JPH0441788A - 紙の製造方法 - Google Patents

紙の製造方法

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JPH0441788A
JPH0441788A JP2142056A JP14205690A JPH0441788A JP H0441788 A JPH0441788 A JP H0441788A JP 2142056 A JP2142056 A JP 2142056A JP 14205690 A JP14205690 A JP 14205690A JP H0441788 A JPH0441788 A JP H0441788A
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pulp
recycled pulp
water
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JP2142056A
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Shigehiro Fukuda
福田 繁宏
Hiromichi Yasuda
普道 安田
Masato Nakamura
中村 眞人
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、古紙を原料とする再生パルプを配合して紙を
製造する方法に関し、特に再生パルプ使用による異物や
泡等に起因する紙のピンホールの発生等に対する改善効
果が顕著で、且つピンキング強度等の紙力、サイズ効果
、地合、平滑性等の品質特性に優れた紙の製造方法に関
する。
「従来の技術」 近年、オフィス・オートメーション化の進展に伴い、「
ペーパーレス」社会の招来が予測されていたが、予測に
反してオフィスビルや工場からはOA用紙と呼ばれる多
量の情報用紙が排出されている。他方、新聞の折り込み
広告や、雑誌、広告類のビジュアル化、カラー化、高級
化指向に伴い、印刷用塗被紙の消費量も急激に増加して
おり、これらの急増する可燃ゴミの処理が重大な社会問
題になっている。
そのために、資源の有効利用や国際的な環境問題等の面
からも古紙パルプを再利用する方法の確立が強く要請さ
れている。
ところで、わが国の古紙回収率は約50%と他の先進国
より高く、その内訳をみると、新聞古紙はその90%が
回収されており、新聞用紙の原料として約40%は古紙
再生パルプが再使用されている。
一方、これらのOA用紙、印刷用塗被紙の古紙を原料と
した古紙再生パルプを使用すると、品質上、諸々の問題
が発生する恐れがあるために、その再利用が殆ど行われ
ていない。
従って、OA用紙、印刷用塗被紙は使用後、回収されて
焼却及至は埋め立て処分されているのが実情である。こ
のために各自治体での焼却費用の増大及び埋め立て地の
余力や処理能力限界の問題のみならず、全地球的な資源
保護(森林資源の減少防止)、或いは古紙焼却により発
生する二酸化炭素による地球温暖化現象等の国際的環境
問題の解決策の一環としても、これら古紙の再利用が急
務となっている。
古紙再生パルプの再利用の方法としては、従来の新聞用
紙や段ボール用紙にだけ使用するのでは既に限界近くに
きているため、これ迄その対象外にあったOA用紙や印
刷済の用紙等からも通常の晒パルプに近い古紙パルプを
得る方法が注目されている。
従来より、新聞古紙、印刷用塗被紙古紙の再生パルプ化
は一般に行われていた。即ち、古紙を離解してパルプ懸
濁液中の異物を分離する粗選、精選工程、印刷インキを
分離する脱墨工程、色を白くする漂白工程等を経て再生
パルプ化が行われている0例えば、印刷用塗被紙古紙の
離解及び粗選工程、脱水工程、漂白工程、インキの分離
工程からなる古紙再生方法(特公昭50−29042号
)、界面活性剤を含むアルカリ液を使用して、離解処理
する方法(特開昭50−6802号)等が提案されてい
る。
しかしながら、これらの方法で得られる再生パルプは、
界面活性剤等の薬品を使用して処理されるために泡立ち
の発生が著しく、また、除去しきれない異物も多い。従
って、これらの再生パルプを配合した紙料を用いて抄紙
を行うと、抄紙工程等で、その泡や異物等によるトラブ
ルが発生したり、或いは、従来のバージンパルプとはか
なり異なった品質特性を示すことが多く、例えば再生パ
ルプを配合して得た原紙は、一般には紙力、平滑性、白
色度等の品質特性が劣るとされており、再生パルプを使
用することに対して敬遠されがちであった。
従って、一般に古紙を使用した再生パルプは、塗被紙用
原紙、上質紙或いは情報用紙の原紙としての適性を欠く
ことから、これらの原紙に再生パルプを高率配合して使
用することは殆どなく、技術的にも未解決の状態のまま
である。
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状に鑑み、本発明者等は、古紙を原料とする再
生パルプを配合して紙を製造する方法に関し、特に再生
パルプによる異物や泡に起因するパルプ調成工程や抄紙
工程でのトラブルや紙のピンホール発生に対する改善効
果番こ優れ、しかもピンキング強度等の紙力、サイズ効
果、地合、平滑性等の品質特性を向上させる方法につい
て鋭意研究した結果、特定の繊維長分布に調成して得た
再生パルプに、カチオン性及び/又は両性の水溶性高分
子化合物と水溶性多価金属化合物と共に添加し、且つ少
なくとも水溶性多価金属化合物を添加した後の再生パル
プのスラリー〇比導電率を特定することによって、再生
パルプに含まれる異物や泡成分等の阻害物質がそのパル
プ繊維成分に定着するために、再生パルプの改質が可能
となり、公知の技術からは列置予想できない顕著な効果
が得られることを見出し、遂に本発明を完成するに至っ
た・ 「課題を解決するための手段」 本発明は、少なくとも古紙を原料とする再生パルプを配
合した紙料を用いて行う紙の製造方法において、該再生
パルプとして偏光通過式繊維長分析器で測定した数平均
繊維長が0.2〜l、Q mmとなるように調成した再
生パルプを使用し、さらにその再生パルプにカチオン性
及び/又は両性の水溶性高分子化合物と水溶性多価金属
化合物を添加し、且つ少なくとも水溶性多価金属化合物
の添加後の再生パルプスラリー〇比導電率が1.5mS
/cm以下となるように調整した後に、再生パルプの配
合を行い、次いで抄紙用内添薬品を添加して紙料の調製
を行うことを特徴とする紙の製造方法である。
「作用」 一般に、抄紙用のパルプ配合としては、目的とする紙高
質に応じてLKP、 NKP、機械パルプや古紙パルプ
等のパルプが適宜配合される。更に、このパルプスラリ
ー中には各種の填料、サイズ剤、歩留向上剤、紙力増強
剤等の各種抄紙用内添薬品が必要に応じて添加され、各
種製紙装置による混合や調成工程を経て紙料が調製され
、該紙料が抄紙機に掛かり、紙に仕上げられる。
即ち、パルパー、リファイナー、ジヨルダン等の叩解機
を経て、各種のパルプ原料チエスト、送液ポンプ、及び
スクリーンやクリーナー等の精選工程を通過してワイヤ
ーパートへと導かれ、脱水工程や乾燥工程を経て紙とし
て仕上げられるやそして、この場合の抄紙機としては長
網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、丸網抄紙機やヤンキ
ー抄紙機等を適宜使用することができ、特に限定するも
のではない。
而して、本願発明の方法は特定の繊維長分布に調成して
得られる再生パルプに、カチオン性及び/又は両性の水
溶性高分子化合物(以下、特に断らない限りカチオン性
高分子化合物と呼称する)と水溶性多価金属化合物を添
加し、且つ、少なくとも水溶性多価金属化合物添加後の
再生パルプのスラリーの比導電率(以下、SCと記す)
を特定することによって、再生パルプに含まれる阻害物
質がそのパルプ繊維成分に定着封鎖されて、再生パルプ
の改質が可能となり、更には、この方法で改質された再
生パルプが他の繊維状物質と配合された後に、抄紙用内
添薬品が添加され、前述の混合や調成段階を経て紙料調
製を行うところに極めて大きな意義を有するものである
このように、本発明者等は、古紙を原料とする再生パル
プを配合して紙を製造する方法に関し、特に、カチオン
性高分子化合物と水溶性多価金属化合物を添加して行う
抄紙技術に注目して鋭意研究を重ねた結果、本発明の如
き方法で予め処理されて得た再生パルプを配合すること
によって、紙のピンホール発生等に対する改善効果は勿
論、紙のピッキング強度等の紙力、サイズ効果、地合、
平滑性等の品質特性が予想以上に向上することを見出し
たのである。
具体的には、少なくとも古紙を原料とする再生パルプを
配合した紙料を用いて行う紙の製造方法において、偏光
透過式繊維長分析器で測定される数平均繊維長が0.2
〜l、Qmmとなるように調成して得た再生パルプを使
用し、さらにその再生パルプにカチオン性水溶性高分子
化合物と水溶性多価金属化合物を添加し、且つ少なくと
も水溶性多価金属化合物を添加後の再生パルプのスラリ
ー〇比導電率が1.5mS/cm以下となるように調整
した後に、再生パルプの配合を行い、次に抄紙用内添薬
品を添加して、紙料の調製を行うことを特徴とする紙の
製造方法である。
即ち、以上の条件を全て満たすことによって初めて本願
発明の所望の効果が得られるものであって従来の公知の
技術からは容易に想到し得ないものである。
ところで、水溶性多価金属化合物を用いてパルプ繊維を
処理する方法は、例えば硫酸バンド等の金属塩を合成サ
イズ剤定着後に使用する方法(特公昭64−6320号
)、炭酸カルシウムを含むパルプスラリーに無機のアル
ミニウム化合物を添加してゼータ−・ポテンシャルを調
整する方法(特公昭63−17958号)等が提案され
ている。しかし、これらの抄紙技術に従って再生パルプ
の処理について検討した結果、再生パルプの改質が十分
に行われないために、本発明者等が所望としている改善
効果が確認できず、必ずしも満足する結果は得られてい
ない。
また、再生パルプは、紙製造における乾燥工程を少なく
とも一度は経過した乾燥古紙を原料とするものであるが
、再生パルプにはその古紙パルプを離解する際に生じる
角質化した繊維片等の微細繊維や結束繊維が多く含まれ
ており、これらの繊維片等が紙力や平滑性等の品質特性
に大きく影響していることを見出した。
なお、従来のパルプ繊維長を測定する方法としては、篩
別法によるパルプ繊維長測定法(TAPPISTD T
233 ha−82)や投影法によるパルプ繊維長測定
法(TAPPI STD T232 h謡−85)が挙
げられるが、これらの方法で求めた繊維長は、再生パル
プに含まれる繊維片等の微細繊維を正確に測定できない
ために、本発明の所望とする改善効果との間に必ずしも
相関性を見出すことができなかった。そこで、本発明者
等は再生パルプの繊維片等の微細繊維を含めた正確な繊
維長を測定し、上記の如き目的に適う方法について鋭意
検討を重ねた結果、偏光透過式繊維長分析器を採用して
、本数分布より求める数平均繊維長が本願発明の所望と
する効果と相関性が極めて大きいことを見出したのであ
る。
また、繊維長を重量平均繊維長で求める方法もあるが、
これでは、繊維片等の微細繊維が測定値として殆ど無視
されるため、繊維片等を含めた正確な繊維長を測定する
ことができない。
即ち、本発明で使用する再生パルプは、既述した如く、
偏光透過式繊維長分析器で測定される数平均繊維長が0
.2〜1.Q mm、より好ましくは0゜25〜0.8
5mmとなるように調成して得られる再生パルプである
。因みに、0.2 mm未満の場合は、パルプ繊維中の
微細繊維が多くなるので、紙の強度が弱くなり過ぎ、好
ましくない。一方、1.Ommを越えると、パルプ繊維
中に長繊維で剛直なパルプ繊維が多くなり、紙の地合が
乱れて平滑性の優れた紙を得ることができない。
本願発明で特定するような再生パルプを得る方法として
は、各種の方法が考えられるが、例えば再生パルプの原
料として使用される古紙パルプの種類(樹種、パルプ化
方法、抄紙方法等)により選定する方法、或いは通常の
パルプ用、叩解機を用いて再生パルプの叩解処理を行っ
て所望の繊維長に調整する方法等が挙げられるが、特に
これらの方法に限定されるものではない。
なお、パルプ用叩解機としては、例えばシングルディス
クリファイナ−、ダブルディスクリファイナ−、コニカ
ルリファイナー等が例示され、特に限定するものではな
いが、動力面を考慮するとダブルディスクリファイナ−
がより好ましく使用できる。
また、本発明でいう偏光透過式繊維長分析器とは、フィ
ンランドのカヤニー社で開発された繊維長分析器であり
、繊維長分布を自動的に測定する装置(特開昭58−5
2505号)である。特に本発明では同社のFS−10
0型機を用いて測定した。
さらに、本発明の方法で用いられる再生パルプは、その
パルプスラリーのSCを1.5mS/cm以下、より好
ましくは1.2+nS/c+++以下に特定するもので
ある。因みに、SCが1.5mS/c+nを越えたまま
で再生パルプの配合が行われると、再生パルプに含まれ
る界面活性剤等の薬品が阻害物質となって、紙のピンホ
ール発生を誘発する等の原因となったり、或いは、それ
らの阻害物質が原紙のサイズ性を低下させて、本発明の
所望の効果が得られなくなる。
再生パルプの原料としては〔古紙標準品質規格表/(財
)古紙再生促進センター纏め〕、例えば上白、罫白、ク
リーム上白、カード、特白、中白、模造、色白、ケント
、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌等が挙げられ
る。さらに、具体例としては、情報関連用紙であるコン
ピュータ、パーソナルコンピューター、ワードプロセッ
サー、ファクシミリ等の卵重ニブリンター用紙、感熱紙
、感圧複写紙等のプリンター用紙、ゼロックス等の複写
用紙等の所謂OA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙
、艶消し紙等の塗被紙、或いは上質紙、色上質、ノート
、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用
紙、更紙、スーパー掛は紙、模造紙、純白ロール紙、ミ
ルクカートン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学
パルプ紙、高歩留りパルプ(SGPSBSGP、 BC
TMP、 CTMP、 CGPSTMP。
RGP、 CMP等)含有紙等が使用されるが、印字、
複写、印刷、非印刷、或いは酸性紙、中性紙等を問わず
特に限定されるものではない。
また、再生パルプは、−船釣には離解工程、粗選工程、
精選工程、脱墨工程、漂白工程を適宜組み合わせること
によって得られる。難解工程では低濃度パルパー、高濃
度パルパー等が、また粗選工程や精選工程ではスクリー
ン、クリーナー等が、さらに脱墨工程では浮選法、本選
法及び折衷法等が再生パルプの種類や再生パルプの品質
や使用目的に応じて適宜選択される。
本願発明における再生パルプとしては、界面活性側を加
え、パルプ濃度が約15重量%以上の高濃度下にニーダ
−等で古紙に圧縮力を加えながら機械的撹拌等を施して
脱墨処理する方法、所謂高濃度ニーディングシステム(
特公昭61−1)353号等)によって得られる再生パ
ルプがより好ましく使用できる。
また、この再生パルプは、全繊維状物質100重量部中
の3〜95重量部、好ましくは5〜80重量部の範囲に
特定して配合され、紙料が調製される。
因みに、3重量部未満であると、本発明における所要の
規定条件を用いる必要がなく、他方95重量部を越える
と、紙力が低下し、さらに紙の地合が悪化して平滑性が
低下するので好ましくない。
再生パルプ以外の他の繊維状物質については、その種類
、製法等について特に限定するものではなく、例えばK
P、 SP、 AP法等によって得られる針葉樹パルプ
や広葉樹パルプ等の化学パルプやSCPの他に、前述の
各種高歩留パルプ、或いは麻パルプのような非木材パル
プや合成パルプ、更には、ガラス繊維、セラミック繊維
等の無機質繊維等が適宜組合わされて使用される。
本発明の方法で使用されるカチオン性高分子化合物とし
ては、例えば従来から紙力増強剤として一般に使用され
ているカチオン性高分子化合物等が挙げられるが、更に
、カチオン性とアニオン性のイオン性基を併有し、カチ
オン性高分子化合物に近い性質を示す両性の高分子化合
物をも含めてカチオン性高分子化合物として、同じよう
に使用できるものである。具体例としては、例えば各種
澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、植物
ガム、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホル
マリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂
等やこれらの誘導体或いは変性物等のカチオン性又は両
性の高分子化合物が挙げられるが、特に限定するもので
はない、これらのカチオン性高分子化合物の中にあって
、カチオン性及び/又は両性澱粉(以下、特に断らない
限り単にカチオン性澱粉と言う)は、優れた効果が得ら
れるために好ましく使用できるものである。
また、本発明の方法で使用されるカチオン性高分子化合
物の添加量は、再生パルプ100重量部に対して0.5
〜100重量部程度、好ましくは2〜80重量部程度が
添加される。因みに、0.5重量部未満であると、所望
のサイズ効果が得られず、100重量部を越えると、再
生パルプがフロフク化し大きな凝集物となり、紙の地合
が悪化して平滑性が低下する。
なお、本発明で使用されるカチオン性澱粉は、通常の澱
粉製造原料から得られる澱粉、例えば玉蜀黍澱粉、小麦
澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、サツマイモ澱粉、モ
チトウモロコシ澱粉、サゴ澱粉、高アミロース含有澱粉
や米澱粉等の未変性の天然澱粉、及び酢酸澱粉、燐M澱
粉、ギ酸澱粉等のエステル化澱粉やメチル澱粉、ヒドロ
キシエチル澱粉、カルボキシメチル澱粉等のエーテル化
澱粉等の各種澱粉誘導体及び変性物、或いはこれらの混
合物に各種アミン、4級アンモニウム塩やイミン等を導
入して行う公知の技術で得られるカチオン性澱粉である
。その製造方法は、特に限定するものではないが、例え
ば澱粉に2−ジエチルアミノエチルクロリド又は2,3
−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等
のカチオン化剤を反応させて分子内に3級アミノ基や4
級アンモニウム塩等のカチオン性基を導入する方法、或
いは、ジメチルアミノエチルメタクリレート又は2−ヒ
ドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチ
ルアンモニウムクロリド等のカチオン性高分子とグラフ
ト共重合する方法等が挙げられる。なお、本発明で使用
できるカチオン性澱粉には、上記の各種カチオン性基と
燐酸エステル基等のアニオン性基とで処理する方法等に
よって得られる両性澱粉も含まれる。
また、カチオン性澱粉のカチオン性基の置換度(D、S
;グルコース単位)についても特に限定するものではな
いが、D、Sとしては0.01〜0.1)より好ましく
は0.02〜0.07程度の範囲のものである。
更に、カチオン性澱粉の分子量についても特に限定する
ものではなく、例えばゲルクロマトグラフで測定した分
子量がプルラン換算で50万以上であるカチオン性澱粉
がより好ましく使用できる。
本発明の方法で使用される水溶性多価金属化合物として
は、特に限定するものではなく、例えばA I! % 
Ti1Crs F es C0XN1% Cus Zn
、 Zr。
So、Sb、Pb等のハロゲン化物、酸素酸塩、有機酸
塩、錯塩等や水に易分散性のコロイド液及び下記の一般
式(1)、(II)で表される塩基性アルミニウム化合
物等の水溶性多価金属化合物が例示される。
(Al!t(OH)、1C1b〜、)、     [1
)(Aj! z(OH)−(SOa) (&−+t)/
! ) −[1))(Q<n<6、 l<m≦20) これらの中でも、特にAis FeX5nSZnの塩化
物、硫酸塩、を機酸塩等やコロイド液及び上記一般式で
表される塩基性アルミニウム化合物が本発明の所望の効
果を得る上で優れている。
更に付言すると、金属化合物の毒性や経済性、白さの点
等から1.lの塩化物、硫酸塩、有機酸塩、アルミナゾ
ルやアルミン酸ソーダ及び上記−般式で表される塩基性
アルミニウム化合物が好ましく用いられる。又、必要に
応じて1種のみならず、2種以上の水溶性多価金属化合
物を便宜組み合わせて使用することも可能である。
なお、水溶性のアルカリ土類金属化合物は、再生パルプ
の使用による紙のピンホール発生等を抑制する効果が乏
しく、さらにピンキング強度等の紙力を向上させる効果
も劣り、本発明の所望の効果を得ることできない。
また、本発明で使用する水溶性多価金属化合物の添加量
は、その種類や再生パルプのスラリーのSC等に応じて
調整されるものであるが、通常は、再生パルプ100g
に対して0.05〜10ミリモル、より好ましくは0.
1〜6ミリモル程度の範囲である。因みに、0.05ミ
リモル未満では本発明の所望の効果を得ることができな
い。また、10ミリモルを越えるとSCが極端に高くな
る恐れがあり、パルプ調製工程や抄紙工程で汚れが発生
し、トラブルの発生原因となるので好ましくない。
本願発明で添加される抄紙用内添薬品は、その1つとし
て内添サイズ剤が添加されることが望ましい。例えば、
アルキルケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コ
ハク酸系サイズ剤、カチオン性合成サイズ剤、無水ステ
アリン酸基サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、ロジン系サ
イズ剤等があり、中でも、アルキルケテンダイマー系サ
イズ剤、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤、カチオン
性合成サイズ剤等の中性サイズ剤が添加され、抄紙pH
が約6の弱酸性〜約9の弱アルカリ性で行う、所謂中性
抄紙法の場合に本発明の顕著な効果が認められる。特に
アルキルケテンダイマー系サイズ剤は、他のサイズ剤と
比較して取扱も容易であり、しかも、本願発明の如き方
法で改質された再生パルプを配合した紙料中にアルキル
ケテンダイマー系サイズ剤を添加すると、アルキルケテ
ンダイマ−系サイズ剤の紙料への定着性が促進され、サ
イズ効果が優れ、抄紙工程内でのサイズ剤による汚れが
減少し、本願発明の目的とする所望の優れた効果が得ら
れるため、望ましく使用できるものである。また、本願
発明の所望の効果を損なわない範囲で他のサイズ剤も併
用できる。
勿論、これらの他に、本願発明の所望の効果を損なわな
い範囲で、再生パルプの改質段階において、或いは、改
質済の再生パルプが配合されている紙料中に、従来から
使用されている各種のアニオン性、ノニオン性、カチオ
ン性或いは両性の歩留向上剤、濾水性向上側、紙力増強
剤等の抄紙用内添薬品が必要に応じて適宜使用される。
具体的には、各種澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチ
レンイミン、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、尿
素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、植物ガム
、ポリビニールアルコール、ラテックス、ポリエチレン
オキサイド、ポリアミド樹脂、親水性架橋ポリマー粒子
分散物等及びこれらの誘導体或いは変性物等やコロイダ
ルシリカ、ベントナイト等の化合物の内の1種或いは2
種以上が適宜組み合わされて使用される。なお、本発明
のカチオン性高分子化合物及び/又は水溶性多価金属化
合物、或いは、内添サイズ剤は、改質済の再生パルプが
配合された紙料中に添加することも可能である。
また、染料、pHIJ整剤、消泡剤、ピッチコントロー
ル剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添薬品も紙
の用途に応じて適宜添加することができる。
更に、本願発明の所望の効果を損なわない範囲で各種の
填料が再生パルプの調製、改質段階で、或いは、改質済
の再生パルプが配合されている紙料中に適宜選択して使
用することもできる。
填料としては、特に限定するものではなく、例えば、タ
ルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、デラミカオリ
ン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸
化アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、ホワイトカーボン
、アルミノ珪酸塩、シリカ、セリサイト等の鉱物質填料
やポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子
、微小中空粒子等の有機合成填料等が適宜選択して使用
される。さらに、古紙やブローク等に含まれる填料も有
効に再生使用できる。
本発明の所望の効果を得る為には、パルプスラリーの分
散状態が良いことも必要要件である。そのためには既述
の製紙装置の内、少なくとも1つ以上の装置を利用して
、混合撹拌することが望ましい、なお、製紙装置として
は、特に限定するものではなく適宜使用できるが、使用
する装置の撹拌能力が不十分であってはならない、即ち
、カチオン性高分子化合物及び水溶性多価金属化合物が
パルプスラリー中に殆ど均一な分散をし、再生パルプへ
の均一で、十分な定着を可能とし、少なくとも3分間以
上、より好ましくは5分間以上の接触時間と撹拌力のと
れる装置、或いは添加場所の組み合わせが望ましい0例
えば、再生パルプを離解するパルパー内、リファイナー
通過後の配管内や撹拌機能を備えた叩解後の再生パルプ
を貯蔵するチエスト内、或いは、再生パルプスラリーを
送液する各種送液ポンプの入口側の配管内等を適宜選択
して添加することができる。
また、カチオン性高分子化合物及び水溶性多価金属化合
物との添加順序については、特に限定するものではない
が、その添加間隔が1分間以内、或いは、殆ど同時又は
連続して添加する方法が望ましい。
このようにして本発明の方法でパルプスラリーを調製す
ることによって、パルプスラリーのSCがいずれの系内
においても1.5mS/c+n以下に維持され、且つゼ
ータ−・ポテンシャルを0付近に調整することが可能と
なる。
なお、ツーロール或いはメータリングブレード式のサイ
ズプレス、ゲートロール、ビルブレード及びショートド
ウエルコーター等の装置で成紙の表面に澱粉、ポリビニ
ールアルコール、ラテックス、アルキルケテンダイマー
系サイズ剤、無水マレイン酸系サイズ剤、スチレン−ア
クリル系等の各種表面サイズ剤、顔料及び染料等を塗布
することも勿論可能である。
本願発明の方法は、あらゆる等級及び種類の紙製品に対
して応用できる。例えばパンツレフト、カレンダー、週
刊誌、包装用紙等として利用されているグラビア用紙、
アート紙、コート紙、キャストコート紙、微塗工紙等の
印刷紙用塗工紙は勿論、感圧記録紙、感熱記録紙、磁気
記録紙、静電記録紙、インクジェット用紙、感光紙、昇
華転写受像紙等の情報用紙や粘着紙、印画紙、ラミネー
ト又は蒸着等の加工紙及び各種印刷用紙、新聞用紙、書
籍用紙、フオーム用紙、rpc用紙、OCR用紙、板紙
、紙管原紙、段ボール原紙等の非塗工紙等に亘って幅広
く適用できるものである。
上述した如く、本願発明の方法は、古紙を原料とする再
生パルプを配合して紙を製造する方法において、特に再
生パルプ使用による異物や泡に起因する紙のピンホール
発生等に対する改善効果が顕著で、且つピンキング強度
等の紙力、サイズ効果、地合、平滑性等の品質特性に優
れるため、品質的にも、操業的にも優れた作用効果の得
られる極めて好ましい紙の製造方法に関するものである
「実施例」 以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、例中
の部及び%は特に断らない限り、古紙パルプの脱墨処理
段階、再生パルプの改質処理段階、或いは紙料の調成段
階の古紙パルプや再生パルプ等を含む全パルプ繊維10
0重量部に対する、それぞれ重量部及び重量%を示す。
また、多価金属化合物の添加量は、同じく全パルプ繊維
100gに対するミリモルで表示する。
実施例1 OA古紙と上質系塗被紙及び非塗被紙の印刷古紙からな
る混合物をパルパーを使用してアルカリ水溶液中で離解
し、スクリーン処理してプラスチックや接着剤等の異物
を除いた後、パルプ濃度が30%になる迄脱水した。こ
のようにして得た古紙パルプに、NaOH3%(古紙パ
ルプ100重量部に対して、以下同様に)、NazSi
Os 4%、1)zOz3%、界面活性剤系の脱墨剤(
商品名: D I 600 /花王社製)0.4%を添
加し、加温ニーダ−で圧縮撹拌処理した後、約60℃で
2時間保持した0次に、このパルプを約1%に希釈し、
フローテーション処理で脱墨した後脱水し、ダブルディ
スクリファイナ−で叩解処理して再生パルプを得た。こ
の再生パルプの数平均繊維長は、0.54si−であっ
た。
続いて、この再生パルプを約1%に希釈し、硫酸バンド
3.5ミリモル(再生パルプ100gに対して、以下同
様に)、及びカチオン性基の置換度(D、S)が0.0
25のカチオン性玉蜀黍澱粉(商品名:oNL−400
/王子ナシヨナルスタ一チ社製)3部(再生パルプ繊維
100重量部に対して、以下同様)を順次添加し、再生
パルプの改質を行った。
かくして得た再生パルプ40部とNBKP (フリーネ
ス/csf : 47h]) 5部、LBKP (フリ
ーネス/csf : 4501)55部の配合からなる
パルプを混合、分散したパルプスラリーに、填料として
軽質炭酸カルシウム(商品名: TP 121−6S/
奥多摩工業社製> 30部、硫酸バンド1.5ミリモル
(パルプ繊維100gに対して、以下同様に)及びカチ
オン性玉蜀黍澱粉(ONL−400) 0.3部を添加
し、撹拌した。
次に、フルキルケテンダイマー(商品名:サイズバイン
に一902/荒川化学工業社製’) 0.15部を添加
し、このパルプスラリーを白水で希釈した後に、さらに
、アニオン性ポリアクリルアミド系歩留向上剤(商品名
:パーコール155/アライドコロイド社製)を0.0
1部添加して、パルプ濃度0.91%、pH7,9の紙
料(インレフト原料)を調成した。
かくして得られた紙料を長網抄紙機で抄紙して米坪60
g/耐の紙を得た。
なお、上記調成後の再生パルプの比導電率(SC)、全
原料の歩留(%)、灰分の歩留(%)、及び得られた紙
の平滑度、サイズ効果、ピンキング強度、地合やピンホ
ール等の紙の品質についてそれぞれ以下の方法で測定或
いは評価し、得られた結果を第1表に示した。
〔比導電率(SC)) 紙料として配合する直前の再生パルプを100メツシュ
ワイヤーで濾過し、その通過成分について二電極セルを
用いる方法で、Lazer Zee Mo−dej 5
00 (PEN KEM社製)を使用して測定シタ。
〔全原料の歩留〕
インレフト原料の濃度A(%)と白水の濃度B(%)を
測定し下記式から算出した。
八 〔灰分の歩留〕 インレフト原料中の灰分a (%)と白水中の灰分b(
%)を測定し下記式から算出した。
〔紙の平滑度〕
JIS P81)9に準じて紙の平滑度を測定した。
〔紙のサイズ度〕
JIS P8122に準じて紙のステキテトサイズ度を
測定した。
〔紙のピッキング強度〕
R1印刷適正試験機(明製作所製)によって印刷をし下
記の評価基準で目視評価を行った。
◎:ピンクの発生がなく優れる。
○:ピンクの発生が殆どなく良好。
△:ビックが僅かに発生しやや劣る。
×:ピンクが多数発生し劣る。
〔紙の地合〕
得られた紙を透かして下記の評価基準で目視評価した。
◎:地合ムラがなく優れる。
○:地合ムラが殆どなく良好。
△:地合ムラがありやや劣る。
X:地合ムラが極めて多く劣る。
〔紙のピンホール〕
得られた紙を透かして下記の評価基準で目視評価した。
◎:ビンホールがなく優れる。
○:ピンホールが殆どなく良好。
△:ビンホールがありやや劣る。
×:ピンホールが極めて多く劣る。
実施例2 実施例1において、再生パルプに硫酸バンド3゜5ミリ
モルを添加する代わりに6ミリモル添加として再生パル
プの改質、及び紙料の調成を行った以外は、実施例1と
同様にして紙料を調成し抄紙した。なお、実施例1と同
様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1表に示し
た。
実施例3 実施例1において、再生パルプに硫酸バンドの3.5 
ミリモルを6ミリモル添加とし、更に紙料の調成段階で
、硫酸バンド、及びカチオン性玉蜀黍澱粉の添加を止め
た以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.93%
、pH8,1の紙料を調成し抄紙した。なお、実施例1
と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1表に
示した。
実施例4 実施例1において、再生パルプに、カチオン性澱粉の種
類を代えて、D、Sが0.04のカチオン性タピオカ澱
粉(商品名ニアミロファックスT−2200/松谷化学
工業社製)を再生パルプの改質段階で3部添加、及び紙
料の調成段階で0.3部添加とし、更に紙料の調成段階
でアニオン性ポリアクリルアミド系歩留向上剤の代わり
に、コロイダルシリカ(商品名: BMA/日産エカノ
ーベル社製)0.2部添加とした以外は、実施例1と同
様にして紙料を調成、抄紙した。なお、実施例1と同様
に測定及び評価を行い、得られた結果を第1表に示した
実施例5 実施例1において、再生パルプに、カチオン性澱粉に代
えて、両性の玉蜀黍澱粉(商品名:CATo−130/
王子ナシヨナルスタ一チ社製)を再生パルプの改質段階
で3部添加、及び紙料の調成段階で0.3部添加とした
以外は、実施例1と同様にして紙料を調成、抄紙した。
なお、実施例1と同様の測定及び評価を行い、得られた
結果を第1表に示した。
実施例6 実施例1において、再生パルプに、硫酸バンドの代わり
に塩基性ポリ水酸化アルミニュウム(商品名: Pah
o#2S/浅田化学工業社製)3.5ミリモルを添加し
、再生パルプの改質を行った以外は、実施例1と同様に
してパルプ濃度0.93%、pH7,7の紙料を調成、
抄紙した。なお、実施例1と同様に測定及び評価を行い
、得られた結果を第1表に示した。また、Paho#2
Sは前述の一般式(1)で表すことのできる塩基性アル
ミニウム化合物であり、m及びnはそれぞれ、 g<m<12、n =3 (2m−1) / mである
(備考;但し、通常はm=10.5、n = 120/
21が代表例として表されるものである。、) 実施例7 実施例1において、古紙パルプを脱墨処理後、ダブルデ
ィスクリファイナ−での叩解処理条件を変更し、数平均
繊維長を0.32−一となるように調成して得た再生パ
ルプを使用して、再生パルプの改質、及び紙料の調成を
行った以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.9
5%、pH7,9の紙料を調成、抄紙した。なお、実施
例1と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1
表に示した。
実施例8 実施例1において、古紙パルプを脱墨処理後、ダブルデ
ィスクリファイナ−での叩解処理条件を変更し、数平均
繊維長を0.78+msとなるように調成して得た再生
パルプを使用し、再生パルプの改質、及び紙料の調成を
行った以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.9
7%、pH7,9の紙料を調成、抄紙した。なお、実施
例1と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1
表に示した。
実施例9 実施例1において、再生パルプにカチオン性玉蜀黍澱粉
の3部添加を5部添加に代え、再生パルプの改質、及び
紙料の調成を行った以外は、実施例1と同様にして紙料
を調成、抄紙した。なお、実施例1と同様の測定及び評
価を行い、得られた結果を第1表に示した。
実施例10 実施例1において、再生パルプに、硫酸バンドの3.5
ミリモル添加を6ミリモル添加に代え、カチオン性玉蜀
黍澱粉の3部を20部添加とした以外は、実施例1と同
様にして再生パルプの改質を行った。更に紙料の調成段
階で、この再生パルプを10部、LBKPを85部配合
とした以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.9
5%、pH7,7の紙料を調成、抄紙した。なお、実施
例1と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1
表に示した。
実施例1) 実施例1において、再生パルプに、硫酸バンドの3.5
ミリモル添加を1.8ミリモル添加に代え、カチオン性
玉蜀黍澱粉の3部を1部添加とした以外は、実施例1と
同様にして再生パルプの改質を行った。更に紙料の調成
段階で、この再生パルプを80部、LBKPを15部配
合とした以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.
96%、pH7,8の紙料を調成、抄紙した。なお、実
施例1と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第
1表に示した。
実施例12 実施例1において、紙料の調成段階で、アニオン性ポリ
アクリルアミド系歩留向上剤を添加する代わりに、両性
のポリアクリルアミド系紙力剤(商品名:PS−678
/荒川化学工業社製)1部添加として再生パルプの改質
、及び紙料の調成を行った以外は、実施例1と同様にし
て紙料を調成、抄紙した。なお、実施例1と同様に測定
及び評価を行い、得られた結果を第1表に示した。
実施例13 実施例1において、紙料の調成段階で添加した軽質炭酸
カルシウムの添加を止め、再生パルプの改質段階に、同
軽質炭酸カルシウムを75部添加として再生パルプの改
質、及び紙料の調成を行った以外は、実施例1と同様に
して紙料を調成、抄紙した。なお、実施例1と同様に測
定及び評価を行い、得られた結果を第1表に示した。
実施例14 実施例1において、紙料の調成段階で、アルキルケテン
ダイマーの添加の代わりに、アルケニル無水コハク酸(
商品名:サイズパイン5A−861/荒川化学工業社製
)0.2部を添加して再生パルプの改質、及び紙料の調
成を行った以外は、実施例1と同様にして紙料を調成、
抄紙した。
なお、実施例1と同様に測定及び評価を行い、得られた
結果を第1表に示した。
実施例15 実施例1において、紙料の調成段階で、軽質炭酸カルシ
ウムの添加の代わりにタルク30部を添加し、アルキル
ケテンダイマーの代わりにロジン系サイズ剤1部を添加
し、硫酸バンド3.5ミリモル添加を6ミリモル添加と
し、さらにカチオン性玉蜀黍澱粉とアニオン性ポリアク
リルアミド系歩留向上剤の添加を止めて、カチオン性ポ
リアクリルアミド系歩留向上剤(商品:ディハイドラー
C/ミサワセラミンクケミカル社製) 0.05部を添
加して再生パルプの改質、及び紙料の調成を行った以外
は、実施例1と同様にして紙料を調成、抄紙した。なお
、実施例1と同様に測定及び評価を行い、得られた結果
を第1表に示した。
比較例1 実施例1において、再生パルプに、硫酸バンドとカチオ
ン性玉蜀黍澱粉を添加することを止める(再生パルプの
改質をしない)と共に、紙料の調成段階で、カチオン性
玉蜀黍澱粉の0.3部を1.5部添加とした以外は、実
施例1と同様にしてパルプ濃度1.01%、pH8,0
の紙料を調成、抄紙した。
なお、実施例1と同様に測定及び評価を行い、得られた
結果を第1表に示した。
比較例2 実施例1において、再生パルプに、カチオン性玉蜀黍澱
粉のみの添加を止め、さらに紙料の調成段階で、カチオ
ン性玉蜀黍澱粉の0.3部を1.5部添加とした以外は
、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.99%、pH8
,1の紙料を調成、抄紙した。
なお、実施例1と同様に測定及び評価を行い、得られた
結果を第1表に示した。
比較例3 実施例1において、再生パルプに、硫酸バンドのみの添
加を止め、更に紙料の調成段階で、カチオン性玉蜀黍澱
粉の0.3部を1.5部添加とした以外は、実施例1と
同様にしてパルプ濃度0.99%、pHs、oの紙料を
調成、抄紙した。なお、実施例1と同様に測定及び評価
を行い、得られた結果を第1表に示した。
比較例4 実施例14において、再生パルプに、硫酸バンド及びカ
チオン性玉蜀黍澱粉を添加することを止める(再生パル
プの改質をしない)と共に、紙料の調成段階で、カチオ
ン性玉蜀黍澱粉の0.3部を1゜5部添加とした以外は
、実施例14と同様にして紙料を調成、抄紙した。なお
、実施例1と同様に測定及び評価を行い、得られた結果
を第1表に示した。
比較例5 実施例15において、再生パルプに、硫酸バンド及びカ
チオン性玉蜀黍澱粉を添加することを止めた(再生パル
プの改質をしない)以外は、実施例15と同様にしてパ
ルプ濃度0.97%、pH5,2の紙料を調成、抄紙し
た。なお、実施例15と同様に測定及び評価を行い、得
られた結果を第1表に示した。
比較例6 実施例1において、古紙パルプを脱墨処理後、ダブルデ
ィスクリファイナ−での叩解処理条件を変更し、数平均
繊維長を0.1部mとなるように調成して得た再生パル
プを使用し、再生パルプの改質及び紙料の調成を行った
以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.96%、
pH7,9の紙料を調成、抄紙した。なお、実施例1と
同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1表に示
した。
比較例7 実施例1において、古紙パルプを脱墨処理後、ダブルデ
ィスクリファイナ−での叩解処理条件を変更し、数平均
繊維長を1.17m−となるように調成して得た再生パ
ルプを使用し、再生パルプの改質及び紙料の調成を行っ
た以外は、実施例1と同様にしてパルプ濃度0.90%
、pH7,9の紙料を調成、抄紙した。なお、実施例1
と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1表に
示した。
比較例8 実施例10において、再生パルプに、硫酸パンドロミリ
モル添加を15ミリモル添加に増量し、さらにカチオン
性玉蜀黍澱粉20部を3部添加とした以外は、実施例1
0と同様にして紙料を調成、抄紙した。なお、実施例1
と同様に測定及び評価を行い、得られた結果を第1表に
示した。
比較例9 実施例1において、再生パルプに、カチオン性玉蜀黍澱
粉の3部添加を1)0部に増量した以外は、実施例工と
同様にして再生パルプの改質を行った。
さらに紙料の調成段階で、この再生パルプを5部、LB
KPを90部配合とした以外は、実施例1と同様にして
パルプ濃&0.95%、PH7,9の紙料を調成、抄紙
した。なお、実施例1と同様に測定及び評価を行い、得
られた結果を第1表に示した。
「効果」 第1表の実施例の結果から明らかなように、本発明で得
られた紙は、その製造においては再生パルプに起因する
異物や泡等による紙のピンホール発生に対する改善効果
が顕著で、且つ紙のピッキング強度等の紙力を始めとし
て紙のサイズ効果、地合、平滑度の品質特性に優れ、し
かもパルプ繊維や填料等の原料歩留の優れた紙を得るこ
とができた。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも古紙を原料とする再生パルプを配合し
    た紙料を用いて行う紙の製造方法において、該再生パル
    プとして偏光透過式繊維長分析器で測定した数平均繊維
    長が0.2〜1.0mmとなるように調成した再生パル
    プを使用し、さらにその再生パルプにカチオン性及び/
    又は両性の水溶性高分子化合物と水溶性多価金属化合物
    を添加し、且つ少なくとも水溶性多価金属化合物の添加
    後の再生パルプスラリーの比導電率が1.5mS/cm
    以下となるように調整した後に、再生パルプの配合を行
    い、次いで抄紙用内添薬品を添加して紙料の調製を行う
    ことを特徴とする紙の製造方法。
  2. (2)古紙を原料とする再生パルプが、再生パルプ化工
    程で脱墨剤として界面活性剤が添加され、且つ古紙パル
    プ濃度が15重量%以上の条件下で古紙パルプに圧縮力
    を付与しながら機械的撹拌を施す工程を経て脱墨処理が
    施された再生パルプである請求項(1)記載の紙の製造
    方法。
  3. (3)再生パルプが、紙料を構成する全繊維状物質10
    0重量部中に3〜95重量部の範囲で配合されている請
    求項(1)記載の紙の製造方法。
  4. (4)水溶性高分子化合物の添加量が、再生パルプ10
    0重量部に対し、0.5〜100重量部である請求項(
    1)記載の紙の製造方法。
  5. (5)水溶性高分子化合物が、カチオン性及び/又は両
    性の澱粉である請求項(1)又は(4)記載の紙の製造
    方法。
  6. (6)水溶性多価金属化合物の添加量が、再生パルプ1
    00gに対して0.05〜10ミリモルである請求項(
    1)記載の紙の製造方法。
  7. (7)水溶性多価金属化合物が、アルミニウム化合物で
    ある請求項(1)又は(6)記載の紙の製造方法。
  8. (8)抄紙用内添薬品の1つが中性サイズ剤である請求
    項(1)記載の紙の製造方法。
  9. (9)中性サイズ剤が、アルキルケテンダイマー系サイ
    ズ剤である請求項(8)記載の紙の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257621A (ja) * 2005-02-18 2006-09-28 Nippon Paper Industries Co Ltd 書籍本文用紙
JP2007186822A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Seiko Pmc Corp 板紙の製造方法及び板紙
JP2008517174A (ja) * 2004-10-15 2008-05-22 ストゥラ エンソ アクチボラグ 紙または板紙の製造方法および該方法によって製造された紙または板紙

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