JP2011161720A - インクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents
インクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011161720A JP2011161720A JP2010025482A JP2010025482A JP2011161720A JP 2011161720 A JP2011161720 A JP 2011161720A JP 2010025482 A JP2010025482 A JP 2010025482A JP 2010025482 A JP2010025482 A JP 2010025482A JP 2011161720 A JP2011161720 A JP 2011161720A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulp
- newsprint
- paper
- printing
- inkjet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】原紙のパルプ原料として古紙パルプを主体に含み、填料としてホワイトカーボンを含み、サイズ剤を内添せず抄紙され、表面サイズ剤によりサイジングを施したインクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙であって、次の特徴を有する。
(a)離解パルプの繊維組成が針葉樹クラフトパルプ15質量%以下。(b)離解パルプの長さ平均繊維長が0.7〜1.0mm。(c)離解パルプの長さ平均繊維長分布において1.2mm以上のパルプが20%以下。(d)表面サイズ剤とバインダーを含む表面処理剤が塗工されており、吸水時間が50〜170秒。(e)特定の測定方法で求めたインクジェット印字による形状係数が100以上200以下。
【選択図】なし
Description
ところが、既存の新聞用紙は、オフセット輪転機での印刷に対応すべく品質設計されており、このような新聞用紙をインクジェット方式で印字すると、インク量が少ない場合の印字濃度の不足、あるいはインク量を多くして印字濃度を高くしようとすると、ドットの太りやフェザリングや裏抜けによる印字不良が発生する。
両面印刷の新聞用紙で、裏抜けが発生すると文字が読みにくくなるし、広告などの画像が不鮮明になるため、大きな問題となる。既に軽量化が進んだ新聞用紙の分野で、坪量を増やすことなく前述したインクジェット印字における問題を解決するには、インクの吸収性に関わる、紙のサイズ性やパルプの繊維組成や繊維長などを十分に検討する必要があった。
本発明の課題は、オフセット新聞輪転機での印刷適性を持ち、しかもインクジェット印字に対応できる新聞用紙、すなわち、インクジェット印字において、ドットの太りやフェザリングや裏抜けの発生のないインクジェット対応新聞用紙を提供することにある。
ノンコートタイプのインクジェット記録用紙で、インクジェット印字におけるインク吸収速度、ドット真円度、にじみ率、光学濃度などを特定したものとして、特定の物性を持つ軽質炭酸カルシウムをパルプに対し、10〜16重量%含有し、サイズ剤を内添したシートに外添サイジングを施したインクジェット記録用紙が提案されている。(特許文献1)しかし、このインクジェット記録用紙は、炭酸カルシウムの含有率が高いので、インクジェット印字における適性は優れていると思われるが、オフセット新聞輪転機での印刷適性について考慮されたものではなく、新聞用紙として使用すると、パイリング等のトラブルが予想される。
インクジェット記録にもオフセット印刷にも使用できる用紙として、カチオン性樹脂を含有するパルプスラリーより抄紙され、カチオン性樹脂を塗工し、灰分率が5〜40質量%である用紙が提案されている。(特許文献2)しかし、オフセット新聞輪転機での印刷適性について検討されたものではない。
インクジェット印字に対応できる新聞用紙にかかわる出願として、次のようなものがある。
新聞印刷用インクジェット記録用紙として、坪量と色相を対象とする新聞用紙に近いものとし、水溶性多価金属塩を塗工して発色の向上を図るというもの。(特許文献3)
上記に加え、カチオン性化合物を塗工することにより、さらに発色の向上を図るというもの。(特許文献4)
しかし、これらは新聞印刷の校正用にインクジェット印字を行うための用紙に関するものであり、オフセット新聞輪転機での印刷適性について考慮されていない。
(1)オフセット新聞輪転機の一部にインクジェット方式による可変情報を印刷するシステムを設けた新聞輪転機に供する、インクジェット対応新聞用紙であって、原紙のパルプ原料として古紙パルプを主体に含み、填料としてホワイトカーボンを含み、サイズ剤を内添せず抄紙され、表面サイズ剤によりサイジングを施した、次の特徴を有するインクジェット対応新聞用紙。
(a)離解パルプの繊維組成が針葉樹クラフトパルプ15質量%以下。(JISP8120:1998紙、板紙及びパルプ−繊維組成試験方法による)
(b)離解パルプの長さ平均繊維長が0.7〜1.0mm。
(c)離解パルプの長さ平均繊維長分布において1.2mm以上のパルプが20%以下。
(d)表面サイズ剤とバインダーを含む表面処理剤が塗工されており、吸水時間が50〜170秒。
(e)以下の(式1)を用いたインクジェット印字による形状係数(SF2)が100以上200以下。
(式1)形状係数(SF2)=(ドットの周囲長)2/(4×π×面積)×100
(f)パルプ原料として、新聞古紙脱墨パルプを80質量%以上含む。
(g)填料としてホワイトカーボンを2.0質量%以上含む。
(h)表面処理剤を塗工する前の紙の吸水時間が0.1〜10秒である。
本発明の新聞用紙の製造には、ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、リールパートの各工程からなる抄紙機を用いる。抄紙機の型式は特に限定はなく、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等を適宜使用できるが、オントップ型やギャップフォーマ型のツインワイヤー抄紙機が望ましく、特に両面から脱水するギャップフォーマ型抄紙機が表裏差がでにくいので望ましい。
新聞古紙脱墨パルプは、新聞古紙を主体に、雑誌古紙等を混合し、脱墨処理したパルプであり、これらは繊維組成として、NBKP、LBKP等の化学パルプや機械パルプの各パルプが混在している。しかし、新聞古紙脱墨パルプの製造において、使用する古紙の種類を一定とすれば、得られるパルプの繊維組成もほぼ一定となるため、新聞用紙に新聞古紙脱墨パルプを配合しても、新聞用紙の繊維組成の予測が可能であり、新聞用紙に含まれるNBKPの質量比率を15質量%以下に調整することができる。
本発明の新聞用紙の灰分(JISP8251:2003)としては5〜10%とするのが好ましい。灰分が5%より低いと不透明度や白色度が不足し、10%より高いとオフセット新聞輪転機におけるパイリングの発生が顕著となる。
通常のインクジェット記録用紙では内添サイズ剤が使用されることが多いが、本発明の新聞用紙では内添サイズ剤を添加せず、表面サイズ剤を塗工することを特徴とする。
これにより、インクジェット印字による裏抜けが生じない程度に、インクを紙の表面に留めることができる。内添サイズ剤と表面サイズ剤を併用すると、表面サイズ剤が紙の表面に留まり、過度のサイズ性を示す危険性があり、オフセット印刷では問題ないが、インクジェット印字では、紙層内部へのインク浸透が少ないので、インクが横方向(紙面と平行な方向)に広がりやすく、フェザリングやドットの太りが発生しやすくなる。
新聞用紙に使用するパルプの種類、配合にもよるが、内添サイズ剤を添加しない場合、表面処理剤を塗工する前の紙の吸水時間は、0.1〜10秒であり、この範囲であれば、本発明の効果を奏する。
表面処理剤には、表面強度向上を目的に、澱粉系のバインダーを片面0.2〜1.0g/m2塗工するのが好ましい。澱粉系のバインダーの塗工量が片面0.2g/m2より少ないと表面強度が不足し、パイリングを起こす。1.0g/m2より多いと、オフセット印刷でインク乾燥不良となり、地汚れやセットオフの問題が起こる。表面処理剤の塗工量は表裏同じにするのが好ましい。
塗工するバインダーとしては、カチオン化澱粉、酸化澱粉などの澱粉系のバインダーのほか、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、スチレンブタジエン系ラテックスなどのバインダーが使用できる。表面サイズ剤としては、スチレンマレイン酸系共重合体、スチレンアクリル酸系共重合体などの表面サイズ剤が使用できる。また、表面処理剤にはカチオン性物質を含ませることができ、このようにするとインクジェット印字の耐水性を向上させることが出来る。本発明の新聞用紙は、このような表面処理剤の塗工により、吸水時間(JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.32−2:2000に準拠、滴下水量5μl)が、50〜170秒の範囲となるようにしている。吸水時間が50秒に満たないと、オフセット印刷でパイリングが起こりやすく、インクジェット印字ではドットの太りや裏抜けを起こす。170秒を超えるとインクジェット印字における形状係数が大きくなり、フェザリングを起こす。
要求される新聞用紙の平滑度に応じて、ニップ数やニップ圧、ロール温度、ロール材質、ロール硬度等を設定する。
(式1)形状係数(SF2)=(ドットの周囲長)2/(4×π×面積)×100
(形状係数の測定方法)
インクジェットプリンター(エプソン株式会社製、商品名:PM3700C、プリンター設定 用紙種類:普通紙、印刷品質:ファイン)にて、文字●(JISコード:0x217c)を、フォント:MS明朝、フォントサイズ:8の設定で印字する。次に印字したサンプルを画像解析により、(式1)で算出される値を形状係数とする。
(インクジェット印字における印刷後不透明度の測定方法)
インクジェットプリンター(エプソン株式会社製、商品名:PM3700C、プリンター設定 用紙種類:普通紙、印刷品質:ファイン)にて、墨ベタ印刷、80%灰色印刷、50%灰色印刷の3水準の濃度で印刷を行い、24時間後にそれぞれの、反射率、印刷後不透明度を測定し、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.45:2000に準じてグラフ化して、印面反射率10%の印刷後不透明度を求める。
新聞古紙脱墨パルプ90質量部(230mlCSF)、サーモメカニカルパルプ10質量部(110mlCSF)からなるパルプ分散液に、填料としてホワイトカーボン(吸油量200cc/100g)を2.5質量%含むように添加し、歩留り向上剤(ハイモ社製、商品名:ND260)を対パルプ200ppm添加して抄紙した。
ドライヤーパートで表面処理剤として酸化澱粉(王子コーンスターチ株式会社製、商品名:王子エースA)を塗工量が片面当たり0.50g/m2となるように、表面サイズ剤(荒川化学工業株式会社製、商品名:ポリマロンOM−25)を塗工量が片面当たり0.02g/m2となるように、表裏同一塗工量でゲートロールコーターを用いて塗工、乾燥し、坪量43.0g/m2、水分8.5%のオフセット印刷用新聞用紙を得た。
パルプ配合を、新聞古紙脱墨パルプ100質量部とし、填料としてホワイトカーボンを3.0質量%含むように添加し、抄紙した以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
パルプ配合を、新聞古紙脱墨パルプ80質量部、サーモメカニカルパルプ20質量部とし、填料としてホワイトカーボンを2.0質量%含むように添加し、抄紙した以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
填料としてホワイトカーボンを3.5質量%含むように添加し、抄紙したことと、表面処理剤として酸化澱粉を塗工量が片面当たり0.50g/m2となるように、表面サイズ剤(荒川化学工業株式会社製、商品名:ポリマロンOM−25)を塗工量が片面当たり0.015g/m2となるように、表裏同一塗工量で塗工した以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
填料としてホワイトカーボンを3.5質量%含むように添加し、抄紙したことと、表面処理剤として酸化澱粉を塗工量が片面当たり0.50g/m2となるように、表面サイズ剤(荒川化学工業株式会社製、商品名:ポリマロンOM−25)を塗工量が片面当たり0.05g/m2となるように、表裏同一塗工量で塗工した以外は実施例2と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
パルプ配合を、新聞古紙脱墨パルプ90質量部、サーモメカニカルパルプ5質量部、NBKP5質量部(400mlCSF)とし、填料としてホワイトカーボンを3.5質量%含むように添加し、抄紙したこと以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
パルプ配合を、新聞古紙脱墨パルプ75質量部、サーモメカニカルパルプ25質量部とし、抄紙したこと以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
パルプ配合を、新聞古紙脱墨パルプ80質量部、サーモメカニカルパルプ10質量部、NBKP10質量部(400mlCSF)としたこと以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
表面処理剤として酸化澱粉を塗工量が片面当たり0.50g/m2となるように、表面サイズ剤(荒川化学工業株式会社製、商品名:ポリマロンOM−25)を塗工量が片面当たり0.01g/m2となるように、表裏同一塗工量で塗工した以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
内添サイズ剤(星光PMC株式会社製、商品名:CC−1404)を対パルプ0.5質量%添加した以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
表面処理剤として酸化澱粉を塗工量が片面当たり0.50g/m2となるように、表面サイズ剤(荒川化学工業株式会社製、商品名:ポリマロンOM−25)を塗工量が片面当たり0.07g/m2となるように、表裏同一塗工量で塗工した以外は実施例1と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
填料としてホワイトカーボンを0.5質量%含むように添加し、抄紙したこと以外は比較例5と同様にオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例1〜6と比較例1〜6で得られたオフセット印刷用新聞用紙の各製造条件と評価結果を表1、表2に示す。
(パルプ繊維組成)JISP8120:1998紙、板紙及びパルプ−繊維組成試験方法による。
(平均繊維長)紙を標準離解機にて離解し、カヤーニ繊維長測定器(FS−200)を用いて測定した長さ平均繊維長。
(吸水時間)JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.32−2:2000に準拠、滴下水量5μl。
(パイリング評価)新聞輪転印刷機を用い、印刷速度700rpm、4色印刷(オフ輪用プロセスインキ 墨・紅・藍・黄)を行い、5千部印刷した。
パイリングは、ブランケットと印刷面を観察し、次の2段階で評価した。
○:ブランケットにパイリングの発生がなく良好であった。
×:ブランケットにパイリングが発生し、印刷面のカスレがみられた。
(不透明度)JISP8149:2000紙及び板紙−不透明度試験方法(紙の裏当て)−拡散照射法により測定し、次の2段階で評価した。
○:不透明度88%以上。
×:不透明度88%未満。
インクジェットプリンター(エプソン株式会社製、商品名:PM3700C、プリンター設定 用紙種類:普通紙、印刷品質:ファイン)にて、文字●(JISコード:0x217c)を、フォント:MS明朝、フォントサイズ:8の設定で印字した。
(形状係数)
前記した印字サンプルを画像解析により分析した。
画像解析装置はルーゼックス3U(株式会社ニレコ)を用いた。
形状係数は次式による。100に近いほど円に近いことを表す。
形状係数=(ドットの周囲長)2/(4×π×面積)×100
(ドット太り)
インクジェットプリンタ用紙(コクヨ株式会社製、商品名:KJ−AG1310)に印字したものを基準(1.00)として、基準に対するドット面積の比を算出した。ドット面積の測定は、画像解析装置(ルーゼックス3U(株式会社ニレコ))を用いた。
(フェザリング)
インクジェットプリンター(エプソン株式会社製、商品名:PM3700C、プリンター設定 用紙種類:普通紙、印刷品質:ファイン)にて、線の太さ0.5で縦と横の線画を引き、10倍に拡大した写真を目視評価した。10名で1点(悪い)〜3点(良い)の3段階評価を行い、その平均点に基づき以下のとおり評価した。
○2.5点以上、△2点以上2.5点未満、×2点未満
(印刷後不透明度)
インクジェットプリンター(エプソン株式会社製、商品名:PM3700C、プリンター設定 用紙種類:普通紙、印刷品質:ファイン)にて、墨ベタ印刷、80%灰色印刷、50%灰色印刷の3水準の濃度で印刷を行い、それぞれの、反射率、印刷後不透明度を測定し、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.45:2000に準じてグラフ化して、印面反射率10%の印刷後不透明度を求めた。次の2段階で評価を行った。
○:印刷後不透明度85%以上
×:印刷後不透明度85%未満
比較例1は、平均繊維長分布において、1.2mm以上のパルプの割合が20.8%と高くなっていて、フェザリング評価が悪くなっている。
比較例2は、繊維組成におけるNBKPが20質量%と多く、インクジェット印字における形状係数が大きく、フェザリング評価が悪くなっている。
比較例3は、表面サイズ剤の塗工量が少なく、紙の吸水時間が40秒と小さいので、オフセット印刷でパイリングが発生しているほか、インクジェット印字におけるドット太りが大きく、印刷後不透明度の評価が悪くなっている。
比較例4は、内添サイズ剤を添加しており、表面処理剤を塗工する前の吸水時間が20秒と大きく、インクジェット印字における形状係数が最も大きくなっており、フェザリングの評価が悪くなっている。
比較例5は、表面サイズ剤の塗工量が多く、吸水時間が185秒と大きく、形状係数が大きく、フェザリング評価が悪くなっている。
比較例6は、ホワイトカーボンが少なく、表面サイズ剤の塗工量が多いので、オフセット印刷における不透明度評価が悪く、インクジェット印字における形状係数、フェザリング、印刷後不透明度の評価が悪くなっている。
Claims (2)
- オフセット新聞輪転機の一部にインクジェット方式による可変情報を印刷するシステムを設けた新聞輪転機に供する、インクジェット対応新聞用紙であって、原紙のパルプ原料として古紙パルプを主体に含み、填料としてホワイトカーボンを含み、サイズ剤を内添せず抄紙され、表面サイズ剤によりサイジングを施した、次の特徴を有するインクジェット対応新聞用紙。
(a)離解パルプの繊維組成が針葉樹クラフトパルプ15質量%以下。
(b)離解パルプの長さ平均繊維長が0.7〜1.0mm。
(c)離解パルプの長さ平均繊維長分布において1.2mm以上のパルプが20%以下。
(d)表面サイズ剤とバインダーを含む表面処理剤が塗工されており、吸水時間が50〜170秒。
(e)以下の(式1)を用いたインクジェット印字による形状係数(SF2)が100以上200以下。
(式1)形状係数(SF2)=(ドットの周囲長)2/(4×π×面積)×100 - 次の特徴を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット対応新聞用紙。
(f)パルプ原料として、新聞古紙脱墨パルプを80質量%以上含む。
(g)填料としてホワイトカーボンを2.0質量%以上含む。
(h)表面処理剤を塗工する前の紙の吸水時間が0.1〜10秒である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010025482A JP5672428B2 (ja) | 2010-02-08 | 2010-02-08 | インクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010025482A JP5672428B2 (ja) | 2010-02-08 | 2010-02-08 | インクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011161720A true JP2011161720A (ja) | 2011-08-25 |
JP5672428B2 JP5672428B2 (ja) | 2015-02-18 |
Family
ID=44592977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010025482A Active JP5672428B2 (ja) | 2010-02-08 | 2010-02-08 | インクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5672428B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016028889A (ja) * | 2014-07-17 | 2016-03-03 | 王子ホールディングス株式会社 | 新聞印刷用インクジェット記録用紙 |
DE102016204135A1 (de) | 2015-03-20 | 2016-09-22 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Druckpapier für eine industrielle Rotations-Tintenstrahl-Druckpresse und Verfahren zur Herstellung von Druckmaterial |
JP2016175399A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 三菱製紙株式会社 | 輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙および印刷物製造方法 |
JP2016199818A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | 丸住製紙株式会社 | 蛍光マーカー対応中質紙 |
JP2017148940A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 王子ホールディングス株式会社 | インクジェット記録用紙及びその製造方法 |
JP2019014986A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | 王子ホールディングス株式会社 | 書籍用紙 |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62156983A (ja) * | 1985-12-28 | 1987-07-11 | Canon Inc | 被記録材 |
JPH04204948A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-27 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 電子写真用転写紙 |
JPH0725132A (ja) * | 1993-07-13 | 1995-01-27 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
JPH083892A (ja) * | 1994-06-16 | 1996-01-09 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 填料含有シート及びその製造方法、並びにそれを用いた記録媒体 |
JPH0827693A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 記録用紙及び塗工用原紙 |
JP2001187486A (ja) * | 2000-01-04 | 2001-07-10 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録体 |
JP2002113940A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用紙、記録方法および記録物 |
JP2004268524A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録・電子写真記録のできる再生記録用紙 |
JP2006322093A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Harima Chem Inc | 表面サイズ剤、及び当該サイズ剤を塗工した紙 |
JP2007197866A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Harima Chem Inc | オフセット印刷時の耐版汚れ適性を有するカチオン性表面サイズ剤及びこれを塗工した新聞用紙 |
JP2008050730A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Harima Chem Inc | カチオン性表面サイズ剤、及び当該サイズ剤を塗工した紙 |
JP2010000635A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Daio Paper Corp | 水転写紙用原紙 |
JP2010149881A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Daio Paper Corp | 蓋材用基材 |
-
2010
- 2010-02-08 JP JP2010025482A patent/JP5672428B2/ja active Active
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62156983A (ja) * | 1985-12-28 | 1987-07-11 | Canon Inc | 被記録材 |
JPH04204948A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-27 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 電子写真用転写紙 |
JPH0725132A (ja) * | 1993-07-13 | 1995-01-27 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
JPH083892A (ja) * | 1994-06-16 | 1996-01-09 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 填料含有シート及びその製造方法、並びにそれを用いた記録媒体 |
JPH0827693A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 記録用紙及び塗工用原紙 |
JP2001187486A (ja) * | 2000-01-04 | 2001-07-10 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録体 |
JP2002113940A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用紙、記録方法および記録物 |
JP2004268524A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録・電子写真記録のできる再生記録用紙 |
JP2006322093A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Harima Chem Inc | 表面サイズ剤、及び当該サイズ剤を塗工した紙 |
JP2007197866A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Harima Chem Inc | オフセット印刷時の耐版汚れ適性を有するカチオン性表面サイズ剤及びこれを塗工した新聞用紙 |
JP2008050730A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Harima Chem Inc | カチオン性表面サイズ剤、及び当該サイズ剤を塗工した紙 |
JP2010000635A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Daio Paper Corp | 水転写紙用原紙 |
JP2010149881A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Daio Paper Corp | 蓋材用基材 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016028889A (ja) * | 2014-07-17 | 2016-03-03 | 王子ホールディングス株式会社 | 新聞印刷用インクジェット記録用紙 |
DE102016204135A1 (de) | 2015-03-20 | 2016-09-22 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Druckpapier für eine industrielle Rotations-Tintenstrahl-Druckpresse und Verfahren zur Herstellung von Druckmaterial |
JP2016175399A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | 三菱製紙株式会社 | 輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙および印刷物製造方法 |
US9724910B2 (en) | 2015-03-20 | 2017-08-08 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Printing paper for industrial rotary inkjet printing press and method for producing printed material |
JP2016199818A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | 丸住製紙株式会社 | 蛍光マーカー対応中質紙 |
JP2017148940A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 王子ホールディングス株式会社 | インクジェット記録用紙及びその製造方法 |
JP2019014986A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | 王子ホールディングス株式会社 | 書籍用紙 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5672428B2 (ja) | 2015-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5672428B2 (ja) | インクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙 | |
JP2019104190A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JPH0811424A (ja) | インクジェット用記録紙 | |
JP5699694B2 (ja) | 低坪量印刷用紙 | |
JP5299818B2 (ja) | オフセット印刷用紙及びその製造方法 | |
JP2005256237A (ja) | 印刷用塗工紙 | |
JP5544638B2 (ja) | 印刷用紙 | |
JP4348810B2 (ja) | 古紙パルプを含有する記録紙の製造方法 | |
JP5461890B2 (ja) | インクジェット用葉書用紙 | |
JP5455488B2 (ja) | フォーム用紙 | |
JP6583850B2 (ja) | 蛍光マーカー対応中質紙 | |
JP5461935B2 (ja) | インクジェット用光沢はがき用紙 | |
JP2015190087A (ja) | 書籍用紙 | |
JP5791204B2 (ja) | 水性グラビア印刷用塗工紙 | |
JP4192349B2 (ja) | オフセット印刷用新聞用紙 | |
JP5616041B2 (ja) | 多層抄きインクジェット用光沢はがき用紙 | |
JP2008246746A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JP4631690B2 (ja) | オフセット印刷新聞用紙 | |
JP4839733B2 (ja) | コールドオフセット用新聞印刷用紙 | |
JP2011219887A (ja) | オフセット印刷用紙及びその製造方法 | |
JP4616398B2 (ja) | 多層抄きインクジェット用はがき用紙 | |
JP6841791B2 (ja) | 非塗工紙 | |
JP6697110B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP7229794B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP6520702B2 (ja) | オフセット印刷用新聞用紙及びオフセット印刷用新聞用紙の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141125 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5672428 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |