JP2002277708A - レンズブロック - Google Patents

レンズブロック

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JP2002277708A
JP2002277708A JP2001082923A JP2001082923A JP2002277708A JP 2002277708 A JP2002277708 A JP 2002277708A JP 2001082923 A JP2001082923 A JP 2001082923A JP 2001082923 A JP2001082923 A JP 2001082923A JP 2002277708 A JP2002277708 A JP 2002277708A
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Hiroshi Nomura
博 野村
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
Kazunobu Ishizuka
和宜 石塚
Maiko Takashima
麻衣子 高嶋
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立分解性に優れて機能チェックが容易で、
部品の無駄が生じにくいレンズブロックを得る。 【構成】 露出制御部材を有する露出制御ブロック;撮
影レンズ群を光軸方向に駆動するレンズ駆動機構の少な
くとも一部を有するレンズ駆動ブロック;この露出制御
ブロックとレンズ駆動ブロックの中心部にそれぞれ形成
され、両ブロックを結合したとき一連のレンズ移動開口
を形成する中心開口;及び、レンズ移動開口内に光軸方
向に移動自在に位置し、レンズ駆動ブロック内のレンズ
駆動機構を介して駆動される、撮影レンズ群を支持した
レンズ支持枠;を有するレンズブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、レンズブロックに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】レンズシャッタ式のカメラ
では、光軸方向に移動可能な撮影レンズ群(例えばフォ
ーカスレンズ群)を駆動する駆動機構と、シャッタや絞
等の露出制御部材を一体のレンズブロック(レンズシャ
ッタブロック、撮影機能ブロック)として構成し、該レ
ンズブロックを鏡筒内に組み込む構造が知られている。
このようなレンズブロックは、レンズ群の駆動機構や露
出制御部材を含むために、構造が複雑である。一方、レ
ンズブロックに搭載される個々の機構は、ピント合わせ
や露出制御といった撮影結果への影響が大きい機能を担
っているため、高い動作精度が要求されるが、前述のよ
うにレンズブロックの構造が複雑であるため、個別の機
構のみを取り出して動作や性能のチェックを行うことが
できなかった。例えば、製造管理においてシャッタや絞
の動作チェックのみを行いたい場合でも、レンズブロッ
ク全体を組み立ててからでなければチェックができず、
効率が悪かった。同様に、レンズ駆動機構の動作チェッ
クを行いたい場合でも、レンズブロックの完成状態とな
るまでチェックを行えなかった。また、製造過程や使用
時において、レンズ駆動機構と露出制御機構のいずれか
に一方のみ不具合があった場合でも、正常に動作してい
る他方の機構と共にレンズブロック全体を交換しなけれ
ばならず、無駄が多い。
【0003】また、レンズブロックには、撮影レンズ群
や露出制御部材の動作状態を検知するために、インタラ
プタ等の検知部材が搭載されることが多いが、こうした
検知部材は、従来、接着によって固定されていた。しか
し、接着による固定は、接着剤の乾燥等に時間を要する
ために手間がかかり、また、接着剤の漏出によって検知
部材自身を含めたブロック内の機能部品や可動部品の性
能が損なわれるおそれがあった。また、検知部材を一度
接着固定してしまうと、その後の検知部材の取り外しが
難しくなる。
【0004】
【発明の目的】本発明は従って、組立分解性に優れて機
能チェックが容易で、部品の無駄が生じにくいレンズブ
ロックを提供することを目的とする。本発明はまた、撮
影レンズ群や露出制御部材の動作検知を行う検知部材の
機能を損なうおそれがなく、該検知部材の着脱作業を容
易に実行できるレンズブロックを提供することを目的と
する。
【0005】
【発明の概要】本発明のレンズブロックは、露出制御部
材を有する露出制御ブロック;撮影レンズ群を光軸方向
に駆動するレンズ駆動機構の少なくとも一部を有するレ
ンズ駆動ブロック;この露出制御ブロックとレンズ駆動
ブロックの中心部にそれぞれ形成され、両ブロックを結
合したとき一連のレンズ移動開口を形成する中心開口;
及び、レンズ移動開口内に光軸方向に移動自在に位置
し、レンズ駆動ブロック内のレンズ駆動機構を介して駆
動される、撮影レンズ群を支持したレンズ支持枠;を有
することを特徴とする。
【0006】正逆駆動モータと、該正逆駆動モータとレ
ンズ支持枠の間に介在するレンズ駆動ギヤ列とをレンズ
駆動機構が有し、この正逆駆動モータとレンズ駆動ギヤ
列が、レンズ駆動ブロックに支持されるようにすると、
レンズ駆動系のモータとギヤ列の動作チェックをレンズ
駆動ブロックにおいて行うことができるので好ましい。
【0007】この場合、レンズ駆動機構がさらに、レン
ズ駆動ブロックと露出制御ブロックの間に、光軸方向位
置を固定して回動可能に支持されるレンズ駆動リングを
備え、このレンズ駆動リングが、モータ及びレンズ駆動
ギヤ列を介して回動してレンズ支持枠を光軸方向に移動
させてもよい。
【0008】レンズ駆動リングは、光軸方向の接近位置
と離隔位置でそれぞれ光学的に機能する前後のサブレン
ズ群を支持する前後のレンズ支持枠に、光軸方向の接離
移動と一体移動を与えることが好ましい。例えば、後方
レンズ枠は、レンズ駆動ブロック内で一定角度範囲の往
復回動が可能で、かつ両回動端において回動を規制され
て光軸方向の直進移動が可能に支持され、レンズ駆動リ
ングの回動によって、該レンズ駆動リングと後方レンズ
枠の接触部分を介して、往復回動または両回動端での直
進移動が後方レンズ枠に与えられるようにする。そし
て、この後方レンズ枠の往復回動によって、該後方レン
ズ枠と前方レンズ枠の接触部分を介して、該前方レンズ
枠と後方レンズ枠が接近位置と離隔位置とに移動され、
該後方レンズ枠の直進移動によって、該後方レンズ枠と
前方レンズ枠の接触部分を介して、前方レンズ枠が後方
レンズ枠と共に直進移動されるようにできる。
【0009】露出制御ブロックに設ける露出制御部材
は、シャッタと絞の少なくとも一方である。
【0010】この露出制御部材は、撮影レンズ群の光軸
と平行な回動中心により回動可能で、該回動により露出
制御ブロックの中心開口内に進退し、露出制御ブロック
はさらに、光軸を中心として正逆方向に往復回動し、該
往復回動により露出制御部材を駆動させる露出制御部材
駆動リングを有することが好ましい。
【0011】露出制御部材駆動リングを回動させる機構
として、例えば、露出制御部材駆動リングに回転中心を
中心としてギヤを形成し、さらに、レンズ駆動ブロック
に、露出制御部材駆動モータと、該露出制御部材駆動モ
ータと露出制御部材駆動リングのギヤの間に介在する露
出制御用駆動ギヤ列とを設け、レンズ駆動ブロックと露
出制御ブロックを結合させることにより、露出制御用ギ
ヤ列と露出制御部材駆動リングのギヤが噛合する態様が
可能である。
【0012】露出制御部材駆動リングを回動させる機構
として、また、露出制御部材駆動リングの外周に、露出
制御ブロックの外面側に臨む被動突起を設け、露出制御
ブロックの外部に、該被動突起との係合部を有し、該係
合部と被動突起を介して露出制御部材駆動リングを回動
させる回動付与機構を設けた態様が可能である。この回
動付与機構機構は、例えば、ズームレンズ鏡筒の変倍動
作によって露出制御部材駆動リングを回動させる。
【0013】露出制御ブロックは、シャッタと絞の両方
を有してもよい。この場合、露出制御ブロックは、それ
ぞれ光軸を中心として正逆方向に往復回動し、該往復回
動によりシャッタを開閉させるシャッタ駆動リングと、
該往復回動により絞を開閉させる絞駆動リングとを有す
ることが望ましい。
【0014】シャッタ駆動リングに回動を与えるため、
シャッタ駆動リングにその回転中心を中心としてギヤを
形成し、レンズ駆動ブロックに、シャッタ駆動モータ
と;該シャッタ駆動モータとシャッタ駆動リングのギヤ
の間に介在するシャッタ駆動ギヤ列と;を設け、レンズ
駆動ブロックと露出制御ブロックを結合させることによ
り、シャッタ駆動ギヤ列とシャッタ駆動リングのギヤが
噛合することが好ましい。
【0015】また絞駆動リングに回動を与えるため、絞
駆動リングの外周に、露出制御ブロックの外面側に臨む
被動突起を設け、該被動突起との係合部を有し、該係合
部と被動突起を介して絞駆動リングを回動させる回動付
与機構を露出制御ブロックの外部に設けることが好まし
い。
【0016】以上のレンズブロックでは、撮影レンズ群
の光軸方向の移動量及び移動方向を検出するレンズ駆動
検知部材と、露出制御部材の動作状態を検知する露出制
御動作検知部材の少なくとも一方を備え、レンズ駆動ブ
ロックは、該検知部材の支持部を外面に有していること
が好ましい。
【0017】さらに、レンズ駆動ブロックと露出制御ブ
ロックのそれぞれに対する係合部を備え、該レンズ駆動
ブロックと露出制御ブロックを結合したときに、該係合
部を介して両ブロックの外面に止着されて検知部材の支
持部を覆うカバー部材を設けることが望ましい。
【0018】このカバー部材は、レンズ駆動ブロックの
内径方向に付勢する態様で検出部材に当接する、弾性変
形可能な当接部を有することが望ましい。カバー部材は
さらに、レンズ駆動ブロックの外面との間に、検知部材
に接続するFPCの一部を挟着することが好ましい。
【0019】本発明はまた、中心開口を有する支持筒;
撮影レンズ群を支持するレンズ支持枠;該レンズ支持枠
を、支持筒の中心開口内で光軸方向に移動させるレンズ
駆動機構;及び、中心開口内に進退する露出制御部材;
を備えたレンズブロックにおいて、支持筒を、レンズ駆
動機構の少なくとも一部を有するレンズ駆動ブロック
と;露出制御部材を有する露出制御ブロックと;から構
成し、該レンズ駆動ブロックと露出制御ブロックは、そ
れぞれ個別に組み立てた後に結合されることを特徴とし
ている。
【0020】本発明のレンズブロックはまた、露出制御
部材を有する露出制御ブロック;撮影レンズ群を光軸方
向に駆動するレンズ駆動機構の少なくとも一部を有する
レンズ駆動ブロック;この露出制御ブロックとレンズ駆
動ブロックの中心部にそれぞれ形成され、両ブロックを
結合したとき一連のレンズ移動開口を形成する中心開
口;レンズ移動開口内に光軸方向に移動自在に位置し、
レンズ駆動ブロック内のレンズ駆動機構を介して駆動さ
れる、撮影レンズ群を支持したレンズ支持枠;撮影レン
ズ群の移動量及び移動方向を検出するレンズ駆動検知部
材;露出制御部材の動作状態を検知する露出制御動作検
知部材;レンズ駆動ブロックの外面に設けた、レンズ駆
動検知部材と露出制御動作検知部材の支持部;及び、レ
ンズ駆動ブロックと露出制御ブロックのそれぞれに対す
る係合部を備え、該レンズ駆動ブロックと露出制御ブロ
ックを結合したときに、該係合部を介して両ブロックの
外面に止着され、レンズ駆動検知部材と露出制動作御検
知部材の支持部を覆うカバー部材;を備えたことを特徴
とする。
【0021】本発明はまた、露出制御機構;撮影レンズ
群を光軸方向に駆動するレンズ駆動機構;及び、該レン
ズ駆動機構と露出制御機構の少なくとも一方の機能部品
の動作状態を検出する検知部材;を有するレンズブロッ
クにおいて、該レンズブロックを、分割可能な前後2つ
の機能ブロックから構成し、該前後の機能ブロックのい
ずれか一方の外面に、検知部材の収納部を形成し、前後
の機能ブロックのそれぞれに対する係合部を備え、該前
後の機能ブロックを結合したときに、該係合部を介して
該前後の機能ブロックの外面に止着されて検知部材の収
納部を覆うカバー部材を備えたことを特徴とする。
【0022】このカバー部材は、機能ブロックの内径方
向に付勢する態様で検知部材に当接する、弾性変形可能
な当接部を有することが好ましい。カバー部材はさら
に、該カバー部材と機能ブロックの外面との間に、検知
部材に接続するFPCの一部を挟着することが好まし
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下の実施形態は、本発明のレン
ズブロック(撮影機能ブロック)を適用したズームレン
ズ鏡筒に関しており、最初にズームレンズ鏡筒全体の構
成を説明し、続いてレンズシャッタ機構の詳細を説明す
る。
【0024】カメラボディ11に固定される固定筒12
には、その内周面に雌ヘリコイド12aが形成されてい
る。この雌ヘリコイド12aには、第1ヘリコイド環1
4の外周に形成された雄ヘリコイド14aが螺合してい
る。一方、固定筒12の外側には、ズーミング用モータ
15によって回転駆動されるピニオン16が位置してお
り、このピニオン16に、雄ヘリコイド14aの一部を
切除し該雄ヘリコイド14aのリードと同一の方向に傾
斜させて第1ヘリコイド環14の外周に形成したギヤ1
4bが噛み合っている。第1ヘリコイド環14の前部に
は第1外観筒17が結合されている。従って、ズーミン
グ用モータ15を介して第1ヘリコイド環14に正逆の
回転運動が与えられると、該第1ヘリコイド環14と第
1外観筒17の結合体は、雌ヘリコイド12aと雄ヘリ
コイド14aに従って光軸方向に進退する。
【0025】第1外観筒17の内周には、該第1外観筒
17と相対回動が可能で光軸方向には一緒に移動する
(光軸方向への相対移動ができない)第1直進案内環1
8が支持されている。この第1直進案内環18は、直進
案内突起18aが固定筒12の直進案内溝12bに係合
することで、光軸方向の直進移動のみ可能にして支持さ
れている。第1直進案内環18の光軸方向の移動位置
は、該第1直進案内環18と固定筒12にそれぞれ固定
したブラシ19とコード板20によって検出される。
【0026】第1直進案内環18の内周には雌ヘリコイ
ド18bが形成され、この雌ヘリコイド18bには、第
2ヘリコイド環21の外周に形成された雄ヘリコイド2
1aが螺合している。第2ヘリコイド環21は、その外
周に一対の案内コマ21bを備え、各案内コマ21b
は、第1直進案内環18に形成したコマ挿通溝18cを
通して、第1外観筒17の内周に形成したコマ案内溝1
7a(図8)に係合している。コマ挿通溝18cは雌ヘ
リコイド18bと同傾斜の貫通長孔であり、コマ案内溝
17aはズームレンズ系の光軸Oと平行な直線溝であ
る。また、第2ヘリコイド環21の前部には第2外観筒
23が結合されている。従って、ズーミング用モータ1
5によって第1外観筒17が正逆の回転運動が与えられ
ると、該第2ヘリコイド環21と第2外観筒23の結合
体は、コマ案内溝17aと案内コマ21bの係合関係に
よって回転運動が与えられ、雌ヘリコイド18bと雄ヘ
リコイド21aに従って第1直進案内環18(及び、第
1外観筒17と第1ヘリコイド環14の結合体)に対し
て光軸方向に進退する。
【0027】第2外観筒23の内周には、該第2外観筒
23と相対回動が可能で光軸方向には一緒に移動する
(光軸方向への相対移動ができない)第2直進案内環2
5が支持されている。この第2直進案内環25は、直進
案内突起25aが第1直進案内環18の直進案内溝18
dに係合することで、光軸方向の直進移動のみ可能にし
て支持されている。
【0028】第1直進案内環18と同様に、第2直進案
内環25の内周には雌ヘリコイド25bが形成され、こ
の雌ヘリコイド25bには、カム環(第3外観筒)30
の後端部外周に形成された雄ヘリコイド30aが螺合し
ている。カム環30は、その外周に一対の案内コマ30
bを備え、各案内コマ30bは、第2直進案内環25に
形成したコマ挿通溝25cを通して、第2外観筒23の
内周に形成したコマ案内溝23a(図8)に係合してい
る。コマ挿通溝25cは雌ヘリコイド25bと同傾斜の
貫通長孔であり、コマ案内溝23aは光軸Oと平行な直
線溝である。従って、ズーミング用モータ15を駆動し
て第2外観筒23に正逆の回転運動が与えられると、該
カム環30は、雌ヘリコイド25bと雄ヘリコイド30
aに従って第2直進案内環25(及び、第2外観筒23
と第2ヘリコイド環21の結合体)に対して光軸方向に
進退する。
【0029】カム環30の内側には、該カム環30と相
対回動が可能で光軸方向には一緒に移動する(光軸方向
への相対移動ができない)第3直進案内環33が支持さ
れている。第3直進案内環33は、外周に複数の直進案
内突起33aが固定され、各直進案内突起33aが第2
直進案内環25内周の直進案内溝25dに係合すること
で、光軸方向の直進移動のみ可能となっている。
【0030】カム環30の内側にはまた、その前方から
順に、第1変倍レンズ群(第1サブ群S1、第2サブ群
S2)L1を有するレンズ支持筒(第4外観筒)31
と、第2変倍レンズ群L2を固定した後群レンズ枠32
とが位置しており、このレンズ支持筒31と後群レンズ
枠32が第3直進案内環33によって光軸方向に直進案
内されている。具体的には、図9及び図10に示すよう
に、第3直進案内環33を構成する3つの部分円筒状腕
部33bには、その表裏(外周と内周)に光軸Oと平行
な直進案内溝33c、33dが形成され、各直進案内溝
33cには、レンズ支持筒31の内周に設けた直進案内
突起(不図示)が移動可能に嵌合し、各直進案内溝33
dには、後群レンズ枠32の外周に設けた直進案内突起
32aが移動可能に嵌合している。
【0031】カム環30の内周面には、レンズ支持筒3
1と後群レンズ枠32用の有底カム溝35と有底カム溝
36が形成されている。図12は、この有底カム溝3
5、36の展開形状を示している。有底カム溝35と有
底カム溝36はそれぞれ周方向に等角度間隔で3組形成
されており、レンズ支持筒31、後群レンズ枠32に
は、これらの有底カム溝35と有底カム溝36に嵌まる
フォロア突起31a、32bが径方向に突出形成されて
いる。
【0032】図12において、有底カム溝35と有底カ
ム溝36はそれぞれ、テレ端位置(T端)から収納位置
(収納)までが使用領域であり、撮影時には、該使用領
域のうちテレ端位置(T端)とワイド端位置(W端)の
間でフォロア突起31aとフォロア突起32bを案内す
る。有底カム溝36は、このテレ端位置(T端)とワイ
ド端位置(W端)の間に中間不連続位置36aを有して
いる。後述するように、有底カム溝35によって案内さ
れるレンズ支持筒31内の第1変倍レンズ群L1は、テ
レ端位置とワイド端位置の途中で、第1サブ群S1と第
2サブ群S2を接近位置と離隔位置に移動させる切替機
能を有しており、この第1変倍レンズ群L1における切
替時に、第2変倍レンズ群L2は有底カム溝36の中間
不連続位置36aを通過する。この中間不連続位置36
aの区間は、実際のズーミング域として撮影には用いな
い(カム環30を停止させない)ように制御される。
【0033】上記構成のズームレンズ鏡筒は、ズーミン
グ用モータ15を介してピニオン16を正逆に回転駆動
すると、最終的にはカム環30が回転しながら光軸方向
に進退し、カム環30内で光軸方向に直進案内されてい
るレンズ支持筒31(第1変倍レンズ群L1)と後群レ
ンズ枠32(第2変倍レンズ群L2)が、有底カム溝3
5と有底カム溝36に従う所定の軌跡で光軸方向に直進
移動する。例えば、図2の鏡筒収納状態(沈胴状態)で
は、ズームレンズ鏡筒は略全体がカメラボディ11内に
収納されており、ズーミング用モータ15を鏡筒繰出方
向に駆動させると、図3のワイド端撮影位置へ繰り出さ
れる。ズームレンズ鏡筒は、さらにズーミング用モータ
15を鏡筒繰出方向に駆動させることによって、図4の
テレ端撮影位置まで繰り出すことができる。ズーミング
用モータ15を繰出方向とは逆に駆動すると、テレ端撮
影状態から、ワイド端撮影状態、さらに収納(沈胴)状
態にズームレンズ鏡筒を変化させることができる。実際
のズーミングは、ワイド端からテレ端までを複数の焦点
距離ステップに分け、各焦点距離ステップでズーミング
用モータ15を停止させてフォーカシングや露出を行う
ように、ステップワイズに制御される。このとき、前述
した第1サブ群S1と第2サブ群S2の接離切替に相当
する領域は撮影には用いないので、当該領域では、ステ
ップを区切らず、カム環30(ズーミング用モータ1
5)を停止させない。
【0034】レンズ支持筒31内には、シャッタブロッ
ク40が設けられている。シャッタブロック40は、前
方保持環41、後方保持環42、ギヤ押え環43及び羽
根押え環44を有しており、前方保持環41とギヤ押え
環43を組み合わせた前方ユニット40Aと、後方保持
環42と羽根押え環44を組み合わせた後方ユニット4
0Bとに大きく分割可能である(図13、図18参
照)。
【0035】まず前方ユニット40Aについて説明す
る。前方保持環41の中心開口41a内には、前方サブ
群枠45と後方サブ群枠46が嵌まっている。前方サブ
群枠45には第1サブ群S1が固定され、後方サブ群枠
46には第2サブ群S2が固定されている。以下に説明
するように、前方サブ群枠45と後方サブ群枠46(第
1サブ群S1と第2サブ群S2)は、ワイド端とテレ端
の間で光軸方向の相対位置を、短焦点距離用離隔位置と
長焦点距離用接近位置の2位置に切り替えることが可能
であり、駆動リング47によって、この前方サブ群枠4
5と後方サブ群枠46の接離切替動作と、前方サブ群枠
45と後方サブ群枠46が光軸方向に一体に移動するフ
ォーカシング動作とを行わせることができる。
【0036】駆動リング47は、後方保持環42のスラ
スト面42sにより後端位置を規制され、前方保持環4
1と後方保持環42の間に回動自在に支持されている。
【0037】前方サブ群枠45は、筒状をしていて、そ
の直径方向の外方二カ所に、直進案内リブ45aを備え
ている。この直進案内リブ45aに穿設したガイド穴4
5bには、直進案内ロッド48が緩い嵌合で挿入(遊
嵌)され、該直進案内ロッド48の後端部はギヤ押え環
43の底部の固定穴43aに固定され、前端部は、固定
ブラケット49及び固定ねじ50を介して、ギヤ押え環
43の先端面に固定されている。直進案内ロッド48の
外周には、固定ブラケット49と直進案内リブ45aの
間に位置して、前方サブ群枠45を後方サブ群枠46側
に向けて移動付勢する圧縮コイルばね51が嵌まってお
り、ギヤ押え環43には、直進案内ロッド48と圧縮コ
イルばね51を収納する断面U字状の収納凹部43bが
形成されている。この収納凹部43bは、前方保持環4
1の中心開口41aに連通している。
【0038】前方サブ群枠45には、その後端面を開放
した端面カムの態様で、円周方向に等角度間隔で4組の
接離リード面(接離カム面)45cが形成されている。
接離リード面45cの両端部には、フォロア安定凹部4
5d、45eが形成される(図20、図22参照)。な
お、図中では接離リード面45cは一つのみが示されて
いる。一方、後方サブ群枠46には、その外周面に、前
方サブ群枠45の4組の接離リード面45cに対応させ
て、4組のフォロア突起46aが形成されている。この
フォロア突起46aは、前方サブ群枠45の接離リード
面45cに対応する傾斜面46bの最も接離リード面4
5c側に位置する部分の先端に設けられている。この前
方サブ群枠45に形成した接離リード面45cと後方サ
ブ群枠46に形成したフォロア突起46aが、該レンズ
群枠45と後方サブ群枠46を接離させる接離カム機構
を構成する。
【0039】後方サブ群枠46にはまた、その外周面
に、4個のフォロア突起46aのうちの直径方向に対向
する2個のフォロア突起46aと周方向位置を同じく、
該フォロア突起46aより光軸方向の後方に位置させ
て、直進案内突起46cが突出形成されている。さら
に、後方サブ群枠46の外周面には直進案内突起46c
より光軸方向の後方に位置させて、等角度間隔で3個の
被動突起46dが突出形成されている。
【0040】前方保持環41には、その内周面に、後方
サブ群枠46の直進案内突起46cに対応させて、回転
しない前方保持環41に対する後方サブ群枠46の回動
範囲を規定する一対の回動規制面41b、41cが形成
されている。すなわち、この回動規制面41b、41c
は、後方サブ群枠46が正逆に回動するとき、直進案内
突起46cとそれぞれ係合して回動端を規制する。ま
た、回動規制面41bと、該回動規制面41bに対向す
る案内面41dとによりワイド側直進案内溝41eが構
成され、回動規制面41cと、該回動規制面41cに対
向する案内面41fとによりテレ側直進案内溝41gが
構成される。直進案内突起46cは、各案内溝41e、
41gに実質的に隙間なく係合する。
【0041】駆動リング47は、その前端面に、後方サ
ブ群枠46の3個の被動突起46dと対応する3組の制
御凹部47aを有している(図18、図22参照)。な
お、図中には、制御凹部47aは一つまたは二つのみが
示されている。この制御凹部47aは、光軸と平行な方
向の中心線cに関して左右対称形状をしていて、被動突
起46dに係合する一対の回動付与面47b、47c
と、被動突起46dの先端円弧状面に当接するテレ側と
ワイド側のフォーカスリード面(フォーカスカム面)4
7d、47eとを有している(図23参照)。このテレ
側フォーカスリード面47dとワイド側フォーカスリー
ド面47eは、回動付与面47b、47cの間に、その
前端面を開放した端面カムの態様で形成されており、周
方向に対する傾斜が方向反対、絶対値同一である。この
駆動リング47のフォーカスリード面47d、47e
と、後方サブ群枠46に形成した被動突起46dとがフ
ォーカスカム機構を構成する。
【0042】前方サブ群枠45を後方に押圧付勢する前
述の圧縮コイルばね51は、前方サブ群枠45の接離リ
ード面45cと後方サブ群枠46のフォロア突起46
a、後方サブ群枠46の被動突起46dと駆動リング4
7のテレ側またはワイド側のフォーカスリード面47
d、47eを常時接触させる。駆動リング47は、前述
のように、その後端面を後方保持環42のスラスト面4
2sに当接させており、圧縮コイルばね51の力によっ
て、これら前方サブ群枠45、後方サブ群枠46、駆動
リング47及び後方保持環42(スラスト面42s)の
接触関係が維持される。これらの接触状態では、図2
4、図25に明らかなように、前方サブ群枠45の内周
に後方サブ群枠46の先端部が入り込み、後方サブ群枠
46の外周に駆動リング47が位置している。
【0043】駆動リング47の回動付与面47bが被動
突起46dに当接し、後方サブ群枠46の直進案内突起
46cがワイド側直進案内溝41eから脱している状態
が、第1サブ群S1と第2サブ群S2のワイド側離隔状
態である。この状態で駆動リング47が図22中の右方
向に移動すると(時計方向に回転すると)、回動付与面
47bが被動突起46dを押して後方サブ群枠46を同
方向に回転させ、やがて直進案内突起46cを回動規制
面41cに当接させる。この間、前方サブ群枠45(第
1サブ群S1)は、接離リード面45cと後方サブ群枠
46のフォロア突起46aに従い、後方サブ群枠46
(第2サブ群S2)に対して接近し、最終的にフォロア
突起46aはフォロア安定凹部45eに係合して安定状
態となる。以上でワイド側離隔状態からテレ側接近状態
への切替が終了し、第1サブ群S1は第2サブ群S2に
接近した状態(接近移動端、長焦点距離用接近位置)と
なる。駆動リング47のこれ以上の同方向への回転はで
きない。
【0044】このテレ側接近状態への切替が完了する
と、駆動リング47は逆転する。すると、被動突起46
d(後方サブ群枠46)がテレ側フォーカスリード面4
7dに従って後方に移動するため、直進案内突起46c
はテレ側直進案内溝41gに入って光軸方向の直進移動
のみ可能となる。このテレ側フォーカスリード面47d
による後方サブ群枠46と前方サブ群枠45の接近移動
端での一体移動で、中間焦点距離から長焦点距離端(テ
レ端)までのテレ側でのフォーカシングが行われる。具
体的には、図23に示すように、後方サブ群枠46の被
動突起46dがテレ側フォーカスリード面47dに当接
した状態で駆動リング47がそのテレ側フォーカス領域
ft(無限遠撮影位置∞から最短撮影位置n)内で回転
すると、テレ側直進案内溝41gと直進案内突起46c
の係合で回転を拘束されている後方サブ群枠46と、直
進案内ロッド48とガイド穴45bの嵌合で回転を拘束
されている前方サブ群枠45、すなわち第1サブ群S1
と第2サブ群S2が一体に光軸方向に進退してフォーカ
シングが行われる。
【0045】そして、回動付与面47cが被動突起46
dに当接するまで駆動リング47が回転すると、後方サ
ブ群枠46の直進案内突起46cは、テレ側直進案内溝
41gから脱する。この状態で駆動リング47が回転方
向を逆転し図22の左方向に移動すると(反時計方向に
回転すると)、回動付与面47cが被動突起46dを押
して後方サブ群枠46を同方向に回転させ、やがて直進
案内突起46cを回動規制面41bに当接させる。この
間、前方サブ群枠45は、接離リード面45cと後方サ
ブ群枠46のフォロア突起46aに従い、後方サブ群枠
46に対して接近し、最終的にフォロア突起46aはフ
ォロア安定凹部45dに係合して安定状態となる。以上
でテレ側接近状態からワイド側離隔状態への切替が終了
し、第1サブ群S1は第2サブ群S2に対して離隔した
状態(離隔移動端、短焦点距離用離隔位置)となる。駆
動リング47のこれ以上の同方向への回転はできない。
【0046】このワイド側離隔状態への切替が完了する
と、駆動リング47は逆転する。すると、被動突起46
d(後方サブ群枠46)がワイド側直進案内溝41eに
従って後方に移動するため、直進案内突起46cはワイ
ド側直進案内溝41eに入って光軸方向の直進移動のみ
可能となる。このワイド側直進案内溝41eによる後方
サブ群枠46と前方サブ群枠45の離隔移動端での一体
移動で、中間焦点距離から短焦点距離端までのワイド側
でのフォーカシングが行われる。具体的には、図23に
示すように、被動突起46dがワイド側直進案内溝41
eに当接した状態で駆動リング47がそのワイド側フォ
ーカス領域fw(無限遠撮影位置∞から最短撮影位置
n)内で回転すると、ワイド側直進案内溝41eと直進
案内突起46cの係合で回転を拘束されている後方サブ
群枠46と、直進案内ロッド48とガイド穴45bの嵌
合で回転を拘束されている前方サブ群枠45、すなわち
第1サブ群S1と第2サブ群S2が一体に光軸方向に進
退してフォーカシングが行われる。
【0047】そして、回動付与面47bが被動突起46
dに当接するまで駆動リング47が回転すると、後方サ
ブ群枠46の直進案内突起46cは、ワイド側直進案内
溝41eから脱し、説明の最初に戻る。
【0048】以上のように、シャッタブロック40の前
方ユニット40Aでは、駆動リング47の回動を制御す
ることにより、短焦点距離用離隔位置と長焦点距離用接
近位置への第1サブ群S1と第2サブ群S2の接離動作
と、第1変倍レンズ群L1全体を光軸方向に移動させる
フォーカシング動作とを行わせることが可能である。テ
レ側とワイド側のフォーカシングは、後方サブ群枠46
の直進案内突起46cが回動規制面41bまたは回動規
制面41cに当接する位置(前述の説明中で駆動リング
47の回転方向が逆転する位置)を基準として、駆動リ
ング47を駆動する駆動系のパルサー(エンコーダ)に
よってカウントされるパルス数を制御して行う。例え
ば、フォーカスレンズ群(第1サブ群S1と第2サブ群
S2を合わせた第1変倍レンズ群L1全体)をこの基準
位置から最短撮影位置n、無限遠撮影位置∞及び任意の
被写体距離に移動させるための駆動系のパルス数は、フ
ォーカスリード面47d、47eのリード角等を考慮し
て予め知ることができるから、これらのパルス数を管理
することによって、被写体距離情報に応じたフォーカシ
ングを行うことができる。
【0049】駆動リング47の後端部外周面には、その
全周にギヤ47fが形成されている。ギヤ47fは、減
速ギヤ列52に噛み合い、正逆駆動モータ53によって
正逆に回転駆動される。正逆駆動モータ53のピニオン
53aは前方保持環41の前面側に位置しており、駆動
リング47のギヤ47fは、前方保持環41と後方保持
環42の間、つまり前方保持環41の後端側に位置して
いる。そのため、このピニオン53aからギヤ47fへ
モータ駆動力を伝達する減速ギヤ列52は、前方保持環
41の外面に沿って前方から後方へとギヤが配列される
ような態様で、前方保持環41とギヤ押え環43の間に
挟着されている。また、正逆駆動モータ53のピニオン
53aの近傍には、正逆駆動モータ53の回転量を検出
するためのパルサーを構成する回転スリット円板54が
設けられており、該回転スリット円板54とピニオン5
3aの間には、中継ギヤ55が設けられている。
【0050】正逆駆動モータ53は、前方保持環41の
モータ保持凹部41h内に保持され、回転スリット円板
54は、前方保持環41のスリット円板保持凹部41i
内に保持されている。また前方保持環41には、スリッ
ト円板保持凹部41iに連続して、インタラプタ保持凹
部41jが形成され、該インタラプタ保持凹部41j内
に切替及びフォーカシング駆動量検出用のインタラプタ
56が収納されている。インタラプタ56は、回転スリ
ット円板54を挟む態様で配置されており、パルスカウ
ントによって回転スリット円板54の回転角(回転量)
を検出することができる。つまり、正逆駆動モータ53
の駆動量を検出することができる。
【0051】続いて後方ユニット40Bについて説明す
る。後方保持環42と羽根押え環44の間には、レンズ
シャッタ及び絞り機構が支持されている。具体的には、
図13及び図14に示すように、後方保持環42と羽根
押え環44はそれぞれ、光軸Oと直交する平面方向に向
く円板状をなす前方壁面部42a、44aと、この前方
壁面部42a、44aから光軸後方に延設された3つの
後方腕部42b、44bを有している。レンズシャッタ
及び絞り機構は、前方壁面部42a、44aの間に支持
されている。後方腕部42bと後方腕部44bは鏡筒半
径方向に重ねられている(図15)。
【0052】レンズシャッタは、3枚のシャッタ羽根6
0及びこのシャッタ羽根60を開閉駆動するシャッタ駆
動リング61を有し、絞り機構は、3枚の絞羽根62及
びこの絞羽根62を開閉駆動する絞駆動リング63を有
している。シャッタ羽根60と絞羽根62の間、絞羽根
62と絞駆動リング63の間にはそれぞれ、隔壁板6
4、65が位置している。隔壁板64は、それぞれが可
動部材であるシャッタ羽根60と絞羽根62の相互干渉
を防ぎ、隔壁板65は、回動可能なシャッタ駆動リング
61及び絞駆動リング63に対する絞羽根62の干渉を
防いでいる。羽根押え環44、隔壁板64及び隔壁板6
5には、光軸Oを中心として、それぞれ略同径の撮影用
円形開口44c、64a及び65aが形成されている。
また、後方保持環42には、これら撮影用円形開口44
c、64a及び65aよりも大径の中心開口42cが形
成されている。
【0053】それぞれが3枚からなるシャッタ羽根60
と絞羽根62は、後方保持環42の前方壁面部42aか
ら後方に突設された回転中心軸突起66(図13及び図
14では一つのみ示す)によって回転自在に支持されて
いる。シャッタ羽根60と絞羽根62はそれぞれ、回転
中心軸突起66を挿通させる回転支持穴60a、62a
を有する。また、羽根押え環44の前方壁面部44aに
は、回転中心軸突起66の先端部を受け入れる軸突起固
定穴44d(図14)が形成されている。
【0054】シャッタ駆動リング61は、各シャッタ羽
根60に形成した回転案内カム溝60bに係合する3つ
の回転伝達ダボ61aを有しており、3枚のシャッタ羽
根60は、シャッタ駆動リング61が往復回転駆動する
と、回転案内カム溝60bと回転伝達ダボ61aの関係
によって回転中心軸突起66を中心として回動し、撮影
用円形開口44cの前方を開閉する。シャッタ羽根60
の開放量(開口径)は、シャッタ駆動リング61の回転
角によって制御することができる。羽根押え環44に
は、回転伝達ダボ61aの先端部が挿入するダボ受け穴
44eが形成されている。シャッタ駆動リング61は、
シャッタ駆動リング付勢ばね74によって、閉方向に付
勢されており、該シャッタ駆動リング付勢ばね74によ
りガタつきが除去される。
【0055】シャッタ駆動リング61と同様に、絞駆動
リング63は、各絞羽根62に形成した回転案内カム溝
62bに係合する3つの回転伝達ダボ63aを有してお
り、3枚の絞羽根62は、絞駆動リング63が往復回転
駆動すると、回転案内カム溝62bと回転伝達ダボ63
aの関係によって回転中心軸突起66を中心として回動
し、撮影用円形開口44cの前方を開閉する。絞羽根6
2の開放量(開口径)は、絞駆動リング63の回転角に
よって制御することができる。絞羽根62はさらに、該
絞羽根62の回転位置に関わらずシャッタ駆動リング6
1の回転伝達ダボ61aとの干渉を防ぐために、貫通穴
62cが形成されている。回転伝達ダボ63aの先端部
は、前方壁面部44aの前面に接して支持されている。
また、絞駆動リング63は、一端部が該絞駆動リング6
3に係合し、他端部が後方保持環42に係合された絞駆
動リング付勢ばね72によって、絞羽根62を開かせる
回転方向に付勢されている。
【0056】本ズームレンズ鏡筒では、シャッタ羽根6
0は、任意の絞り値を決定する可変絞り機能とシャッタ
機能とを兼用する羽根であり、シャッタレリーズ時に露
出値に応じて該シャッタ羽根60の開放量(絞り値)及
び開放時間(シャッタスピード)が変化するように電気
的に制御される。一方、絞羽根62は、特にワイド側撮
影距離での撮影開口径の最大値を規制するために設けら
れており、ズームレンズ鏡筒全体の繰出状態に応じて機
械的に開き量が変化する。
【0057】シャッタ羽根60を開閉させるシャッタ駆
動リング61には、その外周一部にセクターギヤ61b
が形成されており、このセクターギヤ61bがシャッタ
駆動モータ67からの減速ギヤ列68に噛み合ってい
る。シャッタ駆動モータ67は、前方保持環41のモー
タ保持凹部41k(図17)内に保持されており、該シ
ャッタ駆動モータ67のピニオン67aは前方保持環4
1の前面側に位置している。減速ギヤ列68は、この前
方保持環41の前面側から後面側へ向けてモータ駆動力
を伝達可能に構成されており、シャッタ駆動モータ67
と反対側の最終ギヤが前方保持環41(前方ユニット4
0A)の後部に露出している(図18)。後方保持環4
2の前方壁面部42aには、減速ギヤ列68の最終ギヤ
を挿通させてセクターギヤ61bと噛合可能にさせる貫
通穴42eが形成されている。
【0058】シャッタ駆動モータ67が正逆に回転駆動
されるとシャッタ駆動リング61が正逆に回転し、閉じ
られていたシャッタ羽根60が瞬間的に開いて再び閉じ
る。前述のように、このシャッタ羽根60の開放量及び
開放時間は可変であり、シャッタ駆動モータ67に与え
る駆動信号(電流)によって制御可能である。すなわ
ち、シャッタ駆動モータ67によるシャッタ駆動リング
61の駆動回転角を大きくすれば、シャッタ羽根60の
開放量が大きくなって絞り値は小さくなり(開放絞りに
近づき)、シャッタ駆動リング61の駆動回転角を小さ
くすれば、シャッタ羽根60の開放量が小さくなって絞
り値は大きくなる(絞り込まれる)。また、シャッタ駆
動モータ67によるシャッタ駆動リング61の正転と逆
転の間隔を短くすれば、シャッタ羽根60の開放時間が
短くなってシャッタスピードは高速になり、シャッタ駆
動リング61の正転と逆転の間隔を長くすれば、シャッ
タ羽根60の開放時間が長くなりシャッタスピードは低
速になる。
【0059】シャッタ駆動リング61は、光軸方向の前
方へ向け突出する、部分円筒形状のスリット板61cを
有している。スリット板61cは、後方保持環42の前
方壁面部42aに形成した円弧状開口42d(図14)
と、前方保持環41の後面に形成した円弧状開口41m
(図17)を通して、シャッタ動作検出用のインタラプ
タ69に挟まれる位置に延出されており、該インタラプ
タ69によってスリット板61c上のスリットの通過を
検出することができる。つまり、シャッタ羽根60の開
閉を、シャッタ駆動リング61の動作を介して検出する
ことができる。
【0060】前方保持環41には、インタラプタ69を
収納するためのインタラプタ保持凹部41n(図17)
が形成されている。このインタラプタ保持凹部41n
は、切替及びフォーカシング駆動量検出用のインタラプ
タ56を収納するインタラプタ保持凹部41jに隣接し
て設けられており、これら各凹部は、共通の板ばねカバ
ー70によって覆われる。この板ばねカバー70によっ
て2つのインタラプタ56、69が保持される。
【0061】以上のように、本ズームレンズ鏡筒では、
露出制御はシャッタ羽根60によって行う。絞羽根62
の役割は、短焦点撮影距離時にズームレンズ系の周辺部
を撮影に用いないように開口の大きさを規制することに
ある。
【0062】絞羽根62を開閉させる絞駆動リング63
は、その外周に被動突起63bを有し、該被動突起63
bは、第3直進案内環33の部分円筒状腕部33b内周
に形成した絞制御カム溝71に係合している(図1
0)。ズーミングに際し、第3直進案内環33とシャッ
タブロック40(絞駆動リング63)は光軸方向に相対
移動する。すると、絞制御カム溝71に従って被動突起
63bが周方向に移動され、絞駆動リング63が回動
し、絞羽根62の開度が変化する。図11に示すよう
に、絞制御カム溝71は、光軸Oと平行な直線状規制部
71aと、光軸Oに対して傾斜する傾斜規制部71b
と、第3直進案内環33の前端部に開口する規制解除部
71cとを有しており、直線状規制部71aと傾斜規制
部71bは、被動突起63bがほぼ遊びなく嵌まる幅と
なっている。
【0063】ズームレンズ鏡筒が図2の収納状態にある
とき、被動突起63bは直線状規制部71a内に位置し
ている。ズームレンズ鏡筒がワイド端撮影位置まで繰り
出されたときも、被動突起63bは直線状規制部71a
内に位置している。被動突起63bが直線状規制部71
a内に位置するとき、絞駆動リング63は、3枚の絞羽
根62が形成する開口径を最小とさせるが、この最小開
口状態において、絞羽根62は撮影用円形開口44cの
前方を完全に閉じてはおらず、該開口の周縁部を径方向
に一定幅だけ覆っている。これにより、ワイド端ではズ
ームレンズ系の周辺部を用いずに撮影が行われる。
【0064】ズームレンズ鏡筒をテレ側に繰り出すと、
ワイド端から数えて第4の焦点距離ステップに至った時
点で、被動突起63bは直線状規制部71aから傾斜規
制部71bに入る。傾斜規制部71bは、被動突起63
bが規制解除部71c側に進むほど絞駆動リング63を
絞り開放方向に回動させる態様で傾斜している。よっ
て、被動突起63bが傾斜規制部71b内に進入した状
態で鏡筒を繰り出すと、絞駆動リング63が絞り開放方
向へ回動されて、絞羽根62を徐々に開かせる。具体的
には、ワイド端側から数えて第5の焦点距離ステップで
絞羽根62の開放度が中程度になり、第6の焦点距離ス
テップで絞羽根62が完全に開かれる。
【0065】引き続いてズームレンズ鏡筒が繰り出され
ると、第6の焦点距離ステップと第7の焦点距離ステッ
プの間で、前述した第1サブ群S1と第2サブ群S2の
相対距離切替動作が行われて、ワイド側撮影モードから
テレ側撮影モードになるが、このテレ側撮影モードでは
被動突起63bは規制解除部71c内に位置している。
規制解除部71cは、被動突起63bに対する実質的な
位置規制を行わない形状であり、規制解除部71c内に
被動突起63bが位置するときには、絞駆動リング63
は、絞駆動リング付勢ばね72によって絞羽根62を開
かせる角度位置に保持される。したがって、テレ側撮影
モードでは、ズームレンズ系の周辺部まで用いて撮影が
行われる。
【0066】ズームレンズ鏡筒をテレ端側からワイド端
側に収納動作させたときは、以上とは逆に、ワイド端か
ら数えて第5の焦点距離ステップから徐々に絞羽根62
の開口径が小さくなり、第4の焦点距離ステップからワ
イド端(第1の焦点距離ステップ)までは、直線状規制
部71aと被動突起63bの関係によって、絞羽根62
が絞り込まれた状態となる。なお、規制解除部71c
は、テレ側撮影モードからワイド側撮影モードへ向かう
ときに、被動突起63bを傾斜規制部71bへ円滑に案
内する導入傾斜面71dを有している。この導入傾斜面
71dを設けることにより、テレ側撮影モードでフリー
になった絞駆動リング63の角度位置が若干ずれたとし
ても、被動突起63bと絞制御カム溝71を干渉させず
に傾斜規制部71bへ確実に導くことができる。
【0067】以上の後方ユニット40Bでは、それぞれ
回動可能なシャッタ駆動リング61と絞駆動リング63
は、光軸方向において略同一位置に設けられており、絞
駆動リング63の内径側にシャッタ駆動リング61が支
持されている(図15)。絞駆動リング63の内径側に
は、シャッタ駆動リング61を相対回転自在に支持する
内径スラスト突起63cが、周方向に等間隔で3つ形成
されている。シャッタ駆動リング61の外径側には、こ
の内径スラスト突起63cに係合する外径スラスト突起
61dが、周方向に等間隔で3つ形成されている。絞駆
動リング63は、その本体部が後方保持環42の前方壁
面部42aの後面に接し、回転伝達ダボ63aが羽根押
え環44の前方壁面部44aの前面に接することによっ
て、後方保持環42と羽根押え環44の間に保持され
る。この後方保持環42と羽根押え環44(前方壁面部
42aと前方壁面部44a)の間に保持された絞駆動リ
ング63は、被動突起63bが、一対の後方腕部42b
及び後方腕部44bの間に位置し、その外周側に位置す
る第3直進案内環33の絞制御カム溝71と係合可能に
なっている(図10)。一方、シャッタ駆動リング61
は、その本体部が前方壁面部42aの後面に接し、外径
スラスト突起61dが内径スラスト突起63cに係合す
ることによって、後方保持環42と羽根押え環44の間
に保持される。絞駆動リング63は、この内径側に位置
するシャッタ駆動リング61のセクターギヤ61bと減
速ギヤ列68との噛合を妨げない形状になっている(図
24、図25参照)。
【0068】以上のように、シャッタブロック40は、
第1変倍レンズ群L1(第1サブ群S1及び第2サブ群
S2)とその駆動機構を有する前方ユニット40Aと、
レンズシャッタ及び絞り機構を有する後方ユニット40
Bとからなる。このうち、前方ユニット40Aには、第
1変倍レンズ群L1の駆動を行う正逆駆動モータ53
と、シャッタ羽根60開閉用のシャッタ駆動モータ67
が設けられている。前方ユニット40Aにはまた、第1
サブ群S1と第2サブ群S2の接離移動及び第1変倍レ
ンズ群L1全体のフォーカシング移動量を検出するため
のインタラプタ56と、シャッタ羽根60の開閉を検知
するためのインタラプタ69とが設けられている。これ
らモータやインタラプタは、シャッタブロック用FPC
(フレキシブルプリント基板)80を介してカメラボデ
ィ11内の制御回路81と接続されている。シャッタブ
ロック用FPC80は、前方ユニット40Aの外周面に
沿う形状の環状FPC80Aと、光軸方向に長く折り畳
み可能な帯状FPC80Bとに分割可能である。環状F
PC80Aは、基板の表裏両面に配線がプリントされた
両面FPCであり、帯状FPC80Bは、基板の片面側
にのみ配線がプリントされた片面FPCである。
【0069】帯状FPC80Bは、図13に示すよう
に、そのシャッタ側固定端部80B-1が、固定ねじ8
2よって前方保持環41に固定される。シャッタ側固定
端部80B-1と固定ねじ82の間にはFPC支持板8
3が設けられ、シャッタ側固定端部80B-1と前方保
持環41との間には円筒状の圧接支持ゴム84が配され
る。帯状FPC80Bの他端部は制御回路81に接続し
ており、該帯状FPC80Bは、図2ないし図4に示す
ように、ズームレンズ鏡筒の繰り出し及び収納動作によ
るシャッタブロック40と制御回路81の相対位置の変
化に応じて、その湾曲部と直線状部の位置を変化させ、
他の鏡筒構成部材や撮影光路に対する干渉を避けること
ができる。帯状FPC80Bは、前方保持環41に単独
で取り付けた状態ではモータやインタラプタとは接続さ
れず、環状FPC80Aを取り付けることで初めてモー
タやインタラプタが制御回路81側と接続される。
【0070】環状FPC80Aは、図17に示すよう
に、正逆駆動モータ53とシャッタ駆動モータ67に給
電するための2つのモータ端子部80A-1、80A-
2、インタラプタ56とインタラプタ69からのパルス
出力を受ける2つのインタラプタ端子部80A-3、8
0A-4を有しており、各端子部からの配線は圧接固定
部80A-5に集束される。この圧接固定部80A-5
を、帯状FPC80Bのシャッタ側固定端部80B-1
に圧接させることによって、環状FPC80Aと帯状F
PC80Bの配線が接続され、各モータやインタラプタ
が制御回路81側と電気的に接続される。環状FPC8
0Aの圧接固定部80A-5は、帯状FPC80Bのシ
ャッタ側固定端部80B-1と固定ねじ82よって共締
め(圧接)され、前方保持環41に固定される。環状F
PC80Aにはまた、ギヤ押え環43の前面突起43c
(図20、図21)に係合して位置を決定する4つの位
置決め穴80A-6が形成されている。
【0071】インタラプタ56、69を保持する前述の
板ばねカバー70は、環状FPC80Aのうち図17に
ハッチングを付す領域も覆っており、環状FPC80A
を安定させる機能も備える。
【0072】図26に示すように、制御回路81は、正
逆駆動モータ53とシャッタ駆動モータ67に加え、ズ
ーミング用モータ15も制御する。制御回路81には、
ズームスイッチ等を介して操作者によって設定される焦
点距離情報81A、検出される被写体距離情報81B、
被写体輝度情報81C、ブラシ19とコード板20から
なる焦点距離検出手段によるカム環30の回転位置情
報、インタラプタ56によるフォーカシング駆動量情報
(及び第1サブ群S1と第2サブ群S2の位置切替情
報)、インタラプタ69によるシャッタ羽根60の開閉
情報が入力され、これらの情報に応じて、設定された焦
点距離により正しい露出条件で露光が行われるように、
ズーミング用モータ15、正逆駆動モータ53及びシャ
ッタ駆動モータ67が制御される。なお、図示実施形態
では、シャッタ羽根60がシャッタと可変絞りを兼用
し、絞羽根62がワイド側撮影時の開口径規制を行うと
したが、絞羽根62をモータにより電動駆動される可変
絞り機構とすることも可能である。
【0073】シャッタブロック40は、以上で説明した
各構成部材を組み合わせてユニット状に組み、さらにレ
ンズ支持筒31内に装着される。具体的には、前方ユニ
ット40Aと後方ユニット40Bを別々に組んでから、
該2つのユニット40A、40Bを3本のユニット固定
ねじ39を用いて固定し、このユニット40A、40B
の結合体をレンズ支持筒31に装着する。
【0074】シャッタブロック40の後方保持環42に
は、3つの後方腕部42bの外面にそれぞれ係止突起4
2f(図21)が突設されており、各係止突起42f
は、レンズ支持筒31の係止穴31c(図21)に係合
可能である。係止突起42fは、径方向に弾性変形可能
な弾性舌片42g上に設けられており、レンズ支持筒3
1に対してシャッタブロック40を図21の矢印方向に
挿入すると、該レンズ支持筒31の内面によって係止突
起42fが内径方向に押し込まれ、弾性舌片42gが内
径側に変形する。シャッタブロック40の挿入を続ける
と、係止突起42fと係止穴31cが係合して、弾性舌
片42gの内径方向への変形が解消される(あるいは変
形量が小さくなる)。係止突起42fは、この挿入方向
(光軸方向前方)へのシャッタブロック40の移動によ
っては弾性舌片42gを容易に内径方向へ変形させ、反
対方向(光軸方向後方)へはシャッタブロック40を抜
け止める断面形状を有しているため、弾性舌片42gが
係止穴31cに係合すると、シャッタブロック40がレ
ンズ支持筒31に保持される。シャッタブロック40と
レンズ支持筒31の間には、光軸方向後方へシャッタブ
ロック40を付勢する3つのシャッタブロック押えばね
73(図1、図13)が配されており、シャッタブロッ
ク40の光軸方向の位置が確実に決定される。
【0075】一方、鏡筒組立途中において、光軸直交方
向へのシャッタブロック40の位置が調整可能である。
レンズ支持筒31は、前端付近の内径部に略環状の前壁
部31bを有し、該前壁部31bにはコマ挿入穴31e
(図21)が形成されている。コマ挿入穴31cには偏
心コマ85と方位コマ86が回転可能に嵌っており、偏
心コマ85は、シャッタブロック40のギヤ押え環43
に係合している。この偏心コマ85と方位コマ86は相
対回転可能であり、レンズ支持筒31の前方から方位コ
マ86を回転させることにより、偏心コマ85の先端部
(シャッタブロック40との係合端部)が光軸Oと直交
する平面方向に移動する。これにより、レンズ支持筒3
1内でのシャッタブロック40の光軸直交方向の位置が
変化し、該シャッタブロックに支持された第1変倍レン
ズ群L1の位置調整を行うことができる。
【0076】レンズ支持筒31の先端部にはさらに、第
1変倍レンズ群L1の前方開口を開閉するレンズバリヤ
機構が設けられている。図1に示すように、レンズバリ
ヤ機構は、レンズ支持筒31の前部に固定される化粧板
90、バリヤ押え環96、このバリヤ押え環96と化粧
板90の間にそれぞれ回動可能に支持される一対の外側
バリヤ羽根92と一対の内側バリヤ羽根93、及びバリ
ヤ付勢ばね94からなるバリヤブロックを有し、このバ
リヤブロックとレンズ支持筒31の前壁部31bの間
に、バリヤ駆動環91が光軸Oを中心として回動可能に
支持されている。化粧板90には、外側バリヤ羽根92
と内側バリヤ羽根93を回動可能に支持する図示しない
突起が設けられており、外側バリヤ羽根92と内側バリ
ヤ羽根93は、この突起を中心として回動し、連動して
開閉動作を行う。バリヤ羽根92、93は、バリヤ付勢
ばね94によって閉じ方向へ付勢されている。
【0077】バリヤ駆動環91は、直径方向の二カ所に
設けたバリヤ係合部91aと、光軸方向の後方へ向けて
延出する被動腕部91bとを有している。バリヤ係合部
91aは、内側バリヤ羽根93に係合して、バリヤ駆動
環91の回転を該内側バリヤ羽根93に伝達する。内側
バリヤ羽根93は外側バリヤ羽根92と連動しており、
バリヤ駆動環91の回転力は、内側バリヤ羽根93を介
して外側バリヤ羽根92にも伝えられる。一方、被動腕
部91bは、前壁部31bの内径側に形成された中心開
口部31d(図21)を通してレンズ支持筒31内に挿
入されており、該被動腕部91bには、第3直進案内環
33の部分円筒状腕部33bの先端部に形成した傾斜ガ
イド面33eが係合可能である。
【0078】バリヤ駆動環91は、駆動環付勢ばね95
によって、バリヤ羽根92及び93を開かせる方向に付
勢されている。この駆動環付勢ばね95は、バリヤ付勢
ばね94よりも付勢力が強く、バリヤ駆動環91がフリ
ーな状態では、駆動環付勢ばね95の付勢力がバリヤ係
合突起91aを介してバリヤ羽根92及び93に伝わ
り、バリヤ付勢ばね94に抗して該バリヤ羽根92及び
93が開かれる。図3のワイド端と図4のテレ端の間の
撮影状態では、上記の被動腕部91bと傾斜ガイド面3
3eが接触しておらずバリヤ駆動環91はフリーであ
り、バリヤ羽根92及び93は開かれている(図2
5)。ズームレンズ鏡筒がワイド端から図2の収納位置
に移動するとき、第3直進案内環33の傾斜ガイド面3
3eがバリヤ駆動環91の被動腕部91bに係合し、該
バリヤ駆動環91は、傾斜ガイド面33eの形状に従っ
て駆動環付勢ばね95に抗する方向、すなわちバリヤ羽
根92、93の閉鎖を許容させる方向に強制回動され
る。すると、バリヤ駆動環91による規制が解除された
各バリヤ羽根92。93は、バリヤ付勢ばね94の付勢
力によって閉じられる(図24)。
【0079】前述したように、本ズームレンズ鏡筒で
は、駆動リング47を回転させて第1変倍レンズ群L1
を光軸方向に移動させてフォーカシングを行う。図25
二点鎖線で示すように、第1変倍レンズ群L1を該フォ
ーカシング用の移動範囲の最大前方位置に移動させたと
きには、第1サブ群S1を支持する前方サブ群枠45の
先端部が、バリヤ羽根92、93の光軸方向位置よりも
前方の位置まで移動される。なお、図25は、第1サブ
群S1と第2サブ群S2が接近したテレ側撮影モードの
状態を示しているが、第1サブ群S1と第2サブ群S2
が離隔したワイド側撮影モードでも同様に、フォーカシ
ング用の移動範囲における最大前方位置では、前方サブ
群枠45の先端部が、バリヤ羽根92、93の光軸方向
位置よりも前方の位置まで移動される。
【0080】
【本発明の特徴部分の説明】以上のように、本ズームレ
ンズ鏡筒のシャッタブロック(レンズブロック、撮影機
能ブロック)40では、前方ユニット(レンズ駆動ブロ
ック、前方の機能ブロック)40Aと後方ユニット(露
出制御ブロック、後方の機能ブロック)40Bを組み合
わせて構成される。
【0081】後方ユニット40Bでは、各3枚のシャッ
タ羽根(露出制御部材)60と絞羽根(露出制御部材)
62、シャッタ駆動リング(露出制御部材駆動リング)
61、絞駆動リング(露出制御部材駆動リング)63、
及び隔壁板64、65が、後方保持環42と羽根押え環
44の間に保持されている(図15)。シャッタ駆動リ
ング61と絞駆動リング63は、対応する各羽根60、
62を駆動させる露出制御部材駆動機構の一部を構成し
ている。
【0082】シャッタ駆動リング61を回動させるため
の機構、すなわち、シャッタ駆動モータ67と、該シャ
ッタ駆動モータ67からシャッタ駆動リング61のセク
ターギヤ61bへモータ駆動力を伝達する減速ギヤ列
(露出制御部材駆動ギヤ列)68は、前方ユニット40
A側に設けられている。該前方ユニット40Aの前方保
持環41には、シャッタ駆動モータ67を収納するモー
タ保持凹部41kが外周面に形成され、ギヤ押え環43
と対向する前面側には、減速ギヤ列68の各構成ギヤの
一部を支持する複数のギヤ支持ボス41q(図17)が
突設されている。
【0083】一方、絞駆動リング63を回動させるため
の回動付与機構は、シャッタブロック40の外部に設け
られている。具体的には、図11に示すように、ズーム
レンズ鏡筒の進退動作に伴い、シャッタブロック40の
外周側に位置する第3直進案内環33の絞制御カム溝7
1と、被動突起63bの関係によって、絞駆動リング6
3が回動される。
【0084】前方ユニット40Aにはまた、第1サブ群
S1及び第2サブ群S2からなる第1変倍レンズ群L1
の駆動機構(レンズ駆動機構)が含まれている。第1サ
ブ群S1及び第2サブ群S2はそれぞれ、前方サブ群枠
(レンズ支持枠、前方レンズ枠)45と後方サブ群枠
(レンズ支持枠、後方レンズ枠)46に保持され、該サ
ブ群枠45、46は、ギヤ押え環43に対して固定され
た直進案内ロッド48を介して、前方保持環41の中心
開口41a内に光軸方向に移動可能に支持されている。
この第1変倍レンズ群L1(第1サブ群S1及び第2サ
ブ群S2)用の駆動機構は、正逆駆動モータ53、減速
ギヤ列(レンズ駆動ギヤ列)52、駆動リング(レンズ
駆動リング)47などで構成され。このうち正逆駆動モ
ータ53と減速ギヤ列52は、前方ユニット40Aの前
方保持環41に支持されている。前方保持環41には、
正逆駆動モータ53を収納するモータ保持凹部41hが
外周面に形成され、ギヤ押え環43と対向する前端部に
は、減速ギヤ列52の各構成ギヤの一部を支持する複数
のギヤ支持ボス41p(図17)が突設されている、ま
た、前方保持環41とギヤ押え環43の間に、減速ギヤ
列52の残りの構成ギヤを支持するギヤ支持ロッド52
a(図13)が支持される。
【0085】すなわち、前方ユニット40Aは、第1サ
ブ群S1及び第2サブ群S2からなる第1変倍レンズ群
L1の駆動機構の一部(正逆駆動モータ53、減速ギヤ
列52)を有する、いわばレンズ駆動ブロックである。
前方ユニット40Aはさらに、シャッタ駆動リング61
駆動用のシャッタモータ67と減速ギヤ列68も有す
る。また、後方ユニット40Bは、シャッタ羽根60や
絞羽根62などの露出制御と、その駆動リング61、6
3を内蔵した、いわば露出制御ブロックである。
【0086】前方ユニット40Aの前方保持環41には
さらに、インタラプタ保持凹部(検知部材の支持部、収
納部)41j、41nが形成され、各保持凹部41j、
41nには、インタラプタ(検知部材、レンズ駆動検知
部材)56とインタラプタ(検知部材、露出制御動作検
知部材)69が支持されている。先に説明したように、
前者のインタラプタ56は、第1サブ群S1と第2サブ
群S2の接離切替動作と、第1変倍レンズ群L1全体の
フォーカシング動作の検出に関わるレンズ駆動検知部材
であり、後者のインタラプタ69は、シャッタ羽根60
の開閉状態を検知する、露出制御動作用の検知部材であ
る。
【0087】本発明を適用したシャッタブロック40
は、それぞれが以上のような機能を備える前方ユニット
40Aと後方ユニット40Bを別々に組み立て、該2つ
のユニット40A、40Bを3本のユニット固定ねじ3
9を用いて結合させることによって、一体の支持筒形状
のシャッタブロック40となることを特徴とする。以
下、シャッタブロック40の組立手順について説明す
る。
【0088】後方ユニット40を組み立てる際には、シ
ャッタ駆動リング61を絞駆動リング63の内径に組み
込み、外径スラスト突起61dを内径スラスト突起63
cに係合させる。この外径スラスト突起61dを内径ス
ラスト突起63cの係合関係によって、シャッタ駆動リ
ング61と絞駆動リング63は相対回動可能になる。こ
のシャッタ駆動リング61と絞駆動リング63は、前方
壁面部42aによって光軸方向前方へ移動規制される位
置まで、後方保持環42に対して挿入する。この段階
で、絞駆動リング63と後方保持環42の間に、絞駆動
リング付勢ばね72を掛け渡しておく。また、シャッタ
駆動リング61と後方保持環42の間に、シャッタ駆動
リング付勢ばね74を掛け渡しておく。
【0089】続いて、各駆動リング61、63を覆う態
様で、隔壁板65、3枚の絞羽根62、隔壁板64、3
枚のシャッタ羽根60の順で、後方から後方保持環42
へ組み付ける。このとき、各シャッタ羽根60と各絞羽
根62は、回転支持穴60a、62aが共通の回転中心
軸突起66に嵌合するように周方向位置が定められる。
すると、シャッタ駆動リング61の回転伝達ダボ61a
が、シャッタ羽根60の回転案内カム溝60bに嵌合
し、絞駆動リング63の回転伝達ダボ63aが、絞羽根
62の回転案内カム溝62bに嵌合する。なお、絞羽根
62は、シャッタ駆動リング61とシャッタ羽根60の
間に位置するが、該絞羽根62には、回転伝達ダボ61
aを挿通させる大型の貫通穴62cが形成されているた
め、回転伝達ダボ61aとの干渉は起こらない。また、
隔壁板64、65にはそれぞれ、回転中心軸突起66を
挿通させる貫通穴64b、65b、回転伝達ダボ61a
を挿通させる貫通穴64c、65c、回転伝達ダボ63
aを挿通させる貫通穴64d、65dが形成されており
(図14)、隔壁板64を後方保持環42に組み付ける
際には、これら貫通穴と、回転中心軸突起66や回転伝
達ダボ61a、63aの周方向位相を合わせる。
【0090】最後に、後方保持環42の後方から羽根押
え環44を組み付ける。羽根押え環44をある程度組み
付けると、羽根押え環44の後方腕部44b上に設けた
係止突起44g(図14)が、後方保持環42の後方腕
部42bに形成した係止穴42j(図14)に係合し、
後方保持環42に対して羽根押え環44が抜け止められ
る。このとき、後方保持環42側から突出された回転中
心軸突起66の先端部は、羽根押え環44の軸突起固定
穴44dに嵌まって固定され、シャッタ駆動リング61
の回転伝達ダボ61aの先端部は、ダボ受け穴44e内
に緩い嵌合で嵌まる(遊嵌される)。また、絞駆動リン
グ63の回転伝達ダボ63aの先端部は、羽根押え環4
4の前方壁面部44aに当接する。
【0091】こうして後方ユニット40Bが組み立てら
れる。後方ユニット40Bの中心部には、後方保持環4
2の中心開口42cから羽根押え環44の撮影用円形開
口44cまで、隔壁板64、65の撮影用円形開口64
a、65aを含めて光軸方向に貫通する中心開口が形成
されており、後方ユニット40Bは全体として筒状をな
す。
【0092】以上のようにしてサブアッシー化された後
方ユニット40Bでは、治具などを用いて各駆動リング
61、63を回動させることによって、該ユニット状態
でシャッタ羽根60と絞羽根62を独立して開閉させる
ことができる。つまり、シャッタ駆動モータ67や減速
ギヤ列68を有する前方ユニット40Aとの組付前にシ
ャッタ羽根60とシャッタ駆動リング61に関する動作
チェックを独自に行うことができる。また、絞制御カム
溝71を有する第3直進案内環33に対する組付前に、
絞羽根62と絞駆動リング63に関する動作チェックを
行うことができる。また、この後方ユニット40Bでの
動作チェックは、シャッタ駆動モータ67やズーミング
用モータ15への通電を行わずに実行可能である。
【0093】前方ユニット40Aを組み立てる際には、
まず、前方保持環41とギヤ押え環43の間に、第1変
倍レンズ群L1(第1サブ群S1と第2サブ群S2)駆
動用の減速ギヤ列52と、シャッタ駆動リング61駆動
用の減速ギヤ列68と、回転スリット円板54を組み付
けた上で、該前方保持環41とギヤ押え環43を組み合
わせる。減速ギヤ列52の構成ギヤは、ギヤ支持ボス4
1pとギヤ支持ロッド52aにより支持され、減速ギヤ
列68の構成ギヤは、ギヤ支持ボス41qにより支持さ
れる。ギヤ押え環43によって前方保持環41の前端部
を塞ぐことにより、減速ギヤ列52、68の各ギヤは、
ギヤ支持ボス41p、41q及びギヤ支持ロッド52a
に対して抜け止められ、前方保持環41とギヤ押え環4
3の間に独立して回動可能な態様で保持される。この状
態で、減速ギヤ列52の最終ギヤと、減速ギヤ列68の
最終ギヤはそれぞれ、前方保持環41の後端部側から突
出する(図18)。また、回転スリット円板54は、ス
リット円板保持凹部41i内の回動支持板41r(図1
7)に支持される。
【0094】続いて、前方保持環41のモータ保持凹部
41h、41kに、正逆駆動モータ53とシャッタ駆動
モータ67を挿入する。モータ53、67はいずれも、
ピニオン53a、67aを前方(ギヤ押え環43側)に
向けてモータ保持凹部41h、41kに挿入され、該ピ
ニオン53a、67aはそれぞれ、前述の減速ギヤ列5
2、68の最初のギヤに噛合する。各モータ53、67
はまた、各一対の端子部53b、67bを後端部に備
え、該端子部53b、67bは、前方保持環41の後方
側に露出する(図18)。モータ保持凹部41h、41
kは、光軸と平行な挿入方向への各モータ53、67の
移動は許容し、シャッタブロック40の径方向へは各モ
ータ53、67を抜け止める形状を有しているため、モ
ータ保持凹部41h、41k内に支持された各モータ5
3、67は、前方保持環41の外径側に脱落することは
ない。なお、前方保持環41に対するモータ挿入と、前
述の減速ギヤ列52、68の組み付けは、いずれを先に
行ってもよい。
【0095】前方ユニット40Aでは、以上の段階で、
第1変倍レンズ群L1駆動用の正逆駆動モータ53から
減速ギヤ列52の最終ギヤまでのレンズ駆動系が完成す
るので、前後のサブ群枠45、46や後方ユニット40
Bの組付前に、該モータ53と減速ギヤ列52の動作チ
ェックを行うことができる。同様に、シャッタ駆動モー
タ67から減速ギヤ列68の最終ギヤまでのシャッタ駆
動系が完成するので、シャッタ駆動リング61を有する
後方ユニット40Bの組付前に、該モータ53と減速ギ
ヤ列52の動作チェックを行うことができる。
【0096】なお、ギヤ押え環43の中心部には、前方
保持環41の中心開口41aに連通する中心開口43h
(図13、図20)が形成されており、前方保持環41
とギヤ押え環43を組み合わせると、該中心開口41
a、43hによって、前方ユニット40Aの中心部に、
第1変倍レンズ群L1移動用の開口が形成される。前方
ユニット40Aは、このレンズ移動用開口を中心とし
て、全体として筒状をなす。
【0097】ギヤ列やモータの組付後、インタラプタ5
6、69やシャッタブロック用FPC80を前方ユニッ
ト40Aに取り付ける。インタラプタ56、69はそれ
ぞれ、前方保持環41の外周面に形成したインタラプタ
保持凹部41j、41n内に収納される。インタラプタ
保持凹部41jに保持されたインタラプタ56は、回転
スリット円板54を挟む態様で位置され、インタラプタ
保持凹部41nに保持されたインタラプタ69は、前方
保持環41後端側の円弧状開口41mに臨んで位置する
(図17)。この段階では、インタラプタ56、69
は、インタラプタ保持凹部41j、41n内に収納され
ているが、外径方向には抜け止められていない。
【0098】インタラプタ56、69の収納後、前方保
持環41とギヤ押え環43の結合体に対し、環状FPC
80Aを取り付ける。前述したように、環状FPC80
Aは、前方保持環41の後面側に位置するモータ端子部
80A-1、80A-2を備え、モータ端子部80A-1
は、正逆駆動モータ53の端子部53b(図18)に対
して固定され、モータ端子部80A-2は、シャッタ駆
動モータ67の端子部67b(図18)に対して固定さ
れる。また、環状FPC80Aの前部に形成した位置決
め穴80A-6が、ギヤ押え環43の前面突起43c
(図20)に係合して、環状FPC80Aを安定させ
る。さらに、インタラプタ端子部80A-3、80A-4
が、インタラプタ56、69に設けた端子部56a、6
9a(図27ないし図29)に係合する。
【0099】図27及び図29は、このインタラプタ端
子部80A-3、80A-4とインタラプタ56、69の
関係を示している。環状FPC80Aは、内径方向に延
出された帯状の分岐部80A-7を有し、この分岐部8
0A-7が適宜折り曲げられて、その先端付近にインタ
ラプタ端子部80A-3が形成され、途中部分にインタ
ラプタ端子部80A-4が形成されている。
【0100】前方保持環41とギヤ押え環43の結合体
に対して、以上のように環状FPC80Aを支持させた
後、板ばねカバー(カバー部材)70を取り付ける。金
属材料からなる板ばねカバー70は、前後方向に一対ず
つの係合脚(係合部)70a、70bを延出しており、
一対の係合脚70aが、ギヤ押え環43に形成した一対
のカバー係合爪43d(図18)に係合される。する
と、図29に示すように、板ばねカバー70は、インタ
ラプタ56、69と、分岐部80A-7を含んだ環状F
PC80Aの一部とを覆う。板ばねカバー70には、一
部を内径方向(光軸Oに近づく方向)に切り起こして2
カ所の弾性舌片部(当接部)70c、70dが形成され
ており、該弾性舌片部70cの先端部がインタラプタ5
6に当接し、弾性舌片部70dの先端部がインタラプタ
69に当接する。但し、前方ユニット40A単体の状態
では、板ばねカバー70の後方係合脚70bは固定され
ていない。
【0101】前方ユニット40Aの構成部品を以上のよ
うに組み付けた後、前方ユニット40Aと後方ユニット
40Bを結合させる。後方ユニット40Bの後方保持環
42と羽根押え環44にはそれぞれ、3つのねじ挿通穴
42k、44h(図14、図18)が形成され、前方ユ
ニット40Aの前方保持環41の後端部には3つのねじ
留め穴41s(図18)が形成されており、3つのユニ
ット固定ねじ39を、ねじ挿通穴42k、44hに挿通
させてからねじ留め穴41s内の雌ねじ部に螺合させる
ことによって前方ユニット40Aと後方ユニット40B
が固定される。この結合の際には、後方保持環42のス
ラスト面42sに駆動リング47の後端面を当て付けて
おき、該駆動リング47を前方保持環41と後方保持環
42で挟着するようにして(図24、図25参照)前後
のユニットを組み合わせる。すると、駆動リング47の
ギヤ47fが、前方保持環41と後方保持環42の間に
挟まれ、該駆動リング47は、光軸方向への移動が規制
され、回動のみ可能に支持される(図24、図25参
照)。
【0102】前方ユニット40Aと後方ユニット40B
の結合により、前方ユニット40Aの後部に突出してい
た減速ギヤ列52の最終ギヤは、駆動リング47のギヤ
47fに噛み合う。後方保持環42の前面には、この減
速ギヤ列52の最終ギヤを収納するためのギヤ収納凹部
42m(図14)が形成されている。同時に、減速ギヤ
列68の最終ギヤは、後方保持環42の貫通穴42eを
通して後方ユニット40B内に挿入され、シャッタ駆動
リング61のセクターギヤ61bに噛み合う。
【0103】逆に、後方ユニット40Bに設けたシャッ
タ駆動リング61のスリット板61cは、後方保持環4
2に形成した円弧状開口42d(図14)と、前方保持
環41に形成した円弧状開口41m(図17)を通して
前方ユニット40A内に挿入され、シャッタ動作検出用
のインタラプタ69に対応して位置される。
【0104】前方ユニット40Aと後方ユニット40B
の結合に伴い、さらに、板ばねカバー70の一対の後方
係合脚70bが、後方保持環42の前部に形成した一対
のカバー係合爪42n(図14)に係合する。前述のよ
うに、板ばねカバー70は、一対の前方係合脚70aが
前方ユニット40Aを構成するギヤ押え環43に係合し
ており、一対の後方係合脚70bが、後方ユニット40
Bを構成する後方保持環42に係合することにより、該
板ばねカバー70が前後のユニット40A、40B間に
挟まれて固定される。これにより、板ばねカバー70
は、シャッタブロック40の外面に止着されるので、そ
の内面側に位置するインタラプタ56、69を、シャッ
タブロック40に対して抜け止めることができる。具体
的には、板ばねカバー70の内径方向に向けて傾斜され
た弾性舌片部70c、70dが、インタラプタ56、6
9との接触により外径側に若干量弾性変形され、該弾性
舌片部70c、70dの復元力によって、インタラプタ
56、69を内径方向に押し込んで保持する。
【0105】また、シャッタブロック40に止着された
板ばねカバー70は、該シャッタブロック40の外面と
の間に、環状FPC80Aの分岐部80A-7付近を挟
むので、シャッタブロック40に対する該環状FPC8
0Aの浮き上がりを抑えることができる。
【0106】つまり、板ばねカバー70は、前方ユニッ
ト40Aと後方ユニット40Bを結合させることによっ
て、両ユニット40A、40Bの両方に掛け渡されて止
着され、インタラプタ56、69の抜止部材として機能
する。また、板ばねカバー70は、環状FPC80Aに
対する押え部材としても機能する。
【0107】以上のようにシャッタブロック40を組ん
だ状態で、前方ユニット40A内を光軸方向に貫通する
中心開口(41a、43h)と、後方ユニット40B内
を光軸方向に貫通する中心開口(42c、44c、64
a、65a)は、一連の撮影用開口(レンズ移動開口)
を構成する。この撮影開口に対し、前方サブ群枠45と
後方サブ群枠46を、前方ユニット40Aの前方側から
組み付ける。前方保持環41に対しては先に後方サブ群
枠46を組み付ける。後方サブ群枠46は、その外周面
に突設させた2つの直進案内突起46cの回転位置を、
前方保持環41の内周面に形成したワイド側直進案内溝
41eまたはテレ側直進案内溝41gに合わせてから
(図33、図34参照)、光軸方向の後方に押し込む
と、被動突起46dが駆動リング47のフォーカスリー
ド面47dまたは47eに接触するまで後方に移動させ
ることができる。被動突起46dがフォーカスリード面
47d、47eに接触すると、前述のスラスト面42s
で後方移動が規制された駆動リング47によって、後方
サブ群枠46のそれ以上の挿入が規制される。後方サブ
群枠46は、直進案内突起46cをワイド側直進案内溝
41eまたはテレ側直進案内溝41gのいずれに挿入さ
せる際にも、その回転方向を180゜反転した2つの位
置で挿入させることができる。
【0108】後方サブ群枠46の組付後、前方サブ群枠
45を取り付ける。前方サブ群枠45については、直径
方向の外方二カ所に設けた直進案内リブ45aを、ギヤ
押え環43に形成した断面U字状の収納凹部43bに対
応させて組み付けるのみでよい(図31参照)。該組付
状態で前方サブ群枠45を後方に所定量押し込むと、前
方サブ群枠45の4組の接離リード面45cが後方サブ
群枠46の4個のフォロア突起46aに接触する。この
前方サブ群枠45は回転方向を180゜反転した2つの
位置で組み付けることができる。
【0109】前方サブ群枠45の組付後、ギヤ押え環4
3の前端面に、図20に示す固定ブラケット49を取り
付ける。同図に示すように、固定ブラケット49は、一
対の位置決め穴49aと一対のねじ挿通穴49bを有
し、ギヤ押え環43の前端面には、一対の位置決め穴4
9aに対応する一対の位置決め突起43eと、一対のね
じ挿通穴49bに対応する一対のねじ穴43fが形成さ
れている。固定ブラケット49を取り付ける際には、各
位置決め穴49aに位置決め突起43eを係合させる
と、各ねじ挿通穴49bとねじ穴43fが一致し、該ね
じ挿通穴49bを通してねじ穴43fに固定ねじ50を
螺合させる。
【0110】固定ブラケット49には、前方サブ群枠4
5の二カ所に設けた直進案内リブ45aに対応する位置
関係で2つの直進案内ロッド48の前端部が固定されて
おり、一対の固定ねじ50を介して固定ブラケット49
をギヤ押え環43の前端面に固定すると、各直進案内ロ
ッド48が、各直進案内リブ45aに穿設したガイド穴
45bに挿入され(図32)、さらに該直進案内ロッド
48の先端部(光軸方向の後端部)がギヤ押え環43の
内周面に形成したリブ状底部43g(図24、図25)
の固定穴43aに係合される。このガイド穴45bと直
進案内ロッド48の嵌合関係によって、前方サブ群枠4
5はシャッタブロック40内で直進案内される。固定ブ
ラケット49は、直進案内リブ45aの前方を覆うよう
に位置するため、該固定ブラケット49によって、前方
サブ群枠45の前方への抜け止めがなされる。前方サブ
群枠45が抜け止めされれば、後方サブ群枠46も抜け
止めされることになる。
【0111】この固定ブラケット49をギヤ押え環43
に固定する前に、前方サブ群枠45の直進案内リブ45
aと固定ブラケット49の間に位置させて、直進案内ロ
ッド48の外周に圧縮コイルばね51を嵌める。前方サ
ブ群枠45の直進案内リブ45aには、この圧縮コイル
ばね51の端部が嵌まる有底のばね受け凹部45g(図
24、図25)が形成されており、ガイド穴45bは、
このばね受け凹部45gの底面部を穿設して形成されて
いる。
【0112】圧縮コイルばね51は、固定ブラケット4
9と直進案内リブ45aの間に位置することにより、前
方サブ群枠45を後方サブ群枠46側に向けて移動付勢
し、前方サブ群枠45の端面カム状の接離リード面45
cと後方サブ群枠46のフォロア突起46a、後方サブ
群枠46の被動突起46dと駆動リング47のテレ側ま
たはワイド側のフォーカスリード面47d、47eを常
時接触させる。そして圧縮コイルばね51の付勢力は、
最終的には駆動リング47を介して、シャッタブロック
40を構成する後方保持環22のスラスト面42sで受
けられる。つまり、前方サブ群枠45と後方サブ群枠4
6、後方サブ群枠46と駆動リング47は、それぞれが
端面カム状の部分とフォロアが接触して光軸方向への力
を伝達するような関係にあり、最後方の駆動リング47
はスラスト面42aによって後方へ移動規制されている
ため、圧縮コイルばね51によって前方から付勢力を与
えるのみで、前方サブ群枠45と後方サブ群枠46の光
軸方向位置が安定する。
【0113】以上のようにシャッタブロック40に第1
変倍レンズ群L1を支持させると、シャッタブロック4
0の機能部品の組み込みが完了し、最後に帯状FPC8
0Bを取り付ける。帯状FPC80Bは、前方保持環4
1に対して、固定ねじ82を用いて環状FPC80Aと
共締めされる。具体的には、前方保持環41の外周面に
は、円筒状の圧接支持ゴム84(図13)を受ける不図
示の受け面が形成されており、該受け面上に圧接支持ゴ
ム84が載置される。前方保持環41の受け面には、図
示しないねじ穴が形成されており、圧接支持ゴム84の
中央開口84aは、該ねじ穴に対応して位置する。この
圧接支持ゴム84上に、環状FPC80Aの圧接固定部
80A-5と、帯状FPC80Bのシャッタ側固定端部
80B-1を順に重ねる。圧接固定部80A-5とシャッ
タ側固定端部80B-1はそれぞれ、前方保持環41の
ねじ穴と圧接支持ゴム84の中央開口84aに対応する
ねじ挿通穴80A-8、80B-2(図17、図13)が
形成されている。さらに、重ねられた圧接固定部80A
-5とシャッタ側固定端部80B-1を、FPC支持板8
3(図13)で覆う。FPC支持板83は、圧接支持ゴ
ム84と同様の中央開口83aを有している。そして、
このFPC支持板83の中央開口83a、環状FPC8
0Aと帯状FPC80Bのねじ挿通穴80A-8、80
B-2、及び圧接支持ゴム84の中央開口84aの順
で、固定ねじ82を挿通させ、該固定ねじ82を前方保
持環41のねじ穴に螺合させていくと、環状FPC80
Aと帯状FPC80Bが共締めされて前方保持環41に
固定される。
【0114】この固定ねじ82による共締めによって、
圧接固定部80A-5とシャッタ側固定端部80B-1が
圧接して結合される。圧接固定部80A-5とシャッタ
側固定端部80B-1の互いの接触面にはそれぞれ配線
が露出しており、両部80A-5、80B-1を圧接する
ことにより、環状FPC80Aと帯状FPC80Bの配
線が接続される。つまり、環状FPC80Aと帯状FP
C80Bが一体のシャッタブロック用FPC80として
機能するようになり、さらに、帯状FPC80Bの他端
側の制御回路接続端部80B-3(図13、図16、図
18)を、制御回路81に接続することによって、前方
ユニット40A内のモータ53、67やインタラプタ5
6、69を、該制御回路81と接続させることができ
る。
【0115】帯状FPC80Bは、先に制御回路接続端
部80B-3を制御回路81に接続させておいてから、
シャッタ側固定端部80B-1を、環状FPC80Aの
圧接固定部80A-5と圧接させることができる。逆
に、シャッタ側固定端部80B-1を圧接固定部80A-
5に圧接させた後で、制御回路接続端部80B-3を制
御回路81に接続させてもよい。
【0116】シャッタブロック40は、以上の手順で組
み立てることができる。また、シャッタブロック40の
分解は、これと逆の手順で行うことができる。
【0117】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、レンズ駆動系を構成するモータ53やギヤ列5
2(及びシャッタ駆動用のモータ67やギヤ68)を有
する前方ユニット40Aと、シャッタ羽根60や絞羽根
62といった露出制御部材を支持する後方ユニット40
Bとをそれぞれ個別に組み立ててから結合し、一体の支
持筒形状のシャッタブロック40を形成するので、シャ
ッタブロック40全体を組む事前段階において、前後の
各ユニット(ブロック)における機能部品の動作チェッ
クを行うことができる。具体的には、以上の実施形態で
は、前方ユニット40Aにおいてその単独状態で、正逆
駆動モータ53と減速ギヤ列52の連動関係、及びシャ
ッタ駆動モータ67と減速ギヤ列68の連動関係をチェ
ックすることができる。また、後方ユニット40Bにお
いてその単独状態で、シャッタ羽根60とシャッタ駆動
リング61の連動関係、及び絞羽根62と絞駆動リング
63の連動関係をチェックすることができる。よって、
シャッタブロック40全体を組んだ後や、該シャッタブ
ロック40をレンズ鏡筒に組み付けた後に動作確認を行
うよりも、チェック作業を迅速かつ簡単に行うことがで
きる。また、製造時あるいは使用時において、前方ユニ
ット40Aと後方ユニット40Bのいずれかの機能部品
に不具合があった場合でも、不具合の生じたユニットの
みを交換し、他方のユニットは使用することができるの
で、部品の無駄を少なくして製造や修理のコストダウン
を図ることができる。また、シャッタブロック40にお
いてそれぞれ異なる機能部品を備える前後部分をユニッ
ト(ブロック)化して分けることにより、シャッタブロ
ック全体の組み立て作業も簡単になる。
【0118】また、シャッタブロック40では、前後ユ
ニット40A、40Bを結合すると両ユニットにまたが
って止着される板ばねカバー70を設け、該板ばねカバ
ー70によってインタラプタ56、69を押さえて保持
しているので、インタラプタを接着固定する必要がな
い。先に述べたように、インタラプタのような検知部材
は接着によらずに保持されることが望ましいが、インタ
ラプタ56、69を板ばねカバー70で保持する本実施
形態の支持構造によれば、接着を不要とできる。よっ
て、インタラプタ56、69の固定作業が容易になり、
また接着剤が付着してインタラプタやその他の可動部品
の性能を損なうおそれがなくなる。また、シャッタブロ
ック40を前後のユニット40A、40Bに分けると板
ばねカバー70が外れてインタラプタ56、69が取り
外し可能となるので、交換も容易に行える。なお、この
板ばねカバー70は、シャッタブロック用FPC80を
構成する環状FPC80Aの一部を押さえて浮き上がり
を防ぐ機能も有しており、このようなFPCの押え部材
を別途設けずに済むので、部品点数の削減に寄与する。
【0119】但し、本発明は図示実施形態に限定される
ものではない。例えば、実施形態のシャッタブロック4
0は、その内部に光軸方向の一体移動と相対的な接離移
動を行う二つのサブレンズ群を収納しているが、ブロッ
ク内の撮影レンズ群は、このような接離移動を行わな
ず、常に光軸方向に一体的に移動する一つのレンズ群と
することもできる。この態様でも、該レンズ群を駆動す
るためのモータやギヤ列を有するブロック(ユニット)
と、露出制御部材を有するブロック(ユニット)とを個
別に組み立ててから結合させることで、前述した実施形
態と同様の作用が得られる。また、本発明の要旨を逸脱
しない限り、レンズブロックの細部の構造や組立手順
は、実施形態と異ならせることができる。
【0120】また、本発明のレンズブロックを設ける対
象は、ズームレンズ鏡筒に限定されず、単焦点のレンズ
鏡筒に設けることも可能である。
【0121】また、図示実施形態の後方ユニット40B
は、露出制御部材としてシャッタと絞を備えるものとし
たが、該後方ユニット40Bに対応する露出制御ブロッ
クには、シャッタと絞のいずれかのみを備えてもよい。
この場合、露出制御部材は、実施形態のシャッタ羽根6
0のように、レンズブロック内のモータで駆動されるタ
イプとすることも、あるいは実施形態の絞羽根62のよ
うに、レンズブロック外部の回動付与機構で駆動される
タイプとすることもできる。
【0122】また、実施形態のシャッタ羽根60は、可
変絞り機能とシャッタ機能を有しているが、シャッタ羽
根がシャッタ機能のみを備えるようにし、実施形態の絞
羽根62に相当する部材に可変絞り機能を持たせてもよ
い。この場合、シャッタ駆動モータ67と減速ギヤ列6
8と同様の絞駆動系を、レンズ駆動側のブロック(実施
形態の前方ユニット40A)に設けることが望ましい。
【0123】また、図示実施形態では、レンズ駆動やシ
ャッタの動作状態を検知する検知機構として、インタラ
プタとスリットからなるパルサーを用いているが、この
検知機構は、フォトリフレクタと光反射(及び非反射)
部など、実施形態とは別の態様とすることも可能であ
る。つまり、実施形態の板ばねカバー70が抜け止める
対象を、フォトリフレクタなどでに置き換えることもで
きる。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、組立分解
性に優れて機能チェックが容易で、部品の無駄が生じに
くいレンズブロックが得られる。また、本発明によれ
ば、撮影レンズ群や露出制御部材の動作検知を行う検知
部材の機能を損なうおそれがなく、該検知部材の着脱作
業を容易に実行できるレンズブロックが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したレンズブロックを備えたズー
ムレンズ鏡筒の実施形態を示す、構成部材の分解斜視図
である。
【図2】同ズームレンズ鏡筒の収納状態の上半断面図で
ある。
【図3】同ズームレンズ鏡筒のワイド端撮影状態の上半
断面図である。
【図4】同ズームレンズ鏡筒のテレ端撮影状態の上半断
面図である。
【図5】同ズームレンズ鏡筒を繰り出した状態の斜視図
である。
【図6】図5から鏡筒外観部材の一部を取り外した状態
のズームレンズ鏡筒の斜視図である
【図7】図6よりもさらに分解した状態のズームレンズ
鏡筒の斜視図である
【図8】第1外観筒と第2外観筒の単体斜視図である。
【図9】第3直進案内環の単体斜視図である。
【図10】第3直進案内環とシャッタブロックの関係を
表す分解斜視図である。
【図11】第3直進案内環の絞制御カム溝を示す、該第
3直進案内環の展開図である。
【図12】カム環のカム溝形状例を示す、該カム環の内
面の展開図である。
【図13】シャッタブロックの分解斜視図である。
【図14】シャッタブロックを構成する後方ユニットの
分解斜視図である。
【図15】同後方ユニットの上半断面図である。
【図16】シャッタブロックを構成する前方ユニット
と、シャッタブロック用FPC(環状FPC)の斜視図
である。
【図17】前方保持環と環状FPCの関係を示す分解斜
視図である。
【図18】シャッタブロックを前方ユニットと後方ユニ
ットに分割した状態を示す後方斜視図である。
【図19】同前方ユニットと後方ユニットを組み合わせ
た状態の後方斜視図である。
【図20】シャッタブロックにおける第1変倍レンズ群
回りの分解斜視図である。
【図21】シャッタブロックとレンズ支持筒の関係を表
す分解斜視図である。
【図22】前方保持環に対する前方サブ群枠、後方サブ
群枠及び駆動リングの関係を示す展開拡大図である。
【図23】駆動リングによるフォーカシングの説明図で
ある。
【図24】レンズバリヤが閉じられた状態のシャッタブ
ロック付近を拡大した上端断面図である。
【図25】レンズバリヤが開かれた状態を示す、図24
と同様の上端断面図である。
【図26】図2ないし図4に全体構造を示すズームレン
ズ鏡筒の制御系を示すブロック図である。
【図27】シャッタブロックにおけるインタラプタとF
PCの関係を示す展開図である。
【図28】板ばねカバーとインタラプタの関係を示す展
開図である。
【図29】インタラプタ、FPC及び板ばねカバーの関
係を示す展開図である。
【図30】前方サブ群枠と後方サブ群枠のガイド機構周
りの一部を示す分解斜視図である。
【図31】ギヤ押え環による前方サブ群枠のガイドの状
態を説明するための正面図である。
【図32】図31のXXXII部拡大図である。
【図33】前方保時環による後方サブ群枠のガイドの状
態を説明するための正面図である。
【図34】図33のXXXIV部拡大図である。
【符号の説明】
L1 第1変倍レンズ群 L2 第2変倍レンズ群 O 光軸 S1 第1サブ群 S2 第2サブ群 11 カメラボディ 12 固定筒 12a 雌ヘリコイド 12b 直進案内溝 14 第1ヘリコイド環 14a 雄ヘリコイド 14b ギヤ 15 ズーミング用モータ 16 ピニオン 17 第1外観筒 17a コマ案内溝 18 第1直進案内環 18a 直進案内突起 18b 雌ヘリコイド 18c コマ挿通溝 18d 直進案内溝 19 ブラシ 20 コード板 21 第2ヘリコイド環 21a 雄ヘリコイド 21b 案内コマ 23 第2外観筒 25 第2直進案内環 25a 直進案内突起 25b 雌ヘリコイド 25c コマ挿通溝 25d 直進案内溝 30 カム環(第3外観筒) 30a 雄ヘリコイド 30b 案内コマ 31 レンズ支持筒(第4外観筒) 31a フォロア突起 31b 前壁部 31c 係止穴 31d 中心開口部 31e コマ挿入穴 32 後群レンズ枠 32a 直進案内突起 32b フォロア突起 33 第3直進案内環 33a 直進案内突起 33b 部分円筒状腕部 33c 33d 直進案内溝 33e 傾斜ガイド面 35 36 有底カム溝 36a 中間不連続位置 39 ユニット固定ねじ 40 シャッタブロック(レンズブロック) 40A 前方ユニット(レンズ駆動ブロック、前方の機
能ブロック) 40B 後方ユニット(露出制御ブロック、後方の機能
ブロック) 41 前方保持環 41a 中心開口 41b 41c 回動規制面 41d 41f 案内面 41e ワイド側直進案内溝 41g テレ側直進案内溝 41h モータ保持凹部 41i スリット円板保持凹部 41j インタラプタ保持凹部(検知部材の支持部、収
納部) 41k モータ保持凹部 41m 円弧状開口 41n インタラプタ保持凹部(検知部材の支持部、収
納部) 41p 41q ギヤ支持ボス 41r 回動支持板 41s ねじ留め穴 42 後方保持環 42a 前方壁面部 42b 後方腕部 42c 中心開口 42d 円弧状開口 42e 貫通穴 42f 係止突起 42g 弾性舌片 42j 係止穴 42k ねじ挿通穴 42m ギヤ収納凹部 42n カバー係合爪 42s スラスト面 43 ギヤ押え環 43a 固定穴 43b 収納凹部 43c 前面突起 43d カバー係合爪 43e 位置決め突起 43f ねじ穴 43g リブ状底部 43h 中心開口 44 羽根押え環 44a 前方壁面部 44b 後方腕部 44c 撮影用円形開口 44d 軸突起固定穴 44e ダボ受け穴 44g 係止突起 44h ねじ挿通穴 45 前方サブ群枠(レンズ支持枠、前方レンズ枠) 45a 直進案内リブ 45b ガイド穴 45c 接離リード面(接離カム面) 45d 45e フォロア安定凹部 45g ばね受け凹部 46 後方サブ群枠(レンズ支持枠、後方レンズ枠) 46a フォロア突起 46b 傾斜面 46c 直進案内突起 46d 被動突起 47 駆動リング(レンズ駆動リング) 47a 制御凹部 47b 47c 回動付与面 47d 47e フォーカスリード面(フォーカスカム
面) 47f ギヤ 48 直進案内ロッド 49 固定ブラケット 49a 位置決め穴 49b ねじ挿通穴 50 固定ねじ 51 圧縮コイルばね 52 減速ギヤ列(レンズ駆動ギヤ列) 52a ギヤ支持ロッド 53 正逆駆動モータ 53a ピニオン 53b 端子部 54 回転スリット円板 55 中継ギヤ 56 インタラプタ(検知部材、レンズ駆動検知部材) 56a 端子部 60 シャッタ羽根(露出制御部材) 60a 回転支持穴 60b 回転案内カム溝 61 シャッタ駆動リング(露出制御部材駆動リング) 61a 回転伝達ダボ 61b セクターギヤ 61c スリット板 61d 外径スラスト突起 62 絞羽根(露出制御部材) 62a 回転支持穴 62b 回転案内カム溝 62c 貫通穴 63 絞駆動リング(露出制御部材駆動リング) 63a 回転伝達ダボ 63b 被動突起 63c 内径スラスト突起 64 65 隔壁板 64a 65a 撮影用円形開口 64b 65b 貫通穴 64c 65c 貫通穴 64d 65d 貫通穴 66 回転中心軸突起 67 シャッタ駆動モータ 67a ピニオン 67b 端子部 68 減速ギヤ列(露出制御部材駆動ギヤ列) 69 インタラプタ(検知部材、露出制御動作検知部
材) 69a 端子部 70 板ばねカバー(カバー部材) 70a 前方係合脚(係合部) 70b 後方係合脚(係合部) 70c 70d 弾性舌片部(当接部) 71 絞制御カム溝 71a 直線状規制部 71b 傾斜規制部 71c 規制解除部 71d 導入傾斜面 72 絞駆動リング付勢ばね 73 シャッタブロック押えばね 74 シャッタ駆動リング付勢ばね 80 シャッタブロック用FPC(フレキシブルプリン
ト基板) 80A 環状FPC 80A-1 80A-2 モータ端子部 80A-3 80A-4 インタラプタ端子部 80A-5 圧接固定部 80A-6 位置決め穴 80A-7 分岐部 80A-8 ねじ挿通穴 80B 帯状FPC 80B-1 シャッタ側固定端部 80B-2 ねじ挿通穴 80B-3 制御回路接続端部 81 制御回路 81A 焦点距離情報 81B 被写体距離情報 81C 被写体輝度情報 82 固定ねじ 83 FPC支持板 83a 中央開口 84 圧接支持ゴム 84a 中央開口 85 偏心コマ 86 方位コマ 90 化粧板 91 バリヤ駆動環 91a バリヤ係合部 91b 被動腕部 92 外側バリヤ羽根 93 内側バリヤ羽根 94 バリヤ付勢ばね 95 駆動環付勢ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 和宜 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 高嶋 麻衣子 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AJ01 BF02 BF10 DA02 DB02 DD02 DD08 EF03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露出制御部材を有する露出制御ブロッ
    ク;撮影レンズ群を光軸方向に駆動するレンズ駆動機構
    の少なくとも一部を有するレンズ駆動ブロック;この露
    出制御ブロックとレンズ駆動ブロックの中心部にそれぞ
    れ形成され、両ブロックを結合したとき一連のレンズ移
    動開口を形成する中心開口;及び上記レンズ移動開口内
    に光軸方向に移動自在に位置し、上記レンズ駆動ブロッ
    ク内のレンズ駆動機構を介して駆動される、撮影レンズ
    群を支持したレンズ支持枠;を有することを特徴とする
    レンズブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズブロックにおい
    て、上記レンズ駆動機構は、 正逆駆動モータと;該正逆駆動モータと上記レンズ支持
    枠の間に介在するレンズ駆動ギヤ列と;を有し、 該正逆駆動モータとレンズ駆動ギヤ列が、上記レンズ駆
    動ブロックに支持されるレンズブロック。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のレンズブロックにおい
    て、上記レンズ駆動機構はさらに、上記レンズ駆動ブロ
    ックと露出制御ブロックの間に、光軸方向位置を固定し
    て回動可能に支持されるレンズ駆動リングを備え、 該レンズ駆動リングは、上記モータ及びレンズ駆動ギヤ
    列を介して回動され、該レンズ駆動リングの回動によっ
    て上記レンズ支持枠を光軸方向に移動させるレンズブロ
    ック。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のレンズブロックにおい
    て、上記撮影レンズ群は、光軸方向の接近位置と離隔位
    置でそれぞれ光学的に機能する前後のサブレンズ群から
    なり、 上記レンズ支持枠は、該前後のサブレンズ群をそれぞれ
    支持する前方レンズ枠と後方レンズ枠からなり、 後方レンズ枠は、レンズ駆動ブロック内で一定角度範囲
    の往復回動が可能で、かつ両回動端において回動を規制
    されて光軸方向の直進移動が可能に支持されており、 上記レンズ駆動リングの回動によって、該レンズ駆動リ
    ングと後方レンズ枠の接触部分を介して、上記往復回動
    または両回動端での直進移動が後方レンズ枠に与えら
    れ、 該後方レンズ枠の往復回動によって、該後方レンズ枠と
    前方レンズ枠の接触部分を介して、該前方レンズ枠と後
    方レンズ枠が上記接近位置と上記離隔位置とに移動さ
    れ、 該後方レンズ枠の直進移動によって、該後方レンズ枠と
    前方レンズ枠の接触部分を介して、前方レンズ枠が後方
    レンズ枠と共に直進移動されるレンズブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載のレ
    ンズブロックにおいて、上記露出制御ブロックに設ける
    露出制御部材は、露出制御ブロックの中心開口を開閉す
    るシャッタと、シャッタとは別に上記露出制御ブロック
    の中心開口の開口径を変化させる絞の少なくとも一方で
    あるレンズブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項記載のレ
    ンズブロックにおいて、上記露出制御部材は、上記撮影
    レンズ群の光軸と平行な回動中心により回動可能で、該
    回動により露出制御ブロックの中心開口内に進退し、 該露出制御ブロックはさらに、光軸を中心として正逆方
    向に往復回動し、該往復回動により露出制御部材を駆動
    させる露出制御部材駆動リングを有しているレンズブロ
    ック。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレンズブロックにおい
    て、上記露出制御部材駆動リングは、その回転中心を中
    心として形成したギヤを有し、 さらに、上記レンズ駆動ブロックに、 モータと;該露出制御部材駆動モータと露出制御部材駆
    動リングのギヤの間に介在する露出制御用駆動ギヤ列
    と;を有し、 レンズ駆動ブロックと露出制御ブロックを結合させるこ
    とにより、露出制御用ギヤ列と露出制御部材駆動リング
    のギヤが噛合するレンズブロック。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のレンズブロックにおい
    て、上記露出制御部材駆動リングは、その外周に、露出
    制御ブロックの外面側に臨む被動突起を有し、 該露出制御ブロックの外部に、該被動突起との係合部を
    有し、該係合部と被動突起を介して露出制御部材駆動リ
    ングを回動させる回動付与機構を有するレンズブロッ
    ク。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のレンズブロックにおい
    て、該レンズブロックはズームレンズ鏡筒に搭載され、 上記回動付与機構機構は、該ズームレンズ鏡筒の変倍動
    作によって上記露出制御部材駆動リングを回動させるレ
    ンズブロック。
  10. 【請求項10】 請求項1から4のいずれか1項記載の
    レンズブロックにおいて、上記露出制御ブロックは、 露出制御ブロックの中心開口を開閉するシャッタ;光軸
    を中心として正逆方向に往復回動し、該往復回動により
    上記シャッタを開閉させるシャッタ駆動リング;上記シ
    ャッタとは別に上記露出制御ブロックの中心開口の開口
    径を変化させる絞;及び光軸を中心として正逆方向に往
    復回動し、該往復回動により上記絞を開閉させる絞駆動
    リング;を有するレンズブロック。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のレンズブロックにお
    いて、上記シャッタ駆動リングは、その回転中心を中心
    として形成したギヤを有し、 上記レンズ駆動ブロックは、 シャッタ駆動モータと;該シャッタ駆動モータと上記シ
    ャッタ駆動リングのギヤの間に介在するシャッタ駆動ギ
    ヤ列と;を有し、 レンズ駆動ブロックと露出制御ブロックを結合させるこ
    とにより、シャッタ駆動ギヤ列とシャッタ駆動リングの
    ギヤが噛合するレンズブロック。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載のレンズブ
    ロックにおいて、上記絞駆動リングは、その外周に、露
    出制御ブロックの外面側に臨む被動突起を有し、 上記露出制御ブロックの外部に、該被動突起との係合部
    を有し、該係合部と被動突起を介して絞駆動リングを回
    動させる回動付与機構を有するレンズブロック。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1項記載
    のレンズブロックにおいて、上記撮影レンズ群の光軸方
    向の移動量及び移動方向を検出するレンズ駆動検知部材
    と、上記露出制御部材の動作状態を検知する露出制御動
    作検知部材の少なくとも一方を備え、 上記レンズ駆動ブロックは、該検知部材の支持部を外面
    に有しているレンズブロック。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のレンズブロックにお
    いて、上記レンズ駆動ブロックと露出制御ブロックのそ
    れぞれに対する係合部を備え、該レンズ駆動ブロックと
    露出制御ブロックを結合したときに、該係合部を介して
    両ブロックの外面に止着されて上記検知部材の支持部を
    覆うカバー部材を有するレンズブロック。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のレンズブロックにお
    いて、上記カバー部材は、レンズ駆動ブロックの内径方
    向に付勢する態様で上記検出部材に当接する、弾性変形
    可能な当接部を有するレンズブロック。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載のレンズブ
    ロックにおいて、上記カバー部材はさらに、上記レンズ
    駆動ブロックの外面との間に、上記検知部材に接続する
    FPCの一部を挟着するレンズブロック。
  17. 【請求項17】 中心開口を有する支持筒;撮影レンズ
    群を支持するレンズ支持枠;該レンズ支持枠を、支持筒
    の中心開口内で光軸方向に移動させるレンズ駆動機構;
    及び上記中心開口内に進退する露出制御部材;を備えた
    レンズブロックにおいて、 上記支持筒を、 上記レンズ駆動機構の少なくとも一部を有するレンズ駆
    動ブロックと;上記露出制御部材を有する露出制御ブロ
    ックと;から構成し、 該レンズ駆動ブロックと露出制御ブロックは、それぞれ
    個別に組み立てた後に結合されることを特徴とするレン
    ズブロック。
  18. 【請求項18】 露出制御部材を有する露出制御ブロッ
    ク;撮影レンズ群を光軸方向に駆動するレンズ駆動機構
    の少なくとも一部を有するレンズ駆動ブロック;この露
    出制御ブロックとレンズ駆動ブロックの中心部にそれぞ
    れ形成され、両ブロックを結合したとき一連のレンズ移
    動開口を形成する中心開口;上記レンズ移動開口内に光
    軸方向に移動自在に位置し、上記レンズ駆動ブロック内
    のレンズ駆動機構を介して駆動される、撮影レンズ群を
    支持したレンズ支持枠;上記撮影レンズ群の移動量及び
    移動方向を検出するレンズ駆動検知部材;上記露出制御
    部材の動作状態を検知する露出制御動作検知部材;上記
    レンズ駆動ブロックの外面に設けた、上記レンズ駆動検
    知部材と露出制御動作検知部材の支持部;及び上記レン
    ズ駆動ブロックと露出制御ブロックのそれぞれに対する
    係合部を備え、該レンズ駆動ブロックと露出制御ブロッ
    クを結合したときに、該係合部を介して両ブロックの外
    面に止着され、上記レンズ駆動検知部材と露出制動作御
    検知部材の支持部を覆うカバー部材;を備えたことを特
    徴とするレンズブロック。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のレンズブロックにお
    いて、上記カバー部材は、レンズ駆動ブロックの内径方
    向に付勢する態様で上記レンズ駆動検知部材と露出制御
    動作検知部材に当接する、弾性変形可能な複数の当接部
    を有するレンズブロック。
  20. 【請求項20】 請求項18または19記載のレンズブ
    ロックにおいて、上記カバー部材はさらに、上記レンズ
    駆動ブロックの外面との間に、上記レンズ駆動検知部材
    と露出制御動作検知部材に接続するFPCの一部を挟着
    するレンズブロック。
  21. 【請求項21】 露出制御機構;撮影レンズ群を光軸方
    向に駆動するレンズ駆動機構;及び該レンズ駆動機構と
    露出制御機構の少なくとも一方の機能部品の動作状態を
    検出する検知部材;を有するレンズブロックにおいて、 該レンズブロックを、分割可能な前後2つの機能ブロッ
    クから構成し、該前後の機能ブロックのいずれか一方の
    外面に、上記検知部材の収納部を形成し、 上記前後の機能ブロックのそれぞれに対する係合部を備
    え、該前後の機能ブロックを結合したときに、該係合部
    を介して該前後の機能ブロックの外面に止着されて上記
    検知部材の収納部を覆うカバー部材を備えたことを特徴
    とするレンズブロック。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のレンズブロックにお
    いて、上記カバー部材は、上記機能ブロックの内径方向
    に付勢する態様で上記検知部材に当接する、弾性変形可
    能な当接部を有するレンズブロック。
  23. 【請求項23】 請求項21または22記載のレンズブ
    ロックにおいて、上記カバー部材はさらに、該カバー部
    材と上記機能ブロックの外面との間に、上記検知部材に
    接続するFPCの一部を挟着するレンズブロック。
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