JP2005173513A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機により印刷することができ、優れた搬送性とトナー定着性を有するとともに、印刷後の画像品質や光沢感に優れた電子写真用転写紙を提供する。
【解決手段】基紙の両面に一層以上の塗工層を設けた電子写真用転写紙において、ベントブレード塗工装置により7〜20g/m2塗被した最表層の塗工層中に、有機顔料を全顔料に対して25〜50質量%配合してなり、該転写紙のJIS P8119に準拠する平滑度が300〜2000秒、白紙光沢が、JIS P−8142に準拠した75度鏡面光沢度で60%以上であることを特徴とする電子写真用転写紙。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真用転写紙に関するものである。さらに詳しくは、乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機により印刷することができ、優れた搬送性とトナー定着性を有するとともに、印刷後の画像品質や光沢感に優れた電子写真用転写紙に関するものである。
電子写真方式による出力は、パーソナルコンピューターからの印刷やオンデマンド印刷の広がりにより、急速に拡大している。
これまで、高級なアウトプットメディアとしては、昇華型熱転写方式が先行しており、医療における画像処理分野などで使用されてきたが、価格が高いことと印刷処理時間が長いことが普及の大きな問題点であった。
最近になって、解像度の飛躍的な向上とインク滴の微細化技術が相まって、インクジェットプリント方式が写真画質に近づきつつあり、そのランニングコストの安さから幾つかのフォトシステムが市販されるに至っている。しかし、インクジェット方式は安価ではあるが、印刷処理に時間が掛かるという問題は解決されていない。
比較的安価で印刷処理時間の短い電子写真方式は、従来のテキスト中心のアウトプットだけでなく、ビジュアルを重視したフルカラーのアウトプット方式として注目されている。電子写真方式においても解像度向上とトナーの微細化技術が確実に進行しており、その活発な開発状況から、やがてはインクジェットプリント方式やオフセット印刷方式に近づいていくと予測されている。電子写真方式は、半導体材料の上に、オリジナルの潜像を形成し、これをトナーによって目に見えるようにして、受像材上に転写する。トナーは、一般に熱や圧力のどちらか、または両方の作用によって受像材上に定着される。
これまで受像材としては、塗工していない非塗工紙を使用することが圧倒的に多かった。その理由として先ず挙げられるのが受像材、すなわち転写紙の搬送性である。電子写真方式による出力機の転写紙搬入装置は、さらに高速なオフセット印刷機に比べると簡便なものが多く、一部の高級機種を除いて、吸盤機構によるいわゆる捌きを行なわずに、回転するゴムロールの摩擦のみによって転写紙の搬入を行うものが多い。このような方式での転写紙の搬入性においては、用紙の平滑性がもっとも相関性が高く、強く影響している。特に両面塗工紙のような平滑性の高い受像体は、一枚ずつ搬入されるべきところを異常に複数枚同時に搬入してしまう、いわゆる重送を起こし易く、これが問題とされてきた。電子写真出力機は近年高速化が進んでおり、搬送性の重要性はさらに増してきている。
しかし一方で、電子写真出力機の解像度の向上やトナーの微細化などにより、その画質は増すます品質が向上しており、非塗工転写紙は搬送性が優れている一方で、そのビジュアル的に高度な要求には応え難いため、新たな高品位転写紙が求められていた。
より高品位な画像を受け止める転写紙としては、搬送性の安定化と相反する受像体の平滑度の向上が先ず必要である。転写紙の平滑度が増すことによって、微細化されたトナーを使用した高解像度の画像を、濃度のむらがなく光沢感の良好なものとして再現することが可能になる。またさらに、コントラストに関して重要な白色度、両面印刷の際に裏面画像の透過を防止する不透明度、画像部のグロスに相応しい非画像部のグロスいわゆる白紙光沢が強く求められる。
過去には、坪量100〜160g/m2の両面塗工されたカラー電子写真用転写紙に関して、表裏の内、表面についてのみJIS P8119に準拠するベック平滑度を100〜200秒とした構成の開示が有ったが、この範囲に限定される平滑度は、例えば、より高度な平滑度を要求されるオフセット印刷用塗工紙と比較すると微塗工紙または軽量コート紙へと分類される中低グレードの領域に有り、解像度の向上やトナーの微細化などによってオフセット印刷の品質へ日進月歩で近づいている最近の電子写真技術による画像を良好に再現することは困難である(例えば、特許文献1参照。)。
また他では、JIS P8119に準拠する王研式平滑度を表裏ともに60〜300秒としているが、やはりこれも前述したものと同じ理由で高い品質の画像を受け止める受像体の特性としてはまったく不十分である(例えば、特許文献2参照。)。
また、中空の有機顔料を塗工層に5〜25重量%配合し、塗工紙の密度が1.10g/cm3以下で、透気度が4000秒以下、水分が4〜6%とした技術の開示が有った。しかし、ここに記載の技術は白紙光沢55%以下のオフセット印刷用紙でいうところの軽量コート紙に分類されるやはり中低グレードの用紙に関するもので、用紙の搬送性、トナーの定着性、および画像光沢性を同時に高いレベルで向上させるより高品位な転写紙の技術としては不十分なものといえる(例えば、特許文献3参照)。
特許第3227380号公報 特開平8−171226号公報 特許第2745431号公報
本発明の目的は、乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機により印刷することができ、優れた搬送性とトナー定着性を有するとともに、印刷後の画像品質や光沢感に優れた電子写真用転写紙を提供するものである。
本発明者は、上記に鑑み鋭意研究した結果、本発明の電子写真用転写紙を発明するに至った。
すなわち、本発明の電子写真用転写紙は、基紙の両面に一層以上の塗工層を設けた電子写真用転写紙において、ベントブレード塗工装置により7〜20g/m2塗被した最表層の塗工層中に、有機顔料を全顔料に対して25〜50質量%配合してなり、該転写紙のJIS P8119に準拠する平滑度が300〜2000秒、白紙光沢が、JIS P−8142に準拠した75度鏡面光沢度で60%以上であることを特徴とするものである。
上記発明において、最表層の塗工層中に潤滑剤を、顔料100質量部に対して1.0質量部以上配合してなることを特徴とする。
また、上記発明において、最表層の塗工層中に接着剤を、顔料100質量部に対して5〜12質量部配合してなることを特徴とする。
また、上記発明において、最表層の塗工層中に、顔料100質量部に対して水溶性接着剤を0.5質量部以上、蛍光増白剤を0.5質量部以上配合してなることを特徴とする。
以上より、本発明の電子写真用転写紙は、乾式トナーを用いた電子写真方式のプリンター、ファックス、複写機、オンデマンド印刷機により印刷することができ、優れた搬送性とトナー定着性を有するとともに、印刷後の画像品質や光沢感に優れた電子写真用転写紙である。
以下、本発明の電子写真用転写紙について、詳細に説明する。
電子写真方式は、半導体材料の上に、オリジナルの潜像を形成し、これをトナーによって目に見えるようにして、受像材上に転写する。トナーは、一般に熱や圧力のどちらか、または両方の作用によって受像材上に定着される。高画質化を狙い、トナーは微細化の方向へ技術開発が進んでおり、その結果、画像を形成する画像被膜も薄層化している。従来よりも薄層化された画像被膜は、出力画像の高解像度化との相乗効果により、インクジェット出力方式やオフセット印刷方式のようなより高品位な印刷物を出力することを可能にする一方で、転写紙の平滑度の影響を強く受けるようになってきている。平滑度の低い転写紙は、平滑でなめらかな画像部と、非画像部である転写紙自身の粗さとの間で平滑感のバランスがとれないばかりでなく、転写された画像部の平滑性自体も損なってしまう。このような問題は、受像材のJIS P8119に準拠する平滑度が低い場合に起こり易く、本発明においては電子写真用転写紙のJIS P8119に準拠する平滑度を300〜2000秒と限定することで画像部および非画像部の優れた平滑感を実現している。
一方で、両面塗工された本発明における電子写真用転写紙は、JIS P8119に準拠する平滑度が300〜2000秒であり、2000秒を超えると急激に転写紙どうしの密着性が高まり好ましくない。特に、吸盤機構による転写紙のいわゆる捌きを行なわずに、回転するゴムロールの摩擦によってのみ転写紙の搬入を行う機種においては、いわゆる重送と呼ばれる異常搬入が生じる確率が高く、高湿度条件においてこの問題傾向はさらに助長される。よって、両面塗工された電子写真用転写紙の該平滑度としては300〜2000秒が好ましく、さらに好ましくは500〜1000秒である。
また、本発明における電子写真用転写紙は、白紙光沢が、JIS P−8142に準拠した75度鏡面光沢度で60%以上であることが望ましい。電子写真用転写紙に60%以上の白紙光沢を付与することで、これまで、電子写真用転写紙として主に使用されてきた上質紙とは比較にならないほど良好な、画像部と非画像部の平滑度と光沢度の自然な連続性の発現が可能となり、高級な印刷物として質感を得ることができる。
また、本発明においては、有機顔料が、最表層の塗工層を構成する全顔料に対して25〜50質量%の範囲で含まれる。嵩高でカレンダー効果の高い有機顔料を使用することで、平滑度300〜2000秒を維持しながら、塗工層自身の密度と転写紙全体の密度が低下し、更に転写紙の剛直度が改善さる。塗工層自身の密度と転写紙全体の密度が低下はトナーの加熱による定着効率を向上させ、また転写紙の剛直度の改善は出力機の搬送性をより安定化する。また、コントラストに関して重要な白色度、両面印刷の際に裏面画像の透過を防止する不透明度の両方が向上する。しかし、有機顔料が25質量部未満である場合、このような有用な特性は充分でない場合がある。また、50質量部を超えて多いと、白紙の光沢に樹脂感が強調され、ぎらぎらとしたある種不自然な仕上がりとなる場合がある。
ここで、使用される有機顔料としては、次にあげるような樹脂から成る粒状のものであり平均粒子径は200〜5000nm、好ましくは400〜2000nmである。更に中空の構造を有するものは更に好ましい。
(a)ポリスチレンおよびその共重合体:ポリスチレン、およびスチレンと、アクリル、メチルメタクリレート、ブタジエン、アクリロニトリルのモノマーや、カルボキシル基を有するモノマーとの共重合体。
(b)ポリメチルメタクリレートおよびその共重合体:
(c)ポリアクリルおよびその共重合体:
(d)ポリエチレンおよびその共重合体:ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体のイオン性共重合体
(e)ポリアミド:
酸成分として、ダイマー酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸等を、またアミン成分として、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソフォロンジアミン、キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、p,p’−メチレンジアミン、アルカノールアミン等を適用したもの。
(f)ポリエステル:
ジカルボン酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、コハク酸、アジビン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン2酸、ダイマー酸、パラオキシ安息香酸、無水トリメリト酸、ε−カプロラクトン等を、またグリコール成分として、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ペンタエリスリトール等を適用したもの。
(g)ポリ酢酸ビニルおよびその共重合体:
ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−無水フタル酸共重合体、酢酸ビニル−ビニルピロジノン共重合体
(h)セルロース誘導体:
セルロースアセテート、エチルセルロース
(i)ポリプロピレンおよびその共重合体:
アタクチックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体
(j)ポリメチルメタクリレート:
(k)ポリビニルエーテル:
(l)ポリウレタン:
(m)ポリカーボネート:
これらの樹脂は、1種を単独で用いる事もできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
また、さらに重送を防止するために有効な手段として、最表層の塗工層を構成する全顔料100質量部に対して潤滑剤を1.0質量部以上配合することが望ましい。
ここで、潤滑剤としては、高級脂肪酸、例えば、ステアリン酸やオレイン酸、またはそれらの誘導体を主体としたものが望ましく、その他にはポリエチレン、レシチン、ワックス、またはそれらの誘導体が使用できる。当然、これを組み合せた混合体も使用できる。
このような潤滑剤は、最表層の塗工層中の顔料100質量部に対して1.0質量部以上配合することで、重送の防止をさらに安定化させることができるが、10質量部を超える場合は長時間の使用によって搬送系のロールに潤滑剤が堆積して、逆に転写紙の搬送性の安定化を阻害する場合があるので注意が必要である。
また、トナーの電子写真用転写紙への転写および定着は、熱、圧力、もしくはその両方で行われるのが一般的である。特にこのような出力機に関しては、最表層の塗工層を構成する接着剤の配合量が、顔料100質量部に対して5〜12質量部であることにより、充分な強度と高湿度下で適度の摩擦抵抗を有し、良好な搬送性を有する。
ここで、接着剤としては、例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、燐酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコールまたはその誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス;エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス;あるいはこれら各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;あるいはこれら各種重合体にカチオン性基を用いてカチオン化したもの、カチオン性界面活性剤にて重合体表面をカチオン化したもの、カチオン性ポリビニルアルコール下で重合し重合体表面に該ポリビニルアルコールを分布させたもの、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中で重合を行い、重合体表面に該粒子が分布しているものなど;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂などの水性接着剤;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体または共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤などを挙げることができ、単独もしくは混合して使用できる。
本発明に用いられる顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、デラミネーティッドカオリン、焼成カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、カチオン修飾したコロイダルシリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料などが挙げられる。
また、本発明においては、最表層の塗工層を構成する顔料100質量部に対して水溶性接着剤を0.5質量部以上、蛍光増白剤を0.5質量部以上配合することが望ましい。ここで、水溶性接着剤を0.5質量部以上配合した場合、画像の電子写真用転写紙への転写性と接着性が向上する。また、水溶性接着剤と蛍光増白剤の併用により、画像のコントラストに関して重要な白色度が向上する。
ここで、水溶性接着剤としては、例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、燐酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコールまたはその誘導体が挙げられる。また、蛍光増白剤としては抄紙および紙塗工で一般的な素材が使用できる。代表的なものとして、アミノスチルベンゼンのスルホン酸誘導体が挙げられる。
また、最表層には、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、染料定着剤、無機および有機導電剤などを適宜配合することもできる。
その他の添加剤としては、pH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、および防錆剤などが挙げられる。
本発明においては、塗工方式として特にベントブレード塗工装置を使用し、その塗工量は7〜20g/m2である。広く用いられているベベルブレード塗工法はブレードがバッキングロールを押し付ける面がブレードの先端に限られ非常に小さいのに対し、ベントブレード塗工法では高いブレード押し付け圧によってブレードを屈曲することでバッキングロールを押し付けるブレードの面積を増大させる。よって、低濃度で低粘度の塗工液を安定した塗工量プロファイルでコーティングする方式として非常に適している。有機顔料は固形分濃度60質量%以下、特に中空タイプは40質量%以下の水分散体として供給されるため、本発明で規定するように全顔料に対して25〜50質量%を配合すると、塗工液の固形分濃度と粘度が非常に低下する。ベントブレード塗工法と同様にロールまたはファウンテン型のアプリケーション後に塗工液を掻きとる塗工方式であっても、例えばベベルブレード塗工法では充分な塗工量と均一な塗工量プロファイルを得ることができなくなり、またロッド塗工法では塗工量を得るために溝の間隔の大きいロッドを使用するため塗工面の溝が目立ち、いずれにしても結果として高平滑な高級コート紙としての質感と品質が得られなくなってしまう。
片面に二層以上の塗工層を設ける場合、最表層以外の塗工方法や塗工量は特に限定されるものではなく、コンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプレス、あるいはメタードフィルムトランスファー方式のサイズプレス、ロールコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、ビルブレード、ショートドウェルコーター、ブレードコーター、エアナイフコーター、カーテンコーター、キャストコーター、スプレーコーターなどを適宜使用し、最表層の塗工の前に各種カレンダー仕上げを行なっても良い。
最終的には、スーパーカレンダー、ソフトニップカレンダー、多段ソフトニップカレンダー、マシンカレンダー、リウェットキャストなどを適宜使用し、特定の平滑度と白紙光沢に合わせて仕上げる。更にこれら仕上げ装置のロール表面温度を60℃以上に加熱すると、より低密度な転写紙に仕上げることができるため好ましい。
また、本発明においては、電子写真用転写紙の密度が1.2g/cm3以下であるのが望ましい。電子写真用転写紙の剛直度が改善され、特にトナーの定着を意図した加熱と加圧を行なうロールを有する出力機においてはその搬送性がより安定化される。
また、完成した電子写真用転写紙には、強光沢、エンボス光沢、耐久性、耐候性、耐水性、耐油性、もしくは特定のトナーの転写性や定着性の向上を意図した化学的、物理的、光学的、電気的、磁力的処理を施すことができる。
本発明において、最表層を塗工するための基紙としては、非塗工紙、塗工紙のいずれでも使用できる。内添填料は使用しても使用しなくてもよい。使用できる内添填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムの他にカオリン、クレー、タルク、二酸化チタン、有機顔料などが挙げられる。
本発明の電子写真用転写紙の基紙を製造する際に使用する内添サイズ剤としては、例えば、酸性抄紙の場合には、ロジンサイズ剤、中性抄紙の場合には、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、中性ロジンサイズ剤、カチオン性スチレンアクリルなどが挙げられる。
本発明の電子写真用転写紙の基紙を製造する際に使用する紙料中には、この他に、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、従来から使用されている歩留まり向上剤、各種のアニオン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の濾水向上剤、紙力向上剤などの抄紙用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。例えば、各種澱粉、およびポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド樹脂の内の1種あるいは2種以上が適宜組み合わされて使用される。
本発明の電子写真用転写紙の基紙の表面には、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、カチオン澱粉、燐酸澱粉、燐酸エステル化澱粉などの加工澱粉、変性澱粉、カゼイン、ポリビニルルアルコールなどのバインダー、スチレン/アクリル酸系共重合体、スチレン/メタアクリル酸系共重合体、アクリロニトリル/ビニルホルマール/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体などの表面サイズ剤、エチレン−尿素樹脂などの寸法安定化剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導電剤、有機導電剤、界面活性剤、顔料、染料を塗工することは勿論可能である。
上記のバインダーおよび表面サイズ剤などを塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプレス、あるいはメタードフィルムトランスファー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビルブレード、ショートドウェルコーター、ブレードコーター、エアナイフコーター、カーテンコーターなどを好適に用いることができる。
本発明の電子写真用転写紙の基紙を製造する際に、使用できるパルプとしては、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、TMPなどの他に、ケナフやバガスなどの非木材パルプや古紙パルプが挙げられ、必要に応じて単独あるいは併用して用いられる。
なお、本発明で言う古紙パルプの原料としては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例としては、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱紙、感圧紙などのプリンター用紙、およびPPC用紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙などの塗工紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。
本発明で使用する基紙の抄紙方法において、抄紙機は、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機など製紙業界で公知の抄紙機を適宜使用できる。
基紙の厚さに特に制限はないが、通常坪量で40〜350g/m2程度の紙が使用される。好ましくは坪量で70〜250g/m2である。
本発明における電子写真用転写紙は、コピー、プリンター、オンデマンド印刷機、ファックスなどの出力機用の乾式電子写真用転写紙としての使用に留まらず、湿式電子写真用転写紙、オフセット印刷用紙、グラビア印刷用紙、熱転写受像紙として使用することが可能である。また、印刷用途と反対面に、粘着剤層を塗工して、ラベル用途に適用することも可能である。
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例において示す「部」および「%」は、特に明示しない限り質量部および質量%を示す。
<基紙の作製>
LBKP(濾水度440mlcsf) 70部
NBKP(濾水度490mlcsf) 30部
軽質炭酸カルシウム(原紙中灰分で表示) 9部
市販カチオン化澱粉 0.7部
市販カチオン系ポリアクリルアミド歩留まり向上剤 0.03部
パルプ、内添薬品を上記の配合で調整し、坪量110g/m2の基紙を抄造した。
上記により作製した基紙に下記配合の塗工液をベントブレード塗工装置にて片面当り塗工量12.5g/m2になるように両面塗工、乾燥した。次いで、ニップ線圧60kN/cm、ロール温度75℃、ニップ数6、速度500m/分にてスーパーカレンダー処理し、JIS P8119に準拠した平滑度を500秒とする実施例1の電子写真用転写紙を得た。
<塗工液>
重質炭酸カルシウムA(平均粒子径1.2μm) 55部
重質炭酸カルシウムB(平均粒子径2.0μm) 10部
カオリン(平均粒子径1.8μm) 10部
ポリスチレン系中空顔料(平均粒子径1.0μm、中空率50%) 25部
市販ポリアクリル酸系分散剤 0.1部
市販接着剤(SBR系ラテックス) 10部
市販ポリアクリル系増粘剤 0.1部
市販潤滑剤(ステアリン酸カルシウム系) 0.5部
市販蛍光増白剤(アミノスチルベンゼンのスルホン酸誘導体系) 0.5部
水酸化ナトリウムにてpH9.6に調製、塗工液とした。
上記実施例1における塗工液配合の重質炭酸カルシウムA、重質炭酸カルシウムB、カオリン、ポリスチレン系中空顔料をそれぞれ40部、10部、10部、40部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例1と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を500秒とする実施例2の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例1における塗工液配合の重質炭酸カルシウムA、重質炭酸カルシウムB、カオリン、ポリスチレン系中空顔料をそれぞれ30部、10部、10部、50部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例1と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を500秒とする実施例3の電子写真用転写紙を得た。
(比較例1)
上記実施例1における塗工液配合の重質炭酸カルシウムA、重質炭酸カルシウムB、カオリン、ポリスチレン系中空顔料をそれぞれ70部、10部、10部、10部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例1と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を500秒とする比較例1の電子写真用転写紙を得た。
(比較例2)
上記実施例1における塗工液配合の重質炭酸カルシウムA、重質炭酸カルシウムB、カオリン、ポリスチレン系中空顔料をそれぞれ20部、10部、10部、60部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例1と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を500秒とする比較例2の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例1における塗工液配合の重質炭酸カルシウムA、重質炭酸カルシウムB、カオリン、ポリスチレン系中空顔料をそれぞれ50部、10部、10部、30部とし、市販接着剤を12部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例1と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を300秒とする実施例4の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例4におけるスーパーカレンダー処理条件を下記表1に示すような条件とし、得られたJIS P8119に準拠した平滑度を下記表1に示すとおりとした以外は実施例4と同様にして実施例5の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例4におけるスーパーカレンダー処理条件を下記表1に示すような条件とし、得られたJIS P8119に準拠した平滑度を下記表1に示すとおりとした以外は実施例4と同様にして実施例6の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例4におけるスーパーカレンダー処理条件を下記表1に示すような条件とし、得られたJIS P8119に準拠した平滑度を下記表1に示すとおりとした以外は実施例4と同様にして実施例7の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例4におけるスーパーカレンダー処理条件を下記表1に示すような条件とし、得られたJIS P8119に準拠した平滑度を下記表1に示すとおりとした以外は実施例4と同様にして実施例8の電子写真用転写紙を得た。
(比較例3)〜(比較例4)
上記実施例4におけるスーパーカレンダー処理条件を下記表1に示すような条件とし、得られたJIS P8119に準拠した平滑度を下記表1に示すとおりとした以外は実施例4と同様にして比較例3〜4の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例4における塗工液配合の市販潤滑剤、市販接着剤をそれぞれ1.0部、10部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例4と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を600秒とする実施例9の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例4における塗工液配合の市販潤滑剤、市販接着剤をそれぞれ1.5部、10部とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例4と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を600秒とする実施例10の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例9における塗工液配合の市販接着剤を9.5部とし、さらに水溶性接着剤として市販ポリビニルアルコール(ケン化度99%、重合度1000)を0.5部添加した塗工液配合とし、下記表1に示すスーパーカレンダー処理条件に代えた以外は実施例9と同様にして、JIS P8119に準拠した平滑度を800秒とする実施例11の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例9における塗工液配合の市販接着剤を9.0部とし、さらに水溶性接着剤として市販ポリビニルアルコール(ケン化度99%、重合度1000)を1.0部、市販蛍光増白剤(アミノスチルベンゼンのスルホン酸誘導体系)を1.0部添加した塗工液配合とした以外は実施例9と同様にして、実施例12の電子写真用転写紙を得た。
上記実施例9における塗工液配合の市販接着剤を5.0部とし、さらに水溶性接着剤として市販ポリビニルアルコール(ケン化度99%、重合度1000)を5.0部、市販蛍光増白剤(アミノスチルベンゼンのスルホン酸誘導体系)を1.0部添加した塗工液配合とした以外は実施例9と同様にして、実施例13の電子写真用転写紙を得た。
Figure 2005173513
上記により作製した実施例1〜13および比較例1〜4の電子写真用転写紙について、以下の測定方法により、JIS P8119に準拠する平滑度、白紙光沢、白色度、不透明度、乾式トナー定着性(こすれ、テープ剥離)、ならびに画像部光沢感、搬送性を測定し、その評価結果を下記表2に示す。
1)平滑度
JIS P8119に準拠して平滑度を測定した。
2)白紙光沢
JIS P−8142に準拠して75度鏡面光沢度を白紙光沢として測定した。
3)白色度
JIS P−8148に準拠してISO白色度を測定した。
4)不透明度
JIS P−8138に準拠して不透明度を測定した。
5)トナー定着性(テープ剥離)
トナー定着性(テープ剥離)については、キヤノン製:CP−2150機で印刷学会のTEST CHART TYPE1をA4縦目の白紙試料を横通しすることにより印刷した試料に、幅18mmのニチバン社製セロハン粘着テープ「セロテープ(R) No.405」を各色の画像部に貼りむらが無いように貼りつけ、180度剥離で約5mm/秒の速さでゆっくりとテープを剥がした。剥離後のトナーの紙への定着度合いを目視により判定し、以下の基準で6段階評価を行った。なお、表2中では「剥離」と表示した。
「6」:各色共にトナーが紙の上にすべて残っている。
「5」:各色共にトナーが紙の上にほぼすべて残っている。
「4」:各色共にトナーが残っているが、テープ剥離後の画像部の印刷濃度が下がるのがわかる。
「3」:一部の色でトナーが紙から剥がれ、画像部に白く抜けた部分がある。
「2」:各色共にトナーが紙から剥がれ、画像部に白く抜けた部分がある。
「1」各色共にトナーが紙から剥がれ、わずかながらトナーが紙に残る。
6)トナー定着性(こすれ)
上記5)と同様の方法によって試料を印刷した。こすれ評価は、JIS P8147「紙および板紙の摩擦係数試験方法」の水平法を応用した。各実施例および比較例について、水平板には、白紙の電子写真用転写紙を取り付け、おもりには、上記の印刷機で印刷された印刷部がある該電子写真用転写紙を取り付けた。そして、印刷部がある電子写真用転写紙をおもりに貼りつける場合、印刷部の印刷された面が、水平板に取り付けられた白紙の該転写紙と擦りあうようにした。以上のように、試験片を水平板、おもりに貼りつけた後は、JIS P8147に記載されている条件でおもりを水平板の上で滑らせる。「摩擦試験」においては、一つの試験片の組み合わせで一度だけ、水平板上でおもりを滑らせるが、本評価においては、一つの試験片の組み合わせで50回、おもりを水平板の上で滑らせた。その後、おもりに取り付けられた印刷部を観察し、紙同士の擦れによるトナーの脱落度合いを観察した。印刷部のトナーの残り具合いを目視により判定し、以下の基準で6段階評価を行った。
「6」:各色共に印刷部の濃度低下がまったく認められない。
「5」:各色共に印刷部の濃度低下がほとんど認められない。
「4」:各色共にわずかながら印刷濃度が下がるのがわかる。
「3」:各色共に印刷濃度が下がるのがわかる。
「2」:各色共に印刷濃度が下がるのがわかり、部分的に白く抜けた部分がある。
「1」:各色共に印刷濃度が下がるのがわかり、広い範囲で白く抜けた部分がある。
7)画像部光沢感
画像部光沢感については、キヤノン製:CP−2150機で印刷学会のTEST CHART TYPE1をA4縦目の白紙試料を横通しすることにより印刷した試料に斜光を当て、目視で光沢感を印画紙写真に近いかどうかで6段階(6:同等、5:ほぼ近い、4:近い、3:やや劣る、2:劣る、1:非常に劣る)で評価した。
8)搬送性(重送)
電子写真転写紙の搬入部での搬送性(重送)については、キヤノン製:CP−2150機、ゼロックス製:Acolor935機、およびミノルタQSM製:Magicolor2200DeskLaserで、それぞれ1000枚のA4縦目の白紙試料を横通しすることにより、重送が生じた回数で4段階(◎:まったく起きない、○:1回起きた、△:2回以上、5回未満起きた、×:5回以上起きた)で評価した。
9)搬送性(定着ロール部での紙詰まり)
電子写真転写紙のトナー定着部での搬送性については、キヤノン製:CP−2150機、ゼロックス製:Acolor935機、およびミノルタQSM製:Magicolor2200DeskLaserで、それぞれ1000枚のA4縦目の白紙試料を横通しすることにより、紙詰まりが生じた回数で4段階(◎:まったく起きない、○:1回起きた、△:2回以上、5回未満起きた、×:5回以上起きた)で評価した。なお、表1中では「紙詰まり」と表示した。
Figure 2005173513
評価:
実施例1〜3では、塗工液中の有機顔料の配合が25〜50質量部と規定内にある場合であるが、トナー定着性、画像部光沢感、搬送性ともに良好な結果が得られた。一方、比較例1では、有機顔料が10質量部と少なく規定外であり、トナー定着性と画像光沢感が劣った。また、比較例2では、有機顔料が60質量部と多く規定外であり、表中の評価では良好な結果が得られているが、白紙面の光沢感がギラギラとしたやや不自然な印象を受けた。また、塗工液の低濃度化により塗工量プロファイルが均一で無いため、塗工機およびカレンダー仕上げ機での操業性と巻取り形状が安定しなかった。
実施例4〜8では、JIS P8119に準拠した平滑度を300〜2000秒の規定内とした場合であるが、いずれの特性においても良好な結果であり、特に実施例7、8では画像部光沢感に優れていることがわかる。一方、比較例3では、平滑度が250秒と規定外であり、特に画像部光沢感が劣った。また比較例4では、平滑度が2300秒と高く、紙腰も弱いために搬送性が著しく劣った。
実施例9〜10では、塗工液配合中の潤滑剤の量を増量添加した場合であるが、不透明度、トナー定着性に優れ、特に搬送性が顕著に優れる結果が得られた。
実施例11〜13では、塗工液配合中に水溶性接着剤および蛍光増白剤を添加した場合であるが、いずれの特性に優れるとともに、白色度がさらに増しコントラストに優れた印刷結果が得られた。
様々な印刷領域において、電子写真用転写紙として用いることができる。

Claims (4)

  1. 基紙の両面に一層以上の塗工層を設けた電子写真用転写紙において、ベントブレード塗工装置により7〜20g/m2塗被した最表層の塗工層中に、有機顔料を全顔料に対して25〜50質量%配合してなり、該転写紙のJIS P8119に準拠する平滑度が300〜2000秒、白紙光沢が、JIS P−8142に準拠した75度鏡面光沢度で60%以上であることを特徴とする電子写真用転写紙。
  2. 最表層の塗工層中に潤滑剤を、顔料100質量部に対して1.0質量部以上配合してなることを特徴とする請求項1記載の電子写真用転写紙。
  3. 最表層の塗工層中に接着剤を、顔料100質量部に対して5〜12質量部配合してなることを特徴とする請求項1または2記載の電子写真用転写紙。
  4. 最表層の塗工層中に、顔料100質量部に対して水溶性接着剤を0.5質量部以上、蛍光増白剤を0.5質量部以上配合してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の電子写真用転写紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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