JP4510209B2 - ズームレンズ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
変倍時に撮影光軸を中心に相対的に回転する2つの鏡筒をもっており、そして、これら鏡筒のうちの何れか一方の他方に対する回転位置を検出して変倍位置を特定する変倍位置検出手段を備えたズームレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から周知の変倍位置検出手段は、光軸を中心に回転してレンズを移動させる鏡筒とこの鏡筒に対して相対的に固定な固定筒との間の筒外周の摺面に導体パターン部材と摺動子とを設けている。変倍位置検出手段には、コードを用いて絶対的な変倍位置を検出するタイプがある。このタイプでは、導体パターン部材が撮影光軸を中心とする回転方向に沿って設けられている。また、絶対的な変倍位置を特定するために、導体パターン部材は、変倍位置に応じた回転筒の回転位置ごとで、二値信号の組み合わせからなるコードが異なるように、二値信号の何れか一方を入力する信号部が撮影光軸方向に複数並べて配列されている。変倍時には、回転する鏡筒と一緒に摺動子が撮影光軸を中心とする回転方向に移動し、特定の回転角ごとに二値信号の組み合わせが異なるように配列された複数の信号部に接する。これにより、絶対的な変倍位置を特定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した摺動子と導体パターン部材とを互いに重ねて回転する鏡筒間の摺面に設けると、導体パターン部材を設けた鏡筒の径が大きくなるとともに、互いの鏡筒の間に摺動子の移動スペースが必要となるため、装置自体も径方向に大型化する欠点があった。
【0004】
本発明は、以上の事情に鑑みなされたもので、鏡筒の径を大きくせずに変倍位置検出手段を内蔵して装置自体の細径化を達成したズームレンズ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のズームレンズ装置では、変倍時に内又は外筒に対して撮影光軸方向には相対的に変位せず、撮影光軸を中心とする周方向に相対的に変位してレンズを光軸方向に案内するレンズ案内筒と;前記レンズ案内筒と前記内又は外筒との何れか一方の筒の結像面側端面に配置された摺動子と;前記他方の筒の結像面側端面に設けられ、前記摺動子が摺動する導電性のパターンをもったパターン部材と;中央部に被写体光を通過させる開口が形成されたフレア防止用のマスク部材と;を備え、前記パターン部材、及びマスク部材は、前記他方の筒の結像面側端面の少なくとも一箇所において共通の固着手段で共に取り付けたものである。なお、前記パターンに接続される配線をもったフレキシブルな基板を、前記共通の固着手段で前記パターン部材、及びマスク部材と共に取り付けてもよい。
【0007】
また、本発明のズームレンズ装置としては、撮影光軸を中心とする周方向に摺動子が移動するのを許容するための隙間を空けてマスク部材を固着した構成としてもよい。また、本発明のズームレンズ装置としては、パターン部材のパターンを結像面側から覆うようにマスク部材を取り付けてもよい。
【0008】
また、別の発明のズームレンズ装置では、合焦時に空転域によりフリーとなるレンズ案内筒の回転位置を変倍位置検出手段で検出するようにしてもよい。これにより、外力や振動等によりひき起こされるレンズ案内筒の回転位置ずれを正しく検出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のズームレンズ装置10は、図1ないし図4に示すように、前群支持筒11、第1の筒に相当する直進ガイド筒12、レンズ案内筒に相当する後群用カム筒13、後群支持筒14、回転筒15、及び固定筒16等で構成された2群ズームレンズであり、単一のモータ17の回転を利用して回転筒15を回転させることで、前群レンズ18と後群レンズ19とを互いのレンズ群間の距離を変化させながら光軸20の方向に移動させて変倍を行い、その後にその変倍状態で前群レンズ18と後群レンズ19とを前記変倍時の変化とは異なるレンズ群間となるように光軸20の方向に移動して合焦を行う。
【0010】
回転筒15には、外周に雄ヘリコイドネジ21とその雄ヘリコイドネジ21のネジ山間に突出して形成されたギヤ部22とが設けられている。ギヤ部22には、モータ17の駆動が円筒ギヤ23を介して伝達される。雄ヘリコイドネジ21には、固定筒16の内周に設けた雌ヘリコイドネジ25が螺合する。回転筒15は、雄ヘリコイドネジ21と雌ヘリコイドネジ25とのリードに従って固定筒16に対して回転しながら光軸20の方向に移動する。回転筒15の内面には、雌ヘリコイドネジ26が形成されている。雌ヘリコイドネジ26には、前群支持筒11の外周に設けた雄ヘリコイドネジ27が螺合する。
【0011】
前群支持筒11には、前群レンズ18とシャッタ機構28とが物体側から順に固定されてる。前群支持筒11の内周には、光軸20と平行な直進ガイド溝29が形成されている。直進ガイド溝29には、直進ガイド筒12の外周前端側に設けた第1ガイド突起部30が係合する。前群支持筒11は、回転筒15の回転により直進ガイド筒12の回転止めの作用によりヘリコイドネジ26,27のリードに従って回転筒15に対して光軸20の方向に直進移動する。
【0012】
直進ガイド筒12には、外周後端側に第2ガイド突起32が設けられている。第2ガイド突起32は、回転筒15の内周に、光軸20を中心とする回転方向に沿って設けられた環状溝33に回転自在に係合する。直進ガイド筒12は、回転筒15の内部で回転止めされた状態で回転筒15と一緒に光軸20の方向に移動する。
【0013】
後群用カム筒13には、外周後端にフランジ部35が設けられている。フランジ部35は、直進ガイド筒12の内周に光軸20を中心とする回転方向に沿って環状に設けた溝36に回転自在に係合する。後群用カム筒13は、直進ガイド筒12に回転自在に支持される。後群用カム筒13には、カム面を持ったカム開口38が形成されている。カム開口38には、後群支持筒14に設けたカムフォロー39が係合する。これらカムフォロー39は、カム開口38を通って直進ガイド筒12に光軸20と平行に設けた直進ガイド開口40に係合する。これらカム開口38、カムフォロアー39、及び直進ガイド開口40は、光軸20を中心とする回転方向の3分割位置にそれぞれ設けられている。なお、図2ないし図4の符号41は結像面、符号42は前カバーである。
【0014】
回転筒15の後側端面43には、光軸20を中心とする回転方向の一部に切り欠き部44が形成されている。切り欠き部44には、詳しくは図5に示すように、後群用カム筒13の後端面45に設けたL字状のアーム46の折り曲げ先端が係合している。アーム46は、切り欠き部44の内部で光軸20を中心とする周方向に遊びを持って係合している。切り欠き部44とアーム46との遊びが後群用カム筒13の空転域であり、また、切り欠き部44とアーム46とが本発明の空転域をもった連係部を構成している。変倍時には、モータ17が回転筒15を回転させ、さらに空転域を超えて後群用カム筒13を回転させる。合焦時には、モータ17が回転筒15を空転域内で回転させる。図5に示した矢印方向は、テレ端方向にモータ17を駆動したときに回転筒15が回転する方向を示している。
【0015】
後群用カム筒13は、切り欠き部44のうち光軸20を中心とする回転方向に沿った2つの壁44a,44bの何れか一方でアーム46が押されることで、回転筒15の回転力が伝達されて直進ガイド筒12に対して回転される。図5では、回転筒15のテレ端方向への回転を後群用カム筒13に伝達する壁44aがテレ方向回転伝達壁、逆側がワイド方向回転伝達壁44bとなっている。後群支持筒14には、後群レンズ19が支持されている。
【0016】
変倍時には、回転筒15とともに後群用カム筒13が回転筒15と同じ方向に回転するため、前群レンズ18が回転筒15の変位と前群支持筒11の変位との合成により光軸20の方向に移動し、且つ、後群レンズ19は回転筒15の変位とカム開口38のカムの変位との合成により光軸20の方向に移動する。合焦時には、後群用カム筒13が回転しないため、前群レンズ18が回転筒15の変位と前群支持筒11の変位との合成により光軸20の方向に移動し、且つ後群レンズ19は回転筒15の変位により光軸20の方向に移動する。
【0017】
直進ガイド筒12の後側端面には、導体パターン部材48が取り付けられている。後群用カム筒13には、後端面45に摺動子49が取り付けられている。摺動子49は、導体パターン部材48に摺動する2つのブラシ49a,49bをもっている。図6に示すように、導体パターン部材48には、アース用パターン50、第1パターン51、第2パターン52、及び沈胴位置用パターン53が設けられている。ブラシ49a,49bは、電気的に接続されている。アース用パターン50は、アースに接続されており、沈胴位置とテレ端との間での変倍に応じて後群用カム筒13が回転したときにブラシ49bが摺動する軌跡上に沿って帯状に形成されている。
【0018】
第1パターン51と第2パターン52とには、信号検出部55から所定の電圧が掛けられており、ワイド端とテレ端との間での変倍に応じて後群用カム筒13が回転したときにブラシ49aが摺動する軌跡上に、複数の変倍停止位置用の信号部56が変倍位置に応じた後群用カム筒13の回転位置Z1〜Z8ごとに配列されている。これらの信号部56は、ワイド端Z1の時の後群用カム筒13の回転位置に設けた信号部56を1番としたときに偶数番目の信号部56が第1パターン51に、また奇数番目の信号部56が第2パターン52に設けられている。本実施形態では、図6に示したZ8の位置がテレ端時の後群用カム筒13の回転位置となる。
【0019】
沈胴位置用パターン53は、それ自身が信号部をなしており、ワイド端Z1の時の後群用カム筒13の回転位置に設けた信号部56よりもワイド端に向けての後群用カム筒13の回転方向に寄った側で、且つブラシ49aの摺動軌跡上に配置され、信号検出部55からの定電圧のプルアップにより、後群用カム筒13の回転位置が沈胴位置に応じた位置となった時点でブラシ49aが接触して信号検出部55に低レベルの信号を出力する。
【0020】
信号検出部55は、第1パターン51、第2パターン52、及び沈胴位置用パターン53の信号部53,56の有無に対応した二値信号をコントローラ60に入力する。二値信号は、信号部無し、すなわちブラシ49aが信号部53,56に接触していないときに入力される「1」(高レベル)の信号と、信号部有り、すなわちブラシ49aが信号部53,56に接触したときに得られる「0」(低レベル)の信号とである。以下、第1パターン51から得られる信号を出力信号A、また第2パターン52から得られる信号を出力信号B、さらに、沈胴位置用パターン部53から得られる信号を出力信号Hpとし、高レベル信号から低レベル信号に変化する信号を立ち下がり信号、また逆を立ち上がり信号として説明する。
【0021】
コントローラ60には、ドライバ61を介してモータ17が接続されている。モータ17の出力軸には、ロータリーエンコーダ62が設けられている。ロータリーエンコーダ62は、モータ17の回転角を検出してコントローラ60にフィードバックする。コントローラ60は、モータ17の回転角を読み取って合焦駆動等でのモータの駆動停止を制御する。
【0022】
コントローラ60は、変倍操作部63に設けられたズームボタンの操作に応答してモータ17を駆動させる。ズームボタンは、焦点距離をテレ端に向けて連続的に可変するためのテレ側ズームボタンとワイド側に向けて可変するためのワイド側ズームボタンとで構成されている。
【0023】
コントローラ60には、ROM64とRAM65とが接続されている。ROM64には、ズームレンズ装置10を組み込んだカメラを制御するためのプログラム等が記憶されている。プログラムは、図7に示すようなフローチャートとなっており、この中には変倍操作に応じてモータ17の駆動を制御するテレ端方向駆動、及びワイド端方向駆動用のプログラム(図8及び図9参照)、シャッタレリーズ後にズームレンズ装置10を変倍位置から被写体距離に応じた合焦位置に駆動する合焦駆動用プログラム(図10)、露光完了後にズームレンズ装置10を合焦位置から変倍位置に戻す待機駆動用プログラム(図11参照)、後群用カム筒13の回転位置がズレたか否かを検出し、ズレたときに元の変倍位置に戻すエラー処理用プログラム(図12参照)等がある。
【0024】
コントローラ60は、変倍時に得られる出力信号A及び出力信号Bの立ち下がり信号を順番に検出するごとに、その時点の変倍位置を例えば「Z1(ワイド位置),Z2,Z3,Z4・・・Z8(テレ位置)」のうちの何れであるかを特定する。テレ端からワイド端に向けての変倍時では、モータ17の回転方向の違いで変倍位置を特定することができる。特定した変倍位置は、その都度RAM65に書き換えて記憶する。
【0025】
テレ端方向駆動、及びワイド端方向駆動用のプログラムは、変倍操作完了後にその直前の変倍位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわちその直前の変倍位置に対応した信号部から得られた出力信号が出力信号Aか否かを判断することによってモータ17の駆動制御が異なる2つのフローで構成されている。
【0026】
合焦駆動用プログラムも、その時点の変倍位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわち信号部から出力信号Aが得られるか否かを判断することによってモータ17の駆動制御が異なる2つのフローで構成されている。
【0027】
待機駆動用プログラムでは、合焦後にブラシ49aが第1パターン51、又は第2パターン52の信号部56から外れた状態となるため、これをその時点の変倍位置に対応した信号部56にまで戻す制御であり、元の変倍位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわちその信号部56から得られる出力信号が出力信号Aか否かを判断することによってモータ17の駆動制御が異なる2つのフローで構成されている。
【0028】
エラー処理用プログラムは、変倍、合焦、露光及びフイルム給送等の作動が行われていない待機状態中に一定時間毎に実行される。待機中には、ブラシ49aが信号部56のうちの何れかに接触した状態となる。しかしながら、空転域を介して駆動伝達される後群用カム筒13は鏡筒に加わる外乱力により回転位置がずれる恐れがある。
【0029】
エラー処理用プログラムでは、その時点に入力される出力信号A又は出力信号Bの二値信号を読み取ることで、後群用カム筒13の回転位置がずれているか否かを判断し、ずれている場合には元の変倍位置に対応した回転位置まで後群用カム筒13を戻すようにモータ17の駆動を制御する。この制御は、元の変倍位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわちその信号部56から得られる出力信号が出力信号Aか否かによってモータ17の駆動制御が異なる2つのフローで構成されている。
【0030】
コントローラ60は、電源スイッチ66のONに応答してズームレンズ装置10が沈胴位置からワイド端に変倍するようにモータ17の駆動を制御する。この制御は、テレ端方向にモータ17を駆動した後に、出力信号Aを監視し、出力信号Aの立ち下がり信号を得ることでモータ17の駆動を停止する。これにより、ブラシ49aが第2パターン52の1番目の信号部56に接触し、且つ、回転筒15の切り欠き部44ではテレ方向回転伝達壁44aにアーム46が当接した状態となる。
【0031】
本実施形態のカメラでは、任意の変倍位置に変倍したときのレンズ停止位置がワイド端側から変倍したときとテレ端側から変倍したときとで空転域の分で異なるため、前述した待機状態ではブラシ49aが第1パターン51,又は第2パターン52の信号部56に接触したときに、必ず切り欠き部44のテレ方向回転伝達壁44aにアーム46が当接した状態となるように前述したプログラムが組まれている。
【0032】
また、本実施形態では、合焦時に同じ被写体距離でも変倍位置ごとで前群及び後群レンズ18,19の移動量が異なるため、被写体距離ごとのレンズ移動量に対応したモータ駆動パスルを変倍位置ごとに複数用意してROM64に記憶している。これらのモータ駆動パスルは、全て空転域内の回転量となっている。
【0033】
上記構成の作用を図7乃至図12を参照しながら説明する。ズームレンズ装置の初期状態は、図2に示した沈胴位置の状態となっており、ブラシ49aが沈胴位置のときの後群用カム筒13の回転位置にある信号部56に位置している。コントローラ60は、電源スイッチ66のONに応答してテレ端方向に空転域を超える回転分でモータ17を駆動する。この駆動は、回転筒15に伝達され、回転筒15は、回転駆動が伝達されることで、ヘリコイドネジ21,25のリードに従って固定筒16に対して光軸20の方向に移動する。また、回転筒15が回転することで前群支持筒11は、直進ガイド筒12の直進ガイドの作用により、ヘリコイドネジ26,27のリードに従って回転筒15に対して光軸20の方向に移動する。これにより、前群レンズ18は、回転筒15の変位と前群支持筒11の変位との合成変位分で光軸20の方向に移動する。
【0034】
直進ガイド筒12、後群用カム筒13、及び後群支持筒14は、回転筒15と一緒に光軸20の方向に移動する。そして、回転筒15の回転駆動は、テレ方向回転伝達壁44aがアーム46を光軸20を中心とする回転方向に押すことで後群用カム筒13に伝達される。後群用カム筒13は、回転筒15の内部で回転することでカム開口38のカムの変位分だけ回転筒15に対して後群支持筒14を光軸20の方向に移動させる。これにより後群レンズ19は、回転筒15の変位に加えてカム開口38のカムの変位により光軸20の方向に移動して前群レンズ18と間の間隔が変更される。
【0035】
後群用カム筒13が回転すると、直進ガイド筒12に設けた信号部56の列とアース用パターン50とに沿って摺動子49が摺動する。この間、コントローラ60は、出力信号Bを監視し、最初に得られる出力信号Bの立ち下がり信号を得た時点でモータ17の駆動を停止する。これにより、後群用カム筒13は、ブラシ49aが第2パターン52の1番目の信号部56に接触した回転位置となる。コントローラ60は、最初に得た出力信号Bの立ち下がり信号を得た時点で変倍位置がワイド端であることを特定し、この情報をRAM65に記憶する。これにより、コントローラ60は、次にワイド端に向けての変倍操作を検出しても現時点の変倍位置がワイド端であるため、この操作を無効にすることができる。
【0036】
電源ON後に、テレ端に向けての変倍操作が行われると、コントローラ60は、図8に示すテレ方向駆動用プログラムを実行する。これにより、空転域を超えた回転量でテレ端方向にモータ17を駆動し、この駆動中に出力信号を監視する。
【0037】
ブラシ49aが「Z2,Z3,Z4・・・」の回転位置にある信号部56を通過するごとにコントローラ60には、出力信号A、出力信号Bの順で立ち下がり信号と立ち上がり信号とが順番に入力される。このうち一方の信号を得るごとに、コントローラ60はRAM65に記憶した変倍位置の情報を書き換えていく。したがって、RAM65には、変倍操作が完了する直前の変倍位置の情報が常に書き込まれている。したがって、変倍操作部63での変倍操作完了に応答してコントローラ60は、RAM65に書き込まれた変倍位置の情報を読み出し、例えば読み出した変倍位置に応じた信号部56が偶数番目の「Z2」である場合には、図8に示した左側のフローに沿って処理する。すなわち、コントローラ60は、変倍操作後にモータ17の駆動を継続し、その後に出力信号Bの立ち下がり信号を検出した時点でモータ17の駆動を停止する。これにより、ブラシ49aが第2パターンの「Z3」の信号部に接触した状態となる。このとき、アーム46が切り欠き部44のテレ方向回転伝達壁44aに当接した状態となっている。
【0038】
ワイド端方向に変倍操作を行った場合には、ワイド方向駆動プログラムが実行される。このプログラムは、単にモータ17を逆転したのでは、テレ方向回転伝達壁44aとは逆側のワイド方向回転伝達壁44bにアーム46が当接した状態となってしまい、テレ端方向に変倍操作を行ったときと比べてレンズ停止位置に空転域の分だけズレが生じる。したがって、このワイド端方向駆動プログラムでは、変倍操作が完了した時点で、ワイド端方向に向けてのモータ17の駆動を継続し、後群用カム筒13の回転位置がブラシ49aが次に変倍位置に対応した信号部56を通過した位置となった時点でモータ17の駆動をいったん停止する。その後、今度は逆にテレ端方向に向けてブラシ49aが先の信号部56に接触する位置までモータ17を空転域を超える回転量で駆動する。これにより、ワイド端・テレ端のどちらの方向で変倍を行っても、連係部の形態がテレ方向回転伝達壁44aにアーム46を当接した一定な形態となり、したがってレンズ停止位置を同じにすることができる。
【0039】
図13は、モータ17の回転量に対する前群及び後群レンズ18,19の光軸20の方向への変位量を示している。変倍駆動により前群レンズ18は同図に示す直線Aに沿って移動し、また、後群レンズ19は、曲線Bに沿って移動する。そして、これらのレンズ群18,19は、各変倍位置(Z1〜Z8)のうちの何れかの位置で停止する。なお、変倍位置は、これらの変倍軌跡上の任意の位置に制限なく設定することができる。
【0040】
シャッタボタン67の半押し操作を行うと、コントローラ60は測光機構68と測距機構69とを作動する。測光機構68と測距機構69とから得られた被写体輝度及び被写体距離の情報は、RAM65に記憶される。そのままシャッタボタン67の全押し操作を行うことで、コントローラ60は合焦駆動プログラムを実行する。合焦駆動プログラムは、図10に示したように、現時点の出力信号を読み取り、低レベルの信号が出力信号A又はBのうちの何れかから得られるかを識別する。例えば出力信号Bから低レベルの信号が得られた場合には図10に左側、また出力信号Aから低レベルの信号が得られた場合には右側のフローに沿って処理する。
【0041】
フローでは、まず、出力信号A又はBの立ち上がり信号を検出する位置まで、空転域を超える回転分でテレ端方向にモータ17を駆動し、立ち上がり信号を検出した時点で所定パルス分だけ同方向にモータ17を駆動してから停止する。変倍位置での待機状態では、テレ方向回転伝達壁44aにアーム46が当接しているから、合焦駆動でテレ端方向にモータ17が駆動すると、回転筒15の駆動が直ぐに後群用カム筒13に伝達され、後群用カム筒13の回転と一緒にブラシ49aが回転して、ブラシ49aが信号部56から外れる。ブラシ49aが外れた時点でコントローラ60に立ち上がりの信号が入力され、これを受けてから一定パルス分だけモータ17を同方向に駆動した後に駆動を停止する。これにより、ブラシ49aはその時点の変倍位置に対応した信号部56から図6に示す矢印方向に所定角度分だけ回転した位置に移動する。このとき、アーム46には、テレ方向回転伝達壁44aが当接した状態となる。
【0042】
その後、コントローラ60は、被写体距離を読み出し、その時点の変倍位置と被写体距離とに基づいたモータ駆動パルスをRAM65から読み出す。その後、空転域内の回転量でワイド端方向にモータ17を駆動し、この駆動中にロータリーエンコーダ62から得られるパルスをカウントして、カウント値が読み出したモータ駆動パルスの値に一致した時点でモータ17の駆動を停止する。合焦時のモータ17の駆動パルスは、空転域内の回転量であるため、合焦動作後にはアーム46が切り欠き部のテレ方向回転伝達壁44aから離れた状態となる。勿論アーム46はワイド方向回転伝達壁44bにも当接してなく、また、ブラシ49aは、空転域内の回転であるため信号部56からテレ端方向にずれた状態のままとなっている。
【0043】
合焦時のズームレンズ装置10の動きは、最初にモータ17が空転域を超える回転量でテレ端方向へ駆動され、その後空転域内の回転量でワイド方向に駆動されるから、図14に示すように、最初にテレ端方向へ駆動した時点で前群及び後群レンズ18,19は変倍位置Znから各変倍軌跡A,Bを通って点線Cで示した位置に移動し、その後空転域内の回転量でワイド端方向に回転するから、前群レンズ18は、変倍軌跡Aを通ってG1に移動するのに対し、後群レンズ19は、回転筒15の変位分だけの移動となるため、回転筒15とカム開口38のカムとの合成変位となった変倍軌跡Bとは異なり、回転筒15の変位軌跡Dを通って点G2に移動する。これにより、前群及び後群レンズ18,19が変倍時とは異なる間隔で移動してその時点の被写体距離に合焦する。ここで、合焦は、至近から無限大に向けてピントが合う方向で行われる。なお、制御の仕方によっては、無限大から至近に向けてピントを合わせる動作とすることもできる。
【0044】
合焦駆動プログラムの実行後には、露出制御プログラムが実行される。このプログラムにより、コントローラ60は、被写体輝度と写真フイルムの感度とに応じた露出値となるように開口径と開口時間とを制御してシャッタ機構を作動させる。
【0045】
露光完了後、コントローラ60は、待機駆動プログラムを実行する。露光完了後には、前群及び後群レンズ18,19がその時点の被写体距離に応じた合焦位置に移動したままとなっている。したがって、ブラシ49aがその時点の変倍位置に応じた信号部56から離れ、且つアーム46がテレ方向回転伝達壁44aから離れた状態となっているため、待機駆動プログラムでは、元の変倍位置に戻す制御を行う。
【0046】
このプログラムが実行されると、元の変倍位置に対応した信号部56が偶数番目か奇数番目か、すなわち元の変倍位置に対応した信号部56から出力信号Aが得られるか否かを判断する。この判断結果に基づいて2つのフローのうちの何れか一方が選択され、選択したフローに基づいてコントローラ60が処理する。
【0047】
コントローラ60は、まず空転域を超える回転分でワイド端方向にモータ17を駆動する。この駆動は、元の変倍位置に対応した信号部56の立ち上がり信号及び立ち下がり信号を順に検知した後に一定パルス分だけ駆動してから停止される。したがって、この駆動により、ブラシ49aが元の変倍位置に対応した信号部56を通過した回転位置に後群用カム筒13が回転する。その後コントローラ60は、元の変倍位置に対応した信号部56からの立ち下がり信号を検知するまで空転域を超える回転量でテレ端方向にモータ17を駆動する。これにより、ブラシ49aが元の変倍位置に対応した信号部56に接触し、また、テレ方向回転伝達壁44aがアーム46に当接した状態となる。
【0048】
待機駆動プログラムの実行が終了すると、フイルム給送が行われ、新たな撮影コマがカメラのアパーチャーにセットされる。これにより、次回の撮影の準備が整う。
【0049】
前述したプログラムの実行が行われていない待機中では、一定時間毎に、待機駆動プログラムが実行される。このプログラムが実行されると、まず、コントローラ60が実行時点で得られている出力信号A又は出力信号Bの信号レベルを読み取り、低レベルの信号であるか否かを判断する。変倍操作後、及び待機駆動プログラム実行後には、必ずブラシ49aが信号部56に接触した状態であるため、出力信号A又は出力信号Bから低レベルの信号が得られるはずである。しかしながら、外力や振動等が鏡筒に加わった場合、後群用カム筒13が空転域内で空転する恐れがある。この場合、ブラシ49aが信号部56から外れない程度の空転であれば問題ないのに対し、外れる程に空転すると、そのまま合焦駆動プログラムを実行した場合ピントボケになる恐れがある。後群用カム筒13の空転方向は、回転筒15が回転しないため、アーム46がワイド方向回転伝達壁44bに向けて回転する方向となる。したがって、ブラシ49aは、信号部56から後群用カム筒13のテレ方向への回転方向に沿ってずれる。
【0050】
このため、出力信号A又は出力信号Bから低レベルの信号が得られない場合には、元の変倍位置に対応した信号部56を通過するまでワイド端方向に空転域を超える回転量でモータ17を駆動し、元の変倍位置に対応した信号部56を通過してから所定パルス分だけ駆動後にモータ17の駆動を停止する。その後にテレ端方向に空転域を超える回転量でモータ17を駆動して元の信号部56の立ち下がり信号を得た時点でモータ17の駆動を停止する。これにより、テレ方向回転伝達壁44aにアーム46が当接し、且つ元の変倍位置に対応した信号部56にブラシ49aが接触した回転位置に後群用カム筒13を戻すことができる。
【0051】
電源スイッチ66をOFFすると、コントローラ60は、空転域を超える回転量でワイド端方向にモータ17を駆動する。この間、コントローラ60は、出力信号Hpを監視する。ズームレンズ装置10が沈胴位置に後退すると、ブラシ49aが沈胴位置用パターン53に接触する。このとき信号検出部55を介してコントローラ60に出力信号Hpが入力され、これを受けた時点でコントローラ60はモータ17の駆動を停止する。
【0052】
上記実施形態では、後群用カム筒13が本発明のレンズ案内筒に、直進ガイド筒12が本発明の外筒に相当する。そして、後群用カム筒13の外側に直進ガイド筒12を配置している。しかしながら、本発明ではこれに限らず、例えば後群用カム筒13の内側に直進ガイド筒12を配置してもよい。また、直進ガイド筒12は、変倍時に後群用カム筒13と一緒に光軸方向に移動するように構成しているが、光軸方向への移動が停止する構成にしてもよい。したがって、直進ガイド筒12と後群用カム筒13とは、変倍時に光軸方向への移動が相対的に変位せず、且つ光軸を中心とする回転方向で相対的に変位する関係であればよい。
【0053】
また、上記実施形態では、摺動子49を後群用カム筒13に、導体パターン部材48を直進ガイド筒12に設けているが、逆に設けてもよい。さらに、摺動子49又は導体パターン部材48のうちの一方を設ける鏡筒としては、後群用カム筒13に対して光軸方向で変位なく、且つ回転方向で回転しない鏡筒であれば、直進ガイド12以外の鏡筒でもよい。
【0054】
上記実施形態では変倍位置を8個としているが、本発明ではこの数に特定されない。ワイド端とテレ端との間に変倍位置を追加する場合には、前群及び後群レンズ18,19の停止位置を図13に示した変倍軌跡A,Bの上に制限なくとれる。また、第1及び第2パターン51,52の上の、新たに追加した変倍位置に応じた後群用カム筒13の回転位置に信号部を交互に追加すればよい。
【0055】
また、上記実施例では、第1及び第2パターン51,52を光軸を中心とする周方向に沿って2列に配置した構成の導体パターン部材48を用いている。このため、従来から周知のコードを用いて絶対的な回転位置を検出する手段では、二値信号の何れか一方を入力する信号部を、変倍位置に応じた回転筒の回転位置ごとで、二値信号の何れか一方の組み合わせからなるコードが異なるように、半径方向に並べて配列した導体パターン部材を用いているため、ワイド端とテレ端との間で変倍位置を新たに増やす場合に、新たに増やす変倍位置に応じたコードを作成するために、半径方向に信号部を新たに並べる必要性が生じ、導体パターン部材の形状が径方向に大きくなる欠点があった。これに対し、上記実施形態では第1及び第2パターン51,52に、対向する向きで信号部56を、光軸を中心とする円周方向に交互に追加してゆけばよいので鏡筒のコンパクト化を図ることができる。
【0056】
次に、別の実施形態を説明する。この実施形態では、図15ないし図17に示したように、ゴムリング70、導体パターン部材71、フレシキブル基板72、及びマスク板73を直進ガイド筒74の結像面側端面75に重ねて共通の固着手段で固着している。固着手段としては、1個の螺子76である。結像面側端面75には、ネジ穴76、及び切り欠き部77が形成されている。切り欠き部77は、図1で説明した後群用カム筒13のアーム46(図15に二点鎖線で示す)の移動スペースを確保するためのものである。なお、図15ないし図17に示した実施形態では、図1で説明したと同じ機能のものに同符号を付与し、ここでは詳しい説明を省略する。
【0057】
導体パターン部材71は、直進ガイド筒74の輪郭外形に沿う半円弧形状となっており、一端に螺子挿通用の穴78をもっている。この導体パターン部材71は、図6で説明した第1パターン51,第2パターン52、及び沈胴位置用パターン53をもっており、それらパターン51〜53を設けた面を結像面側に向けて取り付けられる。
【0058】
フレキシブル基板72は、導体パターン部材71のパターン51〜53のそれぞれに接続される接点と、それら接点から得られる信号をカメラボディの内部に設けられた信号検出部55にそれぞれ伝達する複数の配線ともった薄板状の弾性自在な基板である。接点は、フレキシブル基板72の端部で、且つ物体側端面に露呈して設けられている。また、フレキシブル基板72の端部には、螺子挿通用の穴79が形成されている。
【0059】
マスク板73は、遮光色のフイルムシートで形成されている。このマスク板73は、外形輪郭が導体パターン部材71のパターン面をカバーする大きさの円形をしており、被写体光を通過させるための矩形状の開口80、スペーサー81、及び穴82とを持っている。開口80は、マスク板73の略中央に設けられており、開口縁で有害光をカットしてフレアを防止する。スペーサー81は、穴82を設けた位置に、物体側に向けて突出して設けられている。穴82は、スペーサー81を貫通して形成されている。このスペーサー81は、摺動子49が撮影光軸を中心に回転するのを許容するための隙間をフレキシブル基板72との間で確保する。
【0060】
螺子76は、固着手段を構成しており、穴82,79,78、及びゴムリング70の穴に順に挿通され、螺子頭と直進ガイド筒74の結像面側端面75との間でゴムリング70、導体パターン部材71、フレシキブル基板72、及びマスク板73を重ねて固着する。これにより、フレキシブル基板72の接点が導体パターン部材71のパターンにそれぞれ接続される。
【0061】
ゴムリング70は、螺子76の締め付けにより弾性変形する。締め付け後には、そのゴムリング70が元に戻ろうとする作用によってフレキシブル基板72の接点と導体パターン部材71のパターンとが圧着される。これにより、1個の螺子76を締め付けるだけで信頼性の高い接続が行える。さらに、摺動子49の移動スペースの分だけ離して導体パターン部材71のパターン面の全部をマスク板73が結像面側から覆っているので、パターンの防塵が行える。
【0062】
なお、上記実施形態では、1個の螺子76で取り付けているが、少なくとも2個の螺子を用いて取り付けてもよい。2個の螺子で取り付ける場合には、導体パターン部材71の両端に対応する位置でそれぞれ締め付けるのが好適である。この場合片側の螺子では、マスク板73と導体パターン部材71とを締め付ければよい。また、導体パターン部材71、フレシキブル基板72、及びマスク板73の配置順は、上記で説明した順番に限ることはない。
【0063】
【発明の効果】
以上のように、本発明のズームレンズ装置では、摺動子とパターン部材を、筒の結像面側後端に配置したから、鏡筒の径をコンパクトにすることができる。また、少なくとも1箇所において共通の固着手段でパターン部材、及フレア防止用のマスク板を、摺動子が設けられていない方の筒の結像面側端面にまとめて固着したから、固着手段のローコスト化を図ることができる。マスク板がパターン部材のパターンを結像面側から覆うように取り付けた発明では、パターンの防塵が行え、変倍位置の検出の信頼性が向上する。
【0064】
請求項5記載のズームレンズ装置では、合焦時に空転域によりフリーとなるレンズ案内筒の回転位置を変倍位置検出手段で検出するようにしたから、外力や振動等によりひき起こされるレンズ案内筒の回転位置ずれを確実に検出でき、従ってピントズレ等の失敗写真を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームレンズ装置の概略を示す分解斜視図である。
【図2】ズームレンズ装置の沈胴位置の状態を示した断面図である。
【図3】ズームレンズ装置のワイド端の状態を示す断面図である。
【図4】ズームレンズ装置のテレ端の状態を示した断面図である。
【図5】切り欠き部とアームとの関係及び導体パターン部材と摺動子との関係を示した説明図であり、結像面側から見ている。
【図6】摺動子と導体パターン部材との関係を概略的に示した説明図である。
【図7】ズームレンズ装置を制御するためのメインプログラムを示したフローチャートである。
【図8】テレ端方向に変倍操作が行われたときに実行されるテレ方向駆動プログラムを示したフローチャートである。
【図9】ワイド端方向に変倍操作が行われたときに実行されるワイド方向駆動プログラムを示したフローチャートである。
【図10】合焦時に実行される合焦駆動プログラムを示したフローチャートである。
【図11】露光完了後に実行される待機駆動プログラムを示したフローチャートである。
【図12】待機中に実行されるエラー処理プログラムを示したフローチャートである。
【図13】変倍時のモータ回転量に対する前群及び後群レンズの光軸方向への移動を示したグラフである。
【図14】合焦時のレンズの動きを示したグラフである。
【図15】パターン部材、フレキシブル基板、及びマスク板を直進ガイド筒の結像面側端面に重ねて取り付けた別の実施形態を示す要部分解斜視図である。
【図16】図15に示した実施形態を示した要部断面図である。
【図17】図15に示した実施形態のズームレンズ装置の要部を結像面側から見た説明図である。
【符号の説明】
11 前群支持筒
12,74 直進ガイド筒
13 後群用カム筒
14 後群支持筒
15 回転筒
16 固定筒
17 モータ
38 カム開口
48,71 導体パターン部材
49 摺動子
50 アース用パターン
51 第1パターン
52 第2パターン
56 信号部
70 ゴムリング
72 フレキシブル基板
73 マスク板

Claims (5)

  1. 変倍時に内又は外筒に対して撮影光軸方向には相対的に変位せず、撮影光軸を中心とする周方向に相対的に変位してレンズを光軸方向に案内するレンズ案内筒と、
    前記レンズ案内筒と前記内又は外筒との何れか一方の筒の結像面側端面に配置された摺動子と、
    前記他方の筒の結像面側端面に設けられ、前記摺動子が摺動する導電性のパターンをもったパターン部材と、
    中央部に被写体光を通過させる開口が形成されたフレア防止用のマスク部材と、を備え、
    前記パターン部材、及びマスク部材は、前記他方の筒の結像面側端面の少なくとも一箇所において共通の固着手段で共に取り付けられていることを特徴とするズームレンズ装置。
  2. 前記パターンに接続される配線をもったフレキシブルな基板を備え、
    前記共通の固着手段は、前記パターン部材、及びマスク部材に加えて、前記基板も共に取り付けていることを特徴とする請求項1記載のズームレンズ装置。
  3. 前記パターン部材は、撮影光軸に交差する面のうちの結像面側に前記摺動子が摺動する導電性のパターンをもっており、
    前記マスク部材と前記パターン部材との間に、前記摺動子を移動するための隙間を形成するスペーサーを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のズームレンズ装置。
  4. 前記パターン部材は、撮影光軸に交差する面のうちの結像面側に前記摺動子が摺動する導電性のパターンをもっており、前記マスク部材は、前記パターンを結像面側から覆っていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のズームレンズ装置。
  5. 単一のモータの駆動により光軸を中心に回転する回転筒と、
    前記回転筒とは異なる内又は外筒に対して変倍時に撮影光軸方向に相対的に変位せず、且つ撮影光軸を中心とする回転方向に相対的に変位してレンズを撮影光軸方向に案内するレンズ案内筒と、
    前記レンズ案内筒と前記回転筒との間の連係部位に設けられ、前記回転筒のみの回転を許容する空転域を越えた前記回転筒の回転を前記レンズ案内筒に伝達する連係部と、
    前記内又は外筒に対する前記レンズ案内筒の回転位置を検出する変倍位置検出手段とを備え、
    変倍時には前記空転域を超える前記回転筒の回転により前記レンズ案内筒を回転させ、合焦時には前記空転域内の前記回転筒の回転により前記レンズ案内筒の回転を停止状態にするとともに、
    前記変倍位置検出手段は、摺動子及び導電性のパターン部材とから構成され、前記摺動子及び導電性のパターン部材は、前記内又は外筒の結像面側端面と、その端面相対的に回転する前記レンズ案内筒の結像面側端面とにそれぞれ設けられていることを特徴とするズームレンズ装置。
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