JP3645676B2 - ズームレンズ鏡筒の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、ズームレンズ鏡筒の駆動装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
ズームレンズは、少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備えており、変倍時には、これらの可動変倍レンズ群を予め定めた方向に駆動する。その古典的な駆動機構は、カムリングに形成したカム溝によって、焦点移動が生じない軌跡で各可動変倍レンズ群を移動させるものであり、ズーミング中のピントずれを許さない一眼レフカメラに広く用いられている。一方、コンパクトカメラやデジタルカメラでは、シャッタレリーズ時に厳密にピントが合えばよいことから、変倍時には、焦点移動を許して大まかに可動変倍レンズ群を移動させ、シャッタレリーズ時に、設定焦点距離情報及び被写体距離情報に基づいて、可動変倍レンズ群を合焦位置に移動させる駆動機構も用いられつつある。この後者の機構では、2群の可動変倍レンズ群の駆動機構を個別に設け、そのレンズ群位置をデジタル量として検出し制御している。本発明にいう変倍あるいはズーミングとは、前者の各変倍レンズ群を焦点移動が生じないように移動させる態様と、後者の焦点移動を許して移動させる態様との両者を含む概念である。勿論、2群の可動変倍レンズ群の駆動機構を個別に設け、そのレンズ群位置をデジタル量として検出制御する態様でも、焦点移動が生じないように、各変倍レンズ群を移動させることは可能である。
【0003】
ところで、2群の可動変倍レンズ群の駆動機構を個別に設ける従来のズームレンズ鏡筒の駆動装置は、単一のカムリングで可動変倍レンズ群を駆動する装置に比べて、どうしても装置構成が大型化、複雑化していた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、少なくとも2群の可動変倍レンズ群の駆動機構を個別に設けるズームレンズ鏡筒において、その駆動装置の構成の単純化、小型化を図ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備え、変倍時に、これら2群の可動変倍レンズ群をそれぞれ駆動するズームレンズ鏡筒において、上記2群の可動変倍レンズ群をそれぞれ支持したレンズ枠;これらのレンズ枠にそれぞれ一体に、かつ同一方向に突出させて設けたカムピン;上記2群の可動変倍レンズ群のカムピンが嵌まるカム溝をそれぞれ有し、同軸に相対回転可能に枢着された互いに平行な2枚の駆動板;及び変倍時に、この2枚の駆動板を個別に回転駆動する2つの駆動機構;を備え、上記2枚の駆動板のカム溝は、変倍時に、該2枚の駆動板の回動により、上記2群の可動変倍レンズ群を予め定めた方向に駆動するように形状が設定されていることを特徴としている。また、2枚の駆動板は、常時互いに反対方向に回転駆動するようにすると、2枚の駆動板の回動スペースを小さくして小型化を図ることができる。特に、ズームレンズ系が、変倍時に、2群の可動変倍レンズ群を互いに反対の方向に移動させるレンズ系である場合には、2枚の駆動板のカム溝を、該2枚の駆動板の互いの反対方向の回動により、2群の可動変倍レンズ群が互いに反対の方向に移動するような形状とすることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
この実施形態のズームレンズ鏡筒は、CCDに撮像するいわゆるデジタルカメラ用である。レンズ構成は、図6、図7に示すように、固定の正の第1レンズ群L1と、可動の負の第2レンズ群L2及び正の第3レンズ群L3との3群構成である。このレンズ系は、ズーミング(変倍)は、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3を移動させて行ない、フォーカシングは、第2レンズ群L2を移動させて行なうバリフォーカルタイプであるが、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の位置制御は、カム溝によるものではない。設定焦点距離情報と被写体距離情報に基づいて、第2レンズ群L2の位置をオープン制御し、第3レンズ群L3の位置をクローズド制御するタイプである。
【0007】
レンズ側ケーシング11内に位置する鏡筒ボディ10は、図5ないし図9に明らかなように、大きく前方プラスチックボディ12、後方プラスチックボディ13、及びこの前方ボディ12と後方ボディ13の間に挟着した絞ブロック14からなっている。前方ボディ12と後方ボディ13の間には、光軸と平行な方向の複数のガイドロッド15(図6、図7、図9に1本のみ図示)が固定されており、このガイドロッド15に、第2レンズ群L2を保持した2群枠(レンズ枠)16と、第3レンズ群L3を保持した3群枠(レンズ枠)17とがそれぞれ移動自在に案内されている。この3群枠17の後方には、CCD(撮像素子)18が位置し、このCCD18は、その基板20を介して後方ボディ13に固定されている。19は、水晶フィルターである。ケーシング11には、第1レンズ群L1の前方に位置するカバーガラス(平行平面板)25(図1、図2、図4)が固定されている。
【0008】
2群枠16と3群枠17にはそれぞれ、上方に突出する2群ピン(カムピン)16aと3群ピン(カムピン)17aが一体に設けられている。また、この2群枠16と3群枠17はそれぞれ、バックラッシュ除去用の引張ばね16b、17bにより、後方(CCD18側)に移動付勢されている。
【0009】
前方ボディ12には、2群枠16(第2レンズ群L2)の原点位置を検出するフォトセンサ(原点センサ)22が固定されており、2群枠16には、このフォトセンサ22と協働するドッグプレート23が固定されている。この実施形態では、第2レンズ群L2の原点位置は、広角端の無限遠撮影位置として設定されており、第2レンズ群L2がこの原点位置にあるとき、ドッグプレート23がフォトセンサ22を遮光して原点位置を検出する。この原点位置からの移動量は、第2レンズ群L2を駆動する2群パルスモータM2のパルス数を管理するレンズ側制御回路(CPU)70(図18)が送出する。原点位置からの移動量は、パルサーを用いて、同様にパルス管理することもできる。
【0010】
図6に示す望遠端の状態と、図7に示す広角端の状態から類推できるように、望遠端から広角端に向けて焦点距離が変化するとき、2群枠16(第2レンズ群L2)は前方に移動し、3群枠17(第3レンズ群L3)は後方に移動する。つまり、焦点距離を変化させるとき、2群枠16(第2レンズ群L2)と3群枠17(第3レンズ群L3)は常に反対方向に移動する。
【0011】
以上の鏡筒ボディ10内の2群枠16と3群枠17を駆動する駆動機構は、レンズ駆動ユニット30として、別に組み立てられ、前方ボディ12と後方ボディ13上に跨らせて装着される。このレンズ駆動ユニット30を、図1ないし図4、及び図10ないし図13について説明する。
【0012】
このレンズ駆動ユニット30は、段違いに位置する第1親板31と第2親板32を有する。図10においては、図示の便宜上、上方に位置する第1親板31を鎖線で、下方に位置する第2親板32を実線で描いている。下方の第2親板32には、その下面に、それぞれの出力軸を該第2親板32に直交させた状態で、2群パルスモータM2と3群モータM3が固定されている。第1親板31には、2群枠16の2群ピン16aを嵌入させるカム溝(リード溝)35aを有する2群駆動板35と、3群枠17の3群ピン17aを嵌入させるカム溝(リード溝)36aを有する3群駆動板36とが、共通軸37で同軸に枢着されている。2群ピン16aと3群ピン17aは、それぞれの引張ばね16bと17bにより、カム溝35aとカム溝36aの後側(CCD18側)の面に常時当接し、バックラッシュが除去される。この2群駆動板35と3群駆動板36は、互いに平行をなしている。
【0013】
第1親板31と第2親板32の間には、2群パルスモータM2の回転を2群駆動板35に伝達するギヤ機構38と、3群モータM3の回転を3群駆動板36に伝達するギヤ機構39及びボリューム機構(可変抵抗器)40とが支持されている。まず、2群パルスモータM2の出力軸に固定された第1ギヤ38aは、第2ギヤ38b、第3ギヤ38c、第4ギヤ38d、及び第5ギヤ38eを介して、2群駆動板35の外周に形成したセクタギヤ35bと噛み合っている。第2ギヤ38bないし第5ギヤ38eはそれぞれ、二段ギヤである。
【0014】
また3群モータM3の出力軸に固定された第1ギヤ39aは、第2ギヤ39b、第3ギヤ39c、第4ギヤ39d、第5ギヤ39e、及び第5ギヤ39fを介して、3群駆動板36の外周に形成したセクタギヤ36bと噛み合っている。第2ギヤ39bないし第5ギヤ39eはそれぞれ、二段ギヤである。第5ギヤ39eは、ギヤ機構39の第5ギヤ39fに噛み合うと同時に、ボリューム機構40の回転ブラシギヤ40aに噛み合っており、この回転ブラシギヤ40aには、その裏面にブラシ40bが固定されている。一方、後方ボディ13上には、レンズ駆動ユニット30とは別に(レンズ駆動ユニット30を固定する前に)、抵抗板40cが固定されていて、この抵抗板40cとブラシ40bとが接触する。抵抗板40cの二つの端子40d、40eの間の抵抗は、回転ブラシギヤ40aの回動位置によって変化し、よって3群駆動板36の回転位置、つまり3群枠17(第3レンズ群L3)の絶対位置に応じた抵抗値が取り出される。
【0015】
2群駆動板35と3群駆動板36は、前述のように、共通軸37に同軸に枢着されており、そのカム溝35aと36aは、2群駆動板35と3群駆動板36が図10で反時計方向に回転するとき、2群枠16(2群ピン16a)と3群枠17(3群ピン17a)をともに前方に移動させる形状をしている。一方、前述のように、焦点距離が変化するときには、2群枠16(第2レンズ群L2)と3群枠17(第3レンズ群L3)は、移動方向を異ならせるから、2群駆動板35と3群駆動板36のズーミング時の回転方向は、常時、つまり、望遠側から焦点距離を短くするとき、及び広角側から焦点距離を長くするときのいずれの場合も、反対である。このように、2枚の2群駆動板35と3群駆動板36を同軸に枢着し、しかもその反対方向の回転で、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3を反対方向に動かす構成とすることにより、小型化を図ることができる。
【0016】
また、この2群駆動板35と3群駆動板36は、図10、図12に示すように、平板状部材からなっていて、共通軸37の軸方向位置を僅かに異ならせて配置されている。この2群駆動板35と3群駆動板36が全円状部材であれば、両者のどの回転域でも相互に干渉するおそれはないが、小型化、軽量化を図るために、それぞれ略セクタ状の部材として構成してある。しかし、純粋にセクタ状であると、両者の回転角によっては、該セクタ状部材が板厚方向に変形したとき、その先端側の板厚端面が干渉するおそれがある。
【0017】
そこで、2群駆動板35と3群駆動板36にはそれぞれその先端部側に、最大に反対方向に回動したときでも、平面的に見て相互にオーバラップするウィング部35c、36cを設けている。図10は、2群駆動板35が最大に反時計方向に回動し、3群駆動板36が最大に時計方向に回動した状態(広角端)を示しており、この状態でも、ウィング部35cと36cが平面的に見てオーバラップしている。別言すると、2群駆動板35と3群駆動板36は、できるだけ小さい略セクタ状とし、この一対のセクタ状の駆動板の先端部にそれぞれ、必ず一部が平面的にオーバラップするウィング部35c、36cを設けることにより、2群駆動板35と3群駆動板36の全回転域における円滑な回転を保証している。
【0018】
図10について、2群駆動板35と3群駆動板36の回動スペースの小型化の効果を説明する。図10は、上述のように、2群駆動板35と3群駆動板36がそれぞれ一方の回動端(広角端)にある状態を示しており、このとき、ウィング部35cと36cが一部オーバラップしている。この図10の状態から2群駆動板35が時計方向に、3群駆動板36が反時計方向に回動すると、両駆動板は、オーバラップ量を増加させていくから、両者の合計平面面積は縮小していく。つまり、図10の状態が、両回動板が最大に回動スペース(合計平面面積)をとった状態であり、これ以上、回動スペースが増加することはない。これに対し、仮に、2群回動板35と3群回動板36が同方向に回動する場合を想定すると、より大きな回動スペースを要することが分かる。
【0019】
以上の構成を有するレンズ駆動ユニット30(抵抗板40cを除く)は、別ユニットとして構成され、抵抗板40cを後方ボディ13上に複数の固定ねじ41で固定した後、別の複数の固定ねじ42を介して、鏡筒ボディ10(前方ボディ12と後方ボディ13)の上に固定される。
【0020】
次に、前方ボディ12と後方ボディ13の間に挟まれた絞ブロック14及びその駆動ユニット60を、図14ないし図17について説明する。絞ブロック14の基板50と、この絞ブロック14に固定ねじ51を介して固定されたリテイナ52には、光軸上のアパーチャ50aと、52aが形成されている。基板50上に、アパーチャ50aの周囲に位置させて穿設したダボ孔50bには、絞羽根53の一対のダボのうちの一方のダボ53aが嵌まっている。基板50とリテイナ52の間には、開閉環54が回転自在に支持されており、この開閉環54には、絞羽根53の他方のダボ53bが嵌まるカム孔54aが形成されている。この周知の絞機構は、開閉環54を回動させると、絞羽根53による絞開口の大きさが、図14に示す最大開口と、図15に示す最小開口との間で変化する。
【0021】
また、基板50には、可動変倍レンズ群L2、L3の2本のガイドロッド15の挿通孔50c(図15参照)が穿設されている。前方ブロック12と後方ブロック13の組立時には、この2つの挿通孔50cにガイドロッド15をそれぞれ挿通し、基板50より前方のガイドロッド15に可動変倍レンズL2をガイドさせ、基板50より後方のガイドロッド15に可動変倍レンズL3をガイドさせる。
【0022】
開閉環54には、回動操作用の半径方向の絞開閉アーム54bが形成され、この絞開閉アーム54bには、径方向連動溝54cが形成されている。また、絞ブロック14には、絞機構の原点位置を検出するフォトセンサ(原点センサ)55が固定されており、基板50上には、このフォトセンサ55に対応するドッグ54dが突出形成されている。図示例では、絞開放位置が原点として設定されており、絞開放位置で、ドッグ54dがフォトセンサ55を遮光して原点位置を検出する。そして開閉環54が開放位置から絞り込まれたときの絞り値(開閉環54の回転角)は、絞用パルスモータM1のパルス数を管理するレンズ側制御回路70(図18)が送出する。原点位置からの移動量(絞値)は、パルサーを用いて、同様にパルス管理することもできる。
【0023】
絞駆動ユニット60は、絞ブロック14の基板50とは光軸方向及び径方向位置を異ならせて、後方ボディ13に固定される別ユニット部材である。絞駆動ユニット60の基板61には、絞用パルスモータM1が固定されており、その出力軸の第1ギヤ62aは、第2ギヤ62bを介して、セクタギヤ62cに噛み合っている。セクタギヤ62cには一体に、駆動アーム(半径アーム)62dが設けられており、この駆動アーム62dに、開閉環54の径方向連動溝54cに嵌まる連動ピン63が突出形成されている。第2ギヤ62bは二段ギヤである。
【0024】
以上の絞ブロック14と絞駆動ユニット60はそれぞれ予め組み立てられてユニット化される。そして、絞ブロック14の基板50は、前方ボディ12と後方ボディ13の間に挟着固定され、絞駆動ユニット60の基板61は、その連動ピン63を開閉環54の径方向連動溝54cに嵌め、かつその一端部を後方ボディ13の挟着溝65(図8)に挟み込んだ状態で、複数の固定ねじ64を介して後方ボディ13に固定される。
【0025】
図18は、以上のズームレンズ鏡筒の制御系を示すものである。レンズ側制御回路(CPU)70には、以上に説明した要素、すなわち絞用パルスモータM1、2群パルスモータM2、3群モータM3、2群原点センサー22、3群用ボリューム40、絞原点センサー55、CCD18の他に、ズームスイッチ71、レリーズスイッチ72、測光装置73、測距装置74が接続されている。測光装置73は、CCD18で兼用するのが一般的であるが、表記上、別に表示してある。測距装置74は、パッシブタイプ、アクティブタイプを問うものではないが、図1ないし図3には、パッシブタイプの測距装置74が示されている。CCD18上に結像された画像情報は電気信号に変換され、信号処理回路75を介して、記憶装置76に記録される。
【0026】
レンズ側ケーシング11は、略中心部の筒状ボス81(図1、図2)を介して、図示しないボディ側ケーシングと270゜未満回転可能に接続される。ボディ側ケーシングには、上記のズームスイッチ71、レリーズスイッチ72、信号処理回路75、記憶装置76の他、CCD18上に結像した被写体像を表示する、ファインダ機能を持つ液晶表示パネル、ボディ側CPU、各種機能スイッチ等が搭載されている。ボディ側ケーシング内の電気回路と、レンズ側ケーシング11内の電気回路とは、筒状ボス81を通るボディ−レンズ接続FPC基板82を介して接続されている。すなわち、ボディ側ケーシング内のCPUと接続されたボディ−レンズ接続FPC基板82は、筒状ボス81を通って、基板20上に設けたコネクタ83と、レンズ側FPC基板84に設けたコネクタ85に接続されており、このレンズ側FPC基板84上に、ケーシング11内のすべての電気要素を接続する印刷回路と、レンズ側CPU70等の電子デバイスが装着されている。
【0027】
そして、このレンズ側FPC基板84に接続される、鏡筒ボディ10に関係するモータ等の要素は、筒状ボス81に関してその上方に位置し、レンズ側CPU70は、筒状ボス81に関してその下方に位置している。このように、電気的雑音を発するモータ等の要素と、雑音の影響を受けやすいレンズ側CPU70とを、筒状ボス81を挟んで、その上下(反対側)に配置することにより、誤動作を防ぐことができる。
【0028】
上記構成の本ズームレンズ鏡筒の基本的な動作は次の通りである。図7の広角端の状態において、ズームスイッチ71をワイド側に操作すると、2群パルスモータM2、ギヤ機構38及び2群駆動板35を介して、2群枠16(第2レンズ群L2)は前方に移動し、3群モータM3、ギヤ機構39及び3群駆動板36を介して、3群枠17(第3レンズ群L3)は後方に移動する。同様に、図6の望遠端の状態において、ズームスイッチ71をテレ側に操作すると、2群枠16(第2レンズ群L2)は後方に、3群枠17(第3レンズ群L3)は前方に移動する。2群枠16の原点位置からの移動量は、レンズ側制御回路70から送出され、3群枠17の位置は、3群用ボリューム40によって検出された位置情報により決定される。このズーミング動作時には、ピントが合っている必要、あるいは焦点移動を生じさせないようにする必要は必ずしもない。
【0029】
3群用ボリューム40によって検出される第3レンズ群L3の位置は、絶対位置であり、よってこの第3レンズ群の位置を基準に設定焦点距離が定められる。ズームスイッチ71の操作力を開放したとき、ピントはずれていてもよい。
【0030】
次に、レリーズスイッチ72を押すと、その半押しで、測光装置73及び測距装置74が働き、被写体輝度情報及び被写体距離情報が得られ、全押しで、CCD18の撮像動作が行なわれる。レリーズスイッチ72が全押しされる前に、測光装置73による被写体輝度情報に基づき絞用パルスモータM1、絞原点センサー55及びレンズ側制御回路70により、絞値が設定され、上記の設定焦点距離情報と測距装置74による被写体距離情報に基づき、2群パルスモータM2、2群原点センサー22及びレンズ側制御回路70により、第2レンズ群L2が合焦位置に移動する。すなわち、ズームスイッチ71による設定焦点距離によって第3レンズ群L3の絶対位置を定めると、第2レンズ群L2の位置は、この設定焦点距離と測距装置74による被写体距離情報により一義的に定まるから、以上の動作により、ピントの合った被写体像がCCD18上に結像し、撮像動作が行なわれることになる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備え、変倍時に、これら2群の可動変倍レンズ群をそれぞれ駆動するズームレンズ鏡筒において、変倍レンズ群のレンズ枠にそれぞれ一体に、かつ同一方向に突出させてカムピンを設け、このカムピンが嵌まるカム溝をそれぞれ有し、同軸回りに回転可能な2枚の駆動板を互いに平行に設け、この2枚の駆動板のカム溝を、変倍時に、該2枚の駆動板の回動により、2群の可動変倍レンズ群を予め定めた方向に駆動する形状としたので、駆動機構の小型化、単純化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施形態を示すケーシングを断面とした左側面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】レンズ駆動ユニットを組み込む前の鏡筒ボディの左側面図である。
【図6】図5の縦断面図であって、望遠端の状態を示す図である。
【図7】図5の縦断面図であって、広角端の状態を示す図である。
【図8】図5のVIII矢視図である。
【図9】図8の横断面図である。
【図10】レンズ駆動ユニットの平面図である。
【図11】図10のXI矢視図である。
【図12】図10のXII 矢視図である。
【図13】図10のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】絞駆動ユニットの絞開放状態の正面図である。
【図15】同最小絞状態の正面図である。
【図16】図14のXVI-XVI 線に沿う断面図である。
【図17】図14のXVII-XVII 線に沿う断面図である。
【図18】実施例のズームレンズ鏡筒の制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
M1 絞用パルスモータ
M2 2群パルスモータ
M3 3群モータ
10 鏡筒ボディ
11 ケーシング
12 前方プラスチックボディ
13 後方プラスチックボディ
14 絞ブロック
15 ガイドロッド
16 17 レンズ枠
16a 17a カムピン
18 CCD
20 基板
22 フォトセンサー(原点センサー)
23 ドッグプレート
30 レンズ駆動ユニット
31 第1親板
32 第2親板
35 2群駆動板
36 3群駆動板
37 共通軸
38 39 ギヤ機構
40 ボリューム機構(可変抵抗器)
50 基板
50c ガイドロッド挿通孔
52 リテイナ
53 絞羽根
54 開閉環
54b 絞開閉アーム
54c 連動溝
55 フォトセンサー(原点センサー)
60 駆動ユニット
61 基板
62d 駆動アーム
63 連動ピン
70 レンズ側CPU
71 ズームスイッチ
72 レリーズスイッチ
73 測光装置
74 測距装置
75 信号処理回路
76 記憶装置
81 筒状ボス
82 ボディ−レンズ接続FPC基板
83 85 コネクタ
84 レンズ側FPC基板

Claims (3)

  1. 少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備え、変倍時に、これら2群の可動変倍レンズ群をそれぞれ駆動するズームレンズ鏡筒において、
    上記2群の可動変倍レンズ群をそれぞれ支持したレンズ枠;これらのレンズ枠にそれぞれ一体に、かつ同一方向に突出させて設けたカムピン;
    上記2群の可動変倍レンズ群のカムピンが嵌まるカム溝をそれぞれ有し、同軸に相対回転可能に枢着された互いに平行な2枚の駆動板;
    及び変倍時に、この2枚の駆動板を個別に回転駆動する2つの駆動機構;を備え、
    上記2枚の駆動板のカム溝は、変倍時に、該2枚の駆動板の回動により、上記2群の可動変倍レンズ群を予め定めた方向に駆動するように形状が設定されていることを特徴とするズームレンズ鏡筒の駆動装置。
  2. 請求項1記載のズームレンズ鏡筒の駆動装置において、2つの駆動機構は、2枚の駆動板を常時互いに反対方向に回転駆動するズームレンズ鏡筒の駆動装置。
  3. 請求項2記載のズームレンズ鏡筒の駆動装置において、ズームレンズ系は、変倍時に、上記2群の可動変倍レンズ群を互いに反対の方向に駆動するレンズ系であり、上記2枚の駆動板のカム溝は、該2枚の駆動板の互いの反対方向の回動により、上記2群の可動変倍レンズ群を互いに反対の方向に駆動するように形状が設定されているズームレンズ鏡筒の駆動装置。
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