JP2018009263A - 古紙パルプの製造方法 - Google Patents

古紙パルプの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018009263A
JP2018009263A JP2016140299A JP2016140299A JP2018009263A JP 2018009263 A JP2018009263 A JP 2018009263A JP 2016140299 A JP2016140299 A JP 2016140299A JP 2016140299 A JP2016140299 A JP 2016140299A JP 2018009263 A JP2018009263 A JP 2018009263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
waste paper
pulp
slurry
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016140299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6635889B2 (ja
Inventor
圭介 入川
Keisuke Irikawa
圭介 入川
孝俊 東
Takatoshi Azuma
孝俊 東
伊藤 学
Manabu Ito
学 伊藤
文就 野々村
Fuminari Nonomura
文就 野々村
宏文 竹田
Hirofumi Takeda
宏文 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP2016140299A priority Critical patent/JP6635889B2/ja
Publication of JP2018009263A publication Critical patent/JP2018009263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6635889B2 publication Critical patent/JP6635889B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/64Paper recycling

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

【課題】本発明の課題は、雑誌古紙を含む古紙原料から優れた古紙パルプを製造する技術を提供することである。
【解決手段】本発明によって、雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散する工程と、を備えた、古紙パルプの製造方法が提供される。また、本発明によって得られた古紙パルプを紙料に配合して、紙を抄造してもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、古紙パルプの製造方法に関する。さらに詳しくは、雑誌古紙を含む古紙を原料とする古紙パルプの製造方法に関する。
近年、古紙パルプが洋紙、板紙に広く使用されるようになり、古紙の入手が困難となってきている。そのため、雑誌古紙のような下級古紙を原料として古紙パルプを調製し、資源として再利用することが行われている。
また、従来使用されていなかった石膏ボード由来の古紙や、ラベル・シール、梱包テープ等に含まれる接着剤や雑誌背糊のホットメルトなど粘着性を有する雑誌古紙を古紙パルプ原料として使用可能とするための提案がなされている。
例えば、特許文献1には、精選工程をしてから脱水濃縮工程を行うことによって、石膏ボードを原料として古紙パルプを製造することが提案されている。また、特許文献2には、選別が不十分な古紙原料から、粘着異物の少ない古紙パルプを製造する技術が提案されている。
特許文献3には、古紙中の昇華転写紙、微生物、微生物転換物、発泡シートおよび粘着異物からなる異物を分析し、その結果に応じて対象古紙を原料として用いないこととするか、あるいは対象古紙(古紙の山)から昇華転写紙を除去した後に、原料として用いることが提案されている。
特開2009−057645号公報 特開2013−159865号公報 特開2016−056488号公報
一般に感熱発泡カプセルや昇華性インクを含む古紙は、感熱発泡カプセルや昇華性インクを除去することが難しいため、公益財団法人・古紙再生促進センターによって、古紙パルプを製造するための古紙原料としては禁忌品に分類されている。
感熱発泡カプセルは、点字などの立体コピーに用いられるものであり、感熱発泡カプセルを含む古紙は、印刷工場などから排出されることはもちろん、感熱発泡カプセルおよびそのプリンターのいずれも一般に市販されているため一般家庭からの排出もゼロではない。感熱発泡カプセルは、カプセル発泡前の状態では目視選別は不可能であり、その分別は極めて困難である。そして、古紙パルプに感熱発泡カプセルが混入すると、抄紙機の乾燥工程などにおける熱で感熱発泡カプセルが膨張して紙表面に大きな突起物が発生し、紙に重大な欠点を生じることになる。例えば、多層抄きの白板紙、ライナー、中芯原紙等の板紙やその他多層紙において、表層や裏層に配合せず中層のみに配合しても紙の表面に突起部が生じて不具合となる。
また昇華インクは、例えば昇華転写紙・捺染紙などに用いられるインクであり、加熱によって布などの被印刷物に転写される。そして昇華転写紙や捺染紙に含まれる昇華インクが古紙パルプに混入すると、昇華性斑点の原因になり得る。すなわち、昇華性インクが紙に混入すると、抄造直後は判別できないが、経時変化によりインクが昇華して斑点(昇華性斑点)の原因となってしまう。例えば、前記した板紙やその他多層紙の中層のみに配合したとしても、経時的に昇華斑点が表層もしくは裏層の表面に浮き上がってきて、外観が不具合となる。
このような状況に鑑み、本発明の課題は、雑誌古紙を含む古紙原料から優れた古紙パルプを効率的に製造する技術を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討したところ、雑誌古紙から古紙パルプを製造する際に、パルプを加温分散する工程を行うことによって優れた古紙パルプを効率的に製造できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
これに限定される訳ではないが、本発明は下記の態様を包含する。
(1) 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散する工程と、を備えた、古紙パルプの製造方法。
(2) スリット幅が0.05〜0.20mmのスリットを有するフラクショネーターで前記スラリーを分級し、分級した長繊維画分を加温分散する、(1)に記載の方法。
(3) 前記加温分散工程でのスラリー濃度が15〜40質量%である、(1)または(2)に記載の方法。
(4) 前記加温分散工程でのスラリー濃度が28〜38質量%である、(1)〜(3)のいずれかに記載の方法。
(5) ホットディスパーザーを使用して前記加温分散工程を行う、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6) 脱墨工程を行わない(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
(7) 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程と、古紙パルプを配合した紙料から紙を抄造する工程と、を備えた、紙の製造方法。
本発明によれば、雑誌古紙を含む古紙原料から優れた古紙パルプを製造することができる。すなわち本発明によれば、古紙原料に感熱発泡カプセルや昇華インキが含まれていた場合でも、加温分散工程によって感熱発泡カプセルや昇華インキが加温され分散されるために、感熱発泡カプセルや昇華インキが古紙パルプにそのまま残存することがなく、そのため、古紙パルプを用いて紙を抄造したり、紙を加工する際の斑点や欠陥の抑制、あるいは、完成後の紙を保存した場合の経時変化による斑点の発生などが抑制される。
本発明によってこのような優れた効果が生じる理由の詳細は明らかでなく、本発明は下記の推測に拘束されるものではないが、古紙原料に感熱発泡カプセルや昇華インキが混入したとしても、85℃以上の高温をかけつつ分散処理を行うことによって、異物や斑点の原因物質を失活ないし微細化しているものと推測される。
図1は、実験2のLBKPシートの写真である(左:加温分散処理なし、右:加温分散処理あり)。写真の寸法は、いずれも縦37mm×横50mmである。
本発明に係る古紙パルプの製造方法は、雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程と、を備える。
古紙原料
本発明においては古紙パルプの原料として、雑誌古紙を含む古紙を使用する。一般に古紙は、新聞古紙、段ボール古紙、雑誌古紙、上質系古紙などに分類されるところ、本発明の古紙原料は、雑誌古紙を含んでいれば特に限定はされず、種々の古紙原料を使用することができる。雑誌古紙としては、紙を含む基材に印刷が施されたものであれば特に制限なく使用でき、例えば、紙にフィルムなどを付したものに印刷を施した印刷物、塗工紙に印刷を施した印刷物、非塗工紙に印刷を施した印刷物などを含んでいてもよい。具体的には、例えば、新聞用紙、中質紙、上質紙、塗工紙、微塗工紙、感熱記録紙、ノーカーボン紙、色上質紙、PPC用紙(トナー印刷用紙)、紙器、シール・ラベル、帳票、段ボール、白板紙などを含む古紙に本発明を適用でき、光沢のある印刷物やOPニスやUVクリアコート等の表面加工処理した印刷物であってもよい。
本発明を適用する古紙としては、印刷を施していない古紙であってもよく、印刷を施した古紙であってもよいが、印刷古紙の場合は、あらゆる印刷方式で印刷した古紙を用いることができる。印刷物に施された印刷の方式としては、例えば、フレキソ印刷などの凸版印刷、グラビア印刷などの凹版印刷、オフセット印刷などの平版印刷、スクリーン印刷(シルク印刷)などの孔版印刷、静電気を利用した静電印刷(トナー印刷)、UVインキやハイブリッドUVインキ、高感度UVインキを用いたUV印刷、パソコン用プリンターなどに広く用いられるインクジェット印刷やレーザー印刷などを挙げることができる。また、印刷されたインキ(インク)についても特に制限はなく、各種印刷方式で用いられる色材が印刷された印刷物を用いることができる。特に本発明においては、感熱発泡インキや昇華インキを含む古紙を古紙原料としても用いても優れた古紙パルプを製造することが可能である。
本発明において古紙パルプとは、古紙から製造したパルプを意味し、脱墨してあっても脱墨していなくてもよい。古紙パルプを配合する紙が、多層抄きの板紙やその他多層紙の場合は、古紙から剥離したインキが、板紙の表層(裏層)の表面に見えなければ、品質上の問題とはならないので、多層抄紙の中層に使用する場合は、脱墨しない場合もある。
また、本発明において脱墨パルプ(DIP)とは、古紙から製造したパルプのうち、印刷インキなどを除去して再生されたパルプを意味する。一般に脱墨パルプは、印刷物を離解してスラリーとしつつ、機械的応力、脱墨剤などの薬品を用いてインキを除去することによって得られる。原料となる印刷物としては、例えば、新聞紙、チラシ、雑誌、書籍、事務用紙、封書、感熱紙、ノーカーボン紙、段ボール、白板紙、その他複写機、OA機器から生ずる印刷紙などが含まれる。粘着剤、接着剤、粘着テープ、雑誌の背糊などの粘着物、樹脂などのコーティングやラミネートを含む印刷物も本発明の印刷物として用いることができる。また、印刷物は、灰分と呼ばれる無機粒子を含有してもよい。灰分は無機粒子全般を指し、紙の製造時に内添された、もしくは、塗工された填料、顔料など紙を灰化した際に残存する物質である。例えば、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、二酸化チタン等が挙げられるが、これらに限定するものではない。
本発明に係る古紙パルプについて、脱墨する場合には、公知の脱墨装置や脱墨剤を使用することができる。脱墨工程で用いる装置の例としては、例えば、フローテーターなどを挙げることができる。脱墨剤の例としては、公知の界面活性剤、例えば、脂肪酸塩、高級アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸などのアルキレンオキシド付加物などの非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、および、有機溶剤、タンパク質、酵素、天然高分子、合成高分子などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。単一成分からなるものであっても2種以上の成分の混合物であっても脱墨剤として使用できることは当然である。例えば、脱墨パルプを製造する一つの態様において、アルカリ性薬品や界面活性剤などを添加して古紙の離解を行う離解処理、機械的シェアとアルカリ条件下でインキをパルプから剥離するインキ剥離処理、パルプから分離されたインキを除去するフローテーション処理および/または洗浄処理、などを実施することができる。また、例えば、パルプを脱水して18〜35重量%のパルプ濃度に調整した後、アルカリ性薬品や界面活性剤などを添加してパルプからインキをさらに剥離させたり(アルカリ浸漬処理や熟成処理)、再度のフローテーション処理や洗浄処理によってパルプからインキを除去することをしてもよい。また、除塵工程(異物除去工程)を設けて異物を除去してもよい。
本発明においては、脱墨工程以外で、パルプ繊維に付着しているインキを機械的なシェアを与えることにより剥離する工程のことを「脱インキ工程」といい、剥離されたインキを系外に除去する工程のことを「インキ除去工程」ということもある。
本発明においては、アルカリ性薬品を添加して脱インキ工程を行うことができる。中性以上のpHで脱インキ工程を行うと、古紙の離解性やインキ剥離性が向上するため好ましい。好ましい態様において、脱インキ工程におけるpHは7〜11であり、より好ましくは8〜11、さらに好ましくは9〜11であり、pHの上限は10.5や10としてもよい。pHの調整は、いつ行ってもよいが、脱インキ工程の初段階である離解処理時に実施することが最も好ましい。アルカリ薬品は、苛性ソーダ、水酸化カリウム、珪酸ソーダ、炭酸ソーダのうち少なくとも一種類以上を使用すればよい。
古紙原料の離解
本発明においては、古紙原料を水中に離解してスラリー状にする離解処理を行う。離解処理には通常パルパーと称される離解機が用いられる。パルパーとしては、例えば、乾燥固形分濃度3〜5質量%で処理する低濃度パルパー、乾燥固形分濃度5〜18質量%で処理する中濃度パルパー、乾燥固形分濃度18〜25質量%で処理する高濃度パルパーなどが挙げられる。その他にも、本発明においては、ニーディングパルパーなど公知の装置を制限なく使用することができる。
本発明の好ましい態様において、例えば、中濃度パルパーを用いて、古紙原料から固形分濃度が5〜18質量%のパルプスラリーを調製することができる。また、離解処理時の温度に関しては、特に制限はないものの、例えば、5〜60℃としてもよく、好ましくは6〜50℃、より好ましくは7〜40℃としてもよい。
古紙スラリーの加温分散処理
本発明に係る古紙パルプの製造方法は、85℃以上の温度で古紙スラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程を備える。加温分散処理は、例えば、ホットディスパーザー、コニディスク、デフレーカー、ファイナー、コニファイナー、トップファイナー、コニカルフレーカー、パワーファイナー、リファイナー、ダブルディスクリファイナー、ビーター、ニーダー、ディスパーザー、ニュータイゼンなどの装置を用いて行うことができ、85℃以上の温度に加温してパルプスラリーに対して機械的な分散処理を施す。感熱発泡インキや昇華インキなどの禁忌品の処理効果、効率性、省エネルギー性などを考慮すると、88〜130℃で処理を行うことが望ましく、90〜120℃がより望ましく、93〜110℃がさらに望ましい。85℃以上に加温して機械的な分散処理を施すと、禁忌品由来の斑点を効果的に減少させやすくなる。
なお、昇華性インクを含む雑誌古紙から古紙パルプを製造する場合は、スラリーの分散工程における温度が常温以上(約20℃程度以上)であっても、古紙パルプに含まれる斑点が減少するが、スラリーを加温分散する工程が85℃以上であると斑点低減効果が高くなるので望ましい。
また、赤色の未離解片等有色で目立つ異物を含む雑誌古紙から古紙パルプを製造する場合は、スラリーの分散工程における温度が常温以上であっても、古紙パルプに含まれる異物の個数を低減させることができる。例えば、φ100μmm以上の赤色の未離解片等由来のダートを60%以上減少させたり、φ500μmm以上のダートを80%以上減少させることができるが、スラリーを加温分散する工程が85℃以上であると異物の低減効果が高くなるので望ましい。
本発明に係る加温分散工程では、古紙スラリーを加温するとともに機械的な分散処理が施される。この加温分散工程においては、感熱発泡インキや昇華インクなどの異物が微細化される。
本発明に係る加温分散工程においては、古紙スラリーの濃度は15〜40質量%であることが好ましく、20〜39質量%がより好ましく、25〜38質量%がより好ましく、28〜36質量%がさらに好ましい。
また、本発明の好ましい態様において、古紙スラリーを繊維長に基づいて分級してから、その長繊維画分を加温分散処理に供することもできる。本発明者らによる検討によると、感熱発泡インクや昇華インクは分級した場合に長繊維画分に多く含まれることが分かっており、短繊維画分の異物混入量が比較的少ないことが判明している。そのため、古紙スラリーをいったん繊維長に基づいて分級してから、その長繊維画分に対して加温分散処理を行うことにすれば、古紙スラリーのすべてに加温分散処理を行うよりも効率的に優れた古紙パルプを製造することができる。もちろん本発明においては短繊維画分に対しても加温分散処理を行うことは差し支えない。
古紙パルプの分級は、公知の装置を用いて行うことができ、例えば、フラクショネーター(繊維分級装置)を用いることが好ましい。好ましい態様において、スリット幅が0.05〜0.20mmのスリットを有するフラクショネーターを用いて繊維分級を行うことができるが、目詰まりの低減等生産性を考慮すると、より好ましくはスリット幅を0.06〜0.15mm、さらに好ましくはスリット幅を0.07〜0.12mmとしてもよい。好ましい態様において、フラクショネーターはスリットが形成されたバスケットを備える。バスケットとは、ケーシングと該ケーシングに収容された多孔板からなる筒状の古紙処理設備のことをいう。このような条件で繊維分級を行うと、上述したように、感熱発泡インキや昇華インキといった、異物や斑点の原因物質を長繊維側に集中させることができる。また、フラクショネーターを使用することで、後段の加温分散処理の処理量を減少させ、ホットディスパーザーなどの負荷を低減する効果もある。
本発明に係る古紙パルプの製造においては、その他にも、異物除去、希釈や脱水、洗浄などの公知の工程を含めることができる。
(異物除去工程)
本発明においては、離解工程後の古紙スラリーに含まれる異物を取り除く目的で、クリーナーなどを用いた異物除去工程を行ってもよい。一般的なクリーナーは円錐形状であり、遠心分離の原理により、砂や金属粒等のパルプ繊維よりも比重の大きい異物を除去することができる。生産性、離解性の観点から、望ましくは異物除去工程における原料濃度は乾燥固形分濃度で1〜10質量%であることが好ましく、1〜8質量%であることがより好ましいので、必要に応じて、水で希釈あるいは濃縮してから異物除去工程を行ってもよい。
本発明においては、クリーナーを用いた異物除去の他に、スクリーンなどを用いた除塵工程を設けてもよい。除塵工程は、公知の装置を用いて行うことができ、例えば、粗選スクリーンや精選スクリーンを用いることができる。
粗選スクリーンとしては、例えば、所定の開口面積で開口する孔やスリットが形成されたバスケット型のものが使用される。粗選スクリーンは後述の精選スクリーンとスクリーン目穴の大きさが異なり、粗選スクリーンでは丸穴スクリーン(1.5〜2.5mmΦ)や、スリットスクリーン(0.18〜0.25mmスリット)が用いられる。
精選スクリーンとしては、除塵効果を向上させる観点から、スリット幅は、0.10〜0.25mmであることが好ましい。スリット幅の上限は、0.20mmがより好ましく、0.15mmがさらに好ましく、0.13mmが特に好ましい。精選スクリーンのスリット幅が広すぎると、粘着異物含有量を充分に低減させることが困難となる。また、スリット幅が狭すぎると古紙パルプの歩留まりが低下する。
除塵工程は複数回行ってもよいが、精選除塵工程の回数が多すぎると古紙パルプの歩留まりが低下するので、1〜3回とすることが好ましい。精選除塵工程を数回行う場合は、続けておこなうことが好ましい。
(希釈工程/脱水工程)
本発明においては、古紙スラリーを希釈あるいは脱水(濃縮)する工程を設けることができる。
希釈工程では、古紙スラリーを処理に適した濃度まで希釈することができる。使用する設備にもよるが、例えば、希釈工程後のスラリーの乾燥固形分濃度は0.5〜5質量%であることが好ましく、0.5〜4.0質量%であることがより好ましく、0.5〜3.0質量%であることがさらに好ましいが、スラリー濃度の下限を1.0質量%や1.5質量%としてもよい。スラリーの乾燥固形分濃度が0.5質量%以上であると、異物除去などを効率的に実施できる場合がある。希釈工程後のスラリーの乾燥固形分濃度が5質量%以下であることにより、スクリーンのつまりを防止できる。希釈工程では、脱水濃縮工程で成長した粘着異物を再度微細化しないように、異物の含まれていない清浄な水を使用することが好ましい。
また、本発明においては脱水濃縮工程を設けることもでき、例えば、原料スラリーの固形分濃度が8〜40%になるように脱水濃縮を行う。前記設備としては、スクリュープレス等の加圧脱水機が挙げられる。脱水濃縮工程では、スラリーの乾燥固形分濃度が高くなるように脱水濃縮するが、例えば、8質量%以上としたり、10質量%以上、さらには15質量%以上に濃縮することができる。ただし、過度に高濃度に脱水濃縮することは、技術的に困難であるだけでなく、脱水濃縮を行うための電力消費量が過大となるので、好ましくない。したがって、脱水濃縮工程後のスラリーの乾燥固形分濃度は、40質量%以下とすることがより好ましく、35質量%以下とすることがより好ましく、30質量%以下とすることがさらに好ましい。
また脱水濃縮工程でスラリーを濃縮する装置としては、特に制限はないが、スクリュープレス等の加圧脱水機を使用することが好ましい。一軸型スクリュープレスとしては、相川鉄工製のV45LM−H型、メッツォペーパー、AFT社製のオプティマム・スクリュー・プレス等がある。またツインプレス、ツインワイヤー方式の脱水機としては、株式会社石垣のツインスクリュープレス、丸石製作所のツインワイヤープレス等がある。
脱水濃縮工程においては、スラリーに高分子凝集剤を添加してもよい。これにより、機械力のみでは十分に絞りきれない低濃度のスラリーであっても、通常の加圧脱水機で目標の乾燥固形分濃度まで比較的瞬時に上げられるようになる。高分子凝集剤を添加する場合は、脱水機で処理する前、または脱水機での処理中に添加する。脱水機での処理を行う前に、スラリー中のパルプ等が高分子凝集剤に充分浸ることが好ましい。高分子凝集剤の添加率は、スラリーの乾燥固形分濃度や設備にもよるが、スラリーの乾燥固形分に対して、0.005〜0.05質量%であることが好ましく、0.01〜0.04質量%であることがより好ましい。添加率が低い場合は、充分な濃縮効果が得られない。添加率が高過ぎると、脱水濃縮工程後のスラリーの乾燥固形分濃度が、目標とする乾燥固形分濃度を超えてしまうおそれがあり、また、過剰に生産コストが掛かるので、実用的ではない。
高分子凝集剤としては、脱水濃縮工程で目標濃度まで乾燥固形分濃度を上げられれば特に制約は無いが、アクリル酸エステル系のカチオン性高分子凝集剤が最も効率よく乾燥固形分濃度を上げられるため好ましい。カチオン性ポリアクリル酸エステルとしては、例えば、MTアクアポリマー製のC−525MやC−500N、栗田工業製のハイホルダー725やハイフォームK162などが挙げられる。
(洗浄工程)
本発明においては、古紙パルプを洗浄する工程を設けてもよい。パルプ洗浄処理を施すことによって、灰分などを低減することができ、一般的には、DNTウォッシャー、コンパクトウォッシャー、フォールウォッシャー、バリオスプリット、SPフィルター、DPコスモ、ギャップウォッシャーなどによる洗浄によって加温分散工程で微細化させた異物を洗い流すことができる。
パルプ洗浄処理は、乾燥固形分濃度が低いほど向上するため、パルプ洗浄処理の前には、スラリーを希釈することが好ましい。パルプ洗浄処理の前のスラリーの乾燥固形分濃度は、0.5〜5質量%であることが好ましく、1〜4質量%であることがより好ましく、1〜3質量%であることがさらに好ましい。
本発明の古紙パルプの製造方法のフローは、特に制限されないが、例えば、パルパーによる離解工程、高濃度クリーナーによる異物除去工程、粗選スクリーンによる除塵工程、フラクショネーターによる分級工程(加温分散処工程におけるホットディスパーザーなどの負荷を低減する効果等を考慮して、行う場合と行わない場合あり)、精選スクリーンによる除塵工程、スクリュープレスによるによる脱水(濃縮)工程、ホットディスパーザーによる加温分散処理工程とすることが挙げられる。また上記フローのなかに適宜洗浄工程を導入してもよく、上記各工程は省略してもよいし、順番を入れ替えても良い。
紙の製造
本発明においては、上記したようにして得られた古紙パルプを用いて紙を製造することができる。抄紙方法は特に制限されず一般に公知の方法を採用することができる。本発明によれば、雑誌古紙を含む古紙原料を用いているにもかかわらず、紙の抄造時や紙の加工時、あるいは、紙を長期保管した場合に経時変化によって紙に斑点や異物が生じることが効果的に抑制される。そのため、本発明は、資源の有効活用の点からも極めて優れている。
本発明の抄紙方法においては、上記のようにして得られた古紙パルプのみを用いて抄紙しなければならないわけでなく、他のパルプを任意の比率で配合した紙料から紙を製造すればよい。
本発明において併用するパルプとしては、例えば、脱墨パルプ(DIP)、針葉樹または広葉樹クラフトパルプ(NKPまたはLKP)、針葉樹または広葉樹を用いた機械パルプ、例えば、砕木パルプ(GP)、リファイナー砕木パルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ケミグランドパルプ(CGP)、セミケミカルパルプ(SCP)等、段ボールを離解した古紙パルプ、塗工紙や塗工原紙、その他の紙を含む損紙を離解してなるコートブローク、及び、これらのパルプの2種以上の混合物を併用して抄紙してもよい。
また本発明においては、紙を抄造する際に薬品や填料を添加してもよい。添加する薬品としては、ロジンエマルションや中性ロジン、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、スチレン/アクリル共重合体などのサイズ剤、カチオン性や両イオン性、アニオン性のポリアクリルアミド、ポリビニルアミン、ポリアクリル酸を含む樹脂、グアーガムなどの乾燥紙力増強剤、カチオン性や両イオン性、アニオン性の変性澱粉、ポリアミドアミンエピクロロヒドリン、カルボキシメチルセルロースなどの湿潤紙力増強剤、濾水性向上剤、着色剤、染料、蛍光染料、凝結剤、嵩高剤、歩留剤などが挙げられる。また、填料としては、一般に無機填料及び有機填料と呼ばれる粒子であれば良く、特に限定はない。具体的には、無機填料として、炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、合成炭酸カルシウム)、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、クレー(カオリン、焼成カオリン、デラミカオリン)、タルク、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、二酸化チタン、ケイ酸ナトリウムと鉱酸から製造されるシリカ(ホワイトカーボン、シリカ/炭酸カルシウム複合体、シリカ/二酸化チタン複合体)、白土、ベントナイト、珪藻土、硫酸カルシウム、脱墨工程から得られる灰分を再生して利用する無機填料および再生する過程でシリカや炭酸カルシウムと複合体を形成した無機填料などが上げられる。炭酸カルシウム−シリカ複合物としては、炭酸カルシウムおよび/または軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物以外に、ホワイトカーボンのような非晶質シリカを併用しても良い。この中でも、中性抄紙やアルカリ抄紙における代表的な填料である炭酸カルシウムや軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物が好ましく使用される。
本発明により製造された紙は、例えば、これらに限定されないが、印刷用紙、新聞用紙の他、塗工紙、情報記録用紙、加工用紙、衛生用紙、板紙などとして使用することができる。情報記録用紙として、さらに詳しくは、電子写真用転写紙、インクジェット記録用紙、感熱記録体、フォーム用紙等が挙げられる。加工用紙として、更に詳しくは、剥離紙用原紙、積層板用原紙、成型用途の原紙等が挙げられる。衛生用紙として、更に詳しくは、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル等が挙げられる。また、板紙として使用することもできる。さらに、塗工紙、情報記録用紙、加工用紙等の顔料を含む塗工層を有する紙の原紙としても使用することができる。
例えば板紙の具体例としては、高級白板紙・特殊白板紙・白ボール等を含む白板紙、ライナー、中芯原紙、紙管原紙、建材用原紙、紙器用原紙等を挙げることができる。本発明により、斑点となる異物が微細化され、外観において特に良好な製品が得られることから、白板紙を製造するために、特に好適に本発明を適用することができる。白板紙のうちでは特に、印刷箱(医薬品、化粧品、石鹸、タバコ、キャラメル、カレー等)に適している。また本発明の製造方法で得られた古紙パルプは、多層抄きの板紙の表層、中層、裏層の少なくともいずれかの層に適宜配合することができる。
以下に具体例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はかかる以下の例に限定されるものではない。また、本明細書においては、特記しない限り、数値範囲はその端点を含むものとし、濃度などは重量基準である。
実験1(感熱発泡カプセルを含む雑誌古紙)
感熱発泡カプセルを含む雑誌古紙から古紙パルプを製造し、この古紙パルプから手抄きシートを製造した。本実験に供した古紙原料は、感熱発泡カプセルを含む古紙を全体で0.5%含有する雑誌古紙である。パルパー(ADP−5型低濃度パルパー、相川鉄工製)を用いて約13℃で15分間離解し、乾燥固形分濃度8%のパルプスラリーを得た。
このパルプスラリーを高濃度クリーナー(A強力型高濃度クリーナー、相川鉄工製)で処理し、異物を除去した。次いで、水で乾燥固形分濃度が約1.7%となるまで希釈してから0.15mmスリットスクリーン(粗選スクリーン)を用いて除塵した。
除塵後のパルプスラリーを、スリット幅が0.10mmのスリットを有するバスケットを備えたフラクショネーターに投入して長繊維画分と短繊維画分に分級した。次いで、長繊維画分を洗浄して、ホットディスパーザー入口濃度で乾燥固形分濃度が32%になるように脱水濃縮してからホットディスパーザー(コニディスクCD22型、相川鉄工製)で加温分散処理に供して古紙パルプを製造した(処理温度:60℃〜100℃)。
このようにして得た古紙パルプ1.2gを用いて、JIS P 8222に準じて坪量60g/mの手抄きシートを製造した。また、対照として、ホットディスパーザーによる加温分散処理を行わないこと以外は上記と同様にして製造した古紙パルプから手抄きシートを製造した。
製造した手抄きシートを120℃で2分間加熱して、手抄きシートに混入した感熱発泡カプセルを発泡させた後、手抄きシートの発泡に起因する斑点(大きさは0.1〜1.0mm)の個数を目視により評価した。
結果を下表に示すが、ホットディスパーザーを用いて100℃で加温分散処理をした場合、加温分散処理をしなかった場合と比較して、手抄きシートの発泡斑点の個数が95%以上も減少した。また、目視で確認したところ、手抄きシートの発泡斑点の大きさは、100℃で加温分散処理をした場合に特に小さいものだった。
なお、フラクショネーターで分級した短繊維画分のパルプから手抄きシートを製造したところ、発泡斑点の個数は3個/gであり、発泡斑点の大きさ(直径)も小さいものであった。
実験2(昇華性インクを含む雑誌古紙)
昇華性インクを含む雑誌古紙から古紙パルプを製造し、この古紙パルプから手抄きシートを製造した。本実験に供した古紙原料は、昇華性インクを含む古紙を全体で0.4%含有する雑誌古紙である。パルパー(ADP−5型低濃度パルパー、相川鉄工製)を用いて約13℃で15分間離解し、乾燥固形分濃度8%のパルプスラリーを得た。
このパルプスラリーを高濃度クリーナー(A強力型高濃度クリーナー、相川鉄工製)で処理し、異物を除去した。次いで、水で乾燥固形分濃度が約1.7%となるまで希釈してから0.15mmスリットスクリーン(粗選スクリーン)を用いて除塵した。
除塵後のパルプスラリーを、フラクショネーターに投入して長繊維画分と短繊維画分に分級した。次いで、長繊維画分を洗浄して、ホットディスパーザー入口濃度で乾燥固形分濃度が32%になるように脱水濃縮してから、ホットディスパーザー(コニディスクCD22型、相川鉄工製)を用いて100℃にて加温分散処理して古紙パルプを製造した。
このようにして得た古紙パルプ1.2gを用いて、JIS P 8222に準じて坪量60g/mの手抄きシートを製造した。この手抄きシートに、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)のみから製造した手抄きシート(LBKPシート、坪量:60g/m)および乾いた当て布を順次重ねあわせ、当て布のほうから200℃のアイロンで加熱処理を行った。その後、当て布を外して、LBKPシートの表面に浮き出た昇華斑点を目視評価した。
図1にLBKPシートの外観写真を示すが、未処理(写真左)に対して本処理を経て得られた古紙パルプには斑点がほとんど発生しなかった(写真右)。

Claims (7)

  1. 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散する工程と、を備えた、古紙パルプの製造方法。
  2. スリット幅が0.05〜0.20mmのスリットを有するフラクショネーターで前記スラリーを分級し、分級した長繊維画分を加温分散する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記加温分散工程でのスラリー濃度が15〜40質量%である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記加温分散工程でのスラリー濃度が28〜38質量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. ホットディスパーザーを使用して前記加温分散工程を行う、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 脱墨工程を行わない、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 雑誌古紙を含む古紙原料を離解してスラリーを調製する工程と、85℃以上の温度でスラリーを加温分散して古紙パルプを得る工程と、古紙パルプを配合した紙料から紙を抄造する工程と、を備えた、紙の製造方法。
JP2016140299A 2016-07-15 2016-07-15 古紙パルプの製造方法 Active JP6635889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016140299A JP6635889B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 古紙パルプの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016140299A JP6635889B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 古紙パルプの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018009263A true JP2018009263A (ja) 2018-01-18
JP6635889B2 JP6635889B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=60993703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016140299A Active JP6635889B2 (ja) 2016-07-15 2016-07-15 古紙パルプの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6635889B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019187823A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本製紙株式会社 Uv印刷物の脱墨方法
JP2020133079A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 日本製紙株式会社 多層板紙およびその製造方法
CN112647331A (zh) * 2020-12-16 2021-04-13 蒋绪龙 一种生活用纸回收处理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58191289A (ja) * 1982-04-19 1983-11-08 ジヤン・マリ−・クレメント 印刷ずみの未選別故紙から製紙用パルプを製造する方法
JP2004091957A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Daio Paper Corp 古紙配合新聞用紙およびその製造方法
JP2004131892A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Daio Paper Corp 古紙パルプの製造方法および紙
JP2007177379A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Daio Paper Corp 古紙パルプの製造方法および古紙パルプ用紙
JP2008002023A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Oji Paper Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2010116633A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Oji Paper Co Ltd 脱墨パルプの製造方法
WO2012132513A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 日本製紙株式会社 パルプ及び紙の製造方法
JP2016056488A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 王子ホールディングス株式会社 古紙から再生パルプを製造するための改良されたシステム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58191289A (ja) * 1982-04-19 1983-11-08 ジヤン・マリ−・クレメント 印刷ずみの未選別故紙から製紙用パルプを製造する方法
US4780179A (en) * 1982-04-19 1988-10-25 Jean Marie Clement Method for producing pulp from printed unselected waste paper
JP2004091957A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Daio Paper Corp 古紙配合新聞用紙およびその製造方法
JP2004131892A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Daio Paper Corp 古紙パルプの製造方法および紙
JP2007177379A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Daio Paper Corp 古紙パルプの製造方法および古紙パルプ用紙
JP2008002023A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Oji Paper Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2010116633A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Oji Paper Co Ltd 脱墨パルプの製造方法
WO2012132513A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 日本製紙株式会社 パルプ及び紙の製造方法
JP2016056488A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 王子ホールディングス株式会社 古紙から再生パルプを製造するための改良されたシステム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019187823A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本製紙株式会社 Uv印刷物の脱墨方法
JP2019173239A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 日本製紙株式会社 Uv印刷物の脱墨方法
CN111836927A (zh) * 2018-03-29 2020-10-27 日本制纸株式会社 Uv印刷物的脱墨方法
JP7120785B2 (ja) 2018-03-29 2022-08-17 日本製紙株式会社 Uv印刷物の脱墨方法
US11560672B2 (en) 2018-03-29 2023-01-24 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Methods for deinking UV prints
JP2020133079A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 日本製紙株式会社 多層板紙およびその製造方法
JP7260328B2 (ja) 2019-02-26 2023-04-18 日本製紙株式会社 多層板紙およびその製造方法
CN112647331A (zh) * 2020-12-16 2021-04-13 蒋绪龙 一种生活用纸回收处理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6635889B2 (ja) 2020-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5316621A (en) Method of pulping waste pressure-sensitive adhesive paper
CA2831570C (en) Processes for preparing pulp and paper
JP6635889B2 (ja) 古紙パルプの製造方法
Fricker et al. Novel solutions to new problems in paper deinking
JP6635946B2 (ja) 印刷物の選別方法および印刷物を用いた抄紙方法
JP2006256320A (ja) インクジェット記録用紙
JPH05209383A (ja) 感圧接着紙古紙のパルプ化法
JP6875828B2 (ja) 脱墨フロス由来のパルプ繊維を含む紙
JP6618146B2 (ja) Uv印刷物の脱墨方法
JP2006257620A (ja) 新聞印刷用紙
US11560672B2 (en) Methods for deinking UV prints
JP6613191B2 (ja) Uv印刷物の脱墨方法
JP2019173240A (ja) 脱墨フロスの処理方法
JP7260328B2 (ja) 多層板紙およびその製造方法
JP2020165021A (ja) 脱墨パルプの製造方法
JP2002173884A (ja) 記録用紙及びその製造方法
JP5588111B2 (ja) 紙の製造方法
JP2001279588A (ja) 脱墨パルプの製造方法及びその製造方法で得た脱墨パルプを配合した紙。
JP2002173888A (ja) 記録用紙及びその製造方法
JP2023016163A (ja) ダブルディスクリファイナーおよび古紙パルプの製造方法
JPH04209880A (ja) 剥離紙古紙のパルプ化方法
JPH04174787A (ja) 感圧接着紙古紙のパルプ化法
Thompson The effect of evolving ink chemistry on the reclamation of paper fibre
JPH05163689A (ja) 感圧接着紙古紙のパルプ化法
JPH0441797A (ja) 印刷用塗被紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6635889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150