JP2736701B2 - 中性電子写真用転写紙の製造方法 - Google Patents

中性電子写真用転写紙の製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は中性電子写真用転写紙の製造方法であって、
転写紙の摩擦係数を調整し、カール、ネジレ等が少な
く、かつ複写機での取扱の容易な中性電子写真用転写紙
の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 中性電子写真用転写紙(以下中性PPC用紙と略す)の
製造は、通常の中性抄紙用の薬品を使用している。前記
中性紙用の薬品は、填料としては重量炭酸カルシウム、
軽質炭酸カルシウム、サイズ剤としてはアルケニル無水
コハク酸(以下ASAという)、アルキルケテンダイマー
(以下AKDという)、サイズ定着剤としてはカチオン澱
粉等がある。
一方、中性PPC用紙はコピー適性が重要品質特性の一
つであって、コピー適性としては、実際に複写機でコピ
ーする際のカール、ネジレ並びに複写機にかけた場合、
一度に2枚以上給紙される所謂重送及び転写性等があ
る。
これらの品質特性は抄紙条件により種々左右される。
例えば、カール、ネジレについては、抄紙工程における
原料噴出速度/ワイヤー速度比、乾燥条件等に影響さ
れ、また転写性についてはNaCl,KCl等の塗布によりコン
トロールする電気伝導度等がある。
複写機にかけた場合の重送については、原紙の摩擦係
数に左右される。即ち、前記重送は、原紙間の摩擦に左
右されるもので、摩擦係数が特に低過ぎると発生し易
く、また小判に断裁する際紙が滑り、不揃いとなる。逆
に摩擦係数が高過ぎると給紙がスムースにできなくな
る。
前記摩擦係数を左右する因子を特定することはできな
いが、使用する薬品の種類、量により左右されることが
経験的に知られている。例えば、サイズ剤ASAを増添す
ると摩擦係数が下がり、また炭酸カルシウムを増添する
と、摩擦係数が上がる。
また、電子写真用転写紙には従来複写機での走行性や
作業性の制約から一般に原料としてバージンパルプが用
いられてきた。
一方、資源枯渇問題や環境問題の面より電子写真用転
写紙にも古紙パルプが使用されるようになっている。
古紙パルプを転写紙に用いることについては、特公昭
63-6867号公報、特開昭58-40556号公報、動59-17558号
公報に開示されており、転写紙としての帯電防止性、走
行適性、トナーの定着安定性等の改善について提案され
ている。
しかしながら、古紙パルプを転写紙の原料として用い
る場合、古紙のリクエストに随伴する問題点として、紙
が使用されている間にパルプ繊維は空気中の酸素の存在
下に熱、光等の影響を受けて劣化すること、古紙パルプ
として再生される間に湿潤と乾燥を反復して受けるこ
と、解繊、叩解、抄造、カレンダー掛け、印刷、加工等
の機械的外力を受けること、さらにはサイジング、コー
ティング、印刷、樹脂加工、接着剤の塗布等の間に化学
的な作用を受けること等のためパルプ繊維が劣化するの
で、パルプ繊維細胞は角質化し、所謂パルプ繊維が「枯
れた」状態となるので、繊維は剛直化し、紙の平滑性が
低くなり、紙と紙との摩擦抵抗が高くなり、高速複写機
で2枚以上の紙が同時に供給され、紙詰まりを発生する
等の重送トラブルを引き起こすといった問題があった。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、他の品質特性との兼合、操業面から使
用する薬品の種類、量について大巾なアクションは取れ
ず、従って摩擦係数を容易に調整する方法がないのが現
状である。
本発明は、中性PPC用紙の製造に当たり、サイズ剤と
してのAKDの性能を利用して摩擦係数を調整し、複写機
での重送がなく、しかも古紙パルプを使用した中性PPC
用紙での重送もなく、かつ小判に裁断した際の紙の不揃
いが生ぜず、しかもカール、ネジレ等のない中性PPC用
紙の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 第1の発明は、サイズ剤を内添法と外添法とを併用し
て添加する中性電子写真用転写紙の製造において、外添
サイズ剤として対紙当り、0.005〜0.3重量%のAKDを使
用して抄紙するという構成のものである。
また、第2の発明は、第1の発明において原料に古紙
パルプを用いて抄紙するという構成のものである。
[作用] 茲に、中性PPC用紙は、上質紙、中質紙及び古紙パル
プを含有する紙の何れであっても良い。
本発明におけるサイズ剤の添加は内添法と外添法とを
併用する。即ち、内添法のみの場合にはサイズ剤の添加
率が多くなりコスト高やフリーのサイズ剤が多く系内の
汚れがひどくなる。反面外添法のみの場合にはサイズプ
レス入口の原料のサイズ度が零なので吸液量が大巾に増
え断紙のトラブルとなり操業できないからである。
また、本発明のAKDは、外添サイズ剤として使用する
ものであり、この場合AKDに他のサイズ剤を混合して使
用してもよい。AKDの使用量は、対紙当り0.005〜0.3重
量%とする。0.005重量%未満では摩擦係数が高くなる
ため、複写機での給紙の際ミスフィードとなり易く、ま
た給紙食込みロールのところで紙むけが起きる場合があ
る。また、0.3重量%を超えると摩擦係数が低くなるの
で重送になり易く、小判に裁断した場合紙の滑りが大き
く不揃いとなる。本発明者等の研究によれば、サイズ剤
AKDの使用割合は下記第1表のようである。
即ち、本発明は中性PPC用紙の抄紙工程において、外
添サイズ剤にAKDを使用することを必須の用件とするも
のであって、これにより紙の摩擦係数を簡単に調整する
ことができるようになり、従来の如き使用する填料、薬
品の種類、量等で摩擦係数を調整せざるを得なかったた
め、使用範囲が制限されていた点が改善され、特に填料
の増添が可能となり、従って紙のカール、ネジレ、寸法
安定性等のコピー適性も改善できる。
この場合、紙の靜摩擦係数及び動摩擦係数は、0.45〜
0.65の範囲、好適には0.50〜0.60である。尚、外添サイ
ズ剤はAKDに他のサイズ剤を混合することができるが、
その場合、AKDの割合は全サイズ剤に対して5〜50絶乾
重量%の範囲とする。
尚、本発明で使用する填料は、炭酸カルシウム、珪酸
塩(カオリン、クレー、ベントナイト、タルク等)、二
酸化チタン等、また内添或は外添サイズ剤としては、AK
D以外にはロジン、アルキド樹脂、スチレンアクリル樹
脂、スチレンマレイン酸樹脂、アルケニル無水コハク酸
等、サイズ定着剤としてはカチオン澱粉、ポリアクリル
アミド等、紙力増強剤(内添又は外添)としては澱粉、
CMC、PVA、ポリアクリルアミド、メラミン樹脂、尿素樹
脂、エポキシ化ポリアミン樹脂、ポリエチレンイミン等
公知のものが使用できる。
また、第2の発明で用いられる古紙パルプ用古紙とし
ては新聞古紙、チラシのような上質古紙の他に電子写真
用の転写紙、フォーム用紙、ノーカーボン紙、感熱記録
紙等のオフィス古紙及び紙の抄造時のブロークを挙げる
ことができる。
脱墨パルプ化としては既に知られているパルパーでの
離解、アルカリソーキング、過酸化水素のような漂白剤
による漂白を行い、更に古紙パルプ中のインキカーボン
分及びトナー分をフローテーション或は洗浄処理によっ
て除去したものが適用でき、白色度60%以上、フリーネ
ス200ml(カナダ標準フリーネス;C.S.F)以下のパルプ
(DIP)が使用される。
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフト
パルプ(LBKP)の如き他のバージンパルプを古紙パルプ
と混合して使用できることは勿論であり、バージンパル
プに古紙パルプが30重量%以上配合された紙料として抄
紙機において抄造されるが、抄紙機の種類並びに抄造条
件は従来公知のものが用いられる。
[実施例] 次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 下記第2表に示す原料、薬品の配合で2種類の中性PP
C用紙(坪量64g/m2)を抄造した。
前記2種類の中性PPC用紙について動摩擦係数、静摩
擦係数を測定した結果第3表のように、AKDを添加する
ことにより何れの摩擦係数も下がって好適値となってい
ることがわかる。
尚、摩擦係数の測定法は次のようにして行った。
即ち、テンシロン試験機(UTM-III-100、東洋ボール
ドウィン社製)を用い、アルミニウム板に水平にセット
した試料(210mm×297mm)の上に250gの重りを載せ(13
0mm×90mmのステンレススティールプレートにゴムシー
トを貼付けたもののゴムシート面を試料面に接触させ
る)、この重りを100mm/分の速度で水平移動させ、試料
が移動を開始したときの引張力をag、移動距離10mmのと
きの引張力をbg、移動距離50mmのときの引張力をcgと
し、a/250を静摩擦係数、b/250、c/250を動摩擦係数と
する。
実施例2 550mlに叩解したLBKP3%濃度スラリーに第4表に示す
填料薬品を添加し、填料の配合を変えた2種類の手抄紙
No.1、No.2を作成した。
No.1、No.2手抄紙を原料として第5表に示す薬品を塗
工した。
上記4種類の紙について静摩擦係数及び動摩擦係数を
測定した結果を第6表に示す。填料の増加に伴い摩擦係
数が上がっているが、AKDを添加し、かつ添加率を調整
することが可能となる。
実施例3〜8 古紙パルプ用の古紙として新聞古紙70重量%及びチラ
シのような上質古紙30重量%を用い、この混合古紙に除
塵と脱墨処理を施した白色度68.3%、フリーネス185ml
C.S.F(カナダ標準フリーネス)の古紙パルプ(DIP)と
フリーネス410mlC.S.Fに叩解したLBKPを一定の比率で混
合した後、第7表及び第8表に示す填料薬品を添加し、
公知の長網抄紙機において抄造し、サイズプレス及びマ
シンカレンダーを通して米坪66〜68g/m2及び紙の水分0.
5%の転写紙を得た。
上記11種類の紙について静摩擦係数及び動摩擦係数を
測定した結果を第9表に示す。
第7表乃至第9表から、古紙パルプを配合し、その配
合率が高くなるに従い、摩擦係数は増加するが、AKDを
添加し、その量を調整すると摩擦係数の調整が可能であ
る。
[発明の効果] 以上の如く、第1の発明は中性PPC用紙の抄紙工程に
おいて、サイズ剤の一部をAKDに置き換えることによ
り、紙の摩擦係数を容易に調整することができるように
なり、次のような効果がある。
即ち、摩擦係数は使用填料、薬品の種類に左右される
ので使用範囲が制限されていたものが解消できる。特に
填料の増添が可能となり、紙のカール、ネジレ、寸法安
定性等のコピー適性が改善できる。
また、第2の発明は古紙パルプを含有する転写紙で、
サイズ剤の一部をAKDで置き換え塗布して使用すること
によって、複写機での重送トラブルを無くし、走行性と
作業性を著しく改善できるという効果を奏することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮林 作吉 愛知県春日井市王子町1番地 王子製紙 株式会社春日井工場内 (56)参考文献 特開 昭62−6994(JP,A) 特開 昭53−143230(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイズ剤を内添法と外添法とを併用して添
    加する中性電子写真用転写紙の製造方法において、外添
    サイズ剤として対紙当り、0.005〜0.3重量%のアルキル
    ケテンダイマーを使用して抄紙することを特徴とする中
    性電子写真用転写紙の製造方法。
  2. 【請求項2】パルプ原料として古紙パルプを用いること
    を特徴とする請求項1記載の中性電子写真用転写紙の製
    造方法。
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