JPH10170805A - ズームレンズ鏡筒のレンズ群位置の検出装置及び制御方法 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒のレンズ群位置の検出装置及び制御方法

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JPH10170805A
JPH10170805A JP8329888A JP32988896A JPH10170805A JP H10170805 A JPH10170805 A JP H10170805A JP 8329888 A JP8329888 A JP 8329888A JP 32988896 A JP32988896 A JP 32988896A JP H10170805 A JPH10170805 A JP H10170805A
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lens group
lens
group
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zoom
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JP8329888A
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Masahiro Ono
政博 大野
Hisao Iwanade
久男 岩撫
Noboru Saito
登 齊藤
Koji Sato
孝司 佐藤
Yuuki Shiba
祐紀 芝
Tatsuya Yoshida
達也 吉田
Nobuyuki Nagai
伸幸 永井
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Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備え一
方の変倍レンズ群が、変倍機能だけでなく、フォーカシ
ング機能も合わせ持つ場合に、設定焦点距離を知るため
の絶対位置の検出と、フォーカシングのための正確なレ
ンズ位置制御とを行なうのに適したレンズ位置検出装置
及び制御方法を得る。 【構成】 少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備えた
ズームレンズ鏡筒において、一方の変倍レンズ群の原点
位置を検出する原点センサーと;この原点センサーが検
出した原点位置からの該一方の変倍レンズ群の移動量を
パルス管理する手段と;他方の変倍レンズ群の位置に応
じて抵抗値を変化させる可変抵抗器と;を備えたレンズ
位置検出装置。原点センサーによって原点位置を検出す
る一方のレンズ群を、変倍レンズ群であると同時にフォ
ーカスレンズ群とすることにより、フォーカス用の精密
な位置検出及び制御を行なうことができ、また、可変抵
抗器による他方の変倍レンズ群の絶対位置検出により、
設定焦点距離を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒のレンズ群位
置の検出装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームレンズ鏡筒の可動変
倍レンズ群の位置検出装置として従来、可変抵抗器タイ
プとデジタルタイプが知られている。可変抵抗器タイプ
は、変倍レンズ群の位置に応じて抵抗値が変化する可変
抵抗器を用いて、変倍レンズ群位置を検出するタイプで
あり、絶対位置を検出できるという利点があるが反面、
正確なレンズ位置の検出制御が困難という問題がある。
一方、デジタルタイプは、コード板を用いて、変倍レン
ズ群位置を段階的に検出するタイプであり、正確なレン
ズ位置の検出制御ができるが、絶対位置を検出するため
には、別に原点センサーを要するという問題点がある。
【0003】
【発明の目的】本発明は、少なくとも2群の可動変倍レ
ンズ群を備えたズームレンズ鏡筒であって、特に一方の
変倍レンズ群が、変倍機能だけでなく、フォーカシング
機能も合わせ持つ場合に、設定焦点距離を知るための絶
対位置の検出と、フォーカシングのための正確なレンズ
位置制御とを行なうのに適したレンズ位置検出装置及び
制御方法を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明のズームレンズ鏡筒のレンズ群位
置の位置検出装置は、少なくとも2群の可動変倍レンズ
群を備えたズームレンズ鏡筒において、一方の変倍レン
ズ群の原点位置を検出する原点センサーと;この原点セ
ンサーが検出した原点位置からの該一方の変倍レンズ群
の移動量をパルス管理する手段と;他方の変倍レンズ群
の位置に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器と;を備
えたことを特徴としている。
【0005】この装置によると、原点センサーによって
原点位置を検出する一方のレンズ群を、変倍レンズ群で
あると同時にフォーカスレンズ群とすることにより、フ
ォーカス用の精密な位置検出及び制御を行なうことがで
き、また、可変抵抗器による他方の変倍レンズ群の絶対
位置検出により、設定焦点距離を得ることができる。
【0006】また、本発明のズームレンズ鏡筒のレンズ
群位置の制御方法は、2群の可動変倍レンズ群をそれぞ
れ光軸方向に駆動する、独立して制御される2つのモー
タ駆動系と;いずれか一方の変倍レンズ群の原点位置を
検出する原点センサーと;この原点センサーが検出した
原点位置からの該一方の変倍レンズ群の移動量をパルス
管理する手段と;他方の変倍レンズ群の位置に応じて抵
抗値を変化させる可変抵抗器と;を備え、2群の変倍レ
ンズ群をそれぞれのモータ駆動系によって駆動するズー
ム操作ステップと;他方の変倍レンズ群の停止位置によ
って変化する可変抵抗器の出力によって、焦点距離を設
定するステップと;この設定焦点距離及び検出された被
写体距離に応じて、他方のレンズ群は移動させることな
く、一方のレンズ群を移動させて合焦させる移動位置を
演算するステップと;この演算合焦位置に一方のレンズ
群を移動させるべく、そのモータ駆動系によって該一方
のレンズ群を駆動し、原点センサーによる原点位置を基
準として検出されるレンズ位置が該演算合焦位置に一致
する迄、オープン制御で該一方のレンズ群を移動させる
フォーカス操作ステップと;を有することを特徴として
いる。
【0007】可変抵抗器による焦点距離の設定ステップ
においては、全変倍域を複数の有限段数の焦点距離に設
定することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】この実施形態のズームレンズ鏡筒
は、CCDに撮像するいわゆるデジタルカメラ用であ
る。レンズ構成は、図6、図7に示すように、固定の正
の第1レンズ群L1と、可動の負の第2レンズ群L2及
び正の第3レンズ群L3との3群構成である。このレン
ズ系は、ズーミング(変倍)は、第2レンズ群L2と第
3レンズ群L3を移動させて行ない、フォーカシング
は、第2レンズ群L2を移動させて行なうバリフォーカ
ルタイプであるが、第2レンズ群L2と第3レンズ群L
3の位置制御は、カム溝によるものではない。設定焦点
距離情報と被写体距離情報に基づいて、第2レンズ群L
2の位置をオープン制御し、第3レンズ群L3の位置を
クローズド制御するタイプである。
【0009】レンズ側ケーシング11内に位置する鏡筒
ボディ10は、図5ないし図9に明らかなように、大き
く前方プラスチックボディ12、後方プラスチックボデ
ィ13、及びこの前方ボディ12と後方ボディ13の間
に挟着した絞ブロック14からなっている。前方ボディ
12と後方ボディ13の間には、光軸と平行な方向の複
数のガイドロッド15(図6、図7、図9に1本のみ図
示)が固定されており、このガイドロッド15に、第2
レンズ群L2を保持した2群枠16と、第3レンズ群L
3を保持した3群枠17とがそれぞれ移動自在に案内さ
れている。この3群枠17の後方には、CCD(撮像素
子)18が位置し、このCCD18は、その基板20を
介して後方ボディ13に固定されている。19は、水晶
フィルターである。ケーシング11には、第1レンズ群
L1の前方に位置するカバーガラス(平行平面板)25
(図1、図2、図4)が固定されている。
【0010】2群枠16と3群枠17にはそれぞれ、上
方に突出する2群ピン16aと3群ピン17aが一体に
設けられている。また、この2群枠16と3群枠17は
それぞれ、バックラッシュ除去用の引張ばね16b、1
7bにより、後方(CCD18側)に移動付勢されてい
る。
【0011】前方ボディ12には、2群枠16(第2レ
ンズ群L2)の原点位置を検出するフォトセンサ(原点
センサ)22が固定されており、2群枠16には、この
フォトセンサ22と協働するドッグプレート23が固定
されている。この実施形態では、第2レンズ群L2の原
点位置は、広角端の無限遠撮影位置として設定されてお
り、第2レンズ群L2がこの原点位置にあるとき、ドッ
グプレート23がフォトセンサ22を遮光して原点位置
を検出する。この原点位置からの移動量は、第2レンズ
群L2を駆動する2群パルスモータM2のパルス数を管
理するレンズ側制御回路(CPU)70(図18)が送
出する。原点位置からの移動量は、パルサーを用いて、
同様にパルス管理することもできる。
【0012】図6に示す望遠端の状態と、図7に示す広
角端の状態から類推できるように、望遠端から広角端に
向けて焦点距離が変化するとき、2群枠16(第2レン
ズ群L2)は前方に移動し、3群枠17(第3レンズ群
L3)は後方に移動する。つまり、焦点距離を変化させ
るとき、2群枠16(第2レンズ群L2)と3群枠17
(第3レンズ群L3)は常に反対方向に移動する。
【0013】以上の鏡筒ボディ10内の2群枠16と3
群枠17を駆動する駆動機構は、レンズ駆動ユニット3
0として、別に組み立てられ、前方ボディ12と後方ボ
ディ13上に跨らせて装着される。このレンズ駆動ユニ
ット30を、図1ないし図4、及び図10ないし図13
について説明する。
【0014】このレンズ駆動ユニット30は、段違いに
位置する第1親板31と第2親板32を有する。図10
においては、図示の便宜上、上方に位置する第1親板3
1を鎖線で、下方に位置する第2親板32を実線で描い
ている。下方の第2親板32には、その下面に、それぞ
れの出力軸を該第2親板32に直交させた状態で、2群
パルスモータM2と3群モータM3が固定されている。
第1親板31には、2群枠16の2群ピン16aを嵌入
させるカム溝(リード溝)35aを有する2群駆動板3
5と、3群枠17の3群ピン17aを嵌入させるカム溝
(リード溝)36aを有する3群駆動板36とが、共通
軸37で同軸に枢着されている。2群ピン16aと3群
ピン17aは、それぞれの引張ばね16bと17bによ
り、カム溝35aとカム溝36aの後側(CCD18
側)の面に常時当接し、バックラッシュが除去される。
【0015】第1親板31と第2親板32の間には、2
群パルスモータM2の回転を2群駆動板35に伝達する
ギヤ機構38と、3群モータM3の回転を3群駆動板3
6に伝達するギヤ機構39及びボリューム機構(可変抵
抗器)40とが支持されている。まず、2群パルスモー
タM2の出力軸に固定された第1ギヤ38aは、第2ギ
ヤ38b、第3ギヤ38c、第4ギヤ38d、及び第5
ギヤ38eを介して、2群駆動板35の外周に形成した
セクタギヤ35bと噛み合っている。第2ギヤ38bな
いし第5ギヤ38eはそれぞれ、二段ギヤである。セク
タギヤ35bと噛み合うギヤ機構38の最終ギヤ38e
と、セクタギヤ36bと噛み合うギヤ機構39の最終ギ
ヤ39fは、共通軸37に関し光軸方向の前後にそれぞ
れ位置している。
【0016】また3群モータM3の出力軸に固定された
第1ギヤ39aは、第2ギヤ39b、第3ギヤ39c、
第4ギヤ39d、第5ギヤ39e、及び第5ギヤ39f
を介して、3群駆動板36の外周に形成したセクタギヤ
36bと噛み合っている。第2ギヤ39bないし第5ギ
ヤ39eはそれぞれ、二段ギヤである。第5ギヤ39e
は、ギヤ機構39の第5ギヤ39fに噛み合うと同時
に、ボリューム機構40の回転ブラシギヤ40aに噛み
合っており、この回転ブラシギヤ40aには、その裏面
にブラシ40bが固定されている。一方、後方ボディ1
3上には、レンズ駆動ユニット30とは別に(レンズ駆
動ユニット30を固定する前に)、抵抗板40cが固定
されていて、この抵抗板40cとブラシ40bとが接触
する。抵抗板40cの二つの端子40d、40eの間の
抵抗は、回転ブラシギヤ40aの回動位置によって変化
し、よって3群駆動板36の回転位置、つまり3群枠1
7(第3レンズ群L3)の絶対位置に応じた抵抗値が取
り出される。
【0017】2群駆動板35と3群駆動板36は、前述
のように、共通軸37に同軸に枢着されており、そのカ
ム溝35aと36aは、2群駆動板35と3群駆動板3
6が図10で反時計方向に回転するとき、2群枠16
(2群ピン16a)と3群枠17(3群ピン17a)を
ともに前方に移動させる形状をしている。一方、前述の
ように、焦点距離が変化するときには、2群枠16(第
2レンズ群L2)と3群枠17(第3レンズ群L3)
は、移動方向を異ならせるから、2群駆動板35と3群
駆動板36のズーミング時の回転方向は、常時、つま
り、望遠側から焦点距離を短くするとき、及び広角側か
ら焦点距離を長くするときのいずれの場合も、反対であ
る。このように、2枚の2群駆動板35と3群駆動板3
6を同軸に枢着し、しかもその反対方向の回転で、第2
レンズ群L2と第3レンズ群L3を反対方向に動かす構
成とすることにより、小型化を図ることができる。
【0018】また、この2群駆動板35と3群駆動板3
6は、図10、図12に示すように、平板状部材からな
っていて、共通軸37の軸方向位置を僅かに異ならせて
配置されている。この2群駆動板35と3群駆動板36
が全円状部材であれば、両者のどの回転域でも相互に干
渉するおそれはないが、小型化、軽量化を図るために、
それぞれ略セクタ状の部材として構成してある。しか
し、純粋にセクタ状であると、両者の回転角によって
は、該セクタ状部材が板厚方向に変形したとき、その先
端側の板厚端面が干渉するおそれがある。
【0019】そこで、2群駆動板35と3群駆動板36
にはそれぞれその先端部側に、最大に反対方向に回動し
たときでも、平面的に見て相互にオーバラップするウィ
ング部35c、36cを設けている。図10は、2群駆
動板35が最大に反時計方向に回動し、3群駆動板36
が最大に時計方向に回動した状態(広角端)を示してお
り、この状態でも、ウィング部35cと36cが平面的
に見てオーバラップしている。別言すると、2群駆動板
35と3群駆動板36は、できるだけ小さい略セクタ状
とし、この一対のセクタ状の駆動板の先端部にそれぞ
れ、必ず一部が平面的にオーバラップするウィング部3
5c、36cを設けることにより、2群駆動板35と3
群駆動板36の全回転域における円滑な回転を保証して
いる。
【0020】以上の構成を有するレンズ駆動ユニット3
0(抵抗板40cを除く)は、別ユニットとして構成さ
れ、抵抗板40cを後方ボディ13上に複数の固定ねじ
41で固定した後、別の複数の固定ねじ42を介して、
鏡筒ボディ10(前方ボディ12と後方ボディ13)の
上に固定される。
【0021】次に、前方ボディ12と後方ボディ13の
間に挟まれた絞ブロック14及びその駆動ユニット60
を、図14ないし図17について説明する。絞ブロック
14の基板50と、この絞ブロック14に固定ねじ51
を介して固定されたリテイナ52には、光軸上のアパー
チャ50aと、52aが形成されている。基板50上
に、アパーチャ50aの周囲に位置させて穿設したダボ
孔50bには、絞羽根53の一対のダボのうちの一方の
ダボ53aが嵌まっている。基板50とリテイナ52の
間には、開閉環54が回転自在に支持されており、この
開閉環54には、絞羽根53の他方のダボ53bが嵌ま
るカム孔54aが形成されている。この周知の絞機構
は、開閉環54を回動させると、絞羽根53による絞開
口の大きさが、図14に示す最大開口と、図15に示す
最小開口との間で変化する。
【0022】開閉環54には、回動操作用の半径方向の
絞開閉アーム54bが形成され、この絞開閉アーム54
bには、径方向連動溝54cが形成されている。また、
絞ブロック14には、絞機構の原点位置を検出するフォ
トセンサ(原点センサ)55が固定されており、基板5
0上には、このフォトセンサ55に対応するドッグ54
dが突出形成されている。図示例では、絞開放位置が原
点として設定されており、絞開放位置で、ドッグ54d
がフォトセンサ55を遮光して原点位置を検出する。そ
して開閉環54が開放位置から絞り込まれたときの絞り
値(開閉環54の回転角)は、絞用パルスモータM1の
パルス数を管理するレンズ側制御回路70(図18)が
送出する。原点位置からの移動量(絞値)は、パルサー
を用いて、同様にパルス管理することもできる。
【0023】駆動ユニット60は、絞ブロック14の基
板50とは光軸方向及び径方向位置を異ならせて、後方
ボディ13に固定される別ユニット部材である。駆動ユ
ニット60の基板61には、絞用パルスモータM1が固
定されており、その出力軸の第1ギヤ62aは、第2ギ
ヤ62bを介して、セクタギヤ62cに噛み合ってい
る。セクタギヤ62cには一体に、半径アーム62dが
設けられており、この半径アーム62dに、開閉環54
の径方向連動溝54cに嵌まる連動ピン63が突出形成
されている。第2ギヤ62bは二段ギヤである。
【0024】以上の絞ブロック14と駆動ユニット60
はそれぞれ予め組み立てられてユニット化される。そし
て、絞ブロック14の基板50は、前方ボディ12と後
方ボディ13の間に挟着固定され、駆動ユニット60の
基板61は、その連動ピン63を開閉環54の径方向連
動溝54cに嵌め、かつその一端部を後方ボディ13の
挟着溝65(図8)に挟み込んだ状態で、複数の固定ね
じ64を介して後方ボディ13に固定される。
【0025】図18は、以上のズームレンズ鏡筒の制御
系を示すものである。レンズ側制御回路(CPU)70
には、以上に説明した要素、すなわち絞用パルスモータ
M1、2群パルスモータM2、3群モータM3、2群原
点センサー22、3群用ボリューム40、絞原点センサ
ー55、CCD18の他に、ズームスイッチ71、レリ
ーズスイッチ72、測光装置73、測距装置74が接続
されている。測光装置73は、CCD18で兼用するの
が一般的であるが、表記上、別に表示してある。測距装
置74は、パッシブタイプ、アクティブタイプを問うも
のではないが、図1ないし図3には、パッシブタイプの
測距装置74が示されている。CCD18上に結像され
た画像情報は電気信号に変換され、信号処理回路75を
介して、記憶装置76に記録される。
【0026】レンズ側ケーシング11は、略中心部の筒
状ボス81(図1、図2)を介して、図示しないボディ
側ケーシングと270゜未満回転可能に接続される。ボ
ディ側ケーシングには、上記のズームスイッチ71、レ
リーズスイッチ72、信号処理回路75、記憶装置76
の他、CCD18上に結像した被写体像を表示する、フ
ァインダ機能を持つ液晶表示パネル、ボディ側CPU、
各種機能スイッチ等が搭載されている。ボディ側ケーシ
ング内の電気回路と、レンズ側ケーシング11内の電気
回路とは、筒状ボス81を通るボディ−レンズ接続FP
C基板82を介して接続されている。すなわち、ボディ
側ケーシング内のCPUと接続されたボディ−レンズ接
続FPC基板82は、筒状ボス81を通って、基板20
上に設けたコネクタ83と、レンズ側FPC基板84に
設けたコネクタ85に接続されており、このレンズ側F
PC基板84上に、ケーシング11内のすべての電気要
素を接続する印刷回路と、レンズ側CPU70等の電子
デバイスが装着されている。
【0027】そして、このレンズ側FPC基板84に接
続される、鏡筒ボディ10に関係するモータ等の要素
は、筒状ボス81に関してその上方に位置し、レンズ側
CPU70は、筒状ボス81に関してその下方に位置し
ている。このように、電気的雑音を発するモータ等の要
素と、雑音の影響を受けやすいレンズ側CPU70と
を、筒状ボス81を挟んで、その上下(反対側)に配置
することにより、誤動作を防ぐことができる。
【0028】上記構成の本ズームレンズ鏡筒の基本的な
動作は次の通りである。図7の広角端の状態において、
ズームスイッチ71をワイド側に操作すると、2群パル
スモータM2、ギヤ機構38及び2群駆動板35を介し
て、2群枠16(第2レンズ群L2)は前方に移動し、
3群モータM3、ギヤ機構39及び3群駆動板36を介
して、3群枠17(第3レンズ群L3)は後方に移動す
る。同様に、図6の望遠端の状態において、ズームスイ
ッチ71をテレ側に操作すると、2群枠16(第2レン
ズ群L2)は後方に、3群枠17(第3レンズ群L3)
は前方に移動する。2群枠16の原点位置からの移動量
は、レンズ側制御回路70から送出され、3群枠17の
位置は、3群用ボリューム40によって検出された位置
情報により決定される。このズーミング動作時には、ピ
ントが合っている必要、あるいは焦点移動を生じさせな
いようにする必要は必ずしもない。
【0029】3群用ボリューム40によって検出される
第3レンズ群L3の位置は、絶対位置であり、よってこ
の第3レンズ群の位置を基準に設定焦点距離が定められ
る。ズームスイッチ71の操作力を開放したとき、ピン
トはずれていてもよい。
【0030】次に、レリーズスイッチ72を押すと、そ
の半押しで、測光装置73及び測距装置74が働き、被
写体輝度情報及び被写体距離情報が得られ、全押しで、
CCD18の撮像動作が行なわれる。レリーズスイッチ
72が全押しされる前に、測光装置73による被写体輝
度情報に基づき絞用パルスモータM1、絞原点センサー
55及びレンズ側制御回路70により、絞値が設定さ
れ、上記の設定焦点距離情報と測距装置74による被写
体距離情報に基づき、2群パルスモータM2、2群原点
センサー22及びレンズ側制御回路70により、第2レ
ンズ群L2が合焦位置に移動する。すなわち、ズームス
イッチ71による設定焦点距離によって第3レンズ群L
3の絶対位置を定めると、第2レンズ群L2の位置は、
この設定焦点距離と測距装置74による被写体距離情報
により一義的に定まるから、以上の動作により、ピント
の合った被写体像がCCD18上に結像し、撮像動作が
行なわれることになる。
【0031】図19は、以上の本発明の制御方法の動作
のフローチャートである。まず、ズームスイッチ71を
操作して、2群の変倍レンズ群をそれぞれのモータM
2、M3により駆動する(ステップS11、12)。そ
して、ズームスイッチ71の操作を停止したときの変倍
レンズ群L3の位置を3群用ボリューム40で検出して
焦点距離を設定(検出)する(ステップS13)。次
に、レリーズスイッチ72の半押しで測距し、さらに設
定焦点距離と検出被写体距離とに基づいて、合焦させる
に必要な変倍レンズ群L2の移動位置を演算する(ステ
ップS14)。この演算によって決定された位置に変倍
レンズ群L2を移動させるべく、2群パルスモータM2
を駆動し、演算合焦位置迄、変倍レンズ群L2を移動さ
せる(ステップS15、16)。CPU70内には、3
群用ボリューム40の抵抗値をA/D変換して、複数段
の焦点距離として検出する回路と、各焦点距離情報と検
出被写体距離情報とに応じて、第2レンズ群L2の移動
位置を演算する演算式、あるいはこれらを予め演算した
ルックアップテーブルが備えられている。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも2群の可動
変倍レンズ群を備え、特に一方の変倍レンズ群が、変倍
機能だけでなく、フォーカシング機能も合わせ持つ場合
に、他方のレンズ群の絶対位置の検出を可変抵抗器で行
ない、一方のレンズ群の位置検出と制御を原点センサー
とパルス管理で行なうので、絶対位置により焦点距離を
設定、検出し、パルス管理により、一方のレンズ群を正
確に位置制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施形態を
示すケーシングを断面とした左側面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】レンズ駆動ユニットを組み込む前の鏡筒ボディ
の左側面図である。
【図6】図5の縦断面図であって、望遠端の状態を示す
図である。
【図7】図5の縦断面図であって、広角端の状態を示す
図である。
【図8】図5のVIII矢視図である。
【図9】図8の横断面図である。
【図10】レンズ駆動ユニットの平面図である。
【図11】図10のXI矢視図である。
【図12】図10のXII 矢視図である。
【図13】図10のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】絞駆動ユニットの絞開放状態の正面図であ
る。
【図15】同最小絞状態の正面図である。
【図16】図14のXVI-XVI 線に沿う断面図である。
【図17】図14のXVII-XVII 線に沿う断面図である。
【図18】本発明のズームレンズ鏡筒の制御系を示すブ
ロック図である。
【図19】本発明のズームレンズ鏡筒のレンズ群位置の
制御方法の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群 M1 絞用パルスモータ M2 2群パルスモータ M3 3群モータ 10 鏡筒ボディ 11 ケーシング 12 前方プラスチックボディ 13 後方プラスチックボディ 14 絞ブロック 15 ガイドロッド 16 2群枠 17 3群枠 18 CCD 20 基板 22 フォトセンサー(原点センサー) 23 ドッグプレート 30 レンズ駆動ユニット 31 第1親板 32 第2親板 35 2群駆動板 36 3群駆動板 37 共通軸 38 39 ギヤ機構 40 ボリューム機構(可変抵抗器) 50 基板 52 リテイナ 53 絞羽根 54 開閉環 55 フォトセンサー(原点センサー) 60 駆動ユニット 61 基板 70 レンズ側CPU 71 ズームスイッチ 72 レリーズスイッチ 73 測光装置 74 測距装置 75 信号処理回路 76 記憶装置 81 筒状ボス 82 ボディ−レンズ接続FPC基板 83 85 コネクタ 84 レンズ側FPC基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 13/36 G02B 7/11 N H04N 5/225 G03B 3/00 A (72)発明者 佐藤 孝司 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 芝 祐紀 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 吉田 達也 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 永井 伸幸 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2群の可動変倍レンズ群を備
    えたズームレンズ鏡筒において、 一方の変倍レンズ群の原点位置を検出する原点センサー
    と;この原点センサーが検出した原点位置からの該一方
    の変倍レンズ群の移動量をパルス管理する手段と;他方
    の変倍レンズ群の位置に応じて抵抗値を変化させる可変
    抵抗器と;を備えたことを特徴とするズームレンズ鏡筒
    のレンズ群位置の検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ群位置の検出装置
    において、上記原点センサーによって原点位置を検出す
    るレンズ群は、変倍レンズ群であると同時にフォーカス
    レンズ群であるレンズ群位置の検出装置。
  3. 【請求項3】 2群の可動変倍レンズ群をそれぞれ光軸
    方向に駆動する、独立して制御される2つのモータ駆動
    系と;いずれか一方の変倍レンズ群の原点位置を検出す
    る原点センサーと;この原点センサーが検出した原点位
    置からの該一方の変倍レンズ群の移動量をパルス管理す
    る手段と;他方の変倍レンズ群の位置に応じて抵抗値を
    変化させる可変抵抗器と;を備え、 2群の変倍レンズ群をそれぞれのモータ駆動系によって
    駆動するズーム操作ステップと;上記他方の変倍レンズ
    群の停止位置によって変化する可変抵抗器の出力によっ
    て、焦点距離を設定するステップと;この設定焦点距離
    及び検出された被写体距離に応じて、上記他方のレンズ
    群は移動させることなく、上記一方のレンズ群を移動さ
    せて合焦させる移動位置を演算するステップと;この決
    定合焦位置に上記一方のレンズ群を移動させるべく、そ
    のモータ駆動系によって該一方のレンズ群を駆動し、上
    記原点センサーによる原点位置を基準として検出される
    レンズ位置が該演算合焦位置に一致する迄、オープン制
    御で該一方のレンズ群を移動させるフォーカス操作ステ
    ップと;を有することを特徴とするズームレンズ鏡筒の
    レンズ群位置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のレンズ群位置の制御方法
    において、可変抵抗器による焦点距離の設定ステップ
    は、全変倍域を複数の有限段数の焦点距離に設定するス
    テップであるレンズ群位置の制御方法。
JP8329888A 1996-12-10 1996-12-10 ズームレンズ鏡筒のレンズ群位置の検出装置及び制御方法 Pending JPH10170805A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161873A (ja) * 2001-09-17 2003-06-06 Olympus Optical Co Ltd 光学系

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