JP2811643B2 - 電子写真用転写紙 - Google Patents

電子写真用転写紙

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真用転写紙に関する。更に詳しくは、
本発明はトナーの熱定着を行う電子写真式複写機に用い
られる転写紙の複写機での走行性と作業性が良好な転写
紙に関する。
[従来の技術] 電子写真式複写機に用いられる転写紙には複写機での
走行性と作業性が良好で、とりわけトナーを転写した後
に発生するカールの小さいことが要求される。
電子写真式複写機では転写紙にトナーで画像を形成し
た後にトナーを紙の上に定着させる為に加熱圧着させる
方式が採用されているが、この温度は通常180℃以上で
ある。即ち転写紙はトナーでの画像形成後、高温に加熱
された金属ロールと弾性ロールの間を加圧状態で通過さ
せられる。この際機械パルプを含んだ転写紙は加熱や加
圧による乾燥や収縮等の複雑なメカニズムでカールが発
生する。特に、複写前に転写紙が高湿度の環境中で長時
間保存されている場合には、転写紙の水分が高くなり、
複写後のカールの発生の程度が大きくなって、複写が不
可能になるという問題があった。とりわけ、機械パルプ
の原料中に占める割合が20%以上になると複写後のカー
ルが大きくなるが、この割合が20%以下であると複写後
のカールは問題とならない。又、機械パルプを使用する
と転写紙の白色度が低く転写紙としての価値が低下する
という問題もある。
[発明が解決しようとする課題] かかる現状に鑑み、本発明者は機械パルプを原料とし
た転写紙の複写機中で発生するカールのメカニズムにつ
いて鋭意研究した結果、カール発生メカニズムとして次
の現象の存在を見出した。
その一つは加熱ロールによるアイロン効果によるカー
ルである。即ち、加熱と熱定着ロール(加熱ロール)及
びゴム製バックアップロールによる熱定着ロール側への
湾曲はトナー定着側へのカールを発生させる。機械パル
プは多量のリグニンを含有している為にアイロン効果に
基づくカールを大きくする原因になる。即ち、リグニン
の軟化温度はセルロースの軟化温度よりも低く、トナー
の定着温度付近では柔らかくなっており、リグニンを含
んだ機械パルプを配合された転写紙のアイロン効果によ
る変形が大きくかつ又固定され易いので、転写紙の複写
後のカールが大きくなる。
二つ目のカール発生メカニズムは抄紙工程、特に乾燥
工程で紙に導入された残留ひずみが加熱により解放され
ることによって発生するカールである。乾燥工程での熱
によって、機械パルプ中のリグニンは前記の理由で柔ら
かくなるので機械パルプを配合された転写紙では乾燥工
程で導入される残留ひずみが大きくなり、複写紙のカー
ルも大きくなる。
又、転写紙の坪量が一定であれば、その厚みを大きく
すると複写後のカールが小さくなる。即ち、転写紙の密
度を小さくすると複写後のカールが小さくなる。
このような転写紙の複写後のカール発生メカニズムに
基づいて鋭意研究した結果、転写紙に機械パルプを20%
以上配合して用いる場合、転写紙の密度を低下させ、白
色度を高くしてリグニンの含有量を減少させれば転写紙
の複写後のカールが小さくなることを見出し本発明を完
成するに至った。
従って、本発明の目的は機械パルプを含み、電子写真
式複写機での複写後のカールが小さく、走行性及び作業
性が極めて良好な転写紙を提供することにある。尚、転
写紙としては枚葉のものだけではなく、連続伝票形式の
ものも含む。
[課題を解決するための手段] 本発明は原料として機械パルプを含有した古紙再生パ
ルプ或いはバージン機械パルプを含み、機械パルプの含
有率が20%以上であり、かつ白色度が70%以上78%以下
で密度が0.73g/cm3以下であることを特徴とする電子写
真用転写紙によって構成されている。
本発明の機械パルプにはストーングランドパルプ、加
圧グランドパルプ、レファイナーグランドパルプ、サー
モメカニカルパルプ等が挙げられ、更にこれらの一種以
上のパルプを含有する新聞古紙、雑誌古紙等が公知の方
法で再生されたパルプが原料として広葉樹及び針葉樹晒
パルプ或いはこれらの混合パルプと一緒に適宜所望に応
じて本発明の為に用いられる。
本発明の為に転写紙の白色度を70%以上にする方法に
特に制限はないが、具現化の第一の方法としては配合す
る新聞古紙再生パルプの白色度を高くすることである。
通常の3〜5%の低濃度の方法では高白色度、即ち白色
度65%以上の新聞古紙再生パルプを得ることは難しい
が、特公昭61−11353に示されているように高濃度パル
パーで離解された新聞古紙パルプを濃度25%のごとく高
濃度でニーディングを適用しながら苛性ソーダ(パルプ
当たり4重量%添加)と過酸化水素(パルプ当たり3重
量%添加)により漂白して白色度70%のパルプを得るこ
とができる。この方法では添加したアルカリによって古
紙に含有される機械パルプ中のリグニンの一部が除去さ
れるとともに、過酸化水素によってリグニンが化学的に
変性されて熱に対する特性が変化し、このパルプを配合
した転写紙の複写機でのカールが小さくなるので、本願
発明の為には高濃度で漂白された古紙パルプを使用する
のが好ましい。
第二の方法は公知の方法で製造された高白色度の機械
パルプを使用することである。
第三の方法は所望する白色度の水準に応じて上質古紙
パルプの配合量を増加させることである。この方法では
生産コストが高くなるのが難点であるが、古紙再生パル
プを配合して高白色度の転写紙を得ることができる。
転写紙の白色度を78%以上にすることは転写紙を使用
する側から見るとカールが少なくて作業性が良いこと及
び見栄えが良いことの為に望ましいことであるが機械パ
ルプ及び古紙パルプの白色度の上限に限界があるので機
械パルプを20%以上含有する原料からそのような転写紙
を製造することは生産コストの高騰を招き好ましくな
い。
転写紙の密度の調整は抄紙機のウェットプレス、スム
ーザー、キャレンダー等の調整により、更に新聞古紙晒
パルプの配合量によって行うことができ、例えばその配
合量を増加させると転写紙の密度を下げることができ
る。
本発明の転写紙は前記の方法を単独で或いは組み合わ
せによって機械パルプの含有率が20%以上である原料か
ら製造され、転写紙の白色度を70%以上78%以下とし、
更に密度を0.73g/cm3以下とすることによって複写機で
のカールが少なく走行性と作業性が極めて良好な転写紙
を得ることができる。
本発明は公知の抄紙用薬品と抄紙機で製造される転写
紙に応用される。
本発明で用いた密度及び白色度の測定方法は次の通り
である。
密度の測定方法 転写紙を20℃、65%RHの環境下で12時間調湿した後JI
S P−8118に従って密度を測定する. 白色度の測定方法 転写紙を20℃、65%RHの環境下で12時間調湿した後、
JIS P−8123に従って白色度を測定する。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論本発明はこれによって限定されるものではな
い。
実施例1 パルプ原料として白色度68%、フリーネス200ml(カ
ナダ標準フリーネス、C.S.F.)の新聞古紙再生パルプと
フリーネス400ml(C.S.F.)の広葉樹晒パルプを80:20の
重量割合で配合して用いた。この原料に次に示す抄紙用
薬品をパルプ当たり絶乾表示で添加して紙料とした。
アルケニルコハク酸無水物 0.09重量% (ファイブラン81、王子ナショナル社製) カチオン化澱粉 0.5 重量% (ケートF,王子ナショナル社製) 硫酸バンド 0.2 重量% 軽質炭酸カルシウム 5.0 重量% (TP−121S,奥多摩工業社製) この紙料を用いて長綱抄紙機で抄造し、サイズプレス
及びマシンカレンダーを通し、米坪64g/m2,密度0.68g/c
m3,紙の水分5.0%の転写紙を得た。サイズプレス薬品と
してはサイズプレス用澱粉(酸化澱粉、王子エースB,王
子コンスターチ社製)とスチレンマレイン酸共重合体
(ポリマロン385、荒川化学社製)を5:0.2の重量比率で
用い、この混合物の紙への塗布量は0.6g/m2であった。
得られた転写紙の白色度は70.5%,分析による機械パル
プの含有率は51%であった。転写紙(A4判)の20℃、65
%RHで12時間調湿後の複写機でのカール、走行性及び作
業性を評価した。
評価方法は次の通りである。
(転写紙の評価) 複写機での転写紙の走行性及び作業性の評価は富士ゼ
ロックス社製の電子写真式複写機(型式:5990、ソータ
ー付)でA4判の転写紙を1000枚複写して行われた。
(1)カール 第1図に示すようにカールしている転写紙の一辺を手
で掴み、対辺の円弧の高さ(L)を読み取り、転写紙の
10枚の読み取り値の平均値で示した。
(2)走行性 転写紙1000枚の複写を行う間に発生する紙詰まりなど
のトラブルが発生した回数で示した。
(3)作業性 転写紙1000枚の複写を行い、複写後の転写紙のソータ
ービンに入る枚数で評価した。
(4)紙粉量の測定 転写紙1000枚の複写を行う間に複写機の感光ドラム表
面に付着する紙粉を集め重量を測定する。
機械パルプの分析方法 「紙パルプの種類とその試験法」(紙パルプ技術協会
編、昭和45年7月29日発行)の265頁に記載されている
C染色液による針葉樹晒パルプ(NBKP)、広葉樹晒パル
プ(LBKP)及び機械パルプの鑑別を行い、それぞれのパ
ルプの量比測定は同書269頁に示されている計数法を採
用し、重量係数としてNBKPは1.00,LBKPは0.60,機械パル
プは1.30を採用した。
尚、広葉樹機械パルプが多い場合は同書273頁に記載
されているMaule反応によって針葉樹機械パルプと広葉
樹機械パルプの識別を行い、量比を決定する為に重量係
数として針葉樹機械パルプには1.00、広葉樹機械パイプ
には0.60を用いる。
実施例2 パルプ原料として、白色度74%、フリーネス190ml
(C.S.F.)新聞古紙再生パルプとフリーネス400ml(C.
S.F.)の広葉樹晒パルプを60:40の重量割合で配合して
用い、その他の抄紙条件は実施例1と同じである。得ら
れた転写紙の白色度は77.3%、密度は0.71g/cm3で分析
による機械パルプの含有率は36%であった。
実施例3 パルプ原料として白色度68%、フリーネス135ml(C.
S.F.)の晒サーモメカニカルパルプとフリーネス400ml
(C.S.F.)の広葉樹晒パルプを70:30の重量割合で配合
して用い,その他の抄紙条件は実施例1と同じである。
得られた転写紙の白色度は72.1%、密度は0.66g/cm3
分析による機械パルプの含有率は43%であった。
比較例1 パルプ原料として白色度53%、フリーネス205ml(C.
S.F.)の新聞古紙再生パルプとフリーネス400ml(C.S.
F.)の広葉樹晒パルプを50:50の重量割合で配合して用
い、その他の抄紙条件は実施例1と同じである。得られ
た転写紙の白色度は68.5%,密度は0.69g/cm3で分析に
よる機械パルプの含有率は27%であった。
比較例2 パルプ配合及び抄紙条件は実施例1と同じとして密度
0.75g/cm3の転写紙を製造した。得られた転写紙の白色
度は70.2%で分析による機械パルプの含有率は52%であ
った。
実施例1から比較例2の分析及び評価の結果を第1表
に示す。
第1表から明らかなように、本発明の特性値を有する
転写紙の転写後のカールの減少、走行性及び作業性が良
好であるのに対して、本発明の特性値を有しない転写紙
の転写紙のカールの減少、走行性及び作業性は劣ってい
ることが分かる。
[発明の効果] 本発明は機械パルプを含有する原子写真用転写紙の複
写後のカールを減少させ、走行性及び作業性が著しく改
善できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はA4判の転写紙の複写後のカール測定を示す斜視
図である。カールはLの測定値(mm)の平均値で示され
る。 1……L(円弧の高さ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料として機械パルプを含有する古紙再生
    パルプ或いはバージン機械パルプを含み、機械パルプの
    含有率が20%以上であり、かつ白色度が70%以上78%以
    下で密度が0.73g/cm3以下であることを特徴とする電子
    写真用転写紙。
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