JPH068617A - 転写用シート - Google Patents

転写用シート

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JPH068617A
JPH068617A JP4166206A JP16620692A JPH068617A JP H068617 A JPH068617 A JP H068617A JP 4166206 A JP4166206 A JP 4166206A JP 16620692 A JP16620692 A JP 16620692A JP H068617 A JPH068617 A JP H068617A
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transfer sheet
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ink
transfer
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JP4166206A
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Yoshihiko Hibino
良彦 日比野
Kenji Kadoma
憲司 門間
Takehiko Yasujima
岳彦 安島
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録用紙及び電子写真用転写
紙として共用できる転写用シートを提供することにあ
る。 【構成】 填料として、炭酸カルシウムを3〜20重量
%含有し、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマー
あるいはアルケニルコハク酸無水物を含有した中性紙で
あり、かつ該紙の表面pHが8.0以上であり、好まし
くはステキヒトサイズ度が5〜25秒の範囲であるイン
クジェット記録用紙及び電子写真用転写紙に共用可能な
転写用シート。 【効果】 印字部分のブロンズ化現象の少ないインクジ
ェット適性、感光体汚れ、走行性、カールの良好な電子
写真適性を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットの画像
適性を改良した中性紙のインクジェット記録用紙及び電
子写真用転写紙に共用できる転写用シートに関するもの
である。更に詳しくは、直接染料を配合した水性インク
を用いるインクジェット記録方法により印字を行なった
場合でも、高濃度の印字物が得られ、かつ印字部分のブ
ロンズ化現象の少ないインクジェット記録用紙及び電子
写真用転写紙に共用できる転写シート関する。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット記録
方式は、記録時の騒音の発生が少なく、高集積のヘッド
を使用することにより、機械的には高解像の記録画像が
高速で得られるという利点を有している。一方、用紙の
面から見た場合、高品位の画像を得るには、主としてパ
ルプよりなる記録用紙の上に付着したインクがその表面
上に不規則に広がることなく、かつ速やかに吸収される
ことが必要である。このためインクの吸収性及び乾燥性
を改良する目的では、従来から酸性紙をベースとして、
無サイズ紙のように水の吸収性の大きい用紙を用いた
り、シリカのような吸収性被覆層を設ける事が提案され
(特公昭60−27588号公報、及び特公昭63−6
5037号公報)ている。
【0003】一方、社会的には電子写真複写機の普及に
伴い、一般の事務用紙、印刷用紙としての電子写真用転
写紙の役割は拡大を続け、水性インクを用いるインクジ
ェット記録方式にも電子写真複写方式にも共用できる用
紙の開発が求められている。電子写真用転写紙について
は、既に数多くの特許が出願されているが、現在は保存
性、及び画像適性の面から内添填料として炭酸カルシウ
ムを主体とし、アルキルケテンダイマーか又はアルケニ
ルコハク酸無水物である、いわゆる中性サイズ剤を配合
した中性紙(特公昭63−40312号公報、及び特公
平2−54543号公報)が主流になりつつある。
【発明が解決しようとしている課題】
【0004】しかし、前述の様な塗工型インクジェット
用紙はシリカを主成分とする塗工層を表面に持つため用
紙の自然感を損なうこと、及びコストが高いことから、
一般の事務用紙、印刷用紙向けとしては、上質紙のよう
な普通紙に対する鮮明な画像及び印字を得る技術への要
求が高まっている。また、従来の塗工型インクジェット
用紙は他分野での共用について考慮されておらず、シリ
カを主成分とする塗工層を表面に持つため、電子写真用
転写紙として使用した場合には感光ドラムを傷めるだけ
でなく、トナーの定着性や複写機での走行性など、電子
写真用適性は殆ど無かった。
【0005】逆に、普通紙として中性紙である電子写真
用転写紙を、耐光性、耐水性を向上させるために直接染
料を配合した水性インクを用いるインクジェット記録用
紙として用いた場合、サイズ性が高い紙では最大の問題
として印字後、紙上の染料が紙の繊維間に浸透するより
も、紙上で染料同士が会合してしまい、インク中の水分
が蒸発するにつれ、染料の結晶が紙上に析出して金属光
沢を放つようないわゆるブロンズ化現象が起こり、印字
濃度の低下とともに色調も大きく変わるという事があっ
た。また、サイズ性の低い紙では、インクの紙中への沈
み込みが大きく、かつその表面上を不規則に広がること
から、印字濃度の低下とともにドットの広がりやフェザ
リングと呼ばれるひげ状のにじみが発生するという問題
が出る。
【0006】本発明者らは、上記の課題を解決すべく、
中性紙で、かつ従来のシリカのような顔料を含む水性イ
ンキ受容性被覆層を持たない、上質紙のようないわゆる
普通紙のインクジェット記録用紙及び電子写真用転写紙
として共用できる転写用シートについて検討した結果、
直接染料を配合した水性インクによるインクジェット記
録方法において、印字部分のブロンズ化現象は、紙の表
面pHと良好な相関があり、これをコントロールするこ
とにより極めて良好な結果を得ることができることを見
出し、本発明に到達した。
【0007】従って、本発明の目的は、直接染料が配合
された水性インクを用いるインクジェット記録方法によ
り印字を行なった場合、高濃度の印字物が得られ、かつ
印字部分のブロンズ化現象の少ないインクジェット適
性、及び感光体汚れ、走行性、及びカールの良好な電子
写真適性のある転写用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】本発明は、填料として、炭酸カルシウムを
3〜20重量%含有し、内添サイズ剤としてアルキルケ
テンダイマーあるいはアルケニルコハク酸無水物を含有
した中性紙であり、かつ該中性紙の表面pHが8.0以
上である事を特徴とするインクジェット記録用紙及び電
子写真用転写紙に共用可能な転写用シートを提供するこ
とにある。
【0009】本発明の方法で得られる紙料中には、3〜
20重量%、好ましくは5〜17重量%の填料を添加で
きる。填料の種類は、一般的には炭酸カルシウム、タル
ク、カオリン、二酸化チタン等の無機顔料が用いられる
が、インクジェット記録方法により印字を行なった場
合、ドットの広がりやフェザリングと呼ばれるひげ状の
にじみの発生を防止するという観点からも、特に炭酸カ
ルシウムが好ましい。更に、電子写真用転写紙でも、ハ
イバックグランド(転写工程で感光体に付着した紙粉中
の填料が現像部で現像剤に混入すると、トナーと填料が
逆極性の場合、凝集体が形成され、この凝集体が非画線
部に現像される)、及びディリーション(感光体の暗所
での電気抵抗の低下により、正常な静電潜像が得られな
い)と呼ばれる現象対策として、摩擦帯電列が正極性で
あり、高湿条件で表面電気抵抗の高い炭酸カルシウムが
好ましいものといえる。
【0010】填料が3重量%未満では、水性インクを用
いるインクジェット記録方法により印字を行なった場
合、インクの紙中への浸透が抑制されるため水性インク
の乾燥が遅くなるという問題がある。また、20重量%
を超えるとインクジェット記録方法でのインク浸透性が
大き過ぎ、印字濃度が低下すると共に、電子写真複写機
では紙粉の発生が多くなる。
【0011】また、本発明においは、上記のごとく配合
した中性原紙の両面に、アルカリ性塩含有塗液を塗抹す
ることにより、TAPPI UM441で規定されてい
る紙のpH試験法に沿った該紙の表面pHを8.0以上
にすることに大きな特徴がある。因みに、本発明者らが
鋭意検討した結果では、直接染料を配合した水性インク
を用いるインクジェット記録方法による印字のブロンズ
化現象は、該中性紙の表面pHと非常に強い相関を持っ
ており、該中性紙の表面pHが8.0以下である場合
は、ブロンズ化現象が顕著となり所望の効果が期待でき
ない。
【0012】該中性紙の表面pHを8.0以上にする制
御する手段としては、アルカリ性物質をサイズプレス工
程で塗抹する方法、スプレーする方法、オフコーターに
て塗抹する方法などがあるが、サイズプレス工程で塗抹
する方法が最も効率が良く好ましい。アルカリ性物質に
ついては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の強アル
カリ性物質の使用が考えられるが、四硼酸ナトリウム、
四硼酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム等の弱アルカリ性塩を任意に
採用することもできる。本発明では、効果の点で水酸化
ナトリウムが好適である。
【0013】また、上記のアルカリ性物質をサイズプレ
ス工程で塗抹する方式としては、コンベンショナルサイ
ズプレス、ゲートロールサイズプレス、あるいはフィル
ムトランスファー方式のサイズプレス、ロッドコータ
ー、ビルブレード、ショートドウェルコーター等の装置
を用いることができる。更に、同時に、澱粉、ポリビニ
ールアルコール等のバインダー、無水マレイン酸系、α
−オレフィン系、スチレン−アクリル酸系等の各種の表
面サイズ剤、エチレン−尿素樹脂等の寸法安定化剤、塩
化ナトリウム、塩化カリウム等の無機導電剤、有機導電
剤、界面活性剤、顔料、染料を塗抹することは勿論可能
である。
【0014】水性インクを用いるインクジェット記録方
法の印字適性と用紙のサイズ性については、ある程度の
相関がある。本発明では、上記の目的に適う方法につい
て鋭意検討を重ねた結果、ステキヒトサイズ度を5〜2
5秒に規定することで印字適性を最適化できることを見
出したものである。因みに、ステキヒトサイズ度が5秒
以下では、水性インクを用いるインクジェット記録方法
により印字を行なった場合、インクの紙中への浸透が大
き過ぎることからインクが沈み込んでしまい、印字濃度
が低下するだけでなく、ドットの広がりやフェザリング
と呼ばれるひげ状のにじみが発生するという問題が出
る。また、ステキヒトサイズ度が25秒以上になると、
インクの乾燥が遅くなると共にインクのブロンズ化現象
を引き起こし易いという問題がある。
【0015】インクジェット記録方法による水性インク
の浸透性を制御する手段としては、内添サイズ剤の配合
量を変化させる方法、サイズプレス液にアクリル酸系、
α−オレフィン系、スチレン−マレイン酸系等の表面サ
イズ剤を添加する方法、サイズプレス液に界面活性剤を
添加する方法などを用いることができる。また、内添サ
イズ剤の配合量を変化させ、原紙自体のサイズ性を変化
させる方法もある。内添サイズ剤としては、中性抄紙用
に分類されるアルキルケテンダイマー、アルケニルコハ
ク酸無水物、スチレン系ポリマー及び中性ロジンサイズ
剤等公知のサイズ剤の内、1種あるいは2種以上が適宜
組み合わされて使用される。
【0016】また、本発明に使用されるパルプとして
は、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、
TMPなどの他に古紙パルプが挙げられる。使用に当た
っては、それらを数種類目的に応じた比率で混合して用
いる。全パルプ中の古紙パルプの混合比率は、電子写真
複写機のフィーダー部での重送対策、転写後のカール対
策から40%以下が好ましい。
【0017】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。更に具体例として
は、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱
紙、感圧紙などのプリンター用紙、及びPPC用紙等の
OA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等
の塗被紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、包
装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、
スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカート
ン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、
高歩留りパルプ含有紙等が使用されるが、印字、複写、
印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。
【0018】また、古紙パルプは一般的に (1)離解……古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理
して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。 (2)除塵……古紙に含まれる異物(プラスチックな
ど)及びゴミをスクリーン、 クリーナー
等により除去する。 (3)脱墨……繊維より界面活性剤を用いて剥離された
印刷インキをフローテーション法、または洗浄法で系外
に除去する。 (4)漂白……酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白
色度を高める。 の4工程の組み合わせから作られる。
【0019】紙料中にはこの他に、本発明の所望の効果
を損なわない範囲で従来から使用されている各種のアニ
オン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の歩留り
向上剤、ろ水向上剤、紙力向上剤や内添サイズ剤等の抄
紙用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。
例えばAl、Fe、Sn、Zn等の多価金属化合物(硫
酸バンド、塩化アルミニウム等)及び各種澱粉、ポリア
クリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミン、ポリ
アミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホ
ルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニールアルコール、ラ
テックス、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド樹脂、
親水性架橋ポリマー粒子分散物等及びこれらの誘導体あ
るいは変成物などやコロイダルシリカ、ベントナイト等
の化合物の内の1種あるいは2種以上が適宜組み合わさ
れて使用される。
【0020】なお、染料、pH調節剤、消泡剤、ピッチ
コントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内
添助剤を目的に応じて適宜添加することも可能である。
【0021】本発明の抄紙方法については、抄紙pHが
6.5〜9.0付近である中性抄紙が好ましいが、抄紙
機は長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーシ
ョン抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜使用
できる。
【0022】
【作用】本発明で規定したように紙の表面pHを上げて
行くと、なぜ直接染料が配合された水性インクを用いる
インクジェット記録方法により印字を行なった場合、高
濃度の印字物が得られ、かつ印字部分のブロンズ化現象
が起こりにくくなるのかは不明であるが、サイズプレス
工程でアルカリ性物質を塗抹することにより紙のごく表
面付近のサイズ性だけが低下するため、直接染料が配合
された水性インクの浸透性が紙の表面付近だけ改良さ
れ、結果として印字濃度を低下させる事無く、ブロンズ
化現象の原因とされているインクの結晶化を抑制するも
のと推定される。
【0023】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。以
下における部、%はすべて重量によるものである。
【0024】実施例1 1.原紙配合; LBKP(ろ水度 350ml、c.s.f) 70部 NBKP(ろ水度 400ml、c.s.f) 30部 炭酸カルシウム(奥多摩工業製TP−121) 10部 アルキルケテンダイマーサイズ剤(テ゛ィックハーキュレス社製、ハーコン603S) 0.09部 硫酸バンド 0.4部 両性澱粉(王子ナショナル社製 Cato3210) 0.8部 歩留り向上剤(ハイモ社製 NR−11LS) 0.02部 上記配合のスラリーを抄幅1,300mm、抄紙速度1
50m/min.で長網抄紙機により64g/m2の原
紙の抄造を行なった。この原紙に、以下の配合でサイズ
プレスを行ない、固形分付着量1.25g/m2のイン
クジェット記録用紙、及び電子写真用転写紙に共用でき
る転写用シートを得た。 2.サイズプレス液配合; 酸化澱粉(日本食品加工社製 MS−3800) 5部 塩化ナトリウム 0.15部スチレン -アクリル酸系表面サイズ剤(荒川化学社製、ホ゜リマロン1308S) 0.15部 水酸化ナトリウム 0.1部 水 94.6部
【0025】上記インクジェット記録用紙、及び電子写
真用転写紙に共用できる転写用シートの用紙特性とし
て、ステキヒトサイズ度はJIS P−8122に準じ
て、表面pHは前述のようにTAPPI UM441準
じて測定を行った。また、紙中灰分については填料とし
て炭酸カルシウムを含んでいることから、JIS P−
8128の燃焼装置を500℃に変更し、4時間燃焼さ
せて重量を測定して算出した。
【0026】上記のインクジェット記録用紙及び電子写
真用転写紙に共用できる転写用シートは、A4判にカッ
トし、20℃、65%RHの条件の恒温恒湿室にて24
時間以上調湿を行なった後、キヤノン製インクジェット
プリンターであるBJ−10Vを用いて以下の方法にて
インクジェット適性の評価を行なった。 1.ベタ濃度;A4判の紙の上下2箇所、左右3箇所に
印字したベタ印刷部をマクベス反射型濃度計(Macb
eth社製 RD−918)にて12点の測定を行な
い、この平均値をベタ濃度とした。 2.フェザリング;A4判の紙に横罫線のパターン、及
びアルファベット文字を印字し、目視にて線の太りを評
価した。 3.乾燥時間;A4判の紙に5秒毎に文字を印字し、印
字終了後シルボン紙に50g/cm2の荷重をかけて引
き、尾引きの有無を目視にて評価した。 4.ブロンズ;1.の項にて印字したベタ部分の色差値
(L、a、b)を色彩色差計(ミノルタ社製 CR−1
00)を用いて測定し、a値の平均値で評価した。
【0027】上記インクジェット記録用紙、電子写真用
転写紙として共用できる転写用シートの電子写真適性は
シャープ社製の電子写真式複写機(SF−9400)を
用いてB4判縦目、A4判縦目のサンプルで以下の方法
にて評価を行なった。 1.感光体汚れ;クリーニングした感光体に対して、B
4判の紙を抄紙方向(MD方向)に10,000枚通紙
した後、A4判の紙を同様にしてMD方向に10,00
0枚通紙し、最後に評価用にB4判の紙をMD方向に通
紙して通紙枚数の異なる部分のコピー面のパターンの荒
れで評価した。 2.カール;A4判の紙を抄紙と直角方向(CD方向)
に通紙して片面印字した後、カール面を上にして平らな
台の上に置き、四隅の中で最も台の面より高い値を測定
し、10枚の平均値で評価した。 3.走行性;A4判の紙をCD方向に2,500枚通紙
した時の、重送発生枚数とジャムリ発生枚数の合計で評
価した。
【0028】実施例2 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを0.2
5部、水を94.45部とした以外は同様にしてサンプ
ルを調整し、実施例2とした。
【0029】実施例3 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを0.5
部、水を94.2部とした以外は同様にしてサンプルを
調整し、実施例3とした。
【0030】実施例4 実施例2で原紙の炭酸カルシウムを26部、アルキルケ
テンダイマーサイズ剤を0.15部とした以外は同様に
してサンプルを調整し、実施例4とした。
【0031】実施例5 実施例2で原紙のLBKPを80部、模造古紙パルプを
20部、炭酸カルシウムを3部とした以外は同様にして
サンプルを調整し、実施例5とした。
【0032】実施例6 実施例2で原紙の炭酸カルシウムを6部とした以外は同
様にしてサンプルを調整し、実施例6とした。
【0033】比較例1 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを添加せ
ず、pH無調節としてサンプルを調整し、比較例1とし
た。
【0034】比較例2 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを添加せ
ず、代わりに硫酸を0.1部配合した以外は同様にして
サンプルを調整し、比較例2とした。
【0035】比較例3 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを添加せ
ず、代わりに硫酸を0.25部、水を94.45部とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例3とし
た。
【0036】比較例4 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを添加せ
ず、代わりに硫酸を0.75部、水を93.95部とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例4とし
た。
【0037】比較例5 実施例1でサイズプレス液の水酸化ナトリウムを添加せ
ず、代わりに硫酸を1.25部、水を93.45部とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例5とし
た。
【0038】比較例6 実施例2で原紙の炭酸カルシウムを31部、アルキルケ
テンダイマーサイズ剤を0.18部とした以外は同様に
してサンプルを調整し、比較例6とした。
【0039】比較例7 実施例2で原紙のLBKPを50部、新聞古紙パルプを
50部、炭酸カルシウムを17部、アルキルケテンダイ
マーサイズ剤を0.1部とした以外は同様にしてサンプ
ルを調整し、比較例7とした。
【0040】比較例8 実施例2で原紙の炭酸カルシウムの代わりに、炭酸カル
シウム:タルク=8:2で混合した顔料を7部配合と
し、サイズプレス液の水酸化ナトリウムを0.15部、
水を94.55部とした以外は同様にしてサンプルを調
整し、比較例8とした。
【0041】比較例9 実施例1で原紙の炭酸カルシウムを3部とし、サイズプ
レス液の水酸化ナトリウムを0.15部、水を94.5
5部とした以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例
9とした。
【0042】以上の結果を表1にまとめて示した。ま
た、表中のフェザリング、及び感光体汚れの判定は、○
・・良い、△・・製品限度、×・・悪い、の順で記入し
た。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】表1からも明らかな様に、本発明は、サ
イズプレス工程でアルカリ性物質を塗抹することによ
り、紙の表面pH範囲を特定すると共に、紙中の炭酸カ
ルシウム量を規定する事によりベタ印字濃度が高く、ブ
ロンズ化現象の少ないインクジェット記録用紙、及び電
子写真用転写紙として共用できる転写用シートを製造す
る事が可能になる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 填料として、炭酸カルシウムを3〜20
    重量%含有し、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイ
    マーあるいはアルケニルコハク酸無水物を含有した中性
    紙であり、かつ該中性紙の表面pHが8.0以上である
    事を特徴とする転写用シート。
  2. 【請求項2】 中性紙のステキヒトサイズ度が、5〜2
    5秒の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の転写
    用シート。
  3. 【請求項3】 中性紙が、古紙パルプを含有してなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の転写用シート。
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