JP2000352648A - レンズの偏心調整方法及びレンズ装置 - Google Patents

レンズの偏心調整方法及びレンズ装置

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JP2000352648A
JP2000352648A JP11162518A JP16251899A JP2000352648A JP 2000352648 A JP2000352648 A JP 2000352648A JP 11162518 A JP11162518 A JP 11162518A JP 16251899 A JP16251899 A JP 16251899A JP 2000352648 A JP2000352648 A JP 2000352648A
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holding frame
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lens barrel
signal
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Hiroyuki Iwasaki
博之 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立後にレンズの傾きを調整する。 【解決手段】 2群ズームレンズには、化粧板70、前
群レンズ18を保持した保持枠71、弾性部材72、及
び保持枠71をもった前群支持筒11が内蔵されてい
る。保持枠71と鏡胴73とは、当たり部74を位置決
め用リブ79に当接した状態で締め付けられる。前群支
持筒11を用いて組み立てたズームレンズは、撮影解像
力検査が行われる。撮影解像力検査では、2つの螺子8
1,82のうちの何れか一方の螺子の締め付けを変える
調整を行うことで、鏡胴73に対して保持枠71を傾
け、したがって、後群レンズ19の光軸に前群レンズ1
8の光軸を一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】写真用カメラ、電子スチルカ
メラ、ビデオカメラ、プロジェクター、及び写真用プリ
ンタ等の光学機器に用いられるレンズの偏心調整方法、
及びその方法を用いてレンズの偏心を調整することがで
きるレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ズームレンズ装置は、複数のレンズ群で
構成されており、各レンズ群は、単レンズの光軸が正確
に一致するように保持枠に組み込まれる。同時にレンズ
とレンズの間隔も所定の間隔に保たれる。従来から周知
のレンズ群を光軸方向に移動させるために施されるヘリ
コイドやカム等の鏡胴への加工も偏心なくスムーズに移
動するように精密になされる。しかしながら、各保持枠
や鏡筒を精度良く組み立てても、これらの保持枠や鏡筒
を組み込むと、個々のガタの累積により動的なガタが多
くなり、変倍させると解像力が基準値よりも低下する不
都合が生じる。そこで、従来の調整方法としては、調整
すべき保持枠と鏡筒との間に弾性部材を挟み込んだ状態
で保持枠と鏡筒とを完全に締め込むことなく中立状態で
複数の螺子で仮止めしておき、組み立て完了後に基準値
以上の解像力が得られるように何れかの螺子の締め込み
量を変えて調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た調整方法では、保持枠と鏡筒との取り付けに基準がな
いため、例えば調整すべき螺子の選定、螺子の締め込み
量を間違えた場合には元の締め込み位置に戻すことが困
難であり、したがって、調整作業に時間がかかり、作業
効率が低下する欠点があった。
【0004】本発明は、以上の事情に鑑みなされたもの
で、調整作業が簡便で、且つ迅速に行えるようにしたレ
ンズの偏心調整方法及びレンズ装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のレンズの偏心調整方法では、保持枠と鏡胴と
の間に、互いが光軸方向に沿って反発する方向にそれぞ
れ付勢する付勢部材を挟装した状態で、光軸を中心とし
た周方向の等分割位置で被写体側に向けて螺子頭が露呈
した複数の螺子手段を、鏡胴と保持枠とにそれぞれ設け
た位置決め部材が当接するまでそれぞれ締め込んで、前
記保持枠と鏡胴とを光軸方向に沿って結合させた後に、
前記複数の螺子手段のうちの少なくと一つを緩めて保持
枠と鏡胴との光軸に対する傾きを相対的に変えてレンズ
の偏心を調整するようにしたものである。
【0006】また、請求項2記載のレンズ装置では、鏡
胴と保持枠とにそれぞれ設けられ、互いが光軸方向に沿
って当接して前記鏡胴と保持枠とを所定姿勢に位置決め
する位置決め部材と、前記保持枠と鏡胴との間に挟装さ
れ、保持枠と鏡胴とを光軸方向に沿って互いに反発する
方向にそれぞれ付勢する付勢部材と、被写体側に向けて
螺子頭が露呈しており、光軸を中心とする周方向の等分
割位置で前記位置決め部材が当接するまでそれぞれ締め
込まれる複数の螺子手段とを備え、前記複数の螺子手段
のうちの少なくと一つを緩めて保持枠と鏡胴との光軸に
対する傾きを相対的に変えてレンズの偏心を調整するよ
うにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ装置を用いたズー
ムレンズ装置10は、図1ないし図4に示すように、前
群支持筒11、直進ガイド筒12、後群用カム筒13、
後群レンズ保持枠14、回転筒15、及び固定筒16等
で構成された機械補正式の2群ズームレンズである。変
倍は、単一のモータ17の回転を利用して回転筒15を
回転させる。これにより、前群レンズ18と後群レンズ
19とが互いのレンズ群間の距離を変化させながら光軸
20の方向に移動する。その後にその変倍状態で前群レ
ンズ18と後群レンズ19とを前記変倍時の変化とは異
なるレンズ群間となるように光軸20の方向に移動して
合焦を行う。
【0008】回転筒15には、外周に雄ヘリコイドネジ
21とその雄ヘリコイドネジ21のネジ山間に突出して
形成されたギヤ部22とが設けられている。ギヤ部22
には、モータ17の駆動が円筒ギヤ23を介して伝達さ
れる。雄ヘリコイドネジ21には、固定筒16の内周に
設けた雌ヘリコイドネジ25が螺合する。回転筒15
は、雄ヘリコイドネジ21と雌ヘリコイドネジ25との
リードに従って固定筒16に対して回転しながら光軸2
0の方向に移動する。回転筒15の内面には、雌ヘリコ
イドネジ26が形成されている。雌ヘリコイドネジ26
には、前群支持筒11の外周に設けた雄ヘリコイドネジ
27が螺合する。
【0009】前群支持筒11の内周には、光軸20と平
行な直進ガイド溝29が形成されている。直進ガイド溝
29には、直進ガイド筒12の外周前端側に設けた第1
ガイド突起部30が係合する。前群支持筒11は、回転
筒15の回転により直進ガイド筒12の回転止めの作用
によりヘリコイドネジ26,27のリードに従って回転
筒15に対して光軸20の方向に直進移動する。
【0010】直進ガイド筒12には、外周後端側に第2
ガイド突起32が設けられている。第2ガイド突起32
は、回転筒15の内周に、光軸20を中心とする回転方
向に沿って設けられた環状溝33に回転自在に係合す
る。直進ガイド筒12は、回転筒15の内部で回転止め
された状態で回転筒15と一緒に光軸20の方向に移動
する。
【0011】後群用カム筒13には、外周後端にフラン
ジ部35が設けられている。フランジ部35は、直進ガ
イド筒12の内周に光軸20を中心とする回転方向に沿
って環状に設けた溝36に回転自在に係合する。後群用
カム筒13は、直進ガイド筒12に回転自在に支持され
る。後群用カム筒13には、カム面を持ったカム開口3
8が形成されている。カム開口38には、後群レンズ保
持枠14に設けたカムフォロワー39が係合する。これ
らカムフォロワー39は、カム開口38を通って直進ガ
イド筒12に光軸20と平行に設けた直進ガイド開口4
0に係合する。これらカム開口38、カムフォロアー3
9、及び直進ガイド開口40は、光軸20を中心とする
回転方向の3分割位置にそれぞれ設けられている。な
お、図2ないし図4の符号41はフイルム面、符号42
は前カバーを示す。
【0012】回転筒15の後端面43には、光軸20を
中心とする回転方向の一部に切り欠き部44が形成され
ている。切り欠き部44には、詳しくは図5に示すよう
に、後群用カム筒13の後端面45に設けたL字状のア
ーム46の折り曲げ先端が係合している。アーム46
は、切り欠き部44の内部で光軸20を中心とする周方
向に遊びを持って係合している。切り欠き部44とアー
ム46との係合遊びが後群用カム筒13の空転域であ
り、切り欠き部44とアーム46とが空転域をもった連
係部を構成している。変倍時には、モータ17が回転筒
15を回転させ、さらに空転域を超えて後群用カム筒1
3を回転させる。合焦時には、モータ17が回転筒15
を空転域内で回転させる。図5に示した矢印方向は、テ
レ端方向にモータ17を駆動したときに回転筒15が回
転する方向を示している。
【0013】後群用カム筒13は、切り欠き部44のう
ち光軸20を中心とする回転方向に沿った2つの壁44
a,44bの何れか一方でアーム46が押されること
で、回転筒15の回転力が伝達されて直進ガイド筒12
に対して回転される。図5では、回転筒15のテレ端方
向への回転を後群用カム筒13に伝達する壁44aがテ
レ方向回転伝達壁、逆側がワイド方向回転伝達壁44b
となっている。後群レンズ保持枠14には、複数のレン
ズからなる後群レンズ19が支持されている。
【0014】変倍時には、回転筒15とともに後群用カ
ム筒13が回転筒15と同じ方向に回転するため、前群
レンズ18が回転筒15の変位と前群支持筒11の変位
との合成により光軸20の方向に移動し、且つ、後群レ
ンズ19は回転筒15の変位とカム開口38のカムの変
位との合成により光軸20の方向に移動する。合焦時に
は、後群用カム筒13が回転しないため、前群レンズ1
8が回転筒15の変位と前群支持筒11の変位との合成
により光軸20の方向に移動し、且つ後群レンズ19は
回転筒15の変位により光軸20の方向に移動する。
【0015】詳しくは図6及び図7に示すように、前群
支持筒11は、化粧板70、保持枠71、付勢部材7
2、及び鏡胴73から構成されている。保持枠71に
は、複数の単レンズから構成される前群レンズ18が固
定されており、また、前側外周にはフランジ状に突出し
た当たり部74が形成され、さらに当たり部74の外周
で、且つ光軸20を中心とする点対称の位置に一対の螺
子挿通用の開口75,76が設けられている。一対の開
口75,76は、カメラの矩形なアパーチャーの長手方
向に沿った位置に設けられている。保持枠71の内部に
は、前群レンズ18が取り付けられている。
【0016】鏡胴73は、内部にシャッタブロック28
が取り付けられており、また、外周に雄ヘリコイドネジ
27が、さらに前面に開口部78、位置決め用リブ7
9、及び一対の螺子穴80とがそれぞれ形成されてい
る。開口部78には、保持枠71の後端が挿入される。
位置決め用リブ79は、開口部78の外周で物体側に向
けて突出しており、その前面に当たり部74の背面が光
軸20の方向に沿って当接する。保持枠71と鏡胴73
とは、当たり部74を位置決め用リブ79に当接した状
態が設計上の指定する状態である。一対の螺子穴80に
は、一対の螺子81,82が開口80を挿通して光軸2
0の方向に沿って螺合する。一対の螺子81,82は、
当たり部74を位置決めリブ79に当接させる位置とこ
れから保持枠71を光軸20の方向に沿って所定隙間分
だけ離した位置との間で螺合する長さのものが用いられ
る。
【0017】付勢部材72は、同径の圧縮コイルバネと
なっており、位置決めリブ79の外周に挿入することで
螺子穴80の内側に配置され、ここで保持枠71と鏡胴
73とを光軸20に沿って互いに反発する方向にそれぞ
れ付勢する。その付勢部材は、前記隙間分だけ保持枠7
1と鏡胴73とが離れても付勢を継続することができ
る。化粧板70は、保持枠71の前面に露呈する一対の
螺子81,82を隠すように鏡胴73の前に取り付けら
れる。
【0018】直進ガイド筒12の後端面には、導体パタ
ーン部材48が取り付けられている。後群用カム筒13
には、後端面45に摺動子49が取り付けられている。
摺動子49は、導体パターン部材48に摺動する2つの
ブラシ49a,49bをもっている。図8に示すよう
に、導体パターン部材48には、アース用パターン5
0、第1パターン51、第2パターン52、及び沈胴位
置用パターン53が設けられている。ブラシ49a,4
9bは、電気的に接続されている。アース用パターン5
0は、アースに接続されており、沈胴位置とテレ端との
間での変倍に応じて後群用カム筒13が回転したときに
ブラシ49bが摺動する軌跡上に沿って帯状に形成され
ている。
【0019】第1パターン51と第2パターン52とに
は、信号検出部55から所定の電圧が掛けられており、
ワイド端とテレ端との間での変倍に応じて後群用カム筒
13が回転したときにブラシ49aが摺動する軌跡上
に、複数の変倍停止位置用の信号部56が変倍位置に応
じた後群用カム筒13の回転位置Z1〜Z8ごとに配列
されている。これらの信号部56は、ワイド端Z1の時
の後群用カム筒13の回転位置に設けた信号部56を1
番としたときに偶数番目の信号部56が第1パターン5
1に、また奇数番目の信号部56が第2パターン52に
設けられている。本実施形態では、図6に示したZ8の
位置がテレ端時の後群用カム筒13の回転位置となる。
【0020】沈胴位置用パターン53は、それ自身が信
号部をなしており、ワイド端Z1の時の後群用カム筒1
3の回転位置に設けた信号部56よりもワイド端に向け
ての後群用カム筒13の回転方向に寄った側で、且つブ
ラシ49aの摺動軌跡上に配置され、信号検出部55か
らの定電圧のプルアップにより、後群用カム筒13の回
転位置が沈胴位置に応じた位置となった時点でブラシ4
9aが接触して信号検出部55に低レベルの信号を出力
する。
【0021】信号検出部55は、第1パターン51、第
2パターン52、及び沈胴位置用パターン53の信号部
53,56の有無に対応した二値信号をコントローラ6
0に入力する。二値信号は、信号部無し、すなわちブラ
シ49aが信号部53,56に接触していないときに入
力される「1」(高レベル)の信号と、信号部有り、す
なわちブラシ49aが信号部53,56に接触したとき
に得られる「0」(低レベル)の信号とである。以下、
第1パターン51から得られる信号を出力信号A、また
第2パターン52から得られる信号を出力信号B、さら
に、沈胴位置用信号部53から得られる信号を出力信号
Hpとし、高レベル信号から低レベル信号に変化する信
号を立ち下がり信号、また逆を立ち上がり信号として説
明する。
【0022】コントローラ60には、ドライバ61を介
してモータ17が接続されている。モータ17の出力軸
には、ロータリーエンコーダ62が設けられている。ロ
ータリーエンコーダ62は、モータ17の回転角を検出
してコントローラ60にフィードバックする。コントロ
ーラ60は、モータ17の回転角を読み取って合焦駆動
等でのモータの駆動停止を制御する。
【0023】コントローラ60は、変倍操作部63に設
けられたズームボタンの操作に応答してモータ17を駆
動させる。ズームボタンは、焦点距離をテレ端に向けて
連続的に可変するためのテレ側ズームボタンとワイド側
に向けて可変するためのワイド側ズームボタンとで構成
されている。
【0024】コントローラ60には、ROM64とRA
M65とが接続されている。ROM64には、ズームレ
ンズ装置10を組み込んだカメラを制御するためのプロ
グラム等が記憶されている。プログラムには変倍操作に
応じてモータ17の駆動を制御するテレ端方向駆動、及
びワイド端方向駆動用のプログラム、シャッタレリーズ
後にズームレンズ装置10を変倍位置から被写体距離に
応じた合焦位置に駆動する合焦駆動用プログラム、露光
完了後にズームレンズ装置10を合焦位置から変倍位置
に戻す待機駆動用プログラム、後群用カム筒13の回転
位置がズレたか否かを検出し、ズレたときに元の変倍位
置に戻すエラー処理用プログラム等がある。
【0025】コントローラ60は、変倍時に得られる出
力信号A及び出力信号Bの立ち下がり信号を順番に検出
するごとに、その時点の変倍位置を例えば「Z1(ワイ
ド位置),Z2,Z3,Z4・・・Z8(テレ位置)」
のうちの何れであるかを特定する。なお、テレ端からワ
イド端に向けての変倍の場合には、モータ17の回転方
向の違うため、この回転方向を検出したときに前記変倍
位置の順番を逆に特定してゆく。特定した変倍位置は、
その都度RAM65に書き換えて記憶する。
【0026】テレ端方向駆動、及びワイド端方向駆動用
のプログラムは、変倍操作完了後にその直前の変倍位置
に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわ
ちその直前の変倍位置に対応した信号部から得られた出
力信号が出力信号Aか否かを判断することによってモー
タ17の駆動制御が異なる2つのフローで構成されてい
る。
【0027】合焦駆動用プログラムも、その時点の変倍
位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、す
なわち信号部から出力信号Aが得られるか否かを判断す
ることによってモータ17の駆動制御が異なる2つのフ
ローで構成されている。
【0028】待機駆動用プログラムでは、合焦後にブラ
シ49aが第1パターン51、又は第2パターン52の
信号部56から外れた状態となるため、これをその時点
の変倍位置に対応した信号部56にまで戻す制御であ
り、元の変倍位置に対応した信号部56が偶数番目か奇
数番目か、すなわちその信号部56から得られる出力信
号が出力信号Aか否かを判断することによってモータ1
7の駆動制御が異なる2つのフローで構成されている。
【0029】エラー処理用プログラムは、変倍、合焦、
露光及びフイルム給送等の作動が行われていない待機状
態中に一定時間毎に実行される。待機中には、ブラシ4
9aが信号部56のうちの何れかに接触した状態とな
る。しかしながら、空転域を介して駆動伝達される後群
用カム筒13は鏡筒に加わる外乱力により回転位置がず
れる恐れがある。
【0030】エラー処理用プログラムでは、その時点に
入力される出力信号A又は出力信号Bの二値信号を読み
取ることで、後群用カム筒13の回転位置がずれている
か否かを判断し、ずれている場合には元の変倍位置に対
応した回転位置まで後群用カム筒13を戻すようにモー
タ17の駆動を制御する。この制御は、元の変倍位置に
対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわち
その信号部56から得られる出力信号が出力信号Aか否
かによってモータ17の駆動制御が異なる2つのフロー
で構成されている。
【0031】コントローラ60は、電源スイッチ66の
ONに応答してズームレンズ装置10が沈胴位置からワ
イド端に変倍するようにモータ17の駆動を制御する。
この制御は、テレ端方向にモータ17を駆動した後に、
出力信号Aを監視し、出力信号Aの立ち下がり信号を得
ることでモータ17の駆動を停止する。これにより、ブ
ラシ49aが第2パターン52の1番目の信号部56に
接触し、且つ、回転筒15の切り欠き部44ではテレ方
向回転伝達壁44aにアーム46が当接した状態とな
る。
【0032】本実施形態のカメラでは、任意の変倍位置
に変倍したときのレンズ停止位置がワイド端側から変倍
したときとテレ端側から変倍したときとで空転域の分で
異なるため、前述した待機状態ではブラシ49aが第1
パターン51,又は第2パターン52の信号部56に接
触したときに、必ず切り欠き部44のテレ方向回転伝達
壁44aにアーム46が当接した状態となるように前述
したプログラムが組まれている。
【0033】また、本実施形態では、合焦時に同じ被写
体距離でも変倍位置ごとで前群及び後群レンズ18,1
9の移動量が異なるため、被写体距離ごとのレンズ移動
量に対応したモータ駆動パスルを変倍位置ごとに複数用
意してROM64に記憶している。これらのモータ駆動
パスルは、全て空転域内の回転量となっている。
【0034】上記構成の作用を説明する。前群支持筒1
1の組み立ては、まず保持枠71に前群レンズ18を構
成する複数の単レンズを各レンズの光軸が一致するよう
に、且つ各レンズが所定の間隔となるように取り付け
る。その後、付勢部材72を位置決め用リブ79の外周
に沿って挿入してから保持枠71を鏡胴73に取り付け
る。取り付けは、2つの螺子81,82を締め付ける作
業となる。このときの締め付けは、当たり部74の背面
が位置決め用リブ79の前面に当接した状態となるまで
行う。組み立て完了後の前群支持筒11は、回転筒1
5、直進ガイド筒12、後群用カム筒13、後群支持枠
14、及び固定筒16等と一緒にズームレンズ装置10
が組み立てられる。これにより、ズームレンズの組み立
て完了後には、撮影解像力等の検査が行われる。なお、
前群支持筒11には、まだ化粧板70を取り付けていな
い。
【0035】撮影解像力検査では、シャッタ機構を開放
にした状態で、各変倍位置で所定距離離した位置にある
撮影解像力テストチャートにピントを合わせ、結像面で
撮影画面に対応する範囲の中心部及びその周辺部に写っ
たテストチャートから解像力を読み取る。そして、規定
の解像力が得られない場合には、前群支持筒11の前面
に露呈している2つの螺子81,82のうちの何れか一
方の螺子を緩める。これにより、緩めた螺子側の当たり
部74が付勢部材72の付勢により位置決め用リブ79
から離れ、鏡胴73に対して保持枠71が傾き、したが
って、後群レンズ19の光軸と前群レンズ18の光軸と
の相対的な傾きが変化する。この作業は、結像面に写っ
たチャートの解像力を確認しながら、螺子81,82の
締め付け具合を微調整する。そして、規定の解像力が得
られた後に、化粧板70を取り付けることでズームレン
ズ装置10の組み立てが完了する。なお、調整された螺
子81,82は、締め付けてなくても、付勢部材72の
付勢により緩むことはない。
【0036】ズームレンズ装置10の初期状態は、図2
に示した沈胴位置の状態となっており、ブラシ49aが
沈胴位置のときの後群用カム筒13の回転位置にある信
号部56に位置している。コントローラ60は、電源ス
イッチ66のONに応答してテレ端方向に空転域を超え
る回転分でモータ17を駆動する。この駆動は、回転筒
15に伝達され、回転筒17は、回転駆動が伝達される
ことで、ヘリコイドネジ21,25のリードに従って固
定筒16に対して光軸20の方向に移動する。また、回
転筒15が回転することで前群支持筒11は、直進ガイ
ド筒12の直進ガイドの作用により、ヘリコイドネジ2
6,27のリードに従って回転筒15に対して光軸20
の方向に移動する。これにより、前群レンズ18は、回
転筒15の変位と前群支持筒11の変位との合成変位分
で光軸20の方向に移動する。
【0037】直進ガイド筒12、後群用カム筒13、及
び後群レンズ保持枠14は、回転筒15と一緒に光軸2
0の方向に移動する。そして、回転筒15の回転駆動
は、テレ方向回転伝達壁44aがアーム46を光軸20
を中心とする回転方向に押すことで後群用カム筒13に
伝達される。後群用カム筒13は、回転筒15の内部で
回転することでカム開口38のカムの変位分だけ回転筒
15に対して後群レンズ保持枠14を光軸20の方向に
移動させる。これにより後群レンズ19は、回転筒15
の変位に加えてカム開口38のカムの変位により光軸2
0の方向に移動して前群レンズ18と間の間隔が変更さ
れる。
【0038】後群用カム筒13が回転すると、直進ガイ
ド筒12に設けた信号部56の列とアース用パターン5
0とに沿って摺動子49が摺動する。この間、コントロ
ーラ60は、出力信号Bを監視し、最初に得られる出力
信号Bの立ち下がり信号を得た時点でモータ17の駆動
を停止する。これにより、後群用カム筒13は、ブラシ
49aが第2パターン52の1番目の信号部56に接触
した回転位置となる。コントローラ60は、最初に得た
出力信号Bの立ち下がり信号を得た時点で変倍位置がワ
イド端であることを特定し、この情報をRAM65に記
憶する。これにより、コントローラ60は、次にワイド
端に向けての変倍操作を検出しても現時点の変倍位置が
ワイド端であるため、この操作を無効にすることができ
る。
【0039】電源ON後に、テレ端に向けての変倍操作
が行われると、コントローラ60は、テレ方向駆動用プ
ログラムを実行し、空転域を超えた回転量でテレ端方向
にモータ17を駆動し、この駆動中に出力信号を監視す
る。
【0040】ブラシ49aが「Z2,Z3,Z4・・
・」の回転位置にある信号部56を通過するごとにコン
トローラ60には、出力信号A、出力信号Bの順で立ち
下がり信号と立ち上がり信号とが順番に入力される。こ
のうち一方の信号を得るごとに、コントローラ60はR
AM65に記憶した変倍位置の情報を書き換えていく。
したがって、RAM65には、変倍操作が完了する直前
の変倍位置の情報が常に書き込まれている。したがっ
て、変倍操作部63での変倍操作完了に応答してコント
ローラ60は、RAM65に書き込まれた変倍位置の情
報を読み出し、例えば読み出した変倍位置に応じた信号
部56が偶数番目の「Z2」である場合には、コントロ
ーラ60は、変倍操作後にモータ17の駆動を継続し、
その後に出力信号Bの立ち下がり信号を検出した時点で
モータ17の駆動を停止する。これにより、ブラシ49
aが第2パターンの「Z3」の信号部に接触した状態と
なる。このとき、アーム46が切り欠き部44のテレ方
向回転伝達壁44aに当接した状態となっている。
【0041】ワイド端方向に変倍操作を行った場合に
は、ワイド方向駆動プログラムが実行される。このプロ
グラムは、単にモータ17を逆転したのでは、テレ方向
回転伝達壁44aとは逆側のワイド方向回転伝達壁44
bにアーム46が当接した状態となってしまい、テレ端
方向に変倍操作を行ったときと比べてレンズ停止位置に
空転域の分だけズレが生じる。したがって、このワイド
端方向駆動プログラムでは、変倍操作が完了した時点
で、ワイド端方向に向けてのモータ17の駆動を継続
し、後群用カム筒13の回転位置がブラシ49aが次に
変倍位置に対応した信号部56を通過した位置となった
時点でモータ17の駆動をいったん停止する。その後、
今度は逆にテレ端方向に向けてブラシ49aが先の信号
部56に接触する位置までモータ17を空転域を超える
回転量で駆動する。これにより、ワイド端・テレ端のど
ちらの方向で変倍を行っても、連係部の形態がテレ方向
回転伝達壁49aにアーム46を当接した一定な形態と
なり、したがってレンズ停止位置を同じにすることがで
きる。
【0042】図9は、モータ17の回転量に対する前群
及び後群レンズ18,19の光軸20の方向への変位量
を示している。変倍駆動により前群レンズ18は同図に
示す直線Aに沿って移動し、また、後群レンズ19は、
曲線Bに沿って移動する。そして、これらのレンズ群1
8,19は、各変倍位置(Z1〜Z8)のうちの何れか
の位置で停止する。なお、変倍位置は、これらの変倍軌
跡上の任意の位置に制限なく設定することができる。
【0043】シャッタボタン67の半押し操作を行う
と、コントローラ60は測光機構68と測距機構69と
を作動する。測光機構68と測距機構69とから得られ
た被写体輝度及び被写体距離の情報は、RAM65に記
憶される。そのままシャッタボタン67の全押し操作を
行うことで、コントローラ60は合焦駆動プログラムを
実行する。合焦駆動プログラムは、現時点の出力信号を
読み取り、低レベルの信号が出力信号A又はBのうちの
何れから得られるかを識別し、この識別結果に応じモー
タ17を駆動するプログラムが異なる。
【0044】合焦駆動プログラムでは、まず、出力信号
A又はBの立ち上がり信号を検出する位置まで、空転域
を超える回転分でテレ端方向にモータ17を駆動し、立
ち上がり信号を検出した時点で所定パルス分だけ同方向
にモータ17を駆動してから停止する。変倍位置での待
機状態では、テレ方向回転伝達壁44aにアーム46が
当接しているから、合焦駆動でテレ端方向にモータ17
が駆動すると、回転筒15の駆動が直ぐに後群用カム筒
13に伝達され、後群用カム筒13の回転と一緒にブラ
シ49aが回転して、ブラシ49aが信号部56から外
れる。ブラシ49aが外れた時点でコントローラ60に
立ち上がりの信号が入力され、これを受けてから一定パ
ルス分だけモータ17を同方向に駆動した後に駆動を停
止する。これにより、ブラシ49aはその時点の変倍位
置に対応した信号部56から図8に示す矢印方向に所定
角度分だけ回転した位置に移動する。このとき、アーム
46には、テレ方向回転伝達壁44aが当接した状態と
なる。
【0045】その後、コントローラ60は、被写体距離
を読み出し、その時点の変倍位置と被写体距離とに基づ
いたモータ駆動パルスをRAM65から読み出す。その
後、空転域内の回転量でワイド端方向にモータ17を駆
動し、この駆動中にロータリーエンコーダ62から得ら
れるパルスをカウントして、カウント値が読み出したモ
ータ駆動パルスの値にに一致した時点でモータ17の駆
動を停止する。合焦時のモータ17の駆動パルスは、空
転域内の回転量であるため、合焦動作後にはアーム46
が切り欠き部のテレ方向回転伝達壁44aから離れた状
態となる。勿論アーム46はワイド方向方向回転伝達壁
44bにも当接してなく、また、ブラシ49aは、空転
域内の回転であるため信号部56からテレ端方向にずれ
た状態のままとなっている。
【0046】合焦時のズームレンズ装置10の動きは、
最初にモータ17が空転域を超える回転量でテレ端方向
へ駆動され、その後空転域内の回転量でワイド方向に駆
動されるから、図10に示すように、最初にテレ端方向
へ駆動した時点で前群及び後群レンズ18,19は変倍
位置Znから各変倍軌跡A,Bを通って点線Cで示した
位置に移動し、その後空転域内の回転量でワイド端方向
に回転するから、前群レンズ18は、変倍軌跡Aを通っ
てG1に移動するのに対し、後群レンズ19は、回転筒
15の変位分だけの移動となるため、回転筒15とカム
開口38のカムとの合成変位となった変倍軌跡Bとは異
なり、回転筒15の変位軌跡Dを通って点G2に移動す
る。これにより、前群及び後群レンズ18,19が変倍
時とは異なる間隔で移動してその時点の被写体距離に合
焦する。ここで、合焦は、至近から無限大に向けてピン
トが合う方向で行われる。なお、制御の仕方によって
は、無限から至近に向けてピントを合わせる動作とする
こともできる。
【0047】合焦駆動プログラムの実行後には、露出制
御プログラムが実行される。このプログラムにより、コ
ントローラ60は、被写体輝度と写真フイルムの感度と
に応じてシャッタ機構を作動させる。
【0048】露光完了後、コントローラ60は、待機駆
動プログラムを実行する。露光完了後には、前群及び後
群レンズ18,19がその時点の被写体距離に応じた合
焦位置に移動したままとなっている。したがって、ブラ
シ49aがその時点の変倍位置に応じた信号部56から
離れ、且つアーム46がテレ方向回転伝達壁44aから
離れた状態となっているため、待機駆動プログラムで
は、元の変倍位置に戻す制御を行う。
【0049】このプログラムが実行されると、元の変倍
位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、す
なわち元の変倍位置に対応した信号部56から出力信号
Aが得られるか否かを判断する。この判断結果に基づい
て2つのフローのうちの何れか一方が選択され、選択し
たフローに基づいてコントローラ60が処理する。
【0050】コントローラ60は、まず空転域を超える
回転分でワイド端方向にモータ17を駆動する。この駆
動は、元の変倍位置に対応した信号部56の立ち上がり
信号及び立ち下がり信号を順に検知した後に一定パルス
分だけ駆動してから停止される。したがって、この駆動
により、ブラシ49aが元の変倍位置に対応した信号部
56を通過した回転位置に後群用カム筒13が回転す
る。その後コントローラ60は、元の変倍位置に対応し
た信号部56からの立ち下がり信号を検知するまで空転
域を超える回転量でテレ端方向にモータ17を駆動す
る。これにより、ブラシ49aが元の変倍位置に対応し
た信号部56に接触し、また、テレ方向回転伝達壁44
aがアーム46に当接した状態となる。
【0051】待機駆動プログラムの実行が終了すると、
フイルム給送が行われ、新たな撮影コマがカメラのアパ
ーチャーにセットされる。これにより、次回の撮影の準
備が整う。
【0052】前述したプログラムの実行が行われていな
い待機中には、一定時間毎に、待機駆動プログラムが実
行される。これが実行されると、まず、コントローラ6
0は、実行時点で得られている出力信号A又は出力信号
Bの信号レベルを読み取り、低レベルの信号であるか否
かを判断する。変倍操作後、及び待機駆動プログラム実
行後には、必ずブラシ49aが信号部56に接触した状
態であるため、出力信号A又は出力信号Bから低レベル
の信号が得られるはずである。しかしながら、外力や振
動等が鏡筒に加わった場合、後群用カム筒13が空転域
内で空転する恐れがある。この場合、ブラシ49aが信
号部56から外れない程度の空転であれば問題ないのに
対し、外れる程に空転すると、そのまま合焦駆動プログ
ラムを実行した場合ピントボケになる恐れがある。後群
用カム筒13の空転方向は、回転筒15が回転しないた
め、アーム46がワイド方向回転伝達壁44aに向けて
回転する方向となる。したがって、ブラシ49aは、信
号部56から後群用カム筒13のテレ方向への回転方向
に沿ってずれる。
【0053】このため、出力信号A又は出力信号Bから
低レベルの信号が得られない場合には、元の変倍位置に
対応した信号部56を通過するまでワイド端方向に空転
域を超える回転量でモータ17を駆動し、元の変倍位置
に対応した信号部56を通過してから所定パルス分だけ
駆動後にモータ17の駆動を停止する。その後にテレ端
方向に空転域を超える回転量でモータ17を駆動して元
の信号部56の立ち下がり信号を得た時点でモータ17
の駆動を停止する。これにより、テレ方向回転伝達壁4
4aにアーム46が当接し、且つ元の変倍位置に対応し
た信号部56にブラシ49aが接触した回転位置に後群
用カム筒13を戻すことができる。
【0054】電源スイッチ66をOFFすると、コント
ローラ60は、空転域を超える回転量でワイド端方向に
モータ17を駆動する。この間、コントローラ60は、
出力信号Hpを監視する。ズームレンズ装置10が沈胴
位置に後退すると、ブラシ49aが沈胴位置用パターン
53に接触する。このとき信号検出部55を介してコン
トローラ60に出力信号Hpが入力され、これを受けた
時点でコントローラ60はモータ17の駆動を停止す
る。
【0055】上記実施形態では、前群支持筒11が本発
明のレンズ装置に、また、一対の螺子81,82が螺子
手段に、さらに、位置決め用リブ79と当たり部74と
が本発明の位置決め部材に相当する。
【0056】上記実施形態では、螺子81,82の取り
付け位置をアパーチャーの長手方向としているが、本発
明ではこれに限らず、アパーチャーの対角方向、もしく
は短手方向に沿った位置に設けてもよい。また、螺子8
1,82を2個用いているが、2個以上用いてもよい。
この場合には、光軸20を中心とする周方向の等分割位
置でそれぞれ締め付けるのが好適である。また、複数の
螺子のうちの少なくとも1つを緩めて保持枠71と鏡胴
73との光軸20に対する傾きを相対的に変えて前群レ
ンズ18の偏心を調整しているが、全部の螺子81,8
2を緩めて前群レンズ18のトラッキングを調整しても
よい。
【0057】上記実施形態では、本発明のレンズ装置を
ズームレンズを構成する前群支持筒11として説明して
いるが、本発明のレンズ装置は二焦点カメラや固定焦点
カメラにも適用することができるのはいうまでもない。
固定焦点カメラに用いる場合には、撮影レンズを保持し
た保持筒とこの保持筒を螺子止めにて螺合させるととも
に、保持筒と固定部材との間に付勢部材を介在させれば
よい。
【0058】上記実施形態では、付勢部材72を圧縮コ
イルバネとしているが、圧縮コイルバネの代わりに、発
泡性の材料で厚板リング状に形成した付勢部材や、弾性
材料で薄板リング状に形成した部材のリング部を光軸方
向の両方向に波状に連続的に凹凸させた付勢部材等を用
いてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明では、被写体側に
螺子頭が露呈しているから、調整が簡単に行える。ま
た、組み立て時に、位置決め部材が当接する位置まで螺
子手段で保持枠と鏡胴とを締め付けるようにしたから、
組み立て時の作業効率が向上し、しかも、調整時に基準
位置を確実に割り出せるから、調整失敗しても螺子手段
を締め込んで元の位置に戻せば良く、したがって、調整
作業が迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームレンズ装置の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図2】ズームレンズ装置の沈胴位置の状態を示した断
面図である。
【図3】ズームレンズ装置のワイド端の状態を示す断面
図である。
【図4】ズームレンズ装置のテレ端の状態を示した断面
図である。
【図5】前群支持筒の概略を示した分解斜視図である。
【図6】前群支持筒の概略を示した断面図である。
【図7】切り欠き部とアームとの関係及び導体パターン
部材と摺動子との関係を示した説明図であり、フイルム
面側から見ている。
【図8】摺動子と導体パターン部材との関係を概略的に
示した説明図である。
【図9】変倍時のモータ回転量に対する前群及び後群レ
ンズの光軸方向への移動を示したグラフである。
【図10】合焦時のレンズの動きを示したグラフであ
る。
【符号の説明】
11 前群支持筒 12 直進ガイド筒 13 後群用カム筒 14 後群レンズ保持枠 15 回転筒 16 固定筒 70 化粧板 71 保持枠 72 付勢部材 73 鏡胴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡胴に取り付けられる保持枠に固定した
    レンズのうち被写体側に位置する最外レンズの偏心調整
    方法において、 前記保持枠と鏡胴との間に、互いが光軸方向に沿って反
    発する方向にそれぞれ付勢する付勢部材を挟装した状態
    で、光軸を中心とした周方向の等分割位置で被写体側に
    向けて螺子頭が露呈した複数の螺子手段を、鏡胴と保持
    枠とにそれぞれ設けた位置決め部材が当接するまでそれ
    ぞれ締め込んで、前記保持枠と鏡胴とを光軸方向に沿っ
    て結合させた後に、前記複数の螺子手段のうちの少なく
    と一つを緩めて保持枠と鏡胴との光軸に対する傾きを相
    対的に変えてレンズの偏心を調整することを特徴とする
    レンズの偏心調整方法。
  2. 【請求項2】 複数のレンズ群のうちの被写体側に位置
    する最外レンズ群を固定した保持枠と、前記保持枠が取
    り付けられる鏡胴とを備えたレンズ装置において、 前記鏡胴と保持枠とにそれぞれ設けられ、互いが光軸方
    向に沿って当接して前記鏡胴と保持枠とを所定姿勢に位
    置決めする位置決め部材と、前記保持枠と鏡胴との間に
    挟装され、保持枠と鏡胴とを光軸方向に沿って互いに反
    発する方向にそれぞれ付勢する付勢部材と、被写体側に
    向けて螺子頭が露呈しており、光軸を中心とする周方向
    の等分割位置で前記位置決め部材が当接するまでそれぞ
    れ締め込まれる複数の螺子手段とを備え、前記複数の螺
    子手段のうちの少なくと一つを緩めて保持枠と鏡胴との
    光軸に対する傾きを相対的に変えてレンズの偏心を調整
    することを特徴とするレンズ装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101828408B1 (ko) * 2010-09-13 2018-02-12 삼성전자주식회사 광학 요소의 조정 장치

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