JPH04303847A - 電子写真用転写受像紙 - Google Patents

電子写真用転写受像紙

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JPH04303847A
JPH04303847A JP6744591A JP6744591A JPH04303847A JP H04303847 A JPH04303847 A JP H04303847A JP 6744591 A JP6744591 A JP 6744591A JP 6744591 A JP6744591 A JP 6744591A JP H04303847 A JPH04303847 A JP H04303847A
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JP
Japan
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transfer
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Pending
Application number
JP6744591A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Yasuda
普道 安田
Hiroshi Ogawa
小河 宏
Tomofumi Tokiyoshi
智文 時吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を利用し
た複写機、プリンター及びファクシミリー等で用いられ
る電子写真用転写受像紙の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した複写機、プリン
ター及びファクシミリー等は、原理的には、内蔵するセ
レン、アルモファスシリコン或いは有機半導体等を含む
感光ドラム又は感光ベルトの表面に電荷像を形成し、こ
の電荷像と逆極性の電荷をもつトナー粒子で現像するか
(ポジ型)、又は、同極性のトナー粒子で反転現像する
か(ネガ型)によりトナー粒子を電荷像に付着させて可
視像となし、次いで、転写受像紙を感光面に接触させ、
接触している間に該転写受像紙の背面からコロナ放電を
作用させて、感光面の可視像を転写紙に転写させ、更に
、熱、光又は圧力等により定着されて印字画像を得るよ
うにしたものである。
【0003】電子写真方式の複写機は、どのような紙に
でも複写が取れるということからPPC(普通紙複写機
)と呼ばれ、使用される電子写真用転写受像紙は普通紙
タイプの用紙とされている。しかし、電子写真用転写受
像紙が普通紙タイプの用紙とはいえ、各種複写機の機種
間の仕様の差により、使用する転写受像紙の特性が複写
機の走行性や画質安定性等に微妙に影響するため、転写
受像紙にはいくつかの品質特性が必要とされ、通常の一
般上質紙そのものでは決してない。これは電子写真方式
のプリンターやファクシミリーにおいても同様である。
【0004】近年、オフィスオートメーションの進展に
伴い、電子写真方式を利用した複写機、プリンター及び
ファクシミリーにも各種機能の改良がなされ、使用方法
においても、付加価値を高めるような指向がなされてい
る。例えば、複写機においては、高速化、拡大縮小、ト
リミング、自動両面コピー、自動原稿送りなどの機械的
構成機能の改良だけでなく、露光方法、トナー品質、現
像方法の改良により、中間調記録適性、カラー単色記録
、マルチカラー記録、フルカラー記録等の記録品質の向
上がなされ、単なるモノクロ複写機から多色印刷機に近
づけるような改善がなされている。また、プリンターに
おいてもカラープリンターの開発や多色カラー印刷やカ
ラーフォーム印刷等の美麗印刷を事前に行った用紙にコ
ンピューターからデーターをプリントアウトし、ダイレ
クトメール用の葉書やパンフレットを作成する等の高付
加価値化の取り組みが行われている。
【0005】これらの高画質、高付加価値化、高速化等
に対応しうる電子写真用転写受像紙を得るために、用紙
の灰分を増量したり、或いは、例えば特開昭 62−1
98875号、特開昭 62−198876号、特開昭
 62−198877号、特開平1−292354号等
に記載の塗被紙タイプの転写受像紙の提案がなされいる
。しかし、これら従来の転写受像紙にあっても画質安定
性、トナーの定着性、転写時の走行性、或いは筆記性や
捺印性等の事務用紙適性等の電子写真用転写受像紙とし
ての品質特性を全てに亘って満足されているものではな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子写真方
式を利用したあらゆる方式の機器で用いられる電子写真
用転写受像紙に関し、特にトナーの転写性、転写時の走
行性を改善し、且つ筆記性や捺印性等の事務用紙適性等
に優れた品質特性を有する電子写真用転写受像紙を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基紙の両面に
、反応性の置換基を持つ水性シリコーンオイルと接着剤
を含有する塗液を塗被又は含浸させ、乾燥後の塗被又は
含浸面と水との接触角(TAPPI STD T−45
8−om)が75〜 120°で、且つ接触角の変化速
度が 0.5〜0.01°/秒である転写層を設けたこ
とを特徴とする電子写真用転写受像紙である。
【0008】
【作用】本発明者等は、前記の課題を解決すべく鋭意検
討を重ねた結果、基紙の両面に反応性の置換基を持つ水
性シリコーンオイルと接着剤を含有する塗液を塗被又は
含浸させて、乾燥後の塗被又は含浸面の接触角(TAP
PI STD T−458−om)と、接触角の変化速
度を特定の範囲に調節することによって所望の優れた品
質特性を有する電子写真用転写受像紙が得られることを
見出した。
【0009】而して、本発明で使用する反応性の置換基
を持つ水性シリコーンオイルとは、相溶性反応性等の機
能を付与した有機変性シリコーンオイル等を水性化した
ものである。例えば親水性の置換基で変性されたシリコ
ーンオイルは水溶液として使用され、一方、疎水性のシ
リコーンオイルはエマルジョン化して使用される。反応
性を付与する置換基としては、例えばアミノ基、エポキ
シ基、カルボキシル基、アルコキシル基等が挙げられ、
加えて、親水性のポリエーテル基や有機物との相溶性に
優れるアルキル基を同一骨格内に導入することも可能で
ある。
【0010】反応性の置換基を持つ水性シリコーンオイ
ルの具体例としては、例えば、東レシリコーン社製のエ
ポキシ・ポリエ−テル変性シリコーンオイル(商品名:
「SF−8421」)、アルコール変性シリコーンオイ
ル(商品名:「SF−8427」)等が挙げられる。一
方、シリコーンオイルエマルジョンの具体例として、例
えば東レシリコーン社製のアミノ変性シリコーンエマル
ジョン(商品名:「SM−8702、SM−8709、
BY2 −812 、BY22−816 、BY22−
819 、BY22−823 」)、カルボキシ変性シ
リコーンエマルジョン(商品名:「BY22−820 
」)、及び信越化学工業社製のエポキシ変性シリコーン
エマルジョン(商品名:「Polon MF−11B 
、Polon MF−18」)等が挙げられる。
【0011】反応性の置換基を持つ水性シリコーンオイ
ルの配合量は、塗液の構成によって適性量の範囲に差が
あり、例えば、塗液中に顔料を含まない接着剤が主体の
塗液である場合には、塗液中の接着剤固形分に対して0
.03〜3.0 重量%程度で効果的である。また塗液
中に顔料を含み接着剤と顔料が主成分の塗液である場合
には、塗液中の全固形分に対して0.5 〜20重量%
程度で効果的である。因みに、塗液中に顔料を含まない
接着剤が主体の塗液である場合において、接着剤固形分
に対する該シリコーンオイルの配合量が、0.03重量
%未満だと本発明の所望の効果が得られず、3.0 重
量%以上配合すると、今度は用紙が滑り易くなり過ぎ、
紙詰まり、転写時の走行トラブル等の原因となるので好
ましくない。塗液が接着剤と顔料を主成分とする場合に
おいて、全固形分に対する該シリコーンオイルの配合量
が、0.5 重量%未満だと本発明の所望の効果が得ら
れず、20重量%以上配合すると、今度は用紙が滑り易
くなり過ぎ、紙詰まり、転写時の走行トラブルの原因と
なるので好ましくない。
【0012】次に、上記の該シリコーンオイルと併用す
る接着剤としては、水溶性及び/又は水分散性の接着剤
で、具体的には例えば、酸化澱粉、酵素変性澱粉、熱化
学変性澱粉、カチオン澱粉、両性澱粉、エステル化澱粉
等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼ
ラチン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、完全又は部
分ケン化のポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポ
リビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコ
ール、オレフィン変性ポリビニルアルコール等のポリビ
ニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート−ブタジエン共重合体重合体ラテック
ス、アクリル酸エステル共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル
系重合体ラテックス等及びこれらの各種重合体ラテック
スをカルボキシル基等で変性したアルカリ溶解性或いは
アルカリ非溶解性の重合体ラテックス、メラミン樹脂等
が挙げられ、これらの1種或いは2種以上が適宜選択し
て使用される。
【0013】接着剤の配合量は、塗液中の全固形分に対
して10〜99重量%、好ましくは20〜97重量%程
度の範囲が望ましい。因みに、接着剤の配合量が10重
量%未満だとトナーの定着性改良効果が十分なく、一方
、99重量%のような実質上接着剤だけで成る塗液の場
合は本発明の所望の効果が得られないので好ましくない
【0014】なお、塗液は、該水性シリコーンオイルと
接着剤を含有して構成されるが、必要に応じて、顔料を
配合すると、より鮮明な転写画像が得られる電子写真用
転写受像紙となる。顔料としては、特に限定されるもの
ではなく、例えばカオリン、デラミカオリン、水酸化ア
ルミニウム、サチンホワイト、重質炭酸カルシウム、軽
質炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二
酸化チタン、焼成カオリン、タルク、シリカ、酸化亜鉛
、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ホワイトカー
ボン、アルミノ珪酸塩、コロイダルシリカ、ベントナイ
ト、セリサイト等の鉱物質顔料やポリスチレン樹脂微粒
子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、及び微小中空粒子やそ
の他の有機系顔料等の中から電子写真用転写受像紙の品
質目標に応じて1種又は2種以上が適宜使用される。
【0015】顔料の配合量は、全固形分の10〜90重
量%の範囲で適宜配合し得る。因みに、10重量%以下
の含有量では顔料添加の効果が得られず、90重量%以
上になると紙粉となって転写ドラムに付着してドラム汚
れの原因となり、また転写受像の脱落原因にもなる。な
お、顔料を含有させる場合には、粉末白色度が75%以
上、好ましくは80%以上のものを使用すると転写受像
紙の白色度を向上させることが出来るので好ましい。
【0016】また、塗液中にはこれらの他に、塩化ナト
リウム、塩化カルシウム、燐酸ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム、シュウ酸ナトリウム等の無機酸塩又は有機酸塩、
燐酸塩、カルボン酸塩等の界面活性剤、4級アンモニウ
ム塩、ポリアクリル酸塩等の高分子電解質、及びシリカ
、モンモリナイト等の無機導電性物質等の導電剤を添加
して転写層の表面電気抵抗を調節することは勿論、更に
必要に応じて前述の各種合成サイズ剤、消泡剤、着色剤
、蛍光増白剤、紫外線防止剤、分散剤、滑剤、可塑剤、
pH調整剤、流動変性剤、固化促進剤、耐水化剤等の各
種助剤を適宜配合することも可能である。
【0017】かくして調製される塗液は、基紙の両面に
塗被又は含浸するが、塗被又は含浸量は、塗液中に顔料
を含まない塗液である場合には乾燥重量で0.5 〜5
g/m2 より好ましくは1〜3g/m2 の範囲が効
果的である。因みに、0.5 g/m2 以下では十分
な効果が得られず、5g/m2 以上ではカールが発生
し易くなり、複写時における走行性を悪化させることに
なる。塗液中に顔料を含む塗液である場合には乾燥重量
で1〜10g/m2 、より好ましくは2〜6g/m2
 の範囲が効果的である。因みに、1g/m2 以下で
は十分な効果が得られず、10g/m2 以上になると
効果も飽和状態に達し、経済的な見地からしてもメリッ
トが少ない。
【0018】塗被又は含浸装置としては、例えばブレー
ドコータ、エヤーナイフコータ、ロールコータ、リバー
スロールコータ、バーコータ、カーテンコータ、ダイス
ロットコータ、グラビアコータ、チャンプレックスコー
タ、ブラシコータ、ツーロール或いはメータリングブレ
ード式のサイズプレス、ゲートロール、ビルブレード、
ショートドウェルコータ等の通常の塗被装置やプレウェ
ット法、フロート法、スクイズロール方式、ドクタバー
方式等の通常の含浸装置が適宜使用できる。勿論、これ
らの装置はオンマシンでもオフマシンコータであっても
よい。
【0019】塗被又は含浸された電子写真用転写受像紙
は、通常の乾燥工程や表面処理工程等で平滑化処理がな
され、水分が3〜8重量%、好ましくは4〜6重量%程
度の用紙に仕上げられる。なお、基紙を平滑化処理する
際は、特に無理をすることなく通常の抄紙工程や表面処
理工程等で平滑化処理が施されるものであるが、更に、
加熱された金属ロールと加熱及び/又は非加熱の弾性ロ
ールで構成された加圧ニップに通紙処理して仕上げるこ
とも可能である。
【0020】基紙となる原紙については特に限定される
ものではなく、例えば木材パルプを主体とするものであ
るが、必要に応じ、ケナフ、竹、麻等の様な非木材パル
プやポリエステルやポリオレフィン等の合成パルプ、或
いは合成繊維、更にはガラス繊維、セラミック繊維等の
無機質繊維も使用できる。なお、パルプ繊維の種類、製
法等については、特に限定されず、例えば木材パルプと
して、KP、SP、AP法等によって得られる針葉樹パ
ルプや広葉樹パルプ等の化学パルプやSCPの他に、各
種高歩留パルプ(SGP 、BSGP、BCTMP 、
CTMP、CGP 、TMP 、RGP 、CMP 等
) 或いはDIP等の古紙パルプ又は再生パルプ等を含
む一般の上質紙や中質紙等が使用できる。
【0021】勿論、原紙には抄紙用填料として一般に公
知公用の填料、例えばタルク、カオリン、焼成カオリン
、クレー、ケイソウ土、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、
二酸化チタン、硫酸マグネシウム、シリカ、アルミノ珪
酸塩、ベントナイト、セリサイト等の鉱物質填料やポリ
スチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小
中空粒子等の有機合成填料等も適宜選択して併用使用が
可能である。また、古紙やブローク等に含まれる顔料も
填料として有効に使用できる。
【0022】また、原紙の抄紙段階では、サイズ剤を内
添または表面サイズすることになるが、内添サイズ剤と
しては、ロジンエマルジョン等のロジン系サイズ剤、ア
ルキルケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハ
ク酸系サイズ剤、無水ステアリン酸系サイズ剤、石油樹
脂系サイズ剤、ワックス系サイズ剤、カチオン性合成サ
イズ剤等が挙げられる。そして表面サイズ剤としては、
各種の澱粉、ポリアクリルアミド、ポリピニルアルコー
ル、カルボキシルメチルセルロース、アクリル酸エステ
ル、ラテックスやαーオレフィン無水マレイン酸共重合
体、スチレンアクリル系共重合体、高脂肪酸系等の合成
サイズ剤、或いはカチオン性合成サイズ剤等がある。
【0023】表面サイズ剤を用紙に表面サイジングする
場合、その方法については特に限定するものではないが
、例えばツーロール又はメータリングブレード式のサイ
ズプレス、ゲートロール、ビルブレードやショートドウ
ェルコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター
、ブレードコーター等の各種方法が適宜選択して使用で
きる。
【0024】なお、水性シリコーンオイルを基紙の両面
に含浸させる方法を採る場合は、この表面サイジングを
行う際に水性シリコーンオイルと表面サイズ剤を混合し
、抄紙段階で含浸させておくことも可能である。
【0025】これらの他に原紙の抄紙時に、従来から使
用されている各種のアニオン性、ノニオン性、カチオン
性或いは両性の歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤
等の抄紙用内添助剤が適宜選択して使用される。例えば
Al 、Fe 、Sn 、Zn 等の多価金属化合物(
硫酸バンド、塩化アルミニウム、アルミン酸ソーダ、塩
基性塩化アルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム
等の塩基性アルミニウム化合物や水に易分散性のアルミ
ナゾル等の水溶性アルミニウム化合物或いは硫酸第一鉄
、塩化第二鉄等)各種澱粉類、各種内添サイズ剤、ポリ
アクリルアミド、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド・ポリアミン樹脂、ポ
リエチレンイミン、ポリアミン、植物ガム、ポリビニー
ルアルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、
親水性架橋ポリマー粒子分散物及びこれらの誘導体或い
は変性物等、更にはコロイダルシリカ、ベントナイト等
の各種化合物が例示できる。
【0026】なお、染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消
泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤
等の抄紙用内添助剤を紙の用途に応じて適宜添加するこ
ともできる。
【0027】紙料を調製する際には、紙料の比導電率(
SC)を調成工程及び抄紙工程のいずれの系内において
も1.5mS/cm以下に維持し、且つゼーター・ポテ
ンシャルも0付近に調整するのが特に好ましい。また、
表面サイジングする際に、前述の各種表面サイズ剤と共
に、エポキシ化合物等の耐水化剤、蛍光増白剤、消泡剤
、導電処理剤、顔料、染料等を使用することも可能であ
る。
【0028】なお、抄紙方法については特に限定されず
、例えば抄紙pHが 4.5付近である酸性抄紙法、炭
酸カルシウム等のアルカリ性填料を主成分として含み、
抄紙pHを約6の弱酸性〜約9の弱アルカリ性とする、
所謂中性抄紙法等全ての抄紙方法に適用することができ
、抄紙機も長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、丸網抄
紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜使用できる。
【0029】而して、本発明は、上記塗液を塗被又は含
浸させ、乾燥後の塗被又は含浸面の接触角(TAPPI
 STD T−458−om)が75〜 120°で、
且つ接触角の変化速度が 0.5〜0.01°/秒にし
た電子写真用転写受像紙を特徴とするものであるが、乾
燥後の塗被又は含浸面を接触角法で捉えた理由は、用紙
の撥水性の指標としてはステキヒトサイズ度、コブ吸水
度法等もあるが、これらの方法に比べ接触角法は紙支持
体の撥水性を短時間に測定でき、かつ正確に測定できる
という利点がある。そこで本発明者等は本測定法に注目
して鋭意検討した結果、接触角法が所望する目的と極め
て高い相関性を有することを見出したことによるのであ
る。ところで、本発明の言う接触角とは、TAPPI 
STD T 458 om−84 「紙の表面濡れ(接
触角法)」に準じて測定し、蒸溜水を使用した場合の初
期(5秒後)の接触角のことを指すのである。
【0030】因みに、接触角θが75°未満となって用
紙の撥水性が低くなると、紙中のセルロース繊維の水酸
基への水の吸着が促進されることになり、用紙の寸法変
化が大きくなり、カールによる紙詰まりやトナーの転写
効率を落す等のトラブルを引き起こす。また、ペンやス
タンプ等のインクが浸み込み、それが用紙表面に広がっ
て滲みだし耐インク性や朱肉による捺印性等の事務適性
が劣る。一方、 120°より大で用紙の撥水性が高く
なりすぎると、用紙の親水性が減少するために静電気を
帯び易くなり、転写時において、用紙の重走トラブルの
発生やトナーの転写ムラ等による画質低下の誘因となる
。また、朱肉やインク等の用紙への適度な浸み込みが難
しくなる為、それらが用紙の表面に残って乾燥性が悪く
なり、擦れ等による用紙の汚れの原因となるので好まし
くない。
【0031】次に、接触角の変化速度に関し、接触角の
変化速度Rが 0.5°/秒以上になると用紙の環境変
化による水分変化が著しくなるため、カール、波打ち等
の紙ぐせが極端に悪くなり、転写時での用紙の走行トラ
ブルの発生や用紙の寸法変化を引き起こし易く、トナー
の転写効率等が低下する原因となる。また、ペンやスタ
ンプ等のインクの吸収速度が余りにも速すぎる為、例え
ばペン書き時の際に、太い線書きとなって細かな文字や
図形等を描くことが不可能となり筆記適性や捺印性等が
劣る。一方、0.01°未満になると用紙の撥水性が高
くなり、転写時における重送トラブルの発生やトナーの
転写ムラ等を引き起こす原因となる。また、用紙へのイ
ンクの吸収性が急速に低下して乾燥性が悪くなり、擦れ
等による用紙の汚れの原因となるため好ましくない。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論その範囲に限定されるものではない。 また例中の「部」及び「%」は特に断らない限り、それ
ぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0033】実施例1 〔基紙の調製〕NBKP(フリーネス=csf:520
ml)10部、LBKP(フリーネス=csf:460
ml) 90 部を配合したパルプスラリーに、填料と
して軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121S、奥
多摩工業社製)を20部、硫酸バンドを 0.5部、カ
チオン性澱粉(商品名:アミロファックスT−2200
/松谷化学工業社製)を0.5部及びアルキルケテンダ
イマー(商品名:サイズパインK−902 、荒川化学
工業社製)を 0.1部添加し、このパルプスラリーを
白水で希釈した後、コロイダルシリカ(商品名:BMA
、エカノーベル社製)を 0.1部添加してpH 7.
9、濃度 1.0%の紙料を調製した。この紙料をツイ
ンワイヤー抄紙機を用いて抄紙し、乾燥して、米坪が7
9.5g/m2 の基紙を得た。
【0034】〔塗液の調製〕重質炭酸カルシウム(商品
名:FMT−90、ファイマティック社製)90部(固
形分;以下同様)と酸化チタン10部にポリアクリル酸
ソーダ 0.4部(顔料に対する固形分比;以下同様)
を加え、コーレス分散機を用いて水分散して顔料スラリ
ーを調製した。この顔料スラリーに28%濃度で30分
間蒸煮して得た酸化澱粉(商品名:エースA/王子コー
ンスターチ社製)75部、ポリビニルアルコール(商品
名:PVA −117 /クラレ社製)5部、エポキシ
変性シリコーンエマルジョン(商品名:Polon M
F−11B /信越化学工業社製)1.0 部、塩化ナ
トリウム 1.5部及び水を配合し、攪拌・混合して濃
度が20%の塗液を調製した。
【0035】〔転写層の形成〕この塗液を上記の如くし
て得た基紙の両面に、その塗被量の合計が乾燥重量で5
.5g/m2 となるようにメータリングブレード式サ
イズプレス装置を用いて塗布し、温度が80℃の金属ロ
ールと弾性ロールで構成された加圧ニップ(ニップ数2
、ニップ線圧50Kg/cm )に通紙して米坪が85
g/m2 の電子写真用転写受像紙を得た。
【0036】実施例2 実施例1において、αーオレフィン無水マレイン酸系合
成サイズ剤(商品名:AK−405 /ミサワセラミッ
クケミカル社製)を0.25部配合して塗液を調製した
以外は、実施例1と同様にして米坪が85g/m2 の
電子写真用転写受像紙を得た。
【0037】実施例3〜5 〔基紙の調製〕実施例1において、パルプ配合を変更し
てNBKP10部、LBKP40部、及びOA古紙を原
料とする再生パルプ50部配合とし、更に内添薬品も変
更して、填料としてタルクとセリサイトの混合填料(混
合比2:1)を24部、ロジンサイズ(商品名:サイズ
パインN−771、荒川化学工業社製)を 0.2部及
び硫酸バンドを2部添加し、このパルプスラリーを白水
で希釈した後、pH 5.1、濃度 1.1%の紙料を
調製した。この紙料を長網抄紙機を用いて抄紙し、乾燥
して、米坪が81g/m2 の基紙を得た。
【0038】〔塗液の調製〕実施例1において、水性シ
リコーンを変更して、エポキシ・ポリエーテル変性シリ
コーンオイル(商品名:SF−8421/東レシリコー
ン社製)を使用し、配合部数を3部(実施例3)、10
部(実施例4)、及びアミノ変性シリコーンエマルジョ
ン(商品名:SM−8702/東レシリコーン社製)を
15部(実施例5)配合とした以外は、実施例1と同様
にして濃度が20%の塗液を調製した。
【0039】〔転写受像層の形成〕この塗液を上記の如
くして得た基紙の両面に、その塗被量の合計が実施例3
〜5の何れも乾燥重量で 4.0g/m2 となるよう
にゲートロールコータを用いて塗布した以外は、実施例
1と同様にして米坪が85g/m2 の電子写真用転写
受像紙を得た。
【0040】実施例6 〔基紙の調製〕実施例3において、填料として、タルク
を12部添加に変更して紙料を調製した以外は、実施例
3と同様にして米坪が83.5g/m2 の基紙を得た
【0041】〔塗液の調製〕実施例3と同様にして調製
して得た酸化澱粉に、顔料を配合しないで塩化ナトリウ
ムを酸化澱粉の固形分に対して 2.5部、及びカルボ
キシ変性シリコーンエマルジョン(商品名:BY22−
820 /東レシリコーン社製)を0.2 部配合した
以外は実施例3と同様にして濃度が5%の塗液を調製し
た。
【0042】〔転写層の形成〕この塗液を上記の如くし
て得た基紙の両面に、その塗被量の合計が乾燥重量で1
.5g/m2 となるようにゲートロール式サイズプレ
ス装置を用いて塗布した以外は、実施例3と同様にして
米坪が85g/m2 の電子写真用転写受像紙を得た。
【0043】比較例1 実施例1において、水性シリコーンを変更して、ポリエ
ーテル変性シリコーンオイル(商品名:SH−3746
/東レシリコーン社製)を3部配合にして塗液を調製し
た以外は、実施例1と同様にして米坪が85g/m2の
電子写真用転写受像紙を得た。
【0044】比較例2〜3 実施例3において、水性シリコーンの配合部数を変更し
て、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイルを0
.01部(比較例2)、30部(比較例3)配合にして
塗液を調製した以外は、実施例3と同様にして米坪が8
5g/m2 の電子写真用転写受像紙を得た。
【0045】比較例4 実施例3において、スチレン−アクリル系合成サイズ剤
(商品名:S−700 /ミサワセラミックケミカル社
製)を 1.5部配合にして塗液を調製した以外は、実
施例3と同様にして米坪が85g/m2 の電子写真用
転写受像紙を得た。
【0046】比較例5 実施例6において水性シリコーンオイルを配合しないで
塗液を調製した以外は実施例6を同様にして米坪が85
g/m2 の電子写真様転写受像紙を得た。
【0047】このようにして得られた以上11種類の電
子写真用転写受像紙について、それぞれ下記の方法によ
り測定及び品質評価を行い、得られた結果を表1に示し
た。
【0048】
【表1】
【0049】(接触角θの測定)FACE接触角計CD
−A型(協和界面科学社製)を使用し、TAPPI S
TD T 458om−84 「紙の表面濡れ(接触角
法)」の方法に準じて、接触角を測定した。
【0050】(接触角の変化速度Rの測定)上記の接触
角法に準じて、5秒後の初期接触角と60秒後の接触角
を測定し、次式より接触角の変化速度Rは求めたもので
ある。
【0051】(画像濃度の測定)複写機(PIXEL−
Dio/キャノン社製)を用いて印字を行い、得られた
記録画像のベタ部の発色濃度を、マクベス濃度計(RD
−100 R型/マクベス社製)にて測定した。
【0052】(コピー画質の評価)上記画像面の画質の
程度を下記の評価基準で目視評価した。 ◎:バックグランドの汚れやコピー画像部の細かい抜け
がなく優れる。 ○:バックグランドの汚れやコピー画像部の細かい抜け
が殆どなく良好。 △:バックグランドの汚れやコピー画像部の細かい抜け
があり僅かに劣る。
【0053】(走行性の評価)上記複写機を用いて印字
を行い、下記の評価基準で走行性の評価をした。 ○:走行トラブルの発生がなく良好。 △:紙詰まりや重送が僅かに発生した。 ×:紙詰まりや重送が多数発生して劣る。 (紙のペン書きサイズ度の測定)「J.TAPPI 紙
パルプ試験法」No.12−76に記載されている方法
に準じて紙のペン書きサイズ度を測定した。
【0054】(朱肉の捺印性の評価)用紙に朱肉を捺印
した直後の擦れによる汚れの発生状況や朱肉の滲みの程
度を下記の評価基準で目視評価した。 ◎:汚れ、及び滲みの発生がなく捺印性が優れる。 ○:汚れ、及び滲みの発生が殆どなく良好。 △:汚れ、及び滲みが僅かにありやや劣る。 ×:汚れ、及び滲みが酷く劣る。
【0055】
【発明の効果】表1の実施例から明らかなように、本発
明の方法で得られる電子写真用転写受像紙は、電子写真
用転写受像紙としての品質要求を満たしている為、電子
写真方式を利用した全ての機器に対して適応でき、使用
可能であるが、特に、トナーの転写受像性に優れている
ため、鮮明な画像が得られるため特にフルカラー用の電
子写真用転写受像紙として適性を有し、しかも転写時の
走行性に優れているため複写機内での紙詰りや重送等の
トラブルがなく、また耐インク性や捺印性等の筆記適性
に優れる為、複写後のペン書込み適性も優れた電子写真
用転写受像紙であった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙の両面に、反応性の置換基を持つ水性
    シリコーンオイルと接着剤を含有する塗液を塗被又は含
    浸させ、乾燥後の塗被又は含浸面と水との接触角(TA
    PPI STD T−458−om)が75〜 120
    °で、且つ接触角の変化速度が 0.5〜0.01°/
    秒である転写層を設けたことを特徴とする電子写真用転
    写受像紙。
  2. 【請求項2】塗液中における水性シリコーンオイルの含
    有量が、全固形分に対して0.03〜20重量%である
    ことを特徴とする請求項1記載の電子写真用転写受像紙
  3. 【請求項3】塗液中における接着剤の含有量が、全固形
    分に対して10〜99重量%であることを特徴とする請
    求項1記載の電子写真用転写受像紙。
  4. 【請求項4】反応性の置換基を持つ水性シリコーンオイ
    ルと接着剤を含有する塗液に、更に顔料が含まれる塗液
    を塗被又は含浸したことを特徴とする請求項1記載の電
    子写真用転写受像紙。
  5. 【請求項5】基紙の両面に、塗被又は含浸する塗液の量
    が、乾燥重量で0.5〜10g/m2であることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真用転写受像紙。
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