JP2006317642A - 電子写真用紙 - Google Patents

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哲也 渡部
Hitoshi Okada
比斗志 岡田
Yoshinori Kato
由憲 加藤
Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
Atsushi Myojo
敦 明城
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Abstract

【課題】 乾式電子写真方式の複写機、プリンター、ファクシミリ装置等に用いられる軽量且つ低密度で高剛度(臨界長)があり、搬送性に優れた電子写真用紙を提供する。
【解決手段】 叩解あるいは未叩解のCSF500mL以上である主となるパルプA70〜90質量%と、CSF80ml以下であり且つ長さ平均繊維長0.41mm以上の叩解パルプB30〜10質量%をパルプ原料とする電子写真用紙であって、密度が0.85g/cm3以下で、剛度が16.5cm以上である電子写真用紙。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子写真用紙に関し、詳しくは、乾式電子写真方式の複写機、プリンター、ファクシミリ装置等に用いられる軽量且つ低密度で剛度があり、搬送性に優れた電子写真用紙に関する。
電子写真方式の複写機やプリンターでは、感光体上のトナー像を紙に転写し、この転写像を加熱及び加圧を行う定着ローラにて定着することで複写物を得る。このプロセスにおいて、電子写真用紙の皺、ジャム等の搬送トラブルが発生することがある。この電子写真用紙における皺、ジャム等の搬送トラブル発生の防止は、電子写真方式の複写機やプリンターにおいては極めて重要な課題となっている。
近年、地球環境問題の重要性が認識され、世界的に森林資源保護に取り組んでおり、我が国においても省資源が積極的に進められている。電子写真用紙の環境対応策として、軽量化もその1つの対策として考えられている。
現在、軽量電子写真用紙として実坪量で55〜60g/m2の上質系のものが実在するが、紙厚が少なくて、紙の剛度(臨界長)が弱く、コピー時の皺、ジャム等搬送トラブルが発生し易い紙になっている。
このように、電子写真用紙については、その軽量化に努め、地球環境問題に対応しなければならない状況にある。
軽量化対応の電子写真用紙として、特許文献1には、古紙パルプの配合率が70%以上であり、なおかつ坪量が56〜65g/m2であることを特徴とする軽量電子写真用紙が開示されている。この軽量用紙は、紙の剛度(臨界長)を上げるために、スムーザーでのニップ圧を下げて紙のしまりを押さえ、さらにカレンダーでロールの段数変更とニップ圧調整を行って密度を下げているので、平滑度が低く印字品質が犠牲となっているし、また、通常の坪量となっている。即ち、紙の押しつぶし方を軽度にすることにより剛度を高めようとする方法であるので、セルロース繊維そのものを嵩高なものとしたり、弾性率を高めるように改質されているものではない。
通常、製紙用パルプは叩解処理によって繊維を柔軟にし、フィブリル化するが、叩解処理によって嵩は低下するので、叩解処理はできるだけ行なわないことが嵩高化のためには望ましい。しかしながら、叩解処理が不十分であると強度が低下してしまう。
特許文献2には、新聞用紙製造用の原料パルプに210%以上の保水値を有し、且つ長さ平均繊維長が0.01〜0.4mmの微細繊維状セルロース物質を全原料当り0.5〜20質量%添加して抄紙することにより、高い剛度を有し、且つ表面強度が強い新聞用紙を提供する方法が開示されている。しかし、該発明の方法の場合、微細繊維としての叩解レベルが非常に高く、そのような該微細繊維を製造するための処理効率の悪さや作業効率の悪さは、全て微細繊維状セルロース物質の製造コストに反映されるため、かような方法で製造されるコスト高の微細フィブリル化セルロースは、電子写真用紙のように安く大量に生産される製品には利用できないという問題点があった。また、紙の緊度が高くなるため、電子写真用紙としては、紙厚が不足して搬送トラブルに繋がる恐れもある。
印刷用紙の製造方法として、特許文献3には、数平均繊維長が0.05〜0.3mm、保水値が250%以上の微細フィブリル化セルロースを、CSF400mL以上である製紙用パルプを主材として調成した紙料に1〜5質量%添加して混合した後、この紙料を抄紙して密度が0.65g/cm3以下の印刷用紙を得る方法が開示されている。しかし、該発明で得られる印刷用紙は、前述したものと同様に、使用される微細繊維の叩解レベルが非常に高く、製造コストが高いため、微細フィブリル化セルロースの配合量が1〜5質量%と少ない。
特開2001−356514号公報 特開平6−136681号公報 特開平8−13380号公報
本発明は、前記事情に鑑みなされたもので、坪量を軽量化すると厚さが減少し、紙の剛度(臨界長)が低下して皺、搬送ジャムが発生するという従来技術の問題を解決し、通常に軽量化しても十分な剛度(臨界長)があり、印刷性が良好で且つ搬送性が良い省資源対応の電子写真用紙を提供することをその課題とする。
本発明者は、微細繊維状セルロースを叩解度の低いパルプをベースとしたスラリーに混合して抄紙することにより、従来品と比べて、同一坪量、同一密度の条件下で、剛度が勝る紙を得ることができることを見出した。すなわち、従来の剛度基準で、更なる軽量化(低坪量化・低密度化)が可能で搬送適性のバランスのとれた、地球環境問題対応の軽量電子写真用紙が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。本発明は以下の各発明を包含する。
(1)CSF500mL以上の叩解あるいは未叩解の主となるパルプA70〜90質量%と、CSF80ml以下であり且つ長さ平均繊維長0.41mm以上の叩解パルプB30〜10質量%をパルプ原料とする電子写真用紙であって、密度が0.85g/cm3以下、JIS−P8143に準拠して測定した剛度が16.5cm以上である電子写真用紙。
(2)坪量が56〜64g/m2である(1)に記載の電子写真用紙。
(3)厚みが0.65mm〜100mmである(1)又は(2)に記載の電子写真用紙。
(4)平滑度が15〜50秒である(1)〜(3)のいずれか1項に記載の電子写真用紙。
(5)パルプBの長さ平均繊維長がパルプAの長さ平均繊維長の85%以下、好ましくは85%〜65%である(1)〜(4)のいずれか1項に記載の電子写真用紙。
(6)パルプBの繊維壁厚がパルプAの繊維壁厚の85%以下、好ましくは85%〜70%である(1)〜(5)のいずれか1項記載の電子写真用紙。
(7)パルプA及びBがともに化学パルプである(1)〜(6)のいずれか1項に記載の電子写真用紙。
本発明により、軽量で剛度に優れた電子写真用紙を得ることが可能となり、複写機での搬送トラブルが改善される。
本発明で使用するパルプは、パルプAとパルプBが備えるべき条件を満たすものであれば特に制限はない。
ここで、パルプA(=未叩解パルプ)は紙に剛直で嵩を出すことを目的として使用されている。そのため、古紙パルプでは繊維の内部フィブリルにより、シート化すると繊維自体が潰れてしまい、剛度や紙力強度の低下が懸念される。また、剛直性を考えた場合には、MPも適応可能であるが、リグニンによる褪色性の悪化が懸念される。褪色性、平滑性を考えた場合にKP、特にLBKPが好ましい。
パルプBは、パルプAの結合を補助し、強度を保つことを目的として使用されていることから、やはりKP、特にLBKPが適している。
本発明の電子写真用紙は、パルプはCSF500mL以上の叩解あるいは未叩解パルプA70〜90%に対し、CSF80mL以下の叩解パルプB30〜10%を使用して製造されているものである。上記パルプA及びパルプBのパルプ配合割合の範囲外では、高密度になって軽量化という所期の目的に反するものとなったり、紙の剛度が弱くなって複写機内でジャムトラブルを発生するものとなる。
すなわち、パルプAの配合量が90質量%を超えると、叩解が進んでいないパルプ繊維間の結合が弱く、紙力強度が低下するため好ましくない。一方、パルプAの配合量が70%未満の場合には、紙が締まって密度が高くなり、剛度が低下するため好ましくない。
パルプBの配合量が30質量%を超えると濾水性が悪化し、作業性が悪くなるため好ましくない。また、パルプBの長さ平均繊維長が0.41mm未満では微細繊維状セルロースを製造するのにあたり、処理効率、作業効率の悪化が考えられるうえに、さらに、0.41mm未満では歩留まりが悪い。パルプBを30質量%を超えて配合した電子写真用紙は密度が高くなり好ましくない。パルプBの長さ平均繊維長としては0.41〜0.6mmの範囲が特に好ましい。
パルプBの長さ平均繊維長は、パルプAの長さ平均繊維長の85%以下であることが好ましい。85%を超えるとパルプの繊維間結合が弱くなるため85%以下が好ましい。さらに好ましい範囲としては85%〜65%であり、65%未満のものになると歩留りの違いで操業性が悪くなるだけでなく、パルプAの繊維間を埋めることができなくなり、密度は上がるが、強度、剛度が上がらないため好ましくない。
また、パルプBの繊維壁厚がパルプAの繊維壁厚の85%以下であることが好ましい。繊維壁厚はパルプの種類と叩解により異なるが、パルプAの繊維壁厚の85%を超えるとパルプA繊維間の結合に寄与することができないため好ましくない。70%未満の繊維壁厚のものになると繊維間の結合には寄与しても、パルプ自体が弱くなってしまい剛度(臨界長)が出ない。さらに、85%〜70%のものが密度、強度、剛度のバランスが取れるため好ましい。
本発明では、電子写真用紙を製造するための抄紙機は特に限定されず、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、円網抄紙機、多層抄紙機、ヤンキー抄紙機などを使用できる。添加薬品としては、必要に応じて、硫酸バンド、サイズ剤、澱粉、歩留まり向上剤、着色剤、染料、填料、紙力増強剤、消泡剤、低密度化剤などを含有してもよい。また、各種のサイズプレスやコーターなどの装置で紙の表面に澱粉、ラテックス、表面サイズ剤、顔料、染料などを塗布することも可能である。
従来、弾性ロールを用いてカレンダー仕上げをするソフトカレンダー処理や、カレンダーパートのニップ数又はニップ圧などを調整するカレンダー処理によって嵩高紙を得ることが知られている。しかし、カレンダー処理における紙の押しつぶし方を柔らかくする方法であり、セルロース繊維そのものが嵩高な性質に改質されるものではない。本発明では、パルプA(=未叩解パルプ)からなる剛直なパルプを主成分としているため、通常の抄紙機で使用されるカレンダー処理で十分な平滑性が得られる。
本発明の電子写真用紙では、Bパルプが平滑性に寄与しているため、軽度の平滑化処理により、電子写真として必要な平滑性を得ることができる。そのため、密度が上がることがなく、剛度の低下がない。
本発明の電子写真用紙は、坪量が56g/m2〜64g/m2と軽量であっても、高い剛度を有することを特徴とし、坪量、平滑度、密度、臨界長(剛度)、引張り強度、カール等で搬送性とバランスが取れた電子写真用紙である。
すなわち、本発明の電子写真用紙は、坪量が56〜64g/m2、好ましくは58〜63g/m2、更に好ましくは60〜62g/m2と軽量のものである。坪量が上記範囲を超えると軽量化という所期の目的に反し、また、上記範囲より少ないと紙の剛度(腰)が弱くなり、複写機内でジャムトラブルを発生する原因となる。
本発明の電子写真用紙は、剛度(臨界長)が16.5cm以上、好ましくは16.8cm以上、更に好ましくは17.0cm以上である。剛度(臨界長)が16.5cmより弱いと、コピー時に皺、搬送ジャム等のトラブルとなる。なお、本発明でいう剛度(臨界長)はJIS P 8143のクラークこわさで測定した臨界長のMD方向の値とCD方向の値の平均値をいう。
本発明の電子写真用紙は、厚みが65mm〜100mm、好ましくは70mm〜95mm、更に好ましくは75mm〜90mmである。
本発明の電子写真用紙は、密度が0.85g/cm3以下、好ましくは0.80g/cm3以下である。密度が低いほど好ましいが0.65g/cm3未満ではコピー時に皺、搬送ジャム等のトラブルとなる。
本発明の電子写真用紙は、平滑度が15〜60秒、好ましくは20〜50秒、更に好ましくは30〜40秒である。平滑度が上記範囲より高いと、剛度(臨界長)が弱くなりコピー時に皺、搬送ジャム等のトラブルとなり、上記範囲より低いと画像不良となる。
本発明の電子写真用紙の裂断長は、製造工程におけるトラブル防止のため4.0km以上であることが好ましい。また、搬送性向上のためには剛度(臨界長)を上げなければならない。
剛度(臨界長)は紙の弾性率と厚さが影響するが、特に厚さは3乗で利いてくるので、紙厚を厚くすることが一番効果的である。プレスの線圧を下げることも紙厚をだす一手法であるが、プレスの線圧を下げることは、紙の水分ムラを助長させ、コピー時のカールを大きくさせる要因となることや、操業性及び蒸気原単位を悪くさせるので好ましい方法ではない。
以下、本発明を実施例及び比較例によって、より具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、以下に述べる%は質量基準である。
また、本発明でいう坪量は、JIS−P8124−76に準拠して、平滑度は、JIS−P8119−94に準拠して、密度は、JIS−P8118に準拠して、厚さは、JIS−P8118に準拠して、剛度は、JIS−P8143(クラークこわさ)に準拠して、それぞれ求めた値を意味する。
パルプの調製
パルプA:LBKPを原料とし、熊谷理機工業製ナイアガラビーターで叩解濃度2%、荷重負荷4.4kgでカナダ標準フリーネス(CSF)500mL以上の叩解処理をし、長さ平均繊維長0.66mm、繊維壁厚5.5μmとなるパルプAを作成した。
パルプB:パルプAの一部を取出し、上記と同様のビーターで叩解濃度2%、荷重負荷4.4kg、処理時間30分で処理すると、CSF250mLに低下し、さらに30分処理を追加すると、CSF80mLまで低下し、さらに60分処理を追加すると、逆にCSF300mLまで上昇したパルプスラリーが得られた。以上のように、トータル処理時間120分で平均繊維長0.47mm、繊維壁厚4.3μmのパルプBを作成した。
パルプC:パルプAをナイアガラビーターにてCSF440mLに叩解し、長さ平均繊維長が0.63mmであり、繊維壁厚が5.2μmであるパルプCを作成した。
パルプD:原料に雑誌古紙を用いて白色度80%に漂白したカナダ標準フリーネス(CSF)で230mLに調製した、平均繊維長0.90mm、繊維壁圧4.8μmのパルプDを作成した。
実施例1
パルプA90%に対して叩解度の高いパルプB10%を配合してCSF436mLのパルプスラリーを作成し、該パルプスラリーより坪量60g/m2の手抄きシートを作成し、平滑度40秒になるようにカレンダー圧を調整してカレンダー掛けすることにより、裂断長4.36km、密度0.72g/cm3、臨界長(剛度)17.0cmの軽量で且つ剛度に優れた電子写真用紙を得た。
実施例2
パルプA80%に対して、パルプB20%を配合した結果、CSF310mLのパルプスラリーが得られた。このパルプスラリーより、実施例1と同様にして、密度が0.76g/cm3、臨界長(剛度)17.0cmの軽量で且つ剛度に優れた電子写真用紙を得た。
実施例3
パルプA70%に対して、パルプB30%を配合し、CSF215mLのパルプスラリーを得、実施例1と同条件でシートを作成した結果、裂断長5.22km、臨界長(剛度)17.3cm、密度が0.82g/cm3の軽量で且つ剛度に優れた電子写真用紙を得た。
比較例1
パルプCのみのパルプスラリーより坪量64g/m2の手抄きシートを作成し、平滑度40秒になるようにカレンダー圧を15kg/cmに調整してカレンダー掛けし、密度が0.80g/cm3、裂断長が5.33km、臨界長(剛度)が15.9cmの電子写真用紙を得た。
比較例2
パルプAのみを使用して、CSF583mLのパルプスラリーを調製して使用し、その他は実施例1と同条件でシートを作成し、密度0.71g/cm3、裂断長3.16km、臨界長(剛度)16.5cmの電子写真用紙を得た。
比較例3
パルプA50%にパルプB50%を配合してCSF93mLのパルプスラリーを調製し、その他は実施例1と同条件でシートを作成し、密度0.86g/cm3、裂断長6.47km、臨界長(剛度)は6.3cm、の電子写真用紙を得た。
比較例4
パルプA80%にパルプC20%を配合してCSF490mLのパルプスラリーを調製し、その他は実施例1と同条件でシートを作成し、密度が0.74g/cm3、裂断長4.80km、臨界長(剛度)16.2cmとの電子写真用紙を得た。
比較例5
パルプAに古紙パルプD20%を配合してCSF360mLのパルプスラリーを調製し、その他は実施例1と同条件でシートを作成し、密度が0.80g/cm3、裂断長は3.50km)、臨界長(剛度)15.5cmの電子写真用紙を得た。
パルプA〜パルプDの各パルプ性状についての詳細を表1に示し、実施例1〜3及び比較例1〜5で得られたシート物性については表2で示す。なお、繊維長測定方法については、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.52「紙及びパルプの繊維長試験方法(光学的自動計測法)」に基づきカヤーニFiberlab(メッツォオートメーション株式会社製)を使用した。
Figure 2006317642
Figure 2006317642
表2のシート物性からわかるように、実施例1〜3に比べて比較例のものは剛度と密度と裂断長のバランスにおいて全てを満足するものが得られておらず、実際に電子写真用紙として使用すると、搬送ジャム及びカールトラブルが発生しやすいものであった。
本発明の電子写真用紙は、CSF500mL以上の叩解あるいは未叩解の主となるパルプA70〜90%に対し、CSF80mL以下の叩解パルプB30〜10%を使用することにより、高い剛度を得たことで、複写機、プリンター、若しくはファックス等に搬送トラブルもなく使用することができる。
また、坪量を64g/m2未満とすることが可能であることから、軽量化されて地球環境を考慮した省資源タイプの環境対応の軽量電子写真用紙とすることができる。
さらに、パルプBの長さ平均繊維長がパルプAの長さ平均繊維長の80%以下、また、パルプBの繊維壁厚がパルプAの繊維壁厚の85%以下であるものを使用することで、密度が0.85g/cm3以下の範囲においても臨界長(剛度)が16.5cm以上と高い値であることから、複写機、プリンター、ファクシミリ装置等で搬送トラブルが更に改善されるシートが提供される。

Claims (6)

  1. 叩解あるいは未叩解のCSF500mL以上の主となるパルプA70〜90質量%と、CSF80ml以下であり且つ長さ平均繊維長0.41mm以上の叩解パルプB30〜10質量%をパルプ原料とする紙であって、密度が0.85g/cm3以下、JIS−P8143に準拠して測定した剛度が16.5cm以上である電子写真用紙。
  2. 坪量が56〜64g/m2である請求項1記載の電子写真用紙。
  3. 平滑度が15〜50秒である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真用紙。
  4. 前記パルプBの長さ平均繊維長がパルプAの長さ平均繊維長の85%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真用紙。
  5. 前記パルプBの繊維壁厚が前記パルプAの繊維壁厚の85%以下である請求項1〜5のいずれか1項記載の電子写真用紙。
  6. 前記パルプA及び前記パルプBがともに化学パルプである請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真用紙。
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JP2021534332A (ja) * 2018-08-10 2021-12-09 ウエストロック・エム・ダブリュー・ヴイ・エルエルシー 繊維ブレンド、繊維ブレンドを生産する方法、及び繊維ブレンドを含む板紙製品

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