JPH04100991A - 再生紙の製造方法 - Google Patents
再生紙の製造方法Info
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- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
近年、世界的規模で地球環境の保護が叫ばれており、そ
の中でアフリカ大陸が砂漠化の防止、熱帯雨林の乱伐禁
止など森林資源の保護運動が活発化して来た。
の中でアフリカ大陸が砂漠化の防止、熱帯雨林の乱伐禁
止など森林資源の保護運動が活発化して来た。
我が国に於いてもオフィスオートメーションの進展に伴
い大都市およびその周辺に於いてオフィスから排出され
る紙ゴミが急増し、ゴミ公害として社会問題になってい
る。
い大都市およびその周辺に於いてオフィスから排出され
る紙ゴミが急増し、ゴミ公害として社会問題になってい
る。
この様な状況から古紙利用の機運が急速に高まつている
。
。
本発明は古紙から回収した再生パルプの特徴である嵩高
さ、コワサ、寸法安定性の良さを活かし、且つその欠点
であった表面強度、引張強度を改良した印刷用紙、情報
用紙、包装用紙に適した再生紙の製造方法に関するもの
である。
さ、コワサ、寸法安定性の良さを活かし、且つその欠点
であった表面強度、引張強度を改良した印刷用紙、情報
用紙、包装用紙に適した再生紙の製造方法に関するもの
である。
従来、主に経済的な理由から新聞用紙、ダンボール、雑
誌などの古紙が利用されて来た。
誌などの古紙が利用されて来た。
処が古紙を配合した紙は脱墨処理を受けており繊維が角
質化され剛直化、疎水化されているため抄紙したときに
嵩高になり、コヮサ、寸法安定性は良好であるが反面、
繊維間強度が低下するため引張強度1表面強度が劣ると
いう問題があった。
質化され剛直化、疎水化されているため抄紙したときに
嵩高になり、コヮサ、寸法安定性は良好であるが反面、
繊維間強度が低下するため引張強度1表面強度が劣ると
いう問題があった。
例えば再生パルプを10%以上配合した紙にオフセット
印刷を行なうと、表面強度が劣るため印刷白点が多発し
良好な印刷仕上がりが得られない。
印刷を行なうと、表面強度が劣るため印刷白点が多発し
良好な印刷仕上がりが得られない。
またPPC用紙(普通紙タイプのコピー用紙)に再生紙
を使用すると紙粉が多発し、トナーの転写性が悪化する
等の問題があった。
を使用すると紙粉が多発し、トナーの転写性が悪化する
等の問題があった。
再生紙の問題点である引張強度、表面強度を向上させる
手段としては再生パルプの叩解強化、ウェットプレス圧
の強化、サイズプレスでの塗工液の濃度アップ等が考え
られる。
手段としては再生パルプの叩解強化、ウェットプレス圧
の強化、サイズプレスでの塗工液の濃度アップ等が考え
られる。
処が叩解を強化すると再生パルプは繊維が剛直化してい
る事もあり、フィブリル化より短繊維化が優先し、その
結果、濾水性が悪化しマシンの操業性が低下するので好
ましくない。
る事もあり、フィブリル化より短繊維化が優先し、その
結果、濾水性が悪化しマシンの操業性が低下するので好
ましくない。
またウェットプレス圧を強化すると再生パルプの特徴で
ある嵩高さ、コワサが損なわれ尚且つ弓張強度、表面強
度の改善幅もヴアージンパルプに比へて小さい。
ある嵩高さ、コワサが損なわれ尚且つ弓張強度、表面強
度の改善幅もヴアージンパルプに比へて小さい。
サイズプレスの塗工液の濃度アップに就いても濃度と共
に粘度も高くなり、従来の20−ルサイズプレスではア
フタードライヤーの汚九の増加やマシン幅方向に均一な
ボンド深さが得難いことによる付着量の不均一化、塗工
液のジャンピングによる塗工ムラ、断紙が発生し易くな
り操業効率を損なう等の問題点があった。
に粘度も高くなり、従来の20−ルサイズプレスではア
フタードライヤーの汚九の増加やマシン幅方向に均一な
ボンド深さが得難いことによる付着量の不均一化、塗工
液のジャンピングによる塗工ムラ、断紙が発生し易くな
り操業効率を損なう等の問題点があった。
20−ルサイズプレスの場合、塗工液ポンドでの紙匹と
液の接触時間が長いこと、及び均一付着のためニップ圧
が高目であるため、塗工液が紙屑全体に浸透し紙の密度
が高くなる。
液の接触時間が長いこと、及び均一付着のためニップ圧
が高目であるため、塗工液が紙屑全体に浸透し紙の密度
が高くなる。
この様に再生パルプを用いた紙では引張強度、表面強度
を満足するものが得られないのが現状である。
を満足するものが得られないのが現状である。
本発明は古紙を配合した再生パルプを原料とし、その特
長である嵩高さ、コワサ、寸法安定性を失う事なく表面
強度、引張強度を改良した再生紙の製造方法を提供する
ためになされたものである。
長である嵩高さ、コワサ、寸法安定性を失う事なく表面
強度、引張強度を改良した再生紙の製造方法を提供する
ためになされたものである。
本発明者等は再生パルプの持っている嵩高さ、コヮサ、
寸法安定性等の優れた特性を維持しつつ、尚且つ欠点で
ある引張強度、表面強度等の改良方法に就いて鋭意検討
した結果、少なくとも10%以上の再生パルプを含む木
材パルプを原料とし抄紙工程に於いてフィルムトランス
ファー方式によるサイズプレスで高濃度のサイズ液塗工
を行なう事により、その目的が達成8来る事を見出し本
発明をなすに至った。
寸法安定性等の優れた特性を維持しつつ、尚且つ欠点で
ある引張強度、表面強度等の改良方法に就いて鋭意検討
した結果、少なくとも10%以上の再生パルプを含む木
材パルプを原料とし抄紙工程に於いてフィルムトランス
ファー方式によるサイズプレスで高濃度のサイズ液塗工
を行なう事により、その目的が達成8来る事を見出し本
発明をなすに至った。
再生パルプ10%以下では満足すべき嵩高さ、コワサ、
寸法安定性が得られない。
寸法安定性が得られない。
本発明に使用される再生パルプとしては抄紙工程で発生
するドライ損紙も含め上質系、中質系、新聞系および段
ボール系、雑誌等の古紙単独または2種以上混合して離
解、脱墨、分離等の工程を経た一般的製法によるもので
よく、特に制限するものではない。
するドライ損紙も含め上質系、中質系、新聞系および段
ボール系、雑誌等の古紙単独または2種以上混合して離
解、脱墨、分離等の工程を経た一般的製法によるもので
よく、特に制限するものではない。
使用する抄紙機に就いては乾燥工程の中間にフィルムト
ランスファー方式のサイズプレス装置が設置されていれ
ば長網マシン、ツインワイヤーマシン、円網マシン等の
一般の抄紙機が適用可能である。
ランスファー方式のサイズプレス装置が設置されていれ
ば長網マシン、ツインワイヤーマシン、円網マシン等の
一般の抄紙機が適用可能である。
再生パルプと混合使用するパルプとしては特に限定する
ものではないが、LBKJ NBKP、LBSP−NB
SP等の木材パルプが使用出来、その叩解度はC,S、
F、で200〜500−のものが抄紙機の操業性、品質
のバランスを考慮すると望ましい。
ものではないが、LBKJ NBKP、LBSP−NB
SP等の木材パルプが使用出来、その叩解度はC,S、
F、で200〜500−のものが抄紙機の操業性、品質
のバランスを考慮すると望ましい。
また抄紙時に定着剤、サイズ剤、紙力増強剤、染料、歩
留り向上剤などの内添薬品及びクレータルク、炭酸カル
シウム、二酸化チタンなどの内添填料の使用も可能であ
る。
留り向上剤などの内添薬品及びクレータルク、炭酸カル
シウム、二酸化チタンなどの内添填料の使用も可能であ
る。
フィルムトランスファー方式のサイズプレスに使用され
る塗工液としては20−ルサイズプレスに使用される低
粘度の塗工液も含め1.50CPS程度のものまで使用
可能である。但し20一ル方式では15cpsが限度で
ある。
る塗工液としては20−ルサイズプレスに使用される低
粘度の塗工液も含め1.50CPS程度のものまで使用
可能である。但し20一ル方式では15cpsが限度で
ある。
特に表面強度の劣る再生紙の場合には、塗工液の濃度を
高めることが望ましい。塗工液の主成分としては、澱粉
、PVA、CMC等の紙力増強剤、染料、顔料、導電剤
等が目的に応じて併用可能である。
高めることが望ましい。塗工液の主成分としては、澱粉
、PVA、CMC等の紙力増強剤、染料、顔料、導電剤
等が目的に応じて併用可能である。
抄紙工程に於いてフィルムトランスファー方式のサイズ
プレスを用いると、塗工液はサイズプレスロールに接触
しているロッド或いはブレードにより過剰な液が掻き取
られ、薄い均一をサイズプレスロール上に形成しロール
間を通過するときに紙匹上に転写される。従ってこの方
式では20−ルサイズプレスに比へて粘度の高い液を均
一に塗工出来るので、塗工液の固形分濃度を上げる事が
可能となる。
プレスを用いると、塗工液はサイズプレスロールに接触
しているロッド或いはブレードにより過剰な液が掻き取
られ、薄い均一をサイズプレスロール上に形成しロール
間を通過するときに紙匹上に転写される。従ってこの方
式では20−ルサイズプレスに比へて粘度の高い液を均
一に塗工出来るので、塗工液の固形分濃度を上げる事が
可能となる。
その結果、塗工量の増加のみならず紙層の表面部分に固
形分が集められ再生紙の弱点であった表面強度、引張強
度が大幅に改良され、印刷用紙、情報用紙、包装用紙へ
の使用が可能となる。
形分が集められ再生紙の弱点であった表面強度、引張強
度が大幅に改良され、印刷用紙、情報用紙、包装用紙へ
の使用が可能となる。
以下、本発明の実施例を示す。
実施例I
L B K P (c、s、f、 : 400mQ)
30%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 400
mu) 70%を配合し坪量64g7、fの再生紙を抄
紙した。その時のサイズプレスはフィルムトランスファ
ー方式を使用し10%濃度の酸化澱粉を固形分で1.5
g/rn’塗布した。この再生紙に就いて密度、引張強
さ、引裂強さ、水中伸び、印刷適性及び塗工液の紙層へ
の浸透深さを観察した。結果を纏めて表に示す。
30%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 400
mu) 70%を配合し坪量64g7、fの再生紙を抄
紙した。その時のサイズプレスはフィルムトランスファ
ー方式を使用し10%濃度の酸化澱粉を固形分で1.5
g/rn’塗布した。この再生紙に就いて密度、引張強
さ、引裂強さ、水中伸び、印刷適性及び塗工液の紙層へ
の浸透深さを観察した。結果を纏めて表に示す。
比較例I
L B K P (c、s、f、 : 400mu)
30%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 400
mu) 70%を配合し実施例1と同様の条件で抄紙し
た。但しこの時のサイズプレスは20一ル方式を使用し
5%濃度の酸化澱粉を固形分として1.5g/m塗布し
た。以下、実施例1と同様に品質評価を行なった。
30%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 400
mu) 70%を配合し実施例1と同様の条件で抄紙し
た。但しこの時のサイズプレスは20一ル方式を使用し
5%濃度の酸化澱粉を固形分として1.5g/m塗布し
た。以下、実施例1と同様に品質評価を行なった。
実施例2
L B K P (c、s、f、 : 400mQ)
85%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 400
+uQ) 15%を混合し、以下実施例1と同様の条件
で抄紙し品質評価を行なった。
85%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 400
+uQ) 15%を混合し、以下実施例1と同様の条件
で抄紙し品質評価を行なった。
比較例2
実施例2と同じパルプ配合の原料に就いて比較例1と同
様の抄紙条件で抄紙し、品質評価を行なった。
様の抄紙条件で抄紙し、品質評価を行なった。
比較例3
L B K P (c、s、f、 : 400m12)
95%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 40
0mA) 5%を配合し、以下実施例1と同様の条件で
抄紙し、品質評価を行なった。
95%、上質系再生パルプ(c、s、f、 : 40
0mA) 5%を配合し、以下実施例1と同様の条件で
抄紙し、品質評価を行なった。
比較例4
比較例3と同じパルプ配合の原料に就いて比較例1と同
様の抄紙条件で抄紙し品質評価を行なった。
様の抄紙条件で抄紙し品質評価を行なった。
以下余白
品質評価方法
密度、引張強さ、クラークコワサはJIS法に沿って測
定した。
定した。
水中伸び:調湿(20度、65%R/H)後、試験片の
長さを測定する。
長さを測定する。
次に水中に1時間放置し、その長さを
測定する。
水中伸び(%)=(B−A)/AX100A:水に浸漬
前の長さ B:水に浸漬後の長さ 印刷評価:ローランド社製オフセット印刷機RZF−0
1により印刷枚数5000枚目のベタ部の単位面積当り
の印刷白点数より評 価した。
前の長さ B:水に浸漬後の長さ 印刷評価:ローランド社製オフセット印刷機RZF−0
1により印刷枚数5000枚目のベタ部の単位面積当り
の印刷白点数より評 価した。
O:印刷白点が殆どない
O:印刷白点が僅かにある
△:印刷白点がやや多い
X:印刷白点が多い
塗工液の紙層への浸漬深さ
試料紙の断面を鋭利なカッターで切断する。
この断面に0.001 Nヨウ素溶液を滴下し青く呈色
した部分(澱粉が存在する)を光学顕微鏡で観察する。
した部分(澱粉が存在する)を光学顕微鏡で観察する。
O:澱粉が紙層の表層部分に多く存在している。
X:澱粉が紙層全体に渉って存在している。
特許出願人 山陽国策パルプ株式会社
手続補正書
平成3年4月26日
Claims (1)
- 1 紙料原料として少なくとも10%以上の再生パルプ
を含む木材パルプを用い、抄紙工程に於いてフィルムト
ランスファー方式のサイズプレスで処理することを特徴
とする再生紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20812990A JPH04100991A (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 再生紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20812990A JPH04100991A (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 再生紙の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100991A true JPH04100991A (ja) | 1992-04-02 |
Family
ID=16551122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20812990A Pending JPH04100991A (ja) | 1990-08-08 | 1990-08-08 | 再生紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04100991A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002285498A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オンデマンド印刷用情報記録用紙 |
JP2006104622A (ja) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 再生紙 |
-
1990
- 1990-08-08 JP JP20812990A patent/JPH04100991A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002285498A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オンデマンド印刷用情報記録用紙 |
JP2006104622A (ja) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 再生紙 |
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