JP2001124973A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JP2001124973A JP30522399A JP30522399A JP2001124973A JP 2001124973 A JP2001124973 A JP 2001124973A JP 30522399 A JP30522399 A JP 30522399A JP 30522399 A JP30522399 A JP 30522399A JP 2001124973 A JP2001124973 A JP 2001124973A
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博 野村
Nobuaki Aoki
信明 青木
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
Kazunobu Ishizuka
和宜 石塚
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    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で組立分解性に優れたズームレン
ズ鏡筒を得る。 【構成】 内周面に雌ヘリコイドを有する内面ヘリコイ
ド筒;上記雌ヘリコイドに螺合する雄ヘリコイドを外周
面に有するヘリコイド環部と、このヘリコイド環部とは
別体で、該ヘリコイド環部の前端部に相対回転不能かつ
光軸方向には着脱自在に接続される前方円筒部とからな
り、回転駆動されると上記内面ヘリコイド筒に対して光
軸方向に進退する分割ヘリコイド筒;この分割ヘリコイ
ド筒の内側に位置し、光軸方向に直進案内された直進
筒;及び、この直進筒を、分割ヘリコイド筒に対して相
対回転は自在で光軸方向の相対移動は不能に結合させる
と共に、該結合状態で、上記分割ヘリコイド筒のヘリコ
イド環部と前方円筒部を光軸方向に分離しないように一
体化させる結合手段;を備えたズームレンズ鏡筒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームコンパクトカメラな
どのズームレンズ鏡筒を構成するヘリコイド筒には、光
軸方向の後端部外周面に雄ヘリコイドが形成され、この
雄ヘリコイドよりも前方が平滑な外周面の円筒部となっ
ており、ヘリコイドによる繰出動作に伴って前方の円筒
部が鏡筒外観へ露出されるタイプがある。このようなヘ
リコイド筒では、外観に露出される円筒部に傷がついた
り変形するおそれがあるが、外観露出部を交換するため
にはヘリコイドなどの機構部分まで分解しなければなら
ず、作業性が悪かった。また、交換部分が多くなるため
無駄が多かった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、簡単な構成で組立分解性に優
れたズームレンズ鏡筒を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明のズームレンズ鏡筒は、内周面に
雌ヘリコイドを有する内面ヘリコイド筒;上記の雌ヘリ
コイドに螺合する雄ヘリコイドを外周面に有するヘリコ
イド環部と、このヘリコイド環部とは別体で、該ヘリコ
イド環部の前端部に相対回転不能かつ光軸方向には着脱
自在に接続される前方円筒部とからなり、回転駆動され
ると上記内面ヘリコイド筒に対して光軸方向に進退する
分割ヘリコイド筒;この分割ヘリコイド筒の内側に位置
し、光軸方向に直進案内された直進筒;及び、この直進
筒を、分割ヘリコイド筒に対して相対回転は自在で光軸
方向の相対移動は不能に結合させると共に、該結合状態
で、上記分割ヘリコイド筒のヘリコイド環部と前方円筒
部を光軸方向に分離しないように一体化させる結合手
段;を備えたことを特徴としている。このズームレンズ
鏡筒では、ヘリコイド筒を前方円筒部とヘリコイド環部
に分割可能とし、直進筒を組み付けることによって、前
方円筒部とリコイド環部が分離しないように一体化され
るので、組立分解性を向上させることが可能になる。
【0005】上記の結合手段は、前方円筒部とヘリコイ
ド環部の内周面のそれぞれに少なくともひとつ設けた、
光軸を中心とする周方向溝と;直進筒の外周面に光軸方
向に位置を異ならせて設けた、上記前方円筒部側の周方
向溝と上記ヘリコイド環部側の周方向溝のそれぞれに対
し、周方向には摺動可能かつ光軸方向には相対移動不能
に係合する複数の係合爪と;を備えていることが好まし
い。該構成の場合、光軸方向位置の異なる複数の係合爪
は、さらに互いの周方向位置が異なっていてもよい。
【0006】さらに、前方円筒部とヘリコイド環部の内
周面に、該前方円筒部とヘリコイド環部の接続状態でヘ
リコイド環部の後端部から前方円筒部の上記周方向溝ま
でを光軸と平行に連通し、分割ヘリコイド筒と直進筒の
特定の相対回転位置で、上記周方向溝に対して上記複数
の係合爪を光軸方向に挿脱可能にさせる爪挿脱溝が形成
されていることが好ましい。これにより、分割ヘリコイ
ド筒の特定の回転位置で、前方円筒部のみを光軸方向に
挿脱させることが可能になり、組立分解性の一層の向上
を図ることができる。
【0007】また、ヘリコイド環部の前端部と上記前方
円筒部の後端部には、互いに光軸方向に所定の嵌合長さ
を有し、嵌合状態で該ヘリコイド環部と前方円筒部の相
対回転を規制する凸部と凹部が設けられていることが好
ましい。このように、ヘリコイド環部と前方円筒部が、
光軸方向にある程度位置を異ならせても相対回転不能に
接続させることができる構成であると、直進筒側の結合
手段が若干光軸方向に位置ずれしていても、ヘリコイド
環部と前方円筒部の間隔を調整して対応させることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】ズームレンズ鏡筒10は、ズーム
コンパクトカメラのカメラボディ(不図示)に設けられ
るもので、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の相対
的間隔と、各レンズ群のフィルム面からの距離とを変化
させることによりズーミングを行い、さらに第1レンズ
群L1を光軸Oに沿って動かすことでフォーカシングを
行う。まず、図1と図2を中心に参照してズームレンズ
鏡筒10の全体的な構造及び動作を説明する。なお、以
下の説明中での光軸方向という表現は、撮影光軸と平行
な方向という意味で用いる。また、周方向という表現
は、撮影光軸を中心とした場合の円周方向という意味で
用いる。
【0009】不図示のカメラボディ内には固定鏡筒(内
面ヘリコイド筒)13が固定されている。固定鏡筒13
の内周面には、雌ヘリコイド14が形成され、さらに光
軸Oと平行な直進案内溝15が形成されている。この直
進案内溝15は、固定鏡筒13の周方向に位置を異なら
せて複数が設けられているが、図1及び図2には1つの
みが部分的に表されている。また、図示しないが、固定
鏡筒13には光軸Oと平行な方向へ長い切欠部が形成さ
れていて、この切欠部から内方へ向けてズームギヤ11
の歯面が露出している。ズームギヤ11は、ズームモー
タMによって光軸Oと平行な軸を中心に回動されるギヤ
である。
【0010】固定鏡筒13の内側には、第1回転筒(分
割ヘリコイド筒)17が設けられている。詳細は後述す
るが、図4に示すように、第1回転筒17は互いに別体
の前方円筒部51とヘリコイド環部52を組み合わせて
なっており、ヘリコイド環部52の外周面に形成した雄
ヘリコイド18が、固定鏡筒13の雌ヘリコイド14に
螺合している。この第1回転筒17ではさらに、雄ヘリ
コイド18の一部のねじ山が幅広に形成されており、こ
の幅広のねじ山上に外周ギヤ19が設けられている。図
5に示すように、それぞれの外周ギヤ19の歯は光軸O
と平行な方向に形成されており、これに上記のズームギ
ヤ11が噛合している。また、第1回転筒17の内周面
には、光軸Oを挟んでほぼ対称の位置に、光軸と平行な
一対の有底の直線カム溝16が形成されている。図4に
示すように、各直線カム溝16は、前方円筒部51とヘ
リコイド環部52にまたがって形成されており、前方円
筒部51とヘリコイド環部52を組み合わせたときに、
連続した溝となるようになっている。また、各直線カム
溝16の後端部は、第1回転筒17の後端面に臨んだ開
口となっている。
【0011】第1回転筒17の内側には、第1直進筒2
0が配設されている。この第1直進筒20は、後述する
構成によって、光軸Oを中心とした相対的な回転は可能
で、光軸Oに沿う方向へは相対的に移動しないように、
第1回転筒17と結合されている。この第1直進筒20
の後端付近の外周面には、周方向に所定間隔で、複数の
直進案内突起24(図1、図2及び図4には1つのみを
示す)が半径方向外方へ突出している。それぞれの直進
案内突起24は、固定鏡筒13の内周面に形成した上記
の直進案内溝15に摺動可能に係合している。従って、
第1直進筒20は、光軸Oに沿う方向には第1回転筒1
7と一体に移動されるが、光軸Oを中心とする周方向に
は、固定鏡筒13に対する相対回転が規制されている。
つまり直進案内されている。
【0012】以上の第1回転筒17と第1直進筒20が
ズームレンズ鏡筒10の第1繰出段部を構成する。この
第1繰出段部は、ズームモータMによってズームギヤ1
1が所定の鏡筒繰出方向に回転されると、外周ギヤ19
を介して第1回転筒17が回転され、雌ヘリコイド14
と雄ヘリコイド18の関係によって固定鏡筒13から第
1回転筒17が回転しながら繰り出される。第1回転筒
17は、固定鏡筒13から最大に繰り出された状態で
も、外観に露出されるのは前方円筒部51のみで、雄ヘ
リコイド18及び外周ギヤ19を備えたヘリコイド環部
52はカメラの外観には表れない。同時に、第1回転筒
17と相対回転可能に支持された第1直進筒20が、固
定鏡筒13に対して直進案内されながら第1回転筒17
と共に光軸Oに沿って前後移動する。なお、ズームギヤ
11は、光軸方向に長い多連ピニオンなどで構成されて
おり、第1回転筒17が繰り出されても外周ギヤ19と
ズームギヤ11の噛合は外れない。
【0013】第1直進筒20の内周面には、上記雌ヘリ
コイド14と同方向の雌ヘリコイド27が形成されてい
る。第1直進筒20の内周面にはさらに、周方向に所定
の間隔で、直進案内溝28が光軸Oと平行に形成されて
いる。この直進案内溝28は、第1直進筒20の周方向
に位置を異ならせて複数が設けられているが、図1及び
図2には1つのみが表されている。
【0014】第1直進筒20にはさらに、その内周面と
外周面を貫通する2本の貫通溝25が形成されている。
図5に示すように、該2本の貫通溝25は、雌ヘリコイ
ド27のねじ山と略平行となるように互いに平行に形成
され、光軸Oに対しては傾斜している。
【0015】第1直進筒20の内部には、雌ヘリコイド
27に螺合する雄ヘリコイド29を外周面に有する第2
回転筒30が配設される。雄ヘリコイド29は、第2回
転筒30の外周面の後端付近に設けられている。図4に
示すように、第2回転筒30の後端付近の外周面には、
雄ヘリコイド29の一部を切り欠いて一対の円筒状の支
持ピン30aが突設されており(図3及び図4には一つ
のみを示す)、この一対の支持ピン30aに対して一対
のカム突起31が取り付けられている。各カム突起31
は、第1直進筒20に形成した貫通溝25を貫通し、さ
らに先端部が、第1回転筒17内周面に光軸方向へ向け
て形成した直線カム溝16に係合している。従って、ズ
ームモータMの駆動に応じて第1回転筒17が回転され
ると、直線カム溝16に係合するカム突起31を介して
第2回転筒30に回転力が加わる。この回転力が加わる
と、雄ヘリコイド29と雌ヘリコイド27の係合関係に
よって、第2回転筒30は、第1回転筒17と同方向へ
回転しながら、第1直進筒20から前方へ繰り出され
る。カム突起31は、雌ヘリコイド27と平行な貫通溝
25を貫通しているので、該繰出動作に伴って貫通溝2
5内を移動する。反対に、第1回転筒17が収納方向に
回転されたときは、第2回転筒30は、第1回転筒17
と同方向に回転しながら、第1直進筒20内に収納され
る方向に移動する。
【0016】第2回転筒30の内側には、第2直進筒3
3が配設されている。この第2直進筒33は、後端側の
フランジ状部33aと、これより光軸方向前方に延設し
た3つの直進ガイド部33bを有しており、フランジ状
部33aの外周面に、光軸Oを中心とする環状溝34が
形成されている。一方、第2回転筒30の内周面には係
合爪32が突設されており、この係合爪32を環状溝3
4に嵌めることにより、第2回転筒30と第2直進筒3
3は、光軸Oに沿う方向には相対移動不能で、相対的な
回転は可能に結合される。この爪係合は特定の回転角度
位置で係脱可能になっている。
【0017】また、第2直進筒33の後端付近の外周面
には、周方向に位置を異ならせて、複数の直進案内突起
36が半径方向外方へ突設されている。各直進案内突起
36は、第1直進筒20の内周面に形成した直進案内溝
28にそれぞれ摺動可能に係合している。これにより第
2直進筒33は、第1直進筒20を介して直進案内され
る。
【0018】以上の第2回転筒30及び第2直進筒33
が、ズームレンズ鏡筒10の第2繰出段部を構成する。
前述したように、第1繰出段部を構成する第1回転筒1
7が回転して固定鏡筒13より繰り出されると、第2回
転筒30は、固定鏡筒13に対しては第1回転筒17の
回転方向と同方向に回転しながら、第1直進筒20から
繰り出される。同時に、第2直進筒33は、第2回転筒
30と相対回転のみ可能に結合されているため、直進案
内突起36と直進案内溝28の関係によって第1直進筒
20に直進案内されつつ、第2回転筒30と共に光軸O
に沿って移動する。
【0019】第2回転筒30と第2直進筒33の間に
は、第3直進筒50が位置している。第3直進筒50
は、部分的な周面形状の第2直進筒33とは異なり、ズ
ームレンズ鏡筒10の外観を構成する完全な円筒状の周
面を有している。第3直進筒50の内部には、直進案内
環60を介してシャッタブロック35が固定され、この
シャッタブロック35に第1レンズ群L1が支持されて
いる。第1レンズ群L1は、フォーカシング用ヘリコイ
ド35aを介してシャッタブロック35に支持されてお
り、シャッタブロック35に内蔵したフォーカシングモ
ータ(不図示)を駆動させると、フォーカシング用ヘリ
コイド35aに従って、第1レンズ群L1が回転しなが
ら光軸Oに沿って前後移動し、フォーカシングを行うこ
とができる。
【0020】シャッタブロック35の後部には直進案内
環60が固定されている。直進案内環60には、それぞ
れ光軸方向へ向かう3つの第1直進ガイド溝61と3つ
の第2直進ガイド溝62が、周方向に交互に形成されて
いる。それぞれの直進ガイド溝61には、第2直進筒3
3に設けた3つの直進ガイド部33bの各々が嵌合して
いる。この直進ガイド溝61と直進ガイド部33bとの
嵌合関係によって、第3直進筒50(シャッタブロック
35)と直進案内環60は、光軸方向に直進案内され
る。なお、第3直進筒50の内周面には、第1直進ガイ
ド溝61に対応する周方向位置に、光軸方向への3つの
逃げ溝51(図2及び図3に一つみ示す)が形成されて
いる。逃げ溝51は、直進案内環60によって案内され
る直進ガイド部33bが、第3直進筒50と干渉しない
ようにするための溝である。
【0021】第3直進筒50の後端付近の外周面から
は、周方向に位置を異ならせて3つの第1ローラ38A
が突設されている。第3直進筒50と直進案内環60
は、互いの後端付近がオーバーラップしており、第1ロ
ーラ38Aの径方向内方の端部は、このオーバーラップ
部分において第3直進筒50を貫通して直進案内環60
まで挿入されており、光軸方向にも周方向にも相対移動
しないように第3直進筒50と直進案内環60を結合さ
せている。一方、第1ローラ38Aの径方向外方の端部
は、第2回転筒30の内周面に形成した1群ガイド溝3
9Aに摺動可能に嵌まっている。1群ガイド溝39Aは
光軸Oに対して所定の傾斜を有しており、第2回転筒3
0が回転すると該1群ガイド溝39Aによって第1ロー
ラ38Aが案内され、結果として、第2直進筒33を介
して直進案内された第3直進筒50が、第2繰出段部に
対して光軸方向に前後移動される。つまり、第3直進筒
50は、ズームレンズ鏡筒10の第3段目の繰出段部を
構成している。第1レンズ群L1は、この第3直進筒5
0と共に光軸方向に移動する。
【0022】また、直進案内環60の第2直進ガイド溝
62には、第2レンズ群L2を支持する2群支持枠37
に設けた3つの直進ガイド部37aが摺動可能に嵌合し
ている。この直進ガイド部37aと第2直進ガイド溝6
2の嵌合関係により、2群支持枠37は直進案内され
る。2群支持枠37の各直進ガイド部37aからは、半
径方向外方へ向けて第2ローラ38Bが突設されてお
り、この第2ローラ38Bが、第2回転筒30の内周面
に形成した2群ガイド溝39Bに摺動可能に嵌まってい
る。2群ガイド溝39Bは光軸Oに対して所定の傾斜を
有しており、第2回転筒30が回転すると該2群ガイド
溝39Bに第2ローラ38が案内され、結果として、直
進案内された後群支持枠37及び第2レンズ群L2が第
2直進筒33内で光軸方向に前後移動される。なお、図
1では、第1ローラ38Aと第2ローラ38Bは周方向
に重なって位置するため、第1ローラ38Aのみが示さ
れている。
【0023】以上のズームレンズ鏡筒10は、次のよう
に動作する。ズームモータMが繰出方向に駆動される
と、固定鏡筒13から第1回転筒17が回転して繰り出
され、第1直進筒20は、固定鏡筒13に直進案内され
ながら第1回転筒17と共に前方へ移動する。すると、
第2回転筒30が第1回転筒17の回転方向と同方向に
回転しながら第1直進筒20から繰り出され、同時に、
第2直進筒33が第2回転筒30と共に光軸Oに沿って
直進移動する。第2回転筒30が回転繰出されると、該
第2回転筒30の内周に形成された1群ガイド溝39A
によって、第3直進筒50が第1レンズ群L1と共にさ
らに光軸前方に移動される。同時に、第2レンズ群L2
は、2群ガイド溝39Bの案内によって、第2回転筒3
0内方を所定の軌跡で移動する。よって、第1レンズ群
L1と第2レンズ群L2は、互いの間隔を相対的に変化
させつつ、全体として光軸前方に移動される。反対にズ
ームモータMを収納方向に駆動させると、ズームレンズ
鏡筒10は以上と逆の動作を行う。このように、3段の
繰出部からなるズームレンズ鏡筒10は、第1レンズ群
L1と第2レンズ群L2のフィルム面に対する距離変化
と、各レンズ群の相対的接離移動との複合動作によりズ
ーミングを行う。さらに、ズーミングにより変化される
各焦点距離において、第1レンズ群L1を光軸Oと平行
な方向に変位させることでフォーカシングを行う。
【0024】続いて、本発明の特徴に係る構成を説明す
る。前述したように、第1回転筒17は、光軸前後方向
に分割可能な前方円筒部51とヘリコイド環部52から
構成されており、前方円筒部51の後端面には、周方向
に位置を異ならせて3カ所の嵌合凹部53が形成されて
いる。一方、ヘリコイド環部52の前端面には、この嵌
合凹部53の間隔に対応させて、3つの嵌合凸部54が
周方向に位置を異ならせて突設されている。各嵌合凹部
53と各嵌合凸部54は、周方向には遊びなく係合し、
光軸方向には一定の係合長さを有する(クリアランスを
有する)ように設定されている。詳細は後述するが、ズ
ームレンズ鏡筒10を組み立てる際には、それぞれ3つ
の嵌合凹部53と嵌合凸部54を係合させ、さらに第1
直進筒20を介して前方円筒部51とヘリコイド環部5
2を光軸方向に抜け止めさせて一体の第1回転筒17と
する。反対に、特定の挿脱可能な回転位置では、前方円
筒部51のみを第1直進筒20から抜き取ることができ
る。このようにヘリコイド筒を外観露出部分とヘリコイ
ド部分に分け、容易に分割可能とすることにより、外観
露出部分である前方円筒部51に傷がつくなどの不具合
があった場合に、当該外観露出部分のみを容易に交換す
ることができる。
【0025】第1直進筒20の後端には、第1直進筒2
0の本体部より大径の後端リブ40が設けられ、この後
端リブ40から若干前方の第1直進筒20外周面上に、
周方向に位置を異ならせて2つの後方係合爪41(41
A、41B)が設けられている。また、これより前方の
第1直進筒20の外周面上には、光軸方向において前端
近くに2つの前方係合爪42(42A、42B)、中央
付近に2つの中間係合爪43(43A、43B)が設け
られている。係合爪41Aと41B、42Aと42B、
43Aと43Bは、それぞれ周方向における互いの間隔
が等しい。前方係合爪42Aと中間係合爪43Aは光軸
方向において同一直線上に位置し、前方係合爪42Bと
中間係合爪43Bは光軸方向において同一直線上に位置
し、後方係合爪41Aと後方係合爪41Bのみが、前方
係合爪42と中間係合爪43に対して周方向に若干位置
を異ならせている。また、図4及び図5に示すように、
後方係合爪41と中間係合爪43は貫通溝25よりも光
軸後方に位置し、前方係合爪42は貫通溝25よりも光
軸前方に位置している。各係合爪41、42及び43
は、周方向へは全て等しい長さに形成されており、これ
ら係合爪の周方向長さは、第1回転筒17の内周面に形
成した直線カム溝16の周方向幅よりも大きい。
【0026】第1回転筒17を構成するヘリコイド環部
52の内周面には後方環状溝(周方向溝)44が形成さ
れ、前方円筒部51には、光軸Oに沿う方向へ位置を異
ならせて前方環状溝(周方向溝)45と中間環状溝(周
方向溝)46が形成されている。各環状溝44、45及
び46は、いずれも光軸Oと直交する平行な平面内に形
成された環状の有底溝であり、光軸方向への後方環状溝
44と中間環状溝46の間隔は、第1直進筒20側に設
けた後方係合爪41と中間係合爪43の光軸方向間隔に
対応している。同様に、光軸方向への中間環状溝46と
前方環状溝45の間隔は、中間係合爪43と前方係合爪
42の光軸方向間隔に対応している。
【0027】各係合爪41、42及び43の光軸方向の
幅は、それぞれが各環状溝44、45及び46に対して
該光軸方向へはがたつきを生じずに、周方向へは摺動可
能な程度に設定されている。
【0028】さらに、第1回転筒17の内周面には、光
軸Oと平行な方向に向け、前方環状溝45から中間環状
溝46及び後方環状溝44を通り、さらにヘリコイド環
部52の後端面までを連通する2つの有底の爪挿脱溝4
7A、47Bが形成されている。図4に示すように、各
爪挿脱溝47A、47Bは、前方円筒部51とヘリコイ
ド環部52に亘って形成されており、前方円筒部51と
ヘリコイド環部52を組み合わせたときに、連続した溝
となるようになっている。爪挿脱溝47A、47Bの後
端は、ヘリコイド環部52の後端面に臨んだ開口部とな
っている。
【0029】各爪挿脱溝47A、47Bはそれぞれ、周
方向には、対をなす上記の係合爪41A及び41B、4
2A及び42B、43A及び43Bの周方向間隔に対応
する間隔で形成されている。それぞれの爪挿脱溝47
A、47Bの周方向への幅は、各係合爪の周方向長さよ
りわずかに大きく、各係合爪は対応する各爪挿脱溝47
A、47B内を光軸方向へ移動することができる。
【0030】以上の第1回転筒17と第1直進筒20を
組み合わせるときには、まず、前方係合爪42A、42
Bのそれぞれが爪挿脱溝47A、47Bに対応するよう
に、ヘリコイド環部52と第1直進筒20の回転位置を
合わせた上で、ヘリコイド環部52に対して、第1直進
筒20を図4における矢印S方向に挿入する。あるい
は、ヘリコイド環部52を矢印Sと反対方向に挿入す
る。すると、ヘリコイド環部52の爪挿脱溝47A、4
7B内に対して、まず前方係合爪42A、42Bが進入
し、次に中間係合爪43A、43Bが進入する。ヘリコ
イド環部52が中間係合爪43A、43Bの位置を通過
するまで光軸方向に挿入動作を行った時点で、第1直進
筒20とヘリコイド環部52を相対的に回転させて、爪
挿脱溝47A、47Bが後方係合爪41A、41Bに対
応する回転位置に合わせる。そして、さらに光軸方向へ
挿入動作を行うと、後方係合爪41A、41Bが、それ
ぞれヘリコイド環部52の爪挿脱溝47A、47B内に
進入する。第1直進筒20において後方係合爪41A、
41Bの後方には後端リブ40が設けられているため、
後方係合爪41A、41Bが爪挿脱溝47A、47Bに
進入した直後に、該後端リブ40がヘリコイド環部52
の後端面に当接してそれ以上の挿入動作が規制される。
この挿入規制時点で、光軸方向において、一対の後方係
合爪41(41A、41B)は後方環状溝44と対応す
る位置にあり、該後方係合爪41が後方環状溝44内を
移動することによって、第1直進筒20とヘリコイド環
部52を相対的に回転させることができる。ヘリコイド
環部52と第1直進筒20は、爪挿脱溝47A、47B
の周方向位置がそれぞれ前方係合爪42A、42Bと中
間係合爪43A、43Bに対応する回転位置まで、相対
的に回転されて保持される。この時点で、後方係合爪4
1A、41Bと後方環状溝44の係合関係によって、ヘ
リコイド環部52と第1直進筒20は、光軸方向に相対
移動しないように結合される。
【0031】続いて、前方円筒部51に対して、第1直
進筒20を矢印S方向に挿入する。あるいは、前方円筒
部51を矢印Sと反対方向に挿入する。該挿入に際して
は、ヘリコイド環部52の場合と同様に、まず爪挿脱溝
47A、47Bの位置がそれぞれ前方係合爪42A、4
2Bに対応するように第1直進筒20との回転位置を合
わせておく。光軸方向へ一定量の挿入動作を行うと、前
方円筒部51の後端部がヘリコイド環部52の前端部に
当接して、それ以上の挿入動作が規制される。このと
き、前方円筒部51に設けた3カ所の嵌合凹部53が、
ヘリコイド環部52に設けた嵌合凸部54に嵌合する。
嵌合凹部53と嵌合凸部54の嵌合によって、前方円筒
部51とヘリコイド環部52の周方向への相対的な回転
が規制される。また、該結合によって、前方円筒部51
とヘリコイド環部52に分かれて形成されている一対の
爪挿脱溝47A、47Bのそれぞれが、前方円筒部51
とヘリコイド環部52に亘って連続する溝になる。同様
に、前方円筒部51とヘリコイド環部52に分かれて形
成されている一対の直線カム溝16も、各々が連続した
溝になる。
【0032】以上の前方円筒部51とヘリコイド環部5
2の結合時点で、光軸方向において、一対の前方係合爪
42(42A、42B)は前方環状溝45と対応する位
置にあり、一対の中間係合爪43(43A、43B)は
中間環状溝46と対応する位置にある。前述したよう
に、一対の後方係合爪41(41A、41B)は、ヘリ
コイド環部52の挿入完了時点で後方環状溝44内に保
持されている。従って、各係合爪41〜43を対応する
環状溝44〜46で案内することによって、第1回転筒
17(前方円筒部51とヘリコイド環部52を組み合わ
せたもの)と第1直進筒20は相対的な回転が可能にな
る。前方円筒部51の挿脱可能な回転位置から、第1回
転筒17を若干量回転させると、各係合爪が爪挿脱溝4
7A、47Bから離れて対応する環状溝内に進入し、ヘ
リコイド環部52のみならず、前方円筒部51と第1直
進筒20も光軸方向に相対移動しないように結合され
る。
【0033】同時に、第1直進筒20側の係合爪41、
42及び43の光軸方向の間隔は固定であるため、前方
係合爪42及び中間係合爪43に係合される前方環状溝
45及び中間環状溝46を有する前方円筒部51と、後
方係合爪41に係合される後方環状溝44を有するヘリ
コイド環部52とは、光軸方向に相対的に移動不能なよ
うに第1直進筒20を介して結合される。このとき、嵌
合凹部53と嵌合凸部54が係合しているため、前方円
筒部51とヘリコイド環部52は、周方向への相対的な
回転もしないように規制される。つまり、第1回転筒1
7が一体のヘリコイド鏡筒として完成され、第1回転筒
17と第1直進筒20は、光軸Oを中心とする相対的な
回転は可能で、光軸Oに沿う方向へも相対的に移動不能
に結合される。以上の第1回転筒17と第1直進筒20
に関する組立作業は、接着剤などの固着手段を用いず
に、係合爪41〜43と環状溝44〜46や、嵌合凹部
53と嵌合凹部54の嵌合のみで行うことができる。
【0034】なお、前述したように、嵌合凹部53と嵌
合凸部54の間には、光軸方向に若干のクリアランスが
設けられているため、前方円筒部51側に係合すべき係
合爪42、43と、ヘリコイド環部52側に係合すべき
係合爪41との光軸方向の位置関係に若干のずれがあっ
ても、これに対応して前方円筒部51とヘリコイド環部
52の光軸方向の間隔を調整して、各環状溝44〜46
の光軸方向位置を各係合爪41〜43に対応させること
ができる。
【0035】以上の組み立て時には、第1回転筒17と
第1直進筒20を組み合わせる前に、第2回転筒30を
第1直進筒20内に組み込んでおいてもよい。第2回転
筒30には一対のカム突起31が設けられており、第2
回転筒30を第1直進筒20内に組み込むと、一対のカ
ム突起31が対応する貫通溝25を貫通して、その先端
が半径方向外方に突出した状態となる。続いて、前述し
たように、ヘリコイド環部52と前方円筒部51を順に
光軸方向にスライドさせて第1直進筒20と結合させる
が、ここで、一対のカム突起31の位置が一対の直線カ
ム溝16に対応するように、第1直進筒20内における
第2回転筒30の回転位置を合わせておく。すると、上
記の光軸方向への挿入動作に伴って、半径方向外方に突
出する一対のカム突起31が、対応する直線カム溝16
内へ進入される。
【0036】なお、後方環状溝44と前方環状溝45と
中間環状溝46のそれぞれは、カム突起31を案内する
ための直線カム溝16と交差しており、各環状溝44〜
46内を係合爪41〜43が摺動するときには、各係合
爪41〜43がこの直線カム溝16との交差位置を通過
する。しかし、前述したように、各係合爪41〜43の
周方向長さは該直線カム溝16の周方向への幅よりも大
きいため、第1回転筒17と第1直進筒20の相対回転
時に、係合爪41〜43が直線カム溝16部分で対応す
る環状溝44〜46から脱落してしまうことはない。
【0037】鏡筒を分解するときは、以上の説明と逆の
手順で行えばよい。すなわち、前方係合爪42Aと中間
係合爪43Aが爪挿脱溝47A内に位置し、前方係合爪
42Bと中間係合爪43Bが爪挿脱溝47B内に位置す
る回転位置まで、第1回転筒17と第1直進筒20を相
対回転させてから、前方円筒部51を前方に引き抜く。
この時点で、後方環状溝44内にある後方係合爪41
A、41Bは、爪挿脱溝47A、47Bとは対応しない
周方向位置にあるため、第1直進筒20とヘリコイド環
部52の結合は維持される。この構成には次のような利
点がある。ズームレンズ鏡筒10の完成状態では、ヘリ
コイド環部52外周の雄ヘリコイド18は固定鏡筒13
の雌ヘリコイド14と螺合しており、固定鏡筒13に対
してヘリコイド環部52は光軸方向への移動が規制され
ている。ここで、第1直進筒20は、後方係合爪41と
後方環状溝44の係合関係によって、ヘリコイド環部5
2とは光軸方向には相対移動不能に結合されているた
め、該第1直進筒20や、それより内方に支持されるレ
ンズ群等は、ヘリコイド環部52を介して固定鏡筒13
から脱落しないように保持される。従って、ズームレン
ズ鏡筒10の完成状態からでも、他の鏡筒構成要素を分
解せずに、容易に前方円筒部51のみを交換することが
できる。本実施形態のズームレンズ鏡筒10では、図1
及び図2に明らかなように、前方円筒部51の前部には
化粧リングなどを設けていないので、以上のような分解
作業を容易に実行できる。
【0038】さらにヘリコイド環部52と第1直進筒2
0の結合も解除する場合には、前述の組立時とは逆に、
後方係合爪41A、41Bが爪挿脱溝47A、47B内
に位置されるように、第1直進筒20とヘリコイド環部
52を相対的に回転させてから、ヘリコイド環部52を
前方に若干引き抜き(あるいは第1直進筒20を後方に
引き抜き)、さらに中間係合爪43A、43Bの周方向
位置がそれぞれ爪挿脱溝47A、47Bに対応するよう
に回転させる。そして、中間係合爪43A、43Bと前
方係合爪42A、42Bがそれぞれ爪挿脱溝47A、4
7Bを通るように、ヘリコイド環部52と第1直進筒2
0を光軸方向にスライドさせれば、ヘリコイド環部52
と第1直進筒20の結合が解除される。
【0039】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、ヘリコイド筒である第1回転筒17を前方円筒
部51とヘリコイド環部52に分割可能とし、第1直進
筒20と結合させることによって、該前方円筒部51と
ヘリコイド環部52が一体化されるようにしたので、組
立分解性に優れたズームレンズ鏡筒を得ることができ
る。特に、第1回転筒17と第1直進筒20の結合構造
を、前方円筒部51とヘリコイド環部52にそれぞれ設
けた環状溝44〜46と、これに係合可能な径方向の係
合爪41〜43とし、前方円筒部51及びヘリコイド環
部52と第1直進筒20の爪係合関係をそれぞれ特定の
回転位置で光軸方向に挿脱可能としたので、鏡筒完成状
態からでも前方円筒部51を前方へ引き抜くことがで
き、従来よりも部品交換が容易になった。
【0040】但し、本発明は図示実施形態に限定される
ものではない。例えば、実施形態では、前方円筒部51
側に2つの環状溝45、46を設けたが、環状溝は少な
くとも前方円筒部51とヘリコイド環部52に一つづつ
あれば、第1直進筒20を介して前方円筒部51とヘリ
コイド環部52を結合させることができる。また、実施
形態では、第1回転筒17側に環状溝44〜46を設
け、第1直進筒20側に係合爪41〜43を設けるもの
としたが、分割ヘリコイド筒と直進筒の間における環状
溝と係合爪の配置関係は逆にすることもできる。
【0041】また実施形態では、第1直進筒20におい
て、前方円筒部51に対応させるべき前方係合爪42及
び中間係合爪43に対し、ヘリコイド環部52に対応さ
せるべき後方係合爪41の周方向位置を異ならせるとし
た。これにより、前方円筒部51とヘリコイド環部52
の挿脱可能な回転位置がそれぞれ相違し、前方円筒部5
1を取り外した後でも、ヘリコイド環部52と第1直進
筒20の結合が維持されるという利点がある。しかし、
直進筒に取り付けることによって分割ヘリコイド筒が一
体化されるという観点からは、全ての係合爪の周方向位
置を共通にする形態も可能である。該形態では、前方円
筒部51とヘリコイド環部52を先に仮組して一体の筒
状体としておいてから、光軸方向にスライドさせて第1
直進筒20と結合させるという組立手法を用いてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な構
成で組立分解性に優れたズームレンズ鏡筒を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施形態の
収納状態における側断面図である。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒をワイド端まで繰り出
した状態の側断面図である。
【図3】図1及び図2のズームレンズ鏡筒のうち、第2
回転筒から内方の構成部材を分解して示す斜視図であ
る。
【図4】図1及び図2のズームレンズ鏡筒のうち、第1
回転筒、第1直進筒及び第2回転筒を分解し、さらに第
1回転筒を前方円筒部とヘリコイド環部に分解して示す
斜視図である。
【図5】第1回転筒及び第1直進筒を展開して示す図で
ある。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒 13 固定鏡筒(内面ヘリコイド筒) 16 直線カム溝 17 第1回転筒(分割ヘリコイド筒) 20 第1直進筒(直進筒) 30 第2回転筒 33 第2直進筒 41(41A 41B) 後方係合爪 42(42A 42B) 前方係合爪 43(43A 43B) 中間係合爪 44 後方環状溝(周方向溝) 45 前方環状溝(周方向溝) 46 中間環状溝(周方向溝) 47A 47B 爪挿脱溝 51 前方円筒部 52 ヘリコイド環部 53 嵌合凹部 54 嵌合凸部
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 啓光 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 石塚 和宜 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AJ04 BD08 BD09 BF02 DA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に雌ヘリコイドを有する内面ヘリ
    コイド筒;上記雌ヘリコイドに螺合する雄ヘリコイドを
    外周面に有するヘリコイド環部と、このヘリコイド環部
    とは別体で、該ヘリコイド環部の前端部に相対回転不能
    かつ光軸方向には着脱自在に接続される前方円筒部とか
    らなり、回転駆動されると上記内面ヘリコイド筒に対し
    て光軸方向に進退する分割ヘリコイド筒;この分割ヘリ
    コイド筒の内側に位置し、光軸方向に直進案内された直
    進筒;及びこの直進筒を、分割ヘリコイド筒に対して相
    対回転は自在で光軸方向の相対移動は不能に結合させる
    と共に、該結合状態で、上記分割ヘリコイド筒のヘリコ
    イド環部と前方円筒部を光軸方向に分離しないように一
    体化させる結合手段;を備えたことを特徴とするズーム
    レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、上記結合手段は、 上記前方円筒部とヘリコイド環部の内周面のそれぞれに
    少なくともひとつ設けた、光軸を中心とする周方向溝
    と;上記直進筒の外周面に光軸方向に位置を異ならせて
    設けた、上記前方円筒部側の周方向溝と上記ヘリコイド
    環部側の周方向溝のそれぞれに対し、周方向には摺動可
    能かつ光軸方向には相対移動不能に係合する複数の係合
    爪と;を備えているズームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のズームレンズ鏡筒におい
    て、上記直進筒に設けた光軸方向位置の異なる複数の係
    合爪は、さらに互いの周方向位置が異なっているズーム
    レンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のズームレンズ鏡
    筒において、上記前方円筒部とヘリコイド環部の内周面
    にはさらに、該前方円筒部とヘリコイド環部の接続状態
    でヘリコイド環部の後端部から前方円筒部の上記周方向
    溝までを光軸と平行に連通し、分割ヘリコイド筒と直進
    筒の特定の相対回転位置で、上記周方向溝に対して上記
    複数の係合爪を光軸方向に挿脱可能にさせる爪挿脱溝が
    形成されているズームレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1項記載のズ
    ームレンズ鏡筒において、上記ヘリコイド環部の前端部
    と上記前方円筒部の後端部には、互いに光軸方向に所定
    の嵌合長さを有し、嵌合状態で該ヘリコイド環部と前方
    円筒部の相対回転を規制する凸部と凹部が設けられてい
    るズームレンズ鏡筒。
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