JP2006256001A - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パルプと、平均粒子径が1.6μm以上かつ吸油量が90〜200ml/100gであるロゼッタ型軽質炭酸カルシウムを主に含む填料とを主成分とした基紙の少なくとも片面に、顔料と結着剤を含有するインク受容層を一層以上設けたインクジェット記録用紙であって、基紙のJIS−P8251に規定される灰分が15〜40%である。インク受容層に含有される顔料は、吸油量90〜200ml/100g、BET比表面積45〜200m2/g、平均粒子径1.0〜3.0μmの合成シリカであることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
本発明のインクジェット記録用紙は、以下の填料とパルプとを主成分とした基紙上に、顔料を含むインク受容層を設けた塗工紙タイプの用紙である。
前記基紙とは、木材パルプ及び填料、助剤等から構成される非塗工紙であり、木材パルプとして用いることのできるものとして、公知の化学パルプ、機械パルプ、及び脱墨パルプ等が挙げられる。また、これら各種パルプは必要に応じて単独または併用して用いられる。パルプとしては、従来から抄紙に慣用されているものを用いることができ、例えば広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の化学パルプや、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプといった木材パルプや、古紙パルプ(DIP)を挙げることができる。さらには、コットンパルプや麻、バガス、ケナフ、エスパルト、楮、三椏、雁皮等の非木材パルプも用いることができる。
本発明における基紙のpHに特に制限は無く、酸性、中性、アルカリ性のいずれでもよい。使用する填料としては、ロゼッタ(rosette)型の軽質炭酸カルシウムの使用を必須とする。なお、本発明の効果を損なわない範囲で、これ以外の填料を基紙のpHに合せて用いることができる。例えば、他の形状の軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、水酸化アルミニウム、ゼオライト等従来から慣用されている無機微粒子を使用することができる。なお、ロゼッタ型の軽質炭酸カルシウムとは、紡錘形状の軽質炭酸カルシウムの一次粒子が放射状に凝集してロゼッタ型の二次粒子を形成したものであり、具体的にはSpecialty Minerals Inc.社のアルバカーHO、アルバカー5970、アルバカーLO等の製品を好ましく挙げることができる。ここで、放射状とは、例えば前記二次粒子の中心近傍から、各一次粒子の長手方向が放射状に伸びたものである。
このようにして構成された基紙については、JIS−P8251に規定された灰分が15〜40%であり、好ましくは15〜30%である。灰分をこのように規定すると、用紙の不透明度が高くなって両面印字適性が向上し、また、インク吸収性が向上して画像のにじみがない印字物が得られる。更にインクジェットプリンタを用いて印字した際に裏抜けを防止し、印刷適性が向上する。一方、灰分が15%未満であるとこれらの効果が得られず、40%を超えるとインクジェット記録用紙の腰が弱くなりプリンター通紙性が低下する。なお、JIS−P8251に規定する灰分は、試料(紙)を525±25℃の温度で燃焼させた後の灰分残留物の量を、試料の絶乾重量に対する百分率で表したものである。
また、基紙中には、本発明の効果を損なわない範囲で、紙力増強剤、消泡剤、pH調整剤、色相を調整するための染料や有色顔料、視覚的白さを向上させるための蛍光染料等の抄紙用内添薬品を内添することが出来る。
上述したパルプは、親水性であるばかりでなく、パルプ繊維間の間隙は毛管作用で水や油を吸収する。従って紙の用途に応じて適当に、これらの液体の浸透に対し抵抗を与える必要がある。この目的のためにサイズ剤が使用される。サイズ剤としては、公知のものはいずれを用いることも可能である。例えば、、ロジン系サイズ剤、アルケニルコハク酸系サイズ剤、アルキルケテンダイマー系サイズ剤や、酸化澱粉、ポリビニルアルコール、スチレン・アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂等の高分子化合物が、内添サイズ剤または表面サイズ剤として単独でまたは適宜組合わせて用いられる。高分子化合物としては、そのイオン性によってノニオン性、カチオン性、アニオン性および両性のものに分類できる。アニオン性高分子化合物としては、疎水性モノマーと負電荷の親水性モノマーの共重合体をあげることができる。カチオン性高分子化合物とは、疎水性モノマーと正電荷の親水性モノマーの共重合体あげることができる。ノニオン性高分子化合物としては、疎水性モノマーの共重合体、または疎水性モノマーと電荷を持たない親水性モノマーの共重合体である。両性高分子化合物としては、上述した疎水性モノマー、負電荷の親水性モノマー、及び正電荷のアニオン性親水性モノマー、並びに必要に応じて電荷を持たない親水性モノマーを共重合したポリマーあげることができ、その種類は特に限定されない。これらの共重合体としては、例えばスチレン樹脂系,アルキルダイマー系,高級脂肪酸系,石油樹脂系,スチレンアクリル酸共重合樹脂系、スチレンメタアクリル酸共重合樹脂系のものが例示される。
本発明におけるインク受容層は、基紙の少なくとも片面に設けられ、顔料、結着剤、及びその他の助剤から構成される。両面印字を可能にするために、インク受容層を基紙の両面に塗工することもできる。本発明は印字後の裏抜けが小さいため、両面印字用途に最適である。なお、インク受容層の塗工量は片面あたり2〜7g/m2が好ましく、4〜7g/m2が特に好ましい。塗工量が2g/m2より少ない場合、支持体である基紙表面を均一に被覆することが困難となるため、インク吸収ムラが発生し、ベタ印字が不均一となり、インクジェット適性が大きく低下する。一方7g/m2より多い場合、インク吸収などのインクジェット適性は良好であるが、記録媒体などの断裁時の粉落ちなどが発生しやすくなる。更にインク受容層は高価なシリカが多量に配合されているため、コストの低減が困難である。
本発明におけるインク受容層に用いる顔料としては、合成シリカが一般的だが、アルミナやアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、擬ベーマイトなど)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、炭酸マグネシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、水酸化アルミニウム、焼成カオリンなど通常塗工紙用顔料として用いられているものを、単独もしくは混合して用いることができる。なお、インク受容層中の顔料のうち、合成シリカを10〜100重量%含有することが好ましく、更に好ましくは30〜70重量%である。
インク受容層に用いる顔料としては、吸油量90〜200ml/100g、好ましくは100〜180ml/100g、BET比表面積45〜200m2/g、好ましくは60〜200m2/g、平均粒子径1.0〜3.0μmの合成シリカを含有することが好ましい。
上記合成シリカとして、珪酸ソーダ水溶液を鉱酸及び/または酸性金属塩水溶液により中和して得られた合成シリカスラリーを湿式粉砕処理して得られた合成シリカを用いると、インクジェット適性とオフセット印刷適性をともに具備するので好ましい。
鉱酸及び/または酸性金属塩水溶液は、珪酸ソーダを中和して合成シリカスラリーを得る際、中和に用いるものであり、好ましくは鉱酸と酸性金属塩水溶液の両方を用いる。好ましい配合割合は、当量比で鉱酸:酸性金属塩水溶液=95:5〜40:60である。鉱酸と酸性金属塩水溶液を両方用いる場合、これらを一種類ずつ逐次中和に用いても良いし、これらを混合したものを中和に用いても良い。
また、上記合成シリカは、例えば、特開2002−274837号公報に記載された方法で得られた合成シリカスラリーを、さらに公知の粉砕処理機(サンドグラインダー等)で湿式粉砕することで得ることができる。
<結着剤>
本発明においては、アニオン性のインクジェット用インクに耐水性を付与するため、染料定着剤となるカチオン性樹脂がインク受容層(つまり、塗工液中)に含まれていることが好ましい。
カチオン性樹脂は、カチオン性の水溶性高分子であり、アニオン要求量5meq/g以上、分子量5,000〜200,000のものを使用することがインク耐水性を向上させる点からより好ましい。その理由は次のように推測される。つまりインクジェット用インクは、インク受容層の顔料内部の微小空隙や顔料表面に吸着されると考えられる。そこでこのインクを耐水化するためには、インクと結合するカチオン性樹脂をインク受容層中の顔料内部の微小空隙や顔料表面に分布させる必要があるが、カチオン性樹脂の分子量が200,000を超える場合は顔料内部の空隙に分布できず、顔料内部に入り込んだインクに耐水性を付与できない。一方、カチオン性樹脂の分子量が5,000未満である場合、顔料内部の微小な空隙に分布しやすくなるため、顔料内部に入り込んだインクに耐水性を付与できる。しかし、顔料内部にインクが定着されるため、印字濃度が大きく低下する。また、カチオン性樹脂のアニオン要求量が5meq/g以下であるとインク定着能力が十分でない。
なお、本発明の効果を損なわない範囲で、インク受容層となる塗工液中にサイズ剤、染料、蛍光染料、保水剤、耐水化剤、pH調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界面活性剤、導電剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、などの添加剤を用いることが可能である。特にサイズ剤の添加により印字部のシャープさが向上するため、添加することが好ましい。なお各種添加剤の使用に当っては、前記カチオン性樹脂との相溶性の点からカチオン性あるいはノニオン性であることが好ましい。
基紙にサイズ剤、水溶性結着剤などを含む表面サイズ液を付加させる方法、また基紙にインク受容層を設けるための前記塗工液を付加させる方法は特に制限されず、公知の塗工方法や含浸方法により基紙に塗工または含浸させることができる。例えば含浸方法として、含浸式サイズプレス装置を用いた含浸を行うことができ、塗工方法としては、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、ゲートロールコーター、ダイコーター等の公知の塗工装置を用いた塗工を行うことができる。
次に、前記塗工液を基紙に含浸した後、乾燥を行う。乾燥方法としては例えば、蒸気加熱ヒーター、ガスヒーター、赤外線ヒーター、電気ヒーター、熱風加熱ヒーター、マイクロウェーブ、シリンダードライヤー等を用いた通常の方法を行うことができる。乾燥後、必要に応じて、後加工であるスーパーカレンダー、ソフトカレンダー等の仕上げ工程を行い、平滑性を付与してもよく、その他の一般的な紙加工手段を使用してもよい。また、必要に応じて、片面に粘着加工やラミネート加工等を行うこともできるし、搬送性や帯電防止性、筆記性等各種機能を付与するための塗工層を設けることもできる。
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の「部」、「%」は特に断らない限り、それぞれ「重量部」、「重量%」をさす。
平均粒子径の測定:分散剤としてヘキサメタリン酸ソーダ0.2%を添加した純水中に試料(填料)スラリーを滴下混合し、均一分散液とし、レーザー法粒度測定機(マスターサイザーS型:マルバーン社製)を使用して測定した。
吸油量:JIS−K5101に準拠して測定した。
BET比表面積:ジェミニ2360型(Micromeritics社製)を用いて、窒素吸着量より算出した。
灰分:JIS−P8251に準拠して測定した。
不透明度:ISO−2471(JIS−P8149)に準拠して測定した。
広葉樹クラフトパルプ(濾水度350ml c.s.f)からなるパルプスラリー100部に対して、填料としてロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(アルバカーLO:SMI社製、平均粒子径2.4μm、吸油量101ml/100g)20部、内添サイズ剤(NT−87:荒川化学社製)0.4部、カチオン化デンプン0.8部を添加し、長網抄紙機で坪量80g/m2になるよう抄造して基紙を得た。なお、基紙の灰分は16.2%、不透明度は91.1%であった。
この基紙の両面に、顔料としてシリカ(ファインシールX37:トクヤマ社製、吸油量:260ml/100g、平均粒子径2.7μm)100部、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA103:クラレ社製)50部、カチオン性樹脂(ポリアミンアンモニアエピクロロヒドリン、アニオン要求量6meq/g、分子量100,000)20部、カチオン性サイズ剤(SE2250:星光PMC社製)10部からなる塗工液(固形分28%、B型粘度300mPa・s)をブレードコーターにて500m/min.の速度で塗工してインク受容層を設け、乾燥後さらにカレンダー処理(線圧1960N/cm(200kgf/cm)・2NIP)を行い、インクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.8g/m2であった。
顔料を下記のようにして製造した合成シリカAを100部とした以外は実施例1とまったく同様にして基紙に塗工し、インクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.9g/m2であった。
・合成シリカA
(合成シリカAの製造1)
第1工程;反応容器(200L)中で市販の3号珪酸ソーダ(SiO2:20.0%、Na2O:9.5%)を水で希釈し、SiO2 として6.7質量%の希釈珪酸ソーダ溶液200Lを調製した。
この珪酸ソーダ溶液を85℃に加熱したのち、中和当量の20%に相当する量の硫酸アルミニウム(Al2O3分の濃度8質量% 以下「バンド」と表示)を200g/分の滴下速度で、粗大ゲルが発生しない十分な強撹拌下で添加し、その後、中和当量の30%に相当する量の硫酸 (濃度98質量%) を上記同様に十分な強攪拌下で添加した。添加終了後、得られた部分中和液を攪拌下で熟成処理を行うと同時に、縦形サンドグラインダー(容量7.57L、直径1mmのガラスビーズの充填率70%)を用いて粒径7μmを目標に循環粉砕処理した。この熟成、粉砕処理を3時間行った。
湿式粉砕による粉砕;第3工程終了後のスラリーを濾過、水洗し、純水にリパルプして水和珪酸スラリーを回収した。得られたスラリーを、液状を示す濃度まで希釈し、ビーズ径0.6〜0.8mmのガラスビーズ(東洋バロティーニ社製)の充填率80%となる横型サンドグラインダーにこの希釈スラリーを投入し、湿式粉砕を行った。
湿式粉砕の処理時間を調整し、吸油量147ml/100g、BET比表面積80m2/g、平均粒子径2.1μmのシリカの合成シリカAを得た。
顔料を合成シリカA50部、軽質炭酸カルシウム(タマパール123CS:奥多摩工業社製)50部とした以外は実施例1とまったく同様にして基紙に塗工し、インクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.7g/m2であった。
顔料をシリカ(ファインシールX37)50部、焼成カオリン(アンシレックス90:エンゲルハード社製)50部とした以外は実施例1とまったく同様にして基紙に塗工し、インクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.9g/m2であった。
顔料をシリカ(ファインシールX37)50部、軽質炭酸カルシウム(タマパール123CS:奥多摩工業社製)50部とした以外は実施例1とまったく同様にして基紙に塗工し、インクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.9g/m2であった。
基紙に内添する填料であるロゼッタ型軽質炭酸カルシウムの配合量を35部に変更し、基紙の灰分を27.5%、不透明度を92.7%とした以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は5.0g/m2であった。
片面当りの塗工量を6.8g/m2としたこと以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
<実施例8>
片面当りの塗工量を1.8g/m2としたこと以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
基紙に内添する填料として、ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(アルバカ5970:SMI社製、平均粒子径1.9μm、吸油量123ml/100g)を20部配合し、基紙の灰分を15.7%、不透明度を90.6%こと以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
基紙に内添する填料として、立方状の軽質炭酸カルシウム(Unibur−70:白石工業社製、平均粒子径2.4μm、吸油量50ml/100g)を20部配合し、基紙の灰分を15.7%、不透明度を86.4%とした以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.9g/m2であった。
<比較例2>
基紙に内添する填料として、紡錘状の軽質炭酸カルシウム(PC:白石工業社製、平均粒子径3.0μm、吸油量40ml/100g)を20部配合し、基紙の灰分を15.7%、不透明度を87.8%とした以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は4.8g/m2であった。
基紙に内添する填料として、ロゼッタ型軽質炭酸カルシウム(アルバカーHO:SMI社製、平均粒子径1.3μm、吸油量125ml/100g)を20部配合し、基紙の灰分を15.9%、不透明度を87.8%とした以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は5.0g/m2であった。
基紙に内添する填料であるロゼッタ型軽質炭酸カルシウムの配合量を15部に変更し、基紙の灰分を11.2%、不透明度を88.9%とした以外は、実施例1とまったく同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。なお、片面当りの塗工量は5.1g/m2であった。
各記録用紙について,市販の染料インクジェットプリンターPM−G820(セイコーエプソン社製)を用いて、インクジェット記録を行い、以下の評価項目に従って印字適性を評価した。評価結果を表1に示す。
<評価項目>
1)印字濃度(発色性)
黒色のベタ印字パターンを上記インクジェットプリンターで印字した後、印字面の印字濃度をマクベス濃度計(RD918)で測定した。
○:濃度の値が1.50を超え1.60以下である
△:濃度の値が1.40を超え1.50以下である
×:濃度の値が1.40以下である
2)裏抜け
黒色のベタ印字パターンを上記インクジェットプリンターで印字した後、印字面の裏面の印字濃度をマクベス濃度計(RD918)で測定した。
○:濃度の値が0.10を超え0.12以下である
△:濃度の値が0.12を超え0.15以下である
×:濃度の値が0.15を超える
3)インク吸収性
黒色のベタ印字パターンを上記インクジェットプリンターで印字した際の、インク吸収性について目視で評価した。
○:吸収が早い
△:吸収が若干遅い
×:吸収が遅く、装置汚れや印字部の汚れが発生
各記録用紙について,市販の顔料インクジェットプリンターPX−G920(セイコーエプソン社製)を用いて、インクジェット記録を行い、以下の評価項目に従って印字適性を評価した。評価結果を表1に示す。
<評価項目>
4)印字濃度(発色性)
黒色のベタ印字パターンを上記インクジェットプリンターで印字した後、印字面の印字濃度をマクベス濃度計(RD918)で測定した。
○:濃度の値が1.60を超え1.80以下である
△:濃度の値が1.40を超え1.60以下である
×:濃度の値が1.40以下である
5)裏抜け
黒色のベタ印字パターンを上記インクジェットプリンターで印字した後、印字面の裏面の印字濃度をマクベス濃度計(RD918)で測定した。
○:濃度の値が0.10を超え0.12以下である
△:濃度の値が0.12を超え0.15以下である
×:濃度の値が0.15を超える
6)インク吸収性
黒色のベタ印字パターンを上記インクジェットプリンターで印字した際の、インク吸収性について目視で評価した。
○:吸収が早い
△:吸収が若干遅い
×:吸収が遅く、装置汚れや印字部の汚れが発生
Claims (6)
- パルプと、平均粒子径が1.6μm以上かつ吸油量が90〜200ml/100gであるロゼッタ型軽質炭酸カルシウムを主に含む填料とを主成分とした基紙の少なくとも片面に、顔料と結着剤を含有するインク受容層を一層以上設けたインクジェット記録用紙であって、基紙のJIS−P8251に規定される灰分が15〜40%であるインクジェット記録用紙。
- インク受容層の塗工量が2〜7g/m2である請求項1に記載のインクジェット記録用紙。
- インク受容層中の顔料のうち、合成シリカを10〜100重量%含有する請求項1または2に記載のインクジェット記録用紙。
- 前記合成シリカが吸油量90〜200ml/100g、BET比表面積45〜200m2/g、平均粒子径1.0〜3.0μmの合成シリカであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録用紙。
- 前記合成シリカが珪酸ソーダ水溶液を鉱酸および/又は酸性金属塩水溶液により中和して得られた合成シリカスラリーを湿式粉砕したものである請求項3または4に記載のインクジェット記録用紙。
- 前記合成シリカが珪酸ソーダ水溶液を硫酸アルミニウム水溶液により中和して得られた合成シリカであることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用紙。
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