JP2011140171A - インクジェット用記録紙 - Google Patents
インクジェット用記録紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011140171A JP2011140171A JP2010002323A JP2010002323A JP2011140171A JP 2011140171 A JP2011140171 A JP 2011140171A JP 2010002323 A JP2010002323 A JP 2010002323A JP 2010002323 A JP2010002323 A JP 2010002323A JP 2011140171 A JP2011140171 A JP 2011140171A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- recording paper
- parts
- printing
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
【解決手段】支持体の少なくとも片面に主に顔料と接着剤を含有する塗工層を設けたインクジェット用記録用紙において、塗工層の顔料として、体積基準の粒度分布において粒子径5.0μm以上の頻度が0〜10%であり、かつ粒子径0.5μm以下の頻度が0〜10%の炭酸カルシウムを塗工層の全顔料固形分100質量部に対して50〜100質量部含むことを特徴とするインクジェット用記録紙。
【選択図】なし
Description
本発明において塗工層は、顔料として、体積基準の粒度分布において粒子径5.0μm以上の頻度が0〜10%であり、かつ粒子径0.5μm以下の頻度が0〜10%の炭酸カルシウムを塗工層の全顔料固形分100質量部に対して50〜100質量部を含有する。好ましくは、粒子径5.0μm以上の頻度が0〜7%であり、また好ましくは粒子径0.5μm以下の頻度が0〜7%であり、また好ましくは炭酸カルシウムを70〜100質量部含有する。これらにより印刷部の優れた耐スクラッチ性を発揮することができる。
本発明のインクジェット用記録紙は、インクジェット用記録紙の平滑性を高めたり、塗工性を改良したり、印刷適性を補うことを意図して、支持体と塗工層の間に主に顔料と接着剤を含有する中間層を設けても良い。中間層は先の前記塗工層で挙げた素材と塗工方法を適宜選択し、片面当たり固形分として2〜30g/m2であることが好ましい。
本発明においてインクジェット用記録紙の支持体としては、代表的には木材パルプ繊維をシート状にした紙が使用される。その他として綿、麻、竹、サトウキビ、トウモロコシ、ケナフ等の植物繊維、羊毛、絹等の動物繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセル等のセルロース再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリウレタン系繊維等の化学繊維、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維等の無機繊維をシート状にしたものを使用することもできる。
本発明において、支持体、中間層を設けた支持体、中間層と塗工層を設けた支持体、塗工層を設けた支持体は、必要とする密度、平滑度、透気度、吸水性、外観、光沢度を得るためにカレンダー処理を施すことができる。装置としては硬質ロール同士、弾性ロール同士、硬質ロールと弾性ロールの対の組み合わせからなるものが好適に使用され、マシンカレンダー、ソフトニップカレンダー、スーパーカレンダー、多段カレンダー、マルチニップカレンダー等と呼ばれており、意図的に加熱をする場合もある。過熱する際のロールの温度は40℃程の中低温から250℃程の高温に達する場合もある。また、ベルトとロールの組み合わせからなる装置も使用することができ、シューカレンダー、メタルベルトカレンダー等と呼ばれており、この場合も同様に加熱を伴う場合がある。ロール表面の微視的な形状は特に限定されるものではなく、鏡面、艶消し、エンボス用等、本発明の特性を損なわない範囲で平滑化または凹凸加工したものが使用できる。
下記の内容に従って、インクジェット用記録紙を作製した。
リン酸エステル化澱粉 50部
カチオン性ポリマー系インクジェット定着剤(アミン系) 50部
上記の酸化澱粉を水に分散した後に加温して、95度以上の温度に保ちながら30分間攪拌した。上記のカチオン性ポリマー系インクジェット定着剤と上記固形分比率で混合して、水によって液の固形分濃度を調整して約5%とした。
LBKP(濾水度420mlcsf) 80部
NBKP(濾水度450mlcsf) 20部
軽質炭酸カルシウム填料(原紙中灰分で表示) 11部
カチオン化澱粉 0.50部
カチオン系ポリアクリルアミド歩留まり向上剤 0.01部
アルキルケテンダイマー系内添サイズ剤 0.05部
硫酸バンド 1部
上記パルプ、内添薬品を上記の配合で混合、希釈してパルプスラリーを調製し、長網抄紙機で70.0g/m2の坪量で原紙を抄造した。尚、表面サイズプレス液の成分は固形分で両面2.0g/m2塗布しており、支持体の坪量70.0g/m2に含まれる。
炭酸カルシウムA 粒子径5.0μm以上の頻度:15.2%
粒子径0.5μm以下の頻度: 7.4%
炭酸カルシウムB 粒子径5.0μm以上の頻度: 1.0%
粒子径0.5μm以下の頻度: 0.8%
炭酸カルシウムC 粒子径5.0μm以上の頻度: 0.0%
粒子径0.5μm以下の頻度: 0.0%
炭酸カルシウムD 粒子径5.0μm以上の頻度: 0.8%
粒子径0.5μm以下の頻度:15.7%
炭酸カルシウムは、天然の石灰石をジョークラッシャー、ハンマークラッシャー、ローラーミルによって平均粒子径30μm程度までに粗粉砕して、これに水と市販のポリアクリル酸アルカリ塩タイプの分散剤(以下、分散剤A)を加えて攪拌し、固形分約75%の予備分散スラリーとした。この予備分散スラリーをアシザワ・ファインテック社製湿式粉砕機(横型、円柱型粉砕室の寸法:直径約0.5m、長さ約1.3m)を用いて処理した。ビーズは直径約1mmのジルコニア製を、充填率83容積%で用いた。流量は約15リットル/分とした。パス回数は1回(炭酸カルシウムA)、3回(炭酸カルシウムB)、4回(炭酸カルシウムC)、6回(炭酸カルシウムD)の4水準で行って、上に示す粒度に調製した。スラリーの粘度上昇を防ぐため、各パスの前段階で分散剤Aを添加しながら処理を進めた。
顔料 配合部数は表1に記載
スチレン−ブタジエン系ラテックス接着剤 4部
ポリビニルアルコール(完全ケン化、重合度400) 5部
ステアリン酸カルシウム系潤滑剤 0.30部
合成保水剤(アルカリ増粘タイプ) 0.10部
印刷適性向上剤(水溶性変性ポリアミン系樹脂) 0.10部
蛍光染料 0.50部
青顔料 0.04部
上記、固形分質量部で配合し、pH10.0となるように水酸化ナトリウムで調整し、ブレード塗工用にはB型粘度500〜2000mPa・s程度、エアナイフ塗工用にはB型粘度40〜80mPa・s程度になるように水で調整し、合成消泡剤を加えて泡立ちを抑制しながら良く攪拌して塗工液とした。表1中に略称で示した合成シリカは、シリカA(ゲル法シリカ:吸油度120ml/100g)、シリカB(ゲル法シリカ:吸油度80ml/100g)、シリカC(ゲル法シリカ:吸油度350ml/100g)、シリカD(ゲル法シリカ:吸油度450ml/100g)、カオリン(微粒カオリン:平均粒子径0.3μm)、中空顔料(市販ポリスチレン系有機中空顔料:平均粒子径1μm、中空率50体積%)である。
印刷後、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックそれぞれのベタ部を鉄の針で擦り、画像の欠損具合を目視で判定した。品質判定基準は以下の通りである。
6:画像の欠損がない。
5:画像の欠損がほとんどない。
4:画像が若干欠損されるが画像として問題ないレベル。
3:画像が欠損されるが実用上問題ないレベル。
2:画像が欠損して下地のインクジェット用記録紙が若干露出する。
1:画像がほとんど取れてしまい、実用上問題があり使用不可レベル。
実施例の1〜17全てにおいて、優れた印刷部の耐スクラッチ性であり、発明に値する結果となった。実施例1〜3、5及び7から、炭酸カルシウムの含有量が50〜100部であると、特に優れた耐スクラッチ性を示した。また実施例9〜14及び16から、本発明の更に好ましい態様である特定吸油量の合成シリカを配合することで、耐スクラッチ性は更に向上した。また実施例7、9、14及び比較例4の対比から、合成シリカが5〜50部であると耐スクラッチ性に効果があることと分かる。一方、比較例1と2は炭酸カルシウムの粒度分布が本発明で規定する範囲から外れるため、印刷部の耐スクラッチ性が劣る結果となってしまった。炭酸カルシウムまたは合成シリカの含有量が本願の範囲にない比較例3〜7も耐スクラッチ性に劣る。特に比較例5は耐スクラッチ性に劣るカオリンを100部配合するため、耐スクラッチ性に非常に劣る。
Claims (2)
- 支持体の少なくとも片面に主に顔料と接着剤を含有する塗工層を設けたインクジェット用記録用紙において、塗工層の顔料として、体積基準の粒度分布において粒子径5.0μm以上の頻度が0〜10%であり、かつ粒子径0.5μm以下の頻度が0〜10%の炭酸カルシウムを塗工層の全顔料固形分100質量部に対して50〜100質量部含むことを特徴とするインクジェット用記録紙。
- 塗工層が炭酸カルシウムを塗工層の全顔料固形分100質量部に対して50〜95質量部含み、かつJIS K 5101−13に規定される吸油度が100〜400ml/100gである合成シリカを塗工層の全顔料固形分100質量部に対して5〜50質量部含む請求項1記載のインクジェット用記録紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010002323A JP2011140171A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | インクジェット用記録紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010002323A JP2011140171A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | インクジェット用記録紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011140171A true JP2011140171A (ja) | 2011-07-21 |
Family
ID=44456380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010002323A Pending JP2011140171A (ja) | 2010-01-07 | 2010-01-07 | インクジェット用記録紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011140171A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014231177A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット印刷用紙 |
JP2015013373A (ja) * | 2013-07-03 | 2015-01-22 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0425488A (ja) * | 1990-05-21 | 1992-01-29 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 記録用シート |
JPH0593400A (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-16 | Oji Paper Co Ltd | 樹脂フイルム貼合用塗工紙の製造方法 |
JPH06293179A (ja) * | 1993-04-09 | 1994-10-21 | New Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JPH0740648A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-10 | New Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP2002200844A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-07-16 | Hiraoka & Co Ltd | 印刷用膜材 |
JP2004034456A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Nisshinbo Ind Inc | インクジェット記録用シート及びその成形加工品 |
JP2004091626A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット用水性顔料インク及び記録物 |
JP2005161723A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Canon Inc | インクジェット記録用紙 |
JP2005280148A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録材料 |
JP2006305855A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2008087214A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体及びその製造方法 |
JP2008105389A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-05-08 | Kyodo Printing Co Ltd | 印刷用紙および複製画 |
-
2010
- 2010-01-07 JP JP2010002323A patent/JP2011140171A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0425488A (ja) * | 1990-05-21 | 1992-01-29 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 記録用シート |
JPH0593400A (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-16 | Oji Paper Co Ltd | 樹脂フイルム貼合用塗工紙の製造方法 |
JPH06293179A (ja) * | 1993-04-09 | 1994-10-21 | New Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JPH0740648A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-10 | New Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP2002200844A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-07-16 | Hiraoka & Co Ltd | 印刷用膜材 |
JP2004034456A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Nisshinbo Ind Inc | インクジェット記録用シート及びその成形加工品 |
JP2004091626A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット用水性顔料インク及び記録物 |
JP2005161723A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Canon Inc | インクジェット記録用紙 |
JP2005280148A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録材料 |
JP2006305855A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2008105389A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-05-08 | Kyodo Printing Co Ltd | 印刷用紙および複製画 |
JP2008087214A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体及びその製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014231177A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット印刷用紙 |
JP2015013373A (ja) * | 2013-07-03 | 2015-01-22 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6473493B2 (ja) | 顔料組成物 | |
CA2825968C (en) | Glossy recording medium for inkjet printing | |
JP2011148194A (ja) | インクジェット用記録紙 | |
US20140363581A1 (en) | Printing coated paper and method for producing a printed material using the same | |
US8821998B2 (en) | Recording medium for inkjet printing | |
JP2010100039A (ja) | インクジェット用記録紙 | |
JP6548304B2 (ja) | インクジェット印刷用記録媒体 | |
JP2006256001A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP2010240950A (ja) | インクジェット用記録紙 | |
US20070227402A1 (en) | Coating-Paper Composition and Method for the Preparation Thereof | |
JP5809580B2 (ja) | 印刷用塗工紙 | |
JP2011140171A (ja) | インクジェット用記録紙 | |
JP5809394B2 (ja) | 印刷用塗工シートの製造方法 | |
US9873985B2 (en) | Coated printing paper for industrial inkjet printing press and method of producing printed material | |
US9205643B2 (en) | Method for manufacturing printed products using industrial inkjet printer | |
JP2011246838A (ja) | 印刷用塗工紙 | |
JP2006205428A (ja) | インクジェット記録シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131001 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131119 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140107 |