JP2018009263A - 古紙パルプの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によって、雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散する工程と、を備えた、古紙パルプの製造方法が提供される。また、本発明によって得られた古紙パルプを紙料に配合して、紙を抄造してもよい。
【選択図】なし
Description
(1) 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散する工程と、を備えた、古紙パルプの製造方法。
(2) スリット幅が0.05〜0.20mmのスリットを有するフラクショネーターで前記スラリーを分級し、分級した長繊維画分を加温分散する、(1)に記載の方法。
(3) 前記加温分散工程でのスラリー濃度が15〜40質量%である、(1)または(2)に記載の方法。
(4) 前記加温分散工程でのスラリー濃度が28〜38質量%である、(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5) ホットディスパーザーを使用して前記加温分散工程を行う、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6) 脱墨工程を行わない(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7) 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程と、古紙パルプを配合した紙料から紙を抄造する工程と、を備えた、紙の製造方法。
本発明においては古紙パルプの原料として、雑誌古紙を含む古紙を使用する。一般に古紙は、新聞古紙、段ボール古紙、雑誌古紙、上質系古紙などに分類されるところ、本発明の古紙原料は、雑誌古紙を含んでいれば特に限定はされず、種々の古紙原料を使用することができる。雑誌古紙としては、紙を含む基材に印刷が施されたものであれば特に制限なく使用でき、例えば、紙にフィルムなどを付したものに印刷を施した印刷物、塗工紙に印刷を施した印刷物、非塗工紙に印刷を施した印刷物などを含んでいてもよい。具体的には、例えば、新聞用紙、中質紙、上質紙、塗工紙、微塗工紙、感熱記録紙、ノーカーボン紙、色上質紙、PPC用紙(トナー印刷用紙)、紙器、シール・ラベル、帳票、段ボール、白板紙などを含む古紙に本発明を適用でき、光沢のある印刷物やOPニスやUVクリアコート等の表面加工処理した印刷物であってもよい。
本発明においては、古紙原料を水中に離解してスラリー状にする離解処理を行う。離解処理には通常パルパーと称される離解機が用いられる。パルパーとしては、例えば、乾燥固形分濃度3〜5質量%で処理する低濃度パルパー、乾燥固形分濃度5〜18質量%で処理する中濃度パルパー、乾燥固形分濃度18〜25質量%で処理する高濃度パルパーなどが挙げられる。その他にも、本発明においては、ニーディングパルパーなど公知の装置を制限なく使用することができる。
本発明に係る古紙パルプの製造方法は、85℃以上の温度で古紙スラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程を備える。加温分散処理は、例えば、ホットディスパーザー、コニディスク、デフレーカー、ファイナー、コニファイナー、トップファイナー、コニカルフレーカー、パワーファイナー、リファイナー、ダブルディスクリファイナー、ビーター、ニーダー、ディスパーザー、ニュータイゼンなどの装置を用いて行うことができ、85℃以上の温度に加温してパルプスラリーに対して機械的な分散処理を施す。感熱発泡インキや昇華インキなどの禁忌品の処理効果、効率性、省エネルギー性などを考慮すると、88〜130℃で処理を行うことが望ましく、90〜120℃がより望ましく、93〜110℃がさらに望ましい。85℃以上に加温して機械的な分散処理を施すと、禁忌品由来の斑点を効果的に減少させやすくなる。
(異物除去工程)
本発明においては、離解工程後の古紙スラリーに含まれる異物を取り除く目的で、クリーナーなどを用いた異物除去工程を行ってもよい。一般的なクリーナーは円錐形状であり、遠心分離の原理により、砂や金属粒等のパルプ繊維よりも比重の大きい異物を除去することができる。生産性、離解性の観点から、望ましくは異物除去工程における原料濃度は乾燥固形分濃度で1〜10質量%であることが好ましく、1〜8質量%であることがより好ましいので、必要に応じて、水で希釈あるいは濃縮してから異物除去工程を行ってもよい。
本発明においては、古紙スラリーを希釈あるいは脱水(濃縮)する工程を設けることができる。
本発明においては、古紙パルプを洗浄する工程を設けてもよい。パルプ洗浄処理を施すことによって、灰分などを低減することができ、一般的には、DNTウォッシャー、コンパクトウォッシャー、フォールウォッシャー、バリオスプリット、SPフィルター、DPコスモ、ギャップウォッシャーなどによる洗浄によって加温分散工程で微細化させた異物を洗い流すことができる。
本発明においては、上記したようにして得られた古紙パルプを用いて紙を製造することができる。抄紙方法は特に制限されず一般に公知の方法を採用することができる。本発明によれば、雑誌古紙を含む古紙原料を用いているにもかかわらず、紙の抄造時や紙の加工時、あるいは、紙を長期保管した場合に経時変化によって紙に斑点や異物が生じることが効果的に抑制される。そのため、本発明は、資源の有効活用の点からも極めて優れている。
感熱発泡カプセルを含む雑誌古紙から古紙パルプを製造し、この古紙パルプから手抄きシートを製造した。本実験に供した古紙原料は、感熱発泡カプセルを含む古紙を全体で0.5%含有する雑誌古紙である。パルパー(ADP−5型低濃度パルパー、相川鉄工製)を用いて約13℃で15分間離解し、乾燥固形分濃度8%のパルプスラリーを得た。
昇華性インクを含む雑誌古紙から古紙パルプを製造し、この古紙パルプから手抄きシートを製造した。本実験に供した古紙原料は、昇華性インクを含む古紙を全体で0.4%含有する雑誌古紙である。パルパー(ADP−5型低濃度パルパー、相川鉄工製)を用いて約13℃で15分間離解し、乾燥固形分濃度8%のパルプスラリーを得た。
Claims (7)
- 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散する工程と、を備えた、古紙パルプの製造方法。
- スリット幅が0.05〜0.20mmのスリットを有するフラクショネーターで前記スラリーを分級し、分級した長繊維画分を加温分散する、請求項1に記載の方法。
- 前記加温分散工程でのスラリー濃度が15〜40質量%である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記加温分散工程でのスラリー濃度が28〜38質量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- ホットディスパーザーを使用して前記加温分散工程を行う、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 脱墨工程を行わない、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程と、古紙パルプを配合した紙料から紙を抄造する工程と、を備えた、紙の製造方法。
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