JPH04204948A - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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JPH04204948A
JPH04204948A JP34043490A JP34043490A JPH04204948A JP H04204948 A JPH04204948 A JP H04204948A JP 34043490 A JP34043490 A JP 34043490A JP 34043490 A JP34043490 A JP 34043490A JP H04204948 A JPH04204948 A JP H04204948A
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JP
Japan
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paper
pulp
beating
electrophotographic transfer
transfer paper
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Application number
JP34043490A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Yasuda
普道 安田
Shigehiro Fukuda
福田 繁宏
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、古紙を原料とする再生パルプを配合した電子
写真用転写紙に関し、特に再生パルプに起因する紙粉や
カール等の不良要因を顕著に改善し、且つ紙力や紙腰、
平滑性が良好で、機器内の走行性や性能維持性に優れ、
しかも、トナーの転写性や定着性の優れた電子写真用転
写紙に関する。
「従来の技術」 近年、オフィス・オートメーション化の進展に伴い、「
ペーパーレス」社会の招来が予測されていたにもかかわ
らず、オフィスビルや工場からはOA用紙と呼ばれる多
量の情報用紙が排出されている。他方、新聞の折り込み
広告や雑誌、広告類のビジュアル化、カラー化、高級化
指向に伴い、印刷用塗被紙の消費量も急激に増加してお
り、これらの急増する可燃ゴミの処理か重大な社会問題
となっている。
さらに、資源の有効利用や国際的な環境問題等の面から
も古紙パルプを再利用する方法の確立が強く要請されて
いる。
わが国の古紙回収率は約50%と他の先進国より高く、
例えば新聞古紙はその90%が回収されており、新聞用
紙原料の約40%は古紙再生パルプで賄われている。
一方、OA用紙や上質紙系の印刷用塗被紙の原料に古紙
再生パルプを使用すると、品質上程々の問題を発生する
恐れがあるため、これらが再生パルプ用の原料として充
分に活用されているとは言えない。しかし、現実の問題
として、各自治体での古紙焼却費用の増大、埋め立て他
処理能力の限界、さらには全地球的な資源保護(森林資
源の減少防止)や古紙焼却により発生する二酸化炭素に
よる地球温暖化現象等といった国際的な環境問題にまで
発展しているため、従来古紙パルプの適用に制限のあっ
た、塗被紙やOA用紙等にも古紙再生パルプを使用する
ことが今日の重大課題となっている。
ところで、電子写真方式の複写機は、どんな紙にでもコ
ピーが取れるという考え方からPPC(普通紙複写機)
と呼ばれ、使用される電子写真用転写紙(PPC用紙)
は普通紙タイプの用紙とされている。しかし、電子写真
用転写紙は、その特性が複写機の走行性や画質安定性等
に微妙に影響するため、通常の一般上質紙の品質特性を
備えていれば良いといったものではなく、いくつかの品
質特性が必要とされている。
即ち、電子写真用転写紙に要求される品質特性としては
、転写性(感光体に現像されたトナー像を忠実に転写す
ること)、定着性(定着工程においてトナーを紙に強固
に定着できること)、走行性(紙が機器内を走行する際
、重送やミスフィードの発生がなく、カールが小さいこ
と)、機器性能維持性(感光体や紙送り等の接触部品を
消耗したり、現像液を汚染しないこと)等が必要である
−iに、古紙を原料とする再生パルプは、従来のバージ
ンパルプとは異なった物性を示すことが多く、例えば再
生パルプを配合して得られる原紙は、引張強度、耐折強
度等の紙力や紙腰か弱く、紙粉や紙詰まり等のトラブル
の原因となったり、或いは角質化した繊維が多いために
、平滑性が劣る等の欠点がある。また、機械パルプを含
む新聞古紙等を原料とする再生パルプを配合した用紙で
は、化学パルプに比べ吸湿性の高いヘミセルロースが多
く含まれ含有水分が高くなる傾向にあり、紙の伸縮が大
きく、従って寸法安定性が悪く、カール発生の原因とな
っている。
上記の如き理由より1、再生パルプ等を配合した中質紙
系の電子写真用転写紙に対して、例えば導電剤を含有さ
せて、表面電気抵抗値をIQIII〜101′とする方
法(特開昭57−128346号)、導電剤を含有させ
て、紙中の水分を2.5〜6.5%とする方法(特開昭
55−142799号)等が提案されている。
しかし、これらの方法で得た電子写真用転写紙であって
も、電子写真用転写紙としての品質特性を全て満足して
いるものではなく、技術的には未解決な状態のままであ
る。このことは、電子写真方式のプリンターやファクシ
ミリー等においても同様である。
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状に鑑み、本発明者等は、古紙を原料とする再
生パルプを配合した電子写真用転写紙、即ち電子写真方
式を利用した複写機、プリンターやファクシミリ−等で
用いられる転写用紙に関し、特に再生パルプに起因する
紙粉や給紙時及び印字記録後のカール等によるトラブル
発生を解消し、且つ紙力や紙腰等の品質特性の改善を図
り、機器内の走行性や機器の性能維持性に優れ、しかも
、トナーの転写性や定着性の優れた電子写真用転写紙を
提供するものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、(a)下記〔13式の条件を満たす多数の畝
部と溝部を交互に配置したリファイナーディスクを有す
るパルプ用叩解機を使用し、(b)下記〔■]弐の条件
を満たす叩解動力で叩解して、(C) J 。
TAPPI No、52−89で定める方法で測定した
叩解後の数平均繊維長が0.2〜1.0mmである古紙
を原料とする再生パルプを10重量%以上含有した紙料
中に、カチオン性及び/又は両性の水溶性高分子化合物
とコロイダルシリカを含有することを特徴とする電子写
真用転写紙である。
0.8≦G/B≦3.5   (1) 25≦P≦150       CII )[B:リフ
ァイナーディスクの外周部の峡部の幅(mm) [1,
5≦B≦5] G:同外周部の溝部の幅(mm) P:カナディアン・スタンダード・フリーネスを50m
!低下させるのに要するパルプ1トン当たりの叩解動力
(K匈H/T) J「作用」 一般に、抄紙用の紙料には目的とする紙品質に応じて、
LKP、NKP等の化学パルプ、機械バルブ、古紙バル
ブ等のバルブ繊維が適宜配合され、更に各種填料、サイ
ズ剤、歩留向上剤、濾水性向上剤、紙力増強剤、染料等
の抄紙用内添助剤が必要に応じて添加され、各種調成装
置によって混合調成される。そして、スクリーンやクリ
ーナー等の精選工程を通過してワイヤーパートへ導かれ
、脱水工程や乾燥工程を経て紙として仕上げられる。
ところで、再生パルプは紙製造における乾燥工程を少な
くとも一度は経過した乾燥古紙を原料としているため、
この古紙パルプを離解する際に生じる角質化した繊維片
等の微細繊維や結束繊維が多く含まれており、結果的に
これらの繊維片等が、得られる紙の紙力や平滑性等の品
質特性に大きく影響していることを見出した。
そのため、本発明の方法で得られる電子写真用転写紙は
、古紙を原料とする再生パルプを特定の叩解条件で叩解
処理し、特定の繊維長分布を有するように調節した後、
他の繊維状物質と配合した紙料中に、カチオン性及び/
又は両性の水溶性高分子化合物(以下、カチオン性高分
子化合物と呼称する)とコロイダルシリカとを添加し、
前述の調成工程や抄紙工程を経て電子写真用転写紙(以
下、PPC用紙と呼称する)として仕上げるものである
具体的には、(a)下記CI)式の条件を満たす多数の
畝部と溝部を交互に配置したリファイナーディスクを有
するパルプ用叩解機を使用し、(b)下記〔■〕式の条
件を満たす叩解動力で叩解して、(C)J、 TAPP
I No、52−89で定める方法で測定した叩解後の
数平均繊維長が0.2〜1.0m mである古紙を原料
とする再生パルプを10重量%以上含有した紙料中に、
カチオン性及び/又は両性の水溶性高分子化合物とコロ
イダルシリカを含有せしめた電子写真用転写紙である。
0.8≦G/B≦3.5  [1:] 25≦P≦150.     (IllrBHリファイ
ナーディスクの外周部の畝部の幅(mm) (1,5≦
B≦5〕 G:同外周部の溝部の幅(mm) P:カナディアン・スタンダード・フリーネスを50m
j2低下させるのに要するバルブ1トン当たりの叩解動
力(KWH/T) jJ、 TAPPI No、52−
89で定める“紙及びパルプの繊維長試験方法パは、高
い検出力を持ち、繊維の幅、繊維壁の厚み、繊維の柔軟
性等の影響を受けることなく繊維長分布を自動的に測る
ことができるという特徴を有している。因みに、本発明
の各実施例等における測定はフィンランドのカニャー社
製のFS−100型機を用いて測定したものである。
なお、繊維長を重量平均繊維長で求める方法もあるが、
この方法では繊維片等の微細繊維が測定値として殆ど無
視されるため、本発明の方法には適用し難い。
而して、本発明のPPC用紙で使用する再生バルブは、
上記の如< J 、 TAPPI No、52−89で
定める方法で測定した数平均繊維長が0.2〜1.0m
m、より好ましくは0.3〜0.9 mmとなるように
叩解処理される。因みに、0.2 mm未満では紙力、
紙腰等が弱くなり過ぎるため、紙粉の発生トラブルや紙
詰まり、折れ等の走行性低下の原因となる。
他方、1.0mmを越えると、剛直なパルプ繊維が多く
残存するため、抄紙機のプレス工程やキャレンダー処理
工程で紙が潰れ難く、紙の地合も乱れて平滑性が低下し
、転写性が劣るようになる。また、乾燥時の伸縮性が大
きいためカール発生の誘因となり走行性が低下する。
このような数平均繊維長を有する再生パルプを得るため
に、本発明のPPC用紙は上記の如く、古紙を原料とす
る再生バルブを、(a)下記(1)式の条件を満たす多
数の畝部と溝部を交互に配置したリファイナーディスク
を有するパルプ用叩解機を使用し、(b)下記〔■〕弐
の条件を満たす叩解動力で叩解処理するものである。
0.8≦G/B≦3.5   (1) 25≦P≦150       (II )[B:リフ
ァイナーディスクの外周部の畝部の幅(mm) (1,
5≦B≦5〕 G:同外周部の溝部の幅(mm) P:カナディアン・スタンダード・フリーネスを50m
!低下させるのに要するパルプ1トン当たりの叩解動力
(KWH/T) Jなお、パルプ用叩解機のリファイナ
ーディスクは、交互に配置された多数の畝部と溝部によ
って構成されており、互いに近接した2枚のリファイナ
ーディスク(通常はローターとステーター)の間にパル
プスラリーを送り込み、ディスクの回転により、パルプ
繊維に対して、切断、摩擦、圧潰、打撃の各作用が施さ
れて叩解が行われる。
そして、上記(1)式〇G/B値が0.8未満になると
、パルプ繊維に対するブラッシング効果が過度に大きく
なるため、得られる用紙の強度は強くなるが、パルプ繊
維のヨレが発生したり、白色度の低下を招く恐れがある
。また紙の地合形成も乱れるため平滑性の優れたPPC
用紙が得られず、且つカール発生の原因にもなる。しか
もバルブ繊維の叩解機通過適性が悪化し、叩解時間が長
くなる難点もある。他方、G/B値が3.5を越えると
、パルプに過度の切断(カッティング)が促進され短繊
維化し、或いは角質化した繊維片等の微細繊維や結束繊
維がそのまま残り、その含有率が極端に多くなるため、
本発明が所望とする紙力の強いPPC用紙が得られず、
紙粉発生の原因となる。
また、抄紙機のプレス工程やカレンダー処理工程で紙が
潰れ難く、用紙の平滑性も悪くなってしまう。上記の如
き理由より、(1)式のGlB値を0.8〜3.5、よ
り好ましくは0.9〜3.0の範囲に調節するものであ
る。
なお、叩解動力Pは、パルプの濃度、処理流量やリファ
イナーディスクの周速等によって調整されるが、P値が
25未満になると、カッティングが過度に促進され、短
繊維や繊維片等の微細繊維の含有率が極端に多くなり、
所望の紙の強度が得られず、紙粉発生の原因となる。一
方、P値が150を越えると、用紙の強度は得られるも
のの、バルブ繊維のヨレの発生や紙の地合形成が乱れる
ため、平滑性が劣り、カール発生の原因ともなる。従っ
て、上記〔II〕式のP値を25〜150、より好まし
くは35〜130の範囲で調節されるものである。
また、本発明の叩解方法で好ましく使用されるリファイ
ナーディスクは、その外周部畝部の幅Bが1.5〜5.
mmであり、より好ましくは1.8〜4mm程度のもの
が望ましい。因に、1.5 mm未満では叩解刃が脆く
て折れ易く、耐摩耗性が極端に低下するため、叩解中に
刃が折れて叩解機を破損させる恐れがある。他方、5m
mを越えると、単位面積当たりの叩解刃の数が少なくな
り、カッティングが過度に促進されるため、紙力が極端
に低下し、紙粉発生の原因となる。また、パルプ繊維と
の接触回数が減って、叩解能力が極端に低下してしまう
パルプ用叩解機としては、例えばシングルディスクリフ
ァイナ−、ダブルディスクリファイナ−、コニカルリフ
ァイナー等の通常のパルプ用叩解機を使用することがで
き、特に限定するものではないが、動力面を考慮すると
ダブルディスクリファイナ−の使用が望ましい。
本発明のPPC用紙で使用される再生パルプの原料とし
ては、[古紙標準品質規格表:財古紙再生促進センター
纏め]に記載の如き、例えば上白、罫白、クリーム上白
、カード、特白、中白、模造、色白、ゲント、白アート
、特上切、別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。さらに
具体的には、情報関連機器であるコンピュータ、パーソ
ナルコンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、
複写機等で使用される感熱記録紙、熱転写記録紙、磁気
記録紙、静電記録紙、感圧記録紙、インクシエンド用祇
、PPC用紙、フオーム用紙等のプリンター用紙や複写
用紙等の所謂OA古紙、アート紙、コート紙、微塗工祇
、艶消し紙等の塗被紙、或いは上質紙、色上質、ノート
、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用
紙、受紙、スーパー掛は紙、模造紙、純白ロール紙、ミ
ルクカートン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙等であっ
て、化学パルプ紙、高歩留りパルプ(SGP、 BSG
P、 BCTMP、CTMP、 CGP、 TMP、 
RGP、 CMP、 SCP等)含有紙等が使用される
が、印字、複写、印刷、非印刷、或いは酸性紙、中性紙
等を問わず特に限定されるものではない。
また、再生パルプは、一般的には離解工程、粗選工程、
精選工程、脱墨工程、漂白工程を適宜組み合わせること
によって調成される。離解工程では低濃度パルパー、高
濃度パルパー等が、また粗選工程や精選工程ではスクリ
ーン、クリーナー等が、さらに脱墨工程では浮選法、水
運法及び折衷法等が再生パルプの種類や再生パルプの品
質に応じて適宜選択される。
更に、本発明の再生パルプは、特に古紙パルプに脱墨剤
として界面活性剤を加え、パルプ濃度15重量%以上の
高濃度条件化でニーダ−等で古紙に圧縮力を加えながら
機械的攪拌等を施して脱墨処理する、所謂高濃度ニーデ
ィングシステム法(特公昭61−11352号等)で得
られる再生パルプが好ましく使用される。
かくして調成された再生パルプは、紙料を構成する全繊
維状物質中の10重量%以上、好ましくは20重量%以
上を配合して紙料が調製され、さらにその紙料中にカチ
オン性及び/又は両性の水溶性高分子化合物とコロイダ
ルシリカを含有すると、とりわけ、本発明で得られる効
果のうち、用紙の地合や平滑性の改善効果が著しいため
PPC用紙としての画質や記録濃度が効果的に改善され
る。
なお、再生パルプ以外の他の繊維状物質の種類、製法等
については、特に限定されず、例えばKP、SP、AP
法等によって得られる針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の
化学パルプや、前述の如き各種高歩留パルプ、或いは竹
、ケナフ等のような非木材パルプ、更には合成パルプ、
アラミド繊維等の有機合成繊維やガラス繊維、セラミッ
ク繊維等の無機質繊維等が適宜組合わされて使用できる
本発明のPPC用紙で用いられるコロイダルシリカは、
−iに市場で入手できるコロイダルシリ    □力が
適宜利用できるものであるが、特に活性表面を有するも
のが望ましい。通常は、その粒子径が1〜60nm、好
ましくは1〜25nm、より好ましくは1〜10nm程
度のものが望ましく使用できる。
なお、コロイダルシリカの製造方法については各種の方
法があるが、一般的にはイオン交換樹脂を用いる方法で
行われることが多い。例えば、ケイ酸ナトリウム水溶液
を陽イオン交換樹脂に通して、5in2: Ph0(7
) モJL/比が10: I 〜300二l、より好ま
しくは15: 1〜100: 1  (MはNa 、 
K、 Li、NH4からなる群より選択されるイオンで
ある)のアルカリを用いて安定化したゲルを作り、更に
これを加熱熟成して、粒子径が1〜300 n m程度
まで成長させてコロイダルシリカを製造する方法等があ
る。また、シリカ粒子のSi原子の一部をAl原子に置
き換えてアルミニウム変性、或いはケイ酸アルミニウム
の表面層を有するアニオン性のコロイダルシリカを製造
する方法等もあるが、本発明ではこれらの製造方法につ
いて特に限定するものではなく、いずれのコロイダルシ
リカも有用に使用できる。
本発明のPPC用紙で使用されるカチオン性高分子化合
物としては、例えば従来から紙力増強剤として一般に使
用されているカチオン性高分子化合物等が挙げられるが
、更に、カチオン性とアニオン性のイオン性基を併有し
、カチオン性高分子化合物に近い性質を示す両性の高分
子化合物をも含めてカチオン性高分子化合物として、同
じように使用できるものである。具体例としては、例え
ば各種澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン
、植物ガム、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、尿
素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、ポリアミ
ド樹脂等やこれらの誘導体或いは変性物等のカチオン性
又は両性の高分子化合物が挙げられるが、特に限定する
ものではない。
これらのカチオン性高分子化合物の中にあって、カチオ
ン性及び/又は両性の澱粉(以下、単にカチオン性澱粉
と呼称する)は、優れた効果が得られるために好ましく
使用できるものである。
なお、本発明で使用されるカチオン性澱粉は、通常の澱
粉製造原料から得られる澱粉、例えば玉蜀黍澱粉、小麦
澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、サツマイモ澱粉、モ
チトウモロコシ澱粉、サゴ澱粉、高アミロース含有澱粉
や米澱粉等の未変性の天然澱粉、及び酢酸澱粉、燐酸澱
粉、ギ酸澱粉等のエステル化澱粉やメチル化澱粉、ヒド
ロキシエチル澱粉、カルボキシメチル澱粉等のエーテル
化澱粉等の各種澱粉誘導体及び変性物、或いはこれらの
混合物に各種アミン、4級アンモニウム塩やイミン等を
導入して行う公知の技術で得られるカチオン性澱粉であ
る。その製造方法は特に限定するものではないが、例え
ば、澱粉に2−ジエチルアミノエチルクロリド又は2,
3−エポキシプロビルトリメチルアンモニウムクロリド
等のカチオン化剤を反応させて分子内に3級アミノ基や
、4級アンモニウム塩等のカチオン性基を導入する方法
、或いは、ジメチルアミノエチルメタクリレ−1又は2
−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクルリド等のカチオン性高分子とグ
ラフト共重合する方法等が挙げられる。なお、本発明で
使用できるカチオン性澱粉に(よ、上記の各種カチオン
性基と燐酸エステル基等のアニオン性基とで処理する方
法等で得られる両性澱粉も含むものである。
また、カチオン性澱粉のカチオン性基の置換度(D、S
 、グルコース単位)についても特に限定するものでは
ないが、D、Sとしては0.01〜0.1、より好まし
くは0.02〜0.07程度の範囲で調節される。
カチオン性澱粉の分子量についても特に限定するもので
はなく、例えばゲルクロマトグラフで測定した分子量が
プルラン換算で50万以上であるカチオン性澱粉がより
好ましく使用できる。
なお、コロイダルシリカとカチオン性高分子化合物の添
加量は、特に限定するものではなく、通常は両成分の合
計量でパルプ繊維分に対して、0゜05〜10重量%、
好ましくは0.2〜5重量%程度である。また、コロイ
ダルシリカとカチオン性高分子化合物との添加比率につ
いても特に限定するものではないが、重量比で1:1〜
1:25、好ましくは1:1.5〜1:10程度である
が、コロイダルシリカの量が少ないと本発明の所望の効
果が得られないので、少なくともパルプ繊維分に対して
0゜01重量%以上のコロイダルシリカを添加すること
が好ましい。
更に、叩解後の再生パルプに水溶性の多価金属化合物を
予め添加しておくと、本発明の顕著な効果が発揮される
ため、かかる態様は本発明の好ましい実施態様の一つで
ある。
水溶性多価金属化合物としては、特に限定するものでは
なく、例えばA!、Ti、 Cry、 Fe、 Co、
Ni、 C4+、 Zr+、 Zr、、 Sn、 Sb
、 Pb等のハロゲン化物、酸素酸塩、有機酸塩、錯塩
等や水に易分散性のコロイド液及び下記の一般式〔1〕
、〔11〕で表される塩基性アルミニウム化合物等の水
溶性多価金属化合物が例示される。
(八−ez(OfOlcxb−−:l イ      
〔1〕(Al12(OH)+1(504) tb−n、
y□〕m  (ii )(0<n<6、1<m≦20) これらの中でも、特にA4.Fe、Sn、Znの塩化物
、硫酸塩、有機酸塩等やコロイド液及び上記−数式で表
される塩基性アルミニウム化合物が本発明の所望の効果
を得る上で優れている。
更に付言すると、金属化合物の毒性や経済性、白さの点
等から、Al1の塩化物、硫酸塩、有機酸塩、アルミナ
ゾルやアルミン酸ソーダ及び上記−数式で表される塩基
性アルミニウム化合物が好ましく用いられる。又、必要
に応じて1種のみならず、2種以上の水溶性多価金属化
合物を便宜組み合わせて使用することも可能である。
なお、多価金属化合物の内で水溶性のアルカリ土類金属
化合物は、再生パルプの使用による紙のピンホール発生
等を抑制する効果が乏しく、さらに紙層強度等の紙力を
向上させる効果も劣るため、本発明の所望の効果を得る
のは難しい。
本発明で使用する水溶性多価金属化合物の添加量は、そ
の種類や再生パルプのスラリー〇比導電率(SCと記す
)等に応して調整されるものであるが、通常は再生パル
プ100gに対して0.05〜10ミリモル、より好ま
しくは0.1〜6ミリモル程度の範囲である。因みに、
0.05ミリモル未満では本発明の所望の効果を得るこ
とができない。また、10ミリモルを越えるとSCが極
端に高くなり、パルプ調成工程や抄紙工程での汚れ等に
よ条トラブルの発生の原因となるので好ましくない。
紙料中にはこれらの他に、必要に応じて填料を添加する
ことができる。填料の種類については特に限定されず、
当業界で一般に使用される内添用填料が適宜選択使用さ
れる。具体的には、例えばタルク、カオリン、クレー、
焼成カオリン、デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、
軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、二酸化チタン、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化亜鉛、珪酸マグネシウム、珪酸カルシ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ホワイトカ
ーボン、アルミノ珪酸塩、シリカ、セリサイト、ベント
ナイト、スメクタイト等の鉱物質填料やポリスチレン樹
脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小中空粒子等
の有機合成填料等が挙げられるが、古紙やブローク等に
含まれる填料も有効に再生使用できる。
なお、これらの各種填料の中でも平均粒子径が0.1〜
12μm、より好ましくは0.3〜9μmの填料は、平
滑性、不透明度、紙力、剛度等の改善効果に優れ、且つ
筆記性や捺印性等の事務適性に優れたPPC用紙が得ら
れるため、特に好ましく使用される。また、粉末白色度
が75%以上、好ましくは80%以上の填料は白色度の
改善効果に優れている。
更に、紙料の調製段階において、本発明の所望の効果を
損なわない範囲で、従来から使用されている各種のアニ
オン性、ノニオン性、カチオン性或いは両性の歩留向上
剤、濾水性向上剤、紙力増強剤や内添サイズ剤等の抄紙
用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。具
体的には前述の如き水溶性多価金属化合物、アルキルケ
テンダイマー系、アルケニル無水コハク酸系、スチレン
・アクリル系、無水ステアリン酸系、石油樹脂系やロジ
ン系等の各種サイズ剤、各種澱粉、ポリアクリルアミド
、ポリエチレンイミン、ポリアミン、ポリアミド・ポリ
アミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂
、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテックス、ポリ
エチレンオキサイド、ポリアミド樹脂、親水性架橋ポリ
マー粒子分散物等及びこれらの誘導体或いは変性物等や
コロイダルシリカ、ベントナイト等の化合物の内の1種
或いは2種以上が適宜組み合わされて使用される。
なお、染料、蛍光増白剤、pHtN整剤、消泡剤、ピッ
チコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用
内添助剤を必要に応じて適宜添加することもできる。
本発明の方法で紙料を調製する際には、紙料のSCをい
ずれの系内においても1.5mS/cm以下に維持し、
且つゼータ−・ポテンシャルを0付近に調整するのが特
に好ましい。また、ツーロール或いはメータリングブレ
ード式のサイズプレス、ゲートロール、ビルブレード及
びショートドウエルコーター、スプレー等の装置で成紙
の表面に澱粉、ポリビニルアルコール、ラテックス、ア
ルキルケテンダイマー系サイズ剤、無水マレイン酸系サ
イズ剤、スチレン−アクリル系等の各種表面サイズ剤、
耐水化剤、顔料、導電剤、蛍光増白剤、染料等を塗布す
ることも勿論可能である。
なお、導電剤として、塩化ナトリウム、塩化カルシウム
、アルミン酸ソーダ等の無機塩、石鹸、リン酸塩等の界
面活性剤、第4級アンモニウム塩、ポリアクリル酸塩、
スチレン−マレイン酸共重合体等の高分子電解質、シリ
カ、アルミナ、モンモリトナイト等の無機導電性物質等
が使用される。
また、抄紙方法については特に限定されず、例えば抄紙
pHが4.5付近である酸性抄紙法、炭酸カルシウム等
のアルカリ性填料を主成分として含み、抄紙pHを約6
の弱酸性〜約9の弱アルカリ性とする所謂中性抄紙法等
全ての抄紙方法に適用することができ、抄紙機も長編抄
紙機、ツインワイヤー抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄
紙機等を適宜使用できる。
本発明のPPC用紙は、このままPPC用紙として使用
することもできるが、これを原紙として使用し、原紙上
に顔料と接着剤を主成分とする塗被組成物を塗被し、P
PC用紙として仕上げることも勿論可能である。
なお、本発明の方法で得た用紙は、特にPPC用紙にお
いてより際立った効果が発揮されることを見出したもの
ではあるが、あらゆる等級及び種類の紙製品に対して応
用することもできる。例えばパンフレット、カレンダー
、週刊誌、包装用紙等として利用されているグラビア用
紙、アート紙、コート紙、キャストコート祇、微塗工祇
等の印刷紙用塗工紙i勿論、感圧記録紙、・感熱記録紙
、熱転写記録紙、磁気記録紙、静電記録紙、インクジェ
ット用紙、感光紙、昇華転写受像紙等の情報用紙や粘着
紙、印画紙、ラミネート又は蒸着等の加工紙、及び各種
印刷用紙、新聞用紙、書籍用紙、筆記用紙、フオーム、
用紙、OCR用紙、板紙、紙管原紙、段ボール原紙等の
非塗工紙等に亘って幅広く適用できるものである。
「実施例J 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論これらに限定されるものではない。
なお、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ重
量部及び重量%を示す。
実施例1 −OA古紙と上質系塗被紙及び非塗被祇の印刷古紙から
なる混合物をパルパーを使用してアルカリ水溶液中で離
解し、スクリーン処理してプラスチックや接着剤等の異
物を除き、バルブ濃度が30%になるまで脱水した。こ
のバルブスラリーに、古紙パルプ100重量部に対する
割合で、NaNaOH3%、NazSi’O:+”4%
、H2O23%、界面活性剤系の脱墨剤(商品名:DI
600/花王社製)0.4%をそれぞれ添加し、加温ニ
ーダ−で圧縮攪拌処理した後、約60℃で2時間保持し
た。次に、パルプ濃度を約1%に希釈しフローテーショ
ン処理で脱墨した後、約4〜5%の濃度になるまで脱水
して、カナデイアンフリーネス(以下、c、s’、f、
と記載する)520mlの再生パルプを得た。
この再生パルプを、B値(リファイナーディスク外周部
の畝部の幅)が3.0mm、G値(同外周部の溝部の幅
)が3.0mmのリファイナーディスクを有するダブル
ディスクリファイナ−(G/B値−1,0)で叩解処理
し、その後、塩基性ポリ水酸化アルミニウム(商品名:
 Paho#2S、浅田化学工業社−)0.5ミリモル
(再生パルプの繊維分100gに対して)添加してc、
s、f、が450m l 、数平均繊維長が0.87m
mの再生パルプを得た。なお、叩解処理時のP値(c、
s’、f、を50m 12低下させるのに要する叩解動
力)は50XWH/Tであった。また、P aho#2
Sは前述の一般式〔1〕で表すことのできる塩基性アル
ミニウム化合物であり、m及びnはそれぞれ、 9<’m<’12、n =’ 3(2m−1)、;’m
である。(備考;但し、通常はm=10.5、n−12
0/21が代表例として表されるものである)かくして
得られた再生バルブ50部とNBKP (c、s、f、
−540mj2) 5部、LBKP (c、s、f、=
 510m l ) 45部の配合からなるバルブ10
0部を分散したバルブスラリーに、全バルブ繊維100
重量部に対する割合で、平均粒子径が1μmの軽質炭酸
カルシウム(商品名: T P −121−63;/奥
多摩工業社製)7部、硫酸ハンド0.5部、カチオン性
基の置換度(D、S)が0.035のカチオン性馬鈴薯
澱粉(商品名: BMB/日産エカノーベル社製)1部
及びアルキルケテンダイマー(商品名:サイズパインK
102/荒用化学工業社製) 0.25部を攪拌しなが
ら添加した。
さらに、パルプスラリーを白水で希釈した後に、平均粒
子径が5部mのコロイダルシリカ(商品名:BMA/日
産エカノーベル社製)を0.2部添加してpHが7.9
の紙料を調製した。この紙料を長網抄紙機で抄紙して、
乾燥シートを得た。
次に、この乾燥シートにサイズプレス装置を用いて酸化
澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)の水溶液に
塩化ナトリウムを添加して調製したサイズプレス液を、
その付着量が固形分で1.5g/m2となるように塗布
し、米坪が64g/m2のPPC用紙を得た。
このようにして得られたPPC用紙について、カール、
画質、画像濃度等の紙質や複写機による走行性等につい
て下記の方法により測定及び品質評価を行った。得られ
た結果を表−1に示した。
(剛度の測定) JIS P8143に準じて紙のクラーク剛度を測定し
た。なお、表−1中のMDは縦方向、CDは横方向をそ
れぞれ示す。
(走行性の評価) 複写機(5043型/富士ゼロックス社製)を用いて印
字を行い、下記の評価基準で走行性の評価をした。
○:走行トラブルの発生がなく良好。
△:紙詰まりや折れが僅かに発生した。
×:紙詰まりや折れが多数発生して劣る。
(画像濃度の測定) 上記で印字して得られた記録画像のベタ部の発色濃度を
、マクベス濃度計(RD−100R型/マクベス社製)
にて測定した。
(コピー画質の評価) 上記画像面の画質の程度を下記の評価基準で目視評価し
た。
◎:ハックグランドの汚れやコピー画像部の細かい抜け
がなく優れる。
O:パックグランドの汚れやコピー画像部の細かい抜け
が殆どなく良好。
△:バックグランドの汚れやコピー画像部の細かい抜け
があり僅かに劣る。
(カールの測定) 上記複写機を用い、コピー後のカールの状態を調査した
。カールの測定は1枚の用紙を平面に置き、紙の持ち上
がりの量の最大値(mm)をカール値として求めた。な
お、表中の上記号は画像面へのカールを示す。
(紙粉の発生状況−カッティング適性)用紙をカッター
で切断し、その時の紙粉の発生状況を下記の評価基準で
目視評価した。
◎:紙粉の発生がなく優れる。    □○:紙粉の発
生が殆どなく良好。
△:紙粉が僅かに発生してやや劣る。
×:紙粉が多数発生して劣っている。
(トナーの定着性) 上記記録画像のベタ部上にセロテープを置き、一定の圧
力でセロテープを貼り付けた後、一定の速度でそのセロ
テープを剥がし、ベタ部の剥離の程度を下記の評価基準
で目視評価した。
◎:ベタ部の剥離がなく優れる。□ ○:ベタ部の剥離が殆どなく良好。
△:ベタ部の剥離が僅かにありやや劣る。
実施例2〜3 実施例1において、紙料の調成段階でのバルブ配合を変
更し、再生バルブ20部、NBKP5部、LBKP75
部配合(実施例2)と、再生バルブ90部、LBKPI
O部配合(実施例3)とした以外は実施例1と同様にし
て、米坪が64g/m”のPPC用紙を得た。なお、実
施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表−1に示
した。
実施例4 実施例1において、紙料の調成段階で、カチオン性馬鈴
薯澱粉の添加量1部を3部に、さらにコロイダルシリカ
の添加量0.2部を0.5部に増量した以外は実施例1
と同様にして、pHが7.9の紙料を調成し、以下同様
にして米坪が64 g 7m2のPPC用紙を得た。な
お、実施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表−
1に示した。
実施例5 実施例1において、紙料の調成段階で、カチオン性澱粉
を両性の玉蜀黍澱粉(商品名: CATO−130/王
子ナシヨナルスタ一チ社製)の1部添加に代えた以外は
実施例1と同様にして紙料を調成し、以下同様にして米
坪が64g/m2のPPC用紙を得た。なお、実施例1
と同様に測定及び品質評価した結果を表−1に示した。
実施例6 実施例1において、紙料の調成段階で、カチオン性澱粉
を両性のポリアクリルアミド(商品名:ps−678/
荒川化学工業社製)の0.5部添加に代えた以外は実施
例1と同様にして紙料を調成し、以下同様にして米坪が
64g/m2のPPC用紙を得た。なお、実施例1と同
様に測定及び品質評価した結果を表−1に示した。
実施例7 実施例1において、脱墨処理後の再生バルブを、B値が
1.8mm、G値が2.2mmのリファイナーディスク
を有するダブルディスクリファイナ−(G/B値−1,
22)で叩解処理し、c、s、f、が420m l!、
数平均繊維長が0.80mmである再生パルプを得た以
外は実施例1と同様にして紙料を調成し、以下同様にし
て米坪が64g/m2のPPC用紙を得た。
なお、叩解処理時のP値は10KhH/Tであった。
また、実施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表
−1に示した。
実施例8 実施例7において、叩解処理後の再生パルプに、塩基性
ポリ水酸化アルミニウムに代えて硫酸ハンド1ミリモル
(再生パルプの繊維分100gに対して)添加にし、次
に紙料の調成段階で、填料として使用した軽質炭酸カル
シウムを平均粒子径7.8μmのタルク10部添加に代
え、硫酸バンドの添加量0.5部を3部に増量し、更に
アルキルケテンダイマーの添加を止めて、ロジンサイズ
剤1部添加とした以外は、実施例7と同様にしてpHが
4.6の紙料を調成し、以下同様にして米坪が64g/
m2のPPC用紙を得た。なお、実施例7と同様に測定
及び品質評価した結果を表−1に示した。
実施例9 実施例8において、脱墨処理後の再生パルプを、B値が
2.5mm、G値が3.5mmのり7フイナーデイスク
を有するダブルディスクリファイナ−(G/B値=1.
4)で叩解処理し、c、s、f、が370m1、数平均
繊維長が0.63mmである再生パルプを得た以外は、
実施例8と同様にして紙料を調成し、以下同様にして米
坪が64g/lo”のPPC用紙を得た。
なお、叩解処理時のP値は55KWH/Tであった。
また、実施例8と同様に測定及び品質評価した結果を表
−1に示した。
実施例10 実施例1において、脱墨処理後の再生パルプを、B値が
1.8mm、C;値が5.0mmのリファイナーディス
クを有するダブルディスクリファイナ−(G/B値=2
.78)で叩解処理し、c、s、f、が350m!、数
平均繊維長が0.32m、mである再生パルプを得た以
外は、実施例1と同様にして紙料を調成し、以下同様に
して米坪が64g/m2のPPC用紙を得た。なお、叩
解処理時のP値は120KWII/Tであった。また、
実施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表−1に
示した。
実施例11 実施例1において、OA古紙と新聞古紙からなる古紙バ
ルブを脱墨処理して得たc、s、f、が350m1の再
生パルプを、実施例1と同しリファイナーディスクを有
するダブルディスクリファイナ−で叩解処理し、c、s
、f、が280m4、数平均繊維長が0.42mmであ
る再生パルプを得た以外は、実施例1と同様にして紙料
を調成し、以下同様にして米坪が64g/m2のPPC
用紙を得た。なお、叩解処理時のP値は90KWH/T
であった。また、実施例1と同様に測定及び品質評価し
た結果を表−1に示した。
実施例12 実施例11において、紙料の調成段階で、填料として使
用した軽質炭酸カルシウムを、その軽質炭酸カルシウム
とタルクの混合填料(混合比3:1)12部に代え、カ
チオン性馬鈴薯澱粉の添加量1部を3部に、更にコロイ
ダルシリカの添加量0.2部を0.5部に増量した以外
は実施例11と同様にしてpHが8.0の紙料を調成し
、更に実施例11と同様に調製したサイズプレス液に、
水性結合剤としてグリオキザール系環状尿素型化合物(
ベッカミンNF−5/ディソクハーキュレス社製)を、
その付着量が固形分で1.0g/m2となるように添加
してサイズプレス液を調製し、以下同様にして米坪が6
4g/m20PPC用紙を得た。なお、実施例11と同
様に測定及び品質評価した結果を表−1に示した。
実施例13 実施例11において、脱墨処理後の再生パルプを、B値
が4、Omm、 G値が5.0mmのリファイナーディ
スクを有するダブルディスクリファイナ−(G/B値=
1.25)で叩解処理し、c、s、f、が250m 1
2、数平均繊維長が0.47mmである再生パルプを得
た以外は、実施例11と同様にして紙料を調成し、以下
同様にして米坪が64g/m2のPPC用紙を得た。
なお、叩解処理時のP値は4aKwn 、/Tであった
また、実施例11と同様に測定及び品質評価した結果を
表−1に示した。
比較例1 実施例1において、紙料の調成段階で、カチオン性澱粉
を、D、Sが0.025のカチオン性玉蜀黍澱粉(商品
名:0NL−400/王子ナシヨナルスタ一チ社製)の
1部添加に代え、コロイダルシリカの添加を止めてアニ
オン性ポリアクリルアミド系歩留向上剤(商品名:パー
コール155/アライドコロイド社製)の0.05部添
加とした以外は、実施例1と同様にしてpHが7.9の
紙料を調成し、以下同様にして米坪が64g/m2のP
PC用紙を得た。
なお、実施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表
−1に示した。
比較例2 実施例1において、紙料の調成段階で、コロイダルシリ
カを添加しなかった以外は実施例Iと同様にしてpHが
7.9の紙料を調成し、以下同様にして米坪が64g/
m2のPPC用紙を得た。なお、実施側光と同様に測定
及び品質評価した結果を表−Iに示した。
比較例3 実施例1において、P値が25KlIH/Tとなる条件
で再生パルプを叩解処理し、c、s、f、が490m 
12、数平均繊維長が1.09mmの再生パルプを得た
以外は、実施例1と同様にして紙料を調成し、以下同様
にして米坪が64g/m20PPC用紙を得た。また、
実施側光と同様に測定及び品質評価した結果を表−1に
示した。
比較例4 実施例1において、P値が160KW)I/Tとなる条
件で再生パルプを叩解処理し、c、s、f、が360m
1、数平均繊維長が0.51mmの再生パルプを得た゛
以外は、実施例1と同様にして紙料を調成し、以下同様
にして米坪が64g/rr12のPPC用紙を得た。ま
た、実施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表−
1に示した。
比較例5 実施例IOにおいて、P値が20Kk7)1/Tとなる
条件で再生パルプを叩解処理し、c、s、f、が440
m l、数平均繊維長が0.86mmの再生パルプを得
た以夕(は実施例10と同様にして紙料を調成し、以下
同様にして米坪が64g/m20PPC用紙を得た。ま
た、実施例1と同様に測定及び品質評価した結果を表−
工に示した。
比較例6 実施例1において、脱墨処理後の再生パルプをB値が6
.0mm、G値が7.5mmのリファイナーディスクを
有するダブルディスクリファイナ−(G/B =1.2
5)で叩解処理し、c、s、f、が370m I!、数
平均繊維長が0.45mmの再生パルプを得た以外は実
施例1と同様にして紙料を調成し、以下同様にして米坪
が64g/m2のPPC用紙を得た。また、実施例1と
同様に測定及び品質評価した結果を表−1に示した。
比較例7 実施例8において、脱墨処理後の再生パルプを、B値が
1.8mm、G値が7.0mmのリファイナーディスク
を有するダブルディスクリファイナ−(G/B =3.
89)で叩解処理し、c、s、f、が240m j2、
数平均繊維長が0.30mmである再生パルプを得た以
外は、実施例8と同様にして紙料を調成し、以下同様に
して米坪が64g/m”のPPC用紙を得た。
なお、叩解処理時のP値は50KWlt/Tであった。
また、実施例8と同様に測定及び品質評価した結果を表
−1に示した。
比較例8 実施例8において、脱墨処理後の再生パルプを、B値が
3.2mm、G値が2.2mmのリファイナーディスク
を有するダブルディスクリファイナ−(G/B =0.
69)で叩解処理し、c、s、f、が470m l、数
平均繊維長が0.97mmである再生パルプを得た以外
は、実施例8と同様にして紙料を調成し、以下同様にし
て米坪が64g/m20PPC用紙を得た。
なお、叩解処理時のP値は40KWH/Tであった。ま
た、実施例日と同様に測定及び品質評価した結果を表−
1に示した。
比較例9 実施例11において、P値が150KWH/Tとなる条
件で再生パルプを叩解処理し、c、s、f、が140m
 l、数平均繊維長が0.18mmの再生パルプを得た
以外は、実施例11と同様にして紙料を調成し、以下同
様にして米坪が64g/m2のPPC用紙を得た。また
、実施例11と同様に測定及び品質評価した結果を表−
1に示した。
「効果」 表−1の結果から明らかなように、本発明の実施例によ
って得られたPPC用紙は、再生パルプに起因する紙粉
やカール等の不良要因の改善が顕著で、複写機内での紙
詰まりや折れ等がなく走行性や機器の性能維持性に優れ
、しかも、コピー画質や画像濃度等のトナーの転写性に
優れたPPC用紙であった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)下記〔 I 〕式の条件を満たす多数の畝部
    と溝部を交互に配置したリファイナーディスクを有する
    パルプ用叩解機を使用し、(b)下記〔II〕式の条件を
    満たす叩解動力で叩解して、(c)J.TAPPINo
    .52−89で定める方法で測定した叩解後の数平均繊
    維長が0.2〜1.0mmである古紙を原料とする再生
    パルプを10重量%以上含有した紙料中に、カチオン性
    及び/又は両性の水溶性高分子化合物とコロイダルシリ
    カを含有することを特徴とする電子写真用転写紙。 0.8≦G/B≦3.5〔 I 〕 25≦P≦150〔II〕 「B:リファイナーディスクの外周部の畝部の幅(mm
    )(1.5≦B≦5) G:同外周部の溝部の幅(mm) P:カナディアン・スタンダード・フリー ネスを50ml低下させるのに要するパルプ1トン当た
    りの叩解動力(KWH/T)」
  2. (2)再生パルプが、古紙パルプに脱墨剤として界面活
    性剤を添加し、古紙パルプ濃度15重量%以上の条件下
    で圧縮力を付与しながら機械的撹拌を施す工程を経て脱
    墨処理された再生パルプである請求項(1)記載の電子
    写真用転写紙。
  3. (3)水溶性高分子化合物とコロイダルシリカの添加総
    量が、パルプ繊維分に対し、0.05〜10重量%であ
    る請求項(1)記載の電子写真用転写紙。
  4. (4)水溶性高分子化合物が、カチオン性及び/又は両
    性の澱粉である請求項(1)記載の電子写真用転写紙。
  5. (5)コロイダルシリカが、1〜60nmの粒子径を有
    する請求項(1)又は(3)記載の電子写真用転写紙。
  6. (6)パルプ用叩解機が、ダブルディスクリファイナー
    である請求項(1)記載の電子写真用転写紙。
  7. (7)紙料調製前の再生パルプに、水溶性の多価金属化
    合物をパルプ繊維分100gに対して0.05〜10ミ
    リモル添加する請求項(1)又は(2)記載の電子写真
    用転写紙。
  8. (8)水溶性の多価金属化合物がアルミニウム化合物で
    ある請求項(7)記載の電子写真用転写紙。
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