インキパルプ)など、さらに非木材パルプとしてケナフ、バガス、竹、コットンなどがある。これらは単独、または任意の割合で混用することができる。また、本発明の目的と効果を損なわない範囲において、合成繊維を更に配合することができる。環境負荷の少ないECF(Elemental Chlorine Free)パルプ又はTCF(Totally Chlorine Free)パルプ等の塩素フリーパルプの使用が望ましい。
また、本発明に係る基紙を構成するパルプは、インクジェット記録用紙として適切な叩解度を有する紙料とすることが好ましい。適切な叩解度としては、例えば、カナダ標準ろ水度(フリーネス)(JIS P 8121:1995「パルプのろ水度試験方法」)で、350〜650mlCSFである。
本発明に関わる基紙に使用する填料としては、例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、合成シリカ、アルミナ、タルク、焼成カオリンクレー、カオリンクレー、ベントナイト、ゼオライト、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛等の公知の填料を使用することが可能である。紙中の填料含有量は、パルプの乾燥質量100質量部に対して、2〜20質量部であることが好ましい。より好ましくは、4〜15質量部である。2部以下の場合、不透明度及び白色度が低下しやすく、効果が得られない。20質量部を超えた場合、紙の強度が低下し、印刷や加工時における負荷に耐えられず、使用することが困難である。
紙料中には、前記パルプ、填料以外にも内添サイズ剤、湿潤紙力増強剤などの内添紙力増強剤、硫酸バンド、歩留まり向上剤、ピッチコントロール剤、着色染料、着色顔料、蛍光染料などの各種抄紙用薬品を適宜用いることができる。各紙料の調製方法、配合、各抄紙薬品の添加方法については、本発明の効果を損なうものでなければ特に限定されない。特に、内添サイズの紙料含有量は、0.01〜2.0質量部が好ましい。より好ましくは、0.05〜1.5質量部である。製本加工適性に優れる。
本発明に係る基紙を抄紙する方法は、特に限定されるものではなく、前記紙料を用いて円網抄紙機、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの公知の抄紙機を適用して抄造することが可能である。
上記抄紙方法で得られた基紙には、インク受容層用塗工液の基紙への過度の浸透を抑えるために表面サイズ液を塗布することが可能である。表面サイズ液としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、澱粉などの公知の水溶性高分子などがある。
本発明に係る基紙の坪量は、特に限定されるものではないが、通常30〜300g/mである。
<インク受容層>
本発明に係るインクジェット記録用紙は、インク吸収性を満足させる観点から、上記方法で得られた紙支持体の片面または両面に少なくとも1層以上のインク受容層を設けることが好ましい。インク受容層は、中空プラスチックピグメントを含む顔料とバインダーとを主成分とする。中空プラスチックピグメントを使用することで、カレンダー処理におけるダスティング抑制のために使用する離型剤を少量とすることができ、これにより離型剤添加に伴うインク吸収性の悪化を抑えることができる。
中空プラスチックピグメントとは、下記材質の微小粒子からなり、各粒子が内部に空気層を有する顔料である。顔料中の中空プラスチックピグメントは、顔料100質量部に対し0.05〜30質量部、好ましくは0.1〜20質量部、より好ましくは0.4〜14質量部、さらに、0.5〜10質量部である。0.05質量部未満の場合、不透明度や被覆性が低下し、白紙光沢度が劣るおそれがある。30質量部を超える場合、本発明の効果、すなわち白紙光沢度における効果が飽和し、製造コストの観点から好ましくない。加えて、ブロッキングが発生しやすくなり製本加工適性に劣るおそれがある。更には、インク受容層のインク吸収性が悪くなり、結果として印字ムラが生じるおそれがある。
インク受容層に用いる中空プラスチックピグメントの中空率は、25〜90%が好ましく、より好ましくは40〜80%、さらには25〜65%である。25%未満の場合、十分な白紙光沢度が得られず、90%を超える場合、所望以上の白紙光沢となり製造コストの観点から好ましくない。また、中空プラスチックピグメントの平均粒子径は、0.1〜10μmが好ましく、より好ましくは0.5〜5μmである。平均粒子径が0.1μm未満の場合、10μmを超える場合は白紙光沢度が低下する。
中空プラスチックピグメントの材質としては、ポリスチレン及びスチレンを主成分とした他の共重合可能なモノマーとの共重合物であることが好ましく、ポリスチレンがより好ましい。他の共重合可能なモノマーとしては、例えば、アクリルニトリルやメチルメタクリート、ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。
本実施形態で使用する中空プラスチックピグメント以外の顔料は、一般印刷用紙に使用される公知の顔料を1種以上含むものであり、例えば、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪藻土、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機顔料、又はアクリル、スチレン、塩化ビニル、ナイロンなどの有機顔料が挙げられる。また、密実型プラスチックピグメントも使用することができる。中でも、炭酸カルシウム、カオリン、タルクから選ばれる少なくとも1種を使用すると、一般印刷用塗工紙と同様の風合いをより得られるので好ましい。また、本発明において、コストが高くなるアルミナ、シリカ、ベーマイト等の顔料は使用しないことが好ましい。顔料の組合せとしては、中空プラスチックピグメントを必須成分とする以外は特に限定されないが、例えば、全顔料100質量部に対し中空プラスチックピグメントを0.1〜15質量部、カオリンを30〜65質量部、重質炭酸カルシウムを30〜65質量部の割合で使用すればよい。または、例えば、全顔料100質量部に対し中空プラスチックピグメントを0.1〜15質量部、シリカを85〜99.9質量部の割合で使用すればよい。
インク受容層に用いるバインダーとしては、塗工層強度を一般印刷用紙と同様のものとするために、スチレンブタジエンラテックスを使用することが必要である。スチレンブタジエンラテックスは安価なため、製造コストの観点からも好ましい。さらに、目的に応じて、例えばポリビニルアルコール(シラノール変性ポリビニルアルコール、カルボキシル変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコールなども含む)、ポリビニルアセタール、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、ポリエチレンイミド系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリアクリル酸又はその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、尿素樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス類などの一般印刷用紙に使用される公知のバインダーを併用して用いることができる。特に、インク受容層の塗工層強度及び製造コストの観点から、一般印刷用塗工紙で用いられるスチレンブタジエンラテックスと澱粉との併用が好ましい。
インク受容層に配合するバインダーの配合量は、記録媒体の印字適性、インク受容層の強度、塗料液性を考慮して決定される。通常、顔料100質量部に対し3〜60質量部の範囲で添加すればよい。好ましくは、5〜50質量部程度の範囲で添加する。3質量部未満であると、塗工層強度が低下する場合がある。60質量部を超えると、インク吸収性が低下する場合がある。また、インク受容層に配合するスチレンブタジエンラテックスの配合量は、顔料100質量部に対し3〜30質量部が好ましい。3質量部未満では塗工層強度が低下する場合があり、30質量部を超えるとインク吸収性が低下する場合がある。さらに、インク受容層に配合する澱粉の配合量は、0〜10質量部、好ましくは1〜5質量部である。
さらに本発明においては、一般印刷用塗工紙と同様の風合いを得るために、基紙にインク受容層を設けた後にスーパーカレンダー、マシンカレンダー、ソフトカレンダーなど公知のカレンダー装置によりカレンダー処理することによって、光沢を付与する必要がある。
しかし、カレンダー処理装置のロール表面は比較的汚れやすく、カレンダー装置におけるロールの加温温度などのカレンダー処理条件によっては、インク受容層によるロール汚れ(ダスティング)が発生しやすくなる。ロール汚れが発生すると、光沢を付与することが困難となり、一般的な印刷用塗工紙と同様の風合いが得られない。さらに、インク受容層の表面においても欠点が発生するため、インク吸水性が低下し、優れた印字画像が得られない。
カレンダー装置のロール汚れは、インク受容層中に離型剤を含有させることで防ぐことが可能である。公知の離型剤の種類として、ポリエチレンエマルジョン、流動パラフィン、パラフィンワックス等が挙げられる。
しかし、前述した離型剤は、高い撥水性を有するため、インク吸収性に劣る。従って、本発明においては、インク受容層に1種以上の高級脂肪酸塩またはその誘導体の含有量を顔料100質量部に対して、0.05〜5.0質量部配合させることによって、カレンダー装置のロール汚れ防止とインク吸収性を両立させることができる。より好ましくは、0.1〜3.0質量部である。更に好ましくは、0.15〜2.0質量部である。必要とされる紙の特性に応じて、例えば、0.3〜0.55質量部、0.65〜2.0質量部、0.65〜0.95質量部、1.0〜2.0質量部などとすることができる。0.05質量部未満の場合はカレンダー装置のロールにダスティングが生じるおそれがあり、5.0質量部を超える場合は白紙光沢度が低下するおそれがある。また、インク受容層のインク吸収性が悪くなり、結果として印字ムラが生じるおそれがある。
前記高級脂肪酸塩としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アンモニウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム等が挙げられる。また、高級脂肪酸塩の誘導体としては、ヒマシ油硫酸化油ナトリウム塩が挙げられる。
<塗工方式>
前記インク受容層を塗工する方式としては、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、ショートドウェルコーター、ゲートロールコーターなどの公知の塗工機を用いる。塗工量は、特に限定されないが、固形分換算で基紙の片面あたり3〜40g/mとすることが好ましい。より好ましくは、5〜30g/mである。3g/m未満では、インク吸収性が劣る場合があり、40g/mを超えると、コストが上がるために不経済である。また、インク受容層を形成する塗工液を2回以上塗工して、インク受容層を2層以上で構成することも可能である。
塗工後の乾燥方式としては、本発明においては特に限定されないが、熱風乾燥、赤外乾燥、ドラム乾燥などが挙げられる。
インク受容層は、基紙の片面だけでなく、両面に設けてもよい。両面印刷用紙とすることができる。また、インク受容層の下層に1層以上の下塗り層を設けても良い。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」、「%」は、特に断らない限りそれぞれ「質量部」、「質量%」を示す。
参考例1)
<基紙の作製>
カナディアンスタンダードフリーネス410mlcsfの広葉樹晒クラフトパルプ100部に対し、軽質炭酸カルシウム(TP―121、奥多摩工業社製)を15部、カチオン化澱粉0.3部、中性ロジンサイズ剤(CC167、星光PMC社製)0.5部となるように添加して紙料とした。この紙料を用いて、長網多筒式抄紙機で坪量90g/mの基紙を作製した。作製した基紙はゲートロールコーターによって、酸化澱粉水溶液を両面で乾燥塗布量3.0g/mとなるように塗布した。
<インク受容層用塗工液の調製>
中空率50%、平均粒子径1.0μmの中空プラスチックピグメント(MH8101、日本ゼオン社)9部、カオリン(ウルトラホワイト90、エンゲルハード社製)51部、重質炭酸カルシウム(カービラックス、イメリス社製)40部に分散剤(アロンT−50、東亜合成社製)0.1部を添加し、加水した後にコーレス分散機によって水分散し、顔料スラリーとした。この顔料スラリーに、バインダーとしてリン酸エステル化澱粉(MS4600、日本食品化工社製)3部、スチレンブラジエンラテックス(JSR0695、JSR社製)13部、蛍光増白剤(ケイコールBULC、日本曹達社製)0.2部、高級脂肪酸塩としてステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)を0.5部添加して加水し、固形濃度45%のインク受容層用塗工液を調製した。
<インクジェット記録用紙の作製>
上記で得られたインク受容層用塗工液を基紙の両面に、ブレードコーターで片面あたり乾燥塗布量が10g/mとなるように塗工し、乾燥後にカレンダー処理を行ない、坪量110g/mのインクジェット記録用紙を作製した。
参考例2)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料の配合量を中空プラスチックピグメント0.1部、カオリン50.9部、重質炭酸カルシウム49部へ変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例3)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料の配合量を中空プラスチックピグメント1部、カオリン50部、重質炭酸カルシウム49部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例4)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料の配合量を中空プラスチックピグメント5部、カオリン48部、重質炭酸カルシウム47部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例5)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料の配合量を中空プラスチックピグメント15部、カオリン42部、重質炭酸カルシウム43部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例6)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料の配合量を中空プラスチックピグメント24部、カオリン38部、重質炭酸カルシウム38部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例7)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部を0.05部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例8)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部を0.1部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例9)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部を2.0部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例10)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部を3.0部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
(実施例11)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部から、オレイン酸カリウム(OSソープ、花王社製)0.5部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
(実施例12)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部から、ミリスチン酸ナトリウム(昭和化学社製)0.5部に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
(実施例13)
インク受容層用塗工液の調製において、高級脂肪酸塩を、ステアリン酸カルシウムの水分散液(LB−131、東邦化学工業社製)0.5部から、ステアリン酸アンモニウムの水分散液(ノプコDC−100A、サンノプコ社製)に変更した以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例14)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料の配合量を中空プラスチックピグメント9部、合成シリカ(サイロイド74x5500、GRACE Davison社製)を91部とした以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
(比較例1)
インク受容層用塗工液の調製において、顔料配合量をカオリン50部、重質炭酸カルシウム50部とし、中空プラスチックピグメントを配合しなかったこと以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
(比較例2)
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムを添加しなかったこと以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
(比較例3)
インク受容層用塗工液の調製において、ステアリン酸カルシウムを添加せず、顔料の配合量をカオリン50部、重質炭酸カルシウム50部とし、中空プラスチックピグメントを配合しなかったこと以外は、参考例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
参考例、実施例及び比較例で得られたインクジェット記録用紙について、次の試験を実施した。結果を表1及び2に示す。
Figure 0006017378
Figure 0006017378
(1)ダスティング評価
ダスティング評価を以下のように目視で評価した。
◎:カレンダー処理装置のロール表面に汚れが全くなく、実用できる。
○:カレンダー処理装置のロール表面に僅かな汚れが発生するが、実用できる。
△:カレンダー処理装置のロール表面に汚れが発生し、実用不可。
×:カレンダー処理装置のロール表面に汚れが著しく発生し、実用不可。
(2)白紙光沢
JIS−P8142:2005「紙及び板紙−75度鏡面光沢度の測定方法」に準じ、光沢度計(グロスメーターGM26D、村上色彩技術研究所製)を用いてインク受容層表面の光沢度(75°ISO光沢度)を測定した。数値が高い程、光沢感に優れていて好ましい。好ましくは65%以上である。
(3)ベタ印刷部のムラ
以下のインクジェットプリンターを用いて、ベタ印刷を行い、印字部のムラ程度を以下のように目視で評価した。
プリンターA:CM8060 ColorMFP(ヒューレットパッカード社製)
プリンターB:PX−G5300(セイコーエプソン社製)
◎:印字ムラが全くなく、実用できる。
○:印字ムラが僅かに発生するが、実用できる。
△:印字ムラが発生し、実用不可。
×:印字ムラが著しく発生し、実用不可。
(4)製本の加工適性
以下のインクジェットプリンターを用いてベタ印刷し、印刷面同士を二つ折りしたまま加圧し、ブロッキングの有無で加工適性を評価した。
プリンター:CM8060 ColorMFP(ヒューレットパッカード社製)
◎:ブロッキングが全く発生せず、実用できる。
○:ブロッキングが僅かに発生するが、実用できる。
△:ブロッキングが発生し、実用不可。
×:ブロッキングが著しく発生し、実用不可。
表1、2から明らかなように、参考例1〜10および14ならびに実施例11〜13で得られたインクジェット記録用紙は一般的な印刷塗工紙の風合い有しつつ、インクジェットプリンターの印字にも優れている。
参考例5及び参考例6で得られたインクジェット記録用紙は、インク受容層中の中空プラスチックピグメントの含有量を比較的多くしたため、ブロッキングが発生しやすく、製本の加工適性にやや劣ったが、実用範囲内であった。また、参考例6で得られたインクジェット記録用紙においては、インクの吸収性に劣り、結果的に印字ムラが僅かに発生することとなったが、実用範囲内であった。また、参考例10で得られたインクジェット記録用紙は、インク受容層中の高級脂肪酸塩の含有量を比較的多くしたため、インクの吸収性に劣り、印字ムラが僅かに発生することとなったが、実用範囲内であった。
比較例1で得られたインクジェット記録用紙は、インク受容層に中空プラスチックピグメントを含有していないため、白紙光沢に劣った。比較例2で得られたインクジェット記録用紙は、インク受容層に高級脂肪酸塩を含有しないため、カレンダー装置のロール汚れが生じた。比較例3で得られたインクジェット記録用紙は、インク受容層に中空プラスチックピグメントおよび高級脂肪酸塩を含有しないため、カレンダー装置のロール汚れが生じ、さらに、白紙光沢に劣った。

Claims (6)

  1. 基紙の少なくとも片面に、中空プラスチックピグメントを含む顔料とスチレンブタジエンラテックスを主成分とするインク受容層を設け、カレンダー処理して得られるインクジェット記録用紙であって、該インク受容層に高級脂肪酸塩を含有し、前記高級脂肪酸塩が、オレイン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、またはオレイン酸アンモニウムであることを特徴とするインクジェット記録用紙。
  2. 前記高級脂肪酸塩のインク受容層中の含有量が、顔料100質量部に対して0.05〜5質量部であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用紙。
  3. インク受容層表面のJIS P−8142に規定される75°白紙光沢度が65%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録用紙。
  4. 該インク受容層の顔料が、全顔料100質量部に対して38〜49質量部の重質炭酸カルシウム、38〜51質量部のカオリン、および0.1〜24質量部の前記中空プラスチックピグメントから成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙。
  5. 該インク受容層において全顔料100質量部に対して0.1〜15質量部の前記中空プラスチックピグメントおよびシリカを85〜99.9質量部含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙。
  6. 請求項1〜のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙を、オンデマンド印刷方式で印刷し、製本用に使用されることを特徴とするインクジェット記録用紙の使用方法。
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