JP3330344B2 - 電子写真用転写紙 - Google Patents
電子写真用転写紙Info
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Description
関し、更に詳しくは、トナーの熱定着行う電子写真式複
写機に用いられる転写紙の複写機での走行性と作業性が
良好となる古紙パルプを配合してなる電子写真用転写紙
に関するものである。
は複写機での走行性や作業性、特に複写時に発生する紙
粉トラブル、複写後に生じる複写用紙のカールトラブル
の面より、その原料としてバージンパルプがもっぱら用
いられてきた。近年、資源枯渇問題や環境問題の面より
電子写真用転写紙にも古紙パルプが使用されるようにな
ってきた。古紙パルプの脱墨方法については既に特公昭
52−20563 号公報及び特公昭61−11353 号公報に記載の
如く脱インクの効率改善について提案されている。更
に、古紙パルプを電子写真用転写紙に用いることについ
ては特公昭63−6867号公報、特開昭58−40556 号公報及
び特開昭59−17558 号公報に開示されており、電子複写
用転写紙としての帯電防止性、走行適性、トナーの定着
安定性等の改善について提案されている。
電子写真用転写紙の原料として用いる場合、古紙のリサ
イクルに随伴する問題点として紙が使用されている間に
パルプ繊維は空気中の酸素の存在下で熱、温度、光等の
影響を受けて劣化すること、解繊、叩解、抄造、カレン
グー掛け、印刷、加工等の間に機械的外力を受けるこ
と、更にはサイジング、コーティング、印刷、樹脂加
工、接着剤の塗布等の間に化学的な作用を受けること等
のため劣化するので、得られる転写紙は前記公知公報に
おいても記載されているようにパルプ繊維細胞は角質化
し、パルプ繊維が「カレ」た状態となるので、紙の特性
としては紙粉が発生しやすくなり、平衡水分がバージン
パルプからのものと異なるため、当然のことながらカー
ルしわが発生し易くなり、作業性や走行性がバージンパ
ルプのみから製造した転写紙のそれらに比較し劣るとい
った問題点があった。
発明者は古紙パルプを配合したパルプを用いて、抄紙す
る際の紙水分の水準を変えて製造した電子写真用転写紙
の転写後のカール性状、しわの発生状況等について鋭意
検討した結果、調湿後の紙の平衡水分と調湿前の紙の水
分との差が紙のカール並びにしわの発生及び走行性及び
作業性に著しく影響を及ぼすことを見いだし本発明を完
成するに至った。従って、本発明の目的は古紙パルプを
含有する転写用紙が電子写真式複写機に用いられる場合
に、カール及びしわの発生が少なく、走行性及び作業性
が著しく改善された電子写真用転写紙を提供することに
ある。
合してなる電子写真用転写紙において、相対湿度65%、
温度20℃の下で12時間調湿した後の紙の平衡水分(M1
%)と調湿前の紙の水分(M2 %)との差(M1 −
M2 )が2.5 %以内であり、かつ複写後カールが32m
m以下であることを特徴とする電子写真用転写紙であ
る。また、本発明は、上記古紙パルプの配合量が60%
以上であることを特徴とする、上記電子写真用転写紙に
関するものである。
古紙としては新聞古紙、チラシのような上質古紙の他に
電子写真用の転写紙、フォーム用紙、ノーカーボン紙、
感熱記録紙等のオフィス古紙及び紙の抄造時のブローク
も含まれる。これらの古紙は周知の如く、パルパーにお
いて水の介在下で離解され、水に分散される。古紙の離
解時には、パルプ当たり0.1 〜0.5 重量%の苛性ソーダ
及び0.1 〜0.3 重量%の界面活性剤よりなる脱墨剤が通
常添加され、この脱墨処理には15〜60分の時間を要す
る。ここで分散されたパルプスラリー中にはインキカー
ボンや有色顔料が含まれているので、パルプとインキ成
分はフローテーション法或いは洗浄法で脱墨処理される
が、本発明ではいかなる公知の方法も用いられる。
新聞古紙の場合、得られるパルプの白色度はせいぜい40
〜45%と低く、電子写真用複写用紙の原料としては使用
できないので、通常過酸化水素、過酸化ソーダ等の酸化
漂白剤で漂白処理を行い白色度60%以上のパルプに仕上
げて用いられる。古紙パルプを過酸化水素で漂白する際
のアルカリ源としては従来公知の方法と同様苛性ソーダ
とケイ酸ソーダが一定比率で用いられる。漂白はパルパ
ーで実施する場合と別途漂白塔で実施する場合があり、
一般的には 5〜40重量%のパルプ濃度でパルプ当たり1.
0 〜5.0 重量%の過酸化水素添加率、1.0 〜4.0 重量%
の苛性ソーダ添加率、1.0 〜3.0 重量%のケイ酸ソーダ
添加率、30〜70℃の温度、30〜240 分の保持時間の処理
条件が適用される。
発明においては所望に応じて針葉樹晒クラフトパルプ、
広葉樹晒クラフトパルプのような他のパルプと一緒に紙
料として抄紙機において抄造されるが、抄紙機としては
従来公知のものがそのまま適用できる。
解度、填料の有無等によって水準の異なることが既に知
られており、しかもクレー、タルクのような無機物質を
内添することにより若干低下し、機械パルプを含む古紙
パルプを用いることにより高くなる傾向を有するが、相
対湿度65%、温度20℃において12時間調湿された転写紙
の平衡水分は7.8 〜9.2 %の範囲内にある。
に巻き取られる際に既に定められているが、この水分の
水準を高くするほど紙のプロファイル調整条件をより一
層厳しくする必要があり抄紙技術としては難しくなる。
紙を抄造する際にリール上での紙水分の水準を低くする
ことは前記した紙のプロファイル、ウェットプレス、キ
ャレンダーでの条件を緩和することができ、見かけ上均
一な紙質を得ることができるが、外部の湿度に敏感で、
とりわけ相対湿度が高いシーズンには紙の吸湿によるカ
ールトラブルを起こすので好ましくない。このため調湿
前の紙水分は5%程度で管理されているのが現状であ
る。
の下で12時間調湿した後の紙の平衡水分(M1 %)と調
湿前の紙の水分(M2 %)との差が2.5 %以内、好まし
くは1.5 〜2.4 %となるように抄紙条件並びに乾燥条件
を調整して前記の紙の調湿前の水分が決められる。この
水分差が2.5 %より大きい複写機でしわが発生し、紙の
カールも著しく大きくなり、複写機での作業性と走行性
が悪くなるので望ましくない。水分差の下限は理想的に
は0であるが、例え無機物質を添加して平衡水分の水準
を下げ、抄紙技術を駆使してリール上での紙の水分を高
くしても水分差を理想状態に維持するには限界があり、
本発明では水分差が1.5 %もあれば十分目的を達成する
ことができるので、無理して水分差を1.5 %以下にする
必要はない。
てパルプの叩解度、ジェットワイヤー比、プロファイ
ル、プレス、キャレンダー等の調整が行われ、又乾燥条
件も抄紙機のドライヤーでの蒸気圧及び通気方法をいろ
いろ工夫して調整されるが、個々の抄紙機によって適切
な条件があるのでこれらの条件を数値で特定することは
非常に困難であるが、公知の方法がそのまま適用され
る。
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。
のような上質古紙30重量%を用いた。古紙再生パルプの
ハンター白色度は68.5%であり、フリーネスは185 ml
C.S.F.(カナダ標準フリーネス)で、この古紙パルプと
フリーネスを410 mlC.S.F.まで叩解した広葉樹晒クラ
フトパルプを一定比率で混合した後、次に示す抄紙用薬
品をパルプ当たり絶乾表示で添加し抄紙用紙料を作成し
た。 アルケニルコハク酸無水物(ファイブラン81、王子ナショナル社製) 0.09 重量% カチオン化澱粉 (ケートF、王子ナショナル社製) 0.5 重量% 硫酸バンド 0.2 重量% 軽質炭酸カルシウム(TP−121S、奥多摩工業社製) 11.0 重量%
イズプレス及びマシンカレンダーを通し、米坪64g/
m2、密度0.7g/m3、紙のリールにおける水分5.
0〜7.0%の範囲内で水準を変更した転写紙を得た。
サイズプレス薬品としてはサイズプレス用澱粉(酸化澱
粉、王子エースB、王子コーンスターチ社製)とスチレ
ンマレイン酸共重合体(ポリマロン385、荒川化学社
製)を5:0.2の比率で用い、この混合物の紙への塗
布量は1.0g/m2であった。得られた転写紙(A4
判)の紙の水分、相対湿度65%、温度20℃で12時
間調湿後の紙の平衡水分及び複写機でのカールとしわの
発生状況を評価し、結果を表1に示す。
ル及びしわの発生の評価は、富士ゼロックス社製の電子
写真式複写機(型式:5990、ソーター付)でA4 版の転
写紙を1000枚複写して行った。
掴み、対辺の円弧の高さ(L)を読み取り、転写紙の10
枚の読み取り値の平均値で示した。円弧の高さが大きい
程カールが大きい。 (2) しわ 150枚複写した転写紙のうちしわの発生した枚数を比率
で表1に表示した。表1から分かるように、調湿後の紙
の平衡水分と調湿前の紙の水分との差が2.5 %以内であ
り、かつ複写後カールが32mm以下である本発明の転
写紙はしわの発生がなく、カールの発生も極めて少な
い。
写真用転写紙において、調湿後の紙の平衡水分と調湿前
の紙の水分との差を2.5 %以内に調整し、かつ複写後カ
ールが32mm以下であることによって、転写紙の複写
機における走行性と作業性が良好となるという効果を有
する。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 全パルプ重量当たり、機械パルプを含有
する古紙パルプが80〜60重量%で、残部が針葉樹晒
クラフトパルプ及び広葉樹晒クラフトパルプから選ばれ
るバージン化学パルプからなり、かつ相対湿度65%、
温度20℃の下で12時間調湿した後の紙の平衡水分
(M1%)が7.8〜9.2%であり、調湿前の紙の水
分(M2%)との差(M1−M2)が2.5%以内である
ことを特徴とする電子写真用転写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07383699A JP3330344B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 電子写真用転写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07383699A JP3330344B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 電子写真用転写紙 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19062690A Division JPH0482991A (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 電子写真用転写紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11338181A JPH11338181A (ja) | 1999-12-10 |
JP3330344B2 true JP3330344B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=13529635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07383699A Expired - Lifetime JP3330344B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 電子写真用転写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3330344B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP4797416B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2011-10-19 | 富士ゼロックス株式会社 | 記録用紙、及びこれを用いる画像記録方法 |
JP2010237610A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Daio Paper Corp | 電子写真用転写紙 |
JP5458318B2 (ja) * | 2009-04-11 | 2014-04-02 | 丸住製紙株式会社 | 電子写真転写用紙 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP07383699A patent/JP3330344B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11338181A (ja) | 1999-12-10 |
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